JPH03284490A - 自動２輪車収納ボックスのリッド開閉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） この発明は、電磁解錠式のロック装置を備えた自動２輪
車収納ボックスのリッド開閉装置に関する。

（従来の技術） 自動２輪車には、車体中央上部に収納ボックスを配した
ものがあり、収納物出し入れの開口を塞ぐリッドには、
ロック機構が装備されている。

このロック機構の解錠方法の１つに、電磁式のものがあ
り、スイッチにより遠隔操作でき、動作が迅速かつ正確
であることから広く採用されている。

ただ、この場合、盗難防止上スイッチは妄りに操作でき
ないようにする必要があり、他のロック機構により保護
された場所に設置するとか、キースイッチを用いるなど
の格別の配慮が要求される。

（発明が解決しようとする課題） この発明は、このような要求に鑑みてなされたもので、
専用のキーにより操作されるエンジンのイグニッション
電源回路制御用キースイッチを利用し、かつエンジンの
稼働、停止には関係なく操作できる自動２輪車収納ボッ
クスのリッド開閉装置を提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 上記の課題を解決するため、この発明の自動２輪車収納
ボックスのリッド開閉装置は、車体中央上部に収納ボッ
クスが配置され、その開閉リッドに電磁解錠式のロック
機構が備えられた自動２輪車収納ボックスにおいて、シ
リンダ錠と、そのロータの回動に連動して開閉するスイ
ッチ装置よりなるキースイッチが備えられ、スイッチ装
置には、イグニッション電源回路と上記ロック機構のソ
レノイド電源回路とを開閉制御する２つのスイッチが組
み込まれ、そのイグニッションスイッチは、ロータが施
錠位置から一定角度回動した第１作用点で閉じ、ソレノ
イドスイッチはロータが上記の第１作用点よりさらに進
角した第２作用点で閉じ、またイグニッションスイッチ
は第１作用点から第２作用点の間閉状態が維持されるよ
うに設定され、かつロータには、第１作用点で保持され
る保持機構が設けられると共に、それ以上の進角に対し
て第１作用点に引き戻すスプリングが弾装された構成を
持つものである。

（作用） このように構成されたので、キーが差し込まれて、その
操作によりシリンダ錠のロータが回動され、第２作用点
に達すると、ソレノイドスイッチが閉じて、ソレノイド
に通電され、リッドのロック装置が解錠される。この動
作は、極く僅かな時間第２作用点にタッチされればよく
、スプリングあるいはキーの逆方向操作により、直ちに
リターンされる。

上記の動作は、エンジンの稼働中、停止中を問わず、そ
の状態に対して支障なく行われる。

すなわち、エンジン停止中では、ロータは施錠位置にあ
り、キーが差し込まれることによりシリンダ錠が解錠さ
れ、そのキーによりロータを第２作用点まで一挙に回動
することにより、リッドが開く。この時、第１作用点を
越えるとイグニッションスイッチが閉じられるが、停止
しているエンジンに対しては支障を与えない。リッドロ
ックが解ければ、キーは戻されて抜き取られ、イグニッ
ションスイッチも開く。

エンジンの稼働中ならロータは第１作用点にあり、その
まま進角されて、第２作用点へ到達できる。ロータはス
プリングにより直ちに第１作用点に戻されるが、その間
イグニッションスイッチは開かないので、エンジンが停
止するようなことはない。

（実施例） 以下この発明の実施例を示す図について説明する。

先ず、第３図は車体中央上部に収納ボックスを備えた自
動２輪車の側面図、第４図は収納ボックスの拡大した縦
断側面図である。

この自動２輪車のフレームは、ヘッドパイプ１から後下
方へ傾斜して延びる左右一対のメインチューブ２と、下
方へ垂下して後方へ延びる左右のダウンチューブ３と、
これらの後端を結合する左右センターピラー４によりほ
ぼ逆台形に形成され、かつメインチューブ２の後端部に
接続されて後上方へ傾斜して延びる左右のシートレール
５と、メインチューブ２後端に接続されてシートレール
５の後端を支えるボディチューブ６によって構築される
。

中央部の逆台形のフレーム内にはエンジンユニット７が
懸架される。ヘッドパイプ１にはハンドル８により操舵
される前輪９が軸支され、センターピラー４に軸支され
たスイングアーム１０の後端に後輪１１が支持される。

後輪１１は、エンジンユニット７の出力軸１２に固定さ
れたドライブスプロケットギア１３からチェーン１４を
介して駆動される。

上記メインチューブ２上からシートレール５の前部上に
かけて、収納ボックス１５が配置され、その後方のシー
トレール５上に、ピリオンシートを兼ねたタンデム状の
シート１６が載置される。

収納ボックス１５の存在により、燃料タンク１７は、シ
ート１６下のシートレール５とボディチューブ６に囲ま
れたスペース内に設置される。

エンジンユニット７の前方から収納ボックス１５下の両
サイドはカウリング１８で覆われ、これに連続してシー
ト１６下縁下方、燃料タンク１７の両サイドはボディカ
バー１９で被覆される。

上記メインチューブ２には、その中央前寄りの位置から
ヘッドパイプ１上部に、補強用のアッパーメインチュー
ブ２ａが掛は渡されている。収納ボックス１５は、この
アッパーメインチューブ２ａとシートレール６の形状に
沿って載置される。

この収納ボックス１５は、有底（底板２１）で、フルフ
ェースのヘルメット２２が収納できる容積を持ち、その
出し入れが可能な開口２３が上面に開設されている。開
口２３には、前端をヒンジ機構２４により前上方へ開閉
可能なリッド２５が被着される。またリッド２５は閉位
置でロック機構２６により錠止めされる。

そして、収納ボックス１５は、その後端下面が、左右シ
ートレール５に跨架された台板２７上にヒンジ機構２８
を介して後上方へ揺動可能に軸支されると共に、前端下
面に取着けられた前方へ突出するフロントプレート２９
が、アッパーメインチューブ２ａ前端にボルト３０によ
り締着される。

リッド２５のロック機構２６は、収納ボックス１５の後
壁２０内面に沿って取着けられたベース板３１上に組み
付けられる。

ベース板３１の上部にストライカ軸３２が回動自在に軸
支され、ストライカ軸３２にはストライカ３３とレバー
３４が固定され、レバー３４とベース板３１との間に懸
架されたスプリング３５によりストライカ３３が常に解
除方向に付勢されている。

リッド２５の後端部には、フック３６が突設され、リッ
ド２５が収納ボックス１５の開口２３に被せられたとき
は、先端がストライカ３３の半径方向の溝３７に係合し
て、ストライカ３３をロック方向に回動させる。

また、ストライカ３３には、外周に段部３８を備えたカ
ムフェースが形成されて、係止レバー３９がスプリング
４０により弾接されている。上記のように、ストライカ
３３がロック方向に回動すると、係止レバー３９が段部
３８に係合して解除方向への反転が阻止され、よってフ
ック３６が脱出できなくなる。すなわち、ロック機構２
６が作用する。

係止レバー３９はソレノイド装置４１の可動磁心４２に
リンク結合している。ソレノイド装置４１への通電によ
り可動−磁心４２がスプリング４０に抗して係止レバー
３９を引き、ストライカ３３が解放されてロック機構２
６が解除される。

次に、第１図はこの発明のクツ下開閉装置に用いられる
キースイッチの縦断側面図、第２図はそのスイッチ動作
の説明図である。

第１図にお、いて、キースイッチ４３は、シリンダ錠４
４とスイッチ部４５とが組み合わされたもので、スイッ
チ部４５内には、イグニッション電源回路４６と前記ロ
ック機構２６のソレノイド電源回路４７とを開閉制御す
るイグニッションスイッチとソレノイドスイッチが組み
込まれ、シリンダ錠４４のロータ４８の回動に連動して
動作するようになっている。

ロータ４８は、タンブラ装置４９によって回動不能に装
備され、キー５０を挿入することによりタンブラ装置４
９の係合が解かれて、そのキー５０の回動操作により回
動する。

また、そのロータ４８には、第２図に示すように、施錠
位置をＡとすると、一定角度α回動した第１作用点Ｂで
保持される保持機構が設けられると共に、それ以上の回
動に対して第１作用点Ｂに引き戻すスプリングが弾装さ
れている。

そしてイグニッションスイッチは、ロータ４８が第１作
用点Ｂに回動した時に閉じ、一方、ソレノイドスイッチ
はロータ４８が上記の第１作用点Ｂを一定角度以上越え
て、施錠位置Ａからβ角度回動した第２作用点Ｃで閉じ
るように設定されている。第１作用点Ｂから第２作用点
Ｃまでロータ４が回動する間は、イグニッションスイッ
チは、閉状態が保持される。

なお、このキースイッチには、ロータ４８の回動により
、カム５１を介してロックパー５２が進退し、その先端
がステアリング軸に係脱するステアリングロック機能が
付加されている。これは、上記ロータ４８の施錠位置Ａ
でロックし、第１作用点Ｂで解かれる。

こうして、キーの操作によりシリンダ錠４４のロータ４
８が第２作用点Ｃに回動すると、ソレノイド電源回路４
７が閉じて、リッド２５のロック装置２６が解錠される
。このロータ４８の回動は、極く僅かな時間第２作用点
Ｃに達すれば、ソレノイド装置４１が働いて解錠でき、
長くＣ位置に止まる必要なく、スプリングにより直ちに
リターンされる。

そして、収納ボックス１５のリッド２５を開けるのは、
エンジンが停止している時に限らず、エンジン稼働中の
場合もあり得る。

エンジン停止中では、ロータ４８は施錠位置Ａにあり、
キーを差し入れてシリンダ錠４４を解錠し、そのキーに
より第１作用点Ｂを越えてロータ３を第２作用点Ｃに回
動させる。この時第１作用点Ｂでイグニッションスイッ
チが閉じられるが、エンジンが始動することはない。リ
ッドロックが解ければ、速やかに施錠位置Ａに戻される
。

エンジンの稼働中ならロータ４８は第１作用点Ｂにあり
、そのまま第２作用点Ｃまで少し回動させるればよい。

ロータ４８はスプリングにより直ちに第１作用点に戻る
が、その間イグニッション電源回路４７が開かないので
、エンジンが停止するようなことはない。

こうして、１つのキースイッチにより、イグニッション
電源回路と収納ボックスのリッドのロック機構を解くソ
レノイド電源回路とが相互の作用に支障を与えることな
く、個々に制御されるものとなる。従ってリッド開閉装
置からいえば、キースイッチに対する専用のキーの設定
により、おのずから盗難防止の機能が与えられ、かつキ
ースイッチを１つ省略でき、コスト低減に役立つ効果が
ある。

〔発明の効果〕

以上の通り、この発明に係わる自動２輪車収納ボックス
のリッド開閉装置は、車体中央上部に収納ボックスが配
置され、その開閉リッドに電磁解錠式のロック機構が備
えられた自動２輪車収納ボックスにおいて、シリンダ錠
と、そのロータの回動に連動して開閉するスイッチ装置
よりなるキースイッチが備えられ、スイッチ装置には、
イグニッション電源回路と上記ロック機構のソレノイド
電源回路とを開閉制御する２つのスイッチが組み込まれ
、そのイグニッションスイッチは、ロータが施錠位置か
ら一定角度回動した第１作用点で閉じ、ソレノイドスイ
ッチはロータが上記の第１作用点よりさらに進角した第
２作用点で閉じ、またイグニッションスイッチは第１作
用点から第２作用点の間は閉状態が維持されるように設
定され、かつロータには、第１作用点で保持される保持
機構か設けられると共に、それ以上の進角に対して第１
作用点に引き戻すスプリングか弾装されたもので、エン
ジンのイグニッション電源回路を制御するキースイッチ
を利用して、リッドロックの解除ができ、かつエンジン
の稼働、停止には関係なく操作ができると共に、強力な
盗難防止機能が具備される効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のリッド開閉装置の実施例になるキー
スイッチの縦断側面図、第２図は第１図キースイッチの
スイッチ部の動作を説明する平面図、第３図は車体中央
上部に収納ボックスを備えた自動２輪車の側面図、第４
図は第３図収納ボックスの拡大した縦断側面図である。 １５・・・収納ボックス、２２・・・ヘルメット、２５
・・・リッド、２６・・・リッドロック機構、３１　＝
・ロック機構のベース板、３２・・・ストライカ軸、３
３・・・ストライカ、３６・・・フック、３７・・・溝
、３８・・・段部、３９・・・係止レバー、４１・・・
ソレノイド装置、４２・・・可動磁心、４３・・・キー
スイッチ、４４・・・シリンダ錠、４５・・・スイッチ
部、４６・・・イグニッション電源回路、４７・・・ソ
レノイド電源回路、４８・・・ロータ、４９・・・タン
ブラ装置、５０・・・キー、Ａ・・・施錠位置、Ｂ・・
・第１作用点、Ｃ・・・第２作用点。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車体中央上部に収納ボックスが配置され、その開閉リッ
   ドに電磁解錠式のロック機構が備えられた自動２輪車収
   納ボックスにおいて、シリンダ錠と、そのロータの回動
   に連動して開閉するスイッチ装置よりなるキースイッチ
   が備えられ、スイッチ装置には、イグニッション電源回
   路と上記ロック機構のソレノイド電源回路とを開閉制御
   する２つのスイッチが組み込まれ、そのイグニッション
   スイッチは、ロータが施錠位置から一定角度回動した第
   １作用点で閉じ、ソレノイドスイッチはロータが上記の
   第１作用点よりさらに進角した第２作用点で閉じ、また
   イグニッションスイッチは第１作用点から第２作用点の
   間閉状態が維持されるように設定され、かつロータには
   、第１作用点で保持される保持機構が設けられると共に
   、それ以上の進角に対して第１作用点に引き戻すスプリ
   ングが弾装されたことを特徴とする自動２輪車収納ボッ
   クスのリッド開閉装置。