JPH03271134A - ガラス板 - Google Patents
ガラス板Info
- Publication number
- JPH03271134A JPH03271134A JP41771090A JP41771090A JPH03271134A JP H03271134 A JPH03271134 A JP H03271134A JP 41771090 A JP41771090 A JP 41771090A JP 41771090 A JP41771090 A JP 41771090A JP H03271134 A JPH03271134 A JP H03271134A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- carbon fiber
- carbon fibers
- carbon
- fibers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000011521 glass Substances 0.000 title claims abstract description 68
- 229920000049 Carbon (fiber) Polymers 0.000 claims abstract description 55
- 239000004917 carbon fiber Substances 0.000 claims abstract description 55
- VNWKTOKETHGBQD-UHFFFAOYSA-N methane Chemical compound C VNWKTOKETHGBQD-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 22
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 abstract description 17
- 239000000835 fiber Substances 0.000 abstract description 9
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 2
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- 239000005357 flat glass Substances 0.000 abstract description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 19
- 239000006060 molten glass Substances 0.000 description 10
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 6
- 239000005341 toughened glass Substances 0.000 description 5
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 4
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 4
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 4
- 239000011261 inert gas Substances 0.000 description 3
- QGZKDVFQNNGYKY-UHFFFAOYSA-N Ammonia Chemical compound N QGZKDVFQNNGYKY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N Argon Chemical compound [Ar] XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000006124 Pilkington process Methods 0.000 description 2
- 229910052581 Si3N4 Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000011449 brick Substances 0.000 description 2
- 239000005345 chemically strengthened glass Substances 0.000 description 2
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 2
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 2
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 description 2
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 2
- HQVNEWCFYHHQES-UHFFFAOYSA-N silicon nitride Chemical compound N12[Si]34N5[Si]62N3[Si]51N64 HQVNEWCFYHHQES-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 2
- 239000012808 vapor phase Substances 0.000 description 2
- ZLMJMSJWJFRBEC-UHFFFAOYSA-N Potassium Chemical compound [K] ZLMJMSJWJFRBEC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- BLRPTPMANUNPDV-UHFFFAOYSA-N Silane Chemical compound [SiH4] BLRPTPMANUNPDV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- CDBYLPFSWZWCQE-UHFFFAOYSA-L Sodium Carbonate Chemical compound [Na+].[Na+].[O-]C([O-])=O CDBYLPFSWZWCQE-UHFFFAOYSA-L 0.000 description 1
- ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N Tin Chemical compound [Sn] ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910021529 ammonia Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052786 argon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 238000003426 chemical strengthening reaction Methods 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 1
- 239000012212 insulator Substances 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 230000001590 oxidative effect Effects 0.000 description 1
- 229910052700 potassium Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011591 potassium Substances 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 239000005336 safety glass Substances 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 229910000077 silane Inorganic materials 0.000 description 1
- HBMJWWWQQXIZIP-UHFFFAOYSA-N silicon carbide Chemical compound [Si+]#[C-] HBMJWWWQQXIZIP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910010271 silicon carbide Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000005728 strengthening Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Glass Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
[0001]
この発明は炭素繊維を含有するガラス板に関する。
[0002]
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題]従来、
ガラス板の作製方法として、フロート法等が知られてい
る。これはスズ浴上にソーダガラスを溶融して浮かせ、
この溶融ガラスを圧延することにより厚板または薄板ガ
ラスを作製する。しかしこのフロート法は、表面をきわ
めて平坦にすることができるという特徴を有しながらも
、2mm以下、特に0.5mm以下の薄板を作る為には
きわめて不適当であった。 [0003] そのため2mm以下の薄板ガラス例えば0.5mmにお
いては、ガラス材料を薄くして少なくするためにロール
圧延の工程が余分にかかり、製造価格が逆に上昇してし
まうという欠点を有していた。 [0004] さらに強化ガラスを化学強化すると、形成されたガラス
板に対し、カリューム置換等の化学強化または3mm以
上の厚さのガラス板に対し、風冷強化等、新たな工程を
必要としていた。 [0005] そのため、強化ガラスが一般ガラスよりも厚くなり、ま
た価格も高価になってしまうという欠点を有していた。 [0006] 本発明はこれらの従来の方法とはまったく逆の思想に基
づくものであり、従来の方法の欠点を除去し、薄板ガラ
スを安価に製造する方法に関する。 [0007] 本発明は従来の強化ガラスとは全く思想を異にしており
、2mm以下の厚さ、好ましくは0.5mm以下の厚さ
を有するガラス板であって、炭素繊維を含有しない公知
の基板ガラス板に比べて、機械破壊強度を2倍以上有せ
しめることを目的としている。 [0008]
ガラス板の作製方法として、フロート法等が知られてい
る。これはスズ浴上にソーダガラスを溶融して浮かせ、
この溶融ガラスを圧延することにより厚板または薄板ガ
ラスを作製する。しかしこのフロート法は、表面をきわ
めて平坦にすることができるという特徴を有しながらも
、2mm以下、特に0.5mm以下の薄板を作る為には
きわめて不適当であった。 [0003] そのため2mm以下の薄板ガラス例えば0.5mmにお
いては、ガラス材料を薄くして少なくするためにロール
圧延の工程が余分にかかり、製造価格が逆に上昇してし
まうという欠点を有していた。 [0004] さらに強化ガラスを化学強化すると、形成されたガラス
板に対し、カリューム置換等の化学強化または3mm以
上の厚さのガラス板に対し、風冷強化等、新たな工程を
必要としていた。 [0005] そのため、強化ガラスが一般ガラスよりも厚くなり、ま
た価格も高価になってしまうという欠点を有していた。 [0006] 本発明はこれらの従来の方法とはまったく逆の思想に基
づくものであり、従来の方法の欠点を除去し、薄板ガラ
スを安価に製造する方法に関する。 [0007] 本発明は従来の強化ガラスとは全く思想を異にしており
、2mm以下の厚さ、好ましくは0.5mm以下の厚さ
を有するガラス板であって、炭素繊維を含有しない公知
の基板ガラス板に比べて、機械破壊強度を2倍以上有せ
しめることを目的としている。 [0008]
この発明は、薄板ガラス板の作製に関し、溶融ガラスを
ロールで圧延することにより作製するのではなく、耐熱
性細線を芯として炭素繊維を用いて、この細線である炭
素繊維を溶融ガラス漕内より引き出すことにより、この
炭素繊維および炭素繊維間の間隙に溶融ガラスを付着せ
しめて、ガラス板とする方法に関する。 [0009] 本発明はかくのごとく「引出し法」 (第1図において
は引き上げ法を示している)を用いることにより、薄板
ガラスを安価に作製することを目的としている。 [0010] この発明は面状の炭素繊維を一定間隔離して一対にして
配向せしめ、その炭素繊維の面間に溶融ガラスを充填す
ることにより、作製されたガラス板の表面および裏面近
傍に炭素繊維を配向・埋めこませて、強化ガラスを作製
する方法に関する。 [0011] かかる表面、裏表面の近傍(約50μ以内)に炭素繊維
を面状に配向することにより、化学強化ガラスと同様の
機械強度を有するガラス板を作ることを目的としている
。 [0012] 即ち溶融ガラス漕内に面状の配向面を有する炭素繊維を
浸漬(デイツプ)し、これを引き上げることにより、ガ
ラスの有する表面張力を利用して炭素繊維に溶融ガラス
を付着させ、固化させることにより、炭素繊維がうめこ
まれたガラス基板を作製せんとするものである。 [0013] このため、本発明方法はガラス板は薄い厚さの方が作り
やすく、2mm以下例えば0.2mmの厚さであっても
作製が可能という特徴を有する。 [0014] さらに本発明方法においても、表面のまわりおよび厚さ
は引き上げのスピードおよび溶融ガラスの温度により制
御されるが、さらにその平滑度、厚さを一定に微制御す
るために、また引き上げられたガラスをロールで挟み、
修正することも可能である。このため、このロールに種
々のパターン(花模様等の刻印)を刻みこむことにより
、ガラス板に刻印を与えることも可能であるという他の
特長をも有する。 [0015] また炭素繊維を一対の面状を有して配設して引き上げる
ことにより、この対を為す炭素繊維面間の距離を制御し
て1〜3mmの厚さの比較的厚いガラス板を作ることも
可能である(勿論0.2〜1mmの薄板をも可能である
が)。さらに本発明では量産性において、単に引き上げ
るのみのため従来方法に対してきめて優れたものであり
、安価なガラス製造方法といえる。 [0016] 本発明は炭素繊維が100〜1500℃の高温であって
も、非酸化雰囲気においては酸化して気化し、また引張
強度が減少することがない特性を利用している。このた
め溶融炉は窒素またはアルゴンのごとき不活性気体とし
ている。勿論炭素繊維の表面にはシランとアンモニアと
の反応をプラズマ気相法、熱気相法により予め窒化珪素
膜を100〜100OAの厚さにコーティングをして、
さらに酸化防止・耐熱性強化を行うことは有効である。 [0017] 以下に図面に従って、その実施例を示す。 [0018]
ロールで圧延することにより作製するのではなく、耐熱
性細線を芯として炭素繊維を用いて、この細線である炭
素繊維を溶融ガラス漕内より引き出すことにより、この
炭素繊維および炭素繊維間の間隙に溶融ガラスを付着せ
しめて、ガラス板とする方法に関する。 [0009] 本発明はかくのごとく「引出し法」 (第1図において
は引き上げ法を示している)を用いることにより、薄板
ガラスを安価に作製することを目的としている。 [0010] この発明は面状の炭素繊維を一定間隔離して一対にして
配向せしめ、その炭素繊維の面間に溶融ガラスを充填す
ることにより、作製されたガラス板の表面および裏面近
傍に炭素繊維を配向・埋めこませて、強化ガラスを作製
する方法に関する。 [0011] かかる表面、裏表面の近傍(約50μ以内)に炭素繊維
を面状に配向することにより、化学強化ガラスと同様の
機械強度を有するガラス板を作ることを目的としている
。 [0012] 即ち溶融ガラス漕内に面状の配向面を有する炭素繊維を
浸漬(デイツプ)し、これを引き上げることにより、ガ
ラスの有する表面張力を利用して炭素繊維に溶融ガラス
を付着させ、固化させることにより、炭素繊維がうめこ
まれたガラス基板を作製せんとするものである。 [0013] このため、本発明方法はガラス板は薄い厚さの方が作り
やすく、2mm以下例えば0.2mmの厚さであっても
作製が可能という特徴を有する。 [0014] さらに本発明方法においても、表面のまわりおよび厚さ
は引き上げのスピードおよび溶融ガラスの温度により制
御されるが、さらにその平滑度、厚さを一定に微制御す
るために、また引き上げられたガラスをロールで挟み、
修正することも可能である。このため、このロールに種
々のパターン(花模様等の刻印)を刻みこむことにより
、ガラス板に刻印を与えることも可能であるという他の
特長をも有する。 [0015] また炭素繊維を一対の面状を有して配設して引き上げる
ことにより、この対を為す炭素繊維面間の距離を制御し
て1〜3mmの厚さの比較的厚いガラス板を作ることも
可能である(勿論0.2〜1mmの薄板をも可能である
が)。さらに本発明では量産性において、単に引き上げ
るのみのため従来方法に対してきめて優れたものであり
、安価なガラス製造方法といえる。 [0016] 本発明は炭素繊維が100〜1500℃の高温であって
も、非酸化雰囲気においては酸化して気化し、また引張
強度が減少することがない特性を利用している。このた
め溶融炉は窒素またはアルゴンのごとき不活性気体とし
ている。勿論炭素繊維の表面にはシランとアンモニアと
の反応をプラズマ気相法、熱気相法により予め窒化珪素
膜を100〜100OAの厚さにコーティングをして、
さらに酸化防止・耐熱性強化を行うことは有効である。 [0017] 以下に図面に従って、その実施例を示す。 [0018]
第1図は本発明に用いられた炭素繊維含浸ガラス板製造
用の炉の概要を示す。 図面において、炭素繊維(1)は外気と炉内とを遮断用
のロール(2)を経て、溶融炉(20)に導入される。 溶融炉(20)は耐火レンガ(4)、ヒーター(6)
溶融ガラス用容器(5)よりなっている。容器(5)に
は溶融ガラス(15)が充填されている。ガラス用の原
材料は(22)より連続的に導入される。 [0019] 炭素繊維はロール(11)、 (13)を経て引き上
げられる。厚さ制御用のアジアスタ(31)により、一
対をなす炭素繊維の間隙が決められる。このアジアスタ
(31)の有無、およびその厚さによりガラス板内の炭
素繊維が2面、1面かが決められ、かつ2面においてそ
のガラス板の厚さが決められる。 [0▽0▽2▽01 すると、この炭素繊維(7)、 (7)の間および表
面、裏面にガラス(8)が付着する。さらに除冷部(2
2)に位置している厚さ表面状態(パターン)制御用の
ロール(21)を経て上方に持ち上げられる。 [0021] 雰囲気を不活性気体とするため、窒素が(3)より供給
され(18)より外部に放出される。(18)の排気側
の不活性気体に脱酸素化を施し、再び (3)にいたら
しめることは省エネルギー化に対して有効であった。 [0022] ガラスに付着した炭化繊維は、引き上げ用ロール(14
)、 (19)を経て上方に持ち上げられる。ガラス
板(23)は発光器(YAGレーザ)(16)よりのレ
ーザ光(17)により、所定の形状に切断される。 [0023] かくのごとくにして、炭素繊維の含浸、強化されたガラ
ス板作製が可能となった。 [0024] この第1図は一対(2面)の炭素繊維(7)、 (7
)を設けたが、1面のみとしてもよいことはいうまでも
ない。 [0025] 炉(20)は溶融するガラス(15)が漕(5)に充填
され、またその漕(5)が耐火レンガ(4)に囲まれ、
ヒーター(6)により1100〜1500℃に加熱・保
持され、その温度範囲は例えば1200℃±10℃と精
度よくすることがきわめて重要である。引き上げ速度は
5〜50m/分まで可能であり、その巾は炉(20)の
大きさにより5m以内に制御可能である。一般には10
cm〜2m例えば40cmとするのが製造歩留り上好ま
しかった。 [0026] 第2図は本発明方法によって作られたガラス板の縦断面
図である。第2図(A)は引っ張る方向の炭素繊維(7
)(Y方向という)とX方向の炭素繊維(27)とによ
り網目状を有している。ガラス(8)は0.2〜1mm
例えば0.5mmとして、図面において(30)方向よ
り光を入射させる場合、炭素繊維は黒色であり、光を透
過しない。このため炭素繊維の占める領域(延べ面積)
は(30)側よりみて全体の1%以下にすることが好ま
しい。このため炭素繊維は10μφの原糸またこれを1
0〜3×103本より合わせた炭素繊維において、肉眼
で見えにくい100μ以下の太さを用いると、高品質性
を有することができた。 [0027] 第2図(B)は、縦糸(X方向)の炭素繊維を(7)
、 (7’ )に配向かせ、その間隙(28)は例え
ば1.5mmを有する場合である。もちろん(28)を
0.02〜2mm例えば0.3mmとすることも可能で
ある。このような合わせ構造とすることにより、ガラス
板の一方より機械強度がかかっても、他方側の炭素繊維
の耐引張強度性がガラスの「割れ」を防ぐことができ、
結果として化学強化ガラスと同様の耐風圧性が大きいガ
ラス板を作ることができた。 [0028] 第2図(C)は第2図(A)に加えて、炭素繊維のチッ
プ短繊維(29)(3〜10mm)を分散させたもので
ある。この短繊維(29)は約10μφときわめて細く
、肉眼で確認出来ないため、これを埋めこませても何等
実用上支障がなく、この短繊維がガラス板の破損を防ぐ
ことができるようになった。 [0029] (D)は第2図(3人(C)を組み合わせたものである
。 [0▽0▽3▽01 以上の説明より明らかなごとく、本発明方法は従来に比
べて薄板ガラスの製造に特徴を有し、かつ機械強度が大
きい。このため0.2〜0.5mmの曲げでも曲率半径
3m以下を有せしめ得るセミハードなガラス板を作るこ
とを可能にし、軽量・強化ガラスの製造が初めて可能に
なった。さらに第2図(C) (D)において、短繊
維(5〜10mm長、約1010μφ)を含浸させるこ
とにより、さらにこれらの繊維の表面に窒化珪素または
炭化珪素膜等のセラミックス膜を薄く(300〜300
0Aの平均厚さ)コーティングすることにより、耐酸化
防止、耐熱性向上、ガラスとの密着性の向上を同時に図
ることができた。 [0031] また、炭素繊維が網状またはスダレ状に形成されている
ため、衝撃強度に対しても強くなるという他の特徴を有
する。 [0032]
用の炉の概要を示す。 図面において、炭素繊維(1)は外気と炉内とを遮断用
のロール(2)を経て、溶融炉(20)に導入される。 溶融炉(20)は耐火レンガ(4)、ヒーター(6)
溶融ガラス用容器(5)よりなっている。容器(5)に
は溶融ガラス(15)が充填されている。ガラス用の原
材料は(22)より連続的に導入される。 [0019] 炭素繊維はロール(11)、 (13)を経て引き上
げられる。厚さ制御用のアジアスタ(31)により、一
対をなす炭素繊維の間隙が決められる。このアジアスタ
(31)の有無、およびその厚さによりガラス板内の炭
素繊維が2面、1面かが決められ、かつ2面においてそ
のガラス板の厚さが決められる。 [0▽0▽2▽01 すると、この炭素繊維(7)、 (7)の間および表
面、裏面にガラス(8)が付着する。さらに除冷部(2
2)に位置している厚さ表面状態(パターン)制御用の
ロール(21)を経て上方に持ち上げられる。 [0021] 雰囲気を不活性気体とするため、窒素が(3)より供給
され(18)より外部に放出される。(18)の排気側
の不活性気体に脱酸素化を施し、再び (3)にいたら
しめることは省エネルギー化に対して有効であった。 [0022] ガラスに付着した炭化繊維は、引き上げ用ロール(14
)、 (19)を経て上方に持ち上げられる。ガラス
板(23)は発光器(YAGレーザ)(16)よりのレ
ーザ光(17)により、所定の形状に切断される。 [0023] かくのごとくにして、炭素繊維の含浸、強化されたガラ
ス板作製が可能となった。 [0024] この第1図は一対(2面)の炭素繊維(7)、 (7
)を設けたが、1面のみとしてもよいことはいうまでも
ない。 [0025] 炉(20)は溶融するガラス(15)が漕(5)に充填
され、またその漕(5)が耐火レンガ(4)に囲まれ、
ヒーター(6)により1100〜1500℃に加熱・保
持され、その温度範囲は例えば1200℃±10℃と精
度よくすることがきわめて重要である。引き上げ速度は
5〜50m/分まで可能であり、その巾は炉(20)の
大きさにより5m以内に制御可能である。一般には10
cm〜2m例えば40cmとするのが製造歩留り上好ま
しかった。 [0026] 第2図は本発明方法によって作られたガラス板の縦断面
図である。第2図(A)は引っ張る方向の炭素繊維(7
)(Y方向という)とX方向の炭素繊維(27)とによ
り網目状を有している。ガラス(8)は0.2〜1mm
例えば0.5mmとして、図面において(30)方向よ
り光を入射させる場合、炭素繊維は黒色であり、光を透
過しない。このため炭素繊維の占める領域(延べ面積)
は(30)側よりみて全体の1%以下にすることが好ま
しい。このため炭素繊維は10μφの原糸またこれを1
0〜3×103本より合わせた炭素繊維において、肉眼
で見えにくい100μ以下の太さを用いると、高品質性
を有することができた。 [0027] 第2図(B)は、縦糸(X方向)の炭素繊維を(7)
、 (7’ )に配向かせ、その間隙(28)は例え
ば1.5mmを有する場合である。もちろん(28)を
0.02〜2mm例えば0.3mmとすることも可能で
ある。このような合わせ構造とすることにより、ガラス
板の一方より機械強度がかかっても、他方側の炭素繊維
の耐引張強度性がガラスの「割れ」を防ぐことができ、
結果として化学強化ガラスと同様の耐風圧性が大きいガ
ラス板を作ることができた。 [0028] 第2図(C)は第2図(A)に加えて、炭素繊維のチッ
プ短繊維(29)(3〜10mm)を分散させたもので
ある。この短繊維(29)は約10μφときわめて細く
、肉眼で確認出来ないため、これを埋めこませても何等
実用上支障がなく、この短繊維がガラス板の破損を防ぐ
ことができるようになった。 [0029] (D)は第2図(3人(C)を組み合わせたものである
。 [0▽0▽3▽01 以上の説明より明らかなごとく、本発明方法は従来に比
べて薄板ガラスの製造に特徴を有し、かつ機械強度が大
きい。このため0.2〜0.5mmの曲げでも曲率半径
3m以下を有せしめ得るセミハードなガラス板を作るこ
とを可能にし、軽量・強化ガラスの製造が初めて可能に
なった。さらに第2図(C) (D)において、短繊
維(5〜10mm長、約1010μφ)を含浸させるこ
とにより、さらにこれらの繊維の表面に窒化珪素または
炭化珪素膜等のセラミックス膜を薄く(300〜300
0Aの平均厚さ)コーティングすることにより、耐酸化
防止、耐熱性向上、ガラスとの密着性の向上を同時に図
ることができた。 [0031] また、炭素繊維が網状またはスダレ状に形成されている
ため、衝撃強度に対しても強くなるという他の特徴を有
する。 [0032]
以上の説明より明らかなごとく、本発明は従来に比べて
その製造方法がまったく異なるため、その生産コストを
40%も下げることができた。特に0.8mm以下の厚
さの薄板ガラスは、従来方法に比べて、80%以上も製
造価格を下げることができ、圧延工程が余分に必要な肉
薄板ガラスの製造方法よりも、工業上その寄与大なるも
のであった。 [0033] また第1図において、炉のヒーターは外熱式であるが、
内熱式としてさらに省エネルギー化に努めることは有効
である。 [0034] また本発明の炭素繊維入のガラス板はたとえ破損しても
飛び散ることがなく、安全対策上も好ましいものであっ
た。加えて従来より公知の安全用の金属網入ガラスは網
を入れるのに余分な工程が必要であるが、本発明の引き
上げ方法では何等新たな工程を必要とせず、安全に作る
ことができるという他の特徴を有する。 [0035] なお本発明では、引っ張る方向は上方に引き上げた。し
かし横方向に引っ張っても、また下方に引き下げる方法
を用いることも不可能ではない。 本発明方法では、ガ
ラス板を耐熱性絶縁物特に炭素繊維を芯に用いて、この
芯にガラスを付着させて作るという点にその新規性を有
している。
その製造方法がまったく異なるため、その生産コストを
40%も下げることができた。特に0.8mm以下の厚
さの薄板ガラスは、従来方法に比べて、80%以上も製
造価格を下げることができ、圧延工程が余分に必要な肉
薄板ガラスの製造方法よりも、工業上その寄与大なるも
のであった。 [0033] また第1図において、炉のヒーターは外熱式であるが、
内熱式としてさらに省エネルギー化に努めることは有効
である。 [0034] また本発明の炭素繊維入のガラス板はたとえ破損しても
飛び散ることがなく、安全対策上も好ましいものであっ
た。加えて従来より公知の安全用の金属網入ガラスは網
を入れるのに余分な工程が必要であるが、本発明の引き
上げ方法では何等新たな工程を必要とせず、安全に作る
ことができるという他の特徴を有する。 [0035] なお本発明では、引っ張る方向は上方に引き上げた。し
かし横方向に引っ張っても、また下方に引き下げる方法
を用いることも不可能ではない。 本発明方法では、ガ
ラス板を耐熱性絶縁物特に炭素繊維を芯に用いて、この
芯にガラスを付着させて作るという点にその新規性を有
している。
【図1】
本発明方法を実施するためのガラス板製造装置を示す。
【図2】
本発明により作られたガラス板の縦断面図を示す。
7 炭素繊維
7゛ 炭素繊維
8 ガラス
23 ガラス板
28 間隙
29 短繊維
30 光の入射方向
【図2】
(〔)
CD)
【事件の表示】
手続補正書
平底3年1月11日
特許庁長官 殿 (特許庁審査官
平底2年12月15日提出の特許層
POO17B2−03
ガラス板
特許出願人
000153878
43
神奈川県厚木市長谷398番地
株式会社 半導体エネルギー研究所
山崎 舞子
殿)
【手続補正 1】
【手続補正 2】
[補正方法]
明細書
特許請求の範囲の欄
追加
明細書
段落番号0030
変更
99
251
Claims (1)
- 【請求項1】面状の配向面を有する炭素繊維が、ガラス
の内部であってガラスの表面近傍及び裏面近傍に前記そ
れぞれの面に沿って配されており、かつ前記炭素繊維と
前記表面及び裏面との間、及ひ両炭素繊維の間には炭素
繊維の短繊維が複数、分散配置されていることを特徴と
するガラス板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41771090A JPH03271134A (ja) | 1983-06-15 | 1990-12-15 | ガラス板 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10736983A JPS59232924A (ja) | 1983-06-15 | 1983-06-15 | ガラス板の作製方法 |
JP41771090A JPH03271134A (ja) | 1983-06-15 | 1990-12-15 | ガラス板 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10736983A Division JPS59232924A (ja) | 1983-06-15 | 1983-06-15 | ガラス板の作製方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03271134A true JPH03271134A (ja) | 1991-12-03 |
Family
ID=26447411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP41771090A Pending JPH03271134A (ja) | 1983-06-15 | 1990-12-15 | ガラス板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03271134A (ja) |
-
1990
- 1990-12-15 JP JP41771090A patent/JPH03271134A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3575789A (en) | Fiber ceramic composites and method of producing same | |
CN206385033U (zh) | 层压制品及包含其的交通工具 | |
US10974990B2 (en) | Ultrathin chemically toughened glass article and method for the production of such a glass article | |
KR101806576B1 (ko) | 롤-투-롤 유리: 터치 프리 및 다층 증착 공정 | |
JP5564500B2 (ja) | 平板ガラスを熱調整することによりガラス表面を処理する装置及びその方法 | |
TWI583637B (zh) | 用於製造玻璃帶的製程與裝置 | |
US20100291346A1 (en) | Roll-to-roll glass material attributes and fingerprint | |
KR20140075769A (ko) | 특수 에지 형성부를 갖는 얇은 유리의 절단 방법 | |
US3853526A (en) | High temperature roller with high silica fabric sleeve | |
US10040713B2 (en) | Glass film with specially formed edge, method for producing same, and use thereof | |
KR20100023848A (ko) | 수트 유리 시트 및 소결된 유리 시트를 제조하기 위한 방법 및 장치 | |
JP2017515783A (ja) | 薄板ガラスリボンを製造する方法及び装置、並びにこの方法により製造された薄板ガラスリボン | |
US20140220309A1 (en) | Glass film with smooth and microcrack-free edge surface and manufacturing method thereof | |
KR20140057349A (ko) | 가변 열팽창 계수를 갖는 얇은 유리 시트 및 제조 공정 | |
JPH0339020B2 (ja) | ||
JPH03271134A (ja) | ガラス板 | |
JPS638230A (ja) | 熱強化ガラスの製造方法およびこれに用いるガラス処理炉 | |
TW201806884A (zh) | 玻璃積層系統與方法 | |
JPH03271132A (ja) | ガラス板 | |
US4340627A (en) | Wound and sintered vitreous silica article and method of making | |
US20040107732A1 (en) | Apparatus and method for producing float glass having reduced defect density | |
JPH03271131A (ja) | ガラス板 | |
JP2010150086A (ja) | 結晶化ガラスの製造方法 | |
JPH03271133A (ja) | ガラス板 | |
JP2016052966A (ja) | 成形用ロール、及び板ガラスの製造方法 |