JPH03229628A - 粉粒体混合装置およびこれを備える液体処理装置 - Google Patents

粉粒体混合装置およびこれを備える液体処理装置

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JPH03229628A
JPH03229628A JP2023300A JP2330090A JPH03229628A JP H03229628 A JPH03229628 A JP H03229628A JP 2023300 A JP2023300 A JP 2023300A JP 2330090 A JP2330090 A JP 2330090A JP H03229628 A JPH03229628 A JP H03229628A
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liquid
precipitant
plasma
dissolving
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JP2023300A
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Masahide Murakoshi
正英 村越
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、医療用の粉粒体と液体とを混合する技術に係
り、特に、粉粒体薬剤を体液に添加、混合する粉粒体混
合装置に関し、さらに詳しくは、血漿浄化法である塩析
法に用いられる沈殿剤を血漿に混合、溶解するのに好適
に用いられる粉粒体混合装置およびこれを備える液体処
理装置に関する。
〈従来の技術〉 一般に、血液中に免疫グロブリン、免疫複合体、補体お
よびフィブリノーゲン等の高分子量蛋白質が蓄積するこ
とにより各種の難治性疾患が発症することが知られてい
る。 このため、近年、血液中に存在する高分子量蛋白
質を除去すべく患者の血漿を新鮮な凍結血漿やアルブミ
ン製剤等の置換液と交換する、いわゆる、血漿交換療法
が広範に普及しつつある。
しかるに、この血漿交換療法では、患者の血漿を置換液
と交換するためには多量の置換液が必要となり、費用が
増大すると共に、例えば、新鮮な凍結血漿を十分に供給
することが困難となる不都合が生ずる。 特に、他人の
血漿を使用する際には、肝炎や後天性免疫不全症候群(
AIDS)等の発症の懸念という大きな問題がある。
そこで、患者自身の血漿中に蓄積された高分子量蛋白質
を除去し、この浄化血漿を再度患者に返還する血漿浄化
法が提案されている。
この種の血漿浄化法に関し、本願出願人は、アルカリ金
属塩化物(例えば、塩化ナトリウムまたは塩化ナトリウ
ムとアミノ酸の混合物)を塩析による血漿蛋白質の沈殿
剤(分画分離剤)として用いることにより、血漿中の高
分子量蛋白質のみを選択的に沈殿させる方法を提案して
いる(特開昭60−99265号、同60−99266
号および同61−64259号)。
さらに、患者の体内から血液を取り出し、この血液を血
漿と血球成分とに分離し、血漿に前記沈殿剤を添加する
ことにより血漿中の高分子量蛋白質を選択的に沈殿除去
し、その後、浄化血漿を脱塩処理し、これと前記血球成
分とを再び患者に返還する血漿浄化システムも開示され
ている。
ところで、このようなシステムにおいては、血漿と沈澱
剤の混合には、沈澱剤の形状に応じて、次のような方法
がとられている。
■沈澱剤が粉粒体形状の場合 この場合は、血漿を第1ポンプにより一定流量で混合容
器に送り込み、一方、送液される血漿に対し一定の添加
比率で沈澱剤の収納容器から沈澱剤を添加し、混合容器
に付設された循環系により混合容器内の血漿に沈澱剤を
混合、溶解し、血漿中の高分子量蛋白質を沈澱(析出)
させ、その後、混合容器の出口側に接続された管路およ
び該管路の途中に設けられた第2ポンプにより、前記混
合液を混合容器から一定の流量で沈澱物除去フィルター
へ送液する方法がとられている(特開昭63−2816
53号)。
■沈澱剤が液体の場合 この場合は、血漿を第1ポンプにより一定流量で送液し
、一方、送液される血漿に対し、定の添加比率で沈澱剤
の収納容器から第2ポンプの作用下に沈澱剤を合流させ
て混合し、この混合液を第3ポンプの作用下に一定の流
量で沈澱物除去フィルターへ送液する方法がとられてい
る(特開昭57−72916号、特開昭60−9277
0号)。
しかしながら、前記■の方法においては、粉粒体の沈澱
剤を血漿に十分に混合、溶解させるために、混合容器の
容量を太き(しなければならない。 また、前記混合を
促進させるために、混合容器内の混合液の循環を行う循
環系が付設されている。 このようなことがら、プライ
ミング量が増加するという欠点がある。
また、処理時間内に血漿に溶解しきれなかった未溶解の
沈澱剤は、第2ポンプにより強制的に混合容器内から導
出されてしまうために、混合液の沈澱剤濃度を所望の濃
度に設定することが困難であった。
さらには、導出された未〆容解の沈澱剤が、第2ポンプ
により押圧されているポンプチューブに到達すると、ロ
ーラーがポンプチューブを完全に圧閉できないため、所
定の流量で送液することができず、ときにはポンプを停
止させてしまうことがあった・ また、前記■の方法においては、液体の沈澱剤の114
度が既定のものであるため、血漿浄化の条件変化に対応
して混合液の沈澱剤濃度を変化させることは困難である
なお、液体の沈澱剤をポンプあるいは点滴によって送液
する場合には、ポンプの流速あるいは点滴速度を調整し
て、混合液の沈澱剤濃度を調整することも考えられるが
、この場合でも、精度の良い調整は不可能である。
また、複数の沈澱剤を血漿に混合して、所定の組成比率
に調整し、またこの比率を血漿浄化の条件変化に対応し
て変化させることも困難である。
さらに、液体の沈澱剤と血漿との合流で過剰な水が発生
するために、透析器により沈澱剤除去処理と脱溶媒処理
とを同時に行っているが、脱溶媒処理と沈澱剤除去処理
とを首尾よく行うには、透析器に加わる圧力を精度よく
コントロールしなければならず、操作が煩雑になる。 
即ち、脱溶媒処理能を高めるために過度の圧力をかけた
場合には、血漿中の他の有用物質まで除去してしまうお
それが生ずる。
また、沈澱剤除去処理能を損うことなく脱溶媒処理能を
高めるために、透析器の処理面積(膜面積)を大きくす
ることも考えられるが、この場合にはブライミング量が
増加するため好ましくない。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたもので、その目的
は、第1に、ブライミング量を増加させることがな(、
第2に、未溶解の沈澱剤がポンプチューブや沈澱物除去
フィルターへ到達して、ポンプやフィルターの能力低下
を引き起こすことがな(、第3に、血漿浄化の条件変化
に対応して混合液中の沈澱剤濃度を適宜変化させること
ができ、第4に、透析器に加わる圧力を精度よくコント
ロールするといった煩雑な操作を必要とせずに脱溶媒処
理および沈澱剤除去処理を行うことができる粉粒体混合
装置およびこれを備える体液処理装置を提供することに
ある。
〈課題を解決するための手段〉 このような目的は下記(1)〜(7)の本発明により達
成される。
(1)液体を供給する液体供給手段と、医療用粉粒体を
供給する粉粒体供給手段と、前記医療用粉粒体を溶解せ
しめる溶媒を供給する温媒供給手段と、 前記溶媒に前記医療用粉粒体を混合、溶解する混合溶解
手段と、 前記混合溶解手段により得られた溶解液を送液する送液
手段とを備λ、 前記送液手段により送液される溶解液に、前記液体供給
手段により供給される液体を添加、混合するよう構成し
たことを特徴とする粉粒体混合装置。
(2)前記送液手段は、管路を有し、該管路の途中に前
記溶解液中に存在する未溶解の粉粒体の移送を抑制する
粉粒体トラップ手段を設けた上記(1)に記載の粉粒体
混合装置。
(3)前記粉粒体トラップ手段は、少な(とも1つの拡
径部である上記(2)に記載の粉粒体混合装置。
(4)前記拡径部は、鉛直方向に延在する管路に設けら
れている上記(3)に記載の粉粒体混合装置。
(5)前記液体は血漿であり、前記粉粒体は血漿浄化法
に用いられる薬剤である上記(1)〜(4)のいずれか
に記載の粉粒体混合装置。
(6)請求項1〜5のいずれかに記載の粉粒体混合装置
と、該粉粒体混合装置により供給された混合液から過剰
の溶媒を除去する脱溶媒手段と、該混合液から溶解され
た粉粒体の成分を除去する粉粒体成分除去手段とを、そ
れぞれ独立して具備することを特徴とする液体処理装置
(7)前記脱溶媒手段が限外濾過器である上記(6)に
記載の液体処理装置。
〈作用〉 上記(1)に記載の本発明によれば、粉粒体を溶媒に溶
解し、この溶解液を体液に添加するため、体液を混合容
器内に入れることなく混合することができ、体液のブラ
イミング量を減少させることができ、かつ血漿浄化の条
件変化に対応して混゛合液中の粉粒体濃度を適宜変化さ
せることができる。
また、上記(2)〜(5)に記載の本発明によれば、未
溶解の沈澱剤がポンプチューブや沈殿物除去フィルター
へ到達してポンプやフィルターの能力低下を引き起こす
おそれがない。
また、上記(6)および(7)に記載の本発明によれば
、粉粒体成分除去手段と、脱溶媒手段とをそれぞれ独立
して備えているものであるから、粉粒体成分の除去器で
ある透析器に加わる圧力を精度よくコントロールすると
いった煩雑な操作を必要とせず、それぞれの手段により
その機能を十分に発揮し、適正かつ効率的な脱溶媒処理
および沈殿剤除去処理を行うことができる。
〈実施例〉 以下、本発明の粉粒体混合装置およびこれを備λる液体
処理装置を添付図面に示す好適実施例について詳細に説
明する。
第1図は、本発明の体液処理装置が組み込まれた血漿浄
化システムの概略構成図である。
第1図中、符号10は図示しない患者の血管にカテーテ
ル等を介して接続されているラインを示し、このライン
10の途中に配設されているポンプ(ローラポンプ)1
2を介して、患者の血液は血漿分離器14に例えば10
0mff1/分の流量で送液される。 なお、このよう
なラインは、好ましくは合成樹脂からなる可撓性を有す
る管体で構成されている。
前記血液は、血漿分離器14において血球成分Bと血i
p、とに分離され、血!!P0はポンプ(ローラポンプ
)16の作動によりライン(管路)18に例えば20m
g/分の流量で連続的に送液される。
混合容器であるカラム20内においては、血漿蛋白質分
画分離剤としての沈殿剤Prと溶媒Soとが混合される
。 溶媒S0は例えば蒸留水であり、ポンプ26の作動
によりタンク24内からライン28を通じてカラム20
内に送液される。 一方、沈殿剤P、は、例えば混合比
6:4の塩化ナトリウムとグリシンからなり、沈殿剤収
納容器22から必要に応じた量が前記カラム20内に投
入される。 そして、このカラム20内で溶媒S0に沈
殿剤P1を混合、溶解し、この溶解液S1をポンプ32
の作動によりライン(管路)30を通じて送液する。
この溶解i(l S +は、前記ライン18を送液され
て(る血漿P0と合流し、混合される。 これにより、
血漿P0中に含まれる高分子量蛋白質成分が沈殿(凝集
)し、この、沈殿物を含む血漿(混合液)P、は、ポン
プ34の作動により後述する沈殿物除去フィルター36
に送られる。 なお、該沈殿物除去フィルター36とポ
ンプ34との間には、チャンバ38と圧力計40とから
構成される圧力モニタ42が配設され、沈殿物除去フィ
ルター36を構成する濾過膜(図示せず)の濾過圧をモ
ニタしでいる。
沈殿物除去フィルター36では沈殿物としての不溶性成
分が血漿P1から分離除去され、沈殿物の除去された浄
化血漿P2は、脱塩処理、即ち、浄化血漿中に残存する
過剰の沈殿剤(粉粒体成分)を除去するため、ライン4
4を介して、粉粒体成分除去手段であるダイアライザ4
6に供給される。 この場合、ダイアライザ46には貯
留槽48から透析液がポンプ5oを介して例久ば500
 mj/分の流量で送液されると共に、貯留槽52に排
出される。
前記ダイアライザ46を通過した浄化血漿P3は、ライ
ン53を通じ、限外濾過膜を内蔵する脱溶媒手段54に
導入され、浄化血漿P3中の溶媒が限外濾過により除去
される。 この限外濾過膜の脱溶媒能としては、例えば
500〜3000mj/時間程度が好ましい。
さらに、脱溶媒がなされた浄化面!P、は、沈殿剤濃度
モニタ56に導入され、沈殿剤濃度モニタ56を通過し
た浄化血漿P4は前記ポンプ16(または別途設けられ
たポンプ)により混合器58にライン60を通じて送液
される。 混合器58では前記血球成分Bと浄化血漿P
3とが混合されて浄化血液とされ、ライン62から患者
に返還されることになる。
なお、脱溶媒手段54を設ける位置は、ダイアライブ4
6の下流側に限るものではなく、上流側であってもよい
また、第1図中の点線で示すように、前記脱溶媒手段5
4により血漿P3中から除去された溶媒をタンク24内
へ戻す系を設け、溶媒を再利用することもできる。 こ
の場合には、溶媒の使用量を少なくすることができ、ま
た、タンク24を小型化することができるという利点が
ある。
次に、本発明の粉粒体混合装置の構成例を第2図〜第4
図に基づいて説明する。
第2図に示すように、粉粒体混合装置1aは、医療用粉
粒体である沈殿剤P、を供給する粉粒体供給手段2と、
溶媒S0を供給する溶媒供給手段3と、溶媒S。に沈殿
剤P、を混合溶解する混合溶解部(混合溶解手段)4と
、該混合溶解部4にて得られた溶解液S1を送液する送
液手段5と、液体、即ち血漿P。を供給する液体供給手
段7とを備える。
混合溶解部4は、円筒状の混合容器であるカラム20を
有し、該カラム20には、循環管路64およびその途中
に設置されたポンプ66により構成される循環手段6が
設けられてしAる。
この循環手段6にてカラム20内の液を循環することに
より、沈殿剤Prの混合、溶解が促進される。
粉粒体供給手段2は、沈殿剤P1を収納する沈殿剤収納
容器22と、管体23とを有し、沈殿剤収納容器22の
下端部と、カラム20の上端部とを管体23により連結
した構造となっている。 なお、管体23の途中には、
沈殿剤P、の貯留部、加振器等が設けられていてもよい
溶媒供給手段3は、溶媒を貯留するタンク24と、該タ
ンク24とカラム20とを接続する管路28と、その途
中に設置されたポンプ26とで構成されている。 この
場合、管路28の下流側端部は、カラム20の比較的上
方部分に接続されている。
送液手段5は、溶解液S1を送液する管路30およびそ
の途中に設置されたポンプ32により構成され、管路3
0の上流側端部は、カラム20の底部付近に接続されて
いる。
また、管路30の下流側端部は、T字状の分岐コネクタ
33を介して管路18と接続されている。 この分岐コ
ネクタ33において、溶解液S、と血漿P0とが合流し
、混合され、血漿P0中の高分子量蛋白質成分が沈殿を
生じる。
なお、血漿P0への沈殿剤の供給効率を考慮すれば、溶
解液S1は飽和状態またはそれに近い状態であるのが好
ましいが、沈殿剤P、の濃度が0.2〜0.3mol/
j程度のものでもよい。
液体供給手段7は、血漿P0を送液する管路18および
その途中に設置されたポンプ16により構成され、管路
18の下流側端部は、ポンプ34を越えて沈殿物除去フ
ィルター36側へ延長されている。
なお、本発明では、溶媒と溶質(沈殿剤)との供給系が
別個に設けられているため、両者の供給量の比率の調整
により溶解液S1の濃度を自由に選定することができる
また、溶解液S1の組成比率を変えることもできる。 
即ち、沈殿剤が塩化ナトリウムとグリシンからなる場合
、血漿浄化の条件変化に対応してその混合比を変えるこ
とができ、さらには、グリシンに代え、またはグリシン
に加え、他のアミノ酸を添加することもできる。
第3図に示す粉粒体混合装置1bは、管路30、持にポ
ンプ32より上流側の管路30の途中に、粉粒体トラッ
プ手段である拡径部31が設けられた構成のものである
。 なお、この拡径部31は、図示のごとく、管路30
の鉛直方向に延在する部分に設けるのが好ましい。
カラム20から流出する溶解液S、中には、未〆容解の
沈殿剤Prが含まれており、この未溶解の沈殿剤P、は
、溶解液Slの流れに伴って管路30内を移送される。
 この場合、溶解液S1の流速は、拡径部31において
減少するため、沈殿剤P、は拡径部31の下方に沈積す
る。 これにより拡径部31の上方への沈殿剤Prの流
出が防止され、ポンプ32の定量性を確保することがで
きる。
なお、拡径部31の設置パターンは図示のものに限定さ
れず、例えば管路30を複数に分岐させ、それらの各分
岐管の途中に同様の拡径部を設けた構成のもの、または
1つの管路3oに複数の拡径部を多段に設置(カスケー
ド)した構成のもの等が可能である。 前者の場合、複
数の拡径部のうちの1部を選択的に使用することができ
、後者の場合、拡径部における沈殿剤P、のトラップお
よび溶解がより確実になされるという利点がある。
第4図に示す粉粒体混合装置ICは、混合溶解部4が、
前記カラム20の代りに、管路18.30および管体2
3を接続するT字状の分岐コネクタ29で構成されてい
る。
また、管路30の途中には、拡径部31a、31bおよ
び31cが3段に配置されている。
これらの拡径部31a、31bおよび31cば、その容
積(特に、横断面積)がこの順に大きなものとなってい
る。
この粉粒体混合装置ICでは、分岐コネクタ29におい
て、管路18からの溶媒S0に沈殿剤Prが合流し、こ
の混合液が管路32により送液され、3つの拡径部31
a、31bおよび31cにおいて、順次撹拌され、沈殿
剤Prが溶解される。 3つの拡径部31a〜31cを
通過する間に、溶媒の沈殿剤P、はほぼ完全に溶解され
、沈殿剤P、のポンプ32側への移送が防止される。
なお、拡径部31a〜31cの容積を上流側から順次大
きくしたことにより、沈殿剤P、を効率よ(溶解し、ま
た沈殿剤P、による管路30の詰りを防止することがで
きる。
このような拡径部の構成例を、第5図〜第8図に示す。
 なお、これらの図に基づき、拡径部31について代表
的に説明するが、他の拡径部31a、31bおよび31
cについても同様の構成とすることができる。
第5図に示すように、拡径部31と管路30とはほぼ同
心的に設置されており、拡径部31の下流側の端部には
、下流側へ向けて広がるテーパ70が形成されている。
 これにより、溶解液S1中の未溶解の沈殿剤は図中矢
印で示すような流れを形成する。 即ち、入ロア1から
拡径部31内へ流入した沈殿剤は上方へ吹き上げられ、
その後失速して外周方向へ広がり、重力の作用によりテ
ーパ70に沿って沈降し、人ロア1付近に集まり、再び
上方へ吹き上げられる。 このような流れが形成される
ことにより、沈殿剤の溶解が促進される。
このようなテーパ70の軸線方向に対する角度θは、1
0〜80°程度とするのが好ましい。
なお、拡径部の横断面形状は、特に限定されず、円形、
楕円形、三角形、四角形、六角形等の多角形等、いずれ
でもよい。
第6図に示すように、拡径部31に対する管路30、特
に拡径部31より下流側の管路30の接続位置が拡径部
31の中心軸線から偏心している。  これにより、入
ロア1から拡径部31内に流入した沈殿剤は図中矢印で
示すように流れるが、下流側の管路30が偏心して設置
されているため、拡径部31より下流側への沈殿剤の流
出が防止される。
第7図は、第6図に示すのと同様の拡径部31の内部に
仕切板72を設け、拡径部の内部を第1空間73と第2
空間74とに区画した構成のものである。 これにより
、入ロア1から流入した沈殿剤は、図中矢印で示すよう
に、第1空間73内で旋回する。 このうち、第2空間
74へは小量の沈殿剤が移行するが、この沈殿剤も仕切
板72の下端開口部より第1空間73内へ再びもどされ
て溶解され、拡径部31より下流側の管路30へ流出す
ることはない。
第8図は、第5図に示すのと同様の拡径部31の内部に
、下流側へ向けて広がるテーパ管75を拡径部31と同
心的に設置したものである。 これにより、入ロア1か
ら流入した沈殿剤は、前述のようにテーパ面70付近で
循環するとともに、一部の未溶解の沈殿剤は、テーバ管
75内の下端開口よりテーバ管75内へ入り、テーパ管
75のテーパ面に沿って、または拡径部31の内周壁面
に沿って拡径部31の上流側へ戻されるという流れを形
成する。 このような流れが形成されることにより、未
溶解の沈殿剤に対する吹き上げ効率が増し、沈殿剤の溶
解がより確実になされる。
なお、拡径部31の各部寸法(高さ、幅等)に関しては
、用いる沈殿剤の物性、例えば粒径、重量、比重等によ
り適宜決定され、また拡径部31は、沈殿剤に重力の作
用を受けさせ沈積させるに必要な容積を有することが好
ましい。
例えば、沈殿剤の比重が比較的軽いものである場合には
、ポンプ流量を少なくするか、もしくは幅広の拡径部を
使用すればよいし、ポンプ流量が大きく、吹き上げが激
しいため、沈殿剤が流出し易い場合には、拡径部を鉛直
方向に長く設定すればよい。
このような拡径部31は、管路30と一体的に成形され
たものでも、別体を管路30と連結したものでもよい。
また、拡径部31は、例えばポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、
ポリカーボネート、ポリスチレン等の樹脂で構成され、
内部の視認性を得るために、透明または半透明であるの
が好ましい。
なお、粉粒体トラップ手段は、上述したような拡径部に
限定されず、例えば、種々のフィルター、メツシュ、ネ
ット等を有するものであってもよい。
本発明において、粉粒体とは、粉体(粒径が比較的小さ
い)、粒体(粒径が比較的大きい)の双方を含む広い概
念である。
体液処理システムにおける医療用粉粒体とは、化学的あ
るいは物理的反応を利用して体液中の特定成分を検出し
たり、あるいは処理条件を設定する目的において使用さ
れるものであり、例えば、血漿浄化法に用いられる薬剤
としては、血漿中の不要高分子蛋白質を沈殿させるため
の塩析剤(例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩
化リチウム等のアルカリ金属化合物や炭酸カルシウム等
のアルカリ土類金属化合物)や、血漿中のV L D 
L (Very lowdensity 1ipopr
otein)、L D L (low density
lipoprotein)を沈殿させるための塩析剤(
例えば、ヘパリンナトリウム等の硫酸多糖類塩、塩化カ
ルシウムのようなアルカリ土類金属化合物)、前者の塩
析剤の効果を促す促進剤(アスパラギン酸、シスチン、
チロシン、グリシン、N−アセチルトリプトファン等の
アミノ酸)、後者の塩析剤の効果を促す促進剤(アルミ
ナ、ケイ酸、アルミニウム等)、さらに、吸着反応によ
り血液中の不要物質を吸着する吸着剤(活性炭、陰イオ
ン交換樹脂、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、そ
の他の共重合体等)等が挙げられ、さらに、これらの薬
剤による処理条件を設定する各種のpH調整剤、抗凝固
剤等、さらには注射薬剤等も含むものである。
本発明において、溶媒は特に限定されず、装置の用途等
に応じて種々のものが使用され、例えば水やアルコール
系溶媒等の各種有機溶媒が挙げられる。 血漿浄化シス
テムにおける溶媒Soとしては、蒸留水、pH調整液等
が挙げられ、またこれらに例えばヘパリンナトリウム、
CPD/夜、CPDA−1?夜、ACD7夜のような抗
凝固剤等の添加物を添加したものでもよい。
以上、本発明の粉粒体混合装置を血漿浄化システムに適
用した場合について説明したが、本発明は、これに限定
されず、他の医療用粉粒体と液体(体液またはその他の
液体)とを混合するもの等、いかなるものでもよい。
〈発明の効果〉 以上述べたように、本発明の粉粒体混合装置およびこれ
を備える液体処理装置によれば、粉粒体を溶媒に溶解し
、この溶解液と液体とを混合するため、液体、特に、血
漿のような体液のプライミング量を減少することができ
、また、粉粒体が未溶解のまま液体中に残存することを
防止することができる。
特に、拡径部に代表される粉粒体トラップ手段を設けた
場合には、これにより混合溶解部から流出した未溶解の
粉粒体をトラップし、また、その粉粒体をほぼ完全に溶
解するので粉粒体トラップ手段より下流側への粉粒体の
流出が防止され、ポンプやフィルター等の機能低下を防
止することができる。
さらに、液体に混合する粉粒体の濃度を随時要求される
濃度に調製して供給することができる。
また、本発明の液体処理装置は、脱溶媒手段と粉粒体成
分除去手段とがそれぞれ独立して設けられているため、
各手段がその能力を十分に発揮し、適正かつ効率的な脱
溶媒および粉粒体成分の除去を行うことができる。
このようなことから、特に、本発明を血漿浄化システム
における血漿と沈殿剤との混合に適用した場合には、血
漿のブライミング量が減少し、さらに血漿中の沈殿剤の
濃度および送液される血漿の流量が安定し、人体への安
全性が高まる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の粉粒体混合装置を用いた血漿浄化シ
ステムの概略構成図である。 第2図、第3図および第4図は、それぞれ、本発明の粉
粒体混合装置の構成例を模式的に示す断面側面図である
。 第5図〜第8図は、それぞれ、本発明における拡径部の
構成例を示す縦断面図である。 符号の説明 1a、1b、1c・・・粉粒体混合装置2・・・粉粒体
供給手段 3・・・溶媒供給手段 4・・・混合溶解部 5・・・送液手段 6・・・循環手段 7・・・液体供給手段 10・・・ライン 12・・・ポンプ 14・・・血漿濾過分離器 16・・・ポンプ 18・・・管路(ライン) 20・・・カラム 22・・・沈殿剤収納容器 23・・・管体 24・・・タンク 26・・・ポンプ 28・・・管路 29・・・分岐コネクタ 30・・・管路(ライン) 31.31a、31b。 32・・・ポンプ 33・・・分岐コネクタ C・・・拡径部 34・・・ポンプ 36・・・沈殿物除去フィルター 38・・・チャンバ 40・・・圧力計 42・・・圧力モニタ 44・・・ライン 46・・・ダイアライザ 48・・・貯留槽 50・・・ポンプ 52・・・貯留槽 53・・・ライン 54・・・脱溶媒手段 55・・・ライン 56・・・沈殿剤濃度モニタ 58・・・混合器 60.62・・・ライン 64・・・管路 66・・・ポンプ 70・・・テーバ 71・・・入口 ア2・・・仕切板 73・・・第1空間 74・・・第2空間 75・・・テーバ管 B・・・血球成分 Po、P、・・・血漿 p2.p、、p、・・・浄化血漿 P、・・・沈殿剤 So・・・溶媒 S、・・・溶解液

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)液体を供給する液体供給手段と、 医療用粉粒体を供給する粉粒体供給手段と、 前記医療用粉粒体を溶解せしめる溶媒を供給する溶媒供
    給手段と、 前記溶媒に前記医療用粉粒体を混合、溶解する混合溶解
    手段と、 前記混合溶解手段により得られた溶解液を送液する送液
    手段とを備え、 前記送液手段により送液される溶解液に、前記液体供給
    手段により供給される液体を添加、混合するよう構成し
    たことを特徴とする粉粒体混合装置。
  2. (2)前記送液手段は、管路を有し、該管路の途中に前
    記溶解液中に存在する未溶解の粉粒体の移送を抑制する
    粉粒体トラップ手段を設けた請求項1に記載の粉粒体混
    合装置。
  3. (3)前記粉粒体トラップ手段は、少なくとも1つの拡
    径部である請求項2に記載の粉粒体混合装置。
  4. (4)前記拡径部は、鉛直方向に延在する管路に設けら
    れている請求項3に記載の粉粒体混合装置。
  5. (5)前記液体は血漿であり、前記粉粒体は血漿浄化法
    に用いられる薬剤である請求項1〜4のいずれかに記載
    の粉粒体混合装置。
  6. (6)請求項1〜5のいずれかに記載の粉粒体混合装置
    と、該粉粒体混合装置により供給された混合液から過剰
    の溶媒を除去する脱溶媒手段と、該混合液から溶解され
    た粉粒体の成分を除去する粉粒体成分除去手段とを、そ
    れぞれ独立して具備することを特徴とする液体処理装置
  7. (7)前記脱溶媒手段が限外濾過器である請求項6に記
    載の液体処理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009028194A1 (ja) * 2007-08-29 2009-03-05 Nihon University パワーサチュレータ
JP2009072771A (ja) * 2007-08-29 2009-04-09 Univ Nihon パワーサチュレータ
KR101005240B1 (ko) * 2009-03-20 2011-01-04 한국기계연구원 미세분말이 포함된 액상체 제조장치 및 이를 이용한 액상체제조방법
JP2015000113A (ja) * 2013-06-13 2015-01-05 サンデン商事株式会社 環状多糖類を用いた血中の脂質除去システム

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