JPH03268855A - 金属基複合材料部材の製造方法 - Google Patents
金属基複合材料部材の製造方法Info
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- JPH03268855A JPH03268855A JP6905990A JP6905990A JPH03268855A JP H03268855 A JPH03268855 A JP H03268855A JP 6905990 A JP6905990 A JP 6905990A JP 6905990 A JP6905990 A JP 6905990A JP H03268855 A JPH03268855 A JP H03268855A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、金属基複合材料部材に係り、更に詳細には金
属基複合材料部材の製造方法に係る。
属基複合材料部材の製造方法に係る。
[従来の技術]
筒状の強化材成形体の内周面に抜き勾配を設けずに、長
手方向に実質的に一定の断面形状を有する中空孔を有し
該中空孔の周囲の部分が強化材にて筒状に複合強化され
た金属基複合材料部材を製造する方法として、例えば特
開昭62−265453号公報に記載されている如く、
■外周面に離型用コーティング層を有する金属製補強筒
の外側に筒状の強化材成形体を嵌合させ、補強筒を鋳型
の中子に嵌合させて加圧鋳造を行い、鋳造後に鋳物より
補強筒を引抜く方法や、例えば特開昭62−18756
2号公報に記載されている如く、■切削性の良好な金属
よりなる補強筒の外側に筒状の強化材成形体を嵌合させ
、補強筒を鋳型の中子に嵌合させて加圧鋳造を行い、鋳
造後に補強筒を切削によって除去する方法や、例えば特
開昭62−282748号公報に記載されている如く、
■筒状の強化材成形体に分割中子を嵌合させて鋳造を行
い、鋳造後に鋳物より中子を分割して除去する方法等が
既に知られている。
手方向に実質的に一定の断面形状を有する中空孔を有し
該中空孔の周囲の部分が強化材にて筒状に複合強化され
た金属基複合材料部材を製造する方法として、例えば特
開昭62−265453号公報に記載されている如く、
■外周面に離型用コーティング層を有する金属製補強筒
の外側に筒状の強化材成形体を嵌合させ、補強筒を鋳型
の中子に嵌合させて加圧鋳造を行い、鋳造後に鋳物より
補強筒を引抜く方法や、例えば特開昭62−18756
2号公報に記載されている如く、■切削性の良好な金属
よりなる補強筒の外側に筒状の強化材成形体を嵌合させ
、補強筒を鋳型の中子に嵌合させて加圧鋳造を行い、鋳
造後に補強筒を切削によって除去する方法や、例えば特
開昭62−282748号公報に記載されている如く、
■筒状の強化材成形体に分割中子を嵌合させて鋳造を行
い、鋳造後に鋳物より中子を分割して除去する方法等が
既に知られている。
[発明が解決しようとする課題]
上述の■及び■の方法に於ては、先ず筒状の強化材成形
体に補強筒を嵌合させ、しかる後補強筒を鋳型の中子に
嵌合させるという二段階の工程が必要であり、そのため
複合材料部材の製造を能率よく行うことが困難であり、
またこれらの方法に於ては補強筒が必須であり、作業の
能率化を図るためには補強筒及びこれに嵌合する中子に
抜き勾配を設けなければならず、そのため製造コストが
高くなり易く、特に上述の■の方法に於ては鋳造後に補
強筒を切削によって除去する必要があるため、複合材料
部材を低廉に製造することができない。
体に補強筒を嵌合させ、しかる後補強筒を鋳型の中子に
嵌合させるという二段階の工程が必要であり、そのため
複合材料部材の製造を能率よく行うことが困難であり、
またこれらの方法に於ては補強筒が必須であり、作業の
能率化を図るためには補強筒及びこれに嵌合する中子に
抜き勾配を設けなければならず、そのため製造コストが
高くなり易く、特に上述の■の方法に於ては鋳造後に補
強筒を切削によって除去する必要があるため、複合材料
部材を低廉に製造することができない。
また上述の■の方法に於ては、分割中子を非常に精密に
形成しなければならないため、複合材料部材の製造コス
トが高くなり易く、また中子の耐久性が悪化するという
問題がある。
形成しなければならないため、複合材料部材の製造コス
トが高くなり易く、また中子の耐久性が悪化するという
問題がある。
本発明は、内周面にテーパを有しない筒状の強化材成形
体を用いて一定断面の中空孔の周囲の部分が強化材にて
筒状に複合強化された金属基複合材料部材を製造する従
来の方法に於ける上述の如き問題に鑑み、所望の金属基
複合材料部材を能率よく且低廉に製造することのできる
方法を提供することを目的としている。
体を用いて一定断面の中空孔の周囲の部分が強化材にて
筒状に複合強化された金属基複合材料部材を製造する従
来の方法に於ける上述の如き問題に鑑み、所望の金属基
複合材料部材を能率よく且低廉に製造することのできる
方法を提供することを目的としている。
1課題を解決するための手段]
上述の如き目的は、本発明によれば、筒状の強化材成形
体の実質的にテーパを有しない内周面に実質的に厚さ0
.4〜31にて離型用固体潤滑材を塗布し、前記強化材
成形体に中子を嵌合させ、前記強化材成形体中にマトリ
ックス金属の溶湯を浸透させ、形成された筒状の複合材
料部より前記中子を引抜く金属基複合材料部材の製造方
法によって達成される。
体の実質的にテーパを有しない内周面に実質的に厚さ0
.4〜31にて離型用固体潤滑材を塗布し、前記強化材
成形体に中子を嵌合させ、前記強化材成形体中にマトリ
ックス金属の溶湯を浸透させ、形成された筒状の複合材
料部より前記中子を引抜く金属基複合材料部材の製造方
法によって達成される。
[発明の作用]
本発明によれば、筒状の強化材成形体の実質的にテーパ
を有しない内周面に実質的に厚さ0.4〜311Iにて
離型用固体潤滑材が塗布され、強化材成形体に中子が嵌
合されて鋳造が行われ、鋳造後に筒状の複合材料部より
中子が引抜かれる。強化材成形体の内周面に所定の厚さ
にて塗布された離型用固体潤滑材は、鋳造段階に於ては
、成形体の内周面と中子の表面との間にマトリックス金
属の溶湯が浸透しこれらを互いに密着させることを阻止
し、鋳造後には潤滑材として作用することにより形成さ
れた複合材料部より中子を引抜くことを容易にする。
を有しない内周面に実質的に厚さ0.4〜311Iにて
離型用固体潤滑材が塗布され、強化材成形体に中子が嵌
合されて鋳造が行われ、鋳造後に筒状の複合材料部より
中子が引抜かれる。強化材成形体の内周面に所定の厚さ
にて塗布された離型用固体潤滑材は、鋳造段階に於ては
、成形体の内周面と中子の表面との間にマトリックス金
属の溶湯が浸透しこれらを互いに密着させることを阻止
し、鋳造後には潤滑材として作用することにより形成さ
れた複合材料部より中子を引抜くことを容易にする。
従って本発明の方法によれば、高価な補強筒や分割中子
は不要であり、これらが使用される従来の方法の場合に
比して低廉に且能率よく所望の金属基複合材料を製造す
ることが可能になる。
は不要であり、これらが使用される従来の方法の場合に
比して低廉に且能率よく所望の金属基複合材料を製造す
ることが可能になる。
尚本発明の方法に於て離型用固体潤滑材の塗布厚さが0
.4〜3−膳に設定されるのは、塗布厚さが0.4■未
満の場合には鋳造後に複合材料部より中子を良好に引抜
くことができず、逆に離型用固体潤滑材の塗布厚さが3
msを越えると離型用固体潤滑材の強度が低いことから
鋳造段階に於けるマトリックス金属の溶湯の圧力によっ
て離型用固体潤滑材の層が破壊されたり変形したりし、
そのため却って中子を良好に引抜くことができなくなり
、また強化材成形体の変形が生じ晶くなるからである。
.4〜3−膳に設定されるのは、塗布厚さが0.4■未
満の場合には鋳造後に複合材料部より中子を良好に引抜
くことができず、逆に離型用固体潤滑材の塗布厚さが3
msを越えると離型用固体潤滑材の強度が低いことから
鋳造段階に於けるマトリックス金属の溶湯の圧力によっ
て離型用固体潤滑材の層が破壊されたり変形したりし、
そのため却って中子を良好に引抜くことができなくなり
、また強化材成形体の変形が生じ晶くなるからである。
特に中空孔及び中子の断面形状が円形である場合には、
離型用固体潤滑材の塗布厚さは中子の直径の0.5%以
上であることが好ましい。
離型用固体潤滑材の塗布厚さは中子の直径の0.5%以
上であることが好ましい。
また本発明の方法に於て使用される離型用固体潤滑材は
従来より鋳造に使用されている任意の離型用固体潤滑材
であってよいが、特に黒鉛粉末、炭素粉末、窒化ホウ素
粉末の如き固体潤滑材の粉末や、セリサイト、セビオラ
イト、パイロフィライトの如き層状鉱物の粉末であるこ
とが好ましく、これらが強化材成形体の内周面に塗布さ
れる場合には、水性分散媒体又は樹脂系の分散媒体中に
これらの粉末が分散されたスラリーやペーストとして塗
布されてよい。
従来より鋳造に使用されている任意の離型用固体潤滑材
であってよいが、特に黒鉛粉末、炭素粉末、窒化ホウ素
粉末の如き固体潤滑材の粉末や、セリサイト、セビオラ
イト、パイロフィライトの如き層状鉱物の粉末であるこ
とが好ましく、これらが強化材成形体の内周面に塗布さ
れる場合には、水性分散媒体又は樹脂系の分散媒体中に
これらの粉末が分散されたスラリーやペーストとして塗
布されてよい。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施例について
詳細に説明する。
詳細に説明する。
実施例1
平均繊維径3μm1平均繊維長1關のアルミナ−シリカ
繊維(イソライト工業株式会社製Uカオウール」)を無
機質バインダ(日産化学株式会社製「フロイダルシリ力
」)が添加された水溶液中に投入して該水溶液を撹拌混
合し、得られた分散液に対し吸引成形を行い、更に成形
体を乾燥させた後機械加工を行うことにより、第1図に
示されている如く、外径83mm、内径76m1m1高
さ120龍の寸法を存し、体積率10%のアルミナ−シ
リカ繊維10よりなる円筒状の繊維形成体12を形成し
た。次いで離型用固体油滑材としての黒鉛粉末が水に分
散されたペーストを用意し、該ペーストを繊維成形体1
0の内周面に塗布して乾燥させることにより、繊維成形
体の内周面に厚さ約0゜6■にて黒鉛粉末14を付着さ
せた。
繊維(イソライト工業株式会社製Uカオウール」)を無
機質バインダ(日産化学株式会社製「フロイダルシリ力
」)が添加された水溶液中に投入して該水溶液を撹拌混
合し、得られた分散液に対し吸引成形を行い、更に成形
体を乾燥させた後機械加工を行うことにより、第1図に
示されている如く、外径83mm、内径76m1m1高
さ120龍の寸法を存し、体積率10%のアルミナ−シ
リカ繊維10よりなる円筒状の繊維形成体12を形成し
た。次いで離型用固体油滑材としての黒鉛粉末が水に分
散されたペーストを用意し、該ペーストを繊維成形体1
0の内周面に塗布して乾燥させることにより、繊維成形
体の内周面に厚さ約0゜6■にて黒鉛粉末14を付着さ
せた。
次いで繊維成形体を約200℃に30分間予熱した後、
第2図に示されている如く繊維成形体12をシリンダブ
ロック製造用のダイカスト鋳造装置16の実質的にテー
パを有しないシリンダボア入子18に嵌合させて型締め
を行い、鋳型内に750℃のアルミニウム合金(JIS
規格ADCI2)の溶湯20を射出し、溶湯を約760
kg/cdの圧力にて加圧することにより繊維成形体の
個々の繊維の間に浸透させた。溶湯が完全に凝固し室温
にまで冷却した後、得られたシリンダブロック粗材のシ
リンダボアより入子を引抜き、型開きして鋳造装置より
シリンダブロック粗材を取出した。
第2図に示されている如く繊維成形体12をシリンダブ
ロック製造用のダイカスト鋳造装置16の実質的にテー
パを有しないシリンダボア入子18に嵌合させて型締め
を行い、鋳型内に750℃のアルミニウム合金(JIS
規格ADCI2)の溶湯20を射出し、溶湯を約760
kg/cdの圧力にて加圧することにより繊維成形体の
個々の繊維の間に浸透させた。溶湯が完全に凝固し室温
にまで冷却した後、得られたシリンダブロック粗材のシ
リンダボアより入子を引抜き、型開きして鋳造装置より
シリンダブロック粗材を取出した。
かくして、第3図に縦断面図として示されている如く、
実質的にテーパを有しないシリンダボア22を有し、ボ
アの周囲の部分がアルミナ−シリカ繊維にて複合強化さ
れたアルミニウム合金の筒状の複合材料24よりなるシ
リンダブロック粗材26を容易に製造することができた
。
実質的にテーパを有しないシリンダボア22を有し、ボ
アの周囲の部分がアルミナ−シリカ繊維にて複合強化さ
れたアルミニウム合金の筒状の複合材料24よりなるシ
リンダブロック粗材26を容易に製造することができた
。
実施例2
平均繊維径0.5μ回、平均繊維長1.50μlの炭化
ケイ素ウィスカ(東海カーボン株式会社製「トーカマッ
クス」)を無機質バインダ(日産化学株式会社製「コロ
イダルシリカ」)が添加された水溶液中に投入して該水
溶液を撹拌混合し、得られた分散液に対し吸引成形を行
い、更に成形体を乾燥させた後機械加工を行うことによ
り、第4図に示されている如く、外径32mm、内径2
2mm、高さ15snの寸法を有し体積率15%の炭化
ケイ素ウィスカ28よりなる円筒状の繊維成形体3゜を
2個形成した。次いで離型用固体潤滑材としての窒化ホ
ウ素がアクリル樹脂に分散されたペーストを用意し、該
ペーストを繊維成形体3oの内周面に塗布して乾燥させ
ることにより、繊維成形体の内周面に厚さ0.2mmに
て窒化ホウ素粉末32を付着させた。
ケイ素ウィスカ(東海カーボン株式会社製「トーカマッ
クス」)を無機質バインダ(日産化学株式会社製「コロ
イダルシリカ」)が添加された水溶液中に投入して該水
溶液を撹拌混合し、得られた分散液に対し吸引成形を行
い、更に成形体を乾燥させた後機械加工を行うことによ
り、第4図に示されている如く、外径32mm、内径2
2mm、高さ15snの寸法を有し体積率15%の炭化
ケイ素ウィスカ28よりなる円筒状の繊維成形体3゜を
2個形成した。次いで離型用固体潤滑材としての窒化ホ
ウ素がアクリル樹脂に分散されたペーストを用意し、該
ペーストを繊維成形体3oの内周面に塗布して乾燥させ
ることにより、繊維成形体の内周面に厚さ0.2mmに
て窒化ホウ素粉末32を付着させた。
次いで繊維成形体を約600℃に1時間加熱して樹脂成
分を除去した後、第5図に示されている如く繊維成形体
30をピストン製造用の鋳造装置34の実質的にテーパ
を有しないピストンピン入子36に嵌合させて型締を行
い、鋳型内に730℃のアルミニウム合金(JIS規格
AC8A)の溶湯38を注湯シ、溶湯を約1200 k
g/ ag2ノ圧力にて加圧することにより繊維成形体
の個々の繊維の間に浸透させた。溶湯が完全に凝固し室
温にまで冷却した後、得られたピストン粗材のピストン
ピンボスより入子を引抜き、型開きして鋳造装置よりピ
ストン粗材を取出した。
分を除去した後、第5図に示されている如く繊維成形体
30をピストン製造用の鋳造装置34の実質的にテーパ
を有しないピストンピン入子36に嵌合させて型締を行
い、鋳型内に730℃のアルミニウム合金(JIS規格
AC8A)の溶湯38を注湯シ、溶湯を約1200 k
g/ ag2ノ圧力にて加圧することにより繊維成形体
の個々の繊維の間に浸透させた。溶湯が完全に凝固し室
温にまで冷却した後、得られたピストン粗材のピストン
ピンボスより入子を引抜き、型開きして鋳造装置よりピ
ストン粗材を取出した。
この場合ピストンピンボスより入子を容易に引抜くこと
ができ、入子が引抜かれた後のピストンピンボスには実
質的にテーパが存在せず、ボス部は体積率15%の炭化
ケイ素ウィスカにて良好に複合強化されていることが認
められた。
ができ、入子が引抜かれた後のピストンピンボスには実
質的にテーパが存在せず、ボス部は体積率15%の炭化
ケイ素ウィスカにて良好に複合強化されていることが認
められた。
実施例3
平均繊維径0.5μ履、平均繊維長150μ■のチタン
酸カリウムウィスカ(大塚化学株式会社製「ティスモ」
)を無機質バインダ(日産化学株式会社製「コロイダル
シリカ」)が添加された水溶液中に投入して該水溶液を
撹拌混合し、得られた分散液に対し吸引成形を行い、更
に成形体を乾燥させた後機械加工を行うことにより、体
積率20%のチタン酸カリウムウィスカよりなり、外径
60mm、内径42g+ts、高さ27txttrの寸
法を有する大端部用の繊維成形体と、外径37+ag+
、内径18■■、高さ27g+mの寸法を有する小端部
用の繊維成形体とを形成した。次いで離型用固体潤滑材
としてのセリサイトが水に分散されたペーストを用意し
、該ペーストを二つの繊維成形体の内周面に塗布して乾
燥させることにより、各繊維成形体の内周面に厚さ0.
4tamにてセリサイトを付着させた。
酸カリウムウィスカ(大塚化学株式会社製「ティスモ」
)を無機質バインダ(日産化学株式会社製「コロイダル
シリカ」)が添加された水溶液中に投入して該水溶液を
撹拌混合し、得られた分散液に対し吸引成形を行い、更
に成形体を乾燥させた後機械加工を行うことにより、体
積率20%のチタン酸カリウムウィスカよりなり、外径
60mm、内径42g+ts、高さ27txttrの寸
法を有する大端部用の繊維成形体と、外径37+ag+
、内径18■■、高さ27g+mの寸法を有する小端部
用の繊維成形体とを形成した。次いで離型用固体潤滑材
としてのセリサイトが水に分散されたペーストを用意し
、該ペーストを二つの繊維成形体の内周面に塗布して乾
燥させることにより、各繊維成形体の内周面に厚さ0.
4tamにてセリサイトを付着させた。
次いで二つの繊維成形体を約350’Cに30分間予熱
した後、各成形体をコネクティングロッド製造用の鋳造
装置の実質的にテーパを有しない大端孔入子及び小端孔
入子に嵌合させて型締を行い、鋳型内に740℃のアル
ミニウム合金(JIS規格AC4C)の溶湯を注湯し、
溶湯を約1100kg/♂の圧力にて加圧することによ
り繊維成形体の個々の繊維の間に浸透させた。溶湯が完
全に凝固し室温にまで冷却した後、得られたコネクティ
ングロッド粗材の大端孔及び小端孔よりそれぞれ対応す
る入子を引抜き、型開きして鋳造装置よりコネクティン
グロッド粗材を取出した。
した後、各成形体をコネクティングロッド製造用の鋳造
装置の実質的にテーパを有しない大端孔入子及び小端孔
入子に嵌合させて型締を行い、鋳型内に740℃のアル
ミニウム合金(JIS規格AC4C)の溶湯を注湯し、
溶湯を約1100kg/♂の圧力にて加圧することによ
り繊維成形体の個々の繊維の間に浸透させた。溶湯が完
全に凝固し室温にまで冷却した後、得られたコネクティ
ングロッド粗材の大端孔及び小端孔よりそれぞれ対応す
る入子を引抜き、型開きして鋳造装置よりコネクティン
グロッド粗材を取出した。
この場合大端孔及び小端孔より入子を容易に引抜くこと
ができ、入子が引抜かれた後の大端孔及び小端孔には実
質的にテーパが存在せず、大端孔及び小端孔の周囲の部
分は体積:$20%のチタン酸カリウムウィスカにて良
好に複合強化されていることが認められた。
ができ、入子が引抜かれた後の大端孔及び小端孔には実
質的にテーパが存在せず、大端孔及び小端孔の周囲の部
分は体積:$20%のチタン酸カリウムウィスカにて良
好に複合強化されていることが認められた。
実施例4
黒鉛粉末の付着厚さが0. 1mm、 0. 3mm、
0゜41麿、0.6++m、1.0mm、2.011%
3.0m13.5+u+、4.0Hに設定された点を
除き、上述の実施例1の場合と同一の要領及び条件にて
シリンダブロック粗材を製造した。その結果を下記の表
1に示す。
0゜41麿、0.6++m、1.0mm、2.011%
3.0m13.5+u+、4.0Hに設定された点を
除き、上述の実施例1の場合と同一の要領及び条件にて
シリンダブロック粗材を製造した。その結果を下記の表
1に示す。
表 1
塗布厚さ 結 果
0.11 中子の引抜き困難
0.3■漠 中子が焼付き損傷
0.4mm 問題なし
0.6mg+ 問題なし
1.0■ 問題なし
2.0m−問題なし
3、Osv 問題なし
3.5sv 繊維成形体が内側に変形4.0■麿
繊維成形体が破損 この表1より、離型用固体潤滑材としての黒鉛粉末の塗
布厚さは0.4〜3IIであることが好ましいことが解
る。尚離型用固体潤滑材として黒鉛粉末の代りに窒化ホ
ウ素粉末、セリサイト等が使用された場合にも表1に示
された結果と同様の結果が得られた。
繊維成形体が破損 この表1より、離型用固体潤滑材としての黒鉛粉末の塗
布厚さは0.4〜3IIであることが好ましいことが解
る。尚離型用固体潤滑材として黒鉛粉末の代りに窒化ホ
ウ素粉末、セリサイト等が使用された場合にも表1に示
された結果と同様の結果が得られた。
また中子の直径を種々の値に変化させて同様に鋳造試験
を行ったところ、離型用固体潤滑材の塗布厚さは中子の
直径の0.5%以上であることが好ましいことが認めら
れた。
を行ったところ、離型用固体潤滑材の塗布厚さは中子の
直径の0.5%以上であることが好ましいことが認めら
れた。
以上に於ては本発明を幾つかの実施例について詳細に説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能で
あることは当業者にとって明らかであろう。
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能で
あることは当業者にとって明らかであろう。
[発明の効果]
以上の説明より明らかである如く、強化材成形体の内周
面に所定の厚さにて塗布されたM型用固体潤滑材は、鋳
造段階に於ては、成形体の内周面と中子の表面との間に
マトリックス金属の溶湯が浸透しこれらを互いに密着さ
せることを阻止し、鋳造後には潤滑材として作用するこ
とにより形成された複合材料部より中子を引抜くことを
容易にする。
面に所定の厚さにて塗布されたM型用固体潤滑材は、鋳
造段階に於ては、成形体の内周面と中子の表面との間に
マトリックス金属の溶湯が浸透しこれらを互いに密着さ
せることを阻止し、鋳造後には潤滑材として作用するこ
とにより形成された複合材料部より中子を引抜くことを
容易にする。
従って本発明の方法によれば、高価な補強筒や分割中子
は不要であり、これらが使用される従来の方法の場合に
比して低置に且能率よく所望の金属基複合材料を製造す
ることができる。
は不要であり、これらが使用される従来の方法の場合に
比して低置に且能率よく所望の金属基複合材料を製造す
ることができる。
第1図は内周面に黒鉛粉末が塗布された繊維成形体を示
す斜視図、第2図は第1図に示された繊維成形体を用い
て行われる鋳造工程を示す断面図、第3図は第2図に示
された鋳造工程により製造されたシリンダブロック粗材
を示す縦断面図、第4図は内周面に窒化ホウ素粉末が塗
布された繊維成形体を示す斜視図、第5図は第4図に示
された繊維成形体を用いて行われるピストンの鋳造工程
を示す断面図である。 10・・・アルミナ−シリカ繊維、12・・・繊維成形
体、14・・・黒鉛粉末、16・・・ダイカスト鋳造装
置。 18・・・入子、20・・・アルミニウム合金の溶湯、
22・・・シリンダボア、24・・・複合材料、26・
・・シリンダブロック粗材、28・・・炭化ケイ素ウィ
スカ。 30・・・繊維成形体、32・・・窒化ホウ素粉末、3
4・・・鋳造装置、36・・・入子、38・・・アルミ
ニウム合金の溶湯 第 1 図 第 図 26・・・ンリンタ70ツク刊、冴
す斜視図、第2図は第1図に示された繊維成形体を用い
て行われる鋳造工程を示す断面図、第3図は第2図に示
された鋳造工程により製造されたシリンダブロック粗材
を示す縦断面図、第4図は内周面に窒化ホウ素粉末が塗
布された繊維成形体を示す斜視図、第5図は第4図に示
された繊維成形体を用いて行われるピストンの鋳造工程
を示す断面図である。 10・・・アルミナ−シリカ繊維、12・・・繊維成形
体、14・・・黒鉛粉末、16・・・ダイカスト鋳造装
置。 18・・・入子、20・・・アルミニウム合金の溶湯、
22・・・シリンダボア、24・・・複合材料、26・
・・シリンダブロック粗材、28・・・炭化ケイ素ウィ
スカ。 30・・・繊維成形体、32・・・窒化ホウ素粉末、3
4・・・鋳造装置、36・・・入子、38・・・アルミ
ニウム合金の溶湯 第 1 図 第 図 26・・・ンリンタ70ツク刊、冴
Claims (1)
- 筒状の強化材成形体の実質的にテーパを有しない内周面
に実質的に厚さ0.4〜3mmにて離型用固体潤滑材を
塗布し、前記強化材成形体に中子を嵌合させ、前記強化
材成形体中にマトリックス金属の溶湯を浸透させ、形成
された筒状の複合材料部より前記中子を引抜く金属基複
合材料部材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6905990A JPH03268855A (ja) | 1990-03-19 | 1990-03-19 | 金属基複合材料部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6905990A JPH03268855A (ja) | 1990-03-19 | 1990-03-19 | 金属基複合材料部材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03268855A true JPH03268855A (ja) | 1991-11-29 |
Family
ID=13391620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6905990A Pending JPH03268855A (ja) | 1990-03-19 | 1990-03-19 | 金属基複合材料部材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03268855A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0834365A1 (en) * | 1996-09-25 | 1998-04-08 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Casting mold for producing a fiber-reinforced composite article by die-casting process |
EP0979697A1 (en) * | 1998-08-11 | 2000-02-16 | Fata Aluminium Division of Fata Group S.p.A. | A process and system for manufacturing cast articles provided with inserts |
US6250368B1 (en) | 1996-09-25 | 2001-06-26 | Honda Giken Kabushiki Kaisha | Casting mold for producing a fiber-reinforced composite article by die-casting process |
-
1990
- 1990-03-19 JP JP6905990A patent/JPH03268855A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0834365A1 (en) * | 1996-09-25 | 1998-04-08 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Casting mold for producing a fiber-reinforced composite article by die-casting process |
US6250368B1 (en) | 1996-09-25 | 2001-06-26 | Honda Giken Kabushiki Kaisha | Casting mold for producing a fiber-reinforced composite article by die-casting process |
EP0979697A1 (en) * | 1998-08-11 | 2000-02-16 | Fata Aluminium Division of Fata Group S.p.A. | A process and system for manufacturing cast articles provided with inserts |
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