JPH03258786A - トリアルキルボランの製造方法 - Google Patents

トリアルキルボランの製造方法

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JPH03258786A
JPH03258786A JP5658890A JP5658890A JPH03258786A JP H03258786 A JPH03258786 A JP H03258786A JP 5658890 A JP5658890 A JP 5658890A JP 5658890 A JP5658890 A JP 5658890A JP H03258786 A JPH03258786 A JP H03258786A
Authority
JP
Japan
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reaction
trialkylborane
group
trialkylaluminum
tri
Prior art date
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Pending
Application number
JP5658890A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Iwao
岩尾 徹也
Takao Sakaki
榊 孝雄
Seijiro Koga
誠二郎 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Aluminum Alkyls Ltd
Original Assignee
Nippon Aluminum Alkyls Ltd
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Publication date
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Publication of JPH03258786A publication Critical patent/JPH03258786A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、オレフィン1合触媒や還元剤、アルキル化剤
などの有機合成試薬として宥用なトリアルキルボランの
製造方法に関する。
従来の技術 トリアルキルボランをトリアルーキシポランとトリアル
キルアルミニウムを原料として合成する方法は開示され
ている(特開昭47−8821) 。
又トリアルキルボロキシンとトリアルキルアルミニウム
からトリアルキルボランを製造する方法も開示されてい
る(U、S、P、 3,049,407)。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、これらの方法は、種々の欠点が存在した
前者の方法は、トリアルキルボランのB原子をトリアル
コキシポランの形で供給する。そのためBl原子に対し
3分子のアルコールが必要である。
トリアルコキシポランは、ホウ酸とアルコールとの脱水
反応で合成される。この際の大量の脱水操作は反応を完
結させるためには長時間を要し長時間の反応を行なえば
着色して品質が劣化するなどの困難があった。
又トリアルキルボラン製造時にトリアルコキシアルミニ
ウムが副生ずる。工業的生産時には、このトリアルコキ
シアルミニウムからアルコールを分離回収せねばならな
いが、そのための加水分解反応や精製に多くの時間と熱
量を必要としていた。
後者の方法は、トリアルキルボロキシンを原料として用
意せねばならない。
しかしながら、このトリアルキルボロキシンを製造する
ためには、正に今から製造しようとするトリアルキルボ
ランが必要である。
その結果として、今から合成しようとするトリアルキル
ボランを前もって、常に大量に準備貯蔵しておく必要が
あった。これは工業的生産においては、多大の経費負担
と保安上の問題を発生させた。
本発明は上記問題点のない新しいトリアルキルボランの
製造方法を提供しようとするものである。
課題を解決するための手段 本発明者らは、上記課題を解決するために、鋭意研究を
行い、本発明を完成するに至った。
即ち本発明のトリアルキルボランの製造方法は、トリア
ルキルアルミニウムと反応させるB源として、トリアル
コキシボロキシンを用いることを特徴とするものである
この反応は従来全く知られていない新しい反応である。
以下本発明について更に詳しく説明する。
本発明の反応は、以下の反応式で表される。
3 R3AQ + (R″−〇−B−0)3→3R3B
+  (R’−0−AQ−0)3上式において、R3M
は、トリアルキルアルミニウムを表わす、R基は、脂肪
族、環式脂肪族、又は芳香族炭化水素基から選ばれる。
具体的には、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシ
ル基、オクチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ベ
ンジル基等が挙げられる。特に、C数にして1〜8の間
の炭化水素基が好ましい、炭素数が9以上となると反応
速度が遅くなる。
R3Mの例としては、トリメチルアルミニウム、トリエ
チルアルミニウム、トリーn−ブチルアルミニウム、n
−ヘキシルアルミニウム、トリーn−オクチルアルミニ
ウム、トリフェニルアルミニウム等が挙げられる。
(R’−0−B−0−)3は、トリアルコキシボロキシ
ンを表わす、B源としてこの化合物を用いることが、本
発明の最大の特徴である。
本発明で用いられるトリアルコキシボロキシンは、硼酸
とアルコールから脱水反応により容易に公知の方法で合
成できる0例えば特公昭41−8751に記載されてい
る方法が挙げられる。
W基は、アルキル基又はアルコキシアルキル基である。
具体的には、メチル基、エチル基、ブチル基、メトキシ
エトキシ基、ニドキシエトキシ基等が挙げられる。に基
は上記R基と同一であっても異ッテイテも、l−い、(
R′−0−B−0−)3は、構造式としては下式、 即ち環状六員環であると言われている。具体的には、ト
リメトキシボロキシン、トリエトキシボロキシン、トリ
ブトキシボロキシン等が挙げられる。たとえば、ホウ酸
とアルコールからボロキシンを製造する際1通常部品中
には若干のトリアルコキシポランが混在するが、トリア
ルコキシボロキシンに、少量のトリアルコキシポランを
混合させて使用することはなんらさしつかえない。
本発明のように、トリアルキルボランの製造に、トリア
ルコキシボロキシンを使用することによって、多くの利
点が得られる。
例えば、トリーn−ブトキシポランの中のB含有率は、
 4.7wt%である。一方、トリーn−ブトキシボロ
キシンの中のB含有率は、10.8wt%であり、含有
率が約2.3倍となっている。
このようにトリアルコキシボロキシンのB含有率は、ト
リアルコキシポランのB含有率より約2倍である。
その結果として、他の原料であるトリアルキルアルミニ
ウムとして、同一の化合物を使用した場合を比較すると
、同一の反応槽から得られるトリアルキルボランの量は
、トリアルコキシボロキシンの場合は、トリアルコキシ
ポランの場合より1.3〜1.4倍に増加する。
又トリアルコキシボロキシンも、トリアルコキシポラン
もホウ酸とアルコールから脱水反応によって合成するが
、B原子当りのアルコール使用量は、トリアルコキシボ
ロキシンの場合はトリアルコキシポランの場合の局であ
り、従って前者を使用した場合、脱水反応の時間を短か
くすることができる。
その結果、トリアルコキシボロキシンは、トリアルコキ
シポランより安価なり源である。
又、反応終了後、トリアルコキシボロキシンを使用した
場合は、トリアルコキシポランを使用した場合より副生
ずるアルコキシアルミニウム化合物が少ない。
その結果、トリアルキルボランを蒸留分離する際の熱量
が少なくて良い。
さらに副生のアルコキシアルミニウム化合物は通常加水
分解して、アルコールを回収して精製再使用するが、そ
のアルコールの取扱い量が少なくなるので、その工程に
必要な経費を節減できる。
次に本発明の反応条件について説明する。
原料として使用するアルコキシボロキシンとトリアルキ
ルアルミニウムは共に液状であるので、反応に際して、
溶剤は、なくてもさしつかえないが、反応を温和に進行
させるために加えても良い。
たとえば、脂肪族、芳香族炭化水素系の溶剤が使用でき
、具体的には、ニーへキサン、n−へブタン、流動パラ
フィン、トルエン等が挙げられる。
原料トリアルキルアルミニウムは酸素とも水とも反応す
る。又、製品トリアルキルボランも酸素と反応するので
、反応は、不活性ガス雰囲気下で・水分のなしゝ状態で
行なうのがよし)。
反応温度は、たとえば0℃から150℃までの範囲で行
なわれる。原料アルキルアルミニウムは150℃を越え
ると分解しやすくなる。
反応装置に特に制限はなく、たとえば通常のオートクレ
ーブが使用できる。
反応方法は、トリアルキルアルミニウムの中に、トリブ
トキシボロキシンを添加することによって行なわれる。
しかし添加順序を逆にしてもさしつかえない、添加順序
は限定されない。
ダシ原料の使用割合は、トリブトキシボロキシン中のB
原子の1グラム原子当り、トリアルキルアルミニウム1
モル程度とするが、トリアルキルアルミニウムを、これ
よりやや多いモル数、たとえば1.2モル程度使用する
ことが反応の収率を向上させるために好ましい。
トリアルキルアルミニウムを余り過剰に使用しても、収
率は向上せず、経済的に好ましくない。
M原子とB[子のグラム原子の比で表示すれば、M/B
は0.95〜1.2の間が好ましい。
反応終了後は、一般に低沸点であるトリアルキルボラン
を高沸点である副生じたアルコキシアルミニウム成分(
(R′−0−AX−0)3)から、分離しなければなら
ない0分離法としては、蒸留法が簡単で好ましい。
アルコキシアルミニウム成分は一般に、加水分解して1
アルコールを回収して再使用するが、アルミナ等の原料
として使用することもできる。
以下実施例によって更に具体的に説明する。
実施例 実施例1 1文のガラス4つロフラスコに玉入り冷却管と、滴下ロ
ートを装着し、全体をチッ素で置換した。
ついでトリーn−ブチルアルミニウム198g (0,
99モル)を4つロフラスコに前もって装入した。
滴下ロートにトリーn−ブトキシボロキシン90g(0
,3モル)を装入した。
この場合MとBのグラム原子比(AQ/B)は、1.1
であった。
トリーn−ブトキシボロキシンを1時間にわたって滴下
した1反応温度は発熱により室温から140℃に上昇し
た0滴下終了後、130℃に保って3時間攪拌した。冷
却後、減圧蒸留を行って、無色透明のトリーn−ブチル
ポランを得た。
収量は131g (0,72モル)であり、収率は80
%であった。
実施例? 1文のガラス4つロフラスコに滴下ロートと、ト字型連
結管を装着する。そのト字型連結管に漏出液冷却管を接
続し、その後部にナス型フラスニを接続する。全体をチ
ー、素で置換した。
ついでトリエチルアルミニウム171g (1,5モル
)と、流動パラフィン100−を前もって装入した0滴
下ロートにトリーニーブトキシポロキシン150g (
0,5モル)を装入した。
この場合、MとBのダラム原子比(M/B)は、1.0
であった。
トリーn−ブトキシボロキシンを1時間半にわたって滴
下した0反応温度は、発熱により室温から100℃に上
昇した0滴下終了後、130℃で3時間攪拌した。
トリーn−ブチルボロキシン滴下後、しばらくするとト
リエチルポランの蒸気が発生し、ト字型連結管を通って
冷却管で凝縮されナス型フラスーに貯まる。
漏出したトリエチルポランを再蒸溜した。無色透明なト
リエチルポラン115g (1,17モル)が得うれた
。収率は78%であった。
比較例1 実施例1と同様の装置と方法を用いた。原料のトリーn
−ブチルアルミニウムは実施例と同じ量を用いた。しか
しB源としてトリーn−ブトキシボロキシンに代って、
同一量のB[子を供給するに必要な量のトリーn−ブト
キシポラン207g (0,!l]モル)を用いた。
反応の結果はトリーn−ブチルポラン115g(0,8
3モル)が得られ、収率は70%であった。
本例の場合の試薬の使用量は合計403gである。
一方実施例1での使用量は合計286gである。
本例の使用量は1.4倍であり、同一反応槽に充填でき
る試薬の量が23%少ないことがわかる。
発明の効果 本発明の方法によれば、トリアルキルボランを従来の方
法に比較して、より経済的に製造することができる。又
同一容積の反応槽でより多く製造できる。又目的とする
トリアルキルボランが前もって全く無くてもそれを合成
できる。
以上の多くの利点は、トリアルキルボランの合成に際し
、トリアルキルアルミニウムと反応させるB源として、
トリアルコキシボロキシンを用いるという全く新しい反
応によるものである0本発明の優れた効果は産業に寄与
するところ大である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式(R′−O−B−O)_3で示されるアル
    コキシボロキシンと、一般式R_3Alで示されるトリ
    アルキルアルミニウムから、一般式R_3Bで示される
    トリアルキルボランを製造する方法(ただしR、R′基
    は、アルキル基である。)。
JP5658890A 1990-03-09 1990-03-09 トリアルキルボランの製造方法 Pending JPH03258786A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7705187B2 (en) 2005-07-07 2010-04-27 Nippon Aluminum Alkyls, Ltd. Production method of trihydrocarbylborane

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7705187B2 (en) 2005-07-07 2010-04-27 Nippon Aluminum Alkyls, Ltd. Production method of trihydrocarbylborane

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