JPH03245888A - 埋立地の汚水処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は都市ゴミ及び産業廃棄物等の廃棄物を処分する
埋立地の汚水処理に関し、特に処理汚水の河川への放流
を無くした埋立地の汚水処理装置に係るものである。

（従来の技術） 都市ゴミまたは産業廃棄物等の量は年とともに増大し、
そのほとんどが埋立により処分されている。埋立に際し
ては一部は海面埋立で処分されるが、大部分は内陸地で
特に山間部に埋立地が求められる例が多い。埋立地の管
理は環境保全を第一に各種の法令や条例により律せられ
ている。そのため山間地を階段状に掘削し、整地してそ
の上にビニールシート等の非透水性シトを敷設し、汚水
の地中への浸透を防止している。しかる後、廃棄物を投
棄し覆土するようにされている。

実際には埋立地は広大な面積を占めるため屋根は設けら
れず、オープン構造となっている。

したがって、雨が障れば廃棄物層を通り、雨水はその間
に廃棄物中の重金属、有機金属等の有害物質を溶解また
は随伴して前記非透水性シト上に溜る。この汚染された
水は集められて水抜導管を介して排出されるが、必ず汚
水浄化装置を設けて一定の放流基準を満たすまで浄化し
てから河川に放流するようにされている。

（発明が解決しようとする課題） 前述した従来の技術による場合は、雨量が常に一定して
いないため埋立地を経て汚水浄化装置に流入する水量に
極端な変動があり、浄化装置の規模も大容量となり勝ち
で、その上、常に一定値を保って放流することは困難で
ある。更に、物質の有害性もつぎつぎと指摘され放流基
準が厳しくなるとともに、これら有害物質の拡散を極力
防止することが重要視されている。

本発明は汚水の放流により生ずる前述の問題点を解消す
ることを目的とし、埋立地の広大な面積を利用して汚水
を蒸発させることにより汚水の浄化処理と河川への放流
を不要とする埋立地の汚水処理装置を提供するものであ
る。

なお、この目的にそって本発明者は先に河川への放流を
不要とした埋立地の汚水処理装置を提案（特願平１−２
３７９５１号）したが、本発明は該先行発明の目的を、
更に効果的に達成することを提案するものである。

（課題を解決するための手段） 本発明による埋立地の汚水処理装置は、（ａ）埋立地の
側面及び底部を覆って敷設される非透水性シートと、 （ｂ）前記埋立地の底部から埋立地外へ通ずる水抜導管
と、 （ｃ）この水抜導管から排出される汚水を貯溜する貯溜
槽と、 （ｄ）前記埋立地の上方に設置されるとともに、この埋
立地に前記貯溜槽に溜った汚水を噴霧状に噴出する複数
のノズルを具備した撒水導管と、 （ｅ）前記貯溜槽と撒水導管とを接続するとともに、該
貯溜槽に溜った汚水を前記撒水導管に圧送するポンプを
含む母管と を具えた埋立地の汚水処理装置を提供するものである。

（作用） 本発明では埋立地に障った雨は非透水性シトに導かれて
底部に溜り、埋立地底部に連通する水抜導管を通過して
貯溜槽に達し、そこに貯溜される。

一方、埋立地上方には複数のノズルを具備した管が懸架
されて、前記貯溜槽の貯溜水がポンプにより加圧され該
各導水管を介してノズルから噴霧状に噴出される。そし
て、各ノズルから噴出される貯溜水は、その大部分が空
間蒸発される。

このような構成とすることにより、貯溜槽に溜った汚水
を噴霧状で埋立地上に噴出させることとなり大部分を空
間蒸発させることができるので、汚水処理の効率が先行
発明より格段に向上するとともに、先行発明における放
水銃の汚水撒布均一制御手段を不要とした。

（実施例） 次に本発明の具体的な実施例につき、図面を参照しつつ
説明する。

第１図は埋立地の断面図で、第２図はその平面図である
。

第１図に示されるように、地面を掘削し、または擁壁を
構築して埋立地ｌを造成する。埋立地１の底部および内
側段状部２には例えばビニルシートのような非透水性シ
ートを敷きつめ、汚水が地中に浸透しないようにすると
ともに、埋立地ｌの底部から埋立地ｌ外へ汚水を導出ず
水抜導管４を設けである。

３は廃棄物の埋立層で、その表面は実際には広大な面積
であるため、オープン構造で屋根は設けられていない。

したがって、雨が降れば廃棄物層を通じて重金属や有機
金属、を害物質等を溶解し水抜導管４を通じて排出され
て埋立地１の近傍に設置された沈澱槽５に一旦溜められ
る。ここで沈澱物が除去された汚水は濾過装置６で濾過
された後、貯溜槽７に貯溜される。第２図に示された沈
澱槽５および貯溜槽７双方を含めた広義の貯溜槽の貯溜
水はポンプ８により母管１１に送出される。

第３図は一対のボール９，９′間に懸架されたパイプと
ノズルを示す図で１４は可撓性パイプであるゴム管、１
５はノズル、１０はワイヤーロープ、１９はハンガーロ
ーラー１８　（ＨＲＩ。

ＨＲ２，ＨＲ３，、、、、、、、日Ｒｎ）を誘導するロ
ープブ、１１は母管、１２はバルブ、１３は送水立上り
管、２０はロープ１９の巻取装置、Ａ、Ａ’はボール９
，９“に固定された滑車である。

前記ロープ１９は滑車Ａ、Ａ’　にループ状にかけわた
されており、該ロープ１９はハンガーローラーＨＲＩに
固定されているほか、他の各ハンガーローラーＨＲ２，
ＨＲ３，、、、、ＨＲｎとはロープ１９がこれらを挿通
するだけで固定されず、摺動可能となっている。

滑車Ａはロープ１９がかけられる溝の外に、いま一つの
ロープがかけられる溝を有し、巻取装置２０と該滑車Ａ
との間にもロープ１９　がループ状にかけわたされてい
るので、巻取装置２０を操作すれば滑車Ａが回転し、ロ
ープ１９゜１９′が矢印方向に動いて柔軟なゴム管１４
はたたみ込まれてハンガーローラー１８をボール９の側
に集めることができる。このことはノズルの調整、取替
え等のメンテナンスに便利である。巻取装置２０を前記
と逆方向に操作すれば、ハンガーローラー１８は再びボ
ール９′の方向に移動して、ゴム管１４が伸展し、ノズ
ル１５がボール９，９′の間に所定の間隔で配置される
ことになる。

前記ポンプ８により母管１１に送出された貯溜水は各ボ
ール毎に設けられたバルブ１２と送水立上り管を通って
ゴム管１４に配送され、該各ゴム管に配設されたノズル
１５より噴霧状の水滴となって埋立層３の表面に向かっ
て噴出される。

第４図はノズル取付部を詳しく説明したもので、ゴム管
の途中に鋼管１６が介挿されており該鋼管１６にノズル
１５がネジ込み式で取付けられている。１７はゴム管１
４と鋼管１６とが密着するように締め付けるためのハン
ドである。

前記巻取装置２０を、ボール９．９“の双方に設けて、
第５図の如くロープ１９を双方に分ければ、ハンガーロ
ーラー１８をどちらのポル側にでも手繰り寄せることが
できる。

ＡＷは自動巻取機で、巻取装置２０が手繰り寄せたハン
ガーローラーＨＲＩまたはＨＲｎをそれぞれボール９゛
またはボール９側に引き寄せるためのものであり、巻取
装置２０がロープ１９の巻き取りをやめると自動的にロ
ープ１９を反対方向に引っ張るように、自動巻取機ＡＷ
により常に一定の巻上力が与えられている。

前記ノズルから噴霧される貯溜水は１０ｋｇ／ｃｆｌ１
以上の圧力で噴霧されるので、貯溜水は１５０〜２００
４程度の粒子径となり、空間蒸発が大きく、僅少部が埋
立層に落下しても表面蒸発により蒸発せしめることがで
きる。

ノズルにかかる貯溜水の圧力はバルブ１２の開閉度の調
節で自由に変更でき、噴霧される貯溜水の粒径変更が自
由にできるので、重金属類の拡散を防ぐために、重金属
類が濃縮されている貯溜水では噴霧粒子径を大きくして
埋立層の上に落下させることも可能である。

したがって水量の変化即ち貯溜水中の重金属類の濃度に
応じて、各ボールのバルブ１２を開閉調節することによ
り、噴霧粒子径を変化させて貯溜水の１発を好ましい状
態に保つことができる。

（発明の効果） 本発明の埋立地の汚水処理装置は、 ａ　汚水の浄化処理水の河川放流がないから重金属、有
害物質等を他へ放散させることなくクローズドサイクル
に近い自己系内処理を可能としたこと、 ｂ　浄化処理水を放流する河川が無くてもよく、埋立地
の立地条件に制約を受けないこと、Ｃ貯溜水はノズルか
ら微粒子として噴霧されてほとんど空間で蒸発されるの
で埋立地表面に落下する分が少なく、ために汚水処理の
効率が非常に高いこと、 ｄ　埋立地では原因不明の火災が多発していたが、万一
発生してもノズルからの噴霧が埋立地の全域をカバーす
る効果的な消火を行うことができること、 等の効果を奏し、産業上の利用性は大きい。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので第１図は埋立地の
断面図、第２図はその平面図、第３図は一対のポール９
，９゛に懸架されたパイプとノズルを示す図、第４図は
ノズル取付部を詳しく説明した図、第５図は巻取装置を
ボール９９″の双方に設けた構成を示す図である。 １・・・・・・埋立層及び擁壁　２・・・・・・股上部
３・・・・・・埋立層　　　　　４・・・・・・水抜導
管５・・・・・・沈澱層　　　　　６・・・・・・濾過
装置７・・・・・・貯溜槽　　　　　８・・・・・・ポ
ンプ９．９′・・・・・・ポール １０・・・・・・ワイヤーロープ １１・・・・・・母　管　　　　１２・・・・・・バル
ブ１３・・・・・・送水立上り管　１４・・・・・・ゴ
ム管１５・・・・・・ノズル　　　　１６・・・・・・
鋼　管１７・・・・・・バンド エ８・・・・・・ハンガー口 １９．１９’　・・・・・・口 ２０・・・・・・巻取装置 ＡＷ・・・・・・自動巻取機 第４ 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　廃棄物を投棄する埋立地における汚水を処理する埋
   立地の汚水処理装置において、 （ａ）前記埋立地の側面および底面を覆って敷設される
   非透水性シートと、 （ｂ）前記埋立地の底部から埋立地外へ通ずる水抜導管
   と、 （ｃ）この水抜導管から排出される汚水を貯溜する貯溜
   槽と、 （ｄ）前記埋立地の上方に設置されるとともに、この埋
   立地に前記貯溜槽に溜った汚水を噴霧状に噴出する複数
   のノズルを具備した撒水導管と、 （ｅ）前記貯溜槽と撒水導管とを接続するとともに、該
   貯溜槽に溜った汚水を前記撒水導管に圧送するポンプを
   含む母管と を具えたことを特徴とする埋立地の汚水処理装置。 ２　前記ノズルは前記母管に設けられた汚水量の開閉調
   節用バルブの調節による汚水圧の変化で噴霧粒子径が変
   更可能である請求項１に記載の埋立地の汚水処理装置。 ３　前記撒水導管は、埋立地周辺部に設置されるポール
   間に懸架されたものである請求項１ないし２のいずれか
   に記載の埋立地の汚水処理装置。 ４　前記撒水導管が可撓性を有し、前記ポール間に懸架
   されるワイヤーロープによりハンガーローラーを介して
   吊り下げられるとともに、前記ハンガーローラーを手繰
   り寄せる巻取用ロープと巻取装置とが付設されたことを
   特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の埋立地
   の汚水処理装置。