JPH03264114A

JPH03264114A - 金属材歪修正装置

Info

Publication number: JPH03264114A
Application number: JP5845490A
Authority: JP
Inventors: Toshio Fujioka; 藤岡　壽夫
Original assignee: KOTOBUKI TEKKOSHO YUGEN
Current assignee: KOTOBUKI TEKKOSHO YUGEN
Priority date: 1990-03-10
Filing date: 1990-03-10
Publication date: 1991-11-25
Anticipated expiration: 2012-12-17
Also published as: JP2691629B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、金属材歪修正装置に係り、より詳細には、鋼
材、軽金属材、銅金属材、チタン材、銅合金材、軽合金
材等の未焼成（未焼き入れ）または部分焼成（部分焼き
入れ）金属材の歪を簡単に、小さな凹凸を生しさせるこ
となく、正確かつ短時間で歪修正（矯正）できるように
した金属材歪修正装置に関する。

〔従来の技術〕

鋼材、軽金属材、銅金属材、チタン材、銅合金材、軽合
金材等の金属材は、種々の用途に応した棒状、板状等の
各種形状・形態のものがある。そして、該金属材は、製
造条件等によって種々の大きさの歪を有する。

そして、該歪（曲がり）が、ＪＩＳ規格等の規格範囲の
場合は問題ないが、場合によっては、許容範囲外の歪の
場合もある。従来、このような点に対処して、金属材の
未焼成または部分焼成段階で、歪の有無検査を行い、該
歪のあることが確認された場合には、次工程で歪修正を
行った後、焼成（焼き入れ）して金属材を製造している
。

ところで、未焼成または部分焼成金属材の歪修正は、平
板上に該未焼成または部分焼成金属材を載置し、金槌等
の修正具でもって、該歪を有する個所を叩き、その修正
を行うようにしている。すなわち、固定金属平板上に二
枚の介挿物を載置し、その上面に、該固定金属平板との
間に空隙を設けるようにして歪修正しようとする未焼成
または部分焼成金属材を載置し、その上方より修正具で
もって押圧することで歪修正している。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、上述した手法の場合、次のような問題がある。

すなわち、 ■　熟練者と、未習熟者との間での修正作業に大きな差
が生しる。両者の間では、修正具の押圧力を均一化でき
ないので、修正にバラツキが生しることによる。

■　−個当たりの修正作業時間が長い。

■　局所的に押圧力がかかり過ぎるため、小さい複数個
の歪（凹凸）が生し易い〈第４図参照）。従って、修正
した金属材を微視的に見た場合、波状の棒材となる。

■　修正しようとする未焼成または部分焼成金属材を、
修正時に傷付は易い。該金属材を平板面上に押し付ける
ように叩くため、介挿物、平板等により傷付けられる場
合が多くなる。

本発明は、上述した点に対処して創案したものであって
、その目的とする処は、未習熟者であっても、簡単な操
作で、傷付は度合いを少なくすると共に、未焼成または
部分焼成金属材の歪を正確で、かつ短時間に歪修正（歪
矯正）を行えるようにした金属材歪修正装置を提供する
ことにある。

〔課題を解決するための手段〕

そして、上記目的を達成するための手段としての本発明
の金属材歪修正装置は、端部を自由端またはバネ止めし
た合成樹脂材等の可撓性部材よりなる金属材接触部材と
、シリンダ等によって上下動する金属材押圧部材とを対
向配置し、該両部材間に金属材載置部を形成し、該金属
材載置部に歪修正しようとする未焼成（仮焼成したもの
も含む）または部分焼成金属材を載置して、該金属材押
圧部材を上下動させ、該未焼成または部分焼成金属材を
介して上記金属材接触部材に撓みを生しさせ、該撓みに
応じて該未焼成または部分焼成金属材の歪修正を行うよ
うにした構成よりなる。

また、本発明の金属材歪修正装置は、必要に応じて、上
記構成において、固定台に金属材接触部材配置溝を形成
し、該金属材接触部材配置溝に可撓性部材よりなる金属
材接触部材を溝底面に介挿物を介して配設し、該溝底面
と該金属材接触部材との間に空隙を形成し、該金属材接
触部材の上面へ金属材載置部を形成し、該金属材載置部
に未焼成金属材を載置し、咳未焼成金属材を上記空隙の
厚みに応じて歪修正を行えるようにした構成よりなる。

〔作用〕

そして、上記構成に基づく本発明の金属材歪修正装置は
、歪修正しようとする未焼成または部分焼成金属材の厚
みに対応する金属材接触部材を所定位置に端部を自由端
あるいはバネ止め（換言すれば、端部を上下動自在に配
設〉配置した後、金属材載置部に上記未焼成または部分
焼成金属材を載置し、該未焼成金属材の歪を有する箇所
を金属材押圧部材に対向するように移動配置すると共に
、シリンダ等の操作によって該金属材押圧部材を上下動
させ、該金属材の歪箇所に押圧あるいは加圧して、金属
材接触部材を形成する可撓性部材に自由な撓みを生しさ
せ、該撓みに応じて歪修正（歪矯正）を行えるように作
用する。

従って、本発明の金属材歪修正装置によれば、歪修正を
行おうとする未焼成または部分焼成金属材に局所的でな
く金属材接触部材の撓みにより、金属材押圧部材の押圧
力を吸収させるようにして歪修正を行えるように作用す
る。

以上のように、本発明の金属材歪修正装置は、合成樹脂
材等の可撓性部材よりなる金属材接触部材と、シリンダ
等によって上下動する金属材押圧部材とによって未焼成
または部分焼成金属材の歪修正を行えるようにした点に
特徴を有し、この点によって、未習熟者であっても、簡
単な操作でもって、新たな小さな複数金属材の凹凸（歪
）を生しさせることなく、正確、かつ短時間で歪修正（
歪矯正）を行えるという格別な作用を奏する。

〔実施例〕

以下、図面を参照しながら本発明を具体化した実施例に
ついて説明する。

ここに、第１〜２図は、本発明の一実施例を示し、第１
図は概略した縦断面図、第２図（ａ）は歪未修正の金属
材の正面図、第２図（ｂ）は歪修正した金属材の正面図
である。

本実施例の金属材歪修正装置は、概略すると、金属材接
触部材１と金属材押圧部材２とを対向配置すると共に、
両部材１．２間に、修正（矯正〉材料としての未焼成ま
たは部分焼成金属材３を載置するための金属材載置部４
を形成し、金属材載置部４に載置した金属材３の歪部分
ａを、金属材押圧部材２の押圧力と、金属材接触部材ｌ
の撓みとによって歪修正を行えるようにした構成よりな
る。ここで、未焼成または部分焼成金属材３には完成品
にする前に仮焼成したもの、一部焼成した半製品を含む
。

金属材接触部材ｌは、可撓性部材によって形成され、固
定台５の中央に形成されている金属材接触部材配置溝６
に配置するようにしている。ここで、可撓性部材として
は、通常、鋼板、合成樹脂板、ゴム板、あるいは調材や
合成樹脂板にゴム板を貼付した可撓性板を用いている。

しかし、他の部材よりなる可撓性部材を用いてもよい。

金属材接触部材配置溝６は、横長状の長溝であって、溝
底７に固定板（金属材料の大きい厚み調整用ライナー）
８を内装配設し、その上面左右部位に楔状あるいは板状
の介挿物９．９が配設され、その上部に金属材接触部材
１を配設する構成となっている。ここで、固定板８を有
しない形態としてもよい。従って、金属材接触部材１と
固定板８との間には空隙ｄが形成され、空隙ｄの存在に
よって、介挿物（高さ調整用ライナー）９．９を支点と
してその間が、振幅（振動）するように構成されている
。ここで、その振幅は、歪修正しようとする金属材３の
種類、形状、厚み等に応じて変更できるように、金属材
接触部材１の大きさ、種類等の形態を適宜選択使用でき
るように金属材接触部材配置溝６に選択装着できるよう
にしている。また、固定板８、介挿物９も適宜、変更で
きるようにしている。そして、金属材接触部材ｌの上面
は、固定台（プレス本体）５の上面と面一状となるよう
にし、咳面が金属材３の金属材載置部４を形成し、その
上部位に金属材押圧部材２が配設されている。

金属材押圧部材２は、金属材３の歪箇所ａを押圧あるい
は加圧するための部材（プレスハンマー）であって、金
属材接触部材１の上方部位に対面するようにして配設さ
れている。金属材押圧部材２は、シリンダ（空圧あるい
は油圧）によって上下動して、金属材３を押圧あるいは
加圧できる構成とされ、その大きさは、金属材３の形態
に応じて適宜、変更できるようにしている。なお、金属
材押圧部材２の先部には、金属材３に応し、金属、ナイ
ロン、銅合金を配する。

そして、上記構成に基づく本実施例の金属材歪修正装置
は、まず、歪修正しようとする未焼成または部分焼成金
属材３の厚みｂや種類、形態に対応する金属材接触部材
１を金属材接触部材配置溝６に選択配置する。すなわち
、固定台５の中央に形成されている金属材接触部材配置
溝６の溝底７に固定板８を配設した後、その上面左右に
介挿物９．９を配設し、その上面に可撓性部材１を、好
ましくは、固定台５の上面と面一となるように配設する
。ここで、歪の大きさ、種類に応じて、金属材接触部材
１の撓みの度合いを調整するために、介挿物９の厚み、
位置、個数を変更使用することもある。なお、介挿物９
は、ゴム板等の弾性材で形成した構成としたり、また、
必要に応じて、金属材接触部材１の底面に介挿物９を貼
付その他の手段によって一体化（ゴム板の場合は、金属
材接触部材１の底面全面）したり、更に、溝底７や固定
板８の上面に凸部を形成して、これに介挿物の作用を果
たす構成としてもよい。

次に、この状態で、固定台５上に形成される金属材載置
部４に、金属材３を、その歪箇所ａが金属材押圧部材２
に対面するように載置する。そして、シリンダの操作に
よって金属材押圧部材２を上下動させ、金属材３を繰り
返し押圧あるいは繰り返し加圧する。ここで、金属材接
触部材１は、金属材押圧部材２の押圧あるいは加圧によ
り、介挿物９．９を支点として、その間に下方向への緩
やかな撓みを生じさせられて、換言すれば、第２図＜ｃ
＞の破線と実線で示すように、金属材接触部材ｌが、金
属材押圧部材２の押圧あるいは加圧により、実線で示す
状態より破線で示す状態（押圧・加圧箇所が下降状態、
端部が上昇状Ｓ＞として撓みが生しさせられ、これに従
って、未焼成金属材３に局所的でなく金属材接触部材ｌ
の撓みにより、金属材押圧部材２の押圧、加圧力を吸収
させるようにして歪修正を行う、なお、第２図（Ｃ）は
、撓み状態（曲げ状態）を誇張して示している。

そして、この操作を、未焼成金属材３を移動させて多量
についてそれぞれ行うことで、歪修正を行うことができ
る。

ここで、本実施例による効果を確認するために本実施例
で歪修正した未焼成または部分焼成金属材と、従来法に
よって歪修正した未焼成または部分焼成金属材を比べて
みた処、第２図と第４図に示すように、従来例による場
合は、小さい複数個の凹凸が形成されているのに対し、
本実施例の場合は、該凹凸が認められないという結果を
得た。

これは、金属材接触部材に可撓性部材を用い、撓みを利
用し、局所的な押圧、加圧を軽減すると共に、均一な押
圧、加圧できるようにしたことによるものと考えられる
。

なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものでな
く、本発明の要旨を変更しない範囲内で変形実施できる
ものを含む。因みに、第３図に示すような構成としても
よいことは当然である。すなわち、前述実施例の場合と
、金属材接触部材１および金属材押圧部材２との位置関
係を逆にして、未焼成金属材３への押圧、加圧を下方向
より上方向に行うようにしてもよい。なお、この構成の
場合は、金属材接触部材ｌを吊るす形態となるため、金
属材接触部材１をバネ止め（なお、本明細書において、
バネ止めとは、バネ、スプリングその他の手段によって
上下方向に自由動あるいは振動が許容されるように取り
つけられている形態を含む）した構成とされている。こ
こで、金属材接触部材１は、プレス本体１０にボルト・
ナツト１１によって調節自在に取着されている。そして
、金属材接触部材１は、内部に合成樹脂Ｆｉ、１２を配
設した下側フレーム１３と、内部に金属性調整板１４．
１４・・を配設した上側フレーム１５と、下側フレーム
１３と上側フレーム１５とを接続するバネ（あるいはス
プリング等）１６と、上側フレーム１５と合成樹脂板１
２との間に介挿して、その高さを調整する介挿物９．９
・・とより構成されている。ここで、合成樹脂板（ナイ
ロン等）の代わりに鋼板、鉄板、銅板等を用いてもよい
。

そして、この場合、金属材押圧部材２が、上動して歪修
正しようとする金属材３を持ち上げて、金属材接触部材
１を形成する下側フレーム１３に当接させると、介挿物
９．９・・とハネ１６とにより下側フレーム１３、合成
樹脂板１２に撓みを生し、該押圧・加圧力による金属材
接触部材１の撓み（接触部分が押し上がり、端部側が下
がる状態に撓む）に応じて、金属材３の歪を修正できる
ように作用すことになる。

〔発明の効果〕

以上の説明より明らかなように、本発明の金属材歪修正
装置によれば、可撓性部材よりなる金属材接触部材と、
シリンダ等によって上下動する金属材押圧部材を用い、
該両部材間に歪修正しようとする未焼成または部分焼成
金属材を配し、該金属材押圧部材を上下動させ、金属材
接触部材を形成する可撓性部材に撓みを生しさせ、該撓
みに応じて歪修正を行えるようにしているので、該金属
材に局所的でなく金属材接触部材の撓みにより、金属材
押圧部材の押圧力を吸収させ、小さな凹凸面を形成しな
い歪修正を行えるという効果を有する。

また、未習熟者であっても、熟練者と同様に簡単な操作
でもって、正確、かつ短時間で歪修正を行えるという効
果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１〜２図は、本発明の一実施例を示し、第１図は概略
した縦断面、第２図（ａ＞は歪未修正の金属材の正面図
、第２図（ｂ）は歪修正した金属材の正面図、第２図（
ｃ）は金属材接触部材の撓み状態を説明するための説明
図、第３図は、他の実施例の概略縦断面図、第４図は従
来例によって歪修正した金属材の正面図である。１・・・金属材接触部材、２・・・金属材押圧部材、３
・・・未焼成または部分焼成金属材、４・・・金属材ｉ
ｉ！置部、５・・・固定台、６・・・金属材接触部材配
置溝、７・・・溝底、８・・・固定板、９・・・介挿動
部材、１０・・・プレス本体、１１・・・ボルト・ナツ
ト、１２・・・合成樹脂板、１３・・・下側フレーム、
１４・・・金属性調整板、１５・・・上側フレーム、１
６・・・バネ（あるいはスプリング等）特　許　出願人　有限会社寿鉄工所

Claims

【特許請求の範囲】

（１）端部を自由端またはバネ止めした合成樹脂材等の
可撓性部材よりなる金属材接触部材と、シリンダ等によ
って上下動する金属材押圧部材とを対向配置し、該両部
材間に金属材載置部を形成し、該金属材載置部に歪修正
しようとする未焼成または部分焼成金属材を載置して、
該金属材押圧部材を上下動させ、該未焼成または部分焼
成金属材を介して上記金属材接触部材に撓みを生じさせ
、該撓みに応じて該未焼成または部分焼成金属材の歪修
正を行うようにしたことを特徴とする金属材歪修正装置
。
（２）固定台に金属材接触部材配置溝を形成し、該金属
材接触部材配置溝に可撓性部材よりなる金属材接触部材
を溝底面に介挿物を介して配設し、該溝底面と該金属材
接触部材との間に空隙を形成し、該金属材接触部材の上
面に金属材載置部を形成し、該金属材載置部に未焼成ま
たは部分焼成金属材を載置し、該未焼成金属材を上記空
隙の厚みに応じて歪修正を行えるようにした請求項１に
記載の金属材歪修正装置。