JPH03253574A - 薄膜の形成方法、及び、薄膜形成装置 - Google Patents
薄膜の形成方法、及び、薄膜形成装置Info
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- JPH03253574A JPH03253574A JP4933490A JP4933490A JPH03253574A JP H03253574 A JPH03253574 A JP H03253574A JP 4933490 A JP4933490 A JP 4933490A JP 4933490 A JP4933490 A JP 4933490A JP H03253574 A JPH03253574 A JP H03253574A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、化学蒸着法CCVD法〉によって基板上に薄
膜を形成する場合に、被処理物である基板の表面に与え
る損傷を軽減するとともに、上記薄膜中への異物混入を
抑制し、膜ストレスの無い高品質、高信頼性の薄膜を形
威し得るように改良した薄膜形成方法、及び、上記の方
法を実施するに好適な薄膜形成装置に関するものである
。
膜を形成する場合に、被処理物である基板の表面に与え
る損傷を軽減するとともに、上記薄膜中への異物混入を
抑制し、膜ストレスの無い高品質、高信頼性の薄膜を形
威し得るように改良した薄膜形成方法、及び、上記の方
法を実施するに好適な薄膜形成装置に関するものである
。
従来のCVD法による薄膜の形成方法及び装置としては
、例えば特開昭56−155535号公報において提案
されているような、ECR(電子サイクロトロン共鳴)
条件によって発生されたマイクロ波プラズマを利用する
ものがある。ECR条件とは、マイクロ波の周波数とマ
イクロ波の進行方向に平行な磁場中の電子の回転周波数
を一致させることであり、マイクロ波周波数2.45G
Hzの場合、0.875Tの磁場強度が必要となる。
、例えば特開昭56−155535号公報において提案
されているような、ECR(電子サイクロトロン共鳴)
条件によって発生されたマイクロ波プラズマを利用する
ものがある。ECR条件とは、マイクロ波の周波数とマ
イクロ波の進行方向に平行な磁場中の電子の回転周波数
を一致させることであり、マイクロ波周波数2.45G
Hzの場合、0.875Tの磁場強度が必要となる。
上記のECR条件を満足させることにより、マイクロ波
はプラズマ密度に関係無く、プラズマにエネルギーを供
給することが可能となり、プラズマは0.IPa以下の
低圧力においても10”/cm以上の高密度となる。こ
のプラズマを利用して、活性化しにくい反応ガスを励起
すると共に、上記反応ガスよりも活性化し易い反応ガス
を真空中に導入して上記プラズマからの拡散流によって
励起した後、基板加熱を行っていないウェハ上で所定の
膜を堆積させる薄膜の形成方法である。ここで、例えば
S i O2膜を得る場合には、活性化しにくい反応ガ
スとはN20あるいは02などであり、活性化しやすい
反応ガスとはSiH4などのことである。
はプラズマ密度に関係無く、プラズマにエネルギーを供
給することが可能となり、プラズマは0.IPa以下の
低圧力においても10”/cm以上の高密度となる。こ
のプラズマを利用して、活性化しにくい反応ガスを励起
すると共に、上記反応ガスよりも活性化し易い反応ガス
を真空中に導入して上記プラズマからの拡散流によって
励起した後、基板加熱を行っていないウェハ上で所定の
膜を堆積させる薄膜の形成方法である。ここで、例えば
S i O2膜を得る場合には、活性化しにくい反応ガ
スとはN20あるいは02などであり、活性化しやすい
反応ガスとはSiH4などのことである。
上記従来技術においては、ECRの利用により低圧力で
の高密度プラズマの発生が可能となり、(1)気相中の
不純物の取り込みや気相中での反応の低減による膜質の
向上、(2)磁界に沿ったプラズマの基板への自然流入
による加熱のため、ヒータ等による基板全体の加熱が不
要。(3)基板に飛び込むイオンエネルギーの低減、等
の利点が考えられる。
の高密度プラズマの発生が可能となり、(1)気相中の
不純物の取り込みや気相中での反応の低減による膜質の
向上、(2)磁界に沿ったプラズマの基板への自然流入
による加熱のため、ヒータ等による基板全体の加熱が不
要。(3)基板に飛び込むイオンエネルギーの低減、等
の利点が考えられる。
上記(2)は膜ストレス、(3)はイオン衝突に起因す
るダメージの低減、の効果がある。
るダメージの低減、の効果がある。
しかし、従来のECR法の場合、マイクロ波はプラズマ
中を常に伝播できるため、マイクロ波が基板に侵入して
ダメージを与えることについては全く考慮されていなか
った。
中を常に伝播できるため、マイクロ波が基板に侵入して
ダメージを与えることについては全く考慮されていなか
った。
更に、基板の加熱が磁場に沿った自然拡散により流入し
てくるプラズマに依存しているため、基板表面を成膜反
応の最適温度に設定する温度制御、及び基板全体を均一
温度に保つ均一加熱が難しく、その結果、膜厚や膜質の
均一性の確保が難しくなり、更に基板ストレスの制御が
難しいという問題があった。
てくるプラズマに依存しているため、基板表面を成膜反
応の最適温度に設定する温度制御、及び基板全体を均一
温度に保つ均一加熱が難しく、その結果、膜厚や膜質の
均一性の確保が難しくなり、更に基板ストレスの制御が
難しいという問題があった。
また、化学反応を用いて処理を行う場合、ガス流路に沿
って化学反応が進行するため、下流側はどラジカル濃度
が低下してしまい不均一な処理となる。さらに、反応ガ
スの圧力が低いと平均自由行程が長くガス同士の衝突に
よる拡散はほとんどないため反応ガスの均一供給は、真
空層への反応ガス導入時に決まってしまうにも拘らず充
分に留意が払われていなかった。
って化学反応が進行するため、下流側はどラジカル濃度
が低下してしまい不均一な処理となる。さらに、反応ガ
スの圧力が低いと平均自由行程が長くガス同士の衝突に
よる拡散はほとんどないため反応ガスの均一供給は、真
空層への反応ガス導入時に決まってしまうにも拘らず充
分に留意が払われていなかった。
本発明の第一の目的は、被処理物である基板表面にダメ
ージを与えることなく、極めて品質の良い薄膜が得られ
る薄膜形成方法を提供することにある。
ージを与えることなく、極めて品質の良い薄膜が得られ
る薄膜形成方法を提供することにある。
更に、本発明の第2の目的は、上記第1の目的である薄
膜の形成方法を的確に実施し得る小型で取扱の容易な薄
膜形成装置を提供することにある。
膜の形成方法を的確に実施し得る小型で取扱の容易な薄
膜形成装置を提供することにある。
上記本発明の第一の目的を達成するために、本発明の薄
膜形成方法においては、成膜用反応ガスを活性化し、あ
るいは活性化しにくい反応ガスのみを活性化した後、他
の反応ガスとの気相中での反応を極力抑制し基板に対し
てほぼ垂直方向から供給する。その際、基板には、その
表面のみを加熱する手段として低エネルギーのイオンを
供給する。例えば、上記反応ガスとして第1、第2の反
応ガスを用い、その第1の反応ガスとして、例えばS
i H,又はTEOSを用い、第2の反応ガスとして0
2又はN z Oを用いる。更に加熱用ガスとして、例
えばAr等の不活性ガスを導入して、基板の表面にSt
o、膜を形成することができる。
膜形成方法においては、成膜用反応ガスを活性化し、あ
るいは活性化しにくい反応ガスのみを活性化した後、他
の反応ガスとの気相中での反応を極力抑制し基板に対し
てほぼ垂直方向から供給する。その際、基板には、その
表面のみを加熱する手段として低エネルギーのイオンを
供給する。例えば、上記反応ガスとして第1、第2の反
応ガスを用い、その第1の反応ガスとして、例えばS
i H,又はTEOSを用い、第2の反応ガスとして0
2又はN z Oを用いる。更に加熱用ガスとして、例
えばAr等の不活性ガスを導入して、基板の表面にSt
o、膜を形成することができる。
次に、上記第2の目的を達成するために、本発明の薄膜
形成装置では、真空槽内にプラズマ発生室と、該プラズ
マ発生室に空間を介して結合された反応室とを設け、上
記プラズマ発生室には、基板に垂直に反応ガスを供給す
る第1の反応ガス供給手段と上記反応ガスの活性化手段
であるプラズマ発生手段と、該プラズマを拘束する磁場
発生手段とを設けている。そして、第2の反応ガス供給
手段は、第1の反応ガス供給手段の近傍に設けるか、あ
るいは上記反応室に直接供給するように設ける。
形成装置では、真空槽内にプラズマ発生室と、該プラズ
マ発生室に空間を介して結合された反応室とを設け、上
記プラズマ発生室には、基板に垂直に反応ガスを供給す
る第1の反応ガス供給手段と上記反応ガスの活性化手段
であるプラズマ発生手段と、該プラズマを拘束する磁場
発生手段とを設けている。そして、第2の反応ガス供給
手段は、第1の反応ガス供給手段の近傍に設けるか、あ
るいは上記反応室に直接供給するように設ける。
特に、本発明の薄膜形成装置では、反応ガスの活性化手
段としてマイクロ波導入部を設け、マイクロ波がマイク
ロ波導入窓を介してプラズマ発生室の内部にマイクロ波
を導入し、高密度プラズマを発生させるように構成して
おき、基板側には高周波電力を印加する手段を設ける。
段としてマイクロ波導入部を設け、マイクロ波がマイク
ロ波導入窓を介してプラズマ発生室の内部にマイクロ波
を導入し、高密度プラズマを発生させるように構成して
おき、基板側には高周波電力を印加する手段を設ける。
反応ガスを、活性化手段であるプラズマによって、少な
くとも1種類活性化し最適濃度に設定した後、反応室に
配置されている基板上に垂直より導入する事で気相中で
の反応、或いは真空槽内での付着、剥離による異物の発
生を防止でき、基板上でのみ最適な反応を進行させ得る
。また、薄膜形成工程と同時に基板表面を加熱するため
、基板表面の損傷を防止することができる低エネルギー
のイオンを照射する。上記の低エネルギー粒子は、基板
表面と衝突時、該表面の近傍でそのエネルギーを熱に変
換する。上記粒子のエネルギー及び量を制御することで
、励起した反応ガスの最終的な成膜反応に最も適した温
度に設定することができる。
くとも1種類活性化し最適濃度に設定した後、反応室に
配置されている基板上に垂直より導入する事で気相中で
の反応、或いは真空槽内での付着、剥離による異物の発
生を防止でき、基板上でのみ最適な反応を進行させ得る
。また、薄膜形成工程と同時に基板表面を加熱するため
、基板表面の損傷を防止することができる低エネルギー
のイオンを照射する。上記の低エネルギー粒子は、基板
表面と衝突時、該表面の近傍でそのエネルギーを熱に変
換する。上記粒子のエネルギー及び量を制御することで
、励起した反応ガスの最終的な成膜反応に最も適した温
度に設定することができる。
また、(11基板の加熱がその表面近傍に限定できる。
(2)上記基板の設定温度を反応ガスが事前に良く励起
しているため従来の設定温度に比較してかなり低温にで
きる。ことから基板の熱ストレスを大幅に減らすことが
できる。この成膜温度の低温化は、基板上に形成する各
種素子の材料であり、かつSiO2膜などを形成する時
の下地層であるAr膜などの応力を緩和する効果があり
、応力を原因とする断線不良の発生防止に大きな効果を
示す。更に反応ガスの進行方向は基板に垂直であること
により、基板上に深い溝、あるいは孔などが有ってもラ
ジカル化した反応ガスは途中で消失することなしに溝、
あるいは孔の底面まで侵入することができる。基板上の
深い溝、あるいは孔などの側面や底面においても成膜反
応が進行し、段差被覆性の良い成膜が行える。
しているため従来の設定温度に比較してかなり低温にで
きる。ことから基板の熱ストレスを大幅に減らすことが
できる。この成膜温度の低温化は、基板上に形成する各
種素子の材料であり、かつSiO2膜などを形成する時
の下地層であるAr膜などの応力を緩和する効果があり
、応力を原因とする断線不良の発生防止に大きな効果を
示す。更に反応ガスの進行方向は基板に垂直であること
により、基板上に深い溝、あるいは孔などが有ってもラ
ジカル化した反応ガスは途中で消失することなしに溝、
あるいは孔の底面まで侵入することができる。基板上の
深い溝、あるいは孔などの側面や底面においても成膜反
応が進行し、段差被覆性の良い成膜が行える。
さらに、イオンで基板表面をたたくことで堆積した膜を
緻密化させる効果がある。また上記イオンのエネルギー
を高めていくと基板表面でスパッタ現象が生じ段差部の
角部を削り取ることができるので、基板表面形状制御も
可能となる。
緻密化させる効果がある。また上記イオンのエネルギー
を高めていくと基板表面でスパッタ現象が生じ段差部の
角部を削り取ることができるので、基板表面形状制御も
可能となる。
上記本発明の薄膜の形成方法を実現するため、プラズマ
発生室に励起しにくい反応ガス及びイオン供給用ガスを
導入し高密度プラズマを発生させる。該プラズマ発生手
段が低圧力処理可能な手段を選ぶことで、反応ガスを基
板に対してほぼ垂直方向から導入することにより反応ガ
スはマイクロ波プラズマ中の高密度電子と衝突してラジ
カル化される。
発生室に励起しにくい反応ガス及びイオン供給用ガスを
導入し高密度プラズマを発生させる。該プラズマ発生手
段が低圧力処理可能な手段を選ぶことで、反応ガスを基
板に対してほぼ垂直方向から導入することにより反応ガ
スはマイクロ波プラズマ中の高密度電子と衝突してラジ
カル化される。
ここで、真空槽内の寸法に比べて反応ガスは平均自由行
程が長いため、反応ガス分子相互は気相中ではほとんど
衝突せず、方向を変えることなく効率良く基板に到達す
る。
程が長いため、反応ガス分子相互は気相中ではほとんど
衝突せず、方向を変えることなく効率良く基板に到達す
る。
また、基板を載置する基板ホルダは電源に接続されて負
電圧を印加されている。このため、該基板ホルダ上の基
板はプラズマに対して負電位となり、プラズマからのイ
オン供給用ガスのイオンは基板と衝突し、該基板の表面
を加熱して上記反応ガスの基板表面での成膜反応を行わ
せる。
電圧を印加されている。このため、該基板ホルダ上の基
板はプラズマに対して負電位となり、プラズマからのイ
オン供給用ガスのイオンは基板と衝突し、該基板の表面
を加熱して上記反応ガスの基板表面での成膜反応を行わ
せる。
ここでプラズマの発生手段として、十分に高密度のプラ
ズマが得られる手段を用いることによって、基板表面に
供給されるイオンの量は、上記プラズマ発生手段により
、基板ホルダに接続した電源によりそれぞれ制御可能と
なり、基板温度の任意制御、基板表面の形状制御、ある
いは膜質制御を行うことが可能となる。
ズマが得られる手段を用いることによって、基板表面に
供給されるイオンの量は、上記プラズマ発生手段により
、基板ホルダに接続した電源によりそれぞれ制御可能と
なり、基板温度の任意制御、基板表面の形状制御、ある
いは膜質制御を行うことが可能となる。
ここで、例えばSin、膜を形成する場合、反応ガスと
してはS i H,、N、O,あるいは02などを用い
、イオン供給用ガスとしてはArなどを供給する。反応
ガスあるいは励起しにくいガスのみを励起する手段とし
ては、マイクロ波プラズマを利用する。マイクロ波の利
用手段としてはECR方式が公知であり1012/ci
i1以上の高密度プラズマが得られることが知られてい
る。しかし、該方法に限らず適当な閉じ込め磁場のもと
であれば1012/cjに近いプラズマが得られ、ラジ
カルの高濃度化あるいはイオン供給用のイオンのプラズ
マからの大量引出しが可能である。
してはS i H,、N、O,あるいは02などを用い
、イオン供給用ガスとしてはArなどを供給する。反応
ガスあるいは励起しにくいガスのみを励起する手段とし
ては、マイクロ波プラズマを利用する。マイクロ波の利
用手段としてはECR方式が公知であり1012/ci
i1以上の高密度プラズマが得られることが知られてい
る。しかし、該方法に限らず適当な閉じ込め磁場のもと
であれば1012/cjに近いプラズマが得られ、ラジ
カルの高濃度化あるいはイオン供給用のイオンのプラズ
マからの大量引出しが可能である。
さらに、プラズマを拘束する磁場の設定により、プラズ
マの壁面での消失を防止すると共に基板電極側へのプラ
ズマの拡散を防止してウェハへのプラズマダメージを防
止できる。
マの壁面での消失を防止すると共に基板電極側へのプラ
ズマの拡散を防止してウェハへのプラズマダメージを防
止できる。
以下、本発明の一実施例を挙げ、図面にもとすいて更に
詳細に説明する。
詳細に説明する。
(実施例1〉
第1図は、本発明の薄膜の形成方法を実施するための装
置の縦断面図である。
置の縦断面図である。
本実施例における薄膜形成装置は、第1図に示す如く、
マイクロ波導入部1と真空槽2とを有し該真空槽2内に
はプラズマ発生室3と反応室4とが設けられている。
マイクロ波導入部1と真空槽2とを有し該真空槽2内に
はプラズマ発生室3と反応室4とが設けられている。
上記マイクロ波導入部lは、マイクロ波導入窓5、導波
管6.マイクロ波発生源7から威り立っている。上記マ
イクロ波発生源7はマイクロ波を発振し、そのマイクロ
波は同軸導波管6、マイクロ波導入窓5を通ってマイク
ロ波同軸棒8に沿ってプラズマ発生室3に供給されるよ
うになっている。上記マイクロ波導入窓5はマイクロ波
を透過する例えば石英、セラミック等で形成される。こ
のマイクロ波導入窓5からプラズマ発生室3にマイクロ
波を導き、該マイクロ波によりプラズマを発生させる。
管6.マイクロ波発生源7から威り立っている。上記マ
イクロ波発生源7はマイクロ波を発振し、そのマイクロ
波は同軸導波管6、マイクロ波導入窓5を通ってマイク
ロ波同軸棒8に沿ってプラズマ発生室3に供給されるよ
うになっている。上記マイクロ波導入窓5はマイクロ波
を透過する例えば石英、セラミック等で形成される。こ
のマイクロ波導入窓5からプラズマ発生室3にマイクロ
波を導き、該マイクロ波によりプラズマを発生させる。
プラズマ発生室3には、第1の反応ガスの供給手段9を
設けである。又、第2の反応ガス供給手段lOは前記の
マイクロ波同軸棒8の先端部に第2の反応ガス吹き出し
孔を有している。
設けである。又、第2の反応ガス供給手段lOは前記の
マイクロ波同軸棒8の先端部に第2の反応ガス吹き出し
孔を有している。
プラズマ発生室3の周囲には、プラズマ閉じ込め用の磁
場発生手段であるコイル11が環状に設置されている。
場発生手段であるコイル11が環状に設置されている。
該コイル11により発生する磁力線12は、プラズマ発
生室3内のマイクロ波の進行方向と平行に走っていて、
プラズマの周囲への拡散を防止している。
生室3内のマイクロ波の進行方向と平行に走っていて、
プラズマの周囲への拡散を防止している。
本発明を実施する際、上記磁力線12とマイクロ波進行
方向とは立体幾何学的に厳密な意味で平行であることを
要せず、はぼ平行であれば足りる。
方向とは立体幾何学的に厳密な意味で平行であることを
要せず、はぼ平行であれば足りる。
上記プラズマ発生室3に対向して基板13を載置する基
板ホルダー14が設置され、上記基板ホルダー14は基
板13を任意の温度に制御できるように温度調整機構(
図中では省略)が設けられ、真空槽2の壁と熱的、電気
的に分離するため中間材15が真空槽2との間に挿入さ
れている。プラズマの発生室の上記基板13に対向した
面に第1の反応ガス供給手段である複数の小孔を有する
平板9を配置する。又真空槽2の下部には真空排気口1
6を通して真空排気手段(図中では省略)が設けられて
いる。さらに、上記基板13には電源17が接続されて
いる。又、基板ホルダー14内にも磁石18が設置され
ており前記の磁力線12に対して反発する向きに磁力線
19が発生するように配置する。該磁石18は、永久磁
石であっても電磁石(又はコイル)であっても良い。
板ホルダー14が設置され、上記基板ホルダー14は基
板13を任意の温度に制御できるように温度調整機構(
図中では省略)が設けられ、真空槽2の壁と熱的、電気
的に分離するため中間材15が真空槽2との間に挿入さ
れている。プラズマの発生室の上記基板13に対向した
面に第1の反応ガス供給手段である複数の小孔を有する
平板9を配置する。又真空槽2の下部には真空排気口1
6を通して真空排気手段(図中では省略)が設けられて
いる。さらに、上記基板13には電源17が接続されて
いる。又、基板ホルダー14内にも磁石18が設置され
ており前記の磁力線12に対して反発する向きに磁力線
19が発生するように配置する。該磁石18は、永久磁
石であっても電磁石(又はコイル)であっても良い。
次に、本実施例の装置を用いて本発明方法を実施した1
例における作用について述べる。
例における作用について述べる。
基板ホルダー14の上面に被処理物である基板13を載
置する。つづいて、真空排気手段により真空排気口16
からプラズマ発生室3と反応室4内を真空排気する。そ
の後、第一反応ガス供給手段9、第2の反応ガス供給手
段10から真空槽内に雰囲気ガスを導入する。
置する。つづいて、真空排気手段により真空排気口16
からプラズマ発生室3と反応室4内を真空排気する。そ
の後、第一反応ガス供給手段9、第2の反応ガス供給手
段10から真空槽内に雰囲気ガスを導入する。
ここで、第1の反応ガス供給手段9から、プラズマ発生
室3に第1の反応ガスを供給し、第2の反応ガス供給手
段10から、反応室4に配置された基板13上に第2の
反応ガスを供給する。本実施例において、第1の反応ガ
スとは励起しにくい反応ガスのことであり、第2の反応
ガスとは励起しやすい反応ガスのことである。また、同
時に第1の反応ガス供給手段9からはプラズマ発生室3
にはイオン照射用ガスを供給する。反応ガスとして、例
えばSin、膜を形成する場合、第1の反応ガス供給手
段9からは、第1の反応ガスとして02又はN20など
を、イオン照射用ガス(イオン供給用ガス)としてAr
などの不活性ガスを供給し、第2の反応ガスとしてはS
iH,又はTE01などを導入する。つぎにマイクロ波
発生源7により、マイクロ波を発振し、そのマイクロ波
を導波管6、マイクロ波導入窓5を通じてプラズマ発生
室3に送る。このマイクロ波により、上記第1の反応ガ
ス供給手段9からプラズマ発生室3内に供給された雰囲
気ガスが電離しプラズマが発生する。
室3に第1の反応ガスを供給し、第2の反応ガス供給手
段10から、反応室4に配置された基板13上に第2の
反応ガスを供給する。本実施例において、第1の反応ガ
スとは励起しにくい反応ガスのことであり、第2の反応
ガスとは励起しやすい反応ガスのことである。また、同
時に第1の反応ガス供給手段9からはプラズマ発生室3
にはイオン照射用ガスを供給する。反応ガスとして、例
えばSin、膜を形成する場合、第1の反応ガス供給手
段9からは、第1の反応ガスとして02又はN20など
を、イオン照射用ガス(イオン供給用ガス)としてAr
などの不活性ガスを供給し、第2の反応ガスとしてはS
iH,又はTE01などを導入する。つぎにマイクロ波
発生源7により、マイクロ波を発振し、そのマイクロ波
を導波管6、マイクロ波導入窓5を通じてプラズマ発生
室3に送る。このマイクロ波により、上記第1の反応ガ
ス供給手段9からプラズマ発生室3内に供給された雰囲
気ガスが電離しプラズマが発生する。
プラズマ発生室3でマイクロ波によるプラズマは、第1
の反応ガ°ス供給手段9から供給された第1の反応ガス
を励起するとともに、イオン照射用ガスを電離させる。
の反応ガ°ス供給手段9から供給された第1の反応ガス
を励起するとともに、イオン照射用ガスを電離させる。
ここで、上記第1の反応ガス供給手段9からプラズマ発
生室3に供給された第1の反応ガスは、励起しにくい反
応ガスであっても、マイクロ波導入部lから供給される
マイクロ波によって発生した高密度のプラズマに接し、
効率良く励起され活性化状態となる。
生室3に供給された第1の反応ガスは、励起しにくい反
応ガスであっても、マイクロ波導入部lから供給される
マイクロ波によって発生した高密度のプラズマに接し、
効率良く励起され活性化状態となる。
又、プラズマ発生室3の周囲には、磁場発生手段である
コイル11が設置されている。上記コイル11は、プラ
ズマ発生室3の壁面に平行して(はぼ平行で足りる)磁
場が形威されるためプラズマの壁面での消失を防止する
ことで高密度のプラズマが維持できる。さらに、本構成
ではマイクロ波の進行方向とほぼ平行に磁場が形威され
ているため、磁場の強度を強め電子のE CR(Ele
ctron Cycl−tron Re5onannc
e)条件の磁場強度(マイクロ波の周波数が2.45G
Hzのとき、875Gauss)以上とする、マイクロ
波は共鳴的にプラズマ中に吸収され、さらに10”/c
d以上の高密度プラズマを得ることも可能である。但し
、ECR条件は必要不可欠なものではなく、磁場による
プラズマの拘束により反応ガスのラジカル、イオン照射
用ガスのイオンを十分高濃度化できる。さらに上記磁場
はプラズマ発生室3で発生したプラズマが反応室4に流
失するのを防止し、プラズマ密度の維持を計ると共に基
板がプラズマに曝されて基板温度の制御が困難になった
り、プラズマダメージが発生したりするのを防止する。
コイル11が設置されている。上記コイル11は、プラ
ズマ発生室3の壁面に平行して(はぼ平行で足りる)磁
場が形威されるためプラズマの壁面での消失を防止する
ことで高密度のプラズマが維持できる。さらに、本構成
ではマイクロ波の進行方向とほぼ平行に磁場が形威され
ているため、磁場の強度を強め電子のE CR(Ele
ctron Cycl−tron Re5onannc
e)条件の磁場強度(マイクロ波の周波数が2.45G
Hzのとき、875Gauss)以上とする、マイクロ
波は共鳴的にプラズマ中に吸収され、さらに10”/c
d以上の高密度プラズマを得ることも可能である。但し
、ECR条件は必要不可欠なものではなく、磁場による
プラズマの拘束により反応ガスのラジカル、イオン照射
用ガスのイオンを十分高濃度化できる。さらに上記磁場
はプラズマ発生室3で発生したプラズマが反応室4に流
失するのを防止し、プラズマ密度の維持を計ると共に基
板がプラズマに曝されて基板温度の制御が困難になった
り、プラズマダメージが発生したりするのを防止する。
第2図、第3図は、それぞれ本発明の他の1実施例にお
けるプラズマ発生室3近傍に設置する磁石20の構成を
示した縦断面図と横断面図である。
けるプラズマ発生室3近傍に設置する磁石20の構成を
示した縦断面図と横断面図である。
隣接する磁極の極性が異なるように、偶数個の磁石20
の小片を円周上に交互に配列し、全体としてリング形成
の構成となっている。この磁石20からは、上記プラズ
マ発生室の内側に磁力線21が発生し、この磁力線21
によりプラズマ22を閉し込める多重カスプ磁場を形威
し、プラズマ22の周囲への拡散を防止し、プラズマ2
2を高密度化する。また、プラズマ発生室3と反応室4
の境界近傍に上記磁石20を分割しその間隔をあけて磁
石20a、20bとする。この時磁石20a、20bの
極性は変えておく。
の小片を円周上に交互に配列し、全体としてリング形成
の構成となっている。この磁石20からは、上記プラズ
マ発生室の内側に磁力線21が発生し、この磁力線21
によりプラズマ22を閉し込める多重カスプ磁場を形威
し、プラズマ22の周囲への拡散を防止し、プラズマ2
2を高密度化する。また、プラズマ発生室3と反応室4
の境界近傍に上記磁石20を分割しその間隔をあけて磁
石20a、20bとする。この時磁石20a、20bの
極性は変えておく。
これにより磁石20a、20b間で磁力線23はプラズ
マ発生室3の中心方向に絞りこまれるため、プラズマの
流失が防止できる。流失を防ぐためマイクロ波同軸棒8
先端とプラズマ発生室3の壁面間に磁力線を構成する。
マ発生室3の中心方向に絞りこまれるため、プラズマの
流失が防止できる。流失を防ぐためマイクロ波同軸棒8
先端とプラズマ発生室3の壁面間に磁力線を構成する。
上記プラズマ発生室3で活性化された第1の反応ガスは
、基板13に導入され反応室4に直接供給された第2の
反応ガスと合流する。ここで、第2の反応ガスは、励起
しやすいため、第1の反応ガスから気相上、あるいは基
板13上でエネルギーを受けて活性化される。このよう
にして、活性化された反応ガス基板13を覆うことにな
る。
、基板13に導入され反応室4に直接供給された第2の
反応ガスと合流する。ここで、第2の反応ガスは、励起
しやすいため、第1の反応ガスから気相上、あるいは基
板13上でエネルギーを受けて活性化される。このよう
にして、活性化された反応ガス基板13を覆うことにな
る。
上記第1の反応ガスを導入する第1の反応ガス供給手段
9はプラズマ発生室3の基板と対向する平面から第1の
反応ガスを均一に、かつ基板13に対してほぼ垂直方向
に導入する。
9はプラズマ発生室3の基板と対向する平面から第1の
反応ガスを均一に、かつ基板13に対してほぼ垂直方向
に導入する。
上記第1の反応ガスの圧力を制御してラジカルあるいは
イオンの平均自由行程が真空槽2内の寸法に比べて同等
以上である領域とすると、第1の反応ガスはその方向を
変えることなく基板13に供給される。従って、反応ガ
スが基板13に対して無秩序な方向から侵入し微細な孔
や溝の表面近傍で濃度と高めるのではなく、微細な孔や
溝の底面近くにもガスが供給できるため、孔や溝の表面
で孔や溝をふさぐように膜が堆積するオーバハング現象
がおこらず、溝の底面や側面でも膜の堆積が十分に起こ
る。
イオンの平均自由行程が真空槽2内の寸法に比べて同等
以上である領域とすると、第1の反応ガスはその方向を
変えることなく基板13に供給される。従って、反応ガ
スが基板13に対して無秩序な方向から侵入し微細な孔
や溝の表面近傍で濃度と高めるのではなく、微細な孔や
溝の底面近くにもガスが供給できるため、孔や溝の表面
で孔や溝をふさぐように膜が堆積するオーバハング現象
がおこらず、溝の底面や側面でも膜の堆積が十分に起こ
る。
ここで、基板13に接続された基板電源17(堆積する
ものが金属等の導体の場合は直流電源で良いが、絶縁物
の場合には高周波電源が必要。)により、基板13はプ
ラズマに対して負電位になるため、正イオンである加熱
用ガスのイオンが、プラズマ中から基板13に飛び込む
。この時、基板上のプラズマは高密度であるため、基板
電源から電力が低電力であっても多量のイオンを引き出
すことができ、ダメージを与えること無く基板13の加
熱が可能となる。該低エネルギーによるイオン照射は、
基板13上で局所的な原子の再配列を促し、原子はより
低いエネルギー状態に移るため膜質の改善効果が期待で
きる。
ものが金属等の導体の場合は直流電源で良いが、絶縁物
の場合には高周波電源が必要。)により、基板13はプ
ラズマに対して負電位になるため、正イオンである加熱
用ガスのイオンが、プラズマ中から基板13に飛び込む
。この時、基板上のプラズマは高密度であるため、基板
電源から電力が低電力であっても多量のイオンを引き出
すことができ、ダメージを与えること無く基板13の加
熱が可能となる。該低エネルギーによるイオン照射は、
基板13上で局所的な原子の再配列を促し、原子はより
低いエネルギー状態に移るため膜質の改善効果が期待で
きる。
第4図は前記と更に異なる実施例(第3の実施例)を示
す。
す。
第1の反応ガス供給手段9、第2の反応ガス供給手段1
0とは、プラズマ発生室4の基板13に対向する面上に
交互に設けられている。複数種類の反応ガスがともに比
較的活性化しにくいガスの場合、該複数種類のガスの気
相中での反応を防ぎ、プラズマ中の電子と上記ガスとの
衝突をにより個々のガスが活性化した状態で基板13に
到達することができる。
0とは、プラズマ発生室4の基板13に対向する面上に
交互に設けられている。複数種類の反応ガスがともに比
較的活性化しにくいガスの場合、該複数種類のガスの気
相中での反応を防ぎ、プラズマ中の電子と上記ガスとの
衝突をにより個々のガスが活性化した状態で基板13に
到達することができる。
第5図は本発明の第4の1実施例を示したものである。
反応室4のプラズマ発生室3近傍に新たにコイル24を
設置する。該コイル24による磁力線25は、前記コイ
ル11の磁力wA12と反対向きに発生するようにし、
マイクロ波同軸棒8の周囲にカスプ磁場を形成する。こ
れにより、基板13上で大面積の高密度プラズマを形成
できる。本実施例の場合、磁石18を設置してカスプの
中央からのプラズマの流出を防止しているが、該磁石1
8が無くても大面積プラズマの発生が可能である。
設置する。該コイル24による磁力線25は、前記コイ
ル11の磁力wA12と反対向きに発生するようにし、
マイクロ波同軸棒8の周囲にカスプ磁場を形成する。こ
れにより、基板13上で大面積の高密度プラズマを形成
できる。本実施例の場合、磁石18を設置してカスプの
中央からのプラズマの流出を防止しているが、該磁石1
8が無くても大面積プラズマの発生が可能である。
さらに本実施例ではマイクロ波同軸棒8の周囲を石英等
のマイクロ波透過材26で覆うことでプラズマ中のイオ
ンがマイクロ波同軸棒8をスパッタすることによる異物
の発生、あるいはプラズマによるマイクロ波同軸棒8の
過熱等を防止できる。
のマイクロ波透過材26で覆うことでプラズマ中のイオ
ンがマイクロ波同軸棒8をスパッタすることによる異物
の発生、あるいはプラズマによるマイクロ波同軸棒8の
過熱等を防止できる。
第6図は本発明の第5の1実施例を示したものである。
マイクロ波の伝搬を同軸線路を使用せず円形導波管27
で行い、真空槽2への導入はマイクロ波導入窓28を用
いている。本発明によればマイクロ波同軸棒8の過熱等
の心配がない。
で行い、真空槽2への導入はマイクロ波導入窓28を用
いている。本発明によればマイクロ波同軸棒8の過熱等
の心配がない。
以上説明したように、本発明の薄膜形成装置を用いて本
発明の薄膜形成方法を実施すると、反応ガスを高濃度で
活性化し基板上に垂直方向より導入し、また基板上には
、一定の制御したエネルギーを持つ粒子を衝突させて、
基板の表面のみを所定の温度に加熱して、反応ガスを基
板に垂直方向より供給し基板表面のみで反応させ、その
表面に選択的に薄膜を堆積させることができ、以下に示
す顕著な効果がある。
発明の薄膜形成方法を実施すると、反応ガスを高濃度で
活性化し基板上に垂直方向より導入し、また基板上には
、一定の制御したエネルギーを持つ粒子を衝突させて、
基板の表面のみを所定の温度に加熱して、反応ガスを基
板に垂直方向より供給し基板表面のみで反応させ、その
表面に選択的に薄膜を堆積させることができ、以下に示
す顕著な効果がある。
(1)基板上の小孔や細溝内でも表面をふさぐこと無く
成膜反応をおこなえる。
成膜反応をおこなえる。
(2)基板全体を加熱しないため底膜のストレスを低減
できる。
できる。
(3)基板表面のみを加熱できるため、その周辺への反
応生成物の付着が少なく、異物の発生および薄膜中への
異物の混入を防止することができる。
応生成物の付着が少なく、異物の発生および薄膜中への
異物の混入を防止することができる。
(4)基板パラズマにさらされず、かつ照射するイオン
が低エネルギーであり基板へのダメージが無い。
が低エネルギーであり基板へのダメージが無い。
以上のことから、本発明による成膜法を用いた製品は信
頼性の非常に高いものが得られる。特に半導体製品のよ
うな微細配線においては、ストレスや異物による不良が
今後さらに増加の傾向にあるため、歩留まりの高い本発
明方法による生産は極めて有効である。
頼性の非常に高いものが得られる。特に半導体製品のよ
うな微細配線においては、ストレスや異物による不良が
今後さらに増加の傾向にあるため、歩留まりの高い本発
明方法による生産は極めて有効である。
さらに、プラズマは磁場で閉し込め基板と分離している
ためプラズマによって引き起こされるダメージ、たとえ
ば、チャージアップ、電磁波の新入を予防でき素子の信
頼性の向上が一層可能となる。
ためプラズマによって引き起こされるダメージ、たとえ
ば、チャージアップ、電磁波の新入を予防でき素子の信
頼性の向上が一層可能となる。
第1図は本発明の第1の実施例の薄膜形成装置の縦断面
図、第2図は本発明の第2の実施例の薄膜形成装置の磁
気発生手段であるコイルの横断面図、第3図は本発明の
第2の実施例の薄膜形成装置の磁気発生手段であるコイ
ルの縦断面図、第4図は本発明の第3の実施例のFil
膜形威形成の縦断面図、第5図は本発明の第4の実施例
の薄膜形成装置の縦断面図、第6図は本発明の第5の実
施例の薄膜形成装置の縦断面図である。 l・・・マイクロ波導入部、2・・・真空槽、3・・・
プラズマ発生室、4・・・反応室、5・・・マイクロ波
導入窓、6・・・導波管、7・・・マイクロ波発生源、
8・・・マイクロ波同軸棒、9・・・第1の反応ガス供
給手段、10・・・第2の反応ガス供給手段、11・・
・コイル、12・・・磁力線、13・・・基板、14・
・・基板ホルダー、15・・・中間材、16・・・真空
排気口、17・・・電源、18・・・磁石、19・・・
磁力線、20・・・磁石、21・・・磁力線、22・・
・プラズマ、23・・・磁力線、24・・・コイル、2
5・・・磁力線、26・・・マイクロ波透過材、27・
・・円形導波管、28・・・マイクロ波導入宜
図、第2図は本発明の第2の実施例の薄膜形成装置の磁
気発生手段であるコイルの横断面図、第3図は本発明の
第2の実施例の薄膜形成装置の磁気発生手段であるコイ
ルの縦断面図、第4図は本発明の第3の実施例のFil
膜形威形成の縦断面図、第5図は本発明の第4の実施例
の薄膜形成装置の縦断面図、第6図は本発明の第5の実
施例の薄膜形成装置の縦断面図である。 l・・・マイクロ波導入部、2・・・真空槽、3・・・
プラズマ発生室、4・・・反応室、5・・・マイクロ波
導入窓、6・・・導波管、7・・・マイクロ波発生源、
8・・・マイクロ波同軸棒、9・・・第1の反応ガス供
給手段、10・・・第2の反応ガス供給手段、11・・
・コイル、12・・・磁力線、13・・・基板、14・
・・基板ホルダー、15・・・中間材、16・・・真空
排気口、17・・・電源、18・・・磁石、19・・・
磁力線、20・・・磁石、21・・・磁力線、22・・
・プラズマ、23・・・磁力線、24・・・コイル、2
5・・・磁力線、26・・・マイクロ波透過材、27・
・・円形導波管、28・・・マイクロ波導入宜
Claims (17)
- 1.複数種類の反応ガスを用いて、化学反応により基板
上に化学的処理を施して薄膜を形成する方法において、 上記複数種類の反応ガスのうち少なくとも1種類の反応
ガスを活性化して、上記基板上に垂直方向から導入する
とともに、 前記基板に薄膜を形成すべき側の表面にのみエネルギー
を供給して、 上記の基板表面で化学反応を生じさせることを特徴とす
る薄膜の形成方法。 - 2.前記基板の表面にエネルギーを供給する方法は、該
基板の表面にイオンを衝突させる手段によることを特徴
とする、請求項1に記載した薄膜の形成方法。 - 3.前記複数種類の反応ガスのうちの少なくとも1種類
の第1の反応ガス、及び、イオン供給用ガスを、同一手
段によって活性化することを特徴とする、請求項1又は
請求項2に記載した薄膜の形成方法。 - 4.前記第1の反応ガス及びイオン供給用ガスを活性化
する手段は、プラズマを用いるものであることを特徴と
する、請求項3に記載した薄膜の形成方法。 - 5.前記第1の反応ガス及びイオン供給用ガスを活性化
する手段は、マイクロ波によって発生させたプラズマで
あることを特徴とする、請求項4に記載した薄膜の形成
方法。 - 6.前記複数種類の反応ガスのうちの、活性化し易い少
なくとも1種類の第2の反応ガスを、基板上に直接導入
することを特徴とする、請求項3ないし請求項5の内の
何れか一つに記載した薄膜の形成方法。 - 7.前記複数種類の反応ガスのうちの、活性化し易い少
なくとも1種類の第2の反応ガスを、活性化した後に基
板上に導入することを特徴とする、請求項3ないし請求
項5の内の何れか一つに記載した薄膜の形成方法。 - 8.前記の活性化し易い第2の反応ガスを、活性化しに
くい第1の反応ガスの活性化手段により、同時に活性化
することを特徴とする、請求項7に記載した薄膜の形成
方法。 - 9.前記第1の反応ガスはO_2又はN_2Oであり、
前記第2の反応ガスはSiH_4はテトラ・エチル・オ
ルソ・シリケートであり、イオン供給用ガスはArであ
って、基板表面にシリコン酸化膜を形成することを特徴
とする、請求項6ないし請求項8の内の何れか一つに記
載した薄膜の形成方法。 - 10.前記第1の反応ガスはN_2又はNH_3であり
、前記第2の反応ガスはSiH_4又はテトラ・エチル
・オルソ・シリケートであり、イオン供給用ガスはAr
であって、基板表面にシリコン窒化膜を形成することを
特徴とする、請求項6ないし請求項8の内の何れか一つ
に記載した薄膜の形成方法。 - 11.真空槽内に、プラズマ発生室と、該プラズマ発生
室に対して空間を介して連通する反応室とを設け、 上記プラズマ発生室には、該プラズマ発生室の側壁と平
行に反応室に向けて反応ガスを噴出し得る第1の反応ガ
ス供給手段と、該第1の反応ガスの活性化手段であるプ
ラズマ発生手段を設け、 前記反応室には、上記プラズマ発生室に対向せしめて基
板を保持する基板ホルダ、第2の反応ガス供給手段とを
設け、 かつ、前記プラズマ発生室にプラズマから基板表面へイ
オンを導入する手段を設けたことを特徴とする薄膜形成
装置。 - 12.前記のイオンを導入する手段は、前記基板ホルダ
に電圧を印加する手段であることを特徴とする、請求項
11に記載した薄膜形成装置。 - 13.前記第1の反応ガスおよびイオン供給用ガスの活
性化手段としてマイクロ波導入部を設け、上記マイクロ
波導入部を介してプラズマ発生室内へマイクロ波を導入
してプラズマを発生させる構造であることを特徴とする
、請求項11又は請求項12に記載した薄膜形成装置。 - 14.前記マイクロ波によるプラズマの発生領域は基板
上方の空間に限定されており、プラズマ発生室の壁面お
よび反応室の壁面に達しないことを特徴とする、請求項
13に記載した薄膜形成装置。 - 15.前記のプラズマ発生領域を限定する手段は、プラ
ズマ発生室の周囲に設けられた磁気発生手段であること
を特徴とする、請求項14に記載した薄膜形成装置。 - 16.前記の磁気発生手段は、マイクロ波の進行方向と
平行な磁場をプラズマ発生室内に発生させる構造であり
、かつ、発生した磁場の強度はプラズマ中の電子がマイ
クロ波と共振する強度以上であることを特徴とする、請
求項15に記載した薄膜形成装置。 - 17.前記の磁気発生手段は、プラズマ発生室内にカス
プ磁場を発生するものであることを特徴とする、請求項
15に記載した薄膜形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4933490A JPH03253574A (ja) | 1990-03-02 | 1990-03-02 | 薄膜の形成方法、及び、薄膜形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4933490A JPH03253574A (ja) | 1990-03-02 | 1990-03-02 | 薄膜の形成方法、及び、薄膜形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03253574A true JPH03253574A (ja) | 1991-11-12 |
Family
ID=12828096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4933490A Pending JPH03253574A (ja) | 1990-03-02 | 1990-03-02 | 薄膜の形成方法、及び、薄膜形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03253574A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5397421A (en) * | 1992-10-20 | 1995-03-14 | Sony Corporation | Powder beam etching machine |
JP2007294159A (ja) * | 2006-04-21 | 2007-11-08 | Shibaura Mechatronics Corp | マイクロ波導入器、プラズマ発生装置及びプラズマ処理装置 |
-
1990
- 1990-03-02 JP JP4933490A patent/JPH03253574A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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