JPH03275988A - ペリスタルティックポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、輸液等に用いられて好適なペリスタルティッ
クポンプに関する。

［従来の技術］ 従来、特開昭５６−１１３０８４号公報に記載の如くの
ベリスタルティックポンプが提案されている。

このポンプは、ハウシング本体と、該ハウジング本体に
開閉可能に支持されるドアと、該ハウジング本体に配設
される複数のカムと、該カムを駆動するカム軸と、該カ
ムにより駆動されてチューブを押圧する複数のフィンガ
と、該ドアの閉止時に該フィンガ群に対向する位置に配
置された該チューブのフィンガ押圧方向への移動を抑え
る受板と、該ハウジング本体に対する該ドアの閉止状態
を保持するドア閉止部材とを有して構成されている。

そして、このポンプは、各フィンガを各カムにより順次
作業位置に設定することにより、各フィンガによるチュ
ーブ押潰し位置をチューブ長平方向に移動するように構
成されている。これにより、このポンプにあっては、弾
性を有するチューブに加える押潰し作用下で送液し、又
、該チューブの弾性復元作用によって流路を拡張して吸
液し、ポンプ作用を営む。

ところで、このベリスタルテイツクボンブにあっては、
カム、押圧フィンガ、及び受板等の各構成部品の寸法精
度の誤差、或いはそれら構成部品間の組付精度の誤差に
起因し、フィンガによりチューブを過度に押潰し、チュ
ーブに損傷を与えたり、カム駆動装置に過大な負担を与
える虞れかある。これを解決するため、このポンプにあ
っては、受板のフィンガに対する背面側（受板とドアと
の間）に弾発部材を設け、過大押潰し力の作用時に、こ
の弾発部材を収縮せしめることにて受板な逃がすことが
できる構造を採用している。

［発明が解決しようとする課Ｍ］ 然しながら、受板を付勢部材にてバックアップ支持し、
付勢部材の変形にて受板を逃がす構造では、受板かフィ
ンガの過大な押圧動作に対し不安定な姿勢で逃げ易い、
即ち、受板を上述の如く逃がす場合には、例えば、フィ
ンガ群のうちのあるフィンガのみが最大押潰し点である
作業位置に設定される状態下で、この最大押潰し点にあ
るフィンガが過度に押潰そうとするチューブ部分にて上
記受板を逃がす方向に押動することになる。このため、
受板は上述の逃げ移動時に必ずしも全体的に平行移動す
ることなく、フィンガ群に対して傾斜状態となって逃げ
ることがあり、その場合にはチューブを受板にて安定的
に担持てきす、輸液の流量精度が不安定となる。

本発明は、チューブな受板にて安定的に担持し、通常の
使用状態下では各フィンガにより該チューブを安定的に
押潰し、過大押潰し力の作用下ではフィンガＣよる押潰
し力の超過量を確実に吸収し、安定したポンプ作用を実
現することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、ハウジング本体と、該ハウジング本体に開閉
可能に支持されるドアと、該ハウジング本体に配設され
る複数のカムと、該カムを駆動するカム軸と、該カムに
より駆動されてチューブを押圧する複数のフィンガと、
該ドアの閉止時に該フィンガ群に対向する位置に配置さ
れた該チューブのフィンガ押圧方向への移動を抑える受
板と、該ハウジング本体に対する該ドアの閉止状態を保
持するドア閉止部材とを有して構成されるペリスタルテ
ィックポンプにおいて、該ドア閉止部材によるドア閉止
保持状態下で、該ドアに閉じ方向の付勢力を付与すると
ともに、該フィンガが該チューブを介して該受板に及ぼ
す押圧力が上記付勢力を超える時に該ドアの開き方向へ
の移動を許容する付勢部材を備えるようにしたものであ
る。

［作用］ 本発明によれば、チューブは、ドアに固定されている受
板に担持された状態で、フィンガ群を構成する各フィン
ガによるチューブ押潰し位置を、各カムによる各フィン
ガの駆動によってチューブ長手方向に進行せしめられる
。これにより、このポンプは、弾性を有するチューブに
加わる押潰し作用下で送液し、又、該チューブの弾性復
元作用によって流路を拡張して吸液し、ポンプ作用を営
む。

そして、フィンガ群のうちのいずれかのフィンガがチュ
ーブを過度に押潰そうとすると、チューブの過大な弾性
反力か付勢部材の付勢力に抗してドアをフィンガから離
隔する方向に押戻す。これにより、このドアに固定され
ている受板を、このドアの移動とともに、フィンガから
離隔する方向、即ち、チューブに対する反押潰し方向に
逃がし、該フィンガによる押潰し力の超過量を吸収し得
ることとする。

この時、受板は、ハウジング本体に安定的に支持されて
開閉せしめられるドアに固定されているので、フィンガ
の過大な押圧動作に対し該ドアとともに安定した姿勢を
維持しながら逃げることとなる。

従って、チューブな受板にて安定的に担持し、通常の使
用状態下では各フィンガにより該チューブを安定的に押
潰し、過大押潰し力の作用下ではフィンガによる押潰し
力の超過量を確実に吸収し、安定したポンプ作用を実現
することができる。

［実施例コ 第１図は本発明の第１実施例に係るベリスタルティック
ポンプを示す横断面図、第２図は第１図の縦断面図、第
３図は第１図の要部分解斜視図、第４図は本発明の第２
実施例に係るペリスタルティックポンプを示す横断面図
、第５図は第４図の要部分解斜視図、第６図はべりスタ
ルティックボンブの使用状態を示す模式図である。

（第１実施例） ペソスタルティックボンブ１０は、第１図〜第３図、第
６図に示す如く、ハウジング１１と、このハウジング１
１にドア軸１２を介して開閉できるように支持されたド
ア１３とを有している。ドア１３は、ＩｊＰ！閉ノブ１
４の回転操作により、ハウジング１１に対する閉止状態
を保持できる。

ポンプ１０は、例えば第６図に示す輸液容器１５の止栓
１６に穿刺された導液針１７に接続されたチューブ１８
の中間部にポンプ作用を加え、輸液容器１５内の輸液を
患者に送液する。尚、１９は通気針である。

ポンプ１０は、第１図〜第３図に示す如く、ハウジング
１１に固定した基台１１Ａに支軸２１を介して支持部材
２２を支持している。支持部材２２は、支軸２１のまわ
りに回動可能に支持され、かつ該支軸２１まわりの所定
の回動位置て固定ねじ２２Ａにより基台１１Ａに固定さ
れる。

尚、固定ねし２２Ａは、後述する各カム２５かフィンガ
群２６Ａを受板２３の側に駆動せしめる時、各フィンガ
２６が適正なチューブ押潰し位置に設定されるように、
支持部材２２の固定位置を調整可能とするものである。

他方、ポンプ１０は、ドア１３をカバー板１３Ａと裏板
１３Ｂとの結合にて構成し、該裏板１３Ｂに受板２３を
固定している。

そして、支持部材２２は、支軸２１に対し平行配置され
るカム軸２４を備え、このカム軸２４の長手方向に固定
的に設けらる複数のカム２５を組込まれるとともに、支
軸２１まわりに揺動でき各カム２５に押動される複数の
フィンガ２６を組込まれている。

この時、フィンガ２６は、対応するカム２５により待避
位置と作業位置との間を駆動される。

又、受板２３は、ドア１３の閉時に、第１図（Ｂ）に示
す如く、フィンガ群２６Ａに対向位置して各フィンガ２
６との間にチューブ１８を担持てきる。これにより、ポ
ンプ１０は、各フィンガ２６を各カム２５により順次作
業位置に設定することにより、各フィンガ２６によるチ
ューブ押潰し位置をチューブ長手方向に移動する。尚、
チューブ１８は常時少なくとも１つのフィンガ２６によ
り閉じられている。フィンガ２６のうちの１つが最大押
潰し点に達して、その後後退を開始し始めると１次のフ
ィンガ２６は上記先行するフィンガがチューブ１８の通
路を開くのに十分移動してしまう前にチューブ１８を閉
じる。

ここで、ポンプ１０の開閉ノブ１４は以下の如くにより
、ハウジング１１に対するドア１３の閉止状態を保持で
きる。即ち、開閉ノブ１４は、ドア１３のカバー板１３
Ａ１裏板１３Ｂに設けた孔１３Ｃ１１３Ｄを貫通するノ
ブ軸１４Ａを備え、裏板１３Ｂから突出するノブ軸１４
Ａの中間部に設けた止め輪１４Ｂにて該ドア１３に取着
され、該ノブ＠１４Ａの突出先端部に係合ピン１４Ｃを
備えている。他方、ハウシング１１の基台１１Ａには、
ドア１３の閉時に開閉ノブ１４のノブ軸１４Ａか侵入す
る孔１１Ｂ、及び孔１１Ｂの奥部に設けられて係合ピン
１４Ｃが係合する係合部１１Ｃが設けられている。即ち
、開閉ノブ１４は、ドア１３が第１図（Ａ）の開き状態
から第１図（Ｂ）の如くに閉しられる時、ノブ軸１４Ａ
の先端部を孔１１Ｂに侵入せしめ、その後ノブ軸１４Ａ
の回転によりその係合ピン１４Ｃを係合部１１Ｃに係合
せしめ、ドア１゛３の閉止状態を保持する。尚、係合部
１１Ｃは、ノブ軸１４Ａの回転に伴い、該ノブ軸１４Ａ
をハウジング１１の側に引き付ける如くに、係合ピン１
４Ｃと係合する傾斜カム状係合面を備えている。

更に、開閉ノブ１４はドア１３との間にコイルばね２７
を備えている。即ち、コイルばね２７は、ノブ軸１４Ａ
まわりに設けられ、ノブ軸１４Ａの中間部に設けた止め
輪２８とドア１３の裏板１３Ｂとの間に介装される。

従って、開閉ノツ１４がドア１３をハウジング１１に対
して閉止保持する時、開閉ノブ１４はハウジング１１の
基台１１Ａと閉じ方向に相対移動することなく係合し、
ドア１３はコイルばね２７が圧縮変形することを条件に
開閉ノブ１４及びハウジング１１に対し、開き方向に相
対移動できる。即ち、コイルばね２７は、開閉ノブ１４
によるドア１３の閉止保持状態下で、ドア１３に閉じ方
向の付勢力を付与するとともに、フィンガ２６がチュー
ブ１８を介して受板２３に及ぼす押圧力か上記付勢力を
超える時に該ドア１３の開き方向への移動を許容するも
のである。

尚、ポンプ１０は、支持部材２２にカム駆動モータ３１
を固定配置し、このモータ３１の出力軸に固定されるウ
オーム３２を、前述のカム輸２４の一端部に固定されて
いるウオーム車３３に噛合いさせている。

これにより、カム軸２４はカム駆動モータ３１により駆
動されて各カム２５を回動し、各カム２５に対応する各
フィンガ２６を前述の如く駆動できる。

更に、上記ベリスタルティックポンプ１０にあっては、
以下の述べる如くのチューブガイド装置を備えている。

即ち、ポンプ１０は、ハウジング１１の基台１１Ａにお
けるチューブ１８の押圧窓部４１（第３図参照）に、こ
れを閉塞するガイドプレート４２を配置し、このガイド
プレート４２の外周縁部を枠材４３によって押える状態
で止めねじ４４により基台１１Ａに固定している。この
時、ガイドプレート４２は、ドア１３をハウジング１１
に対して閉止ロックする時、フィンガ群２６Ａと受板２
３との間に配設され（第１図（Ａ）、（Ｂ）参照）、受
板２３に対面する側にチューブ１８をセットできるチュ
ーブガイド７１１４５を備え、かつ作業位置に設定され
る各フィンガ２６によるチューブ１８の押潰し作用を阻
害することのない柔軟な弾性材料にて形成されている。

従って、チューブ１８はガイドプレート４２のガイド溝
４５に装着された状態下で、その全長が蛇行することな
く、各フィンガ２６の押圧領域内に確実に所定の規定長
を位置決めされ、作業位置に設定される各フィンガ２５
により安定的に押潰され、輸液の流量精度を向上できる
こととなる。

次に、上記ペリスタルティックポンプ１０の作用につい
て説明する。

上記実施例によれば、チューブ１８は、ドア１３に固定
されている受板２３に担持された状態で、フィンガ群２
６Ａを構成する各フィンガ２６によるチューブ押潰し位
置を、各カム２５による各フィンガ２６の駆動によって
チューブ長手方向に進行せしめられる。これにより、こ
のポンプ１０は、弾性を有するチューブ１８に加わる押
潰し作用下で送液し、又、該チューブ１８の弾性復元作
用によって流路を拡張して吸液し、ポンプ作用を営む。

そして、フィンガ群２６Ａのうちのいずれかのフィンガ
２６かチューブ１８を過度に押潰そうとすると、チュー
ブ１８の過大な弾性反力がコイルばね２７の付勢力に抗
してドア１３をフィンガ２６から離隔する方向に押戻す
、これにより、このドア１３に固定されている受板２３
を、このドア１３の移動とともに、フィンガ２６から離
隔する方向、即ち、チューブ１８に対する反押漬し方向
に逃がし、該フィンガ２６による押潰し力の超過量を吸
収し得ることとする。

この時、受板２３は、ハウジング１１に安定的に支持さ
れて開閉せしめられるドア１３に固定されているので、
フィンガ２６の過大な押圧動作に対し該ドア１３ととも
に安定した姿勢を維持しながら逃げることとなる。

従って、チューブ１８を受板２３に安定的に担持し、通
常の使用状態下では各フィンガ２６により該チューブ１
８を安定的に押潰し、過大押潰し力の作用下ではフィン
ガ２６による押潰し力の超過量を確実に吸収し、安定し
たポンプ作用を実現することができる。

尚、上記ポンプ１０にあっては、ハウシング１１のドア
軸１２まわりに揺動にてＰ閉動するドア１３に受板２３
を固定した。従って、受板２３は上述の逃げ移動時に、
ドア軸１２まわりに若干傾斜状態となる。然しなから、
上記受板２３の傾斜状態はドア１３とともにあって安定
的であり、かつドア軸１２からの回転半径は大きいのて
傾斜角度も小である。このため、受板２３は上述の逃げ
移動時にも、チューブ１８ｆｔ安定的に担持てきる。

又、本発明の実施において、付勢手段は、上記コイルば
ね２７に代えて、例えば開閉ノブ１４とドア１３のカバ
ー板１３Ａとの間に介装されるＯリング等の弾性部材２
９にて構成されるものであっても良い（第１図参照）。

（第２実施例） 第４図、第５図の第２実施例に係るベリスタルティック
ポンプ５０か前記第１実施例と異なる点は、本発明の付
勢手段として、前記コイルばね２７に代え、板ばね５１
を採用したことにある。

即ち、この第２実施例において、開閉ノブ１４は、ノブ
軸１４Ａの中間部に設けた２つの止め輪１４Ｂ、１４Ｄ
にてドア１３の裏板１３Ｂと軸方向に一体結合されてい
る。そして、ハウジング１１の基台１１Ａには板ばね５
１を介して係合部材５２が支持され、係合部材５２は開
閉ノブ１４のノブ軸１４Ａか侵入する孔５２Ａ、及び孔
５２Ａの奥部に設けられて係合ピン１４Ｃか係合する係
合部５２Ｂが設けられている。係合部５２Ｂも、前記第
１実施例の係合部１１Ｃと同様に傾斜カム状係合面を備
えて構成される。

従って、開閉ノブ１４がドア１３をハウシング１１に対
して閉止保持する時、開閉ノブ１４はドア１３と軸方向
には相対移動することなく一体化し、かつ開閉ノブ１４
は板ばね５１がたわみ変形することを条件にハウジング
１１に対し開き方向に相対移動できる。即ち、板ばね５
１は、開閉ノブ１４によるドア１３の閉止保持状態下で
、ドア１３に閉じ方向の付勢力を付与するとともに、フ
ィンガ２６がチューブ１８を介して受板２３に及ぼす押
圧力か上記付勢力を超える時にドア１３の開き方向への
移動を許容するものである。

尚、ポンプ５０において、前記ポンプ１０と同一部分は
同一符号を付して説明を省略する。

即ち、ポンプ５０によれば、フィンガ群２６Ａのうちの
いずれかのフィンガ２６がチューブ１８を過度に押潰そ
うとすると、チューブ１８の過大な弾性反力が板ばね５
１の付勢力に抗してドア１３をフィンガ２６から離隔す
る方向に押戻す。

これにより、このドア１３に固定されている受板２３を
、このドア１３の移動とともに、フィンガ２６から離隔
する方向、即ち、チューブ１８に対する反押潰し方向に
逃がし、該フィンガ２６による押潰し力の超過量を吸収
し得ることとする。

この時、受板２３は、ハウジング１１に安定的に支持さ
れて開閉せしめられるドア１３に固定されているので、
フィンガ２６の過大な押圧動作に対し該ドア１３ととも
に安定した姿勢を維持しながら逃げることとなる。

従って、チューブ１８を受板２３にて安定的に担持し、
通常の使用状態下ては各フィンガ２６により該チューブ
１８を安定的に押潰し、過大押潰し力の作用下てはフィ
ン力２６による押潰し力の超過量を確実に吸収し、安定
したポンプ作用を実現することかできる。

尚、本発明の実施において、付勢手段は、例えば上記ポ
ンプ１０．５０の開閉ノブ１４のノブ軸１４Ａそのもの
に内蔵するものであっても良い。

［発明の効果コ 以上のように本発明によれば、チューブを受板にて安定
的に担持し、通常の使用状態下では各フィンガにより該
チューブを安定的に押潰し、過大押潰し力の作用下ては
フィンガによる押潰し力の超過量を確実に吸収し、安定
したポンプ作用を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例に係るペリスタルティック
ポンプを示す横断面図、第２図は第１図の縦断面図、第
３図は第１図の要部分解斜視図、第４図は本発明の第２
実施例に係るペリスタルティックポンプを示す横断面図
、第５図は第４図の要部分解斜視図、第６図はべりスタ
ルティックボンブの使用状態を示す模式図である。 １０．５０・・・ポンプ、 １１・・・ハウジング、 １３・・・ドア、 １４・・・開閉ノブ、 １８・・・チューブ、 ２３・・・受板、 ２４・・・カム軸。 ２５−・・カム、 ２６・・・フィンガ、 ２６Ａ・・・フィンガ群、 ２７・・・コイルばね、 ５１・・・板ばね。 第１図 （８） ＪＡ ＪＦ３ 第１図 （Ａ） 第２図 第４図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ハウジング本体と、該ハウジング本体に開閉可能
   に支持されるドアと、該ハウジング本体に配設される複
   数のカムと、該カムを駆動するカム軸と、該カムにより
   駆動されてチューブを押圧する複数のフィンガと、該ド
   アの閉止時に該フィンガ群に対向する位置に配置された
   該チューブのフィンガ押圧方向への移動を抑える受板と
   、該ハウジング本体に対する該ドアの閉止状態を保持す
   るドア閉止部材とを有して構成されるペリスタルティッ
   クポンプにおいて、該ドア閉止部材によるドア閉止保持
   状態下で、該ドアに閉じ方向の付勢力を付与するととも
   に、該フィンガが該チューブを介して該受板に及ぼす押
   圧力が上記付勢力を超える時に該ドアの開き方向への移
   動を許容する付勢部材を備えたことを特徴とするペリス
   タルティックポンプ。