JPH032697B2 - - Google Patents

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JPH032697B2
JPH032697B2 JP56207282A JP20728281A JPH032697B2 JP H032697 B2 JPH032697 B2 JP H032697B2 JP 56207282 A JP56207282 A JP 56207282A JP 20728281 A JP20728281 A JP 20728281A JP H032697 B2 JPH032697 B2 JP H032697B2
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JP
Japan
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braking
piston
circuit
brake
cylinder
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JP56207282A
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JPS57130850A (en
Inventor
Burukuharuto Manfureeto
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Daimler Benz AG
Original Assignee
Daimler Benz AG
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Publication date
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Publication of JPS57130850A publication Critical patent/JPS57130850A/ja
Publication of JPH032697B2 publication Critical patent/JPH032697B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/26Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels
    • B60T8/261Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels specially adapted for use in motorcycles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T11/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant
    • B60T11/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant transmitting by fluid means, e.g. hydraulic
    • B60T11/16Master control, e.g. master cylinders
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62LBRAKES SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES
    • B62L3/00Brake-actuating mechanisms; Arrangements thereof
    • B62L3/08Mechanisms specially adapted for braking more than one wheel

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、後車軸制動回路に属して足の力によ
り操作可能な主制動シリンダと、前車軸制動回路
に属して手の力により操作可能な主制動シリンダ
と、制動力配分装置とを備え、この制動力配分装
置が、後車軸制動回路に属する主制動シリンダの
操作の際、所定の割合で後車軸制動回路および前
車軸制動回路の圧力印加を行ない、前車軸制動回
路に属する制御シリンダおよび後車軸制動回路に
属する主制動シリンダの同時操作の際後車軸制動
圧力の減少を行なう、二輪車用液圧制動回路に関
する。
〔従来の技術〕
二輪車例えばすべての階級のオートバイといわ
ゆるスクータおよびモペツト用の通常の制動装置
は、ペダル操作により付勢可能な後車軸制動回路
と手の操作により付勢可能な前車軸制動回路とを
もつており、これらの制動回路は互いに独立して
いる。この場合重量級および中量級オートバイで
は、ただし軽量級の二輪車でもしばしば、前車軸
制動機および後車軸制動機が液圧円板制動機とし
て構成されている。
したがつて二輪車の走行状態に適した制動は特
に困難である。なぜならばこのような二輪車で
は、前輪の固着も後輪の固着も不安定な走行状態
の原因となるからである。熟練した運転者なら
ば、直線制動では後輪が固着したも平衡を保つこ
とができるかも知れないが、曲りかど制動ではも
はやこれが不可能である。二輪車における前輪の
固着は四輪車とは異なり、完全に不安定で抑制不
能な走行の原因となるので、前輪の固着は絶対に
回避せねばならない。前車軸制動回路および後車
軸制動回路を介して及ぼされる制動力を配分し
て、理想的制動力配分に少なくともほぼ一致する
制動過程が得られるようにすることも困難であ
る。さらに多くの二輪車の運転者特に四輪車の使
用になれているような二輪車運転者は、ペダルに
より操作される後車軸制動機の付勢によつて制動
を開始し、時間的に遅れてはじめて手動操作され
る前車軸制動機を付勢する。それにより著しい制
動減速が生ずるのみならず、多くの場合危険や制
動状態がおこる。すなわち後車軸制動機の操作が
早すぎることによつて後輪は既にほぼ固着限界に
達している場合、前車軸制動機の操作により生ず
る後車軸の荷重軽減により、後車軸制動力が一定
の場合、ほとんど必然的に後輪の固着がおこる。
これを回避するためには、前車軸制動力の確立に
同期して後車軸制動力を減少せねばならない。こ
のために必要な前車軸制動機および後車軸制動機
の互いに逆な操作は、一般に非常に熟練した二輪
車運転者にしか可能でない。
普通の運転経験しか利用できないようなあまり
熟練していない標準的な運転者でも危険な制動状
態に容易に対処できるようにするため、オートバ
イに対して最初にあげた種類の液圧制動装置が提
供されており、足の力により後車軸制動回路を付
勢する際、同時に特定の制動力配分係数で前車軸
制動機も付勢し、その点で制動減速を大きくす
る。さらにこのような装置では制動力配分器が設
けられて、前車軸制動機が付加的に操作される
際、この配分器が後車軸制動回路における制動圧
力を減少し、それにより後輪の固着を阻止する。
最初にあげたこの種の公知の制動装置(ドイツ
連邦共和国特許出願公開第2847571号明細書)で
は、第1の主制動シリンダのペダルによる操作よ
つて後車軸制動機と複合して付勢可能な第1の前
車軸制動機に加えて第2の前車軸制動機が設けれ
て、第2の主制動シリンダの手動レバーによる操
作のみによつて付勢可能である。この公知の制動
装置の範囲内において設けられる制動力配分器は
複雑な部品の多い構造をもつているが、この公知
の制動装置の重大と思われる欠点を説明するのに
必要と思われる点についてのみこの構造に言及す
る。この公知の制動装置の制動力配分器のそれ以
上の構造的詳細とその実現および利用に際しそれ
から生ずる問題とに関しては、ドイツ連邦共和国
特許出願公開第2847571号明細書に示された詳細
を参照することとして、これ以上の説明を省略す
る。
さてこの制動力配分器は、第1のペダル制御さ
れる主制動シリンダの出力圧力空間に接続される
第1の圧力空間をもち、この圧力空間へ第1の前
車軸制動回路を接続されている。制動力配分器は
さらに第2の圧力空間をもち、この圧力空間は段
付きピストンの大きい方の段により第1の圧力空
間に対して段付けされ、その他方の端面をハウジ
ングへ隙間なく挿入されるスリーブにより区画さ
れており、このスリーブ内に段付きピストンの小
さい方のピストン段が隙間なく軸線方向に移動可
能に支持されている。制動力配分器のこの第2の
圧力空間には後車軸制動回路が接続されている。
第1の主制動シリンダが操作されない限り、段付
きピストンはばねの作用によりその不動作位置に
保たれ、この位置で大きい方のピストン段に設け
れた圧力媒体通路が開くので、第1の圧力空間と
第2の圧力空間とが互いに連通する。第1の圧力
空間の圧力が上昇すると、ピストンにより制御さ
れる弁がこの通路を閉じ、その後で段付きピスト
ンの動作行程が始まり、後車軸制動回路の制動圧
力を決定する第2の圧力空間内の圧力が、第1の
圧力空間内に存在して第1の前車軸制動回路の制
動圧力を決定する圧力に比例して、特定の変換比
で上昇する。
第2の前車軸制動機が同時にあるいは遅れて操
作される際、後輪の固着を阻止する圧力減少を後
車軸制動回路で行なうために押圧ピストンが設け
られて、第2の前車軸制動機を操作するために設
けられた主制動シリンダの出力圧力空間と連通す
る制動力配分器の第3の圧力空間の片側を区画
し、スリーブを貫通する段付きピストン延長部に
支えられている。第2の前車軸制動回路における
充分な圧力上昇によつて生ずるこの押圧ピストン
の移動が段付きピストンへ伝達される結果、後車
軸制動回路に属する第2の圧力空間内の出力圧力
が低下し、第1の主制動シリンダのピストンがそ
の最初にとつた位置に保持される場合、第1の圧
力空間内の圧力が上昇する。
この公知の制動装置は上述した構造のため次の
欠点をもつている。まず第1の前車軸制動回路お
よび後車軸制動回路が既に付勢され、さらに手動
レバーで操作される第2の前車軸制動回路が付勢
された後、この第2の前車軸制動回路における圧
力上昇に必要な手の力は、復帰素子から及ぼされ
る反力に打ち勝つために生ずる力成分を別とし
て、まずいずれにしても、第2の主制動シリンダ
の有効ピストン面積と第2の前車軸制動回路に現
在存在して制動力配分器の押圧ピストンへも作用
する制動圧力との積に等しい。加えるべき手の力
により運転者に与えられる制動装置の現在の作動
状態についての応答は、この制動段階において、
第2の前車軸制動回路により及ぼされる制動力成
分についての情報を含んでいるが、既に付勢され
た第1の前車軸制動回路により有効となる圧力成
分についての情報は含んでいない。なお運転者が
第2の前車軸制動回路だけを操作する場合、運転
者は同じ応答を得ることになる。このことは、第
2の前車軸制動回路における圧力上昇の際制動力
配分器の段付きピストンへ逆方向に作用する力が
平衡するまで、あてはまる。そのときはじめて後
車軸制動圧力の低下を行なう段付きピストンの移
動がはじまり、またそのときはじめて第2の前車
軸制動回路における圧力をさらに上昇するために
発生されるが今や第1の前車軸制動回路の制動圧
力にとつて特有な値だけ高められる手の力も、前
車軸に全体として作用する制動力に対する基準と
なる。しかし全体として作用する前車軸制動力の
正しい配分のために重要な第2の前車軸制動回路
の付勢の初期段階には、運転者は一般に全体とし
て前車軸に作用する制動力の一部に対応する応答
しか得ない。したがつて運転者は、第2の前車軸
制動回路を必要以上に強く操作し、それによつて
後輪および(あるいは)前輪の固着を誘発すると
いう危険をおかすことになる。したがつて公知の
制動装置では頻繁でしばしば危険な制動状態にお
ける制動力の最適な配分が特に困難である。2つ
の前車軸制動回路とこれに属する制動キヤリパが
必要になり、それにより在来の制動装置に比較し
て技術的出費が著しく高くなることも不利であ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
したがつて本発明の課題は、簡単でしたがつて
確実な使用を保証するにもかかわらずわずかな技
術的出費で実現できる最初にあげた種類の制動装
置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この課題を解決するため本発明によれば、足の
力で操作される主制動シリンダがタンデム主制動
シリンダとして構成され、一次ピストンと浮動支
持される二次ピストンとにより軸線方向に区画さ
れるタンデム主制動シリンダの一次圧力空間が出
力圧力空間として前車軸制動回路に属し、二次ピ
ストンとシリンダハウジングの内端面とにより軸
線方向に区画されるタンデム主制動シリンダの二
次圧力空間が出力圧力空間として後車軸制動回路
に属し、手の力により操作されて前車軸制動回路
に制動圧力を供給する主制動シリンダのピストン
が、軸線方向に互いに離れて設けられてピストン
棒により互いに結合される2つのピストンフラン
ジを持ち、これらのピストンフランジの間に環状
の前圧力空間が区画されて、タンデム主制動シリ
ンダの一次圧力空間に連通するように接続され、
このピストンの操作されない状態に対応する不動
作位置において開きかつピストンの動作行程の一
部の移動後に閉じる前車軸制動回路用主制動シリ
ンダの弁により、前圧力空間が前車軸制動回路用
主制動シリンダの圧力空間に接続されるかまたは
出力圧力空間に対して遮断され、手の力で操作さ
れる主制動シリンダの出力圧力空間から出力圧力
を印加されるピストンをもつ液圧帰還回路が設け
られ、この液圧帰還回路のピストンがタンデム主
制動シリンダの二次ピストンへ前車軸制動圧力に
比例する復帰力を及ぼす。
〔発明の効果〕
本発明による制動装置の操作にとつて重要な利
点として、あらゆる制動状態において、前車軸制
動回路における圧力上昇の際手動レバーの所にお
いて打ち勝つべき反力が、前車軸制動回路におい
て全体として作用する制動力の精確な基準になる
ことである。この感知可能な制動力に対して、い
ずれにせよ初期段階において公知の装置の場合の
ように手動レバーの所に生ずる応答が上昇値のみ
に等しい場合よりも、いつそう容易に運転者は必
要な上昇値を評価して配分することができる。本
発明による制動装置の別の重要な利点として、前
車軸制動回路における制動圧力のいかなる上昇に
よつても、後車軸制動回路における制動圧力のそ
れに比例する低下も行なわれ、公知の制動装置に
おけるように前車軸制動圧力が特定の限界値を超
過したときはじめて行なわれるのではない。本発
明による制動装置の実現に必要な技術的出費はわ
ずかである。なぜならば在来の制動装置における
ように、前車軸制動回路しか必要でなく、前車軸
制動回路と後車軸制動回路とを組合わせて付勢す
るために設けられるタンデム主制動シリンダと、
この場合いつしよに作用する別の主制動シリンダ
も、信頼できる構造原理に従う簡単な構造をもつ
ことができるからである。
〔実施例〕
本発明のそれ以上の詳細および特徴は、図示し
た実施例の以下の説明から明らかになるであろ
う。
第1図に細部を示すオートバイ用の本発明によ
る液圧制動装置10は、普通の制動装置において
後車軸制動機に属するペダルを操作する際前車軸
制動回路および後車軸制動回路を固定的に整合さ
れた制動力配分となるように複合付勢する二回路
主制動シリンダ11を含んでいる。詳細には図示
してない前車軸制動回路の付加的あるいは択一的
付勢のために、普通の手動レバーにより操作可能
な前車軸主制動シリンダ12が設けられている。
二回路主制動シリンダ11および前車軸主制動シ
リンダ12をいつしよに同時にあるいは時間を遅
らせて操作する際、固定的に整合された制動力割
合以上に前車軸制動力成分が増大して、それによ
り動的にさらに荷重を軽減される後輪の固着を阻
止するために、全体を13で示す帰還回路が設け
られて、前車軸主制動シリンダ11の操作の際、
前車軸制動回路の制動圧力に比例して後車軸制動
回路の制動圧力を減少する。
本発明による制動装置10の動作によつて特徴
づけられる構成部分は、詳細には次の構造をもつ
ている。
まず前車軸制動機を手の力で制御して付勢する
ために設けられる主制動シリンダ12はピストン
14をもち、このピストン14の軸線方向に互い
に離れて設けられかつ縦方向スリツトを切られた
ピストン棒16により互いに固定的に結合される
2つのピストンフランジ17および18は、普通
のようにパツキン19および21によりシリンダ
孔22に対して密封されている。
第1図において左にあつて押圧棒23だけで代
表させた手動操作部材に係合する外側ピストンフ
ランジ17と右の内側ピストンフランジ18は前
圧力空間24を区画画し、この前圧力空間24は
圧力導管26を介して二回路主制動シリンダ11
の前車軸制動回路に属する出力圧力空間27と連
通している。この二回路主制動シリンダの構造は
四輪車用二回路制動装置において普通のタンデム
主制動シリンダの構造に類似している。前車軸制
動シリンダ12の内側ピストンフランジ18とこ
れに対応するハウジング29の内端面28との間
にはその出力圧力空間31があり、端面にある出
力孔32を経て図示しない前車軸制動部材例えば
円板制動機の制動キヤリパへ通ずる圧力導管33
がこの出力圧力空間31に接続されている。
前車軸制動シリンダ12が操作されない限り、
そのピストン14は、シリンダハウジング29の
内端面28とピストン14の内側ピストンフラン
ジ29とにそれぞれ両端を支えられて予荷重をか
けられた押圧コイルばね34によつて、ピストン
14は図示した不動作位置に保たれ、ピストン棒
16の縦方向スリツトへ半径方向に入り込むスト
ツパピン36へ内側ピストンフランジ18の後面
が当ることによつて、この不動作位置が表示され
る。内側ピストンフランジ18には中心弁37が
設けられて、ピストン14の図示した不動作位置
では開いており、前圧力空間24を出力圧力空間
31と連通している。図示した実施例ではこの中
心弁37はきのこ弁として構成されている。その
弁体38は、ピストンフランジ18から出て出力
圧力空間31へ延びるピストン14の延長部39
内に設けられ、スリーブ状ピストン延長部39の
内方折曲げ部に支えられる円錐台状コイルばね4
1により、ピストンフランジ18の軸線方向弁孔
42を環状に包囲する弁座43へ押付けられてい
る。この円錐台状コイルばね41のばね力は、ピ
ストン14をその不動作位置へ押す押圧コイルば
ね34のばね力より小さい。ピストン14の図示
した不動作位置で弁体37は、弁孔42を貫通す
る弁棒44が半径方向ストツパピン36に支えら
れることによつて弁座43から離されており、そ
の弁座43からの軸線方向距離約1mmは、ピスト
ン14の可能な操作行程のわずかな部分に相当す
る。
次に前車軸制動回路および後車軸制動回路の複
合付勢のために設けられている特別なタンデム主
制動シリンダ11の構造について述べる。
このタンデム主制動シリンダ11のハウジング
46は、直径d1の長く延びた中心孔段47をも
ち、この孔段47内に一次ピストン48および二
次ピストン49が軸線方向に往復移動可能にかつ
パツキン51〜54を介して隙間なくハウジング
46に接して第1図に示す配置で支持されてい
る。
一次ピストン48および二次ピストン49は、
互いに軸線方向に離れて設けられたそれぞれ2つ
のピストンフランジ56,57および58,59
をもち、これらのピストンフランジ56,57お
よび58,59はそれぞれ小さい直径のピストン
棒61および62により互いに固定的に結合され
ている。両方のピストン48および49のそれぞ
れ1つのフランジ56と57および58と59に
より区画される環状空間63および64は、それ
ぞれ補給孔66および67を介して必要な供給量
の制動液体を収容する図示しない補償容器の部分
容積へ連通するように接続されている。
一次ピストン58の内側フランジ56と二次ピ
ストン49の対向するフランジ59とによつて、
前車軸主制動シリンダ12の前圧力空間24へ接
続されるタンデム主制動シリンダ11の一次圧力
空間27が軸線方向に区画されている。二次ピス
トン49の左の外側ピストンフランジ58とこれ
に対向するシリンダハウジング46の内端面68
とによつて二次圧力空間69が軸線方向に区画さ
れ、この二次圧力空間69の半径方向出力孔71
には後車軸制動回路の図示しない圧力導管が接続
されている。
一次ピストン48の図示した不動作位置は、そ
の外側ピストンフランジ57がタンデム主制動シ
リンダ11のハウジングに固定した外側パツキン
72に当ることによつて表示され、また二次ピス
トン49の不動作位置は、二次圧力空間69を区
画するフランジ58がそのピストン棒62の縦方
向スリツトへ半径方向に入り込むストツパピン7
3の後に当ることによつて表示され、これらの不
動作位置で一次圧力空間27と二次圧力空間69
は、それぞれ逃し孔74と76を介して両方の制
動回路に付属する補給容器の部分容積に連通して
いる。
タンデム主制動シリンダ11が操作されない限
り、一次ピストン48および二次ピストン49
は、左の内端面68と二次ピストン49との間に
支えられる第1の予荷重をかけられた押圧コイル
ばね740と、二次ピストン49および一次ピス
トン48に支えられる第2の予荷重をかけられた
少し弱い押圧コイルばね760とによつて、図示
した不動作位置に保たれている。
前述したように、タンデム主制動シリンダ11
の構造は、四輪車の常用制動機に設走けられる普
通のタンデム主制動シリンダの構造に一致してい
る。
このようなタンデム主制動シリンダと異なり、
本発明により設けられるタンデム主制動シリンダ
11では、第1図において中心孔段47の左方へ
続く直径d2の狭い孔段77内に、別の圧力空間7
8が設けられて、二次ピストン49から出て二次
圧力空間69を軸線方向に貫通するピストンとし
てのピストン段79がこの別の圧力空間78を区
画し、このピストン体の端面にある環状パツキン
81が別の圧力空間78を二次圧力空間69から
隙間なく遮断している。
この別の圧力空間78は、ハウジング46の軸
線方向出力孔82へ接続される圧力導管83を介
して、前車軸主制動シリンダ12の出力圧力導管
33したがつてその出力圧力空間31へ連通する
ように接続されている。
上述した本発明による制動装置10は次のよう
に動作する。まず主制動機のみを操作した場合、
本発明による制動装置10は在来の制動装置のよ
うに作用する。手の力による操作の結果ピストン
14が右方へ動かされて、弁体38が弁座43へ
接し、弁孔42が閉じると、ピストン14の右方
への引続く移動により、それに比例して前車軸制
動回路の制動圧力が上昇し、さらに圧力上昇する
ため手動レバーの所で打ち勝つべき力は、そのと
き前車軸制動回路に存在する制動圧力に比例して
いる。タンデム主制動シリンダ11のストツパピ
ン73が、ピストン段79を介して作用する前車
軸制動圧力の影響で二次ピストン49が移動する
のを阻止しているので、後車軸制動回路への反作
用は生じない。
足の力により押し棒84を介してタンデム主制
動シリンダ11の一次ピストン48に係合する制
動ペダルのみが操作される場合、一次ピストン4
8のパツキン51がその動作工程のわずかな部分
の移動により逃し孔74が閉じると、一次圧力空
間27内に圧力PV1が確立される。この圧力は圧
力導管26を介して前車軸主制動シリンダ12の
前圧力空間24へ伝達され、中心弁37が開いて
いるためこの出力圧力空間31したがつて前制動
力配分装置へも制動圧力として伝達される。一次
圧力空間27内に存在する圧力PV1により、浮動
的に支持された二次ピストン49が第1図におい
て左方へ移動せしめられ、その際その動作行程の
わずかな部分の移動後、左側ピストンフランジ5
8にあるパツキン54が逃し孔76を閉じると、
二次圧力空間69内に制動圧力PHが確立されて、
後車軸制動回路に作用する。この後車軸制動圧力
PHは、制動装置10の範囲内に設けられた復帰
ばね740および760の作用を無視すると、一
次圧力空間27内の圧力PV1に等しい。なぜなら
ば今や前車軸制動回路にあつてピストン段79へ
作用する圧力PV1の反作用が、二次圧力空間69
と一次圧力空間27とを区画する二次ピストン4
9のピストン面積の差に等しい圧力変換を再び補
償するからである。前車軸制動回路と後車軸制動
回路は、制動装置10のこのような操作では、同
じ制動圧力を印加され、したがつて固定的に整合
された制動力比で圧力を受ける。その際前車軸主
制動シリンダ12は、一次圧力空間27から前車
軸制動機の制動キヤリパへ通ずる制動導管の一部
のように作用する。
タンデム主制動シリンダ11および前車軸制動
シリンダ12がいつしよにすなわち同時にあるい
は時間遅れをもつて付勢される場合、手の力
FHaodが前車軸主制動シリンダ12のピストン1
4を移動させるのに充分であると、主制動シリン
ダ12の出力圧力PV2を印加される帰還回路13
が有効になつて、後車軸制動回路において作用す
る二次圧力空間69の出力圧力PHを所望のよう
に減少させる。
押圧ばね740および760の復帰力と摩擦損
失を無視して次の考察を行なうために、一次圧力
空間27の区画のために有効な一次ピストン48
および二次ピストン49の断面積πd12/4に等し
いピストン面積をA1とし、ピストン段79の有
効ピストン面積πd22/4をA2とし、中心弁37
が閉じているときにおける前車軸主制動シリンダ
12の有効ピストン面積をA3とし、タンデム主
制動シリンダ11に加えられる操作力をFFuss
する。
したがつて本発明による制動装置10における
有効圧力PV1,PV2およびPHに対して次式が得ら
れる。
PV1=FFuss/A1 (1) FHaod/A3<PV1である限り PV2=PV1 (2) またFHaod/A3PV1に対して PV2=FHaod/A3 (3) 両主制動シリンダ11および12が同時に操作
される場合には、二次ピストン49およびピスト
ン段79の平衡条件から、後車軸制動回路に作用
する圧力PHに対して次式が得られる。
FHaod/A3<PV1に対して PH=PV1=PV2 (4) FHaodA3PV1に対して PH=A1PV1−A2PV2/A1−A2=PV1−(A2/A1)PV2/1
−A2/A1(5) 式(4)からわかるように、タンデム主制動シリンダ
11が単独に操作される場合前車軸制動回路およ
び後車軸制動回路に同じ制動圧力が生ずる。
前車軸主制動シリンダ12が付加的に操作され
ると、足の力が一定に保たれるものと仮定して、
後車軸制動回路の制動圧力PHは式(5)に従つて低
下する。
タンデム主制動シリンダ11が操作されない場
合にも成立する式(3)によれば、制動圧力に関する
応答を行なつて圧力上昇に必要となる手の力は常
に前車軸制動圧力PV2に比例している。
タンデム主制動シリンダ11の単独操作が行な
われる場合、本発明による制動装置10は、制動
力配分を固定的に整合される二回路制動装置のよ
うに動作する。横軸として車速FGに対する前車
軸制動力FBV/FGをとり、縦軸として車速FGに対
する後車軸制動力FBH/FGをとると、座標の原点
を通る直線がこの制動力配分に対応し、この直線
の勾配は前車軸制動力と後車軸制動力との比すな
わち制動力配分比(制動力配分係数ともいう)
DBにより与えられるので、次式が成立する。
FBH/FG=DB・FBV/FG (6) 同様に車速に対する前車軸制動力成分と後車軸
制動力成分との和により形成されるパラメータと
しての車速に対する制動減速z z=FBH/FG+FBV/FG (7) によつて、次式により固定的に設定される制動力
配分直線が得られる。
FBV/FG=z(1−φ) (8) FBH/FG=zφ (9) ここでφは次式による制動力配分係数DBと関係
づけられている後車軸制動力成分を示す。
DB=1/1/φ−1 (10) この線図には、後車軸および前車軸における同
じ摩擦係数μ=μH+μVしたがつて適当な制動減速
に相当する点すなわち制動状態が、有限な正の勾
配で座標原点から始まる放物線上にあり、この放
物線は大きい制動減速の場合完全に荷重を除かれ
た状態に相当する点で横軸と交差している。
そのときこの放物線のパラメータは次式によつ
て表わされる。
FBV/FG=z(1−Ψ+zχ) (11) FBH/FG=z(Ψ−zχ) (12) ここでx=h/lは半径に対する重心の高さ(h
は道路からの車両重心の高さ、lは輪距)を表わ
し、ψ=FGH/FGは後車軸の静荷重成分を表わす。
後車軸における同じ摩擦係数μHの制動状態は、
この図では点ψ/xで放物線と共に横軸と交差し
かつ点μHψ/(1+μHx)で縦軸と交差する直
線によつて表わされる。これら直線の経過はその
線図においては次の解析式によつて与えられる。
FBH/FG=μΨ/1+μχ−μx/1+μx・FBV/FG(1
3) 前車軸における一定な摩擦係数μVの制動状態
は、前記の座標系において同様に、共通な縦軸交
点−(1−Ψ)χをもちかつ点μV(1−Ψ)/
(1+μVχ)により横軸交点を与えられる直線に
対応している。それにより理想制動力配分の放物
線は、同じ摩擦係数μH=μVに対して成立する直
線の交点の幾何学的位置である。
一定な制動減速zの制動状態は、この図では
45゜傾斜した直線で、制動減速の代表値で横軸お
よび縦軸とそれぞれ交差する。
式(8)および(9)により決定される制動力配分の直
線が、放射線より上に延びている場合、制動力の
漸増の際まず後輪が固着限界に達するが、直線が
放物線より下に延びている場合、まず前輪が固着
する。
オートバイにおいて最初に述べたように後輪の
固着がいわば小さい害悪であるから、走行または
制動の安定性という観点から、制動力配分の特性
直線が常に放物線より上に延び、すなわち限界の
場合座標原点で放物線に接する接線を形成するよ
うに、固定的に整合された制動力配分が設定され
る。それにより常に後車軸が前車軸より前に固着
するようにできるが、タンデム主制動シリンダ1
1の付勢だけで、かなりの程度の制動減速が得ら
れることになる。他方直線のゆるやかな経過に相
当する制動力配分の整合が選ばれ、この直線が放
物線と交差すると、放物線の経過にいつそうよく
近似する直線の経過によつて、制動減速が高めら
れるが、その場合少なくとも小さい摩擦の範囲に
おいて、制動の際まず前車軸が固着するおそれが
ある。
さてできるだけよい妥協となるように本発明に
よる制動装置10の有利な整合を、第2図および
第3図について説明する。
第2図は、0.53の典型的なΨ値と0.31の典型的
なχ値をもち運転者の乗つたオートバイの場合に
ついての制動力配分線図を示している。
ここには理想的制動力配分の放物線86、後車
軸における一定摩擦係数μHの直線群87、前車
軸における一定摩擦係数μVの直線群88、一定
な減速zの平行な直線89、および式(10)により定
義された制動力配分係数DBが値1をとる場合に
おいてタンデム主制動シリンダ11の単独操作に
対して特有な固定的整合の制動力配分の直線91
が記入されている。
第3図は、0.64の典型的なΨ値と0.42の典型的
なχ値をもち2人が乗つたオートバイの場合にお
ける制動力線図を示し、この例に相当する理想的
な制動力配分の放物線が29で、直線μHの群が
93で、直線μVの群が94で、一定な制動減速
の平行な直線が96で、また第2図と同じ経過を
とる固定的に整合された制動力配分の直線が96
で示されている。
摩擦係数μH,V<0.3に対して、いずれにして
もきわめて慎重な制動機操作によつてのみ車輪の
固着を回避でき、したがつてこの範囲では固着の
連続が大した役割をしないことを仮定すれば、固
定的に設定された制動力成分に特有な直線がほぼ
0.3の制動減速に相当する点で放物線と交差する
ように、この固定的な制動力配分を設定すること
ができる。臨界制動減速zkritを特徴づけるこの交
点すなわち直線91または97と放物線86また
は92との交点に対して、一般に次式が成立す
る。
zkrit=Ψ−φ/χ (14) あるいは φ=Ψ−χ・zkrit (15) 0.2の臨界制動減速には、第2図の例では0.47
の後車軸制動力成分φ1が、第3図の場合には0.56
の後車軸制動力成分が対応している。0.3の臨界
制動減速に対応する値はφ1=0.44およびφ2=0.51
である。
これらの後車軸制動力成分φ1およびφ2の平均
値は、式(10)によれば制動力配分係数DB=1に等
しい。それにより本発明による制動装置10で
は、前述したできるだけよい妥協が行なわれるよ
うに、制動力配分係数DBは、特別な事情に応じ
て約0.8ないし1.2なるべく1に選ばれる。
さて次に良好な安定性を維持しながら良好な制
動減速を行なうのに適したタンデム主制動シリン
ダ11の一次ピストンおよび二次ピストン49の
有効ピストン面積A1およびピストン段79の有
効ピストン面積A2の大きさ決定について以下に
述べる。
第2図および第3図による例に関して、前車軸
および後車軸において利用可能な摩擦係数はそれ
ぞれ0.8であるものと仮定する。
タンデム主制動シリンダ11が増大する足の力
で操作されると、第2の場合、固定的に整合され
た制動力配分の直線91と一定摩擦係数μH=0.8
の直線99との交点98において固着限界が得ら
れ、第3図の場合、直線97がμH=0.8の主要な
直線102と交差する点101において固着限界
が得られる。説明のため、固着限界を超過しない
ものと仮定する。これらの交点98および101
に対して、式(8)ないし(12)に基いて次式が成立す
る。
FBV/FG=μΨ/DB(1+μχ)+μχ (16) FBH/FG=μΨ/+μχ/DB+μχ+1 (17) 第2図の例に相当する制動減速zは式(7)により
0.56、第3図の例に相当する制動減速zは0.62で
ある。後車軸だけが制動されると、対応する制動
減速は0.34および0.38になる。これからわかるよ
うに、タンデム主制動シリンダ11により行なわ
れる前車軸制動回路および後車軸制動回路の複合
操作は、直線91および97による固定的整合の
制動力配分に従つて、在来の制動装置に対して著
しい改善を行なう。
さて制動減速をさらに高めるために、主制動シ
リンダ12が手の力で操作され、その際帰還回路
13が後車軸制動回路の制動圧力を充分強く減少
して、後輪の固着が回避されるものと仮定する。
この場合ピストン段79と二次ピストン49ま
たは一次ピストン48の有効面積の面積比A2
A1の最適設定は制動圧力PV2が次第に上昇する際
制動状態が直線99(μH=0.8)に精確に沿つて
変化して、この直線99と放物線103との交点
103で前車軸の固着限界も得られるときに与え
られる。
この交差点103において式(11)および(12)に
より、z=μH=μV=μであるため次式が成立す
る。
FBV/FG=μ(1−Ψ+μχ) (18) FBH/FG=μ(Ψ−μχ) (19) 直線99と放物線86との交点103において
作用する制動力(FBV/FG)103および(FBH
FG)103と、直線91とμH=0.8の直線99と
の交点98において作用する制動力との比は、式
(16)ないし(19)から直ちに得られる。
(FBV/FG)103/(FBV/FG)98 =〔DB(1+μχ)+μχ〕(1+Ψ+μχ)/Ψ(2
0) (FBH/FG)103/(FBH/FG)98 =〔μχ/DB+(1+μχ)〕(Ψ−μχ)/Ψ(21) 後車軸において固着限界に達したことを示す交
点98において、前車軸には制動圧力PV1が、ま
た後車軸には制動圧力PH1が作用する。同様に前
車軸において固着限界に達したことを示す交点1
03、すなわち直線99と放物線86との交点に
おいて、前車軸には制動圧力PV2が作用し、後車
軸には制動圧力PH2が作用する。制動力の比は対
応する制動液体圧力の比に等しいので、式(20)お
よび(21)に対応する次の関係も成立する。
PV2/PV1=〔DB(1+μχ)+μχ〕(1−Ψ+μχ
)/Ψ(22) PH2/PH1=〔μχ/DB+(1+μχ)(Ψ−μχ)/
Ψ(23) さらに式(4)のため PH1=PV1 (24) 式(5)により PH2=PV1−(A2/A1)PV2/1−A2/A1 (25) 式(24)を考慮して式(25)から A2=1−PH2/PH1/PV2/PV1−PH2/PH1 (26) これにより特定なパラメータΨ,χおよびμの組
に対し、また固定的に所定の制動圧力配分係数
DBに対して、前記の観点からこの面積比の最適
値を計算することができる。
この最適比はこれらパラメータの特定の組にし
か可能でないので、この場合も本発明による制動
装置10の設計の際、できるだけ良好な妥協に適
した値を見出さねばならない。
車両に1人が乗る第2図の例では、A2/A1
対する摩擦係数そしてμ=0.8で値0.166が得ら
れ、μ=0.6で値0.135が得られる。車両に2人が
乗つた第3図の例では、対応するA2/A1の値は
0.201および0.167である。これからわかるよう
に、この面積比A2/A1のいずれにせよ最適値か
らわずかしかずれてない良好な値は約0.16の所に
あり、これは丸いピストン面では約0.4の直径比
d2/d1に相当する。この比が0.3ないし0.5の値を
もつていても、制動減速の良好な値がなお得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は二回路主制動シリンダと前車軸制動回
路においてこの主制動シリンダの後に接続された
別の主制動シリンダと後車軸制動回路に作用する
帰還回路とをもつ本発明による制動装置の断面
図、第2図および第3図は第1図の制動装置の動
作を説明する制動力配分線図である。 10……制動装置、11…タンデム主制動シリ
ンダ、12……前車軸主制動シリンダ、13……
帰還回路、14……ピストン、16……ピストン
棒、17,18……ピストンフランジ、24……
前圧力空間、27……一次圧力空間、31……出
力圧力空間、17……弁、46……シリンダハウ
ジング、48……一次ピストン、49……二次ピ
ストン、68……内端面、69……二次圧力空
間、79……ピストン段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 後車軸制動回路に属して足の力により操作可
    能な主制動シリンダと、前車軸制動回路に属して
    手の力により操作可能な主制動シリンダと、制動
    力配分装置とを備え、この制動力配分装置が、後
    車軸制動回路に属する主制動シリンダの操作の
    際、所定の割合で後車軸制動回路および前車軸制
    動回路の圧力印加を行ない、前車軸制動回路に属
    する主制動シリンダおよび後車軸制動回路に属す
    る主制動シリンダの同時操作の際、後車軸制動圧
    力の減少を行なう液圧制動装置において、足の力
    で操作される主制動シリンダがタンデム主制動シ
    リンダ11として構成され、一次ピストン48と
    浮動支持される二次ピストン49とにより軸線方
    向に区画されるタンデム主制動シリンダ11の一
    次圧力空間27が出力圧力空間として前車軸制動
    回路に属し、二次ピストン49とシリンダハウジ
    ング46の内端面68とにより軸線方向に区画さ
    れるタンデム主制動シリンダ11の二次圧力空間
    69が出力圧力空間として後車軸制動回路に属
    し、手の力により操作されて前車軸制動回路に制
    動圧力を供給する主制動シリンダ12のピストン
    14が、軸線方向に互いに離れて設けられてピス
    トン棒16により互いに結合される2つのピスト
    ンフランジ17および18を持ち、これらのピス
    トンフランジ17,18の間に環状の前圧力空間
    24が区画されて、タンデム主制動シリンダ11
    の一次圧力空間27に連通するように接続され、
    このピストン14の操作されない状態に対応する
    不動作位置において開きかつピストン14の動作
    行程の一部の移動後に閉じる前車軸制動回路用主
    制動シリンダ12の弁37により、前圧力空間2
    4が前車軸制動回路用主制動シリンダ12の出力
    圧力空間31に接続されるかまたはこの出力圧力
    空間31に対して遮断され、手の力で操作される
    主制動シリンダ12の出力圧力空間31から出力
    圧力を印加されるピストン79をもつ液圧帰還回
    路13が設けられ、この液圧帰還回路のピストン
    79がタンデム主制動シリンダ11の二次ピスト
    ン49へ前車軸制動圧力に比例する復帰力を及ぼ
    すことを特徴とする、二輪車用液圧制動装置。 2 弁37が主制動シリンダ12のピストン14
    の中心に設けられるきのこ弁として構成され、こ
    のきのこ弁37の弁座が出力圧力空間31の片側
    を区画するピストン14のピストンフランジ18
    の外端面に設けられ、きのこ弁37の弁体38
    は、予荷重を受ける押圧ばね41により閉鎖方向
    に力を受けるが、ピストン14の不動作位置では
    ピストンフランジ18の弁孔42を貫通する弁棒
    44により、前圧力空間24内にハウジングに固
    定して設けられてピストン棒16のスリツトを半
    径方向に貫通するストツパピン36に支えられて
    開放位置に保たれていることを特徴とする、特許
    請求の範囲第1項に記載の制動装置。 3 タンデム主制動シリンダ11の一次圧力空間
    27の片側を区画する断面積A1のピストン面を
    もつ二次ピストン49が、液圧帰還回路13に属
    するピストン79として二次圧力空間69を軸線
    方向に貫通する小さいピストン段79をもち、こ
    のピストン段79が二次圧力空間69から出てシ
    リンダ孔47,77のうち、断面積A2をもつい
    つそう小さい段77において背圧空間78の片側
    を区画し、この背圧空間78が圧力導管83を介
    して手の力により操作される主制動シリンダ12
    の出力圧力導管33に連通するように接続されて
    いることを特徴とする、特許請求の範囲第1項に
    記載の制動装置。 4 ピストン段79の有効面積A2と一次圧力空
    間27を区画する二次ピストン49のピストン面
    積A1との面積比A2/A1が0.1ないし0.25であり、
    またこれらピストン面が円形構成の場合その直径
    比d2/d1が0.3ないし0.5であることを特徴とする、
    特許請求の範囲第3項に記載の制動装置。 5 タンデム主制動シリンダ11により前車軸制
    動回路を介して発生可能な制動力と後車軸制動回
    路を介して発生可能な制動力との比、すなわち制
    動力分配比が0.8ないし1.2に選ばれていることを
    特徴とする、特許請求の範囲第1項に記載の制動
    装置。
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