JPH03233184A - 回転式圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、冷凍サイクル等に使用する回転式圧縮機に関
する。

（従来の技術） 第３図は回転式圧縮機の縦断面を示したものであり、第
４図は第３図の回転式圧縮機の停止時のＡ−Ａ’断面を
、第５図は第３図の回転式圧縮機の運転時のＡ−Ａ’断
面を示したものである。第３図ないし第５図において、
１は密閉ケーシング、２は電動機部であり、シャフト３
を介してシリンダ４．ローラ５．ベーン６、主軸受７．
副軸受８により構成される機械部９と連結している。３
はシャフトであって、主軸３ａ、副主軸３ｂ、クランク
３ｃ、補助軸３ｄよりなる。ｌＯは補助軸受であり。

シャフト３の補助軸３ｄの軸受である。１１はシリンダ
４内でローラ５．ベーン６、主軸受７．副軸受８により
構成される圧縮室である。１２は副軸受８に設けられた
差圧給油孔、１３はシリンダ４に固定された吸入管で吸
入通路１４を通して圧縮室１１と連通している。１５は
吐出孔であり吐出弁１６を介して密閉ケーシング１内に
開放している。　１７は吐出管であり密閉ケーシング１
内に開放している。１８は潤滑油である。また、電動機
部２は回転子２ａと固定子２ｂにより構成され回転子２
ａにはバランスウェイト２ｃ、２ｄが固定されている。

シャフト３の補助軸３ｄは補助軸受１０と同心に設定さ
れ、補助軸３ｄ周りのクリアランスは均一に配置されて
いる。ここで、第４図及び第５図中の矢印Ａはシャフト
３の回転方向を表わし、第５図の矢印Ｂは振れまわり方
向即ち補助軸３ｄの軸心が回転時に移動する方向を表わ
す。第５図において、αはベーン６の中心から反回転方
向にシャフト３の補助軸３ｄの振れまわり方向までの角
度を表わしている。Ｈは補助軸３ｄの回転時における補
助軸３ｄと補助軸受１０間の最小油膜厚さである。

以上のように構成された回転式圧縮機の動作について説
明する。冷却システム（図示せず）からの冷媒ガスは、
吸入管１３．吸入通路１４より導かれたシリンダ４内の
圧縮室１１に至る。圧縮室に至った冷媒ガスは、シャフ
ト３のクランク３Ｃに嵌合されたローラ５とベーン６に
より仕切られた圧縮室１１で、電動機部２の回転に伴う
シャフト３の回転運動によりローラ５が作用して漸次圧
縮される。

圧縮された冷媒ガスは、主軸受７に備えている吐出孔１
５．吐出弁１６を介して密閉ケーシング１内に一旦吐出
された後吐出管１７を介し冷却システムに吐出される。

また、潤滑油１８は差圧給油孔１２からシャフト３と主
軸受７．副軸受８等の摺動部に供給される。圧縮稼動中
のシャフト３は、電動機部２の回転子２ａと固定子２ｂ
間の電磁力により回転子２ａが回転することにより回転
する。シャフト３の回転によりクランク３Ｃが回転し、
冷媒ガスは圧縮を始め、クランク３Ｃの外周端がベーン
６から回転方向へ約２７０°近辺に達したときガス圧は
最大となり、従ってクランク３Ｃにはローラ５を介しガ
ス圧による最大荷重が加わり、シ・ヤフト３は振れまわ
ることになる。ここで、ガス圧による最大荷重は、方向
・大きさとも運転時ではほぼ一定であり、この時のシャ
フト３の補助軸３ｄの振れまわり方向α゜及び最小油膜
厚さＨはほぼ一定になる。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記従来のような構成では、最大ガス圧
縮荷重により、シャフト３の補助軸３ｄがベーン６から
α０方向へ振れまわり、エアギャップ不同が発生する。

このことにより、騒音が大きくなりまたモータ効率が低
下するという問題があった。

本発明は上記従来の問題を解決するものであり。

エアギャップ不同を抑制し、騒音低減及びモータ効率の
低下防止を図った回転式圧縮機を提供することを目的と
するものである。

（課題を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成するために、シリンダと、シリ
ンダの両端の固定された主軸受および副軸受と、この主
軸受と副軸受内を回転摺動しかつクランクを有するシャ
フトと、このシャフトのクランクに回転自在に収納され
たローラと、このローラに当接しかつシリンダに設けら
れた溝内を往復運動するベーンとで構成された機械部と
、この機械部とシャフトで連結された電動機部と１反機
械部側に延長されたシャフト端が回転摺動する補助軸受
と、前記補助軸受とシャフト間に介在する潤滑油とを備
え、ベーンから反回転方向にα゜の位置においてシャフ
トと補助軸受のクリアランスを最小油膜厚さに設定した
ものである。

（作　用） 本発明は上記した構成により、シャフト回転に伴ない冷
媒ガスを圧縮する。このときガス圧荷重がシャフトのク
ランクに働き、シャフトの回転がアンバランスとなり、
シャフトはベーンから反回転方向にα０の方向へ振れま
わろうとする。しかし、シャフトと補助軸受間のクリア
ランスを最小油膜厚さＨに設定しであるため、油膜圧力
によりシャフトの振りまわりが抑制される。このため。

エアギャップ不同が抑圧され、騒音低減及びモータ効率
の向上を図ることができる。

（実施例） 第１図は本発明の一実施例における回転式圧縮機の停止
時における第３図のＡ−Ａ’断面を示すものであり、ま
た第２図は本発明の一実施例における回転式圧縮機の運
転時における第３図のＡ−Ａ′断面を示したものである
。第３図は回転式圧縮機の縦断面を示したものであり従
来例と同じである。なお、第１図ないし第３図において
従来例と同一部分は同一符号を付し説明を省略する。

上記実施例においては、ベーン６から反回転方向に角度
α゜の位置において、シャフト３の補助軸３ｄと補助軸
受１０との間のクリアランスを最小油膜厚さＨに設定し
ている。

次に以上のように構成された回転式圧縮機の動作につい
て説明する。シャフト３の回転にともない冷媒ガスを圧
縮する。このときガス圧荷重がローラ５を介しシャフト
３のクランク３ｃに働き。

シャフト３の回転がアンバランスとなり、シャフト３の
補助軸３ｄはベーン６から反回転方向にα゜の方向へ振
れまわろうとする。しかし、補助軸３ｄと補助軸受１０
間のクリアランスを最小油膜厚さＨに設定しであるため
、油膜圧力により補助軸３ｄの振れまわりが抑制される
。このため、エアギャップ不同が抑制され騒音低減及び
モータ効率の向上を図ることができる。

（発明の効果） 本発明は上記実施例から明らかなように、シリンダと、
このシリンダの両端に固定された主軸受および副軸受と
、この主軸受と副軸受内を回転摺動しかつクランクを有
するシャフトと、このシャフトのクランクに回転自在に
収納されたローラと、このローラに当接しかつシリンダ
に設けられた構内を往復運動するベーンとで構成された
機械部と、この機械部とシャフトで連結された電動機部
と。

反機械部側に延長されたシャフト端が戸転摺動する補助
軸受と、この補助軸受とシャフト間に介在する潤滑油と
を備え、ベーンから反回転方向にα゜の位置においてシ
ャフトと補助軸受のクリアランスを最小油膜厚さに設定
することにより、シャフトの振れまわりを抑制すること
ができ、ギャップ不同による騒音の増大とモータ効率の
低下を防ぐことができるという効果を有する。このこと
により高効率で低騒音の回転式圧縮機を提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における回転式圧縮機の停止
時における第３図のＡ−Ａ’断面図、第２図は本発明の
一実施例における回転式圧縮機の運転時における第３図
のＡ−Ａ’断面図、第３図は回転式圧縮機の縦断面図、
第４図は従来の回転式圧縮機の停止時における第３図の
Ａ−Ａ’断面図、第５図は従来の回転式圧縮機の運転時
における第３図のＡ−Ａ′断面図である。 １　・・・密閉ケーシング、　２　・・・電動機部、３
　・・・シャフト、　４　・・・シリンダ、　５・・・
　ローラ、　６　・・・ベーン、　７　・・・主軸受、
　８　・・・副軸受、　９　・・・機械部、ＩＯ・・・
補助軸受、１１・・・圧縮室、　　１２・・・差圧給油
孔、１３・・・吸入管、１４・・・吸入通路、　　１５
・・・吐出孔、１６・・・吐出弁、１７・・・吐出管、
１８・・・潤滑油。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 シリンダと、前記シリンダの両端の固定された主軸受お
   よび副軸受と、前記主軸受と副軸受内を回転摺動しかつ
   クランクを有するシャフトと、前記シャフトのクランク
   に回転自在に収納されたローラと、前記ローラに当接し
   かつシリンダに設けられた溝内を往復運動するベーンと
   で構成された機械部と、 前記機械部とシャフトで連結された電動機部と、反機械
   部側に延長されたシャフト端が回転摺動する補助軸受と
   、前記補助軸受とシャフト間に介在する潤滑油とを備え
   、 前記ベーンから反回転方向にα゜の位置においてシャフ
   トと補助軸受のクリアランスを最小油膜厚さに設定した
   ことを特徴とする回転式圧縮機。