JPH03242497A - ウォーターポンプ - Google Patents

ウォーターポンプ

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JPH03242497A
JPH03242497A JP3811790A JP3811790A JPH03242497A JP H03242497 A JPH03242497 A JP H03242497A JP 3811790 A JP3811790 A JP 3811790A JP 3811790 A JP3811790 A JP 3811790A JP H03242497 A JPH03242497 A JP H03242497A
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pump
plate
water
rear plate
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JP3811790A
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Yutaka Yamada
豊 山田
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、主に自動車用のエンジン冷却水を循環させ
るのに用いられる遠心式のウォーターポンプに関する。
(従来の技術) 自動車用のウォーターポンプには、エンジンの回転を利
用して発電機、冷却ファン等と一緒にベルト掛けで駆動
させるものと、エンジンの回転をそのまま利用せず、電
#橡、油圧等によって駆動されるものとがある。
ところでウォーターポンプを電動機で駆動する場合、消
費電力が増加するので、バッテリー、発電機の容量を増
加させる必要が生ずる。
また油圧駆動の場合には、そのために余分の装置を必要
とし、装置全体が複雑化するとともに、価格も高価とな
る他、装置の占めるスペースや重量が増加する不具合が
ある。
他方、前者のエンジンの回転を利用してポンプ駆動する
場合には、装置が簡単で故障も少なく、駆動するのに効
率が良い等の利点がある。この場合、ポンプの回転数は
エンジンの回転数に比例して増減することとなるが、こ
れにより次のような不具合が生ずる。
即ちエンジンの回転数範囲は非常に広範囲であるので、
エンジンの低速回転時には流量が不足し勝ちである一万
、高速回転時の流量が必要以上に多くなってしまうので
ある。これはポンプの羽根車の形状が一定であり、従っ
てその無次元特性が常に一定であることによるものであ
る。
そこで羽根車の形状を変えることによって容量を可変と
したポンプが考えられているが、但し従来のこの種のも
のは、サーモワックスの膨張・収縮を利用して、或いは
形状記憶合金の形状記憶作用を利用して羽根形状を変え
たり(例えば羽根の高さを変える)1羽根の取付角度を
変えたりするものであって、何れも冷却水の水温に応じ
てポンプ容量を可変とするものであり、エンジンの回転
数に応じてポンプ容量を可変とするための機構は有して
いない。
ところで、羽根の形状を適当な形状に選定しておくこと
により、エンジン回転数に応じ、羽根形状を変化させる
ことなくポンプ容量を変化させることができれば極めて
好都合である。しかしながら羽根形状が同一であり、同
一管路内を循環させる限り、ポンプ容量は常に一定であ
って送水量はその回転数に比例して増減するものであり
、回転数が比較的低いときには一回転当りの流量が比較
的多く、逆に回転数の高いときには流量が少なくなる。
といった特定の羽根形状というものは!!X理的にあり
得ない、何故ならば、この場合ポンプ揚程と管路の損失
ヘッドは同一であり、前者は回転数の2乗に比例し、後
者は流量の2乗に比例するからである。
そこで本発明者は、先の特許側(特願平1−56775
号、特願平1−326713号)においてエンジン回転
数、つまりポンプ回転数に応じて羽根の実質的高さを変
化させ、以てその容量を可変と威したウォーターポンプ
を提案した。
第7図(^)は上記特願平1−56775号の発明に係
るウォーターポンプの一例を示している。r!!Jにお
いて100は回転軸102に一体回転する状態で固設さ
れた羽根車、104は羽根車100と一体回転する状態
で回転軸102に対して輪方向に移動可能に設けられた
可動円板であって調圧孔106が設けられている。
この羽根車円板100と可動円板104との間の部分は
圧力室108とされ、この圧力室108の作用と、これ
とは逆向きに働くばね手段110との作用により、可動
円板104の位置が図中左右方向に変化させられ、これ
により可動円板104を貫通して突出する羽根112の
可動円板104からの高さ、即ち羽根112の実質的高
さが変化させられ、以て流入0114から流入し、且つ
通路116を経て吐出口より吐出される水の流量、即ち
ポンプ容量が変化させられるようになっている。
一方第7図(B)は、特願平1−326713号の発明
に係るウォーターポンプの一例を示している。この例で
は1羽根車円板118の後側に可動円板120を設けて
それらの間に低圧室122を形成するとともに、可動円
板120をばね手段にて後向きに付勢し、可動円板12
0に働く圧力とばね手段の付勢力との釣合位置に可動円
板120を保持するようにしている。而してこのウォー
ターポンプにおいては、回転数が増減すると可動円板1
20に作用する圧力が変化して可動円板120が図中左
右方向に移動し、これにより羽根112の実質的高さが
変化してポンプ容量が変化するようになっている。
(発明が解決しようとする課題) ところでこれらウォーターポンプは、何れも羽根車の羽
根が開放された開放形のものであり、安価に製作し得る
などの利点を有する反面、羽根の先端がケーシング内面
に接触すると2羽根ないし羽根車が損傷してしまう問題
がある。そこでこれを防止するため、羽根の先端とケー
シング内面との間にある程度の大きさのクリアランス(
隙間)を確保することが必要であるが、このような隙間
を設けると、その隙間を通じて水の吐出側から流入側へ
の漏れが生じ、その漏れのためにポンプ効率が低下する
問題が生ずる。更に羽根車の他に軸方向に移動する可動
円板をケーシング内に収容するためケーシングを太きく
しなければならない不都合が生ずる。
(課題を解決するための手段) (第一解決手段) 本願の発明はこのような課題を解決するためになされた
ものであり、而して第一解決手段に係るウォーターポン
プの要旨は1羽根の回転により水に回転運動を与えて遠
心力を生ぜしめ、その遠心力に基づいて送水する形式の
遠心式ウォーターポンプであって、(イ)回転軸と、(
o)該回転軸に一体回転する状態で且つ軸方向に相対的
に接近・離間可能な状態で互いに独立に設けられた前面
板及び後面板と、(ハ)該前面板の後面に後向きに設け
られた突片にて一部若しくは全体が構成されて成る羽根
と、(ニ)該前面板に突設され、ポンプにおける円形の
水の流入口内周面に微少隙間を介して嵌合する嵌合部と
、(ネ)該前面板に設けられ、該流入口からの流入水を
前面板と後面板との間の部分に導く開口部と、(へ)該
前面板又は後面板とケーシングとの間に形成される圧力
室と、(ト)それら前面板及び後面板を互いに離間する
方向に付勢するばね手段とを有し、互いに逆向きに作用
する前記圧力室の圧力とばね手段の付勢力とにより前面
板と後面板との間隔が変化させられることにより、前記
羽根の実質的高さが変化させられるように威されている
ことにある。
(第一解決手段の作用及び効果) 本発明のウォーターポンプにおいては、流入口より流入
し且つ前面板と後面板との間に導かれた水が、前面板と
後面板及び前面板に設けられた突片を主要素とする羽根
の作用により回転運動させられ、このとき生じた遠心力
により吐出口より吐出される。
一方前面板の外側或いは後面板の外側においても水に回
転運動が与えられるが、これらの部分においてはケーシ
ング等による回転抵抗があるため、その回転角速度は、
前面板と後面板との間のそれに比べて小さい、この結果
前面板又は後面板の外側の圧力の方が、それらの間の圧
力よりも高くなり、その圧力に基づいて前面板と後面板
とを互いに軸方向に接近させる向きの力が作用する。
一方これら前面板と後面板とには、ばね手段により互い
に離間する方向の力が働いているため、それら前面板及
び後面板との間隔は、上記圧力とばね手段の付勢力とが
釣り合う位置に保持される。
ところで前面板と後面板との間の圧力及びその外側の圧
力との圧力差は、ポンプの回転数の2乗に比例して増減
する。従ってエンジンの回転数が低い場合には、前面板
と後面板とを接近させる向きの力は小さく、逆に回転数
が高くなればその力は著しく大きくなる。
他方これらを離間させる向きに働くばね手段の付勢力は
ポンプの回転数に関係なく一定であり、従って前面板と
後面板との間隔は、ポンプの回転数、つまりはエンジン
の回転数に応じて変化させられることになる。
このようにして前面板と後面板との間隔が変化させられ
れば、前面板に設けられた突片を含む羽根の実質的高さ
も変化させられることとなり、そしてその羽根の高さが
高くなればポンプ容量は大きくなり、逆に羽根の高さが
低くなればポンプ容量は小さくなる。
このように本発明によれば、エンジン高速回転時、つま
りポンプが高速で回転して水の循環量が不必要に多くな
り勝ちなときには、ポンプ容量が小さくなって水の流量
が抑えられ、逆にエンジン回転数が低くなって水の流量
が不足し勝ちとなったときには、ポンプ容量が増大して
水の流量を増す、これによりポンプを効率的に働かせる
ことができ、また過大量の水の送出による損失馬方を低
減することができる。
本発明のウォーターポンプの場合1羽根車が前面板と後
面板及びそれらと一体回転する羽根により構成されてお
り、そしてその羽根が前面板の後側に設けられた突片を
主要素として構成されている。即ち本発明のポンプにお
いては羽根形状が開放形ではなく、先端部分が前面板に
より覆われている。従って羽根の先端とケーシング内面
との接触による損傷を回避できるとともに1羽根先端と
ケーシング内面との隙間からの漏れも可及的に少なくす
ることができる。
尚その羽根は、上記前面板に設けた突片のみにて構成す
ることもできるし、或いはまた後面板の前面に突片を設
けてそれら両突片によって構成することもできる。
上記前面板には、ポンプにおける円形の水の流入口内周
面に微少隙間を介して嵌合する嵌合部を設けておく必要
がある。この嵌合部によって前記圧力室が区画形成され
るとともに、水の吐出側から流入側への漏れが確実に防
止され、ポンプ効率が高められる。
(第二解決手段) 本願の第二解決手段の要旨は、前記ばね手段の一部とし
て所定温度以上で記憶形状に復元する形状記憶合金製の
スプリングが用いられていることにある。
(第二解決手段の作用及び効果) かかる第二の解決手段によれば、エンジン回転数に応じ
てポンプ容量が可変となるのみならず。
冷却水温に応じてもポンプ容量が可変となる。
例えば自動車を高速走行させた後に急に停止させてエン
ジンをフィトリングさせたとき、エンジンの回転数は低
いが冷却水を多量に循環させる必要がある。このとき形
状記憶合金製のスプリングが冷却水温の上昇により記憶
形状に復元してばね手段の付勢力を高め、前面板と後面
板とをより強い力で離隔させようとする。この結果前面
板と後面板との間隔が、同じ低速回転時において冷却水
温が低いときよりも広くなって羽根高さが一層高くなり
、これによりポンプ容量が増大して大量の冷却水を循環
させる。或いはまた、高速走行時に何等かの理由で冷却
水の温度が高くなり、エンジンの回転数は高いが冷却水
の流量をあまり抑制しない方が良い場合においても、形
状記憶合金製のスプリングが有効に作用してポンプ容量
を変化させる。
尚形状記憶合金製のスプリングは、通常のスプリングと
並列に配置しても良いし、直列に配置しても良い。
(実施例) 次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
第1図及び第2図は本発明の一実施例である遠心式ウォ
ーターポンプを示したものである。これらの図において
10はケーシングであり、12は軸受、14は軸受12
により回転可能に支持された回転軸で、16はメカニカ
ルシールである。
回転軸14には、駆動板(主板)としての後面板18と
前面板20とが軸方向に所定圧離隔てて設けられている
。後面板1Bは比較的厚肉の円板状のものであって、軸
方向に固定された状態で回転軸14に一体回転状態で且
っ水密的に設けられている。この後面板18の前面には
、複数の突片22が突設されている。
一方前面板20は、回転軸14の小径部24に軸方向の
移動が可能な状態で設けられており、且つ図中右方の後
退端が回転軸14先端のm毬26への当接により規定さ
れるようになっている。
この前面板20の後面側には、前記後面板18における
突片22に対応して複数の突片32が設けられており、
これら突片32と突片22とによって羽根車の羽根35
が構成されている。尚これら突片22及び32は1図示
を省略する係合爪によって互いに係合させられており共
に一体回転するようになっている。また後面板18には
、突片22に隣接する部位、即ち前面板20の突片32
に対応する部位において凹所23が設けられており、前
面板2oが図中左方に後退したとき突片32の先端部が
その凹所23内に入り込めるようになっている。そして
この凹所23内に突片32が最も深く入り込んだとき、
羽根車の羽根35の高さが最も低くなる。
ここで前面板20の突片32の高さbl及び後面板18
の突片22の高さbzは、夫々羽根35の最大高さb 
、axの2/3及び1/3程度の高さとされている。
これら前面板20と後面板18とは、2種のコイルスプ
リング28.30によって互いに離間する方向に弾発さ
れており、従ってポンプが非回転状態にあるとき、@面
板20は回転軸先端の頭部26に当接した状態にある。
このとき前面板20とケーシング10内面との間には、
所定の隙間が生ずるようにされている。
尚、2!!のコイルスプリングのうち一方のコイルスプ
リング28は通常のコイルスプリングであって、前面板
20を常時前向きに付勢する。他方のコイルスプリング
30は形状記憶合金製のものであって、冷却水温が一定
温度以上になったとき予め記憶させである形状に復元し
、前面板20を前向きに付勢する。
前面板20には、ポンプの水流入口38の円形の内周面
に対して、前面板2oの外周部と対向するケーシング1
0内面間の隙間よりも著しく小さい微少隙間を以て嵌合
する円筒状の嵌合部34が設けられており、また流入口
38からの水を前面板20と後面板18との間の部分に
導くための開口部36が設けられている。
以上の構成から成る本例のウォーターポンプにおいては
、回転軸14により前面板2oと後面板18とが一体回
転させられると、流、λ038より流入した水がそれら
前面板20と後面板18との間の部分に導かれた上回転
運動させられ、その際生じた遠心力により通路40を通
じてポンプ吐出口より吐出される。
而してこのようにポンプが作動すると、前面板20とケ
ーシング10内面との間に形成された圧力室42の圧力
が、#面板20と後面板18との間の部分のそれに対し
て相対的に高くなり、前面板20に対してこれを図中左
方向に押し戻す向きの力が発生する。理由は以下の通り
である。
前面板20と後面板18との間の部分の水は、それら前
面板20.後面板18及び羽根35の回転角速度をωと
したとき、角速度0.7〜0゜8ω程度でそれら前面板
20.後面板18等と一体回転する。
これに対して前面板20とケーシング10内面との間の
部分の水は、前面板20により回転運動が与えられるも
のの、ケーシングlOによる回転抵抗のために0.4〜
0.5ω程度の角速度で回転する。この結果前面板20
と後面板18との間の部分における水の圧力勾配は大き
く、逆に前面板20とケーシング10内面との間の部分
における水の圧力勾配は小さくなる。
一方前面板20の内周部にはポンプ流入口の円形の内周
面に微少間隙を介して嵌合する嵌合部34が突設されて
いて、その隙間は前面板20の外周部とケーシング10
の間の隙間より著しく小さく、従って前面板20の外周
部においては、前面板20と後面板18との間の内側部
分もその外側部分も圧力は均等であるから、従って回転
軸14に近い半径方向内側の部分では、圧力室42の側
の圧力の方が前面板20.後面板18間の部分の圧力よ
りも高くなる。この結果前面板20に対してこれを左方
向に押す力が発生するのである。
他方前面板20と後面板18との間にはコイルスプリン
グ28が介設されていて前面板20に対して常時前向き
の押出力が作用している。従って前面板20は、圧力室
42の圧力とコイルスプリング28の付勢力とが釣り合
う位置に保持される。
ところで圧力室42の圧力はポンプ回転数の2乗に比例
して大きくなる一方、コイルスプリング28の付勢力は
常時一定であるから、ポンプ回転数が比較的低いときに
は前面板20の位置は比較的前方(図中右方)に寄った
位置にあり、ポンプ回転数が高くなるにつれて前面板2
0の位置は左方へと移行する(第2図参照)、これによ
り前面板20の突片32と後面板18の突片22との重
なり幅が太きくなり、羽根35の実質的高さが低くなる
。そして後面板18の突片22の先端が前面板20に当
接した段階で、羽根35の高さは最も低くなる。
即ち、エンジン回転数が低くて冷却水の流量が不足し勝
ちなときにはポンプ容量が大きくなり、逆にエンジン回
転数が高くて冷却水が過大に循環され勝ちなときにはポ
ンプ容量が小さくなって冷却水の流量が抑えられるので
ある。
一方高速走行後のフィトリング時等において、エンジン
の回転数が低いにも拘らず冷却水を多量に循環させる必
要があるときには、形状記憶合金製のスプリング40が
予め定められた形状に復元して前面板20に対する前向
きの付勢力を増す。
この結果前面板20の釣合位置は、同じ低速回転時にお
いて冷却水温が低いときよりも前方側へと移行して羽根
35の高さが高くなり、ポンプ容量が増す、或いはまた
、高速走行時に何等かの理由で冷却水の温度が高くなり
、エンジンの回転数は高いが冷却水の流量をあまり制御
しない方が良い場合においても形状記憶合金製のスプリ
ング40が有効に作用してポンプ容量を変化させる。
即ち本例のウォーターポンプは、エンジン回転数に応じ
てその容量を変化させると同時に、冷却水温の変化によ
ってもその容量を変える能力を有しているのである。
本例のウォーターポンプの場合1羽根35がケーシング
エ0と接触して損傷するといった恐れがなく、また前面
板20の嵌合部34が、前面板20の軸方向位置に関わ
りなく常時流入口38内面に微少隙間を介して嵌合して
いる。ため、水の吐出側から流入側への漏れ損失が少な
く、ポンプ効率が高い特長を有している。
次に本発明の他の実施例を第3図及び第4図に基づいて
説明する0図示のようにこの例では後面板44を形成す
る薄肉の1枚の板体の一部を曲げ起すことによって、複
数の突片22を形成し、そして第4図に示しているよう
にその曲げ起しによって生じた切欠部分46に、前面板
48の突片32を入り込ませるようにしている。この場
合前面板48の突片32が後面板44の後方に突出した
状態となるとその部分で流動抵抗が大きくなるので、後
面板44の背後に後面板カバー50が配設されている。
この後面板カバー50には環状の凹部52が設けられ、
この凹部52内に前面板48の突片32の先端が入り込
むようになっている。
尚この例では、前面板48も同様に薄肉の1枚の板体に
て形成され、そしてその一部を曲げ起すことによって複
数の突片32が形成されている。
この場合その曲げ起こした部分が切り欠かれた状態とな
り、従って同部分においては圧力室42の圧力を受ける
ことができなくなる。そこでこの例では、前面板20の
前側にも前面板カバー54が施され、圧力室42の圧力
が十分に前面板48に作用するようになされている。
本例のウォーターポンプの場合、上記実施例のポンプに
比べて安価に製作できる利点を有する。
まり各カバー50.54に対しては、それらを後面板4
4又は前面板48に押し付ける向きの圧力が作用するた
め、カバー50.54の固設は簡単で良い。
以上の実施例では前面板及び後面板の何れにも突片22
.32が設けられ、それら突片22゜32により羽根3
5が構成されているが、後面板44における突片22を
省略し、前面板48の突片32をもって羽根と成し、こ
れを後面板44に形成した対応する断面形状のスリット
孔に挿通するようにしても良い、この場合には高速回転
時の流量を著しく少なくすることが可能となる。
ところで上側のポンプを含む遠心式ポンプにおいて、ポ
ンプの流量は羽根35の高さに応じて変化するが、その
変化の程度はポンプの形式9羽根の形状その他の要因に
よって異なってくる。
第5図はこれを具体的に示すべく横軸に流量Qを、縦軸
にポンプ揚程(入口と出口との圧力差)或いは管路の抵
抗ヘッドHをとってそれらの関係を表わしたものである
。ここで曲線Aは次式に規定されるある比速度 n:ポンプ回転数r、p、m Q:11m3/分 H:ポンプ揚程m のポンプにおける流量Qと揚程Hとの関係を示す曲線で
、Bは同一ポンプ、同一回転数の下において羽根高さを
l/2としたときの流量Qと揚程Hとの関係を示す曲線
である。
Cは管路における流量Qと抵抗へットHとの関係を示す
曲線であって、この曲線Cと上記曲線A又はBとの交点
(イ)又は(a)が、ポンプに管路を接続したとき実際
に運転されるポイントということになる。
他方曲線A′、B′は、ポンプの比速度をより太きくし
た場合の上記A及びBに相当する曲線であって、(a)
に相当するポイントは(0)  へとシフトしている。
因みにこの図ではポイント(イ)においてポンプの運転
が行われたときの流量Q1に対して、ポイント(u)で
運転されると流量はQlの25%に当たるQ2だけ減少
し、またポイン)(a)′において運転されたときには
Q+の35%に当たるQ3だけ減少することとなる。
このことは、ポンプの比速度が太きくなれば羽根高さが
同じ比率で低くなっても、ポンプ容量の変化の度合が大
きくなることを意味している。m言すれば、比速度の大
きいポンプを用いることにより、羽根高さを変化させる
ことによってポンプ容量を効果的に可変できることとな
る。この比速度は、ポンプが軸流或いは斜流ポンプに近
くなる程大きくなる。
第6図は後面板56及び羽根35を斜めに設けて斜流ポ
ンプにより近くしたものであり、かかるポンプにおいて
は、羽根高さを変化させることによりポンプ容量を大き
く変化させることができる。尚この例では前面板60が
軸方向に固定であり、代わりに後面板56が軸方向に相
対移動可能とされ、かかる後面板56の移動によって前
面板60と後面板56との間隔、即ち羽根35の実質的
高さが変化させられるようになっている。
尚この例では後面板56が可動とされているため、前面
板60に対して圧力を作用させる必要はなく、従って前
面板60の突片32を板体の一部曲げ起こしによって形
成した場合にも特に前面板カバーを設ける必要はない。
一方後面板56に対しては、同じくその突片22を板体
の一部曲げ起こしによって形成した場合であっても、そ
の後側に形成された圧力室42の圧力を充分に作用させ
ることができるため、後面板カバーを設けることは特に
必要でない、これによりポンプ構成がより簡略化する利
点が生ずる。
またこのように前面板60を固定とすると、その嵌合部
34が軸方向に常に一定長さ範囲に亘ってケーシング1
0の流入口38内周面と嵌合した状態となるため、漏れ
損失をより一層防止することができる利点が生ずる。
尚この例では前面板60の開口部36以外の部分で動力
を伝達することになる。しかしこの部分を太きくしても
ある角度を与えてjsbffiポンプの羽根の機能を持
たせれば、開口部36を通過する水の流動抵抗を無くす
ることができる。
以上本発明の実施例を詳述したが、これはあくまで本発
明の一例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲に
おいて、当業者の知識に基づき様々な変更を加えた形態
で構成可能である。
4、図面の1IiiIIlkな説明 第1図及び第2図は本発明の一実施例であるウォーター
ポンプを夫々異なった作用状態で示す断面図であり、第
3図及び第4図は夫々本発明の他の実施例であるウォー
ターポンプの断面図及び第3図における後面板の平面形
状を示す図である。第5図は羽根高さを変化させたとき
、ポンプの比速度によって容量変化の程度が異なること
を示す特性図であり、N46図は本発明の更に他の実施
例に係るウォーターポンプの断面図、第7図(^)、(
B)はそれぞれ本発明者の提案に係る先願発明のウォー
ターポンプの一例を示す各断面図である。
18.44.56:後面板 20.48,60:前面板 22 、32 :突片 28 、30 :コイルスプリング 34:嵌合部 35:羽根 36:開口部 42:圧力室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)羽根の回転により水に回転運動を与えて遠心力を
    生ぜしめ、その遠心力に基づいて送水する形式の遠心式
    ウォーターポンプであって、 (イ)回転軸と、(ロ)該回転軸に一体回転する状態で
    且つ軸方向に相対的に接近・離間可能な状態で互いに独
    立に設けられた前面板及び後面板と、(ハ)該前面板の
    後面に後向きに設けられた突片にて一部若しくは全体が
    構成されて成る羽根と、(ニ)該前面板に突設され、ポ
    ンプにおける円形の水の流入口内周面に微少隙間を介し
    て嵌合する嵌合部と、(ホ)該前面板に設けられ、該流
    入口からの流入水を前面板と後面板との間の部分に導く
    開口部と、(ヘ)該前面板又は後面板とケーシングとの
    間に形成される圧力室と、(ト)それら前面板及び後面
    板を互いに離間する方向に付勢するばね手段とを有し、
    互いに逆向きに作用する前記圧力室の圧力とばね手段の
    付勢力とにより前面板と後面板との間隔が変化させられ
    ることにより、前記羽根の実質的高さが変化させられる
    ように成されていることを特徴とするウォーターポンプ
  2. (2)前記ばね手段の一部として、所定温度以上で記憶
    形状に復元する形状記憶合金製のスプリングが用いられ
    ていることを特徴とする請求項(1)に記載のウォータ
    ーポンプ。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62228699A (ja) * 1986-03-31 1987-10-07 Aisin Seiki Co Ltd ウオ−タポンプ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62228699A (ja) * 1986-03-31 1987-10-07 Aisin Seiki Co Ltd ウオ−タポンプ

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