JPH03236852A - 外科用フィラメント - Google Patents

外科用フィラメント

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JPH03236852A
JPH03236852A JP2314426A JP31442690A JPH03236852A JP H03236852 A JPH03236852 A JP H03236852A JP 2314426 A JP2314426 A JP 2314426A JP 31442690 A JP31442690 A JP 31442690A JP H03236852 A JPH03236852 A JP H03236852A
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太田黒 政三
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、生体組織通過性や結びおろし性等の表面すへ
り特性を改善した、手術用縫合糸や結さつ糸等の外科用
フィラメントに関する。
〔従来の技術〕
外科手術においては、内蔵、皮膚、筋肉、骨、関節、血
管等の組織を縫合、固定、結さっするために、種々の縫
合糸や結さっ糸等の外科用フィラメントか使用される。
これら外科用フィラメントは、モノフィラメント状て縫
合糸または結さっ糸として用いられる場合かあるが、多
くの場合、マルチフィラメント状あるいはその編組みま
たは撚り構造にて使用される。
表面すへり特性か比較的良好なモノフィラメントの場合
においても、その表面か未処理のままでは、フィラメン
ト表面が充分に滑らかではない場合か多い。従って、例
えば、縫合時や組織固定時に、フィラメントと組織との
無視し得ない摩擦により組織を傷つけることかある。こ
のようなことを防ぐため、あるいは縫合糸の結び目を所
望の位置に滑らせたりするために、外科用フィラメント
には種々のコーティングか施される。
例えば、特公昭60−25974号公報には、高級脂肪
酸の金属塩と生体吸収性の重合体との混合物により被覆
された合成マルチフィラメント縫合糸が開示されており
、また特開昭61−76163号公報には同じく高級脂
肪酸の金属塩を乾式コーティングした外科用フィラメン
トか開示されている。
外科用フィラメントは、使用時、すなわち外科手術過程
において、結び目を作る前に1回ないし数回は体液にさ
らされたり、あるいは湿った組織を通過させられたりす
るのが通常である。
しかしなから、従来公知のコーティング剤、例えば、ス
テアリン酸カルシウム等を生体吸収性縫合糸にコーティ
ングした場合、乾燥状態ではある程度の効果を示すが、
湿潤状態では表崩すへり特性が悪化することかあり、縫
合糸の結び目を所望の位置にすべりおろすのか困難にな
り、また、生体組織通過性の点ても満足てはないという
問題かある。
〔発明か解決しようとする課題〕
本発明の課題は、特定のコーティング剤を用いて表面す
べり特性を改善した外科用フィラメントを提供すること
であり、より詳細には、湿潤時における結びおろし特性
や生体組織通過性等の表面すべり特性が実質的に乾燥時
とほとんど変わらず、しかも生体に対する安全性の高い
外科用フィラメントを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記課題につき鋭意検討を重ねた結果、
外科用フィラメントに長鎖アシル基をもつ塩基性アミノ
酸をコーティングすることにより、優れた湿潤時結びお
ろし性および組織通過性等の優れた表面すべり特性をも
つ外科用フィラメントが得られることを見出し、本発明
に到達した。
すなわち、本発明は、外科用フィラメントの表面が炭素
数6〜22の脂肪族アシル基を有するN−長鎖モノアシ
ル塩基性アミノ酸の少なくとも一種、または該N−長鎖
モノアンル塩基性アミノ酸の少なくとも一種を含有する
組成物によりコーティングされた外科用フィラメントで
あり、表面すべり特性の改良された外科用フィラメント
である。
この外科用フィラメントにおいて、炭素数6〜22の脂
肪族アシル基を有するN−長鎖舌ノアシル塩基性アミノ
酸としては、一般式CI) (式中、Rは炭素数5から21までの長鎖アルキル基を
示し、nは1から4の整数である)で表される化合物か
好ましく使用される。
本発明において、N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸は
、それ自身か単独でフィラメントにコーティングされて
いてもよいし、数成分の混合物からなるコーティング剤
組成物の一成分として用いられてもよい。また、N−長
鎖モノアシル塩基性アミノ酸の少なくとも一種を含有す
る組成物において、他の含有成分として生体吸収性重合
体、例えば、グリコリドおよび/またはラクチドの重合
体であるポリグリコール、ポリ乳酸やグリコールと乳酸
との共重合体が好ましく使用される。
また、フィラメントの素材は、生体吸収性重合体、例え
ば、ポリグリコール、ポリ乳酸やグリコリド−ラクチド
共重合体、その他グリコリドーカプロラクトン共重合体
、ポリヒドロキシ酪酸、ポリ−p−ジオキサノン、トリ
メチレンカーボネート重合体等の重合体からなるものか
好ましい。
本発明の外科用フィラメントは、炭素数6〜22の脂肪
族アシル基を有するN−長鎖モノアシ/L塩基性アミノ
酸をそのままコーティングしてもよく、また、炭素数6
〜22の脂肪族アシル基を有するN−長鎖モノアシル塩
基性アミノ酸の少なくとも一種、あるいはその他、生体
吸収性重合体を水または揮発性溶剤に溶解または懸濁さ
せた液に、外科用フィラメントを浸漬し、コーテイング
量かフィラメント100重量部に対し、0.1〜20重
量部程度となるようにコーティングし溶媒を蒸発除去さ
せて被覆する方法で製造することかできる。
また、本発明において「コーティング」という場合、フ
ィラメント全体か完全に覆い尽くされている必要は必ず
しもなく、コーティング剤かフィラメントの表面にまば
ら、あるいはまだら状に部分的に被覆、あるいは付着し
ていてもよい。
本発明で使用されるN−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸
は、複数のアミノ基をもつ塩基性アミノ酸の一つのアミ
ノ基か長鎖カルボン酸によりアシル化された構造を有す
るものである。
このようなN−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸において
、塩基性アミノ酸としては、例えば、α。
β−ジアミノプロピオン酸、α、γ−ジアミノ酪酸、オ
ルニチン、リジン等が挙げられ、特に好ましいコーティ
ング効果、即ち、表面すべり特性を示すものはリジンで
ある。
一方、長鎖アシル基としては、炭素数6〜22のものか
好ましい。例えば、カプロン酸、エナント酸、カプリル
酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イコサン酸、トコ
サン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、
ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸等に由来するアシル基か挙げ
られ、中でもラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸
、ステアリン酸等の飽和脂肪酸か好ましく、さらにはラ
ウリン酸が特に好ましい。
炭素数が6未満のアシル基をもっN−アシル塩基性アミ
ノ酸では親水性か高すぎて良好なコーティング効果を示
さない。また、炭素数が22を越えるアシル基のものも
良好なコ−ティング効果は望めない。
従って、本発明に係わるN−長鎖モノアシル塩基性アミ
ノ酸は、一般式(I) (式中、Rは炭素数5から21までの長鎖アルキル基で
あり、nは1から4の整数である)で表されるものか好
ましく、さらに好ましくは式〔■〕で表される化合物、
すなわち、N−ε−ラウロイル−L−リジンである。
これらのN−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸は、例えば
、塩基性アミノ酸のアルカリ水溶液中に長鎖カルボン酸
クロリドを滴下させる、いわゆるショツテンバウマン(
SHOTTEN BAUMANN)反応や、あるいは特
公昭51128610号公報に開示されているように塩
基性アミノ酸のカルボン酸塩を加熱脱水する方法によっ
て得ることかできる。ただし、このN−長鎖モノアシル
塩基性アミノ酸の合成法については、特に限定されるも
のてはなく、他の方法て合成されたものであっても何ら
差し支えない。
これらのN−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸類は、およ
そ200〜250″C程度の融点をもつ白色の薄片板状
結晶て滑沢性に優れ、クロロホルム、ベンゼン等の汎用
の有機溶媒や水等に不溶または難溶であり、かつ膨潤も
せずに粉体として安定な形態を保つ。従って、これらの
N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸をフィラメントにコ
ーティングすることにより、フィラメント表面の摩擦抵
抗は効果的に減少する。
さらに、N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸は撥水性を
もつため、該物質によりコーティングされた外科用フィ
ラメントは、体液にさらされたり湿潤した組織を通過し
た場合でも、その表面は効果的に水をはじくため乾燥状
態と実質的に変わらないすべり特性を発揮することかて
きる。
しかも、N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸は、その構
造から明らかなように生体に対して極めて安全である。
特に長鎖モノアシル基か脂肪酸である場合、急性毒性、
亜急性毒性共に無く、皮膚刺激、粘膜刺激、変異原性の
いずれのテスト結果も陰性である。したかって、該物質
をコーティング剤として用いることは合目的であると言
える。
本発明における外科用フィラメントは、生体吸収性のも
のでも非生体吸収性のものてあってもよく、また、モノ
フィラメント構造であっても極細なマルチフィラメント
の構造であってもよいが、生体吸収性のマルチフィラメ
ントの編組み構造の外科用フィラメントにおいて、特に
その効果か大きい。
生体吸収性外科用フィラメントとしては、例えば、従来
から知られている天然の腸線(カットグツト)、コラー
ゲンやキチンからなるもの、合成のグリコリド重合体(
ポリグリコール酸)、ラクチド重合体(ポリ乳酸)、あ
るいはグリコリドラクチド共重合体、グリコリド−カプ
ロラクトン共重合体、ポリヒドロキシ酪酸、ポリ−p−
ジオキサノン、トリメチレンカーボネート重合体等か挙
げられる。
これらの重合体の内で、コーティングによる表面すへり
特性の改良効果、フィラメントの強度および加水分解性
等の点てグリコリド重合体、ラクチド重合体またはグリ
コリド−ラクチド共重合体か好ましい。
フィラメントへのコーティングは、上記N−長鎖モノア
ツル塩基性アミノ酸をそれ自身単独で行ってもよい。こ
の場合、N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸を直接無溶
媒で、例えば、フィラメントの表面にN−長鎖モノアシ
ル塩基性アミノ酸の粉末を直接付着させる等の方法でフ
ィラメントに付着させてもよいし、また、クロロホルム
、キソレン等の揮発性溶媒中に懸濁分散させて、その分
散液中にフィラメントを通過させた後、溶媒を蒸発除去
することによりコーティングさせることもできる。
N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸は外科用フィラメン
ト表面への付着性かよく、それ自身単独でも良好にフィ
ラメントにコーティングすることが可能であるため、少
量でも充分にフィラメントのすべり特性をよくすること
ができる。
また、N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸を他の物質と
混合した組成物の形でフィラメントにコーティングする
こともできる。
この際、N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸に混合され
る他の物質としては、生体適合性でかつ熱可塑性または
溶媒可溶性の重合体か好ましい。
特に溶媒可溶性の重合体を用いた場合は、フィラメント
へのコーティング作業性か良く、均一にコーティングす
ることかできる。
また、外科用フィラメントか生体吸収性重合体である場
合は、N−置換モノアシル塩基性アミノ酸と混合する重
合体は生体吸性重合体であることか好ましい。
例えば、グリコリド重合体、ラクチド重合体、グリコリ
ド−ラクチド共重合体、ポリカプロラクトン、ポリオキ
シアルキレン、ポリテトラフルオロエチレン、シリコー
ン樹脂等が挙げられる。中でも、生体吸収性重合体であ
るグリコリド重合体、ラクチド重合体、グリコリド−ラ
クチド共重合体か特に好ましい。
N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸を上記重合体と混合
した組成物として外科用フィラメントにコーティングす
る場合は、例えば、上記重合体がグリコール酸−乳酸共
重合体、ポリカプロラクトン等の場合は100〜200
℃に加熱溶融させ、ついてN−長鎖モノアシル塩基性ア
ミノ酸を添加し、その溶融物の中に外科用フィラメント
を通してコーティングすることができる。コーテイング
後は水冷、空冷等により冷却する。この場合の組成物の
組成は、上記重合体100重量部に対してN−長鎖モノ
アシル塩基性アミノ酸か30〜200重量部であること
が好ましい。組成比が上記範囲を外れるとフィラメント
表面への付着状態が軟弱になり好ましくない。
また、上記重合体を室温〜50’Cにおいて、クロロホ
ルム、ジオキサン等の溶媒に溶解し、ついでN−長鎖モ
ノアシル塩基性アミノ酸を添加し懸濁液とする。この懸
濁液の中に外科用フィラメントを通してコーティングす
ることもてきる。
コーティング時の温度は、室温〜50°Cか好ましい。
懸濁液にフィラメントを入れておく時間は、5秒〜1分
間てあり、十分にコーティングすることかできる。
懸濁液の調製方法は、有機溶媒100重量部に対して、
上記重合体か0.01〜lO重量部、N−長鎖モノアシ
ル塩基性アミノ酸か061〜20重量部を添加し、室温
〜50″Cの温度に於て、攪拌下に保つ。懸濁液の調製
からコーティングか完了するまて攪拌を続け、N−長鎖
モノアシル塩基性アミノ酸の濃度のバラツキをなくすこ
とかできる。コーティングが完了した後、室温〜120
℃程度の温度範囲で1〜24時間空気中て乾燥し、有機
溶媒を除去する。
減圧下での乾燥は更に効果的である。
このN−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸と上記重合体と
の混合物からなる組成物でコーティングされた外科用フ
ィラメントは、上記重合体がN−長鎖モノアシル塩基性
アミノ酸のバインダーとして働くばかりでなく、フィラ
メント自体をわずかながら適度に固めるため扱い易い外
科用フィラメントが得られる。特にフィラメントがマル
チフィラメント編組み構造である場合に、時としてしな
やかすぎて扱いにくいという欠点を改良することになる
N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸と上記重合体との組
成物をフィラメントにコーティングする場合、組成物中
のN−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸量は、好ましくは
約20重量%(組成化1゜4)以上であることか好まし
い。特に好ましくは、50重量%以上であり、さらに好
ましくは、80重量%以上である。20重量%未満では
良好なコーティング効果、即ち、良好な表面すべり特性
は期待できず、とくに湿潤時には結び目を滑らかに滑り
おろすことか困難になりやすい。
本発明に係わるフィラメントのコーティングにおいては
、上記N−長鎖モノアシル塩基性アミノ酸と共に、例え
ば、ステアリン酸カルシウム等の従来知られている他の
滑剤やコーティング剤を併用することもてきる。この場
合もコーティング剤組成物中のN−長鎖モノアシル塩基
性アミノ酸の量は、20重量%以上であることか好まし
い。
本発明のフィラメントにおいて、直接または組成物の一
部としてコーティングされる上記N−長鎖モノアシル塩
基性アミノ酸の量は、フィラメントの構造、例えば、フ
ィラメントの数やブレードまたは撚りの目の詰まり具合
等に依存して変わるであろうが、フィラメント重量に対
して、好ましくは0.1〜20重量%の範囲から適宜選
択される。
0.1重量%未膚では良好なコーティング効果の発現が
望み難いし、20重量%越えると例えば粉(コーティン
グ剤)か落ち易く、外観や経済性が良くない等の理由に
より好ましくない。さらに好ましくは、およそ0.5〜
l090重量%である。
〔実施例〕
次に本発明の実施例を示してさらに具体的に説明する。
なお、実施例中の物性値は以下の方法て測定した。
結びおろし試験 (1)主観的方法 本発明により提供される外科用フィラメントのすべり特
性、特に結び目のすべりおろし性(タイダウン性)の評
価は、主観的には極めて容易である。
すなわち、第1図に示すように棒状体lをくぐらせたフ
ィラメント2の上部で固く結んだ後、フィラメント2の
両端(2aおよび2b)を矢印の方向に引張ることによ
り結び目3を引きおろす。その引きおろし易さにより容
易に判断てきる。
(2)客観的方法 第2図に示すように、試験するフィラメントを内径40
■、外径50mmの円阿形のスポンジ4のまわりに一回
まわし、第1図のような結び目3を施した。フィラメン
ト2の両端を引張り強度試験機のチャック5aおよび5
bに固定して速度100 l!Im/minで引張った
。試験するフィラメント2によっては結び目かすべらず
、フィラメント2は破断する結果となった。結び目かす
べる場合には、30mmすべらせた。ロードセル6によ
り検出される応力はフィラメント2のすへりの程度によ
って、変動したのて、結び目をすべらせた30mmの内
、すべり始めとすへり終わりの各10mを無視し、中間
の10mmにおける最大応力と最小応力を記録した。
実施例1〜10.比較例1〜5 第1表に示す各種コーティング剤の粉末を、人の手指に
てフィラメントに直接付着させ、乾いた布にてフィラメ
ントをこすりなから余剰のコーティング剤を拭き取った
。布て拭き取る回数によりコーティング剤付着量が種々
異なるフィラメントを得た。
得られたフィラメントの重量を測定し、コーティング前
のフィラメント重量との差より、コーティング剤の付着
量をフィラメント重量に対する百分率にて算出した。
コーティングしたフィラメントまたはコーティングを施
さないフィラメントをそのまま、結びおろし試験を行い
、乾燥時のすへり特性を客観的方法により評価した。ま
た、フィラメントを37”Cの蒸留水中に1分間浸漬し
た後、同様に結びおろし試験を行い、湿潤時のすべり特
性を客観的方法により評価した。結果を第1表に示す。
実施例11〜27、比較例6〜10 第2表に示すように、種々の樹脂1gを所定量のクロロ
ホルムに溶解した後、N−ラウロイルリジンの粉体を第
1表に示す比率て添加して、コーティング剤混合溶液を
作成した。
次いて該溶液を攪拌して粉体を分散させ、そこへフィラ
メントを約10秒間浸漬した後に取り出した。風乾によ
り溶媒を除去して、コーティングを施したフィラメント
を得た。
得られたフィラメントの重量を測定し、コーティング前
のフィラメント重量との差より、コーティング剤の付着
量をフィラメント重量に対する百分率にて算出した。
乾燥時および湿潤時の滑りおろし試験を主観的方法によ
り行った。結果を第2表に示した。
実施例28 N−ラウロイルリジンの粉体約1gを10−のキシレン
中に添加し、激しく攪拌して粉体を分散させた。そこへ
フィラメントを30秒間浸漬した後取り出し、風乾によ
り溶媒を除去した。乾いた布にて余剰のコーティング剤
を拭き取った後、コーティング剤付着量を算出したとこ
ろ約3.9%であった。
得られた該フィラメントにつき実施例11〜27と同様
に、すべり特性を評価したところ、乾燥時、湿潤時とも
に結び目は滑らか引きおろすことかできた。
〔発明の効果〕
上記実施例からも明らかなように、本発明によりすべり
特性が良好で、かつ湿潤時の結びおろし性か乾燥時と実
質的に変わらない外科用フィラメントか提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は結びおろし試験にて行う、フィラメントの結び
方および引張方向を示した図である。 第2図は結びおろし試験に用いた装置の概略を示した図
である。 図中、lは棒状体の断面 2はフィラメント 2a、 2bはフィラメントの両端 3は結び目 4はスポンジ 5a、5bは引張試験機のチャック 6はロードセル 7は記録計

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)外科用フィラメントの表面が、炭素数6〜22の脂
    肪族アシル基を有するN−長鎖モノアシル塩基性アミノ
    酸の少なくとも一種、または、該N−長鎖モノアシル塩
    基性アミノ酸の少なくとも一種を含有する組成物により
    コーティングされた外科用フィラメント。 2)外科用フィラメントが、生体吸収性重合体である請
    求項1記載の外科用フィラメント。 3)生体吸収性重合体がグリコリドおよび/またはラク
    チドの重合体である請求項2記載の外科用フィラメント
    。 4)前記炭素数6〜22の脂肪族アシル基を有するN−
    長鎖モノアシル塩基性アミノ酸が、 一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼…〔 I 〕 (式中、Rは炭素数5から21までの長鎖アルキル基で
    あり、nは1から4の整数である)で示される化合物で
    ある請求項1の外科用フィラメント。 5)前記一般式〔 I 〕において、Rがウンデシル基、
    nが4である請求項4記載の外科用フィラメント。 6)炭素数6〜22の脂肪族アシル基を有するN−長鎖
    モノアシル塩基性アミノ酸を少なくとも一種含有する組
    成物が、生体吸収性重合体を含有する組成物である請求
    項1、2または3記載の外科用フィラメント。 7)炭素数6〜22の脂肪族アシル基を有するN−長鎖
    モノアシル塩基性アミノ酸を少なくとも一種含有する組
    成物が、生体吸収性重合体を含有する組成物である請求
    項4または5記載の外科用フィラメント。 8)炭素数6〜22の脂肪族アシル基を有するN−長鎖
    モノアシル塩基性アミノ酸のコーティング量が、フィラ
    メント100重量部に対し0.1〜20重量部である請
    求項1記載の外科用フィラメント。
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