JPH0327485A - 異常陰影判定装置 - Google Patents

異常陰影判定装置

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JPH0327485A
JPH0327485A JP1162902A JP16290289A JPH0327485A JP H0327485 A JPH0327485 A JP H0327485A JP 1162902 A JP1162902 A JP 1162902A JP 16290289 A JP16290289 A JP 16290289A JP H0327485 A JPH0327485 A JP H0327485A
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一男 志村
Nobuyoshi Nakajima
中島 延淑
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昌司 原
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、被写体の放射線画像を表わす画像データに基
づいて放射線画像上に指定された異常陰影候補が異常陰
影であるか否かを判定する異常陰影判定装置に関するも
のである。
(従来の技術) 記録された放射線画像を読み取って画像データを得、こ
の画像データに適切な画像処理を施した後、画像を再生
記録することは種々の分野で行なわれている。たとえば
、後の画像処理に適合するように設計されたガンマ値の
低いX線フイルムを用いてX線画像を記録し、このX線
画像が記録されたフイルムからX線画像を読み取って電
気信号(画像データ)に変換し、この画像データに画像
処理を施した後コピー写真等に可視像として再生するこ
とにより、コントラスト,シャープネス,粒状性等の画
質性能の良好な再生画像を得ることが行なわれている(
特公昭81−5193号公報参照)。
また本願出願人により、放射線(X線.α線,β線,γ
線,電子線,紫外線等)を照射するとこの放射線エネル
ギーの一部が蓄積され、その後可視光等の励起光を照射
すると蓄積されたエネルギーに応じて輝尽発光を示す蓄
積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写
体の放射線画像情報をシート状の蓄積性蛍光体に一旦記
録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザー光等の励起光
で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝尽発光光
を光電的に読み取って画像データを得、この画像データ
に基づき被写体の放射線画像を写真感光材料等の記録材
料、CRT等に可視像として出力させる放射線画像記録
再生システムがすでに提案されている(特開昭55−1
2429号,同5B−11395号,同55−1834
72号.同5[i−104845号,同55− 116
340号等)。
このシステムは、従来の銀塩写真を用いる放射線写真シ
ステムと比較して極めて広い放射線露出域にわたって画
像を記録しうるという実用的な利点を有している。すな
わち、蓄積性蛍光体においては、放射線露光量に対して
蓄積後に励起にょって輝尽発光する発光光の光量が極め
て広い範囲にわたって比例することが認められており、
従って種々の撮影条件により放射線露光量がかなり大幅
に変動しても、蓄積性蛍光体シートより放射される輝尽
発光光の光量を読取ゲインを適当な値に設定して光電変
換手段により読み取って電気信号に変換し、この電気信
号を用いて写真感光材料等の記録材料、CRT等の表示
装置に放射線画像を可視像として出力させることによっ
て、放射線露光量の変動に影響されない放射線画像を得
ることができる。
上記X線フイルムや蓄積性蛍光体シート等を用いたシス
テム、特に人体の医療診断用として構成されたシステム
において、近年、単に観察(診断)に適した良好な画質
性能を備えた再生画像を得ることに加えて、′画像の自
動認識が行なわれてきている(たとえば特開昭62−1
25481号公報参照)。
ここで画像の自動認識とは、画像データに種々の処理を
施すことにより、複雑な放射線画像から目的とするパタ
ーンを抽出する操作をいい、たとえば人体の胸部X線画
像のような種々の線状,円形状のパターンの入り混じっ
た非常に複雑な画像から、たとえば腫瘍に対応する陰影
を抽出する操作等をいう。
このように複雑な放射線画像(たとえば人体の胸部X線
画像)において目的とするパターン(たとえば腫瘍影)
を抽出し、その抽出したパターンを明示した可視画像を
再生表示することにより、観察者の観察の補助(たとえ
ば医師の診断の補助)を行なわせることができる。
(発明が解決しようとする課題) 上記特開昭62−125481号公報には、たとえば人
体の胸部X線画像上を、この画像上の位置により変化し
ない実空間フィルタを用いて走査し、円形パターンと線
形パターンを抽出し、この円形パターンを腫瘍候補、線
形パターンを血管の陰影として表示する装置が記載され
ている。
しかし人体の放射線画像は非常に複雑であり、たとえば
胸部X線画像において腫瘍の陰影が肋骨のすぐ脇に現わ
れる場合と、肋骨と肋骨の中間部に現われる場合とでは
そのパターンが異なっている等、上記のように単純な構
成の装置では認識洩れや腫瘍でもないパターンを腫瘍と
して認識してしまうことが多いという問題点がある。た
とえば医療用システムにおいて画像の自動認識が行なわ
れると、医師が再生画像を観察して診断を行なう際、そ
の自動認識されたパターンに目を奪われがちとなり、自
動認識に洩れがあるとそのまま医師が見逃がしてしまう
可能性が高く重大な問題となる。
これを避けるためには放射線画像上を走査するフィルタ
等を工夫して少しでも腫瘍等の候補と考えられるパター
ンを洩れなく抽出することが考えられる。しかし、この
ように少しでも腫瘍の候補と考えられるパターンを洩れ
なく抽出すると、腫瘍ではないパターン(ノイズ)も多
く抽出されることになる。これでも洩れがあるよりはよ
いが、あまりにもノイズが多いと自動認識システムの信
頼性が低下し、また診断する医師がかえって疲労してし
まうことにもなる。
また、これまで自動認識のない、たとえばX線フイルム
に記録された胸部X線画像を観察(診断)する医師は、
それまでの知識,経験に基づいて、腫瘍が画像上のどの
位置にあってもそのパターンが多少変形していてもかな
り適確に腫瘍を抽出しているという事実がある。
本発明は、上記事実に鑑み、たとえば上記のような実空
間フィルタによる走査等により放射線画像上に指定され
た、たとえば腫瘍等の異常陰影候補が、異常陰影である
か否かを精度良く判定することのできる異常陰影判定装
置を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明の異常陰影判定装置は、被写体の放射線画像を表
わす画像データに基づいて前記放射線画像上に指定され
た異常陰影候補が異常陰影であるか否かを判定する異常
陰影判定装置であって、前記異常陰影候補の近傍の前記
画像データに基づいて、複数の特徴量を求める演算手段
と、前記複数の特徴量を入力して前記異常陰影候補が異
常陰影である蓋然性の高低を表わす量を出力するニュー
ラルネットワークとを有することを特徴とするものであ
る。
ここで、前記異常陰影候補の面積、形状、およびコント
ラストのうち少なくとも一つが前記複数の特徴量に含ま
れることが好ましい。
尚、上記「異常陰影」とは、標準的陰影には見られない
、たとえば胸部X線画像における腫瘍,石灰化,胸膜の
肥厚,気胸等の陰影をいう。本発明の異常陰影判定装置
は、これらの異常陰影の全てを判定するものであっても
よいが、これに限られず、たとえば腫瘍影のみを異常陰
影として判定対象とするものであってもよい。
また、上記異常陰影候補の指定方法は特に制限されるも
のではなく、たとえば前述したような実空間フィルタを
用いて放射線画像上を走査することにより指定してもよ
く、該放射線画像の観察者がマニュアルで指定してもよ
い。
また、上記「特徴量」とは、指定された異常陰影候補の
異常陰影としての確からしさを反映する種々の量の総称
をいい、たとえば異常陰影候補の面積,形状の不整度、
異常陰影候補内の画像データの平均値、画像データの分
散値、異常陰影候補内の画像データの平均値とその周辺
の画像データの平均値との比率(コントラスト)等をい
う。上記演算手段でどのような特徴量を求めるか、いく
つの特徴量を求めるかは特に限定されるものではなく、
判定すべき異常陰影の種類、判定精度、演算時間等を考
慮して定められるものである。ただし、後述するように
、異常陰影候補の面積、形状、コントラストはいずれも
該異常陰影候補の異常陰影としての確からしさを反映し
ており、上記ニューラルネットワークの入力としてこれ
ら面積、形状、コントラストのうち少なくとも一つを用
いることが好ましい。
また、上記「ニューラルネットワーク」とは、人間の脳
の働きをモデル化したアルゴリズムをいう。
(作  用) 本発明の異常陰影判定装置は、上記のように、指定され
た異常陰影候補の近傍の画像データに基づいて複数の特
徴量Fl * F2 + ・・・・コ Fnを求め、こ
れら複数の特徴量をニューラルネットワークに入力して
、上記異常陰影候補が異常陰影である蓋然性の高低を表
わす量を出力するようにしている。また、このニューラ
ルネットワークが誤差逆伝播学習機能を備えることによ
り過去の知識、経験等を“学習”させて上記異常陰影候
補が異常陰影であるか否かを高精度に判定させることが
できる。ここで「誤差逆伝播学習機能」とは、ニューラ
ルネットワークの出力を正解(教師信号)と比べること
により、出力側から入力側に向かって順次結合の重み(
シナプス結合のウェイト)を修正するというニューラル
ネットワークにおける“学習”アルゴリズムをいう(例
えば、rD . E .Rumelhart.G.E.
Hinton and R.J.Williams:L
earning representattons b
y baek−propagating errors
.Nature,323−9.533−356. 98
8aj ,  r麻生英樹:バックプロパゲーション 
Computrol N0.24 51−1110J,
r合原一幸著 ニューラルコンピュータ東京電機大学出
版局」参照)。
また、上記異常陰影候補の面積、形状、コントラストの
うち少なくとも一つを上記特徴量に含ませることにより
、これら面積、形状、コントラストは上記異常陰影候補
の異常陰影としての確からしさをよく反映したものであ
るため、判定精度を十分に向上させることができる。
(実 施 例) 以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明す
る。尚、ここでは前述した蓄積性蛍光体シートを用い、
人体の肺内に典型的には略球形として生じる腫瘍の陰影
を異常陰影として検出する例について説明する。この腫
瘍は画像データS1に基づく可視画像上では周囲と比べ
白っぽく (濃度が低い)略円形のパターンとして現わ
れる。
第1図は、X線撮影装置の一例の概略図である。
このX線撮影装置lOのX線源11からX線l2が人体
13の胸部13aに向けて照射され、人体13を透過し
たX線12aが蓄積性蛍光体シ一トl4に照射されるこ
とにより、人体の胸部13aの透過X線画像がシ一トl
4に蓄積記録される。
第2図は、蓄積性蛍光体シート上に蓄積記録された胸部
X線画像の一例を模式的に表わした図である。
中央に肺のX線画像15(以下肺部l5と呼ぶ。以下同
様)、その両側に皮膚部l6、さらにその両側にX線1
2(第1図参照)が被写体l3を透過せずに直接シー}
14に照射された直接X線部l7が形成されている。
第3図は、X線画像読取装置の一例と、本発明の異常陰
影判定装置の一実施例であるコンピュータシステムとを
表わした斜視図である。
第2図に示すようなX線画像が記録された蓄積性蛍光体
シ一ト14がX線画像読取装置20の所定位置にセット
される。この所定位置にセットされた蓄積性蛍光体シー
}14は、モータ2lにより駆動されるエンドレスベル
ト等のシート搬送手段22により、矢印Y方向に搬送(
副走査)される。一方、レーザー光源23から発せられ
た光ビーム24はモータ25により駆動され矢印方向に
高速回転する回転11 12 多面鏡26によって反射偏向され、fθレンズ等の集束
レンズ27を通過した後、ミラー28により光路を変え
て前記シ一ト14に入射し副走査の方向(矢印Y方向)
と略垂直な矢印X方向に主走査する。
シ一ト14の励起光24が照射された箇所からは、蓄積
記録されているX線画像情報に応じた光量の輝尽発光光
29が発散され、この輝尽発光光29は光ガイド30に
よって導かれ、フォトマルチプライヤ(光電子増倍管)
31によって光電的に検出される。
上記光ガイド30はアクリル板等の導光性材料を或形し
て作られたものであり、直線状をなす入射端面30aが
蓄積性蛍光体シ一ト14上の主走査線に沿って延びるよ
うに配され、円環状に形威された射出端面30bにフォ
トマルチプライヤ8lの受光面が結合されている。入射
端面30aから光ガイド30内に入射した輝尽発光光2
9は、該光ガイド30の内部を全反射を繰り返して進み
、射出端面30bから射出してフォトマルチプライヤ3
lに受光され、X線画像を表わす輝尽発光光29がフォ
トマルチプライヤ3lによって電気信号に変換される。
フォトマルチプライヤ3lから出力されたアナログ出力
信号SOは対数増幅器32で対数的に増幅され、A/D
変換器33でディジタル化され、電気信号としての画像
データS1が得られる。
得られた画像信号S1は、コンピュータシステム40に
入力される。このコンピュータシステム40は、本発明
の異常陰影判定装置の一例を内包するものであり、CP
Uおよび内部メモリが内蔵された本体部41,補助メモ
リとしてのフロッピィディスクが挿入されドライブされ
るドライブ部42,オペレータがこのコンピュータシス
テム40に必要な指示等を入力するためのキーボード4
3および必要な情報を表示するためのCRTディスプレ
イ44から構成されている。
コンピュータシステム40に画像データS1が入力され
ると、この入力された画像データS1に基づいて、先ず
腫瘍影候補(異常陰影候補)が指定され、次にその腫瘍
影候補が腫瘍影(異常陰影)である蓋然性の高低が求め
られる。
上記腫瘍影候補の指定は、前述したように、オペレータ
が該X線画像を観察しながらマニュアルで行なうもので
あってもよいが、以下、実空間フィルタによりX線画像
上を走査して腫瘍影と考えられるパターン(以下これを
腫瘍影と呼ぶことがある。)を抽出し、この抽出された
腫瘍影を上記指定された腫瘍影候補として該腫瘍影候補
が真の腫瘍影であるか否かを判定する例について説明す
る。
腫瘍影候補の抽出 第4図は、上記腫瘍影を抽出する実空間フィルタの例を
説明するために、X線画像上の所定の画素Poを中心に
該画像上に仮想的に描いた図である。該所定の画素Po
が上記腫瘍影内の画素であるか否かが判定される。ここ
で示すようなフィルタを用いてX線画像上を走査するこ
とにより、X線画像上の腫瘍影・が抽出される。
第5図Cよ、上記所定の画素Poを中心とした、第4図
の線分L1とL5の延びる方向(X方向)のX線画像の
プロファイルの一例を示した図である。ここでは所定の
画素Poは、肋骨影6の極く?傍にある腫瘍影7のほぼ
中央にあるものとする。
腫瘍影7は典型的にはほぼ左右対称のプロファイルとし
て現われるが、この例のように腫瘍影7が肋骨影6の極
く近傍にある場合等には、左右対称とはならない場合も
ある。このような場合にもこの腫瘍影7を抽出できるこ
とが重要である。尚第5図の破線8は腫瘍がない場合の
プロファイルの一例である。
第4図に示すように、X線画像内の所定の画素Poから
該X線画像の周囲に延びる複数(ここでは8本)の線分
L+  (i−1,2,・・・・・・,8)を想定し、
さらに所定の画素P。を中心とした、それぞれ半径r1
+  r2+  r3の円R+  (j −1.2.3
 )を想定する。所定の画素poの画像データをfoと
し、各線分L,と各円R.との各交点に位置する各画素
P ++ (第4図にはP II+ P I■+ P 
13+ P 51+P 52+  P 53について記
号を示してある。)の画像データをf.とする。
ここで、所定の画素Poの画像データfOと各画素P.
の画像データf1との差分Δ1が下記(1)15 16 ?に従って求められる。
Δl,−f目−fo     ・・・(1)(i −1
.2.・・・・・・.8 . j −1.2.3 >次
に各線分Ll毎に、(1)式で求められた差分Δ,の最
大値が求められる。即ち、線分L1 +  L5につい
て例を示すと、線分L1については、画素P II+ 
 P l■,P13に対応する各差分ΔI1”’ f 
II  fO Δ12” f 12  fo Δ13””fl3  fo のうちの最大値が求められる。この例では、第5図に示
すようにΔ13<Δ,2<Δ1,<0であり、したがっ
てΔ1lが最大値となる。また線分L5については画素
P 51+  P 5■,P,,に対応ナる各差分Δ5
1=f51  fO Δ52=f5■一f0 Δ53− f 59  f O のうちの最大値Δ,,が求められる。
このように所定の画素Poと、各線分L1毎に複数の画
素との差分の最大値を求めるようにすることにより、種
々のサイズの腫瘍影に対処することができる。
次に、所定の画素poから互いに反対方向に延びる2本
の線分をひと組として、即ち線分L1と線分L5、線分
L2と線分L6、線分L3と線分L丁、および線分L4
と線分L8のそれぞれをひと組として、各組毎に2つの
最大値の平均値(それぞれM,5, M26, M,,
, M4.)が求められる。
線分Llと線分L5との組については、その平均値M,
5は、 2 として求められる。
このように所定の画素P。から互いに反対方向に延びる
2本の線分をひと組として取り扱うことにより、第5図
に示すように腫瘍影7がたとえば肋骨影6の近傍にあっ
てその画像データの分布が非対称となっていても腫瘍影
を確実に検出することができる。
上記のようにして平均値M + 51 M 261 M
 371M48が求められると、これらの平均値M ,
5, M 26,M37, M4.に基づいて、以下の
ようにして、所定の画素Poが腫瘍影内の画素であるか
否かの判定に用いる特性値C工が求められる。
第6図は、この特性値C1の求め方を説明するための図
である。横軸は上記のようにして求めた平均値M15,
 M26, M37, M4B、縦軸はこれらの平均値
に対応する各評価値C15+ C26+ C37+C4
8である。
平均値M+5, M26, M37, M4Bがある値
M1より小さい場合評価値は零、ある値M2より大きい
場合評価値は1.0 、IJ−M2の中間では、その値
の大きさに応じて0.0〜1.0の間の値が評価値とな
る。このようにして、各平均値M I ,I M 26
+M37, M48にそれぞれ対応する評価値C I 
5+  C 26+C 37+  C 48が求められ
、これらの評価値C15,C 26+  C 37+ 
 C48の和C 1  ” C +s+ C 26+C
 37+ C 48   ・・・(3)が特性値C1と
される。即ち、この特性値C1は最小値0.0と最大値
4.0との間のいずれかの値を有する。
この特性値01が所定のしきい値Thlと比較され、C
1≧Thlであるか、C1<Thtであるかにより、所
定の画素P.がそれぞれ腫瘍影内の画素であるか否かが
判定される。
上記実空間フィルタを用いてX線画像上を走査すること
により、即ちX線画像上の各画素を上記所定の画素Po
として該各画素が腫瘍影内の画素であるか否かを判定す
ることにより、X線画像上の腫瘍影が抽出される。尚、
上記フィルタの走査においては、一腫瘍影と類似した腫
瘍影以外のものも抽出される可能性があり、したがって
ここでは、上記走査により抽出されたパターンを腫瘍影
候補と呼ぶ。
腫瘍影候補を抽出する実空間フィルタは、上記フィルタ
に限定されるものではない。以下に、腫瘍影候補の抽出
に用い得る実空間フィルタの他の例について説明する。
第5図の各画素P目(i =1,2,・・・・・・.8
;j=1,19 20 2.3)の画像データfl,のグラジェントfl,が求
められる。
ここでグラジエントとは、X線画像上のある画素Pのx
y座標を(m.n) 、該画素PとX方向.y方向に隣
接する画素p’ ,p’の座標をそれぞれ(IIl+l
,n) , (m,n+1)とし、それらの画素P,P
’P′の画像データをそれぞれf (m.n) ,  
f (mal,n) .  f (+n.n+1)とし
たとき、f (m,n) − ( f (m+l.n)
 − f (vn) .f (i.n+1) − f 
(m,n) )  −(4)で表わされるベクトルをい
う。
第7図は、上記グラジェントおよび以下に示す演算方法
を示す図である。
グラジエントfl,が求められた後、これらのグラジエ
ントfl,のベクトルの長さが1.0に揃えられる。即
ち、グラジエントf.の大きさをf++1としたとき、
規格化グラジエントf,/1f++lが求められる。
次に、この規格化グラジエントf l,/ If11の
、線分L.の方向の成分が求められる。即ち、各画素P
.から所定の画素P。に向かう単位ベクトルを01とし
たとき、f./1fl,*e+  (ただし*は内積を
表わす)が求められる。
その後、該成分について内向き(所定の画素Poの方向
)を正、外向きを負としたとき、各線分Ll(1 =1
.2.・・・・・・,8)毎に各最大値(V f u/
 l V f +1 l *e, ) y(i −1.
2,・・・・・・,8) が求められ、さらにこれら各最大値 {V f ./ l V f .l *e. ) Mを
加算した加算値 Σ (Vf++/lVful*e+luが求められる。
この加算値 Σ (Vf+j/ lVf+11*e+ )yを特徴量
C2として、この特徴量C2が所定のしきい値Th2と
比較され、C2≧Th2であるか、Cz<Th2である
かにより、所定の画素Poがそれぞれ腫瘍影内の画素で
あるか否かが判定される。
このフィルタは、グラジェントf目の大きさIVf++
lを規格化し、その方向(線分L1との方向の相違の程
度)のみに注目することにより、周囲とのコントラスト
によらず形状が円形であることにより大きな値をもつ特
徴量C2が求められ、これにより腫瘍影が大きな確度を
もって抽出される。
次に、腫瘍影候補の抽出に用い得る実空間フィルタのさ
らに異なる例について説明する。
第4図に示すQoおよびQ ++ (1 −1,2.−
−.8 ;j −1.2.3 )  (ただし第4図に
は、明示的にはQOおよびQllI  Q+2・ QI
3・ Qs+,Qラ2・ Q53のみ示してある)は、
それぞれ画素P0を含む中央領域および各画素P 目(
i−1,2,・・・・・・,8;j−1.2.3 )を
含む各周辺領域を表わしている。
この各領域QoおよびQ+1 (i −1.2,・・・
・・・,8;j−1.2.3 )毎に、該各領域Qo 
* Q 目内の多数の各画素に対応する多数の各画像デ
ータの平均値Qo . Qr+ (i −1.2.−−
.8;j −1.2.3 )が求められる。尚、ここで
は簡単のため、各領域Qg+Q++ U −1.2.・
・・・・・.8 ; j −1.2.3 >を指す記号
と該各領域内の画像データの平均値を指す記号とで同一
の記号を用いている。
次に中央領域の平均値Qoと各周辺領域の平均値Q目の
それぞれとの各差分Δ.(1 =1,2.・・・・・・
,8 . j =1.2.3 )が ΔIr = Q Ir  Q o      ・・・(
5)として求められ、さらに各線分L1毎に、差分Δ目
の最大値Δ直が求められる。即ち、線分L1+L5につ
いて例を示すと、線分L1についてはΔ1、,Δ12,
Δ13のうちの最大値Δ1、線分L5についてはΔ5,
,Δ52,Δ53のうちの最大値Δ5が求められる。
次に、最大値Δ+(1−1〜8)を代表する第一の特性
値Uと最大値Δ+(1−1〜8)のばらつきを表わす第
二の特性値Vとが求められる。このために、まず以下の
演算式に従って各特性値U1〜U4 + V1 ’=”
4が求められる。
U1−(Δ1+Δ2+Δ5+Δ5)/4 ・・・(6)
U2 − (Δ2+Δ3+Δ6+Δ7)/4 ・・・(
7)23 24 U3= (Δ3 +Δ4 +Δ7 +Δ8)/4 ・・
・(8)U4−(Δ4+Δ5+Δ8+Δl)/4 ・・
・(9)V1= U1  / U3         
       − (10)Vz  −U2 /Ua 
               −(11)V3  −
U3 /Ut                −(1
2)V a  = U a / U z       
         − (13)ここで、たとえば(6
)式に従って特性値U,を求める場合について説明する
と、隣接する2つの領域(ΔlとΔ2またはΔ5とΔ6
)について加算することは平滑化を意味し、画素P.を
挾んだ互いに反対側の領域(Δ1+Δ2とΔ5+Δ6)
について加算することは前述した最初のフィルタと同様
に、第5図に示すように画像データが非対称であっても
腫瘍影を検出することができるようにするためである。
また、たとえば(lO)式に従って特性値V1を求める
場合について説明すると、特性値U1と特性値U3とは
互いに直交する方向について求めた特性値であり、した
がって第6図に示す腫瘍影7が円形であればV1=t.
Oとなり、円形から外れる場合、即ち画素Poが肋骨影
のように直線状の陰影内にある場合はVlは1.0から
外れることになる。
上記差分の最大値Δ+(i−1〜8)を代表する第一の
特性値Uとしては、U1〜U4の最大値U −MAX 
 (U1. U2 . U3 , Un )  −(1
4)が採用され、上記差分の最大値Δ+(i−1〜8)
のばらつきを表わす第二の特性値Vとしては、■1〜V
4の最大値 V=MAX  (Vl, V2 ,V3 ,Va ) 
 −(15)が採用される。このようにして第一および
第二の特性値U, Vが求められると、所定の画素Po
が腫瘍影内の画素であるか否かを判定するための特性値
C3として、これら第一および第二の特性値の比率 U C3 −           ・・・(l6)■ が採用され、この特性値C3が所定のしきい値Th3と
比較され、C3≧Th3であるか、C3くTh3である
かにより、画素P.がそれぞれ腫瘍影内の画素であるか
否かが判定される。
以上、例を示したように、第3図に示すコンピュータシ
ステム40では先ず実空間フィルタを用いてX線画像上
を走査することにより、腫瘍影と考えられる円形パター
ンの抽出が行なわれる。
尚、上記各フィルタ例においては、第4図に示すように
8本の線分L.−L8上の画素P1や平均値Q1等を用
いたが、この線分は8本である必要はなく、たとえば1
6本等であってもよいことはもちろんである。また、所
定の画素Poからの距離についてもr1+  r2+ 
 r3の3つの距離について演算を行なったが、これに
ついても3つの距離に限るものでもなく、抽出すべき腫
瘍影の大きさがほぼ一定している場合は距離は1つでも
よく、また、種々の大きさの腫瘍影をさらに精度よく抽
出するために、距離をr1からr3まで連続的に変えて
演算を行なってもよい。また、腫瘍影候補の抽出は上記
各フィルタを用いる方法に限られるものではなく、さら
に異なるフィルタを用いてもよいものである。ただし、
ここでは確実に腫瘍影であると考えられるパターンだけ
を抽出するのではなく、多少のノイズ(腫瘍影でないパ
ターンを腫瘍影として抽出することまたは抽出された腫
瘍影でないパターン)が含まれていても腫瘍影を洩らさ
ずに抽出することが好ましく、したがってここで用いる
フィルタは、その目的に沿ったものであることが好まし
い。
尚、上記の各フィルタを用いてX線画像上を走査した際
、血管が密集した領域等、線状陰影の交叉部を腫瘍影候
補として抽出してしまうことがある。そこでここでは、
腫瘍影候補を抽出した後、抽出された腫瘍影候補のうち
腫瘍影ではない血管等の密集した領域を以下のようにし
て腫瘍影候補から除外する。
第8A図,第8B図は、一旦腫瘍影候補として抽出され
た、それぞれ真正の腫瘍影および血管等の密集した領域
のX線画像を示す図である。各図において破線9に囲ま
れた領域が一旦腫瘍影候補として抽出された領域Aであ
り、各グラフは各領域A内のX方向,y方向のプロファ
イル(画像デ27 28 一タS1をプロットしたもの)である。
腫瘍影(第9A図)は、X方向,y方向とも中央付近に
谷を有する比較的平坦なプロファイルを有し、血管等が
密集した領域(第9B図)では、ほとんどの場合、一方
向(第9A図ではX方向)に細かな変動を有するプロフ
ァイルとなり他の方向(y方向)は比較的平坦なプロフ
ァイルとなる。
そこで、ここでは、このプロファイルの相違を利用して
、一旦腫瘍影候補として抽出された血管等が密集した領
域を腫瘍影候補から除外する。即ち、X方向に並ぶ画素
をtn  (m−1.2.・・・・・・)、y方向に並
ぶ画素をn  (n =1.2.・・・・・・)で表わ
し、(vn)で表わされる画素の画像データをf (m
.n)とする。このとき、次式に示すように、領域A内
の画像データの一次差分値の二乗の平均値が算出される
z8−ΣΣ {f (In+1,n) − f (Il
l.n) l 2/N0゜0“           
    ・・・(17〉zy一ΣΣ (f (m,n+
1) − f (m.n) ) 2/N(m. a)c
−A                ・,, (Ig
)(ただしΣ Σは領域A内で一次差分値の(m.n)
ζ^ 加算を行なうことを表わし、Nは領域A内の画素数を表
わす) 次に、腫瘍影候補として存続させるか腫瘍影候補から除
外するかを判定するための特徴量C4として、上記Z8
とZ,のうち値の小さい方をIIlin(zl,zy)
、値の大きな方をmax(Z!,Zy)としたとき、 が算出され、この特徴量C4を所定のしきい値Th4と
比較し、C4≧Th4のとき腫瘍影候補として存続させ
、Ca <Th4のとき腫瘍影候補から除外する。
尚、上記特徴量C4としては(l9)式で算出されるも
のに限られず、たとえば C2−12,−Z,  l         ・・・(
2l)等であってもよい。また上記例ではx,yの2方
向の一次差分f (m+1.n) 一f (m.n) 
,  f (Ill.n+1)− f (Ill,n)
を求めたが、たとえば斜め方向(X方向,y方向のいず
れとも直交しない方向)の差分を求めてもよい。
第3図のコンピュータシステム40では、以上のように
して実空間フィルタを用いたX線画像の走査により腫瘍
影候補の抽出が行なわれ、(l9)式の特徴量C4によ
り腫瘍影候補として存続させるか否かの判定が行なわれ
、これによりさらに存続している腫瘍影候補の領域内の
各画素に1、それ以外の領域の各画素に0を対応させた
二値画像データが求められる。以後(l9)式の特徴量
C4を用いて判定が行なわれた後の腫瘍影候補を腫瘍影
候補と称する。
演算手段 上記のようにして腫瘍影候補が求められると、次にこの
求められた腫瘍影候補の近傍の画像データS1に基づい
て、各候補毎に複数の特徴量F1,F2+ ・・・・・
・,Fn,即ち、本実施例においては、以下のようにし
て求められる各腫瘍影候補の面積F1、各腫瘍影候補の
形状F2および各腫瘍影候補のコントラストF3の3つ
の特徴量F1〜F3が求められる。尚、コンピュータシ
ステム40(第3図参照)のこの特徴量を求める機能が
本発明の演算手段の一例と観念される。
第9図は、前述したようにして抽出された腫瘍影候補の
一例を表わした図である。中央の領域7が腫瘍影候補と
して抽出された領域である。
抽出された腫瘍影候補のうち、面積が小さい(たとえば
25#I#+2以下)の場合は、血管のタンジェント(
X線画像(第2図参照)に垂直な方向(X線の照射方向
)に延びる血管影)である可能性が高く、特に後述する
コントラストF3が高い場合はその疑いが強い。また、
通常見られる腫瘍影の大きさは、その直径がLOmm〜
40mm程度であり、この範囲を越えた余りに大きい腫
瘍影候補も腫瘍影でない場合が多い。
そこで本実施例ではまず領域7の面積F1が求31 32 められ、その腫瘍影候補の腫瘍影としての確からしさを
反映する複数の特徴量のひとつとして該面積F工が採用
される。
また、本実施例ではX線画像上に典型的には円形として
現われる腫瘍影を抽出するものであり、したがってこの
円形の程度(形状)を表わす量が特徴量の他のひとつと
して採用される。ここでは、領域7に1、その周囲に0
の値が割り当てられた二値画像データに基づいて、領域
7の重心0が求められ、該重心Oから周囲に延びる多数
の線分(第12図では11〜18の8本)が仮想されて
各線分fl + (i−1.2,・・・・・・,8〉に
沿って重心0から領域7の周縁7aまでの各距離d+ 
(i=l4,・・・・・・,8)が求められ、次式 に従って分散F2が求められ、この分散F2が腫瘍影候
補の円形の程度(形状)を表わす特徴量として採用され
る。
さらに、腫瘍影候補の領域7内の画像データS1の平均
値AvIと領域7の周囲の一定幅の帯状の領域7′の画
像データS1の平均Av2とが求められ、次式 F3  =Av+  AV2       −(23)
に従ってコントラストF3が求められ、このコントラス
トF3がさらに異なる特徴量として採用される。腫瘍影
は、肺内の略球形状の腫瘍の投影像としてX線画像上に
現われるものであるから、そのコントラストF3はある
所定値に近い場合が多く、その値から外れてコントラス
トの低すぎる腫瘍影候補あるいはコントラストの高すぎ
る腫瘍影候補は腫瘍影ではない場合が多いため、このコ
ントラストF,を特徴量として採用し得るものである。
尚、本実施例では上記3つの特徴量F1〜F,が求めら
れるが、抽出対象とする異常陰影の種類、抽出の精度等
に応じて上記特徴量F1〜F3とともに、または上記特
徴量F1〜F3に代えてさらに異なる種々の特徴量を採
用してもよいことはもちろんである。
ニューラルネットワーク 以上のようにして求められた3つの特徴量F1〜F3は
、ニューラルネットワークに入力される。
第lO図は、誤差逆伝播学習(パックプロバゲーション
)機能を備えたニューラルネットワークの一例を表わし
た図である。
図に示すように、このニューラルネットワークの第1層
(入力層),第2層(隠れ層).第3層(出力層)はそ
れぞれ3個,3個,1個のユニットから構成される。第
k層のi番目のユニットをui、該ユニット ?への全
入力をX?、全出力をYe、u:から k+1への結合
の重みをW’+1”とし、各ユニット 7は同一の特性
関数1 f (x)  一            ・・・(2
4〉1−e8 を有するものとする。このとき、各ユニットu:の入力
Xl、出力y:は、 xi一ΣW? ’ 7  −Y ’+−’    ・=
 (25)35 Y”r −f (X: ) ・・・(26) となる。ただし入力層を構成する各ユニットu1(1−
1.2.3)への各入力F1 +  F2 +  F3
は重みづけされずにそのまま各ユニットu : (i−
1.2.3)に入力される。入力された3つの特徴量F
t ,  F2,F3は、各結合の重みw:7”  に
よって重み付けられながら最終的な出力Y?にまで伝達
される。
ここで、上記各結合の重みw:’;”  の決定方法に
ついて説明する。先ず乱数により各結合の重みw:’;
”  の初期値が与えられる。このとき、入力Fl%F
3が最大に変動しても、出力y1が0〜1の範囲内の値
またはこれに近い値となるように、その乱数の範囲を制
限しておくことが好ましい。
次に、腫瘍影の有無および腫瘍影が存在する場合のその
位置が既知の多数のX線画像が用意され、前述のように
して腫瘍影候補Cの抽出が行なわれ、さらに各腫瘍影候
補について上記の3つの特徴量F1 +  F2 + 
 F3が求められる。この3つの特徴36 量F1 +  F2 +  F3が第10図に示すニュ
ーラルネットワークに入力され、各ユニット ?の出力
y1がモニタされる。
各出力y7が求められると、最終的な出カであるy?と
入力された特徴量F 1 +  F 2 1  F 3
に対応する腫瘍影候補(上記のように、この腫瘍影候補
が腫瘍影であるか否かは既知である。)が腫瘍影である
場合に1、腫瘍影でない場合に0の値を有する教師信号
dとの二乗誤差 のように各結合の重みw:’;”が修正される。ここで
ηは学習係数と呼ばれる係数である。
ここで、 であり、(25)式より ,+  一ΣW’s:”・ k ・・・(25)’ であるから、(29)式は、 が求められる。この二乗誤差Eが最小となるように、以
下のようにして各結合の重みW’ ? : ” ’  
が修正される。
二乗誤差Eを最小にするには、 の関数であるから このEはW. となる。
ここで、〈27〉式より、 (2B)式を用いてこの(3l〉式を変形すると、ここ
で、(24〉式より、 f’ (x) =f  (x)  (1−f  (x)
 )・・・(33) であるから、 f’(xマ)−yマ  (1−yマ)  ・・・(34
)となる。
(30)式にいてk−2と置き、(32) , (34
)式を(30)式に代入すると、 であるから、この(37)式に(25), (2B)式
を代入して、 ここで(33)式より、 =(y:  d)・y? ・(1−yで)・パ・・・(
35) この(35〉式を(28)式に代入して、f’(x?)
−y?   (1  y?)   ・・・(39)であ
るから、この(39〉式と、(32), (34)式を
(38)式に代入して、 W? ?−w?マーη・(y, d)・バ・ (1−y
マ)・パ     ・・・(36〉となる。この(3B
)式に従って、W, , (i=1.2.3)の各結合
の重みが修正される。
次に、 ・y丁・(1−y丁)・W?マ ・・・(40)\ (30)式においてk−1と置き、(40〉式を(30
)式に代入すると、 40 39 =(yマーd)・yで・ (1−yデ)・V’+  ・
 (1  y?)・W? ? ・y゛・・・(4l) この(4l〉式を(28〉式に代入すると、k−1と置
いて、 W: ? −W: ,一η・ (y+  d) ・バ・
(1−y:)・y可・(1−バ)・y123 ″W目 ・・・(42) ることは学習の進みを遅くするため現実的ではない。一
方学習係数ηを大きくとると学習が振動してしまう(上
記結合の重みが所定の値に収束しない)ことがある。そ
こで実際には、結合の重みの修正量に次式のような慣性
項を加えて振動を抑え、学習係数ηはある程度大きな値
に設定される。
(例えば、D.E.Rumelhart.G.E.Hi
nton and R.J.W1111ams:Lea
rning internal representa
tions byerror propagation
 In Parallel Distributed 
Processing.Volume 1,J.L.M
cClelland,D.E.Rumelhart a
nd The PDP Research Group
,HIT Press,198BbJ参照) となり、(36〉式で修正されたW?マ(i−1.2.
3)がこの(42〉式に代入され、W: ? (i,j
=1,2.3)が修正される。
尚、理論的には(3B)式, (42)式を用い、学習
係数ηを十分小さくとって学習回数を十分に多くすΔW
? +”  (t+1)一α・Δw’: ’;”  (
t)+ることにより、各結合の重みw: : +1を所
定の値に集束させ得るが、学習係数ηをあまり小さくす
ただしΔW〒k+l  (t)は、t回目の学習におけ
る、修正後の結合重みW7:”から修正前の該結合の重
みWl ,  を引いた修正量を表わす。ま41 42 た、αは、慣性項と呼ばれる係数である。
慣性項α、学習係数ηとしてたとえばα−0.9η−0
.25を用いて各結合の重みW? :”の修正(学習)
をたとえば20万回行ない、その後は、各結合の重みw
? 7+1は最終の値に固定される。この学習の終了時
には、腫瘍影候補のうち腫瘍影については1に近い値、
腫瘍影候補のうち腫瘍影でないものについてはOに近い
値が出力 ?として出力されるようになる。
そこで学習が終了した後は、今度は腫瘍影であるか否か
が未知の腫瘍影候補が抽出され特性値F1 +  F2
 +  F3が求められて、第lO図に示すニューラル
ネットワークに入力され、それにより得られた出力y1
がその腫瘍影候補が腫瘍影である蓋然性の高低を表わす
信号となる。この信号は、上記のようにして学習を行な
った後のものであるため、腫瘍影候補が腫瘍影である蓋
然性を精度良く表わしている。
尚、上記ニューラルネットワークは3層構造のものに限
られるものではなく、さらに多層にしてもよいことはも
ちろんである。また各層のユニットの数も、上記実施例
における数に限定されるものではなく、入力される特性
値の数、腫瘍影である蓋然性を表わす信号の必要とする
精度等に応じた任意の数のユニットで各層を構成し得る
ことももちろんである。
上記のようにして信号(出力y+)が求められると、こ
の信号(出力y+)が所定のしきい値Th5(たとえば
0.5)と比較され、y7≧Th5であるか、Y? <
Tl15であるかに応じて、ニューラルネットワークに
入力された特徴量に対応する腫瘍影候補がそれぞれ腫瘍
影である、または腫瘍影ではないとの判定が行なわれる
ここで、上記しきい値Th5は固定されたものである必
要はなく、たとえばX線画像の被写体の解剖学的情報に
基づいて、その値を変えてもよい。
ここで「解剖学的情報」とは放射線画像上に表われた、
被写体の構造物に関する情報をいい、具体的には、たと
えば胸部X線画像における、肺野43 44 部,肺門部,肋骨,心臓,横隔膜等の位置情報等をいう
肺の腫瘍影は、第3図に示す中央付近の肺門部15aよ
りもその両側にある斜線を施した肺野部15bに出やす
いという性質がある。そこで、ここでは、以下のように
して肺部l5が肺門部15aと肺野部15bとに区分さ
れ、その情報は上記出力y1としきい値Th5との比較
の際にしきい値Th5の値を定めるために用いられる。
第11図は、第2図に示すX線画像から得られた画像デ
ータS1のヒストグラムを表わした図である。横軸は画
像データS1の値を表わし、縦軸はその値を有する画像
データS1の出現頻度を表わしている。
このヒストグラムの右側の山l7は、第2図に示す直接
X線部l7に対応する。中央の山l5は第2図に示す肺
部15に対応し、左側の山1Bは第2図に示す皮膚部1
Bに対応する。尚ここでは簡単のため、互いに対応する
第2図の各部と第1l図の各山とで同一の番号を用いて
いる。
ここで肺部l5の面積に対する肺野部15bの面積は略
一定であるという経験則に基づき山l5の全面積の所定
の割合(たとえば50%)を高濃度側から求め(第11
図の斜線を施した領域)、この領域内の画像データに対
応する画素の集合が肺野部15bとされる。
このようにして肺門部15aと肺野部15bとが区分さ
れ、肺野部15bにある腫瘍影候補について腫瘍影であ
るか否かを判定する際には上記しきい値Th5が低め(
たとえば0.4)に設定され、肺門部15aにある腫瘍
影候補の判定の際には高め(たとえば0.6)に設定さ
れる。
また、ここでは、肋骨影の抽出も行なわれる。
第l2図は、第2図に示す胸部X線画像のうちの肋骨影
(第2図には図示せず)の一部を拡大して示した図であ
る。尚、該第12図には、第4図に示したフィルタの図
も同時に示されているが、これについては後述する。
胸部X線画像には第12図に示すように2本の肋骨影1
5eの交叉した領域15dが現われ、この交叉領域15
dが腫瘍影候補として抽出されることがある。しかもこ
の交叉領域15d内の画像データはほぼ平坦であり、血
管影の集合した領域が腫瘍影候補として抽出された場合
と異なり、前述した(19)式による特徴量C4の算出
およびその判定によっては腫瘍影候補から除外されない
。そこで、肋骨影を抽出し、腫瘍影候補から腫瘍影を求
める際に腫瘍影候補が肋骨影の交叉領域15dと一致す
るときはその候補は腫瘍影から除外される。
肋骨影15cの抽出方法としては、一例として、「間接
撮影胸部X線写真における肋骨像の識別」(社団法人電
子通信学会 1972年10月26日画像工学研究会資
料 資料番号I T72−24  (1972−10)
 )に記載された方法が採用される。この方法では、線
に敏感なフィルタを用いて胸部X線画像が走査されて線
図形が抽出され、その線図形のX線画像上の位置、線図
の延びる方向等から肋骨影に対応する線が抽出され、さ
らに肋骨境界線を二次関数近似することにより肋骨影が
抽出される。
尚、上記しきい値Th5は固定しておいて、肺野部15
bであるか肺門部15aであるかの情報を特徴量F1 
+ F2 + ・・・+Fnのひとつとして前述したニ
ューラルネットワークに入力するようにしてもよい。
また、上記解剖学的情報は、異常陰影候補を抽出する際
に用いてもよい。
たとえば第4図を用いて前述した、所定の画素Poが腫
瘍影内の画素であるか否かの判定を行なう際、肋骨の位
置情報を用いて、たとえば第12図に示す画素P0が腫
瘍影内の画素であるか否かの判定にあたっては、L1 
+  L3 r  L5 +  LTについてはr1と
r2の情報を用い、L2とL6についてはrl−r3の
情報を用い、LAとL8についてはr1の情報のみを用
いることによりこの肋骨影がこの判定に影響を及ぼすこ
とが回避される。
以上の実施例は、蓄積性蛍光体を用いて得られた人体の
胸部X線画像に典型的には円形として現われる腫瘍影を
求める例であるが、本発明は円形の腫瘍影を求める場合
に限られるものではなく、また胸部X線画像に限られる
ものでもなく、さら47 48 に蓄積性蛍光体を用いるシステムに限られるものでもな
く、被写体の放射線画像を表わす画像データに基づいて
該放射線画像上に指定された異常陰影候補が異常陰影で
あるか否かを判定する際に広く用い得るものである。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明の異常陰影判定装置
は、指定された異常陰影候補の近傍の画像データに基づ
いて複数の特徴量を求める演算手段と、これら複数の特
徴量を入力して上記異常陰影候補が異常陰影である蓋然
性の高低を表わす量を出力するニューラルネットワーク
を有しているため、指定された異常陰影候補が異常陰影
であるか否かを高精度で判定することができる。また、
高精度の判定を行なうためには、異常陰影候補の面積、
形状、およびコントラストのうちの少なくとも一つを上
記特徴量のひとつとしてニューラルネットワークに入力
することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、X線画像撮影装置の一例の概略図、第2図は
、蓄積性蛍光体シート上に蓄積記録された胸部X線画像
の一例を模式的に表わした図、第3図は、X線画像読取
装置の一例と、本発明の異常陰影検出装置の一実施例で
あるコンピューターシステムとを表わした斜視図、 第4図は、腫瘍影を抽出する実空間フィルタの例を説明
するために、X線画像上の所定の画素poを中心に該画
像上に仮想的に描いた図、第5図は、上記所定の画素P
oを中心とした、第4図の線分LlとL5の延びる方向
(X方向)のX線画像のプロファイルの一例を示した図
、第6図は、所定の画素Poが腫瘍影内の画素であるか
否かの判定に用いる特性値の求め方を説明するための図
、 第7図は、画像データf目のグラジエントf1等のベク
トルを示す図、 第8A図、第8B図は、一旦腫瘍影の候補として抽出さ
れた、それぞれ真正の腫瘍影および血管等の密集した領
域のX線画像とそのX方向,y方向のプロファイルを表
わした図、 第9図は、候補抽出手段で抽出された腫瘍影候補の一例
を表わした図、 第lO図は、異常陰影抽出手段で採用される、誤差逆伝
播学習機能を備えたニューラルネットワークの一例を表
わした図、 第11図は、第2図に示すX線画像から得られた画像デ
ータのヒストグラムを表わした図、第12図は、第2図
に示す胸部X線画像のうちの肋骨影(第2図には図示せ
ず)の一部を拡大して示した図である。 6・・・肋骨影     7・・・腫瘍影lO・・・X
線撮影装置  14・・・蓄積性蛍光体シートl5・・
・肺部      15a・・・肺門部15b・・・肺
野部    16・・・皮膚部17・・・直接X線部 
  20・・・X線画像読取装置23・・・レーザ光源
   26・・・回転多面鏡29・・・輝尽発光光  
 30・・・光ガイド3ト・・フォトマルチプライヤ 40・・・コンピュータシステム 51 120 本ρ嗅 区 O 沫

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被写体の放射線画像を表わす画像データに基づい
    て前記放射線画像上に指定された異常陰影候補が異常陰
    影であるか否かを判定する異常陰影判定装置であって、 前記異常陰影候補の近傍の前記画像データに基づいて、
    複数の特徴量を求める演算手段と、前記複数の特徴量を
    入力して前記異常陰影候補が異常陰影である蓋然性の高
    低を表わす量を出力するニューラルネットワークとを有
    することを特徴とする異常陰影判定装置。
  2. (2)前記異常陰影候補の面積、形状、およびコントラ
    ストのうち少なくとも一つが前記複数の特徴量に含まれ
    ることを特徴とする請求項1記載の異常陰影判定装置。
JP1162902A 1989-06-26 1989-06-26 異常陰影判定装置 Expired - Lifetime JP2987634B2 (ja)

Priority Applications (9)

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