JPH03257155A - 黒色を呈する外板用表面処理鋼板及びその製造方法 - Google Patents

黒色を呈する外板用表面処理鋼板及びその製造方法

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JPH03257155A
JPH03257155A JP5749090A JP5749090A JPH03257155A JP H03257155 A JPH03257155 A JP H03257155A JP 5749090 A JP5749090 A JP 5749090A JP 5749090 A JP5749090 A JP 5749090A JP H03257155 A JPH03257155 A JP H03257155A
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JP
Japan
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steel sheet
black color
layer
treated steel
plating
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Pending
Application number
JP5749090A
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English (en)
Inventor
Masao Toyama
雅雄 外山
Jiyunji Kawafuku
川福 純司
Atsushi Kato
淳 加藤
Tsugumoto Ikeda
池田 貢基
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は家庭用電化製品の外板や建材等に用いられる、
黒色を呈する表面処理鋼板に関するものである。上記表
面処理鋼板は、各種表面処理鋼板の中でも特に最近需要
が高く、テレビ、ビデオ等のオーディオ関連を始めとし
て各種家電製品等に多用されている。
[従来の技術] 現在使用されている黒色を呈する外板用表面処理鋼板は
プレコート鋼板が多く、該プレコート鋼板は鋼板に化成
処理を施した後に有機染料や無機顔料等を含む有機系樹
脂を塗布し、黒色の塗膜を形成させて製造されている。
しかし、これらのプレコート鋼板は製造工程が複雑で費
用も高くなるという欠点を有しており、更に塗膜である
為に機械的な傷がつきやすく、−旦傷がつくと塗膜下腐
食を起こす可能性も持っている。プレコート鋼板以外に
も、ステンレス鋼板、アルミ板、チタン板等の表面を陽
極酸化処理等の化学処理によって変色させる方法もある
が、黒色化させることは他の色に比べて大変困難であり
、また素材自身が鋼板より高価であるので、現在はとん
ど商品化されていない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであっ
て、安価で耐食性に優れた黒色を呈する外板用表面処理
鋼板を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る表面処理鋼板は、鋼板の表面にFe、Al
.からなるFe−Al金属間化合物層を有することに要
旨がある。
また本発明の表面処理鋼板は素地鋼板にAIまたはAl
とFeの蒸着めっきを施し、該蒸着めっきと同時に又は
引続き加熱処理を行ないAlを完全に合金化させること
によって得ることができる。
[作用] 本発明者らはかねてよりAl及びAl合金めつきに関す
る研究を行なっており、その研究の中で素地鋼板表面に
Fe=AI=の金属間化合物が形成された場合に黒色を
呈することを見い出した。
該金属間化合物を黒色を呈する表面処理鋼板の製造に利
用することを考え、鋭意研究を重ねた結果本発明を完成
するに至った。
本発明の黒色を呈する外板用表面処理鋼板はその表面に
Fe、AI、の金属間化合物層を有する必要があり、そ
の厚さは0.1〜5μmであることが好ましい。厚さが
0.1μm未満のFe、AI。
層を均一に形成させることは技術的に難しく、Fe2A
l.層で覆われていない部分、即ち黒色を呈していない
部分を生じやすい為に黒色むらが現われる。また、厚み
の上限は表面処理鋼板を板状で使用する場合には特に制
限されるものではないが、加工して使用する場合には厚
さが5μm以上になると、金属間化合物であることによ
る塑性変形能の乏しさ、脆弱さから、プレス加工等の成
形加工時にバクダリングを起こしやすい。
一方Fe、AI、層はそれ自身の耐食性は良いが、Zn
めっき層のような犠牲防食性を有していないので、プレ
ス加工等によりミクロの傷を生じた部分が腐食環境下に
曝された場合には素地鋼板がFe2Al.1層の割れ部
から先に腐食して、赤錆を生じやすい。従って加工方法
や使用環境によってはFe、Al.層上にクリアコート
又は黒色クロメート処理等の黒色系コートを施して耐食
性を高めることが望ましい。但し、クリアコートはFe
2Al5層の黒色を損ねることはないが、光沢度を増加
させるため、深みのある黒色を必要とする場合にはつや
消しタイプのクリアコートを施すことが好ましい。
上記Fe2Al.金属間化合物を素地鋼板上に形成させ
る方法は種々考えられるが、工業生産性やコスト等を考
慮すると、下記の方法が好ましい例として挙げられる。
I:蒸着めっき法により素地鋼板表面に純Al層を形成
させた後、加熱処理によって該Al層を素地鋼板に完全
に拡散・合金化させて、Fe、Al.層を均一に形成さ
せる方法。
Il:方法Iの素地鋼板として予め高温に加熱した素地
鋼板を用い、蒸着めっき時(めつきと同時にAl層を拡
散させる方法。
■I:素地鋼板表面上に蒸着めっき法によりAlの蒸気
とFeの蒸気を同時に蒸着させて、素地表面上でFe2
 Al.層を形成させる方法。
上記方法I、■及びIIIの蒸着めっき法としては真空
蒸着、イオンブレーティング、スパッタリング、イオン
注入、プラズマCVD等が利用できる。Alの蒸着量は
、要はFe、Al.層の均一な層を形成させるために必
要なものであるから、At付着量が少すぎると均一なF
e2Al.層ができず、黒色むらの原因となって好まし
くない。
かと言って、多量のAlを付着させ、それを全て素地鋼
板内に拡散せしめてFe2Alaffiを形成させるこ
とは加熱処理工程上好ましくなく、また拡散が不十分だ
と、表面に薄いAl層(拡散されないで残ったもの)が
残ってしまい、黒色を呈しなくなる。そのためAl付着
量は特に限定されないが、Fe2Al.層を形成せしめ
るための、加熱処理条件との関係で適宜最適蒸着量を決
めることが好ましい。方法I及びItにおいてAlめっ
きの蒸着量をおよそ0.2〜10g/m’にすることが
好ましい。この範囲であればFe2Al.層が約0.1
〜5μm形威され形成加熱処理温度等は蒸着めっき時の
鋼板の温度や蒸気の温度等によって適宜選択される。尚
、上記3例のうち方法工及びIIが種々の条件をコント
ロールしやすく、特に好ましい。
以下実施例によって本発明を更に詳述するが、下記実施
例は本発明を制限するものではなく、前・後記の趣旨を
逸脱しない範囲で変更実施することは全て本発明の技術
範囲に包含される。
[実施例] 苛性ソーダ水溶液によるアルカリ電解脱脂後の極低炭素
Tiキルド鋼帯を基材とし、第1図に示した装置を用い
て種々の条件にて黒色を呈する表面処理鋼板を連続的に
製造することを試みた。即ち電子銃による電子線加熱及
びArイオンボンバードメント処理による表面活性化前
処理の施された鋼f1は蒸着室2でAtめっきが施され
、更にN2ガス雰囲気下の電気加熱f(マツフル型)1
0で熱処理が施され、その後N2ガスにより冷却された
。尚蒸着等の条件は下記に示した条件で実施した。
蒸着室真空度: 5 X 10−’Torr溶解・蒸発
槽:アルミナ−シリカ系セラくツクるつぼ 蒸発用原料 :純度99.5%以上のAlワイヤーを連
続供給 鋼板温度測定:放射温度計による非接触測定第1表C基
板のめっき前温度、蒸着AIのめっき付着量、加熱帯出
側の鋼板温度及び作製された鋼板表面の)”e2Als
層の形成状況を示す。
第1表より明らかなようにNo、1〜5の表面処理鋼板
は表面にFe2Al5層が均一に形成されており、均一
な黒色を呈していたが、No、6.8及び9は蒸着され
たAtめフき層が全てFe2Al5層となるだけの熱エ
ネルギーが供給されなかったためAl層が残りその部分
は黒色を呈しなかった。又N007は蒸着されたAIの
付着量が少なすぎたので、素地鋼板をFe2Al5層で
均一に覆うことができず、黒色むらを生じた。
[発明の効果コ 本発明は以上のように構成されており、安価に黒色を呈
する表面処理鋼板を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の表面処理鋼板の製造工程の一例を示す
図である。 1・・・連続鋼帯     2・・・蒸着室3・・・サ
ポートロール  4・・・電子銃5・・・電子線   
   6・・・真空排気装置7・・・溶解・蒸発槽  
 8・・・Al溶渇9・・・真空シール装置 1 O・・・加熱帯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鋼板の表面にFe_2Al_5からなるFe−A
    l金属間化合物層を有することを特徴とする黒色を呈す
    る外板用表面処理鋼板。
  2. (2)請求項(1)の金属間化合物層上にクリアコート
    或は黒色系コートが被覆されて防食性の高められた黒色
    を呈する外板用表面処理鋼板。
  3. (3)素地鋼板にAlまたはAlとFeの蒸着めっきを
    施し、該蒸着めっきと同時に又は引続き加熱処理を行な
    いAlを完全に合金化させて、請求項(1)記載の表面
    処理鋼板を得ることを特徴とする黒色を呈する外板用表
    面処理鋼板の製造方法。
JP5749090A 1990-03-07 1990-03-07 黒色を呈する外板用表面処理鋼板及びその製造方法 Pending JPH03257155A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106319167A (zh) * 2016-08-29 2017-01-11 银邦金属复合材料股份有限公司 一种耐腐蚀的轧制铝钢复合材料及其制备方法
JP2017523299A (ja) * 2014-05-12 2017-08-17 ティッセンクルップ スチール ヨーロッパ アクチェンゲゼルシャフトThyssenKrupp Steel Europe AG 金属被膜を有する鋼板の熱間成型により成形される鋼部品を製造するための方法、そのような鋼板、および熱間成型処理を用いて該鋼板から製造される鋼部品

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