JPH0324438A - エンジンオイルの劣化検出方法 - Google Patents

エンジンオイルの劣化検出方法

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JPH0324438A
JPH0324438A JP1160517A JP16051789A JPH0324438A JP H0324438 A JPH0324438 A JP H0324438A JP 1160517 A JP1160517 A JP 1160517A JP 16051789 A JP16051789 A JP 16051789A JP H0324438 A JPH0324438 A JP H0324438A
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    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M11/00Component parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M9/00
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はエンジンオイルの劣化検出方法に関するもので
ある。
し従来の技術] 一般にエンジンオイルはその使用時間にほぼ比例して劣
化してゆき、劣化度がある程度以上になるとこれを交換
する必要があるが、従来よりエンジンオイルの劣化度は
、酸価、粘度比あるいはスラッジ量等の一般的性状の変
化に基づいて検出されている。
しかしながら、第4図中の曲線G,〜G,に示すように
、エンジンオイルの酸価、粘度比あるいはスラッジ量は
、エンジンオイルの使用時間がかなり長時間となるまで
はほとんど変化しないが、度変化し始めるとその後は急
激に変化してゆくといった特性をもつ。このため、上記
従来の劣化検出方法ではエンジンオイルがかなり劣化す
るまではその劣化度を全く把握することができず、また
上記一般的性状が変化し始めた後でも、これらが劣化度
の進行に対して単調(規則的)に変化してゆかないので
、酸価、粘度比あるいはスラノジ量に基づいてエンジン
オイルの劣化度を高い精度で検出することは困難である
そこで、エンジンオイルが劣化するとその光の透過率が
低下するといった事実に着目して、エンジンオイル自体
には比較的吸収されにくい彼長の長い光(600nlI
1以上)を放射する発光手段と、該発光手段から放射さ
れる光を受光してその強度を測定する受光手段とを備え
たオイルレベルゲージをエンジンオイル中に浸漬し、こ
れによってエンジンオイルの光透過率を測定し、この光
透過率の変化によりエンジンオイルの劣化度を検出する
ようにしたオイル劣化検知装置が提案されている(特開
昭61−135913号公報参照)。この従来のオイル
劣化検知装置によれば、エンジンオイルの光透過率はエ
ンジンオイルの使用開始とともに低下し始めるので、早
期からエンジンオイルの劣化度が把握できるといった利
点がある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、エンジンオイルの劣化度が大きくなると
その光透過率が低下するといった相関関係は認められる
ものの、エンジンオイルの劣化度とその光透過率とは単
調な関数関係とはならないので、光透過率からはそれほ
ど高い精度でエンジンオイルの劣化度を検出することが
できない。また、燃料が不完全燃焼したような場合には
すすが発生するが、このすすがエンジンオイル中に混入
するとエンジンオイルの光透過度が大幅に低下するので
、劣化度を実際より大きく検出してしまう。
このため、特開昭61−135913号公報に開示され
た上記従来のオイル劣化検知装置においても、エンジン
オイルの劣化度を高い精度で検出できるまでには至って
いない。
本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、劣化度を早期から高い精度で検出することができる
エンジンオイルの劣化検出方法を提供することを目的と
する。
[課題を解決するための千段] 本願発明者らは、エンジンオイルの劣化のメカニズムに
ついて化学的に詳細な検討を行い、次のような事実を発
見]7た。
■エンジンオイルの劣化は、エンジンオイルが窒素酸化
物(NOx)と化合して窒化物が生成されるとともに、
酸化されて酸化物が生戊されることによって生じる。し
たがって、エンジンオイル中の窒化物量と酸化物量とが
エンジンオイルの劣化度の正確な指標となる。
■上記窒化物は種々の有機硝酸エステルからなり、いく
つかの赤外線吸収スペクトルをもつが、エンジンオイル
中の全窒化物量ハ、1 6 3 0cm−’近傍の波数
における試料オイルの基準オイルに対する吸光度変化に
ほぼ比例する。
■上記酸化物も種々の赤外線吸収スペクトルをもつが、
エンジンオイル中の全酸化物量は、l72 0 cm−
 ’近傍の波数における試料オイルの基準オイルに対す
る吸光度変化にほぼ比例する。
■通常の運転状態であれば、劣化したエンジンオイルの
l 6 3 0c+w−’近傍の波数における吸光度変
化と1 7 2 0cm−’近傍の波数における吸光度
変化とはほぼ比例する。すなわちエンジンオイル中の窒
化物量と酸化物量とはほぼ比例する。したかって、窒化
物量のみから、または酸化物量のみから、あるいは両者
からエンジンオイルの劣化度を検出することができる。
これらの事実に着目して、本願発明者らは、エンジンオ
イルの1 6 3 0cm+−’又は1 7 2 0c
m−’近傍の波数における試料オイルの基準オイルに対
する吸光度変化、あるいは両波数における吸光度変化を
測定すれば、エンジンオイルの劣化度を高イ精度で検出
できるものと考えた。
このような検討結果に基づき、上記の目的を達成するた
め、本願請求項l記載の発明は、163Qcs−’近傍
の波数をもつ光を放射できる発光手段と、該発光手段か
ら放射された上記波数をもつ光を受光してその強さを測
定できる受光手段とを設け、次に発光手段から受光手段
に至る光の進路中に劣化度を検出すべき試料オイルを配
置し、この後発光手段から1 6 3 0cm−’近傍
の波数をもつ光を放射して試料オイル中を透過した上記
波数をもつ光の強さを受光手段で測定し、未劣化の基準
オイル中を透過した1 6 3 0cm”近傍の波数を
もつ光の強さを基準値とし、この基準値と測定値との差
に基づいて試料オイル中の窒化物量を求め、この窒化物
量に基づいて試料オイルの劣化度を検出するようにした
ことを特徴とするエンジンオイルの劣化検出方法を提供
する。
また、本願請求項2記載の発明は、1630cm近傍の
波数をもつ光と1 7 2 0cts−’近傍の波数を
もつ光とを放射できる発光手段と、該発光手段から放射
された上記波数をもつ光を受光して夫々の強さを検出で
きる受光手段とを設け、次に発光手段から受光手段に至
る光の進路中に劣化度を検出すべき試料オイルを配置し
、この後発光手段から1 6 3 0cm−’近傍の波
数をもつ光を放射して試料オイル中を透過した上記波数
をもつ光の強さを受光手段で測定し、未劣化の基準オイ
ル中を透過した1 6 3 0cm−’近傍の波数をも
つ光の強さを基準値とし、この基準値と測定値との差に
基づいて試料オイル中の窒化物量を求め、さらに発光手
段から1 7 2 0c+s−’近傍の波数をもつ光を
放射してこれを試料オイルに照射し、試料オイル中を透
過した上記波数をもつ光の強さを受光手段で測定し、基
準オイル中を透過した1 7 2 0cm−’近傍の波
数をもつ光の強さを基準値とし、この基準値と測定値と
の差に基づいて試料オイル中の酸化物量を求め、上記窒
化物量と上記酸化物量とに基づいて試料オイルの劣化度
を検出するようにしたことを特徴とするエンジンオイル
の劣化検出方法を提供する。
[発明の作用・効果] 前記したとおり、エンジンオイルの劣化は窒化物と酸化
物とが生成されることによって生じるので、エンジンオ
イル中の窒化物量と酸化物量とを測定することによって
、エンジンオイルの劣化度を高い精度で検出することが
できる。
そして、請求項1記載の発明によれば、劣化した試料オ
イルと未劣化の基準オイルの1630cal近傍の波数
における吸光度が測定され、これらから吸光度変化が求
められ試料オイル中の窒化物量が測定される。ところで
、前記したように通常の運転状態では試料オイル中の窒
化物量と酸化物量とはほぼ比例するので、このように試
料オイル中の窒化物量のみを測定するだけで、試料オイ
ルの劣化度を高い精度で検出することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、試料オイルと基準
オイルの1 6 3 0cm”’近傍の波数における吸
光度が測定され、これらから吸光度変化が求められ試料
オイル中の窒化物量が測定される。さらに、試料オイル
と基準オイルのI 7 2 0cm−’近傍の波数にお
ける吸光度が測定され、これらから吸光度変化が求めら
れエンジンオイル中の酸化物量が測定される。そして、
これらの窒化物量と酸化物量とに基づいてエンジンオイ
ルの劣化度が検出されるので、エンジンオイルの劣化度
をよリ高い精度で検出することができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
〈第1実施例〉 第1図は、エンジンオイル中の窒化物量と酸化物量とを
測定するために用いられる、1630c+m1近傍の波
数における吸光度と1 7 2 0cm−’近傍の波数
における吸光度とを測定するダブルビーム式の分光光度
計のシステム構成図である。
第1図に示すように、分光光度計SPは、光源lから放
射された光の一部を第1曲面鏡2で反射させた後透明な
材料で形成されたサンプルセル3内に充填された劣化度
を測定すべき試料オイル中を透過させるとともに(以下
、この光を試料光束という)、光源1から放射された光
の他の一部を第2曲面鏡4で反射させた後透明な材料で
形成された基準セル5内に充填された未劣化の基準オイ
ル中を透過させ(以下、この光を基準光束という)、こ
れらの試料光束と基準光束とを波長選択部6に導入して
これらから所定の波数をもつ光成分く単色光)を抽出し
、単色光となった試料光束と基準光束とを検出鼎7に導
入し、試料光束と基準光束の強度が等しくなるように制
御機構Cで減光器8の減光率を制御し、このときの減光
器8の減光率、すなわちサンプルセル3内の試料オイル
の基準オイルに対する吸光度変化を測定し、この吸光度
変化から試料オイル中の窒化物量と酸化物量とを求める
ような基本構戊となっている。
上記光#1は、連続スペクトルをもつ光(赤外線を含む
)を放射する普通の分光分析用の光源(例えば、グロー
バ燈〉であるが、窒化物の代表的吸収スペクトルに対応
するl628〜1632cmの波数をもつ光と、酸化物
の代表的吸収スペクトルに対応する1715〜1 7 
2 5cm−’の波数をもつ光とを十分な強度で放射で
きるようになっている。なお、光#lをこのような連続
スペクトルをもつ光を放射するタイプのものではなく、
上記波数をもつ単色光のみを放射するような単色光源と
してもよい。このような単色光源を用いる場合は、波長
選択部6を設ける必要はない。
なお、第1実施例では、窒化物量と酸化物量の両者から
試料オイルの劣化度を検出するようにしているので、1
628〜1632cm+−’および1715〜1 7 
2 5cm−’の波数における吸光度を測定するように
しているが、窒化物量のみ、あるいは酸化物量のみから
試料オイルの劣化度を検出する場合は、一方の波数の吸
光度のみ測定するだけでよいのはもちろんである。
そして、試料オイルが充填されたサンプルセル3を透過
した試料光束と、基準オイルが充填された基準セル5を
透過した基準光束とは、互いに直交する方向に進路をと
り、両光束の進路はP点で直交している。この交点P近
傍には、回転軸1laまわりに自在に回転できるように
なった回転鏡11が設けられ、この回転鏡11には、回
転軸1laと直交する平面上において、該平面と回転軸
11aとの交点を中心とする半円形に形成された半月鏡
1lbが取り付けられている。そして、回転鏡11は回
転軸1laまわりに所定の周期で回転し、半月鏡1lb
が交点P側に位置するときには、試料光束は半月鏡1l
bの鏡面によって反射されて進路を90°曲げられ波長
選択部6に投射されるが、基準光束は半月鏡1lbの裏
面に投射されて吸収され、ここで遮断されるようになっ
てる。一方、半月鏡1lbが交点Pと反対側に位置する
ときには半月鏡1lbは両光束の進路を何ら妨げないの
で、試料光束は直進して散逸され波長選択部6には投射
されないが、基準光束は直進してその進路前方に位置す
る波長選択部6に投射される。したがって、回転鏡l1
の回転に伴って、試料光束と基準光束とが所定の周期で
交互に波長選択部6に投射されることになる。
波長選択部6は、これに投射された連続スペクトルをも
つ光の中から、1628〜1632cmまたは1715
〜1 7 2 5cm−’の波数をもつ光を抽出し、こ
れを検出器7に投射するようになっている。この波長選
択部6は、いくつかの反射鏡(コリメータ鏡等)、プリ
ズム等で構戊され、任意の波数を有する単色光を抽出す
ることができるようになった普通のモノクロメータであ
るので、詳しい説明は省略する。
上記1628〜1632cm−’の波数をもつ光は試料
オイル中の窒化物の1つの吸収波長6.1μmに対応す
る光であるが、本発明ではこの波数の光の吸光度だけか
ら試料オイル中の全窒化物量を測定するようにしている
。以下、上記波数の光のみから全窒化物量を測定する根
拠を説明する。
第2図に、20000km走行後にエンジンから抽出さ
れた試料オイルの波長域2.5〜25μmにおける吸光
特性を示す。第2図において、窒化物による吸収波長は
、6. 1μm,7.8μm, 1 1.7μII1(
以上、有機硝酸塩に起因する)と6。4μm(窒素化合
物に起因する)とである。このように、窒化物による吸
収波長は腹数個あるので、試料オイル中の全窒化物量を
測定するには、本来はこれらすべての吸収波長における
吸光度を測定しなければならないはずである。しかしな
がら、第3図に示すように、試料オイル中の全窒素量(
窒化物m)と6.1μmにおける吸光度とはほぼ完全な
1次関数関係となる。したがって、6.1μm(162
8〜1 6 3 2c+*−’)における吸光度を測定
するだけで、上記1次関数関係から試料オイル中の全窒
化物量を高い精度で測定することができる。なお、第3
図における全窒素量はJ I S−K2609石油製品
窒素分試験方法により測定した。
また、17 1 5〜1725cm−’の波数をもつ光
は試料オイル中の酸化物の1つの吸収波長5.8μmに
対応する光であるが、本発明ではこの波数の光に対する
吸光度のみから試料オイル中の全酸化物量をinl+定
するようにしている。第2図に示すように、酸化物によ
る吸収波長は5.8μmと8,6μ巾とであるが、試料
オイル中の全酸化物量と5.8μmにおける吸光度とは
ほぼl次関数関係にあるので、窒化物量の測定の場合と
同様、5.8μm(1 7 1 5〜l 7 2 5c
n+−りにおける吸光度を測定するだけで、試料オイル
中の全酸化物量を高い精度で測定することができる。
再び第1図に示すように、検出器7は、波長遺択部6か
ら交互に連続して投射される試料光束と基準光束の強度
に差があれば、その差に応じて回転鏡1lの回転周期に
対応する周波数の断続的な電流(以下、これを断続電流
という)を出力するが、試料光束と基準光束の強度に差
がなければ断続電流を出力しない。この検出器7は、熱
電対あるいはボロメータで構成され、試料光束および基
準光束を受光してこれをまず熱エネルギに変換し、次に
この熱エネルギを電気エネルギに変換するようになって
いるが、出力電力が非常に微弱であるので、検出器7か
ら出力される断続電流は交流増幅米12で増幅されるよ
うになっている。
交流増幅鼎l2で増幅された断続電流は位相判別整流器
l3で整流された後、チョノパーを備えた増幅2X14
に入力される。そして、増幅14から出力される電流は
平衡電動機l5に入力され、この平衡電動機15は増幅
器14の出力電流に応じて、すなわち試料光束と基準光
束の強度の差に応じて、該強度差を打ち消す方向に減光
器8の減光率を制御する。すなわち、試料光束の強度と
減光器8で減光された基準光束の強度とが等しくなるよ
うに減光器8の減光率がフィードバノク制御されること
になる。したがって、この減光率から1628〜163
2cm−’および1715 〜1725cm−’の波数
における、試料オイルの基準オイルに対する吸光度変化
が測定され、これらの吸光度変化から試料オイル中の窒
化物量と酸化物量とが求められる。なお、上記吸光度変
化は記録計16(こ3己録される。
第4図に、波長6.1μm(波数l628〜1632c
r@−→における吸光度と波長5.8μm(波数171
5〜1 7 2 5cm−1)における吸光度0’) 
工:/ ’;ンテスト時間(エンジンオイルの使用時間
)に対する特性を示す。第4図から明らかなように、窒
化物量を示す6.1μmにおける吸光度(直線G1)と
、酸化物量を示す5.8μmにおける吸光度(直線G,
)とはいずれもエンジンテスト時間にズ・lしてほぼ比
例して増加している。一般に、エンジンオイルはその使
用時間にほぼ比例して劣化し゛Cゆくが、4−7記両波
長における吸光度もオイルの使用時間に比例して上昇し
てゆくということは、オイル中の窒化物と酸化物とがオ
イル劣化の原因であるとする本発明の考えが正当である
ことを示している。
このように、オイルの劣化度をその原因物質である窒化
物と酸化物の含有量から検出するようにしているので、
エンジンオイルの劣化度を早期から高い精度で検出する
ことができる。これに対して、酸価(曲線C3)、粘度
比(曲線G.)、スラソシ量(曲線G.)は、エンジン
テスト時間がほぼl50時間となるまでは、ほとんど変
化せず、この後は不規則な形状で急激に変化してゆく。
したがって、酸価、粘度比、スラソジ量によってオイル
の劣化度を高い精度で検出することはできない。
く第2実施例〉 以下、本発明の第2実施例を説明する。
通常浦温か高いとオイルの酸化が促進され劣化か激しく
なる。そこで、オイルを比較的低温に維持して酸化によ
る劣化を低減するようにしたエンジンオイルの劣化低減
方法が従来より用いられている。
しかしながら、前記したように本願発明者らはエンジン
オイルの劣化は酸化によって生じるだけではなく、窒化
によっても生じるということを発見した。とくに、近年
エンジンの希薄燃焼システムの採用等によりNOX濃度
の高いブローバイガスが発生する傾向があり、このよう
なブローバイガスによってオイルの窒化が促進される。
そこで、第1実施例において、エンジンオイル中の窒化
物量と酸化物量とからオイルの劣化度を検出する方広を
開示しているが、さらにオイルの窒化は酸化とは逆に油
蟲が低いときほど促進されるという事実を発見した。こ
のため、油温を単に低温化するだけでは、有効にオイル
の劣化を低減することができないということか判明した
。そこで、第2実施例では、オイル中の窒化物量と酸化
物量の測定結果に基づいて、オイルの劣化を有効に低減
する油温制御の具体的な方法について説明する。
第5図は、自動車のエンジンオイル供給系統のオイル中
の窒化物量と酸化物量とを測定し、この測定結果に基づ
いてオイルの劣化を低減するように油温を制御する油温
制御機構のシステム構成図である。
第5図に示すように、オイル供給通路21のオイルフィ
ルタ22下流かつギャラリ23上流において、オイル供
給通路21から分岐してバイパスオイル通路24が設け
られ、このバイパスオイル通路24にはフロータイプの
光透過セル25か介設されている。そして、この光透過
セル25をはさんで、発光素子26と受光素子27とが
設けられている。発光素子26は発光素子駆動回路28
から電力が供給され、所定の波長域の光を放射するよう
になっている。受光素子27は、発光素子26から放射
され光透過セル25内を流れるオイル中を透過した光を
受光して、この光の中から窒化物墳を測定するための波
長6.1μm(波数l62 8〜] 6 3 2cm−
’)の光成分(単色光)と、酸化物凰を測定するための
波長5.8μfll(波数1715〜1 7 2 5c
m=)の光成分とを遺択的に受光し、これらの両波長の
光を電気エネルギに変換して劣化検出処理回路29に出
力するようになっている。
劣化検出処即圓路29は、受光素子27からの信号を受
けて、オイル中の窒化物量と酸化物量とを算出し、この
結東に基づいてエンジン3Lの冷却水温度(以下、単に
水温という)を制御することによって油温を制御するよ
うになっている。
エンジン3lの冷却水系統は、ウォータポンブ32から
吐出された冷却水を、冷却水通路34を通してエンジン
31のウォータジャケットに供給し、エンジン3lの熱
を吸収して温度が上昇した冷却水をラジエータ33に導
入して冷却し、温度か低下した冷却水を再びエンジン3
lに供給するようになっている。なお、エンジン31か
ら流出する冷却水の一部はラジェータ33をバイパスシ
て、バイパス冷却水通路35を通して直接ウォータボン
ブ32に戻されるようになっている。
そして、エンジン3lの下流側の冷却水通路34には、
水温が低温側設定値以下のときには閉じられ、水温が該
設定値を超えたときには水温に応じて徐々に開かれる第
1サーモスタソト36か設けられ、さらにこの第1サー
モスタット36の下流には劣化検出処理回路29からの
信号を受けて冷却水の流路を切り替える三方弁38が設
けられている。この三方弁38の2つの下流側接続端の
うち、一方の接続端はラシェータ33に直接的に接続さ
れる第1分岐冷却水通路34aに接続され、他方の接続
端は第2サーモスタット37を介してラジエータ33に
接続される第2分岐冷却水通路34bに接続されている
。第2サーモスク,ト37は、水温が高温側設定値以下
のときには閉じられ、水温が該設定値を超えたときには
水温に応じて徐々に開かれるようになっている。そして
、三方弁38が第1分岐冷却水通路34a側に接続され
たときには、水温は第lサーモスタット36のみによっ
てコントロールされ、低温側設定値近傍の比較的低温域
に保持されるようになっている。
また、三方弁38が第2分岐冷却水通路34bに接続さ
れたときには、第1,第2サーモスタノト36,37が
直列に接続され、伶却水は設定温度が高い第2サーモス
タット37のみによってコントロールされるので、水温
は高温側設定値近傍の比較的高温域に保持されるように
なっている。
以下、オイルの劣化を低減するための油温制御の制御方
法について説明する。
窒化物量の酸化物量に対する比(以下、この比をN/O
比という)が所定値を超えたときには、劣化検出処理回
路29によって、三方弁38が第2分岐冷却水通路34
b側に接続され、水温が高泥側設定値近傍の高温域に保
持され、これに伴って肋温も比較的高温に保持される。
一方、N/O比か所定値以下のときには、劣化検出処理
回路29によって、三方弁38が第1分岐冷却水通路3
4a側に接続され、水高が低温側設定値近傍の低温域に
保持され、これに伴って油温も比較的低温に保持される
第6図に示すように、窒化によるオイルの劣化速度は曲
線H,,H,,H3のように油温か低いときほど大きく
なり、一方酸化によるオイルの劣化速度は直線J I+
 J t+ J 3のように油温が高いときほど大きく
なる。なお、H1〜】」3間の劣化速度の差、あるいは
J,〜J3間の劣化速度の差は、オイルの種類、ブロー
バイガス量、運転条件等によるものである。そして、オ
イルの劣化はオイル中の窒化物と酸化物とによって生じ
、N/O比(窒化物量と酸化物量の比)が適当な値(以
下、この値を基準N/O比という)に維持されたときに
オイル全体としての劣化度が最も小さくなる。そこで、
第2実施例では、N/O比が上記基’IN/O比より大
きいとき、すなわち相対的に窒化物量が多いときには油
温を高めて窒化物の生成を抑制し、一方N/O比が基準
N/0比より小さいとき、すなわち相対的に酸化物量が
多いときには、油温を低下させて酸化物の生成を抑制し
、オイル全体としての劣化を低減するようにしている。
第7図に示すように、浦温を何らコントロールしないと
きには、酸化によるオイル劣化は01となり、窒化によ
るオイル劣化はN,となり、,このときオイル全体とし
ての劣化度はT1となる。
また、従来の油厖制御のように曲温を低温化するだけの
コントロールが行なわれた場合は、酸化によるオイル劣
化はO!のように低減されるが、窒化によるオイル劣化
は逆にN,のように増加し、オイル全体としての劣化度
T,は未対策の場合の劣化度T,とそれほど違わない。
これに対して、第2実施例のように浦温を制御した場合
は、03,N,で示すように酸化によるオイル劣化と窒
化によるオイル劣化とがともに低減され、オイル全体と
しての劣化度T3は大幅に低減される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1実施例を示す、タブルビーム式
の分光光度計のシステム構或図である。 第2図は、20000km走行後のエンジンから抽出さ
れたエンジンオイルの吸光特性を示す図である。 第3図は、試料オイルの波長6.1μm ( ill数
l628〜1 6 3 2cm−’)における吸光度と
試料オイル中の全窒素量との相関性を示す図である。 第4図は、試料オイルの6.1Ilmと5.8μmにお
ける吸光度、酸価、粘度比およびスラノジ徂のエンジン
テスト時間に対する変化特性を示す図である。 第5図は、本発明の第2実施例を示す、オイルの劣化を
防止するための浦1温制御機構の7ステム構成図である
。 第6図は、窒化によるオイルの劣化速度と酸化によるオ
イルの劣化速度の油温に対する特性を示す図である。 第7図は、油温を制御しない場合と、オイルの酸化を抑
制するために油温を低温化した場合と、第2実施例の場
合とにおける、オイルの劣化度を示す図である。 SP・・・分光光度計、l・・・光源、3・・・サンプ
ルセル、5・・基準セル、6・・・波長遺択部、7・・
・検出器、8・・・減光器、l1・・回転鏡、l2・・
・交流増幅器、13・・・位相判別整流器、l4・・・
チi+ ノパ付増幅器、15・・平衡電動器、l6・・
・記録計、25・・・光透過セル、26・・・発光素子
、27・・・受光素子。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)1630cm^−^1近傍の波数をもつ光を放射
    できる発光手段と、該発光手段から放射された上記波数
    をもつ光を受光してその強さを測定できる受光手段とを
    設け、次に発光手段から受光手段に至る光の進路中に劣
    化度を検出すべき試料オイルを配置し、この後発光手段
    から1630cm^−^1近傍の波数をもつ光を放射し
    て試料オイル中を透過した上記波数をもつ光の強さを受
    光手段で測定し、未劣化の基準オイル中を透過した16
    30cm^−^1近傍の波数をもつ光の強さを基準値と
    し、この基準値と測定値との差に基づいて試料オイル中
    の窒化物量を求め、この窒化物量に基づいて試料オイル
    の劣化度を検出するようにしたことを特徴とするエンジ
    ンオイルの劣化検出方法。
  2. (2)1630cm^−^1近傍の波数をもつ光と17
    20cm^−^1近傍の波数をもつ光とを放射できる発
    光手段と、該発光手段から放射された上記波数をもつ光
    を受光して夫々の強さを検出できる受光手段とを設け、
    次に発光手段から受光手段に至る光の進路中に劣化度を
    検出すべき試料オイルを配置し、この後発光手段から1
    630cm^−^1近傍の波数をもつ光を放射して試料
    オイル中を透過した上記波数をもつ光の強さを受光手段
    で測定し、未劣化の基準オイル中を透過した1630c
    m^−^1近傍の波数をもつ光の強さを基準値とし、こ
    の基準値と測定値との差に基づいて試料オイル中の窒化
    物量を求め、さらに発光手段から1720cm^−^1
    近傍の波数をもつ光を放射してこれを試料オイルに照射
    し、試料オイル中を透過した上記波数をもつ光の強さを
    受光手段で測定し、基準オイル中を透過した1720c
    m^−^1近傍の波数をもつ光の強さを基準値とし、こ
    の基準値と測定値との差に基づいて試料オイル中の酸化
    物量を求め、上記窒化物量と上記酸化物量とに基づいて
    試料オイルの劣化度を検出するようにしたことを特徴と
    するエンジンオイルの劣化検出方法。
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