JPH0324093Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は船舶搭載用電子機器例えば海事衛星通
信装置におけるテレツクス発信機やデイスプレイ
装置に使用するに好適な見台に関する。

従来、船舶搭載用電子機器に装着して使用する
に好適な見台は存在せず、一般事務機用として広
く市販されている汎用形見台が船舶搭載用電子機
器に用いられていた。しかしながら前述した汎用
形見台は調節箇所が多いのみならず、船舶の振動
に対して極めて弱く、かつ高価なものであるとい
う不都合があつた。

本考案は、かかる従来技術の不都合を解消する
ものであつて、構造簡単にして見台の角度を二種
類の方向に調整可能なかつ左右対称性を有する、
船舶搭載用電子機器に使用して好適な見台を提供
するものである。

以下図面に示す本考案実施例につき詳説する。

第１図において、船舶搭載用・電子機器の一例
としてCRTデイスプレイ装置１の概略が示され
ている。その装置１の右側面に装着された見台２
は、主として見台を構成する板材２Ａと、見台固
定用金具２Ｂとからなる。板材２Ａは比較的薄肉
の板（金属又はプラスチツク）で構成されその上
端および下端はほゞ直角に折り曲げられている。
この上端および下端には、これも比較的薄肉の板
（金属又はプラスチツク）をほゞ直角に折り曲げ
て構成される台３がねじ４によつて取付け可能と
なつており、この台３の上に原稿等を立てゝ載せ
ることが可能である。

一方、固定用金具２Ｂは電子機器１の右側面に
２本のねじ５Ａ，５Ｂを用いて固定される。２本
のねじ５Ａ，５Ｂは、第１図又は第２図に示すよ
うに、電子機器１の側板１Ａを電子機器１に固定
するためのねじを利用することが可能である。ま
た、２本のねじ５Ａ，５Ｂはそれぞれ金具２Ｂに
設けられた一対の円弧状貫通孔６，７の中に挿入
された状態で固定され、円弧状貫通孔６，７の各
円弧は、それぞれ他の円弧状貫通孔に挿入された
ねじを円中心とするよう構成されているため、ね
じ５Ａ，５Ｂを少し緩めた状態では金具２Ｂはね
じ５Ａを中心に少し回動可能となり、その結果見
台２の上下方向の傾きを調節することが可能とな
る。

第２図に示すように、金具２Ｂの上下端部には
タツプ８（下端部のねじは図示省略）が設けら
れ、蝶ねじ１０により板材２Ａの端部に設けられ
た孔９を介して螺合される。このため見台２の面
は上下一対の蝶ねじ１０を回転軸として前後方向
に向きを調整され得るものとなる。尚、１１はば
ねワツシヤーを示す。

第３図は、第１図とは対称的に電子機器１の左
側面に見台２が装着される場合を示す。第１図に
示されているように電子機器１の右側面に装着さ
れた見台２を左側面に移し変える場合は、ねじ５
Ａおよび５Ｂを緩めて金具２Ｂを取り外し、また
台３を固定するねじ４を一旦外し、金具２Ｂをそ
の上下を逆にしてねじ５Ａ，５Ｂで取り付けた
後、台３を板材２Ａの下側に取り付けるだけでよ
く、左右対称性をもつた構成とすることが出来
る。このとき貫通孔７に挿入されているねじ５Ａ
を回転中心として見台２は回動することになる。

以上述べたとおり、本考案によれば、電子機器
に使用されているねじを活用して見台の取付が可
能であり、また左右のどの側面にも対応できる左
右対称性をもつた極めて簡単な構成でありなが
ら、極めて耐振性の大きな見台が安価に実現され
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例を示す斜視図、第２図は
該実施例の一部を示す拡大斜視図および第３図は
見台の取付位置を変更した場合の実施例を示す斜
視図である。 １……電子機器、２……見台、２Ａ……板材、
２Ｂ……取付用金具、３……台、４……ねじ、
６，７……円弧状貫通孔、８……タツプ、９……
孔、１０……蝶ねじ、１１……ばねワツシヤー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 船舶搭載用電子機器の側面にねじ固定し得る見
   台固定用金具と、該金具の一端において枢動可能
   に軸支される見台と、該見台の上方又は下方にね
   じ固定され得る台と、前記金具を前記電子機器の
   側面にねじ固定するために前記金具に設けられた
   一対の円弧状貫通孔とを具備し、前記見台が前記
   金具の一端において枢動可能であると共に、前記
   円弧状貫通孔を利用して前記見台がその面を上方
   又は下方に向け得るように回動可能であることを
   特徴とする船舶搭載用電子機器の見台。