JPH03232507A - スペーサ付濾片 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、下水道汚泥・し尿処理汚泥・水産加工排水
・屠殺場排水や畜産排水・食品加工排水・有機化学工場
排水等の濾滓粒子を含んだ汚泥の処理濾過装置を構成す
る濾片の改良に関し、特にスペーサと円板とを一体的に
接合したスペーサ付濾片に関する。

〈従来の技術さ 円板とスペーサを重ね合わせて波体を構成し、濾体列を
組んで汚泥を濾過処理する汚泥処理濾過装置は従来より
知られている。その基本構成は、第３図に示すように、
直径の異なる円板を多数枚重ね合わせて構成した円筒型
の回転濾体１１を隣接するもの同士相互に交接させて上
下２段に複数体配置した濾過槽１０の中に濾滓粒子を含
んだ汚泥（被分離脱水物）１２を導入して、回転する波
体１１の上を移送させつつ波体を濾過面として作用させ
ることにより、汚泥１２に含まれる水分を排水して廃液
と汚泥ケーキ１３に分離するものである。汚泥処理濾過
装置の基本的構造については、既に特許第９６０４７９
号（特公昭５３−３４３４６号）、特開昭５２−６２７
７４号、特開昭５７−２１１２９２号等及び出願人が権
利を取得した特許第１０９０４４０号（特公昭５５−５
０４４６号）、特許第１０９０４４４号（特公昭５５−
５０４４７号等にその内容が詳細に開示されている。

この汚泥処理濾過装置において波体を構成する円板とス
ペーサは、従来各々別々に製造されたものを、交互に軸
に嵌入重合し、軸の両端部をネジ等によって締着する構
造である。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、従来の方式による円板とスペーサの構造では、
円板とスペーサを交互に一枚ずつ軸に嵌入しなければな
らないため、波体の組立てが煩雑であるとともに、多大
な手数を要し、組立コストが高いという欠点があった。

また、従来のスペーサは金属製であるため、これを多数
枚嵌入した波体は重量が大きくなり、濾過装置全体の重
量が大きくなるという欠点があった。

〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解決するための第一の発明に係るスペーサ付
濾片は、原液注入口と濾液排出口と汚泥ケーキ排出口と
を有する濾過槽の中に、直径の異なる円板をスペーサま
たは隣接濾体を連結する固定濾片を介して複数枚重ね合
わせて構成した円筒型の波体を軸方向に平行に複数体配
置して濾体列を形成し、該濾体列を上下２段に構成する
とともに、波体を構成する円板を隣接する波体の円板と
円板との間の間隙に突入する状態または隣接濾体の円板
と接する状態又は接しないで隣接する状態に配置し、濾
液通水孔を波体の軸方向に設け、がっ、濾過槽内に導入
された汚泥を波体の回転により排出口に移送しつつ汚泥
に含まれている水分を濾液排水口から装置外に排出する
汚泥濾過装置の濾片において、円板とスペーサとを一体
的に接合したことを特徴としている。

第２の発明は、上記濾片において、スペーサに凸部を設
けるとともに、円板に前記凸部に対応する嵌入孔を設け
、該凸部と嵌入孔とを嵌合させて一体的に接合したこと
を特徴としている。

また、第３の発明は、スペーサをプラスチック製とした
ことを特徴とし、第４の発明は、スペーサを射出成形す
る際に予め金型内に凹部または孔が設けられている円板
を挿入し、円板とスペーサとを一体成形することを特徴
としている。

〈作　用〉 本発明に係るスペーサ付濾片は、従来側々であった円板
とスペーサとが一体的に接合されている。

従って、波体の組立が容易で、組立に要する手間が省け
、コスト安となる。また、スペーサがプラスチック製で
あるため装置全体の軽量化が可能となる。

さらに、円板とスペーサとが一体化されているため従来
のように円板とスペーサとを別個に管理する必要がなく
、部品管理の煩雑さが解消される。

〈実施例〉 以下、図面に示す実施例に基づいて、本発明に係るスペ
ーサ付濾片を詳細に説明する。

第１図は本発明に係るスペーサ付濾片の構造を示す斜視
図であり、スペーサ付濾片はスペーサ１と円板２とから
成る。

円板２は所定厚みの金属製ドーナツ形円板であり、中心
部に軸孔６ａが穿設され、該軸孔６ａの回りに複数個の
濾液通水孔５が穿設されている。

軸孔６ａは、減俸形成時に軸１４を円板２に挿通する孔
である。濾液通水孔５は、汚泥処理濾過装置によって汚
泥を濾過処理する時に、波体の回転と波体の濾過面の作
用により分離された濾液を排出する孔である。濾液通水
孔５は、減俸を構成する各円板の相対応する位置に設け
られているため、各円板を軸１４に嵌入重合すると各円
板に穿設された各々の濾液通水孔５が揃い、軸１４に平
行に濾液を排出する複数の通水路が形成される。

円Ｆｉ２の軸孔６ａの周囲には、複数個の嵌入孔４また
は凹部が設けられている。該嵌入孔４または凹部は、後
述するスペーサ１に設けられた凸部を嵌入する受孔であ
る。嵌入孔４は円板の表面から裏面に突き抜ける孔であ
っても、また円板の一方の面のみに設けた窪みであって
もよい。

スペーサｌは前記円板２よりも小径のプラスチック製円
板であり、前記円板２の中央部に穿設した軸孔６ａと同
一の大きさの軸孔６ｂを中央部に有している。この軸孔
６ｂは、スペーサｌを軸に嵌入するための孔である。ス
ペーサ１の片面には、軸孔６ｂの周囲に複数個の凸部３
が突設されている。凸部３の突出の高さは、上記円板の
厚みと同一か、または、円板の厚みより低くなければな
らない。凸部３は円板に設けられた凸部嵌入孔４と嵌合
し、スペーサ１と円板２とを一体的に接合する。プラス
チック成形するスペーサ１の巾（厚さ）は任意に定めて
、容易に変更することができる。

スペーサｌの周囲には、円板ｌに穿設された複数個の濾
液通水孔５に対応する円弧状の切欠部７が設けられてい
る。該切欠部７は、円板２とスペーサ１とを一体的に接
合したときに、スペーサ１が円板２に設けられた濾液通
水孔５を塞ぐことのないように設けられたものである。

従来のスペーサは金属製であったが、本発明のスペーサ
付濾片を構成するスペーサ１はプラスチック製である。

プラスチック製とすることにより装置全体が軽くなると
いう利点が得られる。一つの減俸には金属製の円板とと
もに、極めて多数のスペーサが含まれているため、これ
を従来の金属製からプラスチック製とすることにより、
減俸の、ひいては装置全体の軽量化が促進される。ちな
みに、従来の金属製の円板とスペーサとを軸に嵌入重合
することによって構成された減俸は、１ｍ幅で約７００
ｋｇの重量があったが、本発明のスペーサ付濾片によれ
ば、約半分の重量となる。

次に、本発明のスペーサ付濾片の製造方法について説明
する。

本発明のスペーサ付濾片を構成するスペーサｌは、上記
の通りプラスチック製であるため、その製造には射出成
形法を用いる。すなわち、既知の射出成形機において、
必要とする型のスペーサの金型を用い、所定の成形材料
を金型内に射出することにより成形する。ここで、金型
内に濾片を構成する円板を予め挿入しておくことにより
、１回の射出により円板と一体的に接合した１つの濾片
が得られる。勿論、スペーサのみを射出成形法により成
形し、事後的に円板とスペーサとを接合することも可能
である。

第２図は、本発明のスペーサ付濾片を用いて減俸を構成
する状態を示す斜視図である。本発明のスペーサ付濾片
によれば、予め円板２とスペーサ１とが一体的に接合さ
れているため、円板とスペーサとをセットにして軸１４
に嵌入重合することが可能である。これにより、円板と
スペーサとを別々に軸に嵌入重合していた従来技術に比
して、減俸の形成に要する手間が半分で済むことになる
。

〈発明の効果〉 上記のように構成される本発明のスペーサ付濾片によれ
ば、従来側々であった円板とスペーサとが一体的に接合
されているため、減俸の組立が容易で、組立に要する手
間が省け、コスト安となる。

また、スペーサがプラスチック製であるため、多数のス
ペーサを含む装置全体の軽量化が達成できるという利点
がある。

さらに、円板とスペーサとが一体化されているため従来
のように円板とスペーサとを別個に管理する必要がなく
、部品管理の煩雑さも解消される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るスペーサ付濾片の構成を示す斜視
図であり、第２図は本発明のスペーサ付濾片を用いて減
俸を形成する状態を示す斜視図であり、第３図は汚泥処
理濾過装置の縦断面図である。 １ニスペーサ ３：凸部 ５：濾液通水孔 ７：切欠部 ｌｌ：濾体 １３：汚泥ケーキ ２：円板 ４：嵌入孔 ６ａ、６ｂ：軸孔 １０：濾過槽 １２：汚泥（被分離脱水物） １４：軸

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）原液注入口と濾液排出口と汚泥ケーキ排出口とを
   有する濾過槽の中に、直径の異なる円板をスペーサを介
   して複数枚重ね合わせて構成した円筒型の濾体を軸方向
   に平行に複数体配置して濾体列を形成し、該濾体列を上
   下２段に構成するとともに、濾体を構成する円板を隣接
   する濾体の円板と円板との間の間隙に突入する状態に配
   置し、濾液通水孔を濾体の軸方向に設け、かつ、濾過槽
   内に導入された汚泥を濾体の回転により排出口に移送し
   つつ汚泥に含まれている水分を濾液排水口から装置外に
   排出する汚泥濾過装置の濾片において、円板とスペーサ
   とが一体的に接合形成されていることを特徴とするスペ
   ーサ付濾片。
2. （２）前記特許請求の範囲第１項に記載のスペーサ付濾
   片において、スペーサに凸部を設けるとともに、円板に
   前記凸部に対応する嵌入孔を設け、該凸部と嵌入孔とを
   嵌合させて一体的に接合したことを特徴とするスペーサ
   付濾片。
3. （３）前記特許請求の範囲第１項に記載のスペーサ付濾
   片において、スペーサをプラスチック製としたことを特
   徴とするスペーサ付濾片。
4. （４）前記特許請求の範囲第１項に記載のスペーサ付濾
   片において、スペーサを射出成形する際に予め金型内に
   凹部または複数の孔が穿設されている円板を挿入し、円
   板とスペーサとを一体成形することを特徴とするスペー
   サ付濾片の製造方法。