JPH0324677Y2 - - Google Patents

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JPH0324677Y2
JPH0324677Y2 JP10107984U JP10107984U JPH0324677Y2 JP H0324677 Y2 JPH0324677 Y2 JP H0324677Y2 JP 10107984 U JP10107984 U JP 10107984U JP 10107984 U JP10107984 U JP 10107984U JP H0324677 Y2 JPH0324677 Y2 JP H0324677Y2
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JP
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concrete column
sand
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steel pipe
root
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JP10107984U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電気鉄道の高架橋の如き構造物に
建柱される電車線支持柱に用いるコンクリート柱
体の建込装置に関するものである。
コンクリート柱体1を高架橋に建柱する従来の
方法は、第1図のように予め構造物2に基礎ボル
ト3,3…を埋設しておいて、コンクリート柱体
1の底板11を基礎ボルト3,3…にて構造物2
に固定するものが使用されている。しかし、この
従来の方法は、構造物2にコンクリート柱体1の
根部1aが強固に固定されているため、地震によ
る荷重が作用すると、コンクリート柱体1とこれ
を支持している構造物2との共振現象によつてコ
ンクリート柱体1の振動が増幅されて、その根部
1aに大きい曲げ応力が発生し、根部にひび割れ
や折損、或いはコンクリート柱体1が倒壊すると
云う事故に至る。そして、かかる事故を防止する
ためには、耐荷力の大きい鋼管柱又は鉄柱を使用
する必要がある。これら鋼管柱や鉄柱はコンクリ
ート柱に比較して高価であり、コスト高となつて
不経済である。
この考案は、地震の振動的荷重にも充分に耐え
ることができる建込装置を提案するものであつ
て、その構成は、構造物へボルト締付けできるよ
うにした平板状の取付部と、コンクリート柱体の
根入部をゆるく挿入できる筒状の支持部とを備え
ている金属製の投込用鋼管基礎と、上記挿入状態
の根入部外周と支持部内壁との間に充填した振動
減衰材としての砂と、上記砂を押えるべく上記根
入部外周と支持部内壁との間に挿着しているモル
タルヒユーズとからなる建込装置であり、振動減
衰材によつてコンクリート柱体の固有振動数を低
下させ、波数を減衰させて地震時の発生曲げモー
メントを低減させようとするものである。
次にこの考案の一実施例を図に基づいて説明す
る。第2図に例示したように、コンクリート柱体
又は鋼管柱等4の根入部4aをゆるく挿入できる
大きさの例えば円筒形の支持部5と構造物2の基
礎ボルト6,6…に挿通できるボルト孔7a,7
a…のある平板状の取付部7とを備えている投込
用鋼管基礎8を、例えば鋼材によつて形成し、根
入部4aを支持部5に挿入した状態の根入部4a
の外周と支持部5の内壁との間に、振動減衰材と
しての砂9を充填することによつて根入部4aを
支持するものである。砂9は水締めで適宜な硬さ
に締固めを行つて、支持部5の上端開口部をモル
タルヒユーズ10にて塞いで砂9の締固め硬さを
一定に保つようにし、このモルタルヒユーズ10
は、振動による許容を超える荷重がコンクリート
柱体4に作用したときに破壊するような強度とし
てあり、このモルタルヒユーズ10が破壊される
と、振動減衰材としての砂の効果が発揮されて振
動によるエネルギーが充分に減衰され、大きい減
衰効果が得られることになるのである。
次にこの考案による試験結果を説明する。
(1) 試験用コンクリート柱体4…長さ10m×元口
径400mm (2) 投込用鋼管基礎 支持部5の内径 450mm 〃 の肉厚 12mm 〃 の高さ 1000mm 取付部7の底面形状 740mm×740mm モルタルヒユーズ10の厚さ 25mm (3) 荷重 コンクリート柱体4の天端に水平荷重を負荷し
て一定の変位を与え、この負荷を急に取除いたと
き、コンクリート柱体4に現われる自由振動にお
けるひずみと固有振動数を計測した。
(4) 試験結果 自由振動状態における振幅の減衰から減衰定数
を算定した。振動減衰材としての砂9の筒状部の
厚さが25mmでは減衰定数は約12〜15%を示し、充
分に大きい減衰作用を有していることがわかつ
た。
そして前述した従来の基礎ボルトによる固定の
場合は、減衰定数が約1%程度の極めて小さいも
のであつて減衰し難いものであるのに比べて、上
記実施例の建込装置の減衰効果は充分に大きいも
のであることが判明した。
この考案に係るコンクリート柱体の建込装置
は、上述のように構造物2へボルト締付けできる
ようにした平板状の取付部7と、コンクリート柱
体4の根入部4aをゆるく挿入できる筒状の支持
部5とを備えている金属製の投込用鋼管基礎8
と、上記挿入状態の根入部4aの外周と支持部5
の内壁との間に充填した振動減衰材としての砂9
と、上記砂9を押えるべく上記根入部4aの外周
と支持部5の内壁との間に挿着しているモルタル
ヒユーズ10とによつて構成しているので、地震
による振動荷重が投込用鋼管基礎8に作用すると
き、その根入部4aを支持している振動減衰材と
しての砂9によつて、コンクリート柱体4の振動
エネルギーは吸収されて振動が急速に減衰するこ
とになり、構造物2側からの加振作用を受けても
コンクリート柱体4に発生する曲げモーメントは
急速に低減して前述した従来の固定支持に比べて
極めて小さくなり、ひび割れや破損等の発生を防
止できるものである。
そして、コンクリート柱体4の根入部4aの外
周と投込用鋼管基礎8の支持部5の内壁との間に
挿着したモルタルヒユーズ10によつて、砂9を
振動減衰材としての機能維持に必要な締固め硬さ
に維持できることになり、そして、許容を越える
振動荷重が作用したいときは、モルタルヒユーズ
10が破壊してこの過大な振動エネルギーを砂9
によつて吸収できるため、大きい減衰効果が発揮
されることになつた。又、この考案の建込装置を
用いることにより高価な鋼管柱や鉄柱を使用しな
くとも安いコンクリート柱が使用できる。今後、
益々増える都市部の高架化をはじめ高架構造の新
設線に採用すれば、大きな経済効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の建込装置を示した要部縦断正面
図、第2図はこの考案の一実施例を示す要部縦断
正面図である。 符号説明、1,4……コンクリート柱体、1a
……根部、2……構造物、2a……基礎孔、3,
6……基礎ボルト、4a……根入部、5……支持
部、7……取付部、7a……ボルト孔、8……投
込用鋼管基礎、9……砂、10……モルタルヒユ
ーズ、11……底板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 構造物へボルト締付けできるようにした平板状
    の取付部と、コンクリート柱体の根入部をゆるく
    挿入できる筒状の支持部とを備えている金属製の
    投込用鋼管基礎と、上記挿入状態の根入部外周と
    支持部内壁との間に充填した振動減衰材としての
    砂と、上記砂を押えるべく上記根入部外周と支持
    部内壁との間に挿着しているモルタルヒユーズと
    からなるコンクリート柱体の建込装置。
JP10107984U 1984-07-04 1984-07-04 コンクリ−ト柱体の建込装置 Granted JPS6119048U (ja)

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JP10107984U JPS6119048U (ja) 1984-07-04 1984-07-04 コンクリ−ト柱体の建込装置

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JP10107984U JPS6119048U (ja) 1984-07-04 1984-07-04 コンクリ−ト柱体の建込装置

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JPS6119048U JPS6119048U (ja) 1986-02-04
JPH0324677Y2 true JPH0324677Y2 (ja) 1991-05-29

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JP10107984U Granted JPS6119048U (ja) 1984-07-04 1984-07-04 コンクリ−ト柱体の建込装置

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JP2007063854A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 1柱1杭基礎構造の施工方法
JP5335394B2 (ja) * 2008-12-08 2013-11-06 日本ヴィクトリック株式会社 コンクリートポールの応急補修構造

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JPS6119048U (ja) 1986-02-04

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