JPH0326309A - 礫間濾過材 - Google Patents

礫間濾過材

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JPH0326309A
JPH0326309A JP16166789A JP16166789A JPH0326309A JP H0326309 A JPH0326309 A JP H0326309A JP 16166789 A JP16166789 A JP 16166789A JP 16166789 A JP16166789 A JP 16166789A JP H0326309 A JPH0326309 A JP H0326309A
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正敏 中西
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は浴用水などの濾過を行うのに適した新規な礫間
濾過材に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、ペンション、民宿などの簡易宿泊施設においては
、浴場設備として浴槽濾過装置を備える所が増加してい
る。このような浴槽濾過装置を使用して浴用水を濾過す
ると共にその劣化を防止し、これによって浴槽の清掃、
浴槽水の入れ換え作業などに要する手間およびそれに伴
う経費の負担を軽減するようにしている。このような浴
槽濾過装置に採用されている濾過方法の一つとして、礫
を充填した容器内において一定の方向に浴槽水を通過さ
せる礫間濾過方法が知られている。
ここに、このような礫間濾過に使用する礫間濾過材とし
て、火戒岩の一種であるベグマタイト(麦飯石)が一般
的に使用されている。このペグマタイトは、通常、結晶
の大きさが数cmから数lOcmの粗粒組織を有してい
る。このベグマタイトの組或は広範囲にわたるが、ほと
んどは花コウ岩質である。
〔発明が解決しようとする課題] 本発明の課題は、上記のペグマタイトとは異なる種類の
礫であって、ペグイマタイトに比べてその濾過特性が同
等あるいはそれ以上のものを、礫間濾過材として利用す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、各種の岩石を使用してそれらの濾過特性
を調べることによって、マイロナイj・が極めて優れた
水の濾過特性を備えていることを見い出した。そして、
本発明においては、この優れた濾過特性を備えたマイロ
ナイトを、礫間濾過用の礫間濾過材として使用するよう
にしている。
Z〕ニトた工1− ここに、マイロナイトとは、ミロナイトとも呼ばれ、変
威岩の一種であり、かたくて、凝集性のある、往々にし
てガラス質の組織をもった岩石である。このマイロナイ
トは、極端な機械的変形と粒状化を受けているが、化学
的には変化していない。また、外観は一般にヒウチ石に
似ており、縞状あるいは流状を示すが、元の岩石の性質
は容易に認められるという特徴を備えている。
本発明で使用するのに適したマイロナイトの産地の例と
しては、本州中央構造帯を挙げることができる。ここか
ら得られるマイロナイトは、長石類を主或分とする岩石
である。
ヱ乙旦史土工生化且 このマイロナイトは、構造的には変威および圧砕された
ために、特に長石類はその組或が第1図に示すように片
状となっており、水に対する接触面積が大きく、よって
水の浄化力に優れているという特性を有している。また
、マイロナイトは浴用水などにおいて、そこに含まれて
いる有機物や大腸菌などを吸着除去および分解浄化する
能力に優れており、この点からもマイロナイトは濾過材
として優れた特性を有していることが認められる。
さら′には、マイロナイトには、カルシウム、カリウム
、ナトリウムなどのξネラル威分が含まれており、通遇
する液体内にこれらの戒分が溶出する。従って、通過後
の液体はミネラル化されることになる。
マイロ イ の   む 本発明において、マイロナイトは、従来一般的に使用さ
れているペグマタイトと同様にして礫間濾過材として使
用できる。すなわち、第2図に一例を示すように、マイ
ロナイトを粉砕して一定の粒度の礫1、例えばこぶし大
の礫を調製し、これを容器2内に充填する。この容器2
内に、濾過しようとする液体を上方から自然流下させる
か、あるいは第2図に矢印で示すように容器2の底から
強制的に液体を上方に向けて礫内を通過させるようにす
ればよい。
〔実施例〕
本発明のマイロナイトの濾過性能を調べるために、本願
出願人によって製造販売されている浴槽濾過システムに
マイロナイトを適用した。
第3図にはこの浴槽濾過システムの全体構威を示してあ
る。図において、10は直方体をしたシステム・ハウジ
ングであり、この内部には円柱形状をした濾過部20お
よび活性浄化部30が併設されている。濾過部20は円
筒形をした耐熱塩化ビニール製の濾過槽21と、この中
に交換可能に挿入した円筒形のポリウレタンフォーム・
フィルタ(プリジストン社製)22およびその中心に挿
入された網状の集水筒23からなっている。一方、活性
浄化部30は、円筒形の耐熱塩化ビニール製の活性槽3
1と、この中に装着された円筒形のステンレス(SUS
304)製のカセット32と、このカセット内に充填封
入された礫間濾過材としてのマイロナイトの礫33′か
ら構威されている。
次に、これらの各槽内に浴槽水を強制循環させる循環装
置40は、浴槽50内の浴槽水51を濾過槽21の底面
側に吸入するための吸入管41と、濾過部20内を通過
して濾過された浴槽水を活性浄化部30のカセット32
内の底面側に供給する供給管42と、活性浄化部30に
よって活性化された浴槽水を再び浴槽50内に送り返す
吐出管43とを有している。また、上記の供給管42に
は循環ポンプ44が介挿されており、このポンプの作用
によって、浴槽内の浴槽水が上記の各管、槽を順次に循
環するようになっている。なお、吸入管4lおよび吐出
管43には、バルブ45、46が配置されており、これ
らの管の開閉を行うようになっている。
一方、活性浄化部30の中央には、カートリッジヒータ
47が装着されており、活性槽31を通過した後の浴槽
水は、このヒータ47を通過して所定の温度に加熱され
るようになっている。
この構成の濾過システムにおいて、両バルブ45、46
を開き、循環ボンブ44を駆動させると、浴槽50内の
浴槽水は、吸入管41を通って濾過部20内に流入する
。この濾過部内のフィルタ22を通過することによって
、浴槽水内のあか、ごみ、毛髪などの浮遊物が濾過され
る。次に、濾過部を通過した浴槽水は、供給管42を通
って活性浄化部30内に流入する。この中に封入したマ
イロナイトの礫33の間隙を下側から上側に向けて強制
的に通過させられることによって、浴槽水は、その中に
含まれている微細な有機物、雑菌などが吸着、分離され
る。また、これと併せて、礫中の壽ネラル威分が溶出し
て、浴槽水がごネラル化される。活性浄化部30を通過
し終えた浴槽水は、吐出管43を通って再び浴槽内に戻
る。このようにして、本例では二段階の濾過工程を経て
浴槽水の濾過および活性化が行われる。
ここに、このシステムを用いて、マイロナイトからなる
礫間濾過材33の性能を以下の方法により試験した。
試鳳且敗 上記のシステムにおける濾過材としてのマイロナイトに
よる浴槽水中の大腸菌群の滅菌効果をみるために、浴槽
水に大腸菌群を植種し、大腸菌数の経時変化を調べた。
使徂太囲盟 使用菌株は、長野県松本市内の河川から採取したものを
、乳糖ブイヨン培地(以下、LB培地という。)にて増
殖させたものである。
試肢去抜 下記の(a)ないし(d)の場合について、菌液とLB
培地を浴槽に同時に投入して、計画時間毎に採取した。
大腸菌群の検査方法は、デオキシコレート寒天培地法に
よって行った。
(a)濾過材を全《使用しない場合 (b)濾過材としてマイロナイトを使用した場合(C)
濾過材として異なる量のマイロナイトを使用した場合 (d)濾過材としてベグマタイト(麦飯石)を使用した
場合 跋駿慧果 表(a)ないし表((d)には、それぞれ上記の各場合
(a)ないし(d)における試験結果を示してある。
一表一」一 (マイロナイトの組威) a 備考:浴槽水循環流量 24時間 浴槽水量    200l 水温      37。0゜C 菌液植種は水温37.0時点に行なった。
LB培地200一臥 b (濾過材としてマイロナイトを10.83kg使用)備
考:浴槽水循環流量 24時間    44.335ポ
浴槽水量    2001 水温      36.5゜C 菌液植種は水温36.5時点に行なった。
LB培地200d臥 d (濾過材としてベグマタイト(麦飯石)を11.77k
gf史用)備考:浴槽水循環流量 24時間    4
4.661ボ浴槽水1     2oop. 水温      37.5゜C 菌液植種は水温37.5時点に行なった。
LB培地20011i!投ん 1q (濾過材としてマイロナイトを2。71kgf史用)備
考:浴槽水循環流量 24時間    44.  65
3rd浴槽水量    200I!. 水温      36.7゜C 菌液植種は水温36.7時点に行なった。
LB培地20M投ん 詰』Iと4痰 表(a)に示すように、濾過材を全く使用しない場合に
は、接種直後の菌数は時間の経過とともに急激な増減は
見られなかったが、24時間後においても十分な菌数が
確認された。
これに対して、表(b)に示すように、濾過材として本
発明のマイナイトを使用した場合は、時間の経過ととも
に菌数の減少が見られ、12時間後には10”のオーダ
ーにまでその数が減少している。なお、浴槽水の循環量
は約44.3rrrであり、この値は上記の濾過材を使
用しない場合と同様であり、濾過材の存在による抵抗の
ための浴槽水の循環が悪くなることに起因した、水温の
低下、空気との接触量による溶存酸素変化は起こり得ず
、従って、菌数の減少は、本発明のマイロナイトによる
優れた濾過特性を示すものと判断することができる。
このマイロナイトによる優れた濾過特性は、表(C)か
らも見て取れる。この場合には、上記の(b)の場合に
比べてその使用量を1/4にしてl4 あるが、この場合においても、菌数の減少率は低下する
ものの、24時間経過後には菌数は大幅に減少している
一方、表(d)から分かるように、濾過材としてベグマ
クイトを使用した場合には、上記のマイロナイトを使用
した場合のような菌頬の減少効果は認められず、24時
間後においても菌数が多いことが確認された。
このように、本発明のマイロナイトを用いた濾過材は、
従来一般に使用されているベグマタイトに比べて極めて
優れた大腸菌群の濾過特性を備えていることが認められ
る。
また、本発明者等の試験によれば、マイロナイトを使用
して礫間濾過した後に浴用水は、そのpH、臭気、味、
色度、濁度などの点においても、従来一般に使用されて
いる濾過材を用いた場合と同等あるいはそれ以上の好適
な結果が得られた。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明においては、従来において
は濾過材として全く着目されていなかったマイロナイト
の優れた濾過特性に着目して、このマイロナイトを礫間
濾過材として使用するようにしている。従って、本発明
によれば、従来一般に使用されているベグマナイトに比
べても極めて優れた濾過特性を有する礫間濾過材を提供
することができ、これを用いることによって濾過特性の
優れた礫間濾過装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はマイロナイトの組織を示すための説明図、第2
図はマイロナイトを用いた礫間濾過装置の例を示す構戒
図、第3図は本発明を適用した浴槽水濾過システムを示
す構或図である。 符号の説明 1−・−マイロナイトの礫 2・−・容器 20−・一濾過部 30・・・活性浄化部 31−・一括性槽 32・・・カセット 33−・マイロナイトの礫。 15 エ6

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. マイロナイトを主材とすることを特徴とする礫間濾過材
JP16166789A 1989-06-22 1989-06-22 礫間濾過材 Expired - Lifetime JP2769359B2 (ja)

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JP16166789A JP2769359B2 (ja) 1989-06-22 1989-06-22 礫間濾過材

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006008894A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Water Life Co Ltd キシレン・クラスターの分解材
US7449106B2 (en) * 2005-10-27 2008-11-11 Ramsey Philip W Suction-driven fluid filtration system for recreational or emergency use

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JP2006008894A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Water Life Co Ltd キシレン・クラスターの分解材
US7449106B2 (en) * 2005-10-27 2008-11-11 Ramsey Philip W Suction-driven fluid filtration system for recreational or emergency use

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