JPH03228783A - ゴルフクラブヘッドおよびその製法 - Google Patents

ゴルフクラブヘッドおよびその製法

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JPH03228783A
JPH03228783A JP2023909A JP2390990A JPH03228783A JP H03228783 A JPH03228783 A JP H03228783A JP 2023909 A JP2023909 A JP 2023909A JP 2390990 A JP2390990 A JP 2390990A JP H03228783 A JPH03228783 A JP H03228783A
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睦 原田
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高志 飯島
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ゴルフクラブヘッド、特にドライバー、ス
プーン等のウッドタイプのクラブヘッドおよびその製法
に関し、中空状のクラブヘッド外殻を電解析出によって
製造することにより、薄肉で高精度の構造のヘッドを得
るようにし、飛距離の増大と方向安定性の向上を計れる
ようにしたものである。
[従来技術とその課題] 近時、ドライバーやスプーンなどのウッドクラブにおい
ては、そのクラブヘッドを従来のパーンモン製から金属
製に替えたいわゆるメタルウッドクラブがもてはやされ
ている。
このメタルウッドクラブのクラブヘッドとしては、ステ
ンレス鋼やアルミニウム合金を素材とし、ロストワック
ス法などの鋳造法により作られたものがほとんどである
しかしながら、このようなりラブヘッドにあっては、鋳
造法を用いている限り、鋳造欠陥を皆無にすることは不
可能であり、この鋳造欠陥の存在のためにヘッドの肉厚
を薄くした薄肉構造とすることができず、軽量化が困難
である。
さらに飛距離と方向安定性とを向上させるためにはゴル
フクラブの各部位、すなわちソール、クラウン、フェー
スのそれぞれの肉厚を異ならしめることが好ましいが、
鋳造法では肉厚の差異が誤差範囲となり、設計どうりの
ヘッドを製造できないという不都合があった。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであ
って、金属基複合材料または金属を電解析出させること
により薄肉構造を採用可能とし、部位によってその肉厚
を異ならしめて飛距離と方向安定性とを向上できるクラ
ブヘッドおよびその製法を提供することを目的としてい
る。
[課題を解決するための手段] かかる課題は、金属基複合材料または金属を電解析出法
によって析出させることにより解決される。
[作用] 電解析出法を採用することにより、構造欠陥が少なく、
薄肉化が可能となる。
また電極間距離、電解液供給量、電流密度を、各部位で
異ならしめることにより、単位時間あたりの金属または
金属基複合材料の析出量を変化させることができる。よ
って部位により肉厚が異なるヘッド外殻を得ることがで
きる。
以下、この発明の詳細な説明する。
まず請求項5記載の製法の具体例について説明する。
初めに、目的とするクラブヘッド(以下、ヘッドと略称
する。)と同一寸法、同一外形を有するモデルを作成す
る。このモデルはたとえばエポキシ樹脂固化物の削り出
しなどによって作られる。
次にこのモデルからモデルの外表面全体をそのままネガ
ティブに転写した内面を有する外側電極体を作成する。
これには、モデルの外表面全体にうずく離型剤を塗布し
たのち、この上にアクリルシロップ、未硬化液状のエポ
キシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等を
塗布して、硬化せしめ、硬化物を2つに切断して割型し
、内部のモデルを取り出したのち、該硬化物のモデル外
表面に接した内表面にニッケルなどの金属を無電解メツ
キ法によりメツキして金属膜を形成することによって作
ることができる。このような外側電極体は、その内表面
に形成された金属膜が電極面として機能し、この電極面
は目的のヘッドの外表面の形状をそのまま正確に反転し
たネガティブの内表面を有するものとなる。
またこの外側電極体は1本以上のパーチングラインて分
割される割型となっており、その内側の空間に後述する
内側電極体を収容しうるようになっている。
一方、目的のヘッドよりも小型でその形状が相似の内側
電極体を作成する。これにはプラスチック、金属などの
素材を使用し、注型法、鋳造法等を用い、その外表面全
体に電極面となる白金などの金属膜をメツキ法などによ
って形成することで行なわれる。この内側電極体の電極
面の形状は、したがってヘッドの外形を正確に写したも
のではない。
ついで内側電極体および外側電極体を第1図に示したよ
うにセットする。第1図中符号lは外側電極体、2は外
側電極体1の電極面、3は内側電極体、4は内側電極体
3の電極面、5はパーチングラインである。内側電極体
3の支持と給電はホーゼルに対応する部分に図示しない
金属製支持用治具を取付け、この治具を利用して行なわ
れ、外側電極体lの支持と給電は、同様に適宜に治具(
図示せず)を取付けて行なわれる。これら治具の表面は
テフロンなどの樹脂を被覆して絶縁表面とし、その表面
への金属または金属基複合材料の析出を防止するように
なっている。
外側電極体lと内側電極体3との間隔6は、通常10+
am以下とされる。一般に間隔6を狭くするとメッキ厚
は厚くなる。
次にこの状態において、外側電極体lを陰極とし、内側
電極体3を陽極として直流電源に接続し、電解液を間隔
6に流して電解を行う。この電解によって析出可能な金
属または金属基複合材料としては、Ni、Ni−Co合
金、N1−P合金、F esF eCrN i合金のほ
か、Ni中にSiC微粒子等の非金属微粒子を分散させ
てなるNi基複合材料等が挙げられる。電解液としては
、析出すべき金属基複合材料および金属の種類によって
適宜選択され、たとえば厚付けに好適なスルファミン酸
浴等を利用することができる。また金属基複合材料を析
出させる場合には、非金属微粒子を分散させてなる電解
液を用いればよく、たとえばNi−9iCを析出させる
場合には、SiC微粒子を分散させたスルファミン酸浴
等を利用することができる。
浴温は30〜60℃程度とされ、電流密度は1〜20A
/dm2の範囲が好ましい。電解液の注入は、ホーゼル
に対応する部分の間隔6の開口から行うことができ、ま
たソールに対応する部分の外側電極体lに貫通孔を穿設
し、ここから注入してホーゼル側に流す方法などを適宜
採用可能である。
これにより金属基複合材料または金属が外側電極体lの
電極面2に析出してゆく。
所定時間の通電後、電解液を間隔6から除去し、外側電
極体1および内側電極体3を取り去り、電解析出物すな
わち目的の金属基複合材料または金属からなるヘッドを
取り出す。外側電極体1の除去には、これを加熱して樹
脂を熱分解する方法などが用いられ、内側電極体3の除
去には金属製のものであれば硝酸などの酸を用いて溶解
し、樹脂製のものであれば熱分解するなどの方法が用い
られる。
このようにして得られた金属製ヘッドは、中空状の殻体
であって、その表面は外側電極体1の電極面2をなす金
属膜で被覆されている。
このような製法によれば、外側電極体lの電極面2に金
属基複合材料または金属が電解析出して堆積してゆき、
この電極面2の形状が正確に転写されるので、予めこの
電極面2上にスコアーラインなどに相当する凹凸部を形
成しておけば得られるヘッドに同時にスコアーラインな
どを形成することができ、さらにフェースやバルジやロ
ールをも正確に出すこともでき、後加工が少なくて済む
という利点もある。
第2図は、請求項5記載の製法の他の例を示したもので
ある。この例では外側電極体lのソールに対応する部分
には貫通孔7が形成され、内側電極体3のソールに対応
する部分には内側電極体3の支持と給電とを兼ねる金属
製の棒状治具8が取り付けられている。そして外側電極
体lと内側電極体3とをセットする際、第2図に示した
ように貫通孔7を治具8が貫通し、かつ治具8が貫通孔
7の周囲に接しないような位置に両者が設けられている
。このものでは、貫通孔7を利用しての電解液の流入あ
るいは排出が可能となる。
この例で得られる金属製ヘッドは治具8が存在した部分
が貫通孔として残ることになるが、この貫通孔はヘッド
バランス用錘などの取付用穴などとして利用できる。
次に請求項6記載の製法の具体例について説明する。
まず目的のヘッドと外形が同一であり、かつヘッドの肉
厚分だけ小さい寸法を有する内側電極体を作成する。こ
れいはエポキシ樹脂固化物を削り出して成形し、その表
面にニッケルなどの電極面となる金属膜を無電解メツキ
法などによって形成する方法などが用いられる。この内
側電極体は、したがってヘッドの外形と相似の形状を有
するものとなる。
一方、外側電極体を作成する。この外側電極体はヘッド
の外形に類似したネガティブな電極面を有しているもの
であるが、一体物である必要はなく、むしろ2以上の部
分に分割できるものが好ましい。この外側電極体は、白
金板などの金属板をプレス加工などにより成形する方法
や樹脂硬化物の内面にニッケルなどの無電解メツキを施
し、さらに白金メツキを施す方法などで作ることができ
る。
ついで第3図に示したように外側電極体1と内側電極体
3とをセットする。ここでの外側電極体lには支持およ
び給電を兼ねる金属製の治具(図示せず)が取り付けら
れている。この治具には、たとえばAQの表面にフッ素
樹脂等を塗布して絶縁処理したもの等を利用することが
できる。また内側電極体3の支持と給電は、ホーゼルに
対応する部分に金属製の治具8を取り付けることで行な
われる。
外側電極体lと内側電極体3との間隔6は先の例と同様
に10mm以下でよい。
ついでこの状態において、外側電極体lを陽極に、内側
電極体3を陰極となるように直流電源に接続し、電解液
を間隔6に流して電解析出を行い、金属基複合材料また
は金属を内側電極体3の電極面4上に析出させる。
所定時間の通電後、外側電極体lを取り外し、内側電極
体3を熱分解するなどして取り除けば目的とする金属製
ヘッドが得られる。
この例の製法では、外側電極体lを繰り返し使用できる
利点がある。さらに内側電極体3をポリウレタン発泡体
、ポリスチロール発泡体などのプラスチック発泡体で作
成すれば、軽量となって改めて内側電極体3を取り除く
必要がなく、さらに金属製ヘッドの内部空間をプラスチ
ック発泡体で充填することになって、打球音の改善にも
役立つことにもなる。もち論、これを取り除く場合には
除去作業を簡単に行えることにもなる。
第4図は、請求項6記載の製法の他の例を示すもので、
この例は、ヘッドのフェースとクラウンとの一体物をこ
の方法で作成し、ソールを別に作成して、後工程でソー
ルを電気溶接などによって取り付けて仕上げるものであ
る。
したがってこの例で用いられる外側電極体lは、ソール
に対応する部分を欠くものである。また内側電極体3の
支持および給電は、内側電極体3のソールに対応する部
分に金属製の治具8を取り付けることで行なわれる。こ
の方法ではソールに別素材を使用することが可能となり
、その選択によっテヘットハランスを微妙に調整するこ
とができる利点がある。
このようにして得られた金属製のヘッドは、その肉厚を
精度よく調整することができ、薄肉構造とすることがで
きる。
次にこの発明の請求項7ないし請求項10記載の製法の
具体例について説明する。
まず外側電極体lもしくは内側電極体3のどちらか一方
を複数個の電極体片に分割する。第5図は、外側電極体
lをクラウン部、フェース部、ソール部にそれぞれ対応
させて、3つの電極体片la% lb、lcに分割した
例を示したものである。
各電極体片1 a、  1 bs  1 cは、いずれ
も図示せぬ治具によって支持されるとともに、各々独立
して電流を印加できるように設計されている。
そして外側電極体1を構成する各電極体片1a。
1 b、 1 cに独立して電流を流し、それぞれの電
極体片1 a、 l b、 l cにおける電流密度を
変える方法、各電極体片1 a、1 b、 1 cと内
側電極体3との間隔6を個別に変えて設定する方法、各
電極体片1al b、 l cにおける電解液の送給量
を適宜変化させる方法などを、単独あるいは組み合わせ
て採用することにより、金属または金属基複合材料の析
出量を変化せしめ、ヘッドの各部位にて肉厚を異ならし
めることができる。
各電極体片1 a、 1 b、 1 cへ印加する電流
密度を異ならしめるには、各電極体片1a、lb、1c
l:それぞれ独立した電気系を接続し、これら電気系を
制御する方法がある。また電解液の送給量を違える方法
としては、第6図に示したように、各電極体片1 a、
 l b、l cの間の隙間にそれぞれ電解液送給用チ
ューブの開口部を臨ませて、それぞれのチューブからの
送給量を変える方法がある。
このような手法を採用することにより、各電極体片1 
a、1 b、 1 cに対応する部分での金属基複合材
料または金属の析出量をそれぞれ変化させることができ
、得られたヘッドの各部位の肉厚を要求に応じてそれぞ
れ独立して自由に調節することが可能となる。
このようにして得られた金属製のヘッドは、その肉厚を
精度よく、かつ各部位にて所望ガ肉厚で調整することが
できる。たとえばフェースおよびソールえは肉厚を2〜
3 mm、クラウンでは肉厚を0.4〜0.8mmとす
ることが可能となる。特に、クラウンをこのように薄肉
にできることは電解析出法の採用によるものであり、ク
ラウンを薄肉とし得ることで、打球時のインパクトに際
し、クラウンがわずかに撓み、これによって飛距離が増
大し、打球の方向性も安定する。
この発明のヘッドは、ドライバー、ブラッシイ、スプー
ン、バッフイー クリーンなどのいわゆるウッドヘッド
に限らず、中空構造のアイアンヘッドにも適用できる。
[実施例コ (実施例1) 第5図に示すように、ヘッドをクラウン部、・フェース
部、ソール部に分割した3枚の電極体片からなる外側電
極体と内側電極体を使用してドライバー(1番)のヘッ
ドを作成した。外側電極体となる各電極体片はいずれも
Niとし、内側電極体はエポキン樹脂で作り、その電極
面は無電解メツキによるニッケル膜とした。内側電極体
の支持は、ホーゼル部に接続した支持部により支持し、
この部分より給電をも行うようにした。また各電極体片
は、それぞれAQの表面にフッ素樹脂を塗布して絶縁処
理した支持部(図示せず)により支持するとともに、各
電極体片に独立して電流を印加できるように電気系に接
続した後に、第5図に示したようにセットした。なお各
電極体片と内側電極体との間隔は一定に保った。
一方、スルファミン酸ニッケル500 g/Q、 塩化
ニッケル10g/Lホウ酸30g/Qの濃度で溶解し、
pHを4.0に調整したスルファミン酸浴を調整した。
ついでこの電解液中に上記画電極体を浸漬し、浴温50
℃にて、フェース部およびソール部に対応する電極体片
には2OA/da”、クラウン部に対応する電極体片に
5A/da”の電流密度で通電してメツキを行った。
メツキ終了後、外側電極体となった各電極体片をそれぞ
れ取り外し、内側電極体は400℃で3時間加熱して分
解除去した。
得られたニッケル製ヘッドの各部位の肉厚を測定したと
ころ、フェースとソール部では2.0〜2 、5 mm
、クラウンでは0.5〜0.7mmであった。
(実施例2) 上記実施例1と全く同様のスルファミン酸浴を用いて引
っ張り試験用のサンプルを作成した。電極体は、陽極お
よび陰極共に平板とし、電極体の材質およびその除去方
法は実施例1と全く同様にした。
このようにして得られた電解析出品と、圧延法によって
得られた圧延品とに引っ張り試験を行い、それぞれの特
性を調べた。この結果を第1表に示した。      
        (以下、余白)第 1表 上記結果から電解析出法によって製造された板材は高強
度で、かつ硬度も十分であることから、ゴルフクラブヘ
ッドに好適な材質であることが確認できた。
(実施例3) 作成するヘッドと同一形状、同一外形のモデルを樹脂に
よって作製した。次にこのモデルからモデルの外表面を
そのままネガティブに転写した内面を有する外側電極体
を作製した。この外側電極体の内表面には、無電解メツ
キによってNi膜を形成した。なおこの外側電極体はソ
ール部に対応する部分を欠いたものとした。
一方、作製するヘッドと同一形状で、−回り小さい型の
内側電極をAQによって作製し、その表面を白金メツキ
した。なおこの内側電極体と外側電極体との間隙は、フ
ェースとなる部分では5mm、クラウンとなる部分では
10mmとなるように設計した。
ついでスルファミン酸ニッケル500g/Q、スルファ
ミン酸コバルト30g/f2.塩化コバルト15g/L
ホウ酸30g/12の濃度で溶解し、pHを3.5に調
整したスルファミン酸浴中に、上記両電極体を浸漬し、
浴温50℃にて、20A/dm”の電流密度でメツキを
行い、外側電極体上にNiCo合金を析出させた。
メツキ終了後、外側電極体は400℃で3時間加熱して
分解除去した。また内側電極体のAQは硝酸により化学
分解し、薄膜化した白金はピンセットで取り出した。
得られたNi−Co合金製ヘッドの各部位の肉厚を測定
したところ、フェース部では2.2〜2.6gem、ク
ラウン部では0.5〜0.711I11であった。
なお、この方法を用いると外側電極体の内表面に金属ま
たは金属基複合材料を析出させることができるので、ス
コアーライン等も同時に形成することが可能となる。
(実施例4) 各電極体片および内側電極体を合金製にした以外は、実
施例1と全く同様にフェース部、クラウン部、ソール部
にそれぞれ対応する3つの電極体片と内側電極体とを用
意した。そしてこれらを第6図に示したようにセットし
、フェース部に対応する電極体片tbとソール部に対応
する電極体片1cとの間に、電解液送給用チューブの開
口部を臨ませて、電極体片1aよりも電極体片1bS 
lcとに多く電解液を供給できるようにした。
スルファミン酸クロム0.15M、スルファミン酸ニッ
ケル0.OIM、スルファミン酸第1鉄0.40M、ス
ルファミン酸銅0.OIM、塩化ニオブO,10M1ク
エン酸カリウム0.25M、ふり化カリウム0.06M
の濃度で溶解し、pHを4に調整したスルファミン酸浴
中に、上記両電極体を浸漬し、浴温50℃にて、2.5
A/da”の電流密度でステンレス鋼メツキを行った。
メツキ終了後、実施例1と全く同様にして各電極体を除
去した。
得られたステンレス鋼製ヘッドの各部位の肉厚を測定し
たところ、フェース部とソール部では1.7〜3.0 
mm、クラウン部では0.5−0.8mmであった。
この方法によると、各電極体片へ印加する電流密度を変
化させる必要がないので、実施例1に比較して電気系が
単純となるという利点がある。
(実施例5) 上記実施例4で用いたスルファミン酸浴中で実施例2と
全く同様に電解析出を行い、引っ張り試験用のサンプル
を製造した。
このようにして得られたサンプルに、このサンプルと同
組成品である5US630の鋳造品と共に引っ張り試験
を行い、特性評価を行った。この結果を第2表に示した
。  、   (以下、余白)第2表 上記結果から電解析出法によって製造された板材は、高
強度で硬度の十分な、ゴルフクラブヘットに好適な材質
であることが確認できた。
(実施例6) 実施例4で得られたヘッドと鋳造法による従来のステン
レス鋼製ヘッドの各部位での肉厚分布を調べた。
各ヘッドの切断は、フェース面の中央にて垂直になるよ
うに行った。
実施例4のヘッドの肉厚分布を第7図に、従来法による
鋳造ヘッドの肉厚分布を第8図にそれぞれ示した。
第7図および第8図から、この発明の製造方法によれば
、従来の鋳造ヘッドに比べて薄肉構造となることが確認
できた。
(試験l) 実施例4にて得られたステンレス鋼製ヘッドを加工し、
ドライバーとした。
このドライバーをゴルフロボットに取り付けて打球し、
飛距離を測定した。ボールは市販ツーピースボールを使
用し、ヘッドスピードは40m/秒とした。打球数は1
0個である。
比較のため、ステンレス鋼の鋳造法によって得られたヘ
ッドを同一のシャフトに装着したドライハーニついても
同一の条件で打球し、その飛距離を測定した。
結果を第3表に示す。
第3表 上記結果より、本発明の電解析出法によるヘッドを用い
たクラブは従来品に比へ、キャリーおよびキャリー十う
ン共に上回っていることが分かる。
これはクラウン部が薄く、打球時にたわむことによるメ
タルウッドの特性が十分に発揮されたためと考えられる
(試験2) 上記試験例1で製造した本発明のヘッドを用いたドライ
バーと、従来の鋳造ヘッドを用いたドライバーとを使用
してアマチュアのゴルファ−がゴルフボールをそれぞれ
10球ずつ打ち、その飛距離Xの平均値と、フェアウェ
イの中心線からの距離Yの平均値とを測定した。
結果を第4表に示した。
第4表 上記結果より、本発明の電解析出法によるヘッドを用い
たクラブは飛距離の増加のみならず、Y値が減少から、
方向安定性の良好であることが分かる。
これは電解析出法により製造したヘッドが薄肉構造であ
るために、ヘッド外容積が150ccの従来品に比較し
て170ccと大きく、スィートスポットを広くできる
ためと考えられる。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明のゴルフクラブヘッドは
、構造欠陥が生じることの少ない電解析出法によって得
られたものであるので、その肉厚を十分に薄くした薄肉
構造とすることができ、しかもその厚さを高精度とする
ことができる。このため、飛距離が増大し、打球の方向
安定性も高くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は、いずれもこの発明の製法におけ
る外側電極体と内側電極体との組み合わせ状態を示す概
略断面図、 第7図は本発明の製法によって得られたヘラの肉厚を示
す概略断面図、 第8図は鍛造法によって得られた従来のヘラの肉厚を示
す概略断面図である。 ト ド ・・外側電極体、 a、 l b、 l c・・・電極体片、・・・外側電
極体の電極面、 ・・内側電極体、 ・・・内側電極体の電極面、 ・・・間隙、 ・・・電解液送給チューブ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)金属中に非金属微粒子を分散させてなる金属基複
    合材料または金属を電解析出させてなる中空状外殻を有
    するゴルフクラブヘッド
  2. (2)部位によって中空状外殻の肉厚が異なる請求項1
    記載のゴルフクラブヘッド
  3. (3)金属中に非金属微粒子を分散させてなる金属基複
    合材料または金属を電解析出させて中空状のヘッド外殻
    を形成するゴルフクラブヘッドの製法
  4. (4)クラブヘッドと類似の形状を有する外側電極体と
    内側電極体とを用い、外側電極体の内部に内側電極体を
    間隔を介して配し、 この間隔に電解液を満たして電解し、 外側電極体または内側電極体に、金属中に非金属微粒子
    を分散させてなる金属基複合材料または金属を電解析出
    させて中空状のヘッド外殻を形成するゴルフクラブヘッ
    ドの製法
  5. (5)外側電極体が、クラブヘッドの外形の形状を転写
    したネガ形状の電極面を有し、この電極面に金属基複合
    材料または金属を電解析出させる請求項4記載のゴルフ
    クラブヘッドの製法
  6. (6)内側電極体が、クラブヘッドの外殻の外周形状よ
    りもその肉厚分だけ小さい相似の形状の電極面を有し、
    この電極面に金属基複合材料または金属を電解析出させ
    る請求項4記載のゴルフクラブヘッドの製法
  7. (7)外側電極体もしくは内側電極体のどちらか一方を
    複数個の電極体片に分割し、これら各電極体片に印加す
    る電流密度をそれぞれ異ならしめて、電極体片に分割さ
    れない外側電極体または内側電極体の電極面に金属基複
    合材料または金属を電解析出させて、部位によって肉厚
    の異なる中空状のヘッド外殻を形成する請求項5または
    請求項6記載のゴルフクラブヘッドの製法
  8. (8)外側電極体と内側電極体との間隔を部位により異
    ならしめて、外側電極体または内側電極体の電極面に金
    属基複合材料または金属を電解析出させて、部位によっ
    て肉厚の異なる中空状のヘッド外殼を形成する請求項5
    または請求項6記載のゴルフクラブヘッドの製法
  9. (9)外側電極体と内側電極体との間隙に満たされる電
    解液の流量を異ならしめて、外側電極体または内側電極
    体の電極面に金属基複合材料または金属を電解析出させ
    て、部位によって肉厚の異なる中空状のヘッド外殻を形
    成する請求項5または請求項6記載のゴルフクラブヘッ
    ドの製法
  10. (10)外側電極体もしくは内側電極体のどちらか一方
    を複数個の電極体片に分割し、これら各電極体片に印加
    する電流密度をそれぞれ異ならしめるとともに、間隔が
    部位によって異ならしめられた外側電極体と内側電極体
    との間に満たされるれる電解液の流量を異ならしめ、外
    側電極体または内側電極体の電極面に金属基複合材料ま
    たは金属を電解析出させて、部位によって肉厚の異なる
    中空状のヘッド外殻を形成する請求項5または請求項6
    記載のゴルフクラブヘッドの製法
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JP2010280930A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Fuji Seira Co Ltd 3価クロムめっき液及びスルファミン酸クロム溶液の製造方法
JP2011144417A (ja) * 2010-01-14 2011-07-28 Fuji Seira Co Ltd 鉄・ニッケル・クロム合金めっき液及びめっき方法

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JPS63288U (ja) * 1986-06-20 1988-01-05

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