JPH03264139A - 熱交換器の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車載用クーラ等の熱交換器を製造する方法およ
びその製造に使用するプレス型の構造に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

車載用クーラ等の小型の熱交換器は、２本の平行なヘッ
ダパイプを多数本の熱交換パイプによって接合してなる
構成で、第１０図に示したように、横断面円形のヘッダ
パイプａの一側にフライス盤による切削により長円形の
接合孔すを開設し、該接合孔すに横断面長円形の熱交換
パイプＣの両端部を第１１図に示したように嵌合するこ
とにまり熱交換器を組立てた後、これを加熱しヘッダパ
イプａおよび熱交換パイプＣの表面にクラッド接合され
ているロー材を溶融させることによりロー付けを行なわ
しめるものであった。

〔従来技術の問題点〕

しかし、上記従来のような切削加工による接合孔すの孔
開は工程には時間がかかり生産性が悪いと共に、切削時
に発生する切屑やハリが接合孔すの縁よりヘッダパイプ
ａ外またはヘッダパイプａ内に出るのでパリ取りを行な
わないと接合部にこれが挟まって接合不良を起こすおそ
れがあった。

また、熱交換パイプＣの両端部を該接合孔すに嵌合する
に際しても、接合孔すの内径寸法と熱交換パイプＣの外
径寸法との差は大きくできないために、非常に嵌めにく
く組立作業を困難なものにしていた。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の熱交換器の製造方法は上記問題点を解決しよう
とするもので、横断面長円形で先端がクサビ状のパンチ
を横断面円形のヘッダパイプの一側面に突刺することに
より周囲が摺り鉢状に陥没した長円形の接合孔を定間隔
で多数開設し、前記パンチと略々同じ横断面長円形の熱
交換パイプの両端部を該接合孔に嵌合してロー材するこ
とにより該ヘッダパイプと熱交換パイプとを接合するこ
とを特徴としたものである。

また、上記熱交換器の製造方法を実施するのに直接する
本発明に係るヘッダパイプに接合孔を開設するためのプ
レス型は、ヘッダパイプを水平に支持する支持台を該ヘ
ッダパイプの長手方向に定ピッチ移動可能に設けると共
に、該支持台の上方にて昇降動する加圧台の下面に横断
面長円形のパンチを一直線上に複数本設け、前記支持台
を定ピッチ移動する度に該パンチをヘッダパイプに突刺
してヘッダパイプの一側面に多数の接合孔を開設できる
ようにしたことを特徴とするものである。

〔作用〕

パンチによる孔開けは作業性が高いと共に、周囲が摺り
鉢状に陥没した接合孔が開設できるので、組立てに際し
て熱交換パイプの両端部がその摺り鉢形面にガイドされ
て嵌合し易くなる。また、パリはヘッダパイプの内方へ
のみ出るので接合部に挟まるおそれはなくパリ取りの必
要がなくなる。

しかもロー付面が広くなるので接合強度およびシール性
も向上する。

〔実施例〕

次に第１図〜第７図に従い本発明の一実施例を説明する
。

第１図および第２図にヘッダパイプに接合孔を開設する
ためのプレス型を示し、図中、１は基台、２は該基台１
上に設けられた水平レール、３は該水平レール２上に長
手方向に摺動自在なるように配設された支持台、４は該
支持台３を摺動自在なるようにガイドするため水平レー
ル２の両側縁に固着されたガイドブロックである。支持
台３の上面には被加工物である横断面円形のヘッダパイ
プ５を安定に水平に支持できるように半円状の凹所６が
形成されている。また、７は基台１上に設けられた軸受
８に支持されたハンドル軸で、該ハンドル軸７にレバー
９が固着され該レバー９の先端に形成された長孔１０に
前記支持台３の一側に突設されたピン１１が遊嵌してい
る。このためハンドル（図示せず）を操作してハンドル
軸７を旋回させればレバー９．ビン１１を介して支持台
３がヘッダパイプ５の長手方向に定ピッチ移動し得る。

１５は支持台３の上方にて昇降動する加圧台で、該加圧
台１５の下面に固着された取付板１７には第５図に示し
たような横断面長円形で先端がクサビ状のパンチ１６が
一直線上に２個を１組とて定間隔で多数固着されている
。１８は該取付板１７より吊下された押圧板で、該押圧
板１８中にパンチ１６が貫通しており該押圧板１８の下
面には被加工物たるヘッダパイプ５の側面を押圧する爪
１９が形成され、該押圧Ｆｉ１８はコイルバネ２０によ
り下向に付勢されている。

ヘッダパイプ５は表面にロー材をクラッド接合してなる
アルミ合金製の横断面円形のパイプで、該ヘッダパイプ
５を凹所６に定置し、加圧台１５を下降させることによ
り押圧板１８を該ヘッダパイプ５の側面に圧着させて該
ヘッダパイプ５を不動なるように固定した後、パンチ１
６を該ヘッダパイプ５に突刺させる。これにより第３図
に示したように周囲が摺り鉢状に陥没した長円形の接合
孔２１を２個宛間隔を置いて形成させる。続いてハンド
ル軸７を回転させて支持台３を定ピッチ移動させた後、
もう−度加圧台１５をヘッダパイプ５に突刺させれば、
第４図に示されるようにヘッダパイプ５の一側面に接合
孔２１を定間隔で多数形成することができる。

この接合孔２１は第６図にパンチ１６を突刺した時のヘ
ッダパイプの縦断面を示したようにパンチ１６の先端で
管壁を内方に押しつぶした後に該管壁を突き破って形成
されたものであるので、ヘッダパイプ５の内方にそのパ
リが突き出ることはあっても外方に出ることはない。そ
して、第７図にバンチ１６突刺時の横断面を示したが、
該パンチ１６を突刺させた時該パンチ１６の円弧状に形
成された両側縁１６ａ、１６ａが該ヘッダパイプ５に開
設された長円形接続孔の長手方向両側縁内面を押圧する
ために該内面２１ａ、２１ａを該パンチ１６の両側縁１
６ａ。

１６ａに沿い外方に拡開した摺り鉢形状に何形する。

２２はパンチ１６と略々同じ横断面長円形の熱交換パイ
プで、ヘッダパイプ５と同じくアルミ合金製でその表面
にロー材が予めクラッド接合されている。該熱交換パイ
プ２２の両端部をヘッダパイプ５の接合孔２１に嵌合す
るに際しては、接合孔２１周囲の摺り鉢状面が熱交換パ
イプ２２の先端縁をガイドするので容易に嵌合でき組立
が簡単になる。このため組立ロボットに組立作業をさせ
るのも容易になる。

こうして第８図に例示したような熱交換器が組立てられ
、これを炉に入れて加熱しヘッダパイプ５、熱交換パイ
プ２２の表面のロー材を溶融させればその両者の接合部
をロー材することができる。

なお、このプレス型では、ヘッダパイプ５を長平方向に
定ピッチ移動させることにより位置をずらして２度にわ
たりパンチ１６をヘッダパイプ５に突刺させるようにし
ているが、このようにすることによってパンチ１６の所
要本数が少なくなるだけでなく、ヘッダパイプ５の管壁
が一連に同時変形するのを防いで各接合孔２１の周囲に
確実に摺り鉢状陥没部を形成することができる。

〔発明の効果〕

このように本発明の熱交換器の製造方法によれば、ヘッ
ダパイプに対する孔開は作業がプレス型により効率的に
行なわれ、しかもそれにより形成された接合孔の周囲は
摺り鉢状になるので、熱交換パイプを嵌合させ易くなり
組立が容易になる利点があるほか、パリ取りを必要とし
なくなる利点および、嵌合時に摺り鉢状の内面が熱交換
パイプの外周面に接するので接合面が広くなりそれがロ
ー材されることで接合強度およびシール性が向上するな
ど種々の利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る熱交換器の製造方法の実施例を示し
たもので、第１図はプレス型の部分断面正面図、第２図
は第１図の横断面図、第３図および第４図はヘッダパイ
プの斜視図、第５図はパンチの斜視図、第６図はへラダ
バイブにパンチを突刺したときの縦断面図、第７図は第
６図の横断面図、第８は熱交換器の斜視図、第９図はヘ
ッダパイプと熱交換パイプとの接合部の断面図である。 第１０図は従来のヘッダパイプを示した斜視図、第１１
図は従来のヘッダパイプと熱交換パイプの接合部の断面
図である。 ３・・・支持台、５・・・ヘッダパイプ、７・・・ハン
ドル軸、１５・・・加圧台、１６・・・パンチ、２１・
・・接合孔、２２・・・熱交換パイプ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、横断面長円形で先端がクサビ状のパンチを横断面円
   形のヘッダパイプの一側面に突刺することにより周囲が
   摺り鉢状に陥没した長円形の接合孔を定間隔で多数開設
   し、前記パンチと略々同じ横断面長円形の熱交換パイプ
   の両端部を該接合孔に嵌合してロー付することにより該
   ヘッダパイプと熱交換パイプとを接合することを特徴と
   した熱交換器の製造方法。 ２、ヘッダパイプを水平に支持する支持台を該ヘッダパ
   イプの長手方向に定ピッチ移動可能に設けると共に、該
   支持台の上方にて昇降動する加圧台の下面に横断面長円
   形のパンチを一直線上に複数本設け、前記支持台を定ピ
   ッチ移動する度に該パンチをヘッダパイプに突刺してヘ
   ッダパイプの一側面に多数の接合孔を開設できるように
   したことを特徴とする熱交換器のヘッダパイプに接合孔
   を開設するためのプレス型。