JPH03244332A - 遺伝子移入動物及びその作製方法 - Google Patents

遺伝子移入動物及びその作製方法

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JPH03244332A
JPH03244332A JP2039023A JP3902390A JPH03244332A JP H03244332 A JPH03244332 A JP H03244332A JP 2039023 A JP2039023 A JP 2039023A JP 3902390 A JP3902390 A JP 3902390A JP H03244332 A JPH03244332 A JP H03244332A
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galactosidase
mammal
cells
dna
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Katsuhiko Mikoshiba
克彦 御子柴
Kenkichi Kasai
笠井 健吉
Chuzo Kishimoto
忠三 岸本
Atsuo Aoyama
青山 淳夫
Takao Kato
喬雄 加藤
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N T SCI KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は外来遺伝子を発現する哺乳動物、ならびにその
作製方法に係わる。
[発明の背景及び従来の技術] 自然治癒の期待できない絶望的な臓器を置換して救命す
る臓器移植療法は、すでに血液、皮膚、角膜、腎臓、骨
髄、心臓において一般化されており、肝臓、肺、すい臓
移植が臨床研究の段階にあり、その他の内分泌臓器の移
植が動物実験によって試みられており、今後、心筋ある
いは脳の一部の移植が研究されていくと予測される。
このような臓器移植の研究において移植臓器とそれを受
容する生体との生着の進行を細胞しベルで簡便かつ迅速
に検定する動物実験系は極めて有望であり、大いに待望
されている。
また近年キメラ動物の作製が可能になっており、ある動
物の初期胚細胞と、他の動物の初期胚細胞からキメラ動
物を作製した場合に、いずれかの動物由来の細胞が染色
により識別できれば、繁殖学あるいは発生学において、
極めて有用である。また疾患モデル動物とのキメラ動物
を作製した場合、疾患の伝達と疾患組織の由来との関連
を染色により明らかにする事が出来る。
キメラ遺伝子を哺乳動物の初期胚の細胞に注入し、発生
を継続させて得られる動物はトランスジェニック動物と
呼ばれ、ゴートン等の報告(プロシーディングスオブザ
ナショナルアカデミーオプサイエンス、77巻、 73
80.1980 )以来、数多くの報告が為されている
また、ヘルペスシンプレックスウィルスのチミンカイネ
スのプロモーターとβ−ガラクトシダーゼの遺伝子とを
用いたキメラ遺伝子を初期胚の細胞に注入して作製した
トランスジエニ・ンク動物の報告にコルスゲイーアレン
等。ネイチャー、 333 %、 852.1988)
がある。
[発明が解決しようとする課題] しかし上記報告のトランスジェニックマウスは個体ごと
にβ−ガラクトシダーゼを発現する組織が異なるとされ
ており、この酵素活性を利用した染色によれば、まばら
に染色されるという欠点がある。
また近年、着床前のマウス胞胚を培養して得られたセル
ラインであるES@ J!1を、マウスの他の胞胚内に
注入してキメラマウスを作製する方法も報告されている
従ってES細胞にあらかしめ染色識別用のマーカー遺伝
子を導入しておき、キメラマウスを作製することが可能
である。しかしES細胞の分化の全能性を保持したまま
、長期にこの細胞を維持するのは一般に相当に困難であ
る。
[課題を解決する手段] 本発明は、β−アクチンのプロモーターとβ−ガラクト
シダーゼの遺伝子とのキメラ遺伝子を含む遺伝子断片を
哺乳動物の初期胚の細胞に注入し、発生を継続させる事
を特徴とするβ−ガラクトシダーゼを発現する哺乳動物
の作製方法、ならびにその動物を提供するものである。
このようにして作製された動物は、キメラ遺伝子を含む
遺伝子断片がその生殖系列に伝達され、子孫にその表現
形質が伝達される。したがって継代によりその性質が保
存可能であり、更に所望によりマウスの受精卵は凍結し
て保存する事も可能である。
本発明の動物の細胞は、β−ガラクトシダーゼの酵素活
性により、簡便かつ迅速に染色可能であるため、他の同
種の動物細胞と混在しても、染色により容易に識別でき
るという特徴がある。
染色の方法としては、例えば常法により組織切片を作製
し、X−gaN5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリ
ル−β−D−ガラクトピラノシド)の溶7夜と反応させ
て発色させる事が出来る。
以下本発明を更に詳細に説明する。
β−アクチンは細胞の骨格を構成する蛋白質の一種であ
り、哺乳類や鳥類においてはほとんど全ての細胞で発現
されている。すなわち、β−アクチンのプロモーターは
本質的にほとんど全ての細胞で機能する能力を持ってい
る。また高いレベルの発現を期待する目的で、転写の増
幅に働くエンハンサ−を挿入するのは良し)方法である
。本発明に用いるβ−アクチンのプロモーターおよびエ
ンハンサ−の由来は、特に限定するものではないが、ニ
ワトリ由来のもの力≦好便に利用出来る。
またβ−ガラクトシダーゼの遺伝子も特に限定するもの
ではないが、大腸菌由来のものが好便に利用出来る。し
かしながら、本発明に用いるキメラ遺伝子断片において
、β−ガラクトシダーゼ遺伝子の転写が、β−アクチン
のプロモーターの制御下にある配列様式は必須である。
さらにその下流には、ポリA付加シグナルが配列されて
いる事が重要である。ポリA付加シグナルの種類ならび
に由来は、特に限定するものではなく、−船釣に良く用
いられるSV40のそれを用いてもなんらさしつかえは
無く、また化学合成によって得られたものを用いても良
い。
これらの機能素子とも言える各遺伝子断片を結合し、キ
メラ遺伝子を構築する方法は特に新規な方7去を用いる
必要も無く、例えば続生化学実験講座第−巻r遺伝子研
究法I〜IIIJ(東京化学同人発行、I〜II、19
87、III 、1988 ) 、あるいはマニアティ
ス等のrモレキュラークローニング」 (コールドスプ
リングハーバ−1982)などを参照して行えば良い。
本発明に用いる哺乳動物としては、ヤギ、ブタ、ウサギ
、ハムスター、ラット、マウスなどがあげられるが、げ
っ歯類、特にマウスが好便に用いられる。
β−アクチンのプロモーターとβ−ガラクトシダーゼの
遺伝子とのキメラ遺伝子を含む遺伝子断片を哺乳動物の
初期胚の細胞に注入し、発生を継続させ、β−ガラクト
シダーゼを発現する哺乳動物の作製方法としては、基本
的には従来知られている方法、例えば、野村達次監修の
発生工学実験マニュアル/トランスジェニックマウスの
作り方(講談社発行1987 )を参照して行う事が出
来る。本発明でDNA断片の注入に用いる初期胚の発生
段階としては、受精直後の一細胞期胚を用いるのが最適
である。何故ならば一細胞期に7主人した場合は染色体
に導入されたキメラ遺伝子が体細胞全体に分布する確率
か高く、従って生殖細胞、そして子孫へ伝達される確率
が高いからである。
キメラ遺伝子を注入し、発生を継続させ、底体にまで発
生したその哺乳動物は、その尾からDNAを抽出し、例
えばサザンハイプリダイゼーションによって、注入した
キメラ遺伝子が存在しているかどうかを検定出来る。そ
の方イ去は特に特別な方法は必要なく、基本的には既に
記した文献の記述に準じて行うことができる。
本発明の動物の組織あるいは細胞におけるβ−ガラクト
シダーゼの発現の検定は、常注によりメツセンジャーR
NAの検出によっても良いが、酵素活性を調べる方法が
簡便である。すなわち、常7去により組織切片を作製し
、X−galの溶液と反応させて発色させると、組織切
片内に存在するβ−ガラクトシダーゼにより、X−ga
lが加水分解され、色素団を形威し、組織が染色される
(例えばヒストケミ−23巻、 266−288頁(1
979)参照)。
[効   果コ 本発明の動物は、その細胞が、β−ガラクトシダーゼの
酵素活性により、簡便かつ迅速に染色可能であるため、
他の動物細胞と混在しても、染色により容易に識別でき
るという効果がある。
従って本発明の動物は、臓器移植による組織修復、細胞
増殖および細胞分化の研究に利用することができるとい
う効果がある。例えば同系の遊支系動物に本発明の動物
の骨髄細胞を移植すれば、この細胞分化の様式を、染色
により容易に解明できる。また例えば移植臓器がいかに
生着するか、または脱落するかを染色により鮮明に描き
出すことかできるなど、臓器移植の研究にも有用である
。このような例は枚挙にいとまが無い。
本発明は畜産領域および医学領域等における有用性は大
きい。
[実 施 例] 以下に実施例によって更に詳細に本発明を説明する。但
しこの実施例は本発明の範囲を限定するものではない。
(1)キメラ遺伝子の調製 フレジン等(Fregine N、Gene、48巻、
1〜11.1986 )の作製したプラスミド pβa
ct−CAT 9を制限酵素)find III / 
BamHIで切断後、ポリアクリルアミド電気沫動によ
り分離し、β−アクチンのプロモーターおよびエンハン
サ−がpUc18ベクターに連結されたDNA断片のみ
を回収した。
一方大腸菌のβ−ガラクトシダーゼ遺伝子とSV40の
ポリA付加シグナルを含むDNA断片は、プラスミド、
 pci(110(ファルマシア社、製品番号27−4
508−01 )を、制限酵素的ndlll / Ba
mHIで切断後、ポリアクリルアミド電気泳動により分
離し、入手した。このDNA断片には、大腸菌由来の翻
訳開始領域が含まれているため、ざらにKpn Iで消
化して大腸菌由来の翻訳開始領域にあたる207塩基対
を除去した。さらに哺乳類細胞での発現を有利にするた
め、ヘルペスシンプレックスウィルスのチミジンカイネ
ス(以下)ISV−tkと記す)の翻訳開始領域と交換
した。すなわちll5V−tk遺伝子の翻訳開始点と転
写開始点の間に存在するBgl II切断部位を同酵素
で切断した後、フレノウ処理により末端を平滑化し、つ
いてHi n d IIIリンカ−を連結し、末端をH
i n d II+切断部位に変えた。また翻訳開始点
より270塩基対下流のNru I切断部位を同酵素で
切断した後、フレームを合わせる為もあり、8塩基対の
Kpn Iリンカ−を連結した。このようにして作製さ
れた両端をリンカ−にはさまれた343塩基対のDNA
断片を、Kpn IついでHi n d IIIで消化
した後pC)I 110から先に調製したβ−ガラクト
シダーゼ遺伝子を含むDNA断片と連結し、改変プラス
ミドpCH110−TKを調製した。ついでpcHll
oTKをHindlTI / BamHIで切断後、ポ
リアクリルアミド電気泳動により分離し、ISV−tk
の翻訳開始点部分とβ−ガラクトシダーゼ遺伝子とSV
40のポリA付加シグナルを含むDNA断片を調製した
。このDNA断片と、先にβact−C八T9からへ限
酵素的ndlll / BamHIで切断した、β−ア
クチンのプロモーターを含むDNA断片とを連結し、β
アクチンのプロモーターの制御下で、β−ガラクトシダ
ーゼを発現する機能を持つプラスミド、pβact−1
acZを完成した。このプラスミドから生ずるβ−ガラ
クトシダーゼは、ISV−tkとの融合蛋白質として発
現する。なお、これらの連のプラスミドの改変、および
増幅は大腸菌HB 101 (宝酒造株式会社製〉を用
いた。そしてERM   P−11274))  。
次にpβact−1acZを、制限酵素Pstl/ B
amHlで消化する事により、約1.9に塩基対のβ−
アクチンのプロモーターとエンハンサ−1β−ガラクト
シターセ遺伝子、およびSV40のポリA付加シグナル
を含む、約5.7に塩基対のDNA断片を調製した。す
なわち、Pstl/Bam)II消化後、42%ポリア
クリルアミド電気沫動泳動離し、57〜5.8 k塩基
対の部分のゲルを切り出し、透析チューブに入れ、電位
差をかけてPstl/Ba+nH1断片を溶離した。つ
いでフェノール/クロロホルム(1/’1) 7昆7夜
で抽出し、不純物を除去した。0.6Mの塩化ナトリウ
ムを含むTE溶?ff1(pH7,6トリス塩酸緩衝ゼ
夜、 1mM EDTA (エチレンジアミン四酢酸)
)で前洗浄し、0.1Mの塩化ナトリウムを含む同じT
E温溶液平衡化した、0.6m12のDEAE陰イオン
2換カラム(DE52.ワットマン4製)にかけて吸着
させた。ついで0.3Mの塩化ナトリウムを含むTEi
液でゲル由来の不純物を溶出除去した後、0.6Mの塩
化ナトリウムを含むTEi?夜で溶出させ、目的のキメ
ラ遺伝子断片を回収した。
このキメラ遺伝子断片を含む溶出7夜をフェノール/ク
ロロホルム(1/1)混液で2回抽出操作を行い、不純
物を除去した後、水飽和エーテルで3回抽出操作を行い
残留する有機溶媒等を除去した。ついでエチルアルコー
ルを加え、目的のキメラ遺伝子断片を沈澱として回収し
た。
この沈澱を1mMのEDTAを含むpH8,0,10m
Mのトリスバッファーに135 μg/n+lになるよ
うに溶解し、分注し、凍結して保存した。
(2)キメラ遺伝子の注入 上記 (1)で調製したキメラ遺伝子を0.1mMのE
DTAを含むpH7,4,10mMのトリスバ・ソファ
−で約 4μg/mlに希釈し、注入用DNA m液と
した。
本実施例の(2)において、単に培地と記された培地は
笠井ら(家畜繁殖誌、24巻、19〜22、1978)
の報告による修正クレブスリンゲル重炭酸i衝液を用い
た。
C57BL/6NCrj(日本チャールスリバー社)の
雌マウス腹腔に、妊馬血清性性腺刺激ホルモンを50i
、u、/anで含む生理食塩水、0.1mAを注射し、
48時間後にヒト絨毛性性腺刺激ホルモンを50i、u
、/mj2で含む生理食塩水、0.1mJ2を腹腔に注
射した。 C57BL/6NCrjの雌マウスと一晩同
居後、交尾したマウスから摘出した卵管を、0.01%
のヒアルロニダーゼを含む培地内に入れた後、受精卵を
採取し、0.01%のヒアルロニダーゼを含む培地に入
れ、5%の炭酸ガス下に37℃で数分保持し、卵丘細胞
を除去した後、受精卵を培地で2回洗浄した。この受精
卵を培地に移し、DNAの注入まで5%の炭酸ガス下に
37℃で保持した。
ガラスシャーレに6mg/mflで牛血清アルブミンを
含むダルベコの燐酸緩衝生理食塩水(以下PBS と言
う)を、マイクロピペットで1滴ずつ、10か所に滴下
した。ついでこの近傍の5か所に、先に調製した注入用
DNA溶液を1滴ずつ滴下した後、ミネラルオイルを注
いで覆った。
滴下したPBSの1滴あたり、先に調製した前核期の受
精卵を6〜7個ずついれた。 DNAの注入は微分干渉
顕微鏡下にマイクロマニピュレーターにより実施した。
すなわち、1〜2μmの直径の注入用ピペットに先に滴
下したDNAI?夜を吸い取った。保持ピペットを用い
て一個の受精卵を固定した。ついで注入用ピペットを前
核に向かって受精卵に刺し、ざらに前核に刺し、DNA
溶液を約2pl注入した後、注入用ピペットを引き抜く
。この場合、前核としては特別の事情が無いかぎり雄性
前核に注入した。この注入操作を繰返し、シャーレの受
精卵への注入が終わったら炭酸ガスインキュベーター内
にて5%の炭酸ガス下に37℃で次の操作まで保持した
。この途中で注入用ピペット内のDNA m液が不足す
れば、DNA溶液の液滴から補充し、また注入用ピペッ
トは時々よくきれるものと交換した。この操作を繰返し
、−実験当たり約70個の受精卵に注入した。
このような処理を施した受精卵のうち形態が正常なもの
を、培地で洗浄後、プラスチックシャーレの中に滴下さ
れ、ミネラルオイルで覆われた培地に集めた。なおこれ
らのプラスチックシャーレおよび培地はあらかじめ37
℃、5%の炭酸ガス下に保持し平衡化されたものを使用
した。受精卵の入ったプラスチックシャーレは、炭酸ガ
スインキュベーター内にて5%の炭酸ゴス下に37℃て
保持した。
これらの受精卵7〜21個を、あらかじめ精管結紮雌マ
ウスとの交尾により、偽妊娠を誘導した成熟したICR
系(日本タレア社)の雌マウスの卵管の一方のみに移植
した。この操作を繰返し、DNAを注入した後、正常な
形態を保持している受精卵の全てを偽妊娠マウスに移植
した。
移植後20日8に帝王切開により胎児を出産させた。も
ちろん帝王切開によらず、自然分娩によっても良い。産
仔は当日ないし前日出産した11jのICRマウスの母
親につけ、哨育させた。3週間後に離乳させ、さらに1
週間後にその尾を4〜5cm程切断し、導入遺伝子の検
定の時まで凍結保存するとともに、産仔は飼育を継続し
た。
この一連の操作により、96個の受精卵にDNAを注入
し、正常とみなされる57個を偽妊娠マウスに移植し、
12匹の産仔を得た。
(3)導入遺伝子の検定 上記で得られたマウスの尾から約2cmをとり、100
mM、 EDTA、 0.596SDS  (ソデイウ
ムドデシイルサルフエイト)を含むpH8,0の50m
M トリスバッファー、0.7mAに浸し、10mg/
muのブロティナーゼに?8液を35μ℃加え、55℃
で12時間静置した。この溶イ夜に、あらかじめトリス
バッファー(pH8,0)で平衡化したフェノール0.
7mJZを加え激しくイ昆和した後、1500回転/分
で3分間遠心分離をした。上層を採り、フェノール/ク
ロロホルム(1/1) による抽出操作をさらに1回繰
り返し蛋白質を除いた後、pH6,00,3M酢酢酸ナ
トリウム緩衝後夜70μ角0.7+nItの工チルアル
コールを加え、振盪した。析出する糸状のDNAの沈漬
を遠心分離により集め、上清を除去した。ついで、この
沈渣に1mj2の7Hエチルアルコール水を加え、攪拌
した後1500回転/分で1分間遠心分離をし、ついで
上清を出来る限り除去した後、/f、漬を乾燥した。
得られた沈漬を100μ℃のTE温溶液pH8,0。
10mMトリス、 1mM EDTA) に溶解させた
後、その一部をとり含まれるDNAの濃度を260r+
mの吸光度より測定した。通常このDNA m液の濃度
は1〜2 mg/mIlとなる。
かくして得られたDNA溶液を、含まれるDNAが約1
5μgになる量を採取した。100mMの塩化マグネシ
ウムと、IMの塩化ナトリウムと20mMの2−メルカ
プトエタノールを含むpH7,8の500mMトリスバ
ッファーを、25μ℃と、100単位の制限酵素Eco
R1またはPvu II (この場合はトリスバッファ
ーの塩化ナトリウムの濃度を500mMとした)を加え
た後、蒸溜水を加え、全量を250μ℃にした。緩やか
に温和後、37℃て一晩静置した。この反応液にエチル
アルコールを加え、生ずる酵素消化断片の沈漬を遠心分
離により回収し、再び12μ立のTE温溶液溶解した。
ついで30零グリセロール、0.2Xブロモフエノール
ブルー 0.2*キシレンシアツールを含む色素溶液3
μ互を加えて良く混合した。この溶液を0.796アガ
ロースゲルで5〜6時間電気沫動じた後、このゲルを0
.1M塩酸中で10分間緩やかに振盪した後、蒸溜水で
洗浄した。さらに1.5Mの塩化ナトリウムを含む0.
5M水酸化ナトリウム中で30分振盪した後、蒸溜水で
洗浄した。さらに中和溶7夜(3M、pH5,5の酢酸
ナトリウム緩衝7夜)中で振とうした後、蒸溜水で洗浄
した。ついでナイロン膜に移した後、80℃、1時間の
熱処理により、DNAを膜に固定し、プローブDNA 
とハイブリダイゼーションした。プローブとしてはpC
)I 110−THのPvu II /  Pvu 1
1断片(β−ガラクトシダーゼ遺伝子の部分に対する、
約2.5に塩基対の断片)を用いた。なお、マウスの尾
から抽出したDNAをPvu IIまたはEcoRlの
二種類の制限酵素で切断したのは、遺伝子の導入の確認
をより明確にする為である。
上記ステップ(2)で得られた12匹のマウスのDNA
をEcoRrで消化した場合の電気泳動結果を第2図に
示した。注入したキメラ遺伝子がDNAに移入されたマ
ウスは約6に塩基対の位置にバンドが検出された。すな
わち7623,7265.726672612に目的の
遺伝子が移入されていた。
(4)トランスジェニックマウスの子孫の作製上記(3
)で注入した遺伝子断片が導入されたと認められたファ
ウンダーが5ないし8週齢に達した時、それぞれを通常
のC57BL15NCrjと交配させた。得られたFl
のDNAを(3)の方法で検定した結果、第−産におい
て、72612のFlには6匹の内2匹に、7265の
Flには7匹の内1匹に、7263の11には5匹の内
1匹に目的の遺伝子が伝達されていた。この様にして目
的の遺伝子が伝達された目的の遺伝子が伝達された数多
くのFlを作製するとともに、F1相互の交配により子
孫を作製した。
(5)β−ガラクトシダーゼの 現の検上記(4)で作
製されたトランスジェニックマウスのβ−ガラクトシダ
ーゼの発現を検定した。すなわち、この検定に供すべき
組織を05*グルタルアルデヒドを含む゛燐酸緩衝7夜
で活流固定した後、燐酸緩衝液で洗浄し、液体窒素で凍
結後、クリオスタットで薄切し、切片を作製した。つい
でこの切片を、2mMの塩化マグネシウムを含むp)I
 3.5のクエン酸緩衝液に溶解したX−gal  (
5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−β−D−ガ
ラクトピラノシド)と37℃で反応させた。なおこれら
の操作において、組織間の被検定物質の拡散を防止する
ためには5mMのフェリシアン化カリウムと5[[IM
のフェロシアン化カリウムを添加しても良く、反応基質
の拡散を高める為には、0.1零のトリトンX−100
を添加しても良い。
反応は染色液を除去後、2mMのEDTAを含む燐酸緩
衝7夜で洗浄する事により停止させた。
この方7去により、(4)で得られた72612およ4 び7263のFlのいずれにおいても、例えば、骨、胃
、肝臓、大腸、小腸、腎臓、大脳、小脳など、検定した
全ての組織において青色に染色される細胞が検出された
従ってこれらのマウスは注入した遺伝子に基づきβ−ガ
ラクトシダーゼを発現する動物であるといえる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、実施例の(1)で調製し、(2)で注入した
キメラ遺伝子断片の概略を説明する図である。 第2図は実施例の(3)で得られた遺伝子導入マウスの
DNAをEcoRIで切断した場合の電気泳動結果を示
した図である。 他4名

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、体細胞及び生殖細胞が、β−アクチンのプロモータ
    ーとβ−ガラクトシダーゼの遺伝子とのキメラ遺伝子を
    含む遺伝子断片をもち、β−ガラクトシダーゼを発現す
    る非ヒト哺乳動物。 2、請求項1において、哺乳動物がげっ歯類であること
    を特徴とする哺乳動物。 3、請求項2において、げっ歯類がマウスであることを
    特徴とする哺乳動物。 4、β−アクチンのプロモーターとβ−ガラクトシダー
    ゼの遺伝子とのキメラ遺伝子を含む遺伝子断片を哺乳動
    物の初期胚の細胞に注入し、発生を継続させる事を特徴
    とするβ−ガラクトシダーゼを発現する非ヒト哺乳動物
    の作製方法。 5、請求項4において、哺乳動物がげっ歯類であること
    を特徴とする哺乳動物の作製方 法。 6、請求項5において、げっ歯類がマウスであることを
    特徴とする哺乳動物の作製方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103250681A (zh) * 2013-05-31 2013-08-21 长沙诚力生物科技有限公司 一种竹鼠的人工养殖方法
CN103931559A (zh) * 2014-05-14 2014-07-23 王和绥 一种山羊的养殖方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103250681A (zh) * 2013-05-31 2013-08-21 长沙诚力生物科技有限公司 一种竹鼠的人工养殖方法
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