JPH03249150A - 溶接部の靭性に優れたフェライト系ステンレス鋼 - Google Patents

溶接部の靭性に優れたフェライト系ステンレス鋼

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JPH03249150A
JPH03249150A JP4683690A JP4683690A JPH03249150A JP H03249150 A JPH03249150 A JP H03249150A JP 4683690 A JP4683690 A JP 4683690A JP 4683690 A JP4683690 A JP 4683690A JP H03249150 A JPH03249150 A JP H03249150A
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JP
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stainless steel
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toughness
weld zone
less
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JP4683690A
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English (en)
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Shigeru Minamino
南野 繁
Kazuhiro Tano
和広 田野
Shigeru Fujiwara
茂 藤原
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は溶接部の靭性に優れたフェライト系ステンレス
鋼に関するものである。
(従来の技術) CおよびNの含有量を低減し、TIを添加したフェライ
ト系ステンレス鋼は、C「炭化物の生成が抑制されるた
め耐食性に優れ、かつ加工性もよい。またフェライト単
相であるため、溶接後の冷却中にマルテンサイトが生成
せず、溶接部の加工性も優れている。
このようなT1添加フェライト単相ステンレス鋼には、
11%CrのAl5I409等、17%C「のSUS 
430LX等がある。前者は比較的安価で、自動車排ガ
ス浄化装置用材料や海上輸送コンテナー用材料等に広く
使用されている。後者は耐食性や加工性が前者よりも優
れ、給排水配管用や厨房機器用に使用されている。
これら用途において、上記フェライト系ステンレス鋼は
溶接され、さらに加工されて溶接構造物となるが、溶接
後の加工性がよいことから、溶接部においても高速の加
工が行われる。しかし、該加工時にしばしば割れが発生
するという間開がある。
従来、この対策として溶接時のシールドを強化したり、
加工時に溶接部を加熱すること等が行われているが、割
れを完全に防止することは困難であった。
本発明のフェライト系ステンレス鋼は、この対策として
鋼中のS含有量を低減することを要件の一つにしている
が、耐誘性および耐酸性に優れたフェライト系ステンレ
ス鋼として、Sを0.005%以下にしたものが、特公
昭59−52228号公報により知られている。
(発明が解決しようとする課8) 本発明は、CおよびNの含有量を低減しTIを添加した
フェライト系ステンレス鋼において、溶接した後加工し
て溶接構造物を製造する際に、溶接部を加熱する等の対
策をしなくても高速の加工を行うことのできる、溶接部
の靭性に優れた材料を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段および作用)本発明者は、
CおよびNの含有量を低減しT1を添加した11%Cr
および17%Crのフェライト単相ステンレス鋼を用い
、溶接部の靭性に及ぼす成分元素の影響について種々実
験検討した。この実験において、前記のような溶接構造
物を製造する際に溶接後の高速加工が行えるか否かは、
溶接部の靭性をシャルピー衝撃値で評価するのが良いこ
とが判った。
そして、溶接部の靭性はCおよびSの相乗効果により著
しく改善されることを明らかにした。すなわち溶接部の
結晶粒界に析出するTi4C2S2が、その後の高速加
工において割れの起点となるので、CおよびSの含有量
を低減してその析出を抑えることが必要である。しかし
Ti4C2S2の析出を減らしても、溶接部の結晶粒が
粗大化すると靭性が低下するので、Cは適正量必要であ
る。
本発明はこのような実験結果に基づいてなされたもので
あり、その要旨は、重量%にてC:o、ot 〜o、o
a%、s 1:0.6%以下、M n : 1 、0%
以下、N1:1.0%以下、Cr:10〜20%、AI
:0−1%以下、Ti:6×C(%)〜068%、N 
: 0.02%以下を含み、残部がFeおよび不可避的
不純物からなるフェライト系ステンレス鋼において、S
含有量を0.004%以下としたことを特徴とする溶接
部の靭性に優れたフェライト系ステンレス鋼である。
以下に本発明における成分の限定理由を説明する。
Cは、前述のように溶接部の結晶粒界にTi4C2S2
となって析出し、靭性劣化の原因となるので低い方がよ
い。また粒界腐食など各種腐食に対する耐食性をもたせ
るとともに、母材の靭性や加工性の点からも低い方がよ
く、含有量の上限を0.03%とした。しかし含有量が
低すぎると、前述のように溶接部の結晶粒が粗大化して
靭性が低下する他、加工後の材料表面にオレンジビール
状の肌荒れが生じて美観を損ねるので、下限を0.01
%とした。
Slは固溶硬化が大きいため、加工性の点からは低い方
がよい。しかし脱酸剤としての効果や、材料の研削性向
上効果があるので、ある程度は必要であり 0,6%以
下とした。
Mnは加工性を低下させ、またオーステナイト生成元素
であるため溶接部にマルテンサイトを生成して靭性を著
しく劣化させるので、1.0%以下とした。
NlはMnと同様、オーステナイト生成元素であり溶接
部の靭性を劣化させる他、応力腐食の点からも低い方が
よく、 1.0%以下とした。
Crは耐食性および耐酸化性の点から10%以上必要で
ある。しかし多すぎると加工性および靭性が劣化するの
で20%を上限とした。
Allは脱酸剤として必要である他、窒化物生成元素と
して固溶窒素を低減し、加工性を向上させる。しかし本
発明においてはTiを添加するので0.1%以下でよい
T1は強力な炭窒化物生成元素であり、耐食性および加
工性を向上させる。耐食性の点からC含有量の6倍以上
必要であるが、多量の添加は加工性を劣化させ、また表
面疵の原因となるので、上限を0.8%とした。
Nは耐食性および加工性の点から低い方がよく、0.0
2%以下とした。
Sは、前述のように溶接部の結晶粒界にTi4C2S2
となって析出し、靭性劣化の原因となるので低い方がよ
い。フェライト系ステンレス鋼におけるSは、耐食性や
熱間加工性に有害な元素であり、低い方がよいといわれ
ているが、通常のTi含有低CNl0〜20%Crフェ
ライト系ステンレス鋼では0.005〜0.010%程
度含まれている。この程度のS含有量では、Cを前述の
ように低減しても、溶接構造物を製造する際、溶接後の
加工時に割れが発生する。
本発明においては、前記のような溶接構造物を製造する
際の溶接部の靭性を向上させて、高速の加工時にも割れ
発生を防止するために、S含有量を0.004%以下と
した。
つぎに、溶接部に析出したTi4C2S2の量と靭性の
関係についての実験結果を示す。
C: 0.012%、Cr : 11.03%、Ti:
0.30%、N : 0.011%のフェライト単相ス
テンレス鋼について、S含有量を変化させたものを供試
材とし、TIG溶接後の溶接部シャルピー衝撃値を測定
し、溶接金属中の硫化物としての5ffiを分析した。
その結果、第1図に示すように該S量が低減すると靭性
が向上し、0.003%以下でシャルピー衝撃値が10
)cgm/cシ以上となる。
なお、衝撃試験は溶接部にVノツチを入れた幅2.5關
のJIS4号サブサイズ試験片で行い、試験温度は22
℃、n数は10とした。本発明が対故とするような溶接
構造物においては、この試験による溶接部のシャルピー
衝撃値が10kgm/cシ以上あれば加工時の割れ発生
を防止することができる。
分析されたSは、溶接時に溶融し冷却中に析出した硫化
物としてのもので、硫化物は殆どがTi4C2S2であ
る。固溶しているSELは0.0吋%程度であり、鋼中
のSを0.004%以下とすればよい。
また、C含有量と溶接部靭性の関係についての実験結果
を示す。
S : 0.004%、Cr : 11.03%、T1
:0.30%、N : 0.011%のフェライト単相
ステンレス鋼について、C含有量を変化させたものを供
試材とし、前記と同様の試験によりTIG溶接後の溶接
部シャルピー衝撃値をn1定した。
その結果、第2図に示すようにシャルピー衝撃値がl 
Okg m / cd以上となるのは、C含有量が0.
01%以上でかつ0.03%以下のときであることがわ
かる。Cが0,03%を越える場合は、溶接金属中のT
i4C2S2の析出が多く、0.01%より少ない場合
はこのような析出物は充分に低減していたが、溶接部の
結晶粒が粗大化し粒度番号でO以下であった。
(実 施 例) 第1表に示す化学成分からなるフェライト単相ステンレ
ス鋼を転炉で溶製し、熱間圧延、焼鈍、酸洗、冷間圧延
、焼鈍、酸洗を順次行って板厚3龍の製品とした。これ
をTIG突合わせ溶接した後、シャルピー衝撃試験およ
び落雷曲げ試験を行った。
シャルピー衝撃試験は前記と同様の条件で行い、落雷曲
げ試験は溶接部が曲げの稜線となるようなJISI号曲
げ試験片を作製し、1100)cの荷重を2mの高さか
ら落下させて内側半径5龍に曲げ、溶接部の割れの有無
を観察した。
結果は第1表に示すように、本発明鋼はいずれも、溶接
金属中の硫化物としてのS含有量が0.003%以下で
、溶接部のシャルピー衝撃値が10kg m / cJ
以上あり、落雷曲げ試験でも割れが生じなかった。
また、第1表のうち本発明鋼の随1〜魔3について、自
動車排ガス浄化装置用の管体を製造した。
厚さ3wIIの板を成形しTIG突合わせ溶接して管に
した後、曲げ加工および拡管加工を高速で行ったが、割
れ等による不良発生率ははvO%であった。
(発明の効果) 本発明鋼を使用すれば、自動車排ガス浄化装置、海上輸
送コンテナー、給排水配管、厨房機器など各種溶接構造
物を製造する際、溶接部を加熱する等の対策をしなくて
も母材と同様の高速加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は溶接部の靭性と溶接金属中の硫化物としてのS
含有量との関係を示す図表、第2図は同じく鋼中C含有
量との関係を示す図表である。 代 理 人  弁理士  茶野木 立 失策 図 第 図 @甲C″! (ヅ・)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  重量%にて、 C:0.01〜0.03%、 Si:0.8%以下、 Mn:1.0%以下、 Ni:1.0%以下、 Cr:10〜20%、 Al:0.1%以下、 Ti:6×C(%)〜0.8%、 N:0.02%以下、 残部がFeおよび不可避的不純物からなるフェライト系
    ステンレス鋼において、S含有量を0.004%以下と
    したことを特徴とする溶接部の靭性に優れたフェライト
    系ステンレス鋼。
JP4683690A 1990-02-27 1990-02-27 溶接部の靭性に優れたフェライト系ステンレス鋼 Pending JPH03249150A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101409291B1 (ko) * 2010-05-31 2014-06-18 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 용접부 내식성이 우수한 구조용 스테인레스 강판 및 그의 제조 방법

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JPH0331448A (ja) * 1989-06-27 1991-02-12 Nisshin Steel Co Ltd 溶接部の靭性に優れる溶融溶接用フェライト系ステンレス鋼

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