JPH03249436A - ベンチレーテッド型a1合金製ディスクブレーキロータ - Google Patents
ベンチレーテッド型a1合金製ディスクブレーキロータInfo
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- JPH03249436A JPH03249436A JP4867190A JP4867190A JPH03249436A JP H03249436 A JPH03249436 A JP H03249436A JP 4867190 A JP4867190 A JP 4867190A JP 4867190 A JP4867190 A JP 4867190A JP H03249436 A JPH03249436 A JP H03249436A
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Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、自動車等の車輌に組込まれるディスクブレー
キに係り、更に詳細にはベンチレーテッド型のAl合金
製ディスクブレーキロータに係る。
キに係り、更に詳細にはベンチレーテッド型のAl合金
製ディスクブレーキロータに係る。
[従来の技術]
ディスクブレーキに組込まれるブレーキロータは、その
冷却性を向上させる目的で、ロータ本体に複数個の冷却
孔が設けられた所謂ベンチレーテッド型のものが主流に
なってきている。ベンチレーテッド型のブレーキロータ
のディスク部は、周知の如く、互いに平行な一対の環状
の円板部と、円板部の間にて互いに周方向に隔置され円
板部と共働して複数個の冷却孔を郭定する複数個のリブ
部とを有している。また例えば特開昭61−12424
4号公報に記載されている如く、ブレーキロータのディ
スク部の耐摩耗性、耐熱性等を向上させる目的で、ディ
スクの表面部がセラミック繊維にて複合強化されたAl
合金よりなるブレーキロータが既に提案されている。
冷却性を向上させる目的で、ロータ本体に複数個の冷却
孔が設けられた所謂ベンチレーテッド型のものが主流に
なってきている。ベンチレーテッド型のブレーキロータ
のディスク部は、周知の如く、互いに平行な一対の環状
の円板部と、円板部の間にて互いに周方向に隔置され円
板部と共働して複数個の冷却孔を郭定する複数個のリブ
部とを有している。また例えば特開昭61−12424
4号公報に記載されている如く、ブレーキロータのディ
スク部の耐摩耗性、耐熱性等を向上させる目的で、ディ
スクの表面部がセラミック繊維にて複合強化されたAl
合金よりなるブレーキロータが既に提案されている。
[発明が解決しようとする課題]
しかしベンチレーテッド型のブレーキロータに於ても、
ブレーキか苛酷な条件下にて使用されることによりブレ
ーキロータが高温になると、ディスク部の表面、即ちブ
レーキバンドとの摺動面に凹凸状の変形が生じ易いとい
う問題がある。かかる問題は上述の特開昭61−124
244号公報に記載されている如くディスク部の表面部
がセラミック繊維にて均一に複合強化されたブレーキロ
ータに於ても生じる。
ブレーキか苛酷な条件下にて使用されることによりブレ
ーキロータが高温になると、ディスク部の表面、即ちブ
レーキバンドとの摺動面に凹凸状の変形が生じ易いとい
う問題がある。かかる問題は上述の特開昭61−124
244号公報に記載されている如くディスク部の表面部
がセラミック繊維にて均一に複合強化されたブレーキロ
ータに於ても生じる。
本願発明者は従来のブレーキロータに於ける上述の如き
問題に鑑み種々の実験的研究を行った結果、ディスク部
の表面に生じる凹凸状の変形は、ディスク部の冷却孔を
郭定する部分の厚さが他の領域に比して小さく、そのた
め高温強度が低いことに起因して生じるものであり、デ
ィスクの円板部を冷却孔との関連に於て適宜に強化材に
て複合強化することにより凹凸状の変形の発生を有効に
防止し得ることを見出した。
問題に鑑み種々の実験的研究を行った結果、ディスク部
の表面に生じる凹凸状の変形は、ディスク部の冷却孔を
郭定する部分の厚さが他の領域に比して小さく、そのた
め高温強度が低いことに起因して生じるものであり、デ
ィスクの円板部を冷却孔との関連に於て適宜に強化材に
て複合強化することにより凹凸状の変形の発生を有効に
防止し得ることを見出した。
本発明は、本願発明者が行った実験的研究の結果得られ
た知見に基き、苛酷な条件下にて使用されてもディスク
部の表面に凹凸状の変形かltじることがないよう改良
されたディスクブレーキロータを提供することを目的と
している。
た知見に基き、苛酷な条件下にて使用されてもディスク
部の表面に凹凸状の変形かltじることがないよう改良
されたディスクブレーキロータを提供することを目的と
している。
[課題を解決するための手段コ
上述の如き目的は、本発明によれば、万いに平行な一対
の環状の円板部と、前記円板部の間にて周方向に互いに
隔置され前記円板部と共働して複数個の冷却孔を郭定す
る複数個のリブ部とを含むベンチレーテッド型Al合金
製ディスクブレーキロータにして、前記円板部の前記冷
却孔を郭定する部分は強化材にて複合強化されており、
前記円板部の前記リブ部に対応する部分は強化材にて複
合強化されていない領域を含むディスクブレーキロータ
、及び互いに平行な一対の環状の円板部と、前記円板部
の間にて周方向に互いに隔置され前記円板部と共働して
複数個の冷却孔を郭定する複数個のリブ部とを含むベン
チレーテッド型Al合金製ディスクブレーキロータにし
て、少なくとも前記円板部は強化材にて複合強化され、
前記円板部の前記冷却孔を郭定する部分の強化材の体積
率は前記円板部の前記リブ部に対応する部分の強化材の
体積率よりも高いディスクブレーキロータによって達成
される。
の環状の円板部と、前記円板部の間にて周方向に互いに
隔置され前記円板部と共働して複数個の冷却孔を郭定す
る複数個のリブ部とを含むベンチレーテッド型Al合金
製ディスクブレーキロータにして、前記円板部の前記冷
却孔を郭定する部分は強化材にて複合強化されており、
前記円板部の前記リブ部に対応する部分は強化材にて複
合強化されていない領域を含むディスクブレーキロータ
、及び互いに平行な一対の環状の円板部と、前記円板部
の間にて周方向に互いに隔置され前記円板部と共働して
複数個の冷却孔を郭定する複数個のリブ部とを含むベン
チレーテッド型Al合金製ディスクブレーキロータにし
て、少なくとも前記円板部は強化材にて複合強化され、
前記円板部の前記冷却孔を郭定する部分の強化材の体積
率は前記円板部の前記リブ部に対応する部分の強化材の
体積率よりも高いディスクブレーキロータによって達成
される。
[発明の作用]
上述の前者の構成に於ては、円板部の冷却孔を郭定する
部分は強化材にて複合強化されており、円板部のリブ部
に対応する部分は強化材にて複合強化されていない領域
を含んでいるので、また上述の後者の構成に於ては、円
板部の冷却孔を郭定する部分の強化材の体積率は円板部
のリブ部に対応する部分の強化材の体積率よりも高いの
で、円板部の冷却孔を郭定する部分は円板部のリブ部に
対応する部分に比して強度、特に高温強度に優れ、従っ
てブレーキロータが高温になっても冷却孔を郭定する部
分はブレーキパッドによる押圧力に十分耐えることがで
き、これにより冷却孔を郭定する部分が冷却孔へ向けて
凹状に変形することが効果的に防止される。
部分は強化材にて複合強化されており、円板部のリブ部
に対応する部分は強化材にて複合強化されていない領域
を含んでいるので、また上述の後者の構成に於ては、円
板部の冷却孔を郭定する部分の強化材の体積率は円板部
のリブ部に対応する部分の強化材の体積率よりも高いの
で、円板部の冷却孔を郭定する部分は円板部のリブ部に
対応する部分に比して強度、特に高温強度に優れ、従っ
てブレーキロータが高温になっても冷却孔を郭定する部
分はブレーキパッドによる押圧力に十分耐えることがで
き、これにより冷却孔を郭定する部分が冷却孔へ向けて
凹状に変形することが効果的に防止される。
尚本発明に於て使用される強化材は従来より接合材料の
製造に使用されている任意の強化材であってよいが、特
にアルミナ−シリカ系短繊維、鉱物繊維、チタン酸カリ
ウムウィスカ、炭化ゲイ素ウィスカ、窒化ケイ素ウィス
カ等であることが好ましい。
製造に使用されている任意の強化材であってよいが、特
にアルミナ−シリカ系短繊維、鉱物繊維、チタン酸カリ
ウムウィスカ、炭化ゲイ素ウィスカ、窒化ケイ素ウィス
カ等であることが好ましい。
また上述の前者の構成に於ては、円板部の冷却孔を郭定
する部分の強化材の体積率は10〜40%であることか
好ましく、特に強化材としてアルミナ−シリカ系短繊維
、鉱物繊維、チタン酸カリウムウィスカが使用される場
合には15〜4()%であることが好ましく、炭化ケイ
素ウィスカ、窒化ケイ素ウィスカが使用される場合には
10〜25%であることが好ましい。
する部分の強化材の体積率は10〜40%であることか
好ましく、特に強化材としてアルミナ−シリカ系短繊維
、鉱物繊維、チタン酸カリウムウィスカが使用される場
合には15〜4()%であることが好ましく、炭化ケイ
素ウィスカ、窒化ケイ素ウィスカが使用される場合には
10〜25%であることが好ましい。
また上述の後者の構成に於ては、円板部のリブ部に対応
する部分の強化材の体積率は4〜20%であることが好
ましい。また円板部の冷却孔を郭定する部分の強化材の
体積率は円板部のリブ部に対応づる部分の強化材の体積
率の2〜6倍であることが好ましく、特に強化材と1−
7でアルミナ−シリカ系短繊維、鉱物繊維、チタン酸カ
リウムウィスカが使用される場合には4〜6倍であるこ
とか好ま[7く、炭化ケイ素ウィスカ、窒化ケイ素ウィ
スカが使用される場合には2〜4倍であることが好ま[
,0゜ 以T−’に添付の図を参照しつつ、本発明を実施例に1
〉いて詳細に説明する。
する部分の強化材の体積率は4〜20%であることが好
ましい。また円板部の冷却孔を郭定する部分の強化材の
体積率は円板部のリブ部に対応づる部分の強化材の体積
率の2〜6倍であることが好ましく、特に強化材と1−
7でアルミナ−シリカ系短繊維、鉱物繊維、チタン酸カ
リウムウィスカが使用される場合には4〜6倍であるこ
とか好ま[7く、炭化ケイ素ウィスカ、窒化ケイ素ウィ
スカが使用される場合には2〜4倍であることが好ま[
,0゜ 以T−’に添付の図を参照しつつ、本発明を実施例に1
〉いて詳細に説明する。
第一の実施例
第1図は本発明の第一の実施例によるディスクブレーキ
ロータをその軸線を通る平面に沿って切断した端面を示
す断面図である。
ロータをその軸線を通る平面に沿って切断した端面を示
す断面図である。
第1図に於て、]Oはブレーキロータを全体的に示して
おり、該ロータはディスク部1,4とハブ部16とより
なるロータ本体12を含んでいる。
おり、該ロータはディスク部1,4とハブ部16とより
なるロータ本体12を含んでいる。
ディスク部14は互いに平行な一対の環状の円板部18
及び20と、径方向に延在し周方向に互いに隔置され円
板部]8及び20を互いに一体に接続する複数個のリブ
部22とよりなっている。リブ部22は円板部18及び
20と共働し、て軸線24に対し放射状に延在する複数
個の冷却孔26を郭定している。
及び20と、径方向に延在し周方向に互いに隔置され円
板部]8及び20を互いに一体に接続する複数個のリブ
部22とよりなっている。リブ部22は円板部18及び
20と共働し、て軸線24に対し放射状に延在する複数
個の冷却孔26を郭定している。
この実施例に於ては、ロータ本体12はAl合金にて構
成されており、円板部18及び20の冷却孔26を郭定
する部分はその全体に亙り強化ヰ428にて複合強化さ
れている。また円板部18及び20のリブ部に対応する
部分はその表面部に於てのみ強化材28にて複合強化さ
れており、他の領域に於てはAl合金のみよりなってい
る。
成されており、円板部18及び20の冷却孔26を郭定
する部分はその全体に亙り強化ヰ428にて複合強化さ
れている。また円板部18及び20のリブ部に対応する
部分はその表面部に於てのみ強化材28にて複合強化さ
れており、他の領域に於てはAl合金のみよりなってい
る。
更に円板部18及び20の円環板状の表面には耐摩耗性
被覆層29が形成されている。
被覆層29が形成されている。
具体例1
下記の表1に示された強化材か各々独立に分散されバイ
ンダを含有する強化材分散液を十分撹拌した後、各分散
液に対し吸引成形を行うことにより、第2図に示されて
いる如く、外径243mm。
ンダを含有する強化材分散液を十分撹拌した後、各分散
液に対し吸引成形を行うことにより、第2図に示されて
いる如く、外径243mm。
内径106m、厚さ3 mmの寸法を有しそれぞれ下記
の表1に示された体積率の強化材30よりなる円環板状
の成形体32を各強化材について各々2個形成した。
の表1に示された体積率の強化材30よりなる円環板状
の成形体32を各強化材について各々2個形成した。
また下記の表2に示された強化材が各々独立に分散され
バインダを含有する強化材分散液を十分撹拌し、混合し
た後、各分散液に対しプレス成形を行うことにより、第
3図に示されている如く、互いに同心の直径243+a
m、 106mmの円筒面と中心角4度のニーつの平面
とにより郭定される扇形の断面形状を有し厚さ16關の
寸法を有し下記の表2に示された体積率の強化材34よ
りなるプロ・ツク状の成形体36を各強化材又は強化材
の組合せについて各々24個形成した。
バインダを含有する強化材分散液を十分撹拌し、混合し
た後、各分散液に対しプレス成形を行うことにより、第
3図に示されている如く、互いに同心の直径243+a
m、 106mmの円筒面と中心角4度のニーつの平面
とにより郭定される扇形の断面形状を有し厚さ16關の
寸法を有し下記の表2に示された体積率の強化材34よ
りなるプロ・ツク状の成形体36を各強化材又は強化材
の組合せについて各々24個形成した。
次いでこれらの成形体32及び36を表1及び表2に示
されたロータNoの組合せにて、第4図に示されている
如く、互いに隣接する成形体36の中心線のなす角度が
15度になり、成形体36の直径の大きい側の円筒面が
成形体32の外周に整合するよう24個の成形体36を
二つの形成体32の間に配置し、これにより実質的にブ
レーキロータのディスク部に対応する形状を有する複合
成形体40を形成した。
されたロータNoの組合せにて、第4図に示されている
如く、互いに隣接する成形体36の中心線のなす角度が
15度になり、成形体36の直径の大きい側の円筒面が
成形体32の外周に整合するよう24個の成形体36を
二つの形成体32の間に配置し、これにより実質的にブ
レーキロータのディスク部に対応する形状を有する複合
成形体40を形成した。
次いで図には示されていないが、複合成形体40を60
0℃に予熱した後、ブレーキロータ鋳造用の高圧鋳造装
置の金型内に複合成形体を配置し、金型内に730℃の
Al合金iIS規格AC8A)の溶湯を注湯し、型締め
後溶湯を約11000k / c−の圧力に加圧し、そ
の加圧状態を溶湯が完全に凝固するまで保持した。次い
でかくして得られた鋳物の温度が室温にまで低下した後
金型より鋳物を取出し、鋳物に対し熱処理T6を施し、
更に鋳物に対し元の成形体36により複合強化された部
分の中央に冷却孔を形成し、円板部の研削及びボルト孔
形成の如き加工を行い、更に円板部の表面に36vt%
Fe、50vt%Cr % 4 wt%C110C11
Oなる組成を有するFe−Cr系合金を溶射することに
より耐摩耗性被覆層を形成した。
0℃に予熱した後、ブレーキロータ鋳造用の高圧鋳造装
置の金型内に複合成形体を配置し、金型内に730℃の
Al合金iIS規格AC8A)の溶湯を注湯し、型締め
後溶湯を約11000k / c−の圧力に加圧し、そ
の加圧状態を溶湯が完全に凝固するまで保持した。次い
でかくして得られた鋳物の温度が室温にまで低下した後
金型より鋳物を取出し、鋳物に対し熱処理T6を施し、
更に鋳物に対し元の成形体36により複合強化された部
分の中央に冷却孔を形成し、円板部の研削及びボルト孔
形成の如き加工を行い、更に円板部の表面に36vt%
Fe、50vt%Cr % 4 wt%C110C11
Oなる組成を有するFe−Cr系合金を溶射することに
より耐摩耗性被覆層を形成した。
尚各冷却孔の厚さ方向の寸法はロータNo、1及び2に
ついては6 mmであり、ロータNo、3〜6について
は10mmであった。
ついては6 mmであり、ロータNo、3〜6について
は10mmであった。
また比較の目的で、ロータ本体が熱処理T6にて処理さ
れたAl合金(JIS規格AC8A)のみよりなり強化
材にて複合強化されていない点を除き、上述のロータN
o、1〜6と同一のブレーキロータを形成した。
れたAl合金(JIS規格AC8A)のみよりなり強化
材にて複合強化されていない点を除き、上述のロータN
o、1〜6と同一のブレーキロータを形成した。
次いで各ブレーキロータについて下記の条件にて耐久試
験を行った。
験を行った。
速度: 100klIl/h −Okm/h減速度8
0.45G 制動繰返し時間間隔、 35秒 制動繰返し回数= 20回 試験の結果、比較例のブレーキロータに於ては円板部の
冷却孔を郭定する部分とリブ部に対応する部分との間の
境界領域の耐摩耗性被覆層がロータ本体より剥離し、ま
た円板部の冷却孔を郭定する部分が凹状に変形した。こ
れに対し上述のロータNo、1〜6の何れに於ても耐摩
耗性被覆層の異常は認められず、また円板部に凹凸の変
形は生じなかった。
0.45G 制動繰返し時間間隔、 35秒 制動繰返し回数= 20回 試験の結果、比較例のブレーキロータに於ては円板部の
冷却孔を郭定する部分とリブ部に対応する部分との間の
境界領域の耐摩耗性被覆層がロータ本体より剥離し、ま
た円板部の冷却孔を郭定する部分が凹状に変形した。こ
れに対し上述のロータNo、1〜6の何れに於ても耐摩
耗性被覆層の異常は認められず、また円板部に凹凸の変
形は生じなかった。
第二の実施例
第5図は本発明の第二の実施例によるディスクブレーキ
ロータをその軸線を通る平面に沿って切断した端面を示
す断面図である。尚第5図に於て、第1図に示された部
分と実質的に同一の部分には第1図に付された符号と同
一の符号か付されている。
ロータをその軸線を通る平面に沿って切断した端面を示
す断面図である。尚第5図に於て、第1図に示された部
分と実質的に同一の部分には第1図に付された符号と同
一の符号か付されている。
この実施例に於ても、ロータ本体12はAl合金にて構
成されており、ディスク部]4は強化材28にて複合強
化されている。特に円板部18及び20の冷却孔26を
郭定する部分、より詳細には冷却孔に隣接する領域の強
化材の体積率は他の領域の強化材の体積率よりも高く設
定されている。
成されており、ディスク部]4は強化材28にて複合強
化されている。特に円板部18及び20の冷却孔26を
郭定する部分、より詳細には冷却孔に隣接する領域の強
化材の体積率は他の領域の強化材の体積率よりも高く設
定されている。
具体例2
下記の表3に示された強化材か各々独立に分散されバイ
ンダを含有する強化材分散液を十分撹拌した後、各分散
液に対し吸引成形を行うことにより、第6図に示されて
いる如く、外径243m+m、内径106mm、厚さ3
Il1mの一=j法を有し、それぞれ下記の表3に示さ
れた体積率の強化材31よりなる円環板状の成形体33
を各強化材について各々2個形成した。
ンダを含有する強化材分散液を十分撹拌した後、各分散
液に対し吸引成形を行うことにより、第6図に示されて
いる如く、外径243m+m、内径106mm、厚さ3
Il1mの一=j法を有し、それぞれ下記の表3に示さ
れた体積率の強化材31よりなる円環板状の成形体33
を各強化材について各々2個形成した。
同様に下記の表4に示された強化材か各々独立に分散さ
れバインダを含有する強化材分散液を十分撹拌した後、
各分散液に対し吸引成形を行うことにより、第7図に示
されている如く、外径243關、内径106mm、厚さ
8mlImの寸法を有しそれぞれ下記の表4に示された
体積率の強化材35よりなる円環板状の成形体37を各
強化+4について各々2個形成した。
れバインダを含有する強化材分散液を十分撹拌した後、
各分散液に対し吸引成形を行うことにより、第7図に示
されている如く、外径243關、内径106mm、厚さ
8mlImの寸法を有しそれぞれ下記の表4に示された
体積率の強化材35よりなる円環板状の成形体37を各
強化+4について各々2個形成した。
次いで各成形体37に対しプレス成形を行なうことによ
り、第8図に示されている如く、中心角4度の二つの平
面により郭定された扇形の断面形状を有し中心線のなす
角度が15度になるよう互いに隔置された深さ4Ill
Iの24個のリセス38を有する成形体37′を形成し
た。尚このプレス成形により、各成形体37′のリセス
38に対応する部分の強化材の体積率は下記の表5に示
された値に増大された。次いでかくして成形された2個
の成形体371をそれらのリセスが互いに整合し且互い
に対向するよう配置し、更にそれらの両側に成形体33
を配置することにより、実質的にブレーキロータのディ
スク部に対応する形状を有する複合成形体41を形成し
た。
り、第8図に示されている如く、中心角4度の二つの平
面により郭定された扇形の断面形状を有し中心線のなす
角度が15度になるよう互いに隔置された深さ4Ill
Iの24個のリセス38を有する成形体37′を形成し
た。尚このプレス成形により、各成形体37′のリセス
38に対応する部分の強化材の体積率は下記の表5に示
された値に増大された。次いでかくして成形された2個
の成形体371をそれらのリセスが互いに整合し且互い
に対向するよう配置し、更にそれらの両側に成形体33
を配置することにより、実質的にブレーキロータのディ
スク部に対応する形状を有する複合成形体41を形成し
た。
次いで複合成形体41.が使用され、実質的に元のリセ
スに相当する領域に冷却孔が形成され、ディスク部の表
面に耐摩耗性被覆層が形成されなかった点を除き、上述
の具体例]の場合と同一の要領及び条件にてブレーキロ
ータを形成し、各ブレーキロータについて具体例1の場
合と同一の要領及び条件にて耐久試験を行なった。
スに相当する領域に冷却孔が形成され、ディスク部の表
面に耐摩耗性被覆層が形成されなかった点を除き、上述
の具体例]の場合と同一の要領及び条件にてブレーキロ
ータを形成し、各ブレーキロータについて具体例1の場
合と同一の要領及び条件にて耐久試験を行なった。
その結果この具体例の何れのブレーキロータに於ても、
耐摩耗性被覆層の剥離や円板部の表面の凹凸状の変形の
如き異常は認められなかった。
耐摩耗性被覆層の剥離や円板部の表面の凹凸状の変形の
如き異常は認められなかった。
表
5
以上に於ては本発明を幾つかの実施例について詳細に説
明したが、本発明は、これらの実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能
であることは力業名にとって明らかであろう。
明したが、本発明は、これらの実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能
であることは力業名にとって明らかであろう。
例えば第1図に示された実施例に於てはディスク部の表
面に耐摩耗性被覆層が形成されているが、耐摩耗性被覆
層は省略されてもよく、逆に第5図に示された実施例の
ディスク部の表面に耐摩耗性被覆層が形成されてもよい
。
面に耐摩耗性被覆層が形成されているが、耐摩耗性被覆
層は省略されてもよく、逆に第5図に示された実施例の
ディスク部の表面に耐摩耗性被覆層が形成されてもよい
。
[発明の効果]
以上の説明より明らかである如く、本発明によれば、上
述の前者の構成に於ては、円板部の冷却孔を郭定する部
分は強化材にて複合強化されており、円板部のリブ部に
対応する部分は強化材にて複合強化されいない領域を含
んでおり、また上述の後者の構成に於ては、円板部の冷
却孔を郭定する部分の強化材の体積率は円板部のリブ部
に対応する部分の強化材の体積率よりも高い。
述の前者の構成に於ては、円板部の冷却孔を郭定する部
分は強化材にて複合強化されており、円板部のリブ部に
対応する部分は強化材にて複合強化されいない領域を含
んでおり、また上述の後者の構成に於ては、円板部の冷
却孔を郭定する部分の強化材の体積率は円板部のリブ部
に対応する部分の強化材の体積率よりも高い。
従って何れの構成に於ても、円板部の冷却孔を郭定する
部分は円板部のリブ部に対応する部分に比して強度、特
に高温強度に優れ、そのためブレーキロータが高温にな
っても冷却孔を郭定する部分はブレーキパッドによる押
圧力に十分耐えることができるので、冷却孔を郭定する
部分が冷却孔へ向けて凹状に変形し円板部の表面に凹凸
状の変形が生じることを効果的に防止することかできる
。
部分は円板部のリブ部に対応する部分に比して強度、特
に高温強度に優れ、そのためブレーキロータが高温にな
っても冷却孔を郭定する部分はブレーキパッドによる押
圧力に十分耐えることができるので、冷却孔を郭定する
部分が冷却孔へ向けて凹状に変形し円板部の表面に凹凸
状の変形が生じることを効果的に防止することかできる
。
また円板部の表面に耐摩耗性被覆層が形成される場合に
も、被覆層が円板部より剥離することを効果的に防止す
ることができる。
も、被覆層が円板部より剥離することを効果的に防止す
ることができる。
第1図は本発明の第一の実施例によるディスクブレーキ
ロータをその軸線を通る平面に沿って切断した端面を示
す断面図、第2図は円環板状の強化材成形体を示す斜視
図、第3図はブロック状の強化材成形体を示す斜視図、
第4図は第2図及び第3図に示された成形体が組合され
ることにより形成された複合成形体を示す部分斜視図、
第5図は本発明の第二の実施例によるディスクブレーキ
ロータをその軸線を通る平面に沿って切断した端面を示
す第1図と同様の断面図、第6図及び第7図はそれぞれ
円環板状の強化材成形体を示す斜視図、第8図は第7図
に示された成形体がプレス成形されることにより形成さ
れたりセスを有する円環板状の強化材成形体を示す拡大
部分斜視図、第9図は第6図及び第8図に示された成形
体が組合されることにより形成された複合成形体を示す
部分斜視図である。 コ0・・ブレーキロータ、12・・・ロータ本体、14
・・・ディスク部、16・・・ハブ部、18.20・・
・円板部、26・・・冷却孔、28・・・強化材、29
・・耐摩耗性被覆層、30.31・・・強化材、32.
33・・・成形体、34.35・・・強化材、36.3
7・・・成形体、38・・・リセス、40.41・・・
複合成形体時 許 出 願 人 トヨタ自動車株式
会社代 理 人 弁理士 明石 昌毅、
第 1 図 6 第 図 zSl・・・1lfflEb 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図
ロータをその軸線を通る平面に沿って切断した端面を示
す断面図、第2図は円環板状の強化材成形体を示す斜視
図、第3図はブロック状の強化材成形体を示す斜視図、
第4図は第2図及び第3図に示された成形体が組合され
ることにより形成された複合成形体を示す部分斜視図、
第5図は本発明の第二の実施例によるディスクブレーキ
ロータをその軸線を通る平面に沿って切断した端面を示
す第1図と同様の断面図、第6図及び第7図はそれぞれ
円環板状の強化材成形体を示す斜視図、第8図は第7図
に示された成形体がプレス成形されることにより形成さ
れたりセスを有する円環板状の強化材成形体を示す拡大
部分斜視図、第9図は第6図及び第8図に示された成形
体が組合されることにより形成された複合成形体を示す
部分斜視図である。 コ0・・ブレーキロータ、12・・・ロータ本体、14
・・・ディスク部、16・・・ハブ部、18.20・・
・円板部、26・・・冷却孔、28・・・強化材、29
・・耐摩耗性被覆層、30.31・・・強化材、32.
33・・・成形体、34.35・・・強化材、36.3
7・・・成形体、38・・・リセス、40.41・・・
複合成形体時 許 出 願 人 トヨタ自動車株式
会社代 理 人 弁理士 明石 昌毅、
第 1 図 6 第 図 zSl・・・1lfflEb 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図
Claims (2)
- (1)互いに平行な一対の環状の円板部と、前記円板部
の間にて周方向に互いに隔置され前記円板部と共働して
複数個の冷却孔を郭定する複数個のリブ部とを含むベン
チレーテッド型Al合金製ディスクブレーキロータにし
て、前記円板部の前記冷却孔を郭定する部分は強化材に
て複合強化されており、前記円板部の前記リブ部に対応
する部分は強化材にて複合強化されていない領域を含む
ディスクブレーキロータ。 - (2)互いに平行な一対の環状の円板部と、前記円板部
の間にて周方向に互いに隔置され前記円板部と共働して
複数個の冷却孔を郭定する複数個のリブ部とを含むベン
チレーテッド型Al合金製ディスクブレーキロータにし
て、少なくとも前記円板部は強化材にて複合強化され、
前記円板部の前記冷却孔を郭定する部分の強化材の体積
率は前記円板部の前記リブ部に対応する部分の強化材の
体積率よりも高いディスクブレーキロータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4867190A JPH03249436A (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | ベンチレーテッド型a1合金製ディスクブレーキロータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4867190A JPH03249436A (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | ベンチレーテッド型a1合金製ディスクブレーキロータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03249436A true JPH03249436A (ja) | 1991-11-07 |
Family
ID=12809788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4867190A Pending JPH03249436A (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | ベンチレーテッド型a1合金製ディスクブレーキロータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03249436A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130284549A1 (en) * | 2010-12-30 | 2013-10-31 | Igor Georgievich Rudoy | Motorcycle brake disc rotor |
-
1990
- 1990-02-28 JP JP4867190A patent/JPH03249436A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130284549A1 (en) * | 2010-12-30 | 2013-10-31 | Igor Georgievich Rudoy | Motorcycle brake disc rotor |
US9188181B2 (en) * | 2010-12-30 | 2015-11-17 | Igor Georgievich Rudoy | Motorcycle brake disc rotor |
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