JPH03284246A - 磁気共鳴映像装置 - Google Patents

磁気共鳴映像装置

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JPH03284246A
JPH03284246A JP2083918A JP8391890A JPH03284246A JP H03284246 A JPH03284246 A JP H03284246A JP 2083918 A JP2083918 A JP 2083918A JP 8391890 A JP8391890 A JP 8391890A JP H03284246 A JPH03284246 A JP H03284246A
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JP
Japan
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magnetic resonance
data
phase
magnetic field
fourier transform
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Application number
JP2083918A
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English (en)
Inventor
Shoichi Kanayama
省一 金山
Kozo Sato
幸三 佐藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、磁気共鳴映像装置に係り、特に、画像再構成
に必要なデータの前処理をハードウェア的に行い且つ該
データのフーリエ変換操作をデータ収集に並行して実行
することによって画像再構成時間を短縮した、実時間イ
メージングが可能な磁気共鳴映像装置に関する。
(従来の技術) 磁気共鳴映像法(MRI)は、既に良く知られているよ
うに、固有の原子核スピンとこれに付随する核磁気モー
メントの集団が、一様な静磁場中に置かれたときに、静
磁場の方向と垂直な面内において特定の周波数で回転す
る高周波磁場のエネルギーを共鳴的に吸収する現象を利
用して、分子の化学的および物理的な微視的情報の分布
を得ることを可能にする手法である。
この磁気共鳴映像法を用いて被検体内の特定原子核(例
えば水および脂肪中の水素原子核)の空間的分布を映像
化する方法としては、ローターバ(Lauterbur
)による投影再構成法、クマ−(Kumar) 、  
ウェルチ(Welti) 、  xルンスト(Erns
t)等によるフーリエ法、このフーリエ法の変形である
ハチソン(Hutch 1son)等によるスピンワー
ブ法、およびマンスフィニルド(Mansfield)
によるエコープラナ−法等が考案されている。
これらの方法に基づいて磁気共鳴映像化、すなわち磁気
共鳴イメージングを行なう場合、従来は、データを収集
した後、第11図に示すような手順によって、ベースラ
イン補正、補間操作によるサンプリング点のシフト、お
よび位相補正等の各種ソフトウェア的補正を加えること
により正しいデータを求め、このデータにフーリエ変換
操作を加えることにより画像再構成を行なっていた。特
に、これらの補正を行なうことは、フーリエ空間の原点
に対する点対称位置のデータが互いに複素共役であるこ
とを用いて半空間の測定データから他の半空間のデータ
を求める、いわゆるハーフエンコード法においては必要
不可欠な前処理となる。第11図は、ハーフエンコード
法の場合を示しており、データ収集後、補正用オフセッ
ト値を決定し、零エンコードデータのベース、ライン補
正、エコーピーク検出、補間操作によるサンプリング点
シフト、および補正用位相角決定を逐次行なった後、第
にエンコードデータ測定、ベースライン補正、補間操作
によるサンプリング点シフト、および位相補正点対称デ
ータの生成を行なっている。
しかしながら、上述のソフトウェア的な補正においては
、これを実行するための演算およびデータの転送にかな
り多くの時間を必要とし、これを短縮することが磁気共
鳴映像装置のスループットの向上に対して重要となって
いる。特に、マルチスライス法によるイメージングある
いは3次元イメージングを行なう場合には、取り扱うデ
ータ量が膨大となるため、補正処理に必要な時間を短縮
することが強く要求される。
また、上記補間操作を充分な精度で行なうためには、ナ
イキスト周波数に基づいて定まるサンプリングピッチに
比べてかなりピッチの細かいサンプリングを行なう必要
がある。このために、例えば(256X256)マトリ
ックスの画像を作る場合においても、 1024点もし
くは512点の信号サンプリングを行ない、これにより
得られるデータに対して上述の各種補正を加えた後、デ
ータを4点おきに選択して256点としてから、2次元
フーリエ変換操作を行なって画像を得ている。この場合
には、本来必要とされる量以上のメモリを用意しなけれ
ばならない上に 前処理時間も長くなる。さらに、フー
リエ空間の原点近傍(エコーピーク位置付近)における
信号の変化は急激であるために、充分な精度で補間を行
なう必要があり、高次補間を行なうこととなるが、これ
脇は多大な計算時間を要する。
また、補間操作そのものには、ある程度の誤差が含まれ
るために、できれば補間操作を行なうことなく、正しい
フーリエ空間でのデータを求められることが望ましい。
一方、全空間でのエンコードを行なういわゆるフルエン
コード法では、補間操作を行なわずにフーリエ変換によ
って得られる実数部および虚数部画像から絶対値画像を
求めることが可能である。この場合には、当然のことと
して絶対値を求める演算時間が必要となる。そればかり
でなく、位相情報が失なわれるために反転回復画像(イ
ンバージョンリカバリ画像〜I R9)の負信号領域が
反転して、正しいIR像が得られず、さらには位相情報
を用いて流動部分の流速分布を画像化することができな
いという致命Q− 的欠陥を生じる。すなわち、フルエンコードを適用した
場合においても、補間操作を行なうことによって正しい
実数画像を求めることが一般的には必要である。この場
合にも、半空間のデータ生成上補間操作が必要不可欠な
ハーフエンコード法の場合と同様の問題が生じる。
磁気共鳴映像装置に用いられる計算機は、通常、いわゆ
るミニコンピユータであり、これに専用演算装置を付加
した場合でも、 (256x256)マトリックスの画
像再構成に対して数秒程度の演算時間が必要であるため
に、上述の各種ソフトウェア的補正を必要とする方式で
は、短時間(例えばl Oms e c程度)のうちに
画像再構成を行ない、心臓のような動的対象の画像を実
時間的にCRTデイスプレィ上に表示することは不可能
である。しかしながら、近年の磁気共鳴観測技術の進歩
によるS/N (信号対雑音比)の向上により、励起の
フリップ角を通常一般に用いられる90°に比べて充分
小さ(する(例えばlOo)これにより、熱平衡状態0
− への回復をスピン格子緩和時間(T工)に比べて充分に
速めることができるので、従来とは異なり熱平衡状態へ
の回復のための待ち時間を零にしてスピン系の準連続励
起が可能となっている。
また、磁気共鳴映像法による画像を高速に得る方法とし
て、例えば、マンスフイールド(Mansfield)
によるエコープラナ法およびハチソン(Hutchis
on)等による超高速フーリエ法のような超高速イメー
ジング法が提案されている。
エコープラナ法では、第12図に示すようなパルスシー
ケンスに従って磁気共鳴データの収集が行われる。 (
1)スライス用包配磁場Gsを印加しつつ高周波磁場R
Fとして90”の高周波選択励起パルスを印加してスラ
イス部位の磁化を選択的に励起する。 (2)スライス
面と平行な方向に位相エンコード用勾配磁場Geを静的
に印加しつつ、スライス面に平行で且つ位相エンコード
用包配磁場Geに直交する方向に読出し用勾配磁場Gr
を高速に複数回スイッチング(極性反転)させて印加す
る。 (あるいは、1 90” の高周波選択励起パルスによりスライス部位の
磁化を選択的に励起した後に180°高周波パルスを印
加し、その後に位相エンコード用勾配磁場Geを静的に
印加しつつ、読出し用勾配磁場Grを高速に複数回スイ
ッチングさせて印加する場合もある。) また、超高速フーリエ法(マルチプルエコー・フーリエ
法とも称される)では、第13図に示すように、読出し
用勾配磁場Grの各反転時に位相エンコード用勾配磁場
Geがパルス的に印加される点が第12図のエコープラ
ナ法とは異なっている。
これらの方法によれば、 1回の90”高周波パルスに
よって励起されたスライス部位の磁化が横磁化の緩和現
象により緩和する時間内に、スライス部位の画像化に必
要な全てのデータを収集することができ、超高速イメー
ジングが可能である。
上述したような微少フリップ角の使用とエコープラナ−
法、超高速フーリエ法等の超高速イ2− メージングの手法とを同時に適用することにより、実時
間磁気共鳴映像装置を実現することが可能である。とこ
ろで、このような実時間磁気共鳴映像装置の実現のため
には、上述のデータ収集時間の短縮化に伴い、画像再構
成時間を著しく短縮することが望まれている。
(発明が解決しようとする課題) このように従来の磁気共鳴映像装置においては、画像再
構成に要求される一連のデータ処理のために、画像化に
長時間を要するばかりでなく、本来不要なメモリ容量を
必要とし、これらを解決する対策が望まれていた。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決するため
になされたもので、簡単なハードウェアを付加し、簡単
な手順によって、前処理に相当する補正操作を主として
ハードウェアによって実行することにより、正しいフー
リエデータを生成するとともに、高速フーリエ変換のビ
ット反転操作を考慮してデータ収集を行なうようにし、
さらにデータ収集と同時にフーリエ変3− 換を並行して実行できるようにして、再構成時間を従来
に比べて著るしく短縮し得る磁気共鳴映像装置を提供す
ることを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するために、磁気共鳴信号のベ
ースラインを補正するベースライン補正回路と、磁気共
鳴信号のサンプリング点を補正するサンプリング点補正
回路(または読出し用勾配磁場の印加時間微調整回路)
、および磁気共鳴信号の位相検波用参照波の位相を補正
する参照波位相補正回路を設け、且つ必要な場合には所
定の手順によって求めたデータに基づいて計算機からこ
れらの回路に補正値を供給することによって、自動的に
正しい画像再構成のための磁気共鳴信号のサンプリング
データが得られるようにし、また位相エンコード方向の
フーリエデータを収集する順序を、高速フーリエ変換(
FFT)の際のビット反転操作に相当するデータの並び
変えが不要となるように設定し4− て、位相エンコード方向のデータの並び換え操作をなく
し、さらに読出し方向の各エコーデータ列については、
各エコーデータ列のデータ収集が完了し次第、次のエコ
ーデータ列のデータ収集が行われている間にそれと並行
してフーリエ変換およびそれに伴って生ずるビット反転
操作に相当するデータの並び換えを実行できるようにし
、位相エンコード方向のフーリエ変換については読出し
方向のフーリエ変換およびデータの並び換え処理が終了
してデータが揃ってくる毎に逐次実行可能な処理を実行
できるようにして、画像再構成時間の短縮を図り、実時
間イメージングを可能にす、る。
(作 用) 本発明においては、上記3つの補正回路によって、ハー
ドウェア的に正しい画像再構成用磁気共鳴データが得ら
れる。これによってソフトウェア的な前処理を用いずに
フーリエ変換のみによって磁気共鳴による再構成画像を
得ることが可能となる。さらに、データ収集とフーリエ
5− 変換を同時に並行して実行するため、再構成時間が著し
く短縮される。したがって、診断効率が向上し、さらに
は実用的な実時間磁気共鳴映像装置が実現される。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する
第2図は本発明の一実施例に係る磁気共鳴映像装置の構
成を示す図である。
同図において、静磁場磁石1および勾配磁場生成コイル
3はシステムコントローラ10により制御される励磁用
電源2および駆動回路4によってそれぞれ駆動され、寝
台6上の被検体5(例えば人体)に対して一様な静磁場
と、注目する所望の断面(スライス面)内の直交するX
およびyの二方向、およびそれらに垂直な2方向に磁場
強度が直線的に変化する勾配磁場Gx。
ayおよびGzを印加する。
さらに被検体5には、プローブ7から高周波磁場が印加
される。該高周波磁場は、システム6− コントローラ10の制御の下で、送信部8から出力され
る高周波信号によりプローブ7から発生される。プロー
ブ7により受信された磁気共鳴信号は、受信部8で増幅
された後、システムコントローラ10の制御の下でデー
タ収集部11に送られる。
データ収集部11は、直交位相検波回路21、ビデオ増
幅器22、ローパスフィルタ23、A/D変換器24お
よびインタフェース25を有する。受信部9から供給さ
れる磁気共鳴信号は、直交位相検波回路21で直交位相
検波されてビデオ帯域の信号とされた後、ビデオ増幅器
22で増幅され、さらにローパスフィルタ23を介して
A/D変換器24に入力されてサンプリングされディジ
タル化された後、インタフェース25を介して電子計算
機12に送られる。
電子計算機12は、コンソール13を介して操作制御さ
れ、データ収集部11から入力される画像生成用サンプ
リングデータを用いて画像再構成処理を行ない、画像デ
ータを得る。また、17− 電子計算機12はシステムコントローラ10の制御をも
行なう。電子計算機12により得られた画像データは画
像デイスプレィ14に供給され、画像表示される。
第1図は第2図におけるシステムコントローラ10内の
本発明に関係する部分(補正回路部分)と、データ収集
部11の構成を詳しく示したものであり、システムコン
トローラ10内には、直交位相検波回路21に供給する
参照波の位相を補正する参照波位相補正回路26と、ベ
ースライン補正回路27およびA/D変換器24に供給
するサンプリングクロックのタイミング、すなわちサン
プリングクロックの遅延時間を制御するサンプリング点
補正回路28が設けられている。
第3図は本実施例におけるパルスシーケンスの一例を示
している。第3図に示すパルスシーケンスは、基本的に
は、第13図に示した従来の超高速フーリエ法のパルス
シーケンスに従っている。但し、このパルスシーケンス
では、高8− 周波パルスRFとして任意のフリップ角α°の高周波パ
ルスRFが用いられ、また、シーケンス全体で各勾配磁
場のトータル印加量が零になるようデータ収集終了後に
付加的に勾配パルスが印加されている。このようにする
ことにより、連続的に繰り返してパルスシーケンスを実
行した場合にも毎回同様な画質の画像を得ることができ
る。さらに位相エンコード用勾配磁場Geの磁場強度(
振幅)および符号(極性)が従来の場合とは異なってい
る。
第4図(a)および(b)は、−船釣な高速フーリエ変
換(FFT)処理におけるデータの流れの2つの例を示
している。このような手法を用いてフーリエ変換を行っ
た場合、ビット反転操作と呼ばれる入力データあるいは
出力データの順序の並び換えが必要となる。
本発明では、位相エンコード方向のデータ順序は、あら
かじめ上記高速フーリエ変換のビット反転操作に相当す
るデータの並び換えを考慮してデータ収集を行うよう位
相エンコード用勾9− 配磁場Geの磁場強度および極性を制御する。
本発明により、第3図に示したシーケンスを用いて位相
エンコード方向に64ラインの画像を得る場合の、エコ
ーデータの収集番号と位相エンコードデータの順序の関
係を第5図に示す。
次に、第1図および第2図に示される本発明の磁気共鳴
映像装置により、第3図のパルスシーケンスを用いて画
像を得る手順を第6図を参照して説明する。
まず、シーケンスの勾配磁場に基づいてサンプリング時
間を決定する。サンプリング時間の決定法としては、第
7図に示すように、あらかじめ勾配磁場駆動系の伝達関
数を求めておき、これとシステムコントローラ10から
出力される勾配磁場制御信号から勾配磁場波形を算出し
、それを積分し、その結果から所定のフーリエデータが
得られるようサンプリング時間を決定する(Sl)。そ
の他のサンプリング時間の決定法としては、第8図に示
すようにコイル内の適当な場所に勾配磁場検出用のプロ
ーブを配設し、20− 所定のパルスシーケンスを1口実行させて上記勾配磁場
検出用のプローブにより勾配磁場波形を計測し、該勾配
磁場波形を積分した結果からサンプリング時間を決定す
る。このようにサンプリング時間を勾配磁場の波形から
決定することにより、特に第3図のパルスシーケンスに
おいて、読出し用勾配磁場Grを第9図のように正弦波
状の波形で駆動した場合などにおいても、サンプリング
タイミングを等間隔でない適切なタイミングにすること
ができ、所要のフーリエデータを容易に得ることができ
る。
次に、第3図のパルスシーケンスから高周波パルスRF
の印加を除いたシーケンスによりデータ収集を行いベー
スラインデータを収集する(S2)。続いて第3図のパ
ルスシーケンスがら位相エンコード用勾配磁場Geの印
加を除いたシーケンスによりデータ収集を行ない零エン
コードデータを収集する(S3)。この零エンコードデ
ータに対して先に求めたベースラインデータを用いてベ
ースライン補正を行い(S21 4)、それらのデータ列のノルム値から補間操作により
各エコー信号毎にエコービーク位置を算出する(S5)
。このエコービークの最近接サンプリング時間からのず
れを求めてサンプリング時間の微調整を行う(S6)。
続いて、再度、ベースラインデータの収集(S7)ざら
に零エンコードデータの収集を上述と同様に行ってベー
スライン補正(S9)後、各エコー信号毎に位相誤差の
補正値を求める(S I O)、  以上の前処理手順
により、サンプリング時間、ベースライン補正、および
位相補正のデータを得た後、本測定および画像化手順を
実行する。
本測定において、画像生成用磁気共鳴データの収fi(
Sz)は、第3図のパルスシーケンスを用いて実行する
。この時に収集されるデータは、既に所定のフーリエデ
ータとなっており、2次元フーリエ変換操作(S 12
)のみによって求めるべき画像を得ることができる。
画像再構成の処理は、第10図に示すように、22− データ収集と並行して順次実行される。まず、エコー信
号が収集された時点で、逐次、読出し方向の1次元フー
リエ変換およびそれに伴って生ずるビット反転操作に相
当するデータの並び換えおよび読出し方向に関するデー
タの並び換えを実行し、データを所定のメモリーへ格納
する。位相エンコード方向の1次元フーリエ変換につい
ては、上記読出し方向の1次元フーリエ変換およびデー
タの並び換え処理が終了してデータがメモリーへ格納さ
れた時点で、逐次、高速フーリエ変換の第4図(a)ま
たは(b)に示されたバタフライ演算の可能な部分を実
行する。
例えば、位相エンコード方向に16ポイントの1次元フ
ーリエ変換を行う場合を考える。読出し方向の各ライン
について位相エンコードラインのデータは第3図のパル
スシーケンスによ+)X (0)、  X (4)、 
 x (2)、  −=ト順次収集され読出し方向の1
次元フーリエ変換およびデータの並び換え後メモリーへ
格納される。こ23− の時、高速フーリエ変換のアルゴリズムとして第4図(
b)を用いて、読出し方向の各ラインのデータX (0
)、  X (4)が揃った時点で読出し方向の各ライ
ンについてXl(O)。
Xl(1)のバタフライ演算を実行する。続いてX (
2)、  X (6)が揃った時点でXl(2)。
Xi (3)、Xz (0) 〜X2 (3)(7)バ
タフライ演算を実行する。
以下順次同様の処理を繰り返し実行し、すべての処理が
終了した時点で結果を画像表示部へ転送し表示する(S
13)。
このようにデータ収集と並行して順次読出し方向および
位相エンコード方向の1次元フーリエ変換を実行するこ
とにより、実質的な画像再構成に伴う待ち時間を著しく
低減することができる6 第3図のパルスシーケンスと上述の画像再構成処理を連
続して実行することにより実時間で画像を得ることがで
きる。このような、実時間でのイメージングは、心臓の
ような動的臓器の24− 診断に特に効果的である。
なお、上述の実施例の他に、マルチスライス法、 3次
元MRI、化学シフトイメージング等の全ての方式に対
して、本発明による補正手法を適用することができる。
もちろん、本発明の磁気共鳴映像装置は、フーリエ空間
の半分の領域のフーリエデータのみを収集し、フーリエ
空間での原点に対する点対称位置のデータが互いに複素
共役であることを利用して上記収集されたデータから他
の半空間のデータを求めて画像再構成を行なうハーフエ
ンコード法についても、全フーリエ空間領域のフーリエ
データを収集して画像再構成を行なうフルエンコード法
についても適用し得る。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変
形して実施することが可能である。
[発明の効果] 本発明によれば、磁気共鳴信号のベースラインを補正す
るベースライン補正回路と、磁気共鳴信号のサンプリン
グ点を補正するサンプリン5− グ点補正回路、および磁気共鳴信号の位相検波用参照波
の位相を補正する参照波位相補正回路を有し、フーリエ
変換操作をデータ収集時に並行して実行できるようにす
ることによって、画像再構成時間を著しく短縮できるの
で、極めて診断効率の高い磁気共鳴映像装置を提供する
ことができ、さらには実用的な実時間磁気共鳴映像装置
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る磁気共鳴映像装置にお
ける主要部の構成を示すブロック図、第2図は同実施例
の磁気共鳴映像装置全体のブロック図、第3図は同実施
例に係るパルスシーケンスを示す図、第4図は高速フー
リエ変換のバタフライ演算を説明するための模式図、第
5図は同実施例に係る周波数面上におけるデータの収集
順序を説明するための図、第6図は同実施例における補
正処理の手順を説明するためのフローチャート、第7図
、第8図はおよび第9図は同実施例におけるサンプリン
グ時間決定法26− を説明するための図、第1O図は同実施例におけるデー
タ収集と画像再構成処理の手順を説明するための図、第
11図は従来の磁気共鳴映像装置におけるソフトウェア
処理による各補正の手順を示す図、第12図および第1
3図は従来のエコープラナ−法および超高速フーリエ法
のパルスシーケンスの一例をそれぞれ示す図である。 ■・・・静磁場磁石、 2・・・励磁用電源、 3 勾
配磁場生成コイル、4・・・駆動回路、 5・・・被検
体、6・・・寝台、7・・・プローブ、8・・・送信部
、9・・・受信部、 lO・・・システムコントローラ
、 11・・データ収集部、 12・・・電子計算8i
、13・・・コンソール、 14・・・画像デイスプレ
ィ、 21・・・直交位相検波回路、 22・・・ビデ
オ増幅器、23・・・ローパスフィルタ、24・・・A
/D変換器、26・・・参照波位相補正回路、 27・
・・ベースライン補正回路、 28・・・サンプリング
点補正回路。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一様な静磁場中に置かれた被検体に、高周波磁場
    と、スライス用、位相エンコード用および読出し用の各
    勾配磁場を所定のシーケンスに従つてパルス的に印加す
    ることにより、被検体の所定部位に磁気共鳴を励起し且
    つ該磁気共鳴に基づく磁気共鳴信号を検出する磁気共鳴
    信号検出手段と、この磁気共鳴信号を位相検波した後、
    サンプリングしてディジタル化するデータ収集手段と、
    このデータ収集手段で得られる磁気共鳴信号のサンプリ
    ングデータに基づいて画像再構成を行なう画像再構成手
    段とを備えた磁気共鳴映像装置において、上記データ収
    集手段における位相検波用参照波の位相を補正するため
    の参照波位相補正回路と、上記磁気共鳴信号検出手段に
    より検出された磁気共鳴信号のベースラインを補正する
    ためのベースライン補正回路と、上記データ収集手段に
    おける磁気共鳴信号のサンプリング点を補正するための
    サンプリング点補正回路とを有し、上記参照波位相補正
    回路、ベースライン補正回路およびサンプリング点補正
    回路は、画像再構成に先立ち予め求められる位相誤差、
    オフセット、印加勾配磁場の積分関数およびサンプリン
    グ点シフトに基づいてそれぞれ制御されることを特徴と
    する磁気共鳴映像装置。
  2. (2)磁気共鳴信号検出手段は、磁気共鳴信号として多
    重エコー信号列を検出する手段であり、参照波位相補正
    回路は、上記多重エコー信号列の各エコー信号毎に個別
    に位相検波用参照波の補正を行なう手段であることを特
    徴とする請求項1に記載の磁気共鳴映像装置。
  3. (3)ベースライン補正回路は、予め磁気共鳴信号の各
    ポイント毎に補正すべきオフセット値を求めておき、そ
    のデータ列に基づいて制御されることを特徴とする請求
    項1に記載の磁気共鳴映像装置。
  4. (4)サンプリング点補正回路は、上記所定のシーケン
    スのスライス用、位相エンコード用および読出し用各勾
    配磁場のうちの少なくとも1つの勾配磁場の積分関数に
    よって制御されることを特徴とする請求項1に記載の磁
    気共鳴映像装置。
  5. (5)データ収集手段は、スライスに垂直な方向のスラ
    イス用勾配磁場と共に上記所定の核磁化を励起する高周
    波パルスを印加して所定スライスに磁気共鳴を励起した
    後、上記スライス用勾配磁場と直交する方向の読み出し
    用勾配磁場を高速で正負交互にスイッチングさせて印加
    するとともに、上記スライス用勾配磁場および読み出し
    用勾配磁場と直交する方向の位相エンコード用勾配磁場
    を印加するパルスシーケンスにより、多重エコー信号列
    を発生させスライス面の画像再構成に必要な全データを
    収集することを特徴とする請求項1に項記載の磁気共鳴
    映像装置。
  6. (6)所定のシーケンスにおいて、スライス用、位相エ
    ンコード用および読出し用の各勾配磁場の積分関数がす
    べて零になるように、データ収集終了後各勾配磁場を印
    加し、各シーケンスの終了時において常に横磁化の位相
    の状態が等しくなるようにしたことを特徴とする請求項
    5に記載の磁気共鳴映像装置。
  7. (7)データ収集手段において、位相エンコードの順序
    が、高速フーリエ変換処理の際に生ずるビット反転操作
    に相当するデータ列の並び換えが生じないような順序と
    なり、高速フーリエ変換の結果が自然なデータ順序とな
    るように位相エンコード用勾配磁場の印加強度および極
    性の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項
    5に記載の磁気共鳴映像装置。
  8. (8)画像再構成手段は、多重エコー信号列の各エコー
    信号収集時毎に、逐次、読出し方向に関する1次元フー
    リエ変換とそれに伴って起こるビット反転操作に相当す
    るデータ列の並び換えを実行することを特徴とする特許
    請求の範囲第5項記載の磁気共鳴映像装置。
  9. (9)画像再構成手段は、多重エコー信号列の各エコー
    信号収集時毎に逐次読出し方向に関する1次元フーリエ
    変換とそれに伴って起こるビット反転操作に相当するデ
    ータ列の並び換えを実行し、且つ位相エンコード方向に
    ついても逐次個々のデータが揃った時点で1次元フーリ
    エ変換処理を一部実行することを特徴とする請求項7に
    記載の磁気共鳴映像装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010521268A (ja) * 2007-03-23 2010-06-24 インスティトット クリア Nmrリラクソメトリックイメージング(nmrrelaxometricimaging)における位相補正された振幅を決定するための方法

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