JPH0322742Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 この考案は眼鏡に各種つるを交換可能にした眼
鏡に関する。

より詳細に述べれば、眼鏡枠に好みのつるを自
由に交換可能に、しかもワンタツチで簡単に装脱
可能に構成した眼鏡に関する。

従来、この種眼鏡としては実開昭60−28734号、
同59−55728号公報に記載の考案が公知であつた。

ハ 考案が解決しようとする問題点 従来の眼鏡は、それぞれ眼鏡枠に応じたつるが
眼鏡枠の蝶番片とつるの蝶番片を軸止めすること
により取付けられたものであるから、眼鏡枠とつ
るが一体のものして扱われ、眼鏡枠に対して寸
法・材質の異なるつるや一般のつるの他にケーブ
ルを付けたスポーツ用つるを取付けるためには、
いちいち蝶番片の止めビスを外して、装脱しなけ
ればならない欠点があり、異種のつるの交換は実
際上不可能であつた。

ニ 問題点を解決するための手段 この考案は上記のごとく従来の眼鏡におけるつ
るの交換の不便さを解決するために次の手段を採
用したものである。

即ち、この考案の眼鏡は眼鏡枠の蝶番片に軸止
めされるつる側蝶番片とつるとを嵌挿可能に構成
すると共に、突起と係止部よりなる係止具により
装脱自在に構成したことを特徴とする。

ホ 作用 本考案は、上記のごとく構成されるものであ
り、つる側蝶番片とつるとを嵌挿するだけで突起
が係止部に押圧係止されてつるが眼鏡枠に固定さ
れる作用を有し、又、係止部に嵌合された突起を
爪先により押し込むか引き上げながらつるを引き
抜くだけで、つるを取り外せる作用を有する。

ヘ 実施例 以下、この考案の眼鏡の具体的実施例を添付図
面に基づいて説明する。

第１図及び第２図はこの考案の第１実施例を示
す図である。

眼鏡枠１の蝶番片２に軸止されるつる側蝶番片
３につる４を嵌挿すべきホルダーＨを連結つる
H′を介して取付けることによりつる側蝶番片３
とつる４とを嵌挿可能とする。

そして、このホルダーＨには係止切り欠き５を
設け、つる４の端部には段状突起６を取り付ける
ことにより係止具を構成する。

この実施例においては、ホルダーＨにつる４を
嵌挿する場合にはつるの段状突起６は、つる自体
の撓みにより表面をホルダー内壁に摺接しながら
進入され、ホルダーの係止切り欠き５に合致する
位置に達すると、つるの弾性により係止切り欠き
より突出して（第２図の状態）、係止される作用
を有する。

尚、この実施例においては、つる４の係止段部
６に至る付近４′を特に肉薄に成形することによ
り、上記つるの撓み作用を良好にしている。

第３図はこの考案の第２実施例を示す図であ
る。

この実施例においては軸止めされるつる側蝶番
片３につる４を嵌挿すべきホルダーＨ１とを一体
成形することによりつる側蝶番片３とつる４とを
嵌挿可能とする。

そして、このホルダーＨには係止孔１５を設
け、つる４の端部には棒状突起１６を取り付ける
ことにより係止具を構成する。

第４図はこの考案の第３実施例を示す図であ
る。

この実施例においても軸止めされるつる側蝶番
片３につる４を嵌挿すべきホルダーＨ２とを一体
成形することによりつる側蝶番片３とつる４とを
嵌挿可能とするが、上記第２実施例の場合と異な
りホルダーＨの蓋Ｈ２′のみを別部品として構成
した後蝋付け或いはリベツト等により組み立てる
構造としている。

そして、このホルダーＨ２には係止孔２５を設
け、つる４の端部には棒状突起２６を取り付ける
ことにより係止具を構成するものであるが、この
実施例においてはつる４の端部２４を弾性素材に
よる別部品として構成することにより前記第１実
施例で述べた撓み作用を果たさせている。

第５図はこの考案の第４実施例を示す図であ
る。

眼鏡枠１の蝶番片２に軸止めされるつる側蝶番
片３につる４を嵌挿すべきホルダーＨ３を連結つ
るＨ３′を介して取付けることによりつる側蝶番
片３とつる４とを嵌挿可能とする。

そして、この実施例ではホルダーＨにホルダー
の一部を切り込んで折曲した弾性突起３６を設
け、つる４の端部には段状突起３５を取り付ける
ことにより係止具を構成する。

第６図はこの考案の第５実施例を示す図であ
る。

この実施例においてはつる側蝶番片３に継杆
３′を設け、つる４にはこの継管を嵌挿すべきホ
ルダーＨ４を取付けることによりつる側蝶番片と
つるを嵌挿可能とする。

そして、このホルダーＨ４には係止孔４５を設
け、継杆３′の端部には棒状突起４６を取り付け
ることにより係止具を構成する。

尚、以上の実施例におけるホルダーと係止具の
組み合わせは必要に応じ任意に組み合わせてもよ
いことは勿論のことである。

ト 考案の効果 この考案は、上記の如く構成されるものであり
次の特有の効果を有する。

(1) つるがワンタツチで装脱可能である。

(2) 小売店において眼鏡枠とつるとを別々にスト
ツクしておき、自由に組み合わせて販売でき
る。

例えば長いつるに対し短いつる、金属に対し
プラスチツク、一般つるに対しケーブル付きの
スポーツ用つる等客の好みに応じてつるの寸
法、材質、種類等を自由に変更することが可能
となる。

(3) 需要者において眼鏡枠とつるとの組み合わせ
を自由に楽しむことが可能となつた。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の各種つるを交換可能にした
眼鏡の第１実施例を示す斜視図、第２図は同上一
部切り欠き平面図、第３図は同上第２実施例を示
す斜視図、第４図は同上第３実施例を示す分解斜
視図、第５図は同上第４実施例を示す一部切り欠
き斜視図、第６図は同上第５実施例を示す斜視図
である。 尚、図中符号、１は眼鏡枠、２は眼鏡枠側蝶番
片、３はつる側蝶番片、４はつる、５は係止切り
欠き、６は段状突起、Ｈはホルダーである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 眼鏡枠の蝶番片に軸止されるつる側蝶番片に
   つるを嵌挿するホルダーを取付けることにより
   つる側蝶番片とつるとを装脱自在に嵌挿可能と
   した眼鏡において、ホルダーとつるを嵌挿時に
   係止する手段をホルダーに設けた係止段部と、
   つるの端部に設けた突起により構成し、更につ
   るの突起に至る付近を他の部分より肉薄に成形
   したことを特徴とする各種つるを交換可能にし
   た眼鏡。 ２ 切り欠きによりホルダーに設けた係止段部と
   した実用新案登録請求の範囲第１項記載の各種
   つるを交換可能にした眼鏡。 ３ 孔によりホルダーに設けた係止段部とした実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の各種つるを
   交換可能にした眼鏡。