JPH03233112A

JPH03233112A - 蒸気ドレン排出装置

Info

Publication number: JPH03233112A
Application number: JP2841190A
Authority: JP
Inventors: Fumio Obara; 文男小原
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1990-02-09
Filing date: 1990-02-09
Publication date: 1991-10-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は火力及び原子力等の汽力発電所における蒸気管
のドレン排出系統に関する。

（従来の技術）従来の蒸気管ドレン排出系統において、ドレンが滞溜し
たならばトラップにより排出し、トラップで排出し切れ
ないドレン量が流入した場合はトラップバイパス弁を開
して排出操作を行っているが、トラップ故障時にトラッ
プバイパス弁の作動頻度が多くなり、向弁が故障してド
レン排出不能になる場合がある。

第３図を用いて従来技術について説明する。第３図は汽
力発電所の蒸気の流れとドレン排出系統を示す図である
。この図は沸騰水形原子力発電所の一例を示す。この図
において、原子炉１で発生した蒸気は主蒸気管によって
主蒸気止メ弁３及び蒸気加減弁４へ導かれリード管５を
経て高圧タビン６に流入し高圧タービン６を回転させる
。高圧タービン６で仕事をした排気蒸気はクロスアラウ
ンド管７により組合せ中間弁８を経て低圧タービン９に
導かれ仕事をする。蒸気は復水器１０で熱交換し凝縮し
て復水となり、復水管１１により復水ポンプ１２によっ
て昇圧され、給水加熱器（図示せず）等で順次加熱され
再び原子炉１に送水されるというような流れサイクルを
形成している。

一方、主蒸気管２内を流れる蒸気は湿り蒸気のため、管
の低所にはドレン抜系統が設けられており、第３図にお
いて主蒸気管２の低所からドレン管１３が設けられ、主
復水器１０に接続されている。

このドレン抜き系統は溜ったドレンを間欠的に排出する
トラップ１６を設け、トラップ入口弁１５、同出口弁１
７で隔離できるよう弁を設け、更にトラップ１６の上流
側にはストレーナ１４を設は異物を捕捉する構成となっ
ている。更にストレーナ１４から分岐したバイパス管１
９にバイパス弁２０を設はドレン管１３内のドレンレベ
ルを検出するレベルスイッチ２１により、電磁弁２２を
作動させ、バイパス弁２０を開させてドレン排出管１８
を通じ主復水器１０に排出している。バイパス弁２０の
開時には警報２３を中央制御室に発する。

（発明が解決しようとする課題）以上の従来技術においては、トラップが詰ったり作動不
良をおこした場合ドレンが排出されず溜ってくるために
、レベルスイッチ２１が作動し、電気信号によって電磁
弁２２を作動させ空気作動式のバイパス弁２０を開して
ドレンを排出するが、ドレンは連続的に流入してくるた
め、ドレンの排出動作も頻繁となり、電磁弁及びバイパ
ス弁の動作が頻繁となり電磁弁コイルの焼損やバイパス
弁の消耗を早めるという問題があった。

また、プラント起動時は第２図に示すように発生ドレン
量が多くトラップでは排出しきれないためＱ。以上の流
量分はバイパス弁で間欠的に排出することが必要となる
。従ってバイパス弁又は電磁弁の故障はプラントの運転
が不可能となる恐れがあった。

この対策として大容量トラップを設ける方法もあるが、
トラップはプラント定格運転時の適正流量で選択設計さ
れており、起動時をベースとする大容量のものは起動時
だけ使、用されプラント定格時は無駄なものとなる。特
に原子カプラントのようにプラント定格運転が常時長期
間行われるものについてはこの点が支配的である。

本発明の目的は、トラップ故障時にもバイパス弁及び電
磁弁を作動させることなく連続的にドレンを排出するこ
と、また、トラップ及びバイパス弁故障時もプラントを
停止することなく連続的にドレンを排出することである
。

更に本発明の別の目的は、大容量のトラップやトレン配
管装置を設けることな〈従来設備容量並みのトレン排出
系を設けることである。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段）上記目的のため、本発明は、汽力発電所の蒸気管の低い
部分から下方に向けて配設されたドレン管と、このドレ
ン管内に溜まったドレンをトラップを通して排出する主
ドレン系統と、ドレン管から分岐して主ドレン系統と並
列に配設されたバイパス管と、このバイパス管に配設さ
れ、ドレン管内の水位が所定値を越えたときに開かれる
バイパス弁とを有する蒸気ドレン排出装置において、ド
レン管から分岐して主トレン系統およびバイパス管と並
列に配設された第２のバイパス管が配設され、この第２
のバイパス管には遠隔操作弁とオリフィスとが配設され
ていることを特徴とするものである。

（作　用）本系統はドレントラップ作動不良時に上記ドレンバイパ
スラインの遠隔操作弁を開し、オリフィスにて流量を制
限し、プラント定格運転時に流入する一定量のドレンを
主復水器へ連続的に排出する。

（実施例）第１図に本発明による一実施例を示す。第１図において
原子炉１で発生した蒸気は主蒸気管２によって導かれ主
蒸気圧メ弁３及び蒸気加減弁４を通ってリード管５を経
由して高圧タービン６に導かれる。高圧タービン６にて
仕事をした蒸気はクロスアラウンド管７により組合せ中
間弁８を通り低圧タービン９に導かれ仕事をした後主復
水器１０で熱交換し凝縮して復水となる。

復水は復水管１１を通り復水ポンプ１２で昇圧されて再
び原子炉１へ送水される。一方、主蒸気管２の低所には
管内のドレンを主復水器ＩＯに排出するためのドレン抜
き系統が設けられている。同系統はトレン管１３よりス
トレーナ１４を通ってトラップ入口弁１５、トラップ１
６、トラップ出口弁１７経由ドレン排出管１８により主
復水器１０に排出される。又、ストレーナ１４より分岐
したドレンバイパス管１９、及びドレンレベルスイッチ
２１により作動するバイパス弁２０を設け、レベルスイ
ッチ２１は電磁弁２２を作動させ警報２３を発する。

更にドレントラップ人口弁１５の上流側より分岐した第
２のバイパスライン２４を設け、遠隔操作スイッチ２７
により作動する止メ弁２５とオリフィス２６から成り主
復水器ドレン排出管１８と接続する。

主蒸気管２のドレンはドレン管１３により、プラント定
格運転時は主復水器へドレントランプ１６により排出さ
れる。トラップ人口弁１５及び出口弁１７は常時開であ
る。この排出量は第２図における曲線ドレン流量２９と
負荷２８にて示される図の一定負荷における流量Ｑ。に
相当する。一方、プラント起動時はドレン流量が０１と
多く負荷の上昇と共に流量は徐々に低下するが、初期の
００より多い流量分についてはレベルスイッチ２１によ
りドレン溜りを検出して電磁弁２２を作動させ、空気作
動式のバイパス弁２０を開してドレンを排出する。

万一、トラップ１６が作動不良を起こした場合、プラン
ト通常運転中は流量Ｑ０を流す能力を有するオリフィス
２６の第２のパイパスライン２４を通じ、遠隔操作スイ
ッチ２７により止メ弁２５を開して連続的に主復水器１
０に排出する。従って空気作動バイパス弁２０及び電磁
弁２２を頻繁に作動させることなくトレンを連続的に排
出する。

〔発明の効果〕

以上のように、トラップ故障時にも空気作動バイパス弁
や電磁弁を作動させることなく連続的にドレンを排出し
、ドレン溜りや頻繁なバイパス弁や電磁弁の作動を防止
し、電磁弁の焼損やバイパス弁の摩耗等を防止すること
ができる。さらに、大容量のトラップや配管装置を設け
ることなく、プラント定格時の比較的小流量を設計ベー
スとした遠隔操作弁とオリフィスを含む配管の構成と単
純で信頼性の高い設備とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す系統図、第２図はトレ
ン流量とプラント負荷の関係を示す図、第３図は従来の
ドレン排出系を示す系統図である。１・・・原子炉　　　　　　　２・・・主蒸気管３・・
・主蒸気止メ弁　　　　４・・・蒸気加減弁５・・リー
ド管　　　　　　６・・・高圧タービン７・・クロスア
ラウンド管　８・・・組合せ中間弁９　・低圧タービン
　　　　１０・・・主復水器ｔｉ・・復水管　　　　　
　　１２・・・復水ポンプ１３・・−ドレン管　　　　
　　１４・・・ストレーナ１５・・・トラップ人口弁　
　　１６・・・トラップ１７・・・トラップ出口弁　　
　１８・・・ドレン排出管１９・・・バイパス管　　　
　　２０・・・バイパス弁２１・・・レベルスイッチ　
　　２２・・・電磁弁２３・・・警報２４・・・第２のバイパスドレンライン２５・・・止メ
弁　　　　　　　２６・・・オリフィス２７・・・遠隔
操作スイッチ　　２８・・・負荷２９・・・ドレン流量

Claims

【特許請求の範囲】

（１）汽力発電所の蒸気管の低い部分から下方に向けて
配設されたドレン管と、このドレン管内に溜まったドレ
ンをトラップを通して排出する主ドレン系統と、上記ド
レン管から分岐して上記主ドレン系統と並列に配設され
たバイパス管と、このバイパス管に配設され、上記ドレ
ン管内の水位が所定値を越えたときに開かれるバイパス
弁とを有する蒸気ドレン排出装置において、上記ドレン
管から分岐して上記主ドレン系統および上記バイパス管
と並列に配設された第２のバイパス管が配設され、この
第２のバイパス管には遠隔操作弁とオリフィスとが配設
されていることを特徴とする蒸気ドレン排出装置。
（２）上記オリフィスは、通常時の発生ドレン量を単独
で定常的に排出しうるような口径に調整されている、請
求項１に記載の蒸気ドレン排出装置。