JPH03236400A - 化学修飾ポリペプチド及びその用途 - Google Patents

化学修飾ポリペプチド及びその用途

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JPH03236400A
JPH03236400A JP2030555A JP3055590A JPH03236400A JP H03236400 A JPH03236400 A JP H03236400A JP 2030555 A JP2030555 A JP 2030555A JP 3055590 A JP3055590 A JP 3055590A JP H03236400 A JPH03236400 A JP H03236400A
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JP
Japan
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polypeptide
polyethylene glycol
chemically modified
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peg
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JP2030555A
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English (en)
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Hirofumi Arai
荒井 弘文
Noboru Inoue
登 井上
Tadashi Ozawa
小澤 忠
Haruhiko Tsumura
津村 治彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
Kirin Brewery Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヒトインターロイキン3活性を有するポリペ
プチド(以下、IL−3と略す)に関し、ポリペプチド
分子中の少なくとも1個のアミノ酸を化学修飾して得ら
れる化学修飾蛋白質及びその医薬用途に関する。
IL−3は、造血細胞の共通の幹細胞や各種白血球(顆
粒球、好酸球、マクロファージ、血小板、肥満細胞)の
前駆細胞に作用し分化及び増殖を促す生理活性物質であ
る(三浦恭定、蛋白質核酸酵素vo1.32.p、12
0 (1987)。小安重夫、細胞工学vol。
6 (1987)。医薬品としての用途としては、次の
2つが考えられる。すなわち、造血細胞の共通幹細胞お
よび各種白1il1球の前駆細胞を増殖することから骨
髄移植時の補助薬と1−で、他の1つは、臨床約要望の
強い匍小板増殖薬と1.ての用途である8骨髄移植は、
白血病治症のための放躬綿障害、悪性リンパ腫、抗癌剤
投与t;二よる各種障害の治療法として有用な方法であ
るが、移植する骨髄細胞が大量に必要な為、ドナーの負
担が大きい。そのため1度採取した骨髄細胞を生体夕)
で大壷に増やしたり、あるいは移植時に17シビ工ント
体内で急速に増殖させて血球の回復を早めることが可能
となれば、医薬−に丙朋的な方法となる(医薬のあゆみ
、 Vol、146(No、5) (198B))。
一方、血小板は、抗癌剤を人髪11−投与された担癌患
者において極度に低下し、この様な!悲者においては、
手術時に血小板減少による出血過多が起こる。IL−3
は、血小板の増殖を促進させることにより、これらの副
作用を軽減させることが期待される(S、C,C1ar
k and RJamen、 5CIENCE、 Vo
l、236゜p、1229 (19B?))。
本発明の化学修飾ポリペプチドは、既知の11.−3よ
り侵れた機能を有(7て、lり医薬品と1−2での利用
が期待される。
〔従来の技術〕
IL−3の遺伝子&lll換え#による製造技術につい
ては、すでに報告(Y、C,Yangら;Ce11.4
7. p、3  (1986)及び!1.111ors
se+r ら−;Gene9i、p、115−124.
(1987))があり、I L −3を、゛コードする
遺伝子の塩基配列ならびにそれによって生産されるポリ
ペブチt′のア週ノ酸配列は、共に公知である。なお、
(L−3は、154個のアミノ酸残基からなるポリペプ
チドを含む糖蛋白質と考えられている(+f、C,Ya
r+gら;Ce1l。
4ユ、 p、3  (19B6))。
このようにして得られるIf−3は、生体内でのクリア
ランスが速く、効用的投与のためには、連続抄部する必
要があると考えられる、また−船釣に高分子dブチドを
連続的に投与すると抗原性が問題となることが知られて
いる(「食品栄養薬学のためのタンパク賞の修飾」R,
Il!、Freeney avid J、R0Whit
aker著、荒井綜−監修、■学会出版センター; 「
蛋白質の機能変換」斉藤、稲田、゛プロティンエンジニ
アリング”p、234.■シーエムシー 1985.6
.28、)。
このよ・うなことから抗原性を低下させ命中の停滞時間
を延長させるための方法としては、I’lUG化、デキ
ストラン修飾、グルタ電ン酸とリジンのポリマー(F、
T、I、iu、 M。Zinnechev、 T、I(
anaoka、 l)、H。
Katz、 Biocheiiistry、 18.6
90(1979))、プルラン、ガンマグロブリン、ポ
リアスパラギン酸gR=体(M、0kada、 A、M
atsuhiia、 A、Katsuhata、 T、
Aoyama。
T、Ando、  Y、Inada、   頁nt、A
rchs、A11ergy  Appl、Immun、
66、189 (1981) 、スマンクス(l(、M
aeda、 T、Matsumoto、 T、Kann
o、 M、Iwai、 M、Ueda、 Jour、P
roteinChei、+ 3 + 18N1984L
 H,Maeda+ l’1.Ueda、 T、Mor
inaga、 T、Matsumoto、 Jour、
Med、(jvem、、(1985)+前田浩、今野俊
光、岩井顕、殻稈二部、田代征記、。
癌と化学療法1上、 1814 (1984))、脂肪
H(A、Saga111a+  M、Borges、 
 Y、Vokot、a、  A、Matsubiama
、  Y、Inada、 Int、、Archs、Al
lergy Appl、Im問n、、 76、79(1
985))などが知られている。また、アスパラギナー
ゼ、ウリカナーイどなどの人以外由来の酵素類(。二つ
いてポリエチレングリコールで化学修飾を行うことによ
り抗原性の滅弱が認められている。
〔発明が解決しようとする課題] 遺伝子組み換え技術によって大腸菌で生産される霊長類
インターロイキン3活性を有するポリペプチド(II、
−3)は、安価に大量に得ることができるが、人体に連
続的に投与した場合、抗原性を示すことが懸念される。
そこで副作用の少ないII、−3を医薬品として用いる
必要姓から1、その抗原性が認められない形態を取るこ
とが望ましい。また、命中の停滞時間を延長させ、投与
業を少なくすることが望ましい。
しかしながら、そのような性質を有するIL−3は、本
発明が完成するまで開発されていなかった。
ERRを解決するための手段〕 本発明者らは、IC−3のポリペプチド分子中の少な(
とも1個のア泉)酸を化学修飾することにより未修飾の
IL−3と比較してみたところ、抗原性が消失すること
を見いだし、これを基礎として本発明を完成するに至っ
た。
すなわち、本発明は、霊長類、特にヒト及びサルにおけ
るインターロイキン3活性を有する糖蛋白質またはポリ
ペプチドにポリエチレングリコールを結合してなる化学
修飾蛋白質ならびにその血小板増殖促進剤及び骨髄細胞
増殖促進剤としての用途に関するものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明において、IL−3としては、ヒトインターロイ
キン3活性を有する分子で大腸菌において生産されたポ
リペプチドが好ましい、そして、このIL−3は本発明
者らが既に出願している特願昭63−325313号(
特開平2−482号)に記載した方法に従い調製できる
本発明において、IL−3とポリエチレングリコールと
は、ポリペプチドのアミノ酸残基を介して互いに共有結
合している。該アミノ酸残基は遊離アミノ基あるいは遊
離カルボキシル基等を有する任意の反応性アミノ酸であ
り、活性化されたポリエチレングリコールの反応性基が
これら遊離アミノ基あるいは遊離カルボキシル基等に連
結される。
遊離アミノ基を有する75ノ酸残蟇としてはリジンある
いはN末端アミノ酸残基である。遊離カルボキシル基を
有するアミノ酸残基としてはアスパラギン酸、グルタミ
ン酸あるいはC末端アミノ酸残基である。
使用するポリエチレングリコールの分子量は特定のもの
に限定される必要はないが、通常的500〜30.00
0、好ましくは約4.000〜20,000のもので市
販のものが用いられる。
ポリエチレングリコールは、末端反応性基(スペーサー
)を介してヒトIL−3上に結合される。スペーサーを
有するポリエチレングリコールを、活性型ポリエチレン
グリコールと称する。スペーサーは、例えば遊離ア逅ノ
基とポリエチレングリコールとの結合を仲介するもの、
あるいは遊離カルボキシル基とポリエチレングリコール
との結合を介するもの等が挙げられる。遊離アミノ基と
結合する活性型ポリエチレングリコールとして例えば次
式で表されるものがある。
ポリエチレングリコールのコハク酸エステルをN−ヒド
ロキシスクシニルイミドにより活性化したN−ヒドロキ
シスクシニルイ逅ドポリエチレングリコールが使われる
。また遊離カルボキシル基と結合する活性型ポリエチレ
ングリコールとして例えば次式で表されるポリオキシエ
チレンシア主ンがある。
HJCHzCHtCHtO(C2H3O) 、CIIC
HICI2NH!共有結合修飾反応は、生物学的に活性
な材料を活性化ポリエチレングリコールと反応せしめる
ために一般的に使用される適当な任意の方法により実施
しうる。 IL−3上の反応性アミノ酸が遊離アミノ基
を有するアミノ酸である場合にはpH4,0〜10.0
において行われる。この反応は例えば、リン酸塩、ホウ
酸塩等の緩衝液中pi(4,0〜10.0、温度0°C
〜60℃で1〜72時間行う、IL−3の遊離アミノ基
に対し、活性型ポリエチレングリコールを1〜2000
倍モル量、好ましくは、5〜500倍モル量用いる。な
お、アミノ酸残基の修飾率は、上記の活性型ポリエチレ
ングリコールの使用量の及び反応時間の範囲を変化させ
ることにより、自由に変動させることができる。必要に
応じて、反応液の反応は酢酸等によりpHを低下させる
ことにより反応を停止し、透析、塩析、限外濾過、イオ
ン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過、電気泳動なと、
通常の蛋白質の精製法で精製し、目的とするポリエチレ
ングリコール修飾IL−3、即ち本発明の化学修飾蛋白
質を得ることができる。必要に応じて上記の方法により
修飾率の均一なポリエチレングリコール修飾IL−3を
精製し取得することができる。
このようにして得られた霊長類インターロイキン3活性
を有するポリペプチドにポリエチレングリコールを結合
してなる化学修飾蛋白質(以下、PEG IL−3とす
る)は、サルに投与したとき、もとの未修飾NL−3と
同様の献小板増加活性を有する。
f’1liG IL−3について抗体産生能の低下を調
べる実験を行ったとこる、ポリエチレングリコールで修
飾するこLにより、もとの抗原性が消失し、未修飾のI
L−3よりも擾れた性質を示すことが認められた。
PEG fL−3は、未修飾のI L −3?v、比較
して次の優れた作用及び効Rを有する。
1 、 in vivoにおいて未修飾のIL−3と同
じ作用を示すや (未修飾のKL−3と同じ匍小板増加
作用を示す、) 2、 PEG !L−3は、抗体産生誘導を示ざず抗原
性がほとんど認められない、 以上のようにPEG I+、−3は優れた作用を有し、
しかも毒性は低(2′1ので、骨髄細胞増殖促進剤(骨
髄移植補助剤)あるいは血小板増殖促進剤と1.て有効
に用いることかで永る。
本発明のl’HG IL−3を骨髄移植補助剤あるいは
血小板増殖促進剤として用しするには5、例えば哺乳動
物の各種急性もしくは亜象、性の血球低下の治療を目的
として、経口的にまたは非経日的に投与する。
投与するにあたっては、PEG IL−3を薬理的に許
容L2得る担体、賦形剤、希釈剤などを混合し、それ目
体公知の方法で、経O剤として例えば錠剤、カプセル剤
として、非経O剤として例えば注射剤として、上記哺乳
動物に投与する。
P胚XI、−3の1口授り、景は、P肛IC−3中の蛋
白質量として約5μg”1100I1/ヒト、更に好ま
しくは約20μ8〜50mg/ヒトとなるPEG IL
−、’(の量である。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、こ
れらの実施例は本発明の範囲を何ら制限するものではな
い。
実施例1 理炙l頻−の一用づ一シ刈を戊 修飾に用いたヒ■L−3は、遺伝子組換え技術によって
発現させたもので、次のアミノ酸配列よりなるポリペプ
チドである。
?lET ALA PRO肝T THRGLN T)I
RTIIRSBRLEIILYS THRSERTRP
 VAL ASN CYS SBRASN METIL
EASP GLU  ILB  ILB THRHIS
 LE[J LYS GLNRO LBII GLtl ALA 5N PROLB[I  l’RO ASN  引J  GLtl ASN  ASN  LH[J PHI  ASN  ARG ALA  SPRALA ALA  ALA  PROT)IR LEII  LH[J ASP  GLN ARG  ARG ALA  VAL ILB  GLU ASP 同化 ASN  ASN ASP  ILB  LBII  METPROASN
  I、Ell  GLULYS  SERLEIJ 
GJ、N 5ERILE  LEU LYS ARG旧S PROILFI HIS ILEボリエヂ
レングリコールは、平均分装置が約4゜500のポリエ
チレングリコールのコハク酸エステルをN−ヒドロキシ
スクシニルイ迅ドにより活性化したN−にドロキシスク
シニルイミドポリエチレングリコール(活性をPEG)
 (日本油脂製)を使用した。
ヒt−IC−3ヲ0.5M ホウM 3− ) ’J 
’y ムIl&1’l’I(p H8゜5)中で、活性
を叶Gと室温で20時間反めさせ、酢酸を加える、二と
で、pHを低下さ丑゛て反応を停止した。活性型PEG
の使用量は、特に限定されないがヒトIL−3の遊離ア
ミノ基に対して1〜50倍量を用いることが好ましい。
生成物より予め20−酢酸ナトリウム緩衝液(pH5,
4)で平衡化させたCMイオン交換クロマトグラフィー
を用いて試薬及び必要に応じて未反めヒH1,−3から
種々の形のポリエチレングリコール修飾ヒ)−IL−3
を分離した。
カラムは、大きさが、1.OX7゜OclのCMセファ
ロースFF (ファルマシア製)を用い、流速は、ld
/分にした。、0Mイオン交換り07トグラフイーを行
った結果は、第1図に示す通りである。縦軸は、カラム
から溶出されてきた溶液の紫外吸収を横軸は溶出された
液の置を示している。この聞イオン交換クロマトグラフ
に−より溶出してきた溶液をそれぞれ画分に分けた。以
降この反めで得られたPEG修飾ヒ目1.−3をPEG
 (4500) 11、−3という。
実施例2 74500ΣuJIイIL!t− 実施例1で作成したPEG (4500) IL−3の
特徴付けを5OS−PAGEによる分子量の推定によっ
て行った。
反応物の分子量測定は、5OS−PAGE (16%ゲ
ル)上で行った0反応生成物をLaesliの方法(N
ature。
ム舊、 pp680 (1970)に準じて5DS−P
AGEをを行った。
染色後、各ゲルの各レーンのスキャニングを行った。測
定には島津クロマトスキャナー(cs−930)を用い
た。
CMイオン交換クロマトグラフィーからの溶出した画分
の5OS−PAGEの結果を第2図に示す。画分3.4
には、主に、分子口約34に、 40にのバンドが、両
分14.15.16には、主に、分子口約28に、 3
4にのバンドが画分21には、主に、分子口約28にの
バンドが、画分24には、主に、分子口約15にの未修
飾IL−3のバンドが、検出された。
ヒトIL−3のアミノ基に対する活性型PEGの比率及
び反応時間の増加につれて、修飾の程度は増加した0反
応生成物では、未修飾IL−3のバンド(15K)のほ
かに、約28に、 34に、 40にの見かけ分子量を
有するPEG修飾ヒトIL−3のバンドが認められた。
また、イオン交換クロマトグラフィーから溶出された画
分の5OS−PAGEのパターンにより、より修飾され
た分子種はど早く溶出し、最後に溶出された画分が未修
飾し) IL−3であることがわかった。
実施例3 PEG  0IL−の 修飾に用いたヒトIL−3は、実施例1に示したものと
同じである。ポリエチレングリコールは、ポリエチレン
グリコールモノメチルエーテルと塩化シアヌール酸より
合成された下式に示す平均分子口約io、oooの活性
型ポリエチレングリコール(活性型PI!G 2 ) 
(生化学工業社製)を使用した。
ヒトIL−3を0.25Mホウ酸ナトリウム緩衝液(p
H10,0)中で、活性型PEG 2と室温で1時間反
応させ、酢酸を加えることで、pHを低下させて反応を
停止した。活性型PEGO量は、ヒトIL−3の遊離ア
ミノ基に対して5倍量を用いた。実施例1と同様に、生
成物により予め10■H酢酸ナトリウム緩衝液で平衡化
させた曲イオン交換クロマトグラフィーを用いて試薬及
び必要に応じて未反応ヒトIL−3から種々の形のポリ
エチレングリコール修飾ヒトIL−3を分離した。ある
いは、CMイオン交換クロマトグラフィーを行う前に1
0mM酢酸ナトリウム緩衝液で反応生成物を希釈し、限
外濾過(30000カツト)により濃縮を行いこれを繰
り返すことで、まずPEG修飾ヒトIL−3を分離した
PEG修飾ヒトIL−3の分離条件は次のとおりである
カラム  CM−Sepharose FF流速 1M
1/win 検 出  紫外吸収2B0ns+ 緩衝液  105M酢酸ナトリウム緩衝液pH5,4実
施例2と同様に5O5−PAGE上にて分子量の推定を
行ったところその分子量は、約28に、 38に、 8
0にであった。以降この反応で得られたPEG修飾ヒト
IL−3をPEG(10,000)IL−3という。
実施例4 PEG  IL−の 実施例1で用いたIL−3と、実施例1で作成したPE
G(4500) IL−3について、モルモットにおけ
る抗体産生誘導能を調べた。モルモット(ハートレー系
、雄性、投与開始時に6週齢)を1群5匹として2群に
分け、1群(0群)には、IL−3100μg/咄を、
他方の1群(■群)には、PEG(4500)IL−3
100μg/kgを、それぞれ週2回、3週間の計6回
にわたり皮下に感作投与した。感作投与終了の2週間後
にモルモットから心臓採血により血清を得て、同種受動
的皮膚アナフィラキシ−(PCA)試験により血清中の
抗体価を測定した。  PCA試験は以下のようにして
実施した。感作投与を行ったモルモットの血清1検体に
ついて各1匹のモルモット(ハートレー系、雄性、8週
齢)を用意し、試験実施の前日に背部を剪毛した。生理
食塩液で10゜20、40.80.160及び320倍
希釈した血清と、生理食塩液をモルモットの剪毛した背
部の7か所に0.1++dずつ皮肉注射した。皮肉注射
の4時間後に誘発抗原液を陰茎静脈内投与した。誘発抗
原液としては、0群のモルモットの血清を皮肉注射した
モルモットにはIL−3100μgを、■群のモルモッ
トの血清を皮肉注射したモルモットにはPEG (45
00)IL−3100μgを、それぞれ含む1%Eva
ns bluePBS (pH6,5)溶液0.6d/
bodyを用いた。誘発抗原液の静脈内投与から30分
後にモルモットを頭部打撲、放血致死させ、背部皮膚を
剥離した。皮膚裏面の色素漏出斑の長・短径の平均が5
m以上のものを陽性と判定し、陽性となる血清の最大希
釈倍率をPCA抗体価とした。結果を第1表に示す。
IL−3を感作投与したモルモットの血清は5例全例で
IL−3に対するPCA陽性反応がみられたのに対し、
PEG(4500) IL−3を感作投与したモルモッ
トの血清はPEG(4500) IL−3に対して1例
で非常に弱いPCA陽性反応がみられただけで4例で陰
性であり、IL−3に比較して、PEG(4500) 
IL−3のモルモットでの抗体産生誘導能が低下してい
ることが示唆された。
(本頁以下余白) 第1表 IL−3及びPEG (4500) IL−3
の抗体産生誘導能実施例5 実施例1で作成したPEG (4500) IL−3の
in vitr。
での活性を、増殖因子依存性細胞株TF〜1の増殖促進
能力を指標として測定した。TF−1は白血病患者の骨
髄由来で、エリスロポエチン(EPO)、顆粒球マクロ
ファージコロニー刺激因子(GM−C5F)またはIL
−3に依存して増殖する細胞株である。 GM−CSF
 2ng/dと10%牛脂児血清を含むRPMI 16
40培地(GIBCO)中で継代維持したTF−1細胞
を用いた。96ウエル平底マイクロプレートの各ウェル
中に、GM−CSFを洗浄除去したTF−1細胞lXl
0’個、各種濃度のPEG(4500)IL−3及び1
0%牛脂児血清を含む最終容量100μlのRPMI 
1640培地を加え、37°C5湿度100%、5%C
Ot存在下に72時間培養した。各ウェルに3−(4,
5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェ
ニルテトラゾリウム・プロミド(MTT、 CHEMI
CON) 5 K/1を10μlずつ加えて、更に4時
間培養した。生じた沈澱物を0.04N HCIを含む
イソプロパツール100uIlを各ウェルに加えて良く
攪拌して溶解させ、1時間以内にマイクロプレートリー
ダーで6200醜を対照として570n−の吸光度を測
定した。その結果、第3図に示すように、PEG(45
00) IL−3は濃度依存的に骨髄由来の細胞株を増
殖させることが確認された。
実施例6 実施例1で作成したPEG(4500) IL−3のi
n vitr。
での活性を、ヒト骨髄細胞由来のコロニー形成促進能力
を指標として測定した。骨髄細胞をα培地(Flos4
)に懸濁し、シリカ(IBL)を加えて、37°C5%
COt存在下で30分間培養した後、Ficoll−P
aque(Pharmacia)上に重層した。室温で
30分間400×gで遠心分離し、中間層を採取し洗浄
した。更に、細胞をα培地に懸濁し、プラスチックデイ
ツシュ中で37℃、5%COt存在下に1時間培養後、
浮遊細胞を採取した。
以上のように調製した非貧食性非付着性単核細胞2X1
0’個を、0.8%メチルセルロース(信越化学)、3
0%牛脂児血清(Bockneck )、1%牛血清ア
ルブ藁ン(Sigma)、5 Xl0−’M 2−メル
カプトエタノール(Eastman)及び各種濃度のP
EG (4500) IL−3を含むα培地に加えll
l1とし、35閤径培養皿(15221R,Miles
)に分注した。1条件について3プレートで培養した。
37℃、湿度100%、5%COt存在下に14日間培
養後、コロニー数を算定した。その結果、第4図に示す
ように、PEG (4500) IL−3は濃度依存的
に骨髄由来細胞のコロニーを浴底することが確認された
実施例7 PEG 4500 IL−3のサルに 番る ハ実施例
1で作成したPEG (4500) IL−3について
、サルへの投与による血小板増加効果を調べた。カニク
イザル(a性、歯式推定年令3歳以上)1匹に、PEG
 (4500) I L−3を、1回にIL−3蛋白量
として100μg/kgずつ、1日2回、10日間連日
に静脈内投与し、経時的に採血して末梢血中の血小板を
計数した。その結果を第5図に示した。PEG (45
00) IL−3は、10日間連続投与終了の5日後(
投与開始から14日目)に、血小板数が投与前の1.7
倍程度になるような増加効果を示した。
実施例8 日間連日に静脈内投与し、経時的に採血して得た血漿を
用いて、第2表に示す9項目について測定した。また、
投与あるいは採血の前後に体温を測定した。その結果、
9項目いずれにおいても異常な変化は観察されず、正常
値を示した。また第3表に示したように、投与期間中の
発熱も全くみとめられなかった。
(本頁以下余白) 実施例1で作成したPEG (4500) I L−3
について、サルへの投与による血液生化学値及び体温へ
の影響を調べた。カニクイザル(fi性、歯式推定年令
3歳以上)2匹に、PEG(4500)IL−3を、1
回にIL−3蛋白量として100μs/kgずつ、1日
2回、10第2表 血液生化学検査 項目 単位  測定法 GOT     IU/I   JSCC準拠処方グル
ゴース 総蛋白 アルブミン 尿素窒素 クレアチニン 総コレステロール 総ビリルビン −g/d 1 g/d 1 g/d geg/d sg/d sg/d ggg/d グルコキナーゼ・G−6−PDH法 Biuret法 BCG法 ウレアーゼ・GIDH法 Jaff6法 C0D−DAOS法 7*tIす7ゾビリルビン法 (本頁以下余白) 〔発明の効果〕 本発明のPEG IL−3は、IL−3に比し、抗原性
が著しく低く、血小板増殖促進剤及び骨髄細胞増殖促進
剤として有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、CMイオン交換クロマトグラフィーの結果を
示す図である。第2図は、5O3−PAGEの結果を示
す図である。第3図及び第4図は、1nvitroでの
細胞増殖に対する効果を示す図である。 第5図は、血小板増加効果を示す図である。 280

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、霊長類インターロイキン3活性を有する糖蛋白質ま
    たはポリペプチドにポリエチレングリコールを結合して
    なる化学修飾蛋白質。 2、ポリエチレングリコールがポリペプチドのアミノ酸
    のアミノ基を介して結合する請求項1記載の化学修飾蛋
    白質。 3、ポリエチレングリコールがポリペプチドのアミノ酸
    のカルボキシル基を介して結合する請求項1記載の化学
    修飾蛋白質。 4、霊長類インターロイキン3活性を有する糖蛋白質ま
    たはポリペプチドがヒトインターロイキン3活性を有す
    る糖蛋白質またはポリペプチドである請求項1記載の化
    学修飾蛋白質。 5、ヒトインターロイキン3活性を有する分子が大腸菌
    によって生産されたポリペプチドの化学修飾体である請
    求項4記載の化学修飾蛋白質。 6、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化学修飾蛋白
    質を有効成分として含有する血小板増殖促進剤。 7、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化学修飾蛋白
    質を有効成分として含有する骨髄細胞増殖促進剤。
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