JPH0328597A - 配管用断熱筒及びその製造法 - Google Patents
配管用断熱筒及びその製造法Info
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- JPH0328597A JPH0328597A JP16335889A JP16335889A JPH0328597A JP H0328597 A JPH0328597 A JP H0328597A JP 16335889 A JP16335889 A JP 16335889A JP 16335889 A JP16335889 A JP 16335889A JP H0328597 A JPH0328597 A JP H0328597A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分9B
本発明は、冷水・温水管、冷媒管、給湯・蒸気管などの
配管の施工時に,この配管の周囲を包み込んで配管内の
流体と外部との断熱を行なう配管用断熱筒及びその製造
法に関する. 「従来の技術」 配管等を包み込んで配管内の流体と外部との断熱を図り
、配管内の流体温度を維持するための断熱筒としては、
硝子繊維等の無機質繊維を成形したものがよく用いられ
ている.この無機質繊維からなる断熱筒は、配管への結
露、雨水などにより吸水すると,その断熱性能が著しく
損なわれるため、外側に防湿性の表皮材を被着すること
が多く行なわれている.このため,近年、無機質繊維か
らなる断熱筒の外周に予め表皮材を設けた製品も市販さ
れている. 第4図及び第5図には,このような断熱筒の一例が示さ
れている.この断熱筒11は、例えばガラス繊維等の無
機質繊維で成形された筒体l2を本体とし、筒体l2の
外周にアルミクラフト紙などからなる表皮材l3が被着
されている.筒体l2は,適用される配管l4の外径に
適合する内径を有し、所望の断熱効果が得られる程度の
肉厚とされている.筒体l2は、対向する一方の壁部に
肉薄部12aを残して軸方向に切断され、開閉可能な半
円筒状とされている.表皮材13の一端縁13aは,筒
体l2の切断された一端縁12bに整合して被着され,
表皮材l3の他端縁13bは、筒体l2の切断された他
端縁12cよりフラップ状にはみ出すように被着されて
いる.この表皮材13のフラップ状の他端縁13bの裏
側には、離型紙を有する両面接着テーブl5が軸方向に
貼着されている. この断熱筒1lは,第5図に示すように、筒体I2を開
いて配管l4の外周に被せ、筒体l2の両端縁12b.
+2cを突き合わせた後,離型紙を剥して表皮材l3の
他端al3bを重なり合う表皮材13の一端縁13a上
に貼り付けることにより,配管14の外周に装着される
. ところで、上記従来の断熱11i11は、例えば次のよ
うな工程により製造されている. まず、無機質繊維からなる筒体l2は、次のようにして
製造される.すなわち、溶融したガラス等の無機質原料
を回転スビナーより繊維化して噴出させ、多数の孔を通
して下方に吸引された走行ベルト上に堆積させる。この
堆積した繊維に、熱硬化性樹脂を噴出ノズルより噴霧し
、所定の厚さに調整するとともに所定の長さに切断する
.その後、表面の多数の小孔を通して吸引された円筒状
のマンドレルに、上記マット状に堆積した繊維を巻き付
ける.この場合、マンドレルは加熱されていて、巻き付
いた繊維の内側が硬化する.次に、マンドレルに巻き付
いた繊維は、環状コンベヤによってマンドレルとともに
移動し、その経路の所定箇所において複数の加熱ローラ
に挟まれて外周部が加熱・硬化される。このとき、繊維
は円筒状に圧縮成形され、筒体l2が形成される.筒体
l2は,マンドレルが抜き取られ、更にその両端を切り
揃えられて成形が完了する. 第6図(a)は、こうして成形された筒体12がパケッ
トコンベアl6に載せられて搬出される状態を示してい
る.また、同図(b3は、個々の筒体I2が取り出され
た状態を示している.更に,同図(C)は、筒体l2を
スリッタ−17によって、対向する一方の壁部に肉薄部
!2aを残して軸方向に切断する工程を示している.こ
うしてカットされた筒体l2は,同図(d)に示すよう
にシュート18から排出され、所定数ずつ一旦箱詰めさ
れる. 次に、筒体l2は別の製造ラインに運ばれ、ここでアル
ミクラフト紙などの表皮材l3を波着される.第7図に
示すように、表皮材13はロールl9より引き出され、
所定寸法に切断されるとともに片面に接着剤20を塗布
される.また,切断された後方の端部13bには,両面
接着テーブl5が貼着される.この表皮材l3は図示し
ない搬送ベルトに載って移動し、その移動方向に筒体1
2がスリットを下方にして図示しないストツバにより位
置決めされて支持されている.表皮材l3は、その一端
13aがストッパに突き当たった後、筒体l2の外周に
巻き付けられて接着される.表皮材l3の他端13bは
、前記のようにフラップ状をなしてはみ出した余長部分
となる.「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上記従来の断熱筒IIにおいては、筒体
l2を成形してスリットを設けた後、表皮材13を貼着
するようにしているので、次のような問題点があった. ■筒体l2の切断された端縁12bと、表皮材l3の一
端13aとを正確に整合させることが困難であり、筒体
12の端縁12bにおいて表皮材l3からはみ出した部
分ができやすい.■表皮材l3の貼着に際して、筒体l
2のスリットにストツバを挿入して筒体l2を位置決め
し、このストツバに表皮材l3の一端13aを突き当て
て整合させるので、スリットが斜・蛇行して形成されて
いると、筒体l2の周方向に対して表皮材l3が斜めに
巻き付けられ、筒体l2の軸方向端面において表皮材l
3がはみ出す.特に筒体12が肉厚品、高密度品、大口
径品である場合には、スリットの斜・蛇行が生じ易く、
上記問題が発生する. ■筒体12の切断された端縁i2bと、表皮材l3の一
端13aとを整合させるため、表皮材I3の巻き付けに
際して、筒体l2を人手で支持する必要があり、製造工
程を自動化することが困難である. ■断熱筒l1の配管l4への装着に際し,表皮材l3の
フラップ状の端縁13bを引張って貼り付けるのである
が、両面接着テーブl5の幅が狭く、表皮材l3に皺が
できやすいため、筒体l2の切断面が密着せず隙間が生
じ易い.このため、配管l4内に低温流体が流れる場合
には,配管14表面に容易に結露が生じる. したがって、本発明の目的は、筒体表面に表皮材をはみ
出すことなく貼ることが容易で、製造工程の自動化に適
した配管用断熱筒及びその製造法を提供することにある
. 「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するため,本発明による配管用断熱筒は
、無機質繊維からなる筒体の外側全周に表皮材が被看さ
れており、筒体及び表皮材が対向する一方の壁部に肉薄
部を残して軸方向に切断され,この肉薄部により開閉可
能に連結された半円筒状にされており、筒体及び表皮材
の上記切断面が一致していることを特徴とする. また,本発明による配管用断熱筒の製造法は,無機質繊
維を成形して筒体を形成し、この筒体の外側全周に表皮
材を被着し、筒体及び表皮材を対向する一方の壁部に肉
薄部を残して軸方向に切断し,この肉薄部により開閉可
能に連結された半円筒状にすることを特徴とする. 「作用」 本発明では,上記のように,筒体を成形した後スリット
を入れる前に表皮材を巻き付けて貼り付けてしまう.こ
のため、筒体の切断された端縁と表皮材の一端とを整合
させる必要がなくなり、表皮材は筒体の全周を覆うよう
に単に巻き付けて接着すればよい. したがって,筒体の成形に連続して表皮材の貼着を自動
化して行なうことが容易となる.また,表皮材の巻き付
けに際して、筒体は表皮材の供給方向に対して軸方向が
直角となるように支持すればよく、それにより表皮材が
はみ出さないようにきれいに貼ることができる. また,筒体に表皮材を貼着してからスリットを入れるの
で、スリットが斜・蛇行しても外観及び装着作業におけ
る悪影響が生じない. なお、本発明では、表皮材にフラップ状の余長部分が設
けられないことになるが,配管への装着に際しては、断
熱筒の切断された端面を突き合わせた後、別の幅広の接
着テープで継ぎ目を覆うように接着すればよく、施工作
業上も従来の断熱筒に比べてそれほど大きな不利点は生
じない.むしろ,別の幅広の接着テープで継ぎ目を接着
することにより、断熱筒に隙間が生じないように確実に
接着することが可能となり、配管表面の結露等を確実に
防止して、より優れた断熱性能を期待することができる
. 「実施例」 第1図及び第2図には、本発明による配管用断熱筒の一
実施例が示されている. この断熱筒2lは、硝子繊維からなる筒体22を有する
.筒体22の内径は,適用する配管l4の外径に適合す
るように定められる.また、筒体22の肉厚は、所望の
断熱性能が得られるように定められる.通常の場合,筒
体22を形成する硝子繊維の密度は40〜1ロOkg/
s”.好ましくは45〜50kg/■3とされ、筒体2
2の肉厚は15〜65m+m、好ましくは20〜50m
m程度とされる.なお,硝子繊維の代りにロックウール
などの無機質繊維を用いることらできる. 筒体22の外周には,アルミクラフト紙からなる表皮材
23が被着されている.表皮材23としては、アルミク
ラフト紙だけでなく、防湿性のものであれば各種のシー
トが使用できる.ただし、防湿性に加えて熱反射性を有
し、適度な強度を有することから、アルミクラフト紙が
最も好ましく用いられる.表皮材23の筒体22への接
着には各種の接着剤が用いられる. 筒体22及び表皮材23は,対向する一方の壁部に肉薄
部22aを残して軸方向に切断され、この肉薄部22a
により開閉可能に連結された半円間状とされている.こ
の場合、表皮材23の端部である継ぎ目23はスリット
の位置と一致する必要は全くなく、スリットは周方向の
任意の箇所に形成することができる. 本発明の断熱筒2!は、上記のように硝子繊維からなる
筒体22と、アルミクラフト紙などからなる表皮材23
とで横成されているが、配管l4への装着に際しては、
配管14を覆うように被せた後,スリットの切断面を突
き合わせて、その上から幅広の接着テーブ24で接着す
る.接着テーブ24としては、表皮材23と同じ材質の
シートの裏面に接着剤層を塗布したもの、防湿加工が施
されたガムテープ,ビニルテープなと、公知の各種のも
のが使用できる. 第3図には、本発明の配管用断熱筒の製造工程が示され
ている. 硝子繊維からなる筒体22は、前述したような公知の工
程で成形され、第6図(a)に示すようにパケットコン
ベアl6に載せられて搬出される.同図(b)に示すよ
うに筒体22を取り出した後,同図(C)に示すように
アルミクラフト紙などからなる表皮材23を貼着する.
表皮材23はロール25より引き出され、所定寸法に切
断されるとともに片面に接着剤26を塗布される.筒体
22は、表皮材23の供給方向に対して軸方向が直交す
るように回転軸等によって支持され,図中矢印で示すよ
うに回転して表皮材23を外周に巻き付かせる.こうし
て表皮材23が筒体22の外周に接着される.この場合
、表皮材23は、その端部が重なり合うように,あるい
は二重、三重巻となるように巻き付けてもよい. 次に,同図(d)で示すように、スリッタl7によって
,筒体22を対向する一方の壁部に肉薄部22aを残し
て軸方向に切断する.こうしてカットされた筒体22は
、同図(d)に示すようにシュートl8から排出され、
製品として箱詰めされる. なお,以上の工程は,硝子繊維の成形工程から連続した
一連の自動化された工程によって行なうことが可能であ
る. 「発明の効果」 以上説明したように、本発明によれば、無機質繊維から
なる筒体を成形した後、スリットを入れる前に表皮材を
巻き付けて貼り付け、その後にスリットを入れるように
したので、表皮材の貼り付け工程が簡略化されて自動化
が容易となり,表皮材をはみ出すことなくきれいに貼り
付けることができる.また,スリットの斜・蛇行が生じ
ても製品の外観及び断熱性に悪影響を与えることがなく
なる.更に、配管への装着に際して別の幅広の接着テー
プで継ぎ目を接着することにより,断熱筒に隙間が生じ
ないように確実に接着することが可能となり,配管表面
の結露等を確実に防止して,より優れた断熱性能を期待
することができる.
配管の施工時に,この配管の周囲を包み込んで配管内の
流体と外部との断熱を行なう配管用断熱筒及びその製造
法に関する. 「従来の技術」 配管等を包み込んで配管内の流体と外部との断熱を図り
、配管内の流体温度を維持するための断熱筒としては、
硝子繊維等の無機質繊維を成形したものがよく用いられ
ている.この無機質繊維からなる断熱筒は、配管への結
露、雨水などにより吸水すると,その断熱性能が著しく
損なわれるため、外側に防湿性の表皮材を被着すること
が多く行なわれている.このため,近年、無機質繊維か
らなる断熱筒の外周に予め表皮材を設けた製品も市販さ
れている. 第4図及び第5図には,このような断熱筒の一例が示さ
れている.この断熱筒11は、例えばガラス繊維等の無
機質繊維で成形された筒体l2を本体とし、筒体l2の
外周にアルミクラフト紙などからなる表皮材l3が被着
されている.筒体l2は,適用される配管l4の外径に
適合する内径を有し、所望の断熱効果が得られる程度の
肉厚とされている.筒体l2は、対向する一方の壁部に
肉薄部12aを残して軸方向に切断され、開閉可能な半
円筒状とされている.表皮材13の一端縁13aは,筒
体l2の切断された一端縁12bに整合して被着され,
表皮材l3の他端縁13bは、筒体l2の切断された他
端縁12cよりフラップ状にはみ出すように被着されて
いる.この表皮材13のフラップ状の他端縁13bの裏
側には、離型紙を有する両面接着テーブl5が軸方向に
貼着されている. この断熱筒1lは,第5図に示すように、筒体I2を開
いて配管l4の外周に被せ、筒体l2の両端縁12b.
+2cを突き合わせた後,離型紙を剥して表皮材l3の
他端al3bを重なり合う表皮材13の一端縁13a上
に貼り付けることにより,配管14の外周に装着される
. ところで、上記従来の断熱11i11は、例えば次のよ
うな工程により製造されている. まず、無機質繊維からなる筒体l2は、次のようにして
製造される.すなわち、溶融したガラス等の無機質原料
を回転スビナーより繊維化して噴出させ、多数の孔を通
して下方に吸引された走行ベルト上に堆積させる。この
堆積した繊維に、熱硬化性樹脂を噴出ノズルより噴霧し
、所定の厚さに調整するとともに所定の長さに切断する
.その後、表面の多数の小孔を通して吸引された円筒状
のマンドレルに、上記マット状に堆積した繊維を巻き付
ける.この場合、マンドレルは加熱されていて、巻き付
いた繊維の内側が硬化する.次に、マンドレルに巻き付
いた繊維は、環状コンベヤによってマンドレルとともに
移動し、その経路の所定箇所において複数の加熱ローラ
に挟まれて外周部が加熱・硬化される。このとき、繊維
は円筒状に圧縮成形され、筒体l2が形成される.筒体
l2は,マンドレルが抜き取られ、更にその両端を切り
揃えられて成形が完了する. 第6図(a)は、こうして成形された筒体12がパケッ
トコンベアl6に載せられて搬出される状態を示してい
る.また、同図(b3は、個々の筒体I2が取り出され
た状態を示している.更に,同図(C)は、筒体l2を
スリッタ−17によって、対向する一方の壁部に肉薄部
!2aを残して軸方向に切断する工程を示している.こ
うしてカットされた筒体l2は,同図(d)に示すよう
にシュート18から排出され、所定数ずつ一旦箱詰めさ
れる. 次に、筒体l2は別の製造ラインに運ばれ、ここでアル
ミクラフト紙などの表皮材l3を波着される.第7図に
示すように、表皮材13はロールl9より引き出され、
所定寸法に切断されるとともに片面に接着剤20を塗布
される.また,切断された後方の端部13bには,両面
接着テーブl5が貼着される.この表皮材l3は図示し
ない搬送ベルトに載って移動し、その移動方向に筒体1
2がスリットを下方にして図示しないストツバにより位
置決めされて支持されている.表皮材l3は、その一端
13aがストッパに突き当たった後、筒体l2の外周に
巻き付けられて接着される.表皮材l3の他端13bは
、前記のようにフラップ状をなしてはみ出した余長部分
となる.「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上記従来の断熱筒IIにおいては、筒体
l2を成形してスリットを設けた後、表皮材13を貼着
するようにしているので、次のような問題点があった. ■筒体l2の切断された端縁12bと、表皮材l3の一
端13aとを正確に整合させることが困難であり、筒体
12の端縁12bにおいて表皮材l3からはみ出した部
分ができやすい.■表皮材l3の貼着に際して、筒体l
2のスリットにストツバを挿入して筒体l2を位置決め
し、このストツバに表皮材l3の一端13aを突き当て
て整合させるので、スリットが斜・蛇行して形成されて
いると、筒体l2の周方向に対して表皮材l3が斜めに
巻き付けられ、筒体l2の軸方向端面において表皮材l
3がはみ出す.特に筒体12が肉厚品、高密度品、大口
径品である場合には、スリットの斜・蛇行が生じ易く、
上記問題が発生する. ■筒体12の切断された端縁i2bと、表皮材l3の一
端13aとを整合させるため、表皮材I3の巻き付けに
際して、筒体l2を人手で支持する必要があり、製造工
程を自動化することが困難である. ■断熱筒l1の配管l4への装着に際し,表皮材l3の
フラップ状の端縁13bを引張って貼り付けるのである
が、両面接着テーブl5の幅が狭く、表皮材l3に皺が
できやすいため、筒体l2の切断面が密着せず隙間が生
じ易い.このため、配管l4内に低温流体が流れる場合
には,配管14表面に容易に結露が生じる. したがって、本発明の目的は、筒体表面に表皮材をはみ
出すことなく貼ることが容易で、製造工程の自動化に適
した配管用断熱筒及びその製造法を提供することにある
. 「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するため,本発明による配管用断熱筒は
、無機質繊維からなる筒体の外側全周に表皮材が被看さ
れており、筒体及び表皮材が対向する一方の壁部に肉薄
部を残して軸方向に切断され,この肉薄部により開閉可
能に連結された半円筒状にされており、筒体及び表皮材
の上記切断面が一致していることを特徴とする. また,本発明による配管用断熱筒の製造法は,無機質繊
維を成形して筒体を形成し、この筒体の外側全周に表皮
材を被着し、筒体及び表皮材を対向する一方の壁部に肉
薄部を残して軸方向に切断し,この肉薄部により開閉可
能に連結された半円筒状にすることを特徴とする. 「作用」 本発明では,上記のように,筒体を成形した後スリット
を入れる前に表皮材を巻き付けて貼り付けてしまう.こ
のため、筒体の切断された端縁と表皮材の一端とを整合
させる必要がなくなり、表皮材は筒体の全周を覆うよう
に単に巻き付けて接着すればよい. したがって,筒体の成形に連続して表皮材の貼着を自動
化して行なうことが容易となる.また,表皮材の巻き付
けに際して、筒体は表皮材の供給方向に対して軸方向が
直角となるように支持すればよく、それにより表皮材が
はみ出さないようにきれいに貼ることができる. また,筒体に表皮材を貼着してからスリットを入れるの
で、スリットが斜・蛇行しても外観及び装着作業におけ
る悪影響が生じない. なお、本発明では、表皮材にフラップ状の余長部分が設
けられないことになるが,配管への装着に際しては、断
熱筒の切断された端面を突き合わせた後、別の幅広の接
着テープで継ぎ目を覆うように接着すればよく、施工作
業上も従来の断熱筒に比べてそれほど大きな不利点は生
じない.むしろ,別の幅広の接着テープで継ぎ目を接着
することにより、断熱筒に隙間が生じないように確実に
接着することが可能となり、配管表面の結露等を確実に
防止して、より優れた断熱性能を期待することができる
. 「実施例」 第1図及び第2図には、本発明による配管用断熱筒の一
実施例が示されている. この断熱筒2lは、硝子繊維からなる筒体22を有する
.筒体22の内径は,適用する配管l4の外径に適合す
るように定められる.また、筒体22の肉厚は、所望の
断熱性能が得られるように定められる.通常の場合,筒
体22を形成する硝子繊維の密度は40〜1ロOkg/
s”.好ましくは45〜50kg/■3とされ、筒体2
2の肉厚は15〜65m+m、好ましくは20〜50m
m程度とされる.なお,硝子繊維の代りにロックウール
などの無機質繊維を用いることらできる. 筒体22の外周には,アルミクラフト紙からなる表皮材
23が被着されている.表皮材23としては、アルミク
ラフト紙だけでなく、防湿性のものであれば各種のシー
トが使用できる.ただし、防湿性に加えて熱反射性を有
し、適度な強度を有することから、アルミクラフト紙が
最も好ましく用いられる.表皮材23の筒体22への接
着には各種の接着剤が用いられる. 筒体22及び表皮材23は,対向する一方の壁部に肉薄
部22aを残して軸方向に切断され、この肉薄部22a
により開閉可能に連結された半円間状とされている.こ
の場合、表皮材23の端部である継ぎ目23はスリット
の位置と一致する必要は全くなく、スリットは周方向の
任意の箇所に形成することができる. 本発明の断熱筒2!は、上記のように硝子繊維からなる
筒体22と、アルミクラフト紙などからなる表皮材23
とで横成されているが、配管l4への装着に際しては、
配管14を覆うように被せた後,スリットの切断面を突
き合わせて、その上から幅広の接着テーブ24で接着す
る.接着テーブ24としては、表皮材23と同じ材質の
シートの裏面に接着剤層を塗布したもの、防湿加工が施
されたガムテープ,ビニルテープなと、公知の各種のも
のが使用できる. 第3図には、本発明の配管用断熱筒の製造工程が示され
ている. 硝子繊維からなる筒体22は、前述したような公知の工
程で成形され、第6図(a)に示すようにパケットコン
ベアl6に載せられて搬出される.同図(b)に示すよ
うに筒体22を取り出した後,同図(C)に示すように
アルミクラフト紙などからなる表皮材23を貼着する.
表皮材23はロール25より引き出され、所定寸法に切
断されるとともに片面に接着剤26を塗布される.筒体
22は、表皮材23の供給方向に対して軸方向が直交す
るように回転軸等によって支持され,図中矢印で示すよ
うに回転して表皮材23を外周に巻き付かせる.こうし
て表皮材23が筒体22の外周に接着される.この場合
、表皮材23は、その端部が重なり合うように,あるい
は二重、三重巻となるように巻き付けてもよい. 次に,同図(d)で示すように、スリッタl7によって
,筒体22を対向する一方の壁部に肉薄部22aを残し
て軸方向に切断する.こうしてカットされた筒体22は
、同図(d)に示すようにシュートl8から排出され、
製品として箱詰めされる. なお,以上の工程は,硝子繊維の成形工程から連続した
一連の自動化された工程によって行なうことが可能であ
る. 「発明の効果」 以上説明したように、本発明によれば、無機質繊維から
なる筒体を成形した後、スリットを入れる前に表皮材を
巻き付けて貼り付け、その後にスリットを入れるように
したので、表皮材の貼り付け工程が簡略化されて自動化
が容易となり,表皮材をはみ出すことなくきれいに貼り
付けることができる.また,スリットの斜・蛇行が生じ
ても製品の外観及び断熱性に悪影響を与えることがなく
なる.更に、配管への装着に際して別の幅広の接着テー
プで継ぎ目を接着することにより,断熱筒に隙間が生じ
ないように確実に接着することが可能となり,配管表面
の結露等を確実に防止して,より優れた断熱性能を期待
することができる.
第l図は本発明による断熱筒の一実施例を示す斜視図,
第2図は同断熱筒の断面図、第3図は本発明による断熱
筒の製造工程を示す概略説明図、第4図は従来の断熱筒
の一例を示す斜視図、第5図は同断熱筒の断面図、第6
図は従来の断熱筒の製造工程の前半を示す概略説明図,
第7図は従来の断熱筒の製造工程の後半を示す概略説明
図である. 図中、l4は配管、17はスリッター,21は断熱筒、
22は筒体、22aは肉薄部、23は表皮材、24は接
着テープ、25は表皮材のロールである.
第2図は同断熱筒の断面図、第3図は本発明による断熱
筒の製造工程を示す概略説明図、第4図は従来の断熱筒
の一例を示す斜視図、第5図は同断熱筒の断面図、第6
図は従来の断熱筒の製造工程の前半を示す概略説明図,
第7図は従来の断熱筒の製造工程の後半を示す概略説明
図である. 図中、l4は配管、17はスリッター,21は断熱筒、
22は筒体、22aは肉薄部、23は表皮材、24は接
着テープ、25は表皮材のロールである.
Claims (2)
- (1)配管の保温保冷材として用いられる配管用断熱筒
において、無機質繊維からなる筒体の外側全周に外皮材
が被着されており、筒体及び表皮材が対向する一方の壁
部に肉薄部を残して軸方向に切断され、この肉薄部によ
り開閉可能に連結された半円筒状にされており、筒体及
び表皮材の上記切断面が一致していることを特徴とする
配管用断熱筒。 - (2)無機質繊維を成形して筒体を形成し、この筒体の
外側全周に表皮材を被着し、筒体及び表皮材を対向する
一方の壁部に肉薄部を残して軸方向に切断し、この肉薄
部により開閉可能に連結された半円筒状にすることを特
徴とする配管用断熱筒の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16335889A JPH0328597A (ja) | 1989-06-26 | 1989-06-26 | 配管用断熱筒及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16335889A JPH0328597A (ja) | 1989-06-26 | 1989-06-26 | 配管用断熱筒及びその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0328597A true JPH0328597A (ja) | 1991-02-06 |
Family
ID=15772366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16335889A Pending JPH0328597A (ja) | 1989-06-26 | 1989-06-26 | 配管用断熱筒及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0328597A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010537861A (ja) * | 2007-09-05 | 2010-12-09 | セウン T&S カンパニー リミティッド | 断熱パイプの製造装置 |
-
1989
- 1989-06-26 JP JP16335889A patent/JPH0328597A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010537861A (ja) * | 2007-09-05 | 2010-12-09 | セウン T&S カンパニー リミティッド | 断熱パイプの製造装置 |
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