JPH03281069A - 金属板材を挟んだ二金属部材の溶接結合方法 - Google Patents

金属板材を挟んだ二金属部材の溶接結合方法

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JPH03281069A
JPH03281069A JP14072390A JP14072390A JPH03281069A JP H03281069 A JPH03281069 A JP H03281069A JP 14072390 A JP14072390 A JP 14072390A JP 14072390 A JP14072390 A JP 14072390A JP H03281069 A JPH03281069 A JP H03281069A
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价偉 藤田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A1発明の目的 (1)  産業上の利用分野 本発明は、金属板材に、該金属板材を相互間に介在させ
て同軸上に配置される2つの金属部材を溶接結合するた
めの金属板材を挟んだ二金属部材の溶接結合方法に関す
る。
(2)従来の技術 従来、かかる溶接結合方法は、たとえば特開昭60−2
23671号公報等により既に知られている。
(3)発明が解決しようとする課題 上記従来のものは、両金属部材の金属板材に対向する対
向面に、複数の溶接突起をそれぞれ突設しておき、一方
の金属部材と金属板材とをプロジェクション溶接により
結合した後、所定の冷却時間をあけて、他方の金@部材
と金属板材とをプロジェクション溶接により結合するよ
うにしている。
したがってプロジェクション溶接が2工程となり、溶接
能率が優れているとは言い難い。
本発明の第1の目的は、金属板材に2つの金属部材を同
時に溶接結合し得るようにして溶接作業能率を向上させ
得るようにした、金属板材を挟んだ二金属部材の溶接結
合方法を提供することである。
また、たとえばカーボン含有量の相違から金属板材と、
両金属部材とで硬度が異なる場合があり、金属部材の方
が金属板材よりも高硬度である場合には、溶接突起を金
属板材の両面に押付けながら溶接電流を通電すると、溶
接突起が金属板材に食込んで金属板材および溶接突起の
接触面積が大きくなり、電気抵抗の低下により発熱効率
が低下し、溶接効率の充分な向上を果たせないことがあ
る。
本発明の第2の目的は、溶接効率を充分に向上しながら
金属板材に2つの金属部材を同時に溶接結合し得るよう
にして溶接作業能率を向上させ得るようにした、金属板
材を挟んだ二金属部材の溶接結合方法を提供することで
ある。
B1発明の構成 (1)課題を解決するための手段 上記第1の目的を達成するための本発明の第1の特徴に
よれば、2つの金属部材の金属板材への接合面に先端を
尖鋭にした環状突起を同径にそれぞれ形成しておき、金
属板材を相互間に挟んで環状突起を相互に対向させなが
ら両金属部材を同軸上で金属板材側に押圧し、その押圧
状態で両金属部材間に溶接電流を通電する。
上記第2の目的を達成するための本発明の第2の特徴に
よれば、2つの金属部材の金属板材への接合面に先端を
尖鋭にした環状突起を同径にそれぞれ形成しておき、金
属板材を相互間に挟んで環状突起を相互に対向させなが
ら両金属部材を同軸上で金属板材側に第1加圧力で押圧
して両環状突起を金属板材の両面に接触させた後、第1
加圧力よりも大きな第2加圧力で金属板材側に押圧し、
第2加圧力による押圧時にのみ両金属部材間に溶接電流
を通電する。
(2)作用 上記第1の特徴の方法によると、2つの金属部材がプロ
ジェクション溶接により金属板材に同時に溶接結合され
ることになる。しかも金属板材を挟んで対向する両環状
突起は同径であるので、溶接電流は最短距離で板材を流
れ、効率の良い溶接が可能となる。
上記第2の特徴の方法によると、2つの金属部材がプロ
ジェクション溶接により金属板材に同時に溶接結合され
ることになる。また金属板材を挟んで対向する両環状突
起は同径であるので、溶接電流は最短距離で金属板材を
流れ、効率の良い溶接が可能となる。しかも両金属部材
を第1加圧力で金属板材側に押圧して金属板材に環状突
起の先端を接触させた後、さらに大きな第2加圧力で両
金属部材を金属板材側に押圧しながら溶接電流を通電す
ることにより、両環状突起および金属板材間相互の食込
みあるいは潰れによる接触面積の増大を回避することが
可能となる。
(3)実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説胡する。
先ず第1図において、カーボン含有量の比較的少ない金
属材料たとえばカーボン含有量が0,12%程度の冷間
圧延鋼板SPC(J I S)から成る金属板材1の表
裏両面に、カーボン含有量の比較的多い金属材料たとえ
ばカーボン含有量が0.35〜0.41%程度の機械構
造用炭素aS35C(JIS)から成る金属部材として
のナツト2と、カーボン含有量の比較的多い金属材料た
とえばカーボン含有量が0.18〜0.23%程度の機
械構造用炭素#S2 QC(J IS)から成る金属部
材としてのカラー3とが、本発明方法に従うプロジェク
ション溶接により結合される。
金属板材1には透孔4が穿設される。またナツト2は、
金属板材1に直交する方向に延びながら基本的に筒状に
形成されるものであり、その軸方向一端には、金属板材
1に対向すべく半径方向外方に張出した鍔部6が一体に
設けられる。しかも該鍔部6の軸方向他端側に臨む面は
軸方向他端側に向かうにつれて小径となるテーパ状に形
成されている。またナツト2には、前記透孔4の孔径に
略対応する内径の大径孔部7aと、大径孔部7aに段部
7cを介して同軸に連なる小径孔部7bとが鍔部6側か
ら順に同軸に連なって成る孔7が穿設されており、小径
部7bに雌ねじが刻設される。
第2図において、ナツト2の金属板材1に対向する対向
面には、その外周縁で金属板材1側に向けて環状突起8
が突設されるとともに、該環状突起8の内側に隣接する
環状溝9と、さらにその環状溝9の内側に隣接する平坦
な環状のストッパ面5とが形成される。しかも前記環状
突起8は、その横断面形状が先端に向かうにつれて狭小
となる三角形となるように形成されるものであり、環状
突起8の角度αは、プロジェクション溶接時の発熱効果
を良好とするために、80〜110度に設定される。
カラー3は、透孔4にほぼ対応する内径の孔3aを有し
て金属板材1に直交する方向に延びながら基本的に円筒
状に形成されるものであり、その軸方向一端で金属板材
1に対向する対向面には、その外周縁で金属板材1側に
向けて横断面三角形状の環状突起11が突設されるとと
もに、該環状突起11の内側に隣接する環状溝12と、
さらにその環状溝12の内側に隣接する平坦な環状のス
トッパ面lOとが形成される。而して前記環状突起11
は前記環状突起8と先端直径を同一とした同一形状を有
するように形成される。
第3図および第4図はプロジェクション溶接装置を示す
ものであり、このプロジェクション溶接装置は、固定の
下部電極13と、昇降可能な位置決めピン14と、昇降
可能な上部電極15と、位置決めピストン14に連結さ
れる昇降用空気圧シリンダ1Gと、上部電極15に連結
される加圧用空気圧シリンダ17とを備える。
プロジェクション溶接装置は、上下に長い固定の枠体1
8を備えるものであり、該枠体工8の下部には支持ブロ
ック19が固設される。而して支持ブロック19の下端
部に固定されたブラケット20上に、ピストンロッド1
6aを上方位置として上下に延びる軸線を有しながら昇
降用空気圧シリンダ16が固定的に配設される。
一方、前記ピストンロッド16aに平行にして上下に延
びる軸線を有する昇降ロッド21が、上下に間隔をあけ
た位置で支持ブロック19に設けられたガイド部材22
.23に移動自在に挿通さており、ピストンロッド16
aと昇降ロッド21とは連結部材24を介して連結され
る。したがって昇降用空気圧シリンダ16の伸縮作動に
応じて昇降ロッド21が昇降作動することになる。
支持ブロック19の上部には電極ホルダ25が固定的に
配設されており、該電極ホルダ25に下部電極13が固
定的に支持される。而して下部電極13は昇降ロッド2
1を挿通可能な円筒状に形成されるものであり、下部電
極13の上端面はカラー3を載せるに充分な面積を有す
るように形成される。
昇降ロッド21の上端には位置決めビン14が設けられ
る。この位置決めピン14は、ナツト2の内面形状にほ
ぼ対応した外面形状を有するように形成されており、ナ
ツト2およびカラー3が位置決めビン14を介して電気
的に導通することを避けるために、位置決めピン14の
外表面には、セラミックス等の非導電材料から成る被膜
が形成される。
ところで、位置決めビン14は、第1図で示すようにカ
ラー3の上部およびナツト2に嵌合した上方位置と、少
なくとも上端を金属板材1の上面よりも下方にした下方
位置との間で昇降するものであり、昇降ロッド21すな
わちピストンロッド16aの上昇端を規制するために、
ピストンロッド16aの上端部にはナツト26が軸方向
に進退自在に螺合されており、該ナツト26に当接可能
なストッパ27がガイド部材23に固定される。
電極ホルダ25には冷却水通路28が設けられており、
該冷却水通路28は図示しない冷却水源に接続される。
枠体18の上部には、加圧用空気圧シリンダ17がその
ピストンロッド17aを下方位置として上下に延びる軸
線を有しながら固定的に配設される。このピストンロッ
ド17aには導電性金属から成る昇降体29が連結され
、該昇降体29に固定された電極ホルダ30に上部電極
15が固定的に支持される。而して上部電極15は、下
部電極13の軸線と同軸の有底円筒部15aを下端に有
して電極ホルダ30に固定的に支持されるものであり、
有底円筒815aの開口端面は、ナツト2における鍔部
6の環状突起8とは反対側の面に当接する。しかも鍔部
6の環状突起8とは反対側の面がテーバ状であることに
対応して有底円筒部15aの開口端面もテーバ状に形成
されている。また上部電極15の上端部には冷却水通路
の一部となる凹所31が設けられる。しかも電極ホルダ
30内には凹所31内に突入するバイブ32が配設さて
おり、該バイブ32は図示しない冷却水源に接続される
。而して冷却水はバイブ32内から凹所31内に導入さ
れるとともにバイブ32および電極ホルダ30間の環状
通路33を経て導出されることになる。
枠体18の上下方向中間部に固設された受は部材34と
昇降体29との間には、複数枚の導電性板材を積層して
無端状に形成して成る導電部材35が介装されており、
この導電部材35が上下に撓むことにより昇降作動にか
かわらず上部電極15に常時通電可能となる。
また加圧用空気圧シリンダ17のシリンダ本体37にピ
ストンロッド17aと平行なガイドロッド36が挿通さ
れており、このガイドロッド36は昇降体29に連結さ
れる。このガイドロッド36により、昇降体29すなわ
ち上部電極15がピストンロッド17aの軸線まわりに
回動することが防止される。
第5図は加圧用空気圧シリンダ17に空気圧を供給する
ための空気圧回路を示すものであり、加圧用空気圧シリ
ンダ17はタンデム型に形成されている。すなわち加圧
用空気圧シリンダ17のシリンダ本体37には隔壁38
により上下2つのシリンダ孔が隔設されており、それら
のシリンダ孔にピストン39.40が摺動可能に嵌合さ
れ、隔壁38を気密にかつ移動自在に貫通するピストン
ロッド17aに各ピストン39.40が共通に固定され
る。而してシリンダ本体37内には、上方のピストン3
9の上面を臨ませる上部ピストン側空気圧室41、該ピ
ストン39の下面を臨ませる上部ロッド側空気圧室42
、下方のピストン40の上面を臨ませる下部ピストン側
空気圧室43、ピストン40の下面を臨ませる下部ロッ
ド側空気圧室44が画成されることになる。
上部ロッド側空気圧室41には、上部ピストン側空気圧
室41側に向けての加圧空気の流通のみを許容する一方
向弁45および可変絞り46から成る並列回路を備える
管路47が接続され、上部ロッド側空気圧室42にはサ
イレンサ48が接続され、下部ピストン側空気圧室43
には管路49が接続され、下部ロッド側空気圧室44に
は、下部ロンド側空気圧室44側に向けての加圧空気の
流通のみを許容する一方向弁50および可変絞り51か
ら成る並列回路を備える管路52が接続される。
一方、加圧空気源53には開閉弁54およびフィルタ5
5が順に接続されており、該フィルタ55には、レギユ
レータ弁56を備える管路57と、レギュレータ弁58
を備える管路59とが並列に接続される。而してレギユ
レータ弁56.58(7)設定圧力は相互に異なるもの
であり、レギュレータ弁58の設定圧力の方がレギュレ
ータ弁56の設定圧力よりも小さく設定される。
管路57.59と、管路60との間には、第5図で示す
ように管路59を管路60に連通させる位置と、管路5
7を管路60に連通させる位置とを切換可能な切換制御
弁61が介設される。また管路47.52と、前記管路
60およびサイレンサ62,63との間には、管路60
を管路52に連通させるとともに管路47をサイレンサ
63に連通させる位置と、管路60を管路47に連通さ
せるとともに管路52をサイレンサ62に連通させる位
置とを切換可能な切換制御弁64が介設される。さらに
管路60およびサイレンサ65と、管路49との間には
、管路49をサイレンサ65に連通させる位置と、管路
49.60間を連通させる位置とを切換可能な切換制御
弁66が介設される。
かかる空気圧回路において、加圧用空気圧シリンダ17
を収縮作動させる際には、切換制御弁61.64.66
の切換位置を第5図で示すようにする。そうすると、加
圧空気源53からの加圧空気がレギュレータ弁58、切
換制御弁61.64および一方向弁50を経て下部ロッ
ド側空気圧室44に供給され、ピストン39.40が上
鮎してピストンロッド17aが収縮作動することになる
この際、上部ピストン側空気圧室41からの空気は可変
絞り46および切換制御弁64を経てサイレンサ63か
ら逃がされ、上部ロッド側空気圧室42にはサイレンサ
48を経て空気が導入され、下部ピストン側空気圧室4
3からの空気は切換制御弁66を経てサイレンサ65か
ら逃がされる。
加圧用空気圧シリンダ17を伸長作動させる際には、先
ずレギュレータ弁58が管路60に連通するように切換
制御弁60の位置を切換える。次いで、切換制御弁64
の位置を切換えて、管路60を管路47に連通させると
ともに管路52をサイレンサ62に連通させる。そうす
ると、レギュレータ弁58で調圧された加圧空気は、一
方向弁45を経て上部ピストン側空気圧室41に導入さ
れ、ピストン39.40が下動してピストンロッド17
aが伸長作動する。この際、上部ロッド側空気圧室42
からの空気はサイレンサ48から逃がされ、下部ロッド
側空気圧室44からの空気は可変絞り51および切換制
御弁64を経てサイレンサ62から逃がされ、下部ピス
トン側空気圧室43には、サイレンサ65および切換制
御弁66を経て空気が導入される。
上述のように切換制御弁64を切換えた後、定時間が経
過したときには切換制御弁66が、管路60を管路49
に連通させる位置に切換られる。
それにより下部ピストン側空気圧室43にレギュレータ
弁58で調圧された加圧空気が導入されることになり、
ピストンロッド17aの押圧力が一段と高められること
になる。
すなわち上述の空気圧回路によると、加圧用空気圧シリ
ンダ17の伸長時の押圧力は、第6図で示すようになり
、第1加圧力P、まで加圧力が急激に増大した後、第1
加圧力P、が一定時間持続し、次いで第2加圧力P、ま
で加圧力が急激に増大する。而して第1加圧力P1への
急激な増大時、ならびに第2加圧力P2への急激な増大
時には、空気圧シリンダの特性により加圧力のジャンプ
が生じるが、可変絞り51を介して空気を逃がすことに
より、前記ジャンプを抑えることができる。
次に金属板材1の両面にナツト2およびカラー3を溶接
結合するための手順について説明すると、先ず加圧用空
気圧シリンダ17を収縮作動させて上部電極15を上昇
させておくとともに昇降用シリンダ16を収縮作動させ
て位置決めビン14を下方位置に降下させておき、下部
電極13上にカラー3を位置決め支持する。すなわち鉛
直姿勢にある下部電極工3の上端面に、接合面lOを上
方位置としてカラー3を同軸に載置する。
次いで透孔4がカラー3と同軸になるようにして金属板
材1をカラー43に配置し、昇降用シリンダ16により
位置決めビン14を上昇させる。
この際、カラー3の上端の環状突起11が金属板1の下
面に当接した状態となっており、位置決めビン14は透
孔4を貫通して金属板材1の上方位置に突出している。
この状態で、環状突起8を下端位置とした姿勢のナツト
2を、その大径孔部7aおよび小径孔部7bに位置決め
ピン14を嵌挿するようにして金属板材1上に載置する
。これによりナツト2は、カラー3とほぼ同軸上に配置
されることになり、環状突起8はカラー3の環状突起1
1に対して相互間に金属板材1を挟んだ状態でほぼ対向
するようなる。
その後、加圧用空気圧シリンダ17を伸長作動させ、ナ
ツト2にその上方から上部電極15の有底円筒部15a
を嵌合する。この際、前記有底円筒部15aの開口端面
はテーバ状であり、ナツト2における鍔部6の前記開口
端面に対向する面もテーバ状であるので、ナツト2の軸
線は上部電極15の軸線に正確に一致せしめられる。し
たがって下部電極13および上部電極15の軸線を同一
に配置しておくことにより、カラー3およびナツト2の
軸線が正確に一致せしめられ、それにより環状突起8.
11も正確に対向配置されることになる。この際、加圧
用空気圧シリンダ17による加圧力は第1加圧力P1で
あり、この第1加圧力P1では、カーボン含有量が多い
ことにより金属板材1よりも高硬度である環状突起8.
11が金属板材1に食込むことを回避しながら両環状突
起8.11を金属板材1の両面に対向接触させた状態と
なっている。
次いでナツト2およびカラー3を第1加圧力P1よりも
大きな第2加圧力P2で金属板材1側に押圧するととも
に、その第2加圧力P2による押圧状態で、第6図で示
すように、下部電極13′J3よび上部電極15間に溶
接電流を通電する。それにより環状突起8.11および
金属板材1間の抵抗によるプロジェクション溶接が行な
われ、環状突起8.11は、ストッパ面5.10が相互
に当接するまで溶融して潰れていき、第7図で示すよう
に、ナツト2およびカラー3が金属板材1の表裏両面に
同軸に溶接結合されることになる。
この際、環状突起8,11が正確に対向していることに
より溶接電流は金属板材1を最短距離で流れ、効率のよ
い溶接が可能となる。またナツト2を軸方向にのみ押圧
しておくと、前記溶着時にナツト2の下端部は拡径しそ
うになるが、上部電極15はテーバ面を介してナツト2
の鍔部6を押圧するので、ナツト2の下端には半径方向
内方に向けての力が作用し、溶接時にナツト2の下端が
拡径してしまうことが回避される。
しかも上記プロジェクション溶接時に、ナツト2および
カラー3の金属板材1への押圧力は、第6図で示すよう
に2段階に制御されるものであり、金属板材1への食込
みを回避し得る程度の第1加圧力P、の加圧により両環
状突起8.11を金属板材1の両面に押付けて金属板材
1および環状突起8.11の接触面積を比較的小さい状
態にしておき、次いで第2加圧力P2で押圧しながら溶
接電流を通電するようにしたので、抵抗値を比較的大き
い状態にしたままで通電して発熱効果を大きくし、溶着
効果を高めて溶接強度を向上することができる。
また環状突起8.11は両金属部材2,3の金属板材1
への対向面の外周縁に設けられるものであり、金属板材
1に対してナツト2における鍔部6の少なくとも最外周
が全周にわたって確実に溶着され、金属板材lに対して
カラー3の端面の少なくとも最外周が全周にわたって確
実に溶着されることになる。したがって、ナツト2およ
びカラー3の軸線まわりのトルクに対する強度、ならび
に金属板材1に対するナツト2およびカラー3の倒れに
対する強度が向上するとともに、水の浸入により錆の発
生原因となる微小間隙が金属板材1およびナツト2の溶
着部の外方、ならびに金属板材1に対するカラー3の溶
着部の外方に生じることが防止される。
さらにナツト2およびカラー3が金属板材1よりも厚肉
であっても各環状突起8.11の内側に隣接して環状溝
9,12が形成されているので、環状突起8,11で生
じた熱が環状溝9,12より内方の厚肉部側に流れるこ
とが極力抑えられ、環状突起8,11の溶融による溶着
を確実にすることができる。
しかも環状突起8,11をナツト2およびカラー3の金
属板材1への対向面の外周縁に設けたことにより、ナツ
ト2およびカラー3の金属板材1への溶着位置M(第7
図参照)は、透孔4から比較的離れた位置となるが、環
状溝9,12に対応する部分よりも内方側における透孔
4の周囲の部分1a(第7図参照)で金属板材lはスト
ッパ面5.10間に挟圧されることになるので、金属板
材1の透孔4の周囲の部分1aが溶接熱により歪むこと
が防止される。
以上の実施例では、硬度の高い金属部材すなわちナツト
2およびカラー3に環状突起8,11を突設した場合に
ついて説明したが、金属板材1よりも硬度の低い金属部
材側に環状突起を形成した場合にも本発明を適用可能で
あり、この場合、環状突起が金属板材への押圧により潰
れることによる接触面積の増大を回避することができる
C1発明の効果 以上のように本発明の第1の特徴によれば、2つの金属
部材の金属板材への接合面に先端を尖鋭にした環状突起
を同径にそれぞれ形成しておき、金属板材を相互間に挟
んで環状突起を相互に対向させながら両金属部材を同軸
上で金属板材側に押圧し、その押圧状態で両金属部材間
に溶接電流を通電するので、両環状突起間の最短距離で
溶接電流を流して2つの金属部材をプロジェクション溶
接により金属板材に同時に溶接結合して溶接能率を向上
することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、2つの金属部材の金
属板材への接合面に先端を尖鋭にした環状突起を同径に
それぞれ形成しておき、金属板材を相互間に挟んで環状
突起を相互に対向させながら両金属部材を同軸上で金属
板材側に第1加圧力で押圧して両環状突起を金属板材の
両面に接触させた後、第1加圧力よりも大きな第2加圧
力で金属板材側に押圧し、第2加圧力による押圧時にの
み両金属部材間に溶接電流を通電するので、両環状突起
間の最短距離で溶接電流を流して2つの金属部材をプロ
ジェクション溶接により金属板材に同時に溶接結合して
溶接能率を向上することができ、また両環状突起および
金属板材間相互の食込みあるいは潰れによる接触面積の
増大を回避して発熱効果を高めて溶接効率および溶接強
度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであり、第1図はプ
ロジェクション溶接実行時のプロジェクション溶接装置
の要部縦断面図、第2図は第1図の■部拡大図、第3図
はプロジェクション溶接装置の縦断正面図であって第4
図の■−■線断面図、第4図は第3図のIV−1’V線
断面図、第5図は空気圧回路図、第6図はプロジェクシ
ョン溶接時の加圧力および溶接電流制御特性図、第7図
は溶接結合完了後の縦断面図である。 1・・・金属板材、2・・・金属部材としてのナツト、
3・・・金属部材としてのカラー、5,10・・・接合
面、8.11・・・環状突起、

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1]金属板材(1)に、該金属板材(1)を相互間に
    介在させて同軸上に配置される2つの金属部材(2、3
    )を溶接結合するための金属板材を挟んだ二金属部材の
    溶接結合方法において、2つの金属部材(2、3)の金
    属板材(1)への接合面(5、10)に先端を尖鋭にし
    た環状突起(8、11)を同径にそれぞれ形成しておき
    、金属板材(1)を相互間に挟んで環状突起(8、11
    )を相互に対向させながら両金属部材(2、3)を同軸
    上で金属板材(1)側に押圧し、その押圧状態で両金属
    部材(3、4)間に溶接電流を通電することを特徴とす
    る金属板材を挟んだ二金属部材の溶接結合方法。 [2]金属板材(1)に、該金属板材(1)を相互間に
    介在させて同軸上に配置される2つの金属部材(2、3
    )を溶接結合するための金属板材を挟んだ二金属部材の
    溶接結合方法において、2つの金属部材(2、3)の金
    属板材(1)への接合面(5、10)に先端を尖鋭にし
    た環状突起(8、11)を同径にそれぞれ形成しておき
    、金属板材(1)を相互間に挟んで環状突起(8、11
    )を相互に対向させながら両金属部材(2、3)を同軸
    上で金属板材(1)側に第1加圧力(P_1)で押圧し
    て両環状突起(8、11)を金属板材(1)の両面に接
    触させた後、第1加圧力(P_1)よりも大きな第2加
    圧力(P_2)で金属板材(1)側に押圧し、第2加圧
    力(P_2)による押圧時にのみ両金属部材(2、3)
    間に溶接電流を通電することを特徴とする金属板材を挟
    んだ二金属部材の溶接結合方法。 [3]前記環状突起(8、11)の先端角度を80〜1
    10度に設定することを特徴とする第[1]項または第
    [2]項記載の金属板材を挟んだ二金属部材の溶接結合
    方法。 [4]金属板材(1)のカーボン含有量と両金属部材(
    2、3)のカーボン含有量とは異なることを特徴とする
    請求項第[2]項または第[3]項記載の金属板材を挟
    んだ二金属部材の溶接結合方法。
JP14072390A 1990-03-27 1990-05-30 金属板材を挟んだ二金属部材の溶接結合方法 Expired - Fee Related JPH0790379B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007283992A (ja) * 2006-04-20 2007-11-01 Honda Motor Co Ltd サブフレーム取付構造

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