JPH03222738A - プレス成形時の耐バリ性の優れた良加工性複合鋼板およびその製造方法 - Google Patents

プレス成形時の耐バリ性の優れた良加工性複合鋼板およびその製造方法

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JPH03222738A
JPH03222738A JP2005790A JP2005790A JPH03222738A JP H03222738 A JPH03222738 A JP H03222738A JP 2005790 A JP2005790 A JP 2005790A JP 2005790 A JP2005790 A JP 2005790A JP H03222738 A JPH03222738 A JP H03222738A
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力 藤井
Yoshio Ishii
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Matsuo Usuda
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Nobuhiko Matsuzu
松津 伸彦
Takaharu Takahashi
隆治 高橋
Yoshio Hashimoto
橋本 嘉雄
Tomohisa Katayama
知久 片山
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は鋼板をプレス加工した時に鋼板の端面に発生す
るパリを少なくするようにした複合鋼板およびその製造
方法に関するものである。
(従来の技術) 従来、連続鋳造によって複合金属材を製造する方法は公
知であり、例えば特開昭63−、108947号公報に
開示されている。しかしながら複合金属材の連続鋳造法
に関する方法であり、本発明のようなプレス成形時の耐
バリ性の優れた複合鋼板の製造方法に関するものではな
い。
冷延鋼板を自動車内板、外板に成形するためにはプレス
加工が広く採用されている。このプレス加工を行う際、
鋼板端面に発生する「パリ」が注目されている。
即ち、第2図に示すような工具を用いて鋼板を打抜き剪
断加工すると、鋼板の端面は第3図に示すような断面形
状となるが、この時端面の下部(第3図のB部)に生じ
た突起物を「パリ」と称している。
一般に、自動車の車体を製造する際には、先ず鋼板を所
定の部品に成形するためにr絞り」、「剪断」、「曲げ
」からなる数工程のプレス加工が行われる。得られた成
形品は、その後「接合」および「塗装」の各工程を経て
車体に組み付けられる。そこで、剪断加工時に発生した
大きなパリを部品に残した状態で塗装した場合、パリ部
分には塗膜が十分に付かないため、この部分から錆が発
生して自動車の寿命を縮める原因となる。
従って、「パリを小さくする」ことが自動車の防錆対策
上の大きな課題となっているが従来は、パリを小さくす
る加工技術、或いはパリを除去する方法についてのもの
が大部分である。プレス加工技術でクリアランス、剪断
速度、打ち抜き回数、刃物の材質等の検討がなされてい
るが、これでも十分な対策ではない。即ちパリを除去す
る方法についてはあまり有効な手段はなく、機械作業お
よび人力によるパリ取り作業を行っているのが実状であ
り、プレス工程を増やし非常に手間がかかるという問題
か生じている。
(発明が解決しようとする課題) そこで、本発明者等は上記問題を解決すべく、パリ発生
が少ない冷延鋼板について研究を重ね、パリ発生と鋼板
硬度との関係に着目して最適な硬度分布を有する複合鋼
板か良好であることを見出した。
即ち、本発明は、プレス成形時の耐バリ性の優れた良加
工性複合鋼板およびその製造法を提供することを目的と
するものである。
(課題を解決するだめの手段) 上記目的を達成するために、本発明の要旨とするところ
は下記のとおりである。
(1)  表層部は重量%で、 C0.01〜0.15%   Mn 0.1〜2.0%
P  0.03%以下    S  0.03%以下A
M 0.01〜0.07%   N o、008%以下
C十S i /24+Mn /4≧0.3を含み、残部
かFeおよび不可避的不純物よりなり、 内部は重量%て、 C0.10%以下    Si0.5%以下Mn 0.
1〜1.0%   P  0.03%以下S  0.0
3%以下    Al 0.01〜0.07%N   
0.008%以下  Tl  0.10%以下B   
0.001%以下 C+Si /24+Mn /4 <0.3を含み、残部
Feおよび不可避的不純物よりなり、板厚の15%以内
までの表層部の平均硬度がHv−140〜200であり
、かつその内部平均硬度がHv”50〜130であるこ
とを特徴とするプレス成形時の耐バリ性の優れた複合鋼
板。
(2)表層部および内部の片方または両方にC「1.0
%以下含み、さらに表層部にNb 0.005〜0.2
%、Ti 0.005〜0.2%のうち1種または2種
以上含むことを特徴とする前項1記載のプレス成形時の
耐バリ性の優れた複合鋼板。
(3)連続鋳造で、表層部は重量%で、C0.01〜0
.15%  Mn 0.1〜2.0%P  0.03%
以下   S  0.03%以下Al 0.01〜0.
07%  N  0.008%以下C+ S i /2
4+Mn /4≧0,3を含み、残部がFeおよび不可
避的不純物よりなり、 内部は重量%で、 C0.10%以下   Si0.5%以下Mn 0.1
〜1.O%  P  0.03%以下S  0.03%
以下   Afi 0.01〜0.07%N  0.0
08%以下  Ti 0.10%以下B  0.001
%以下 C+Si /24+Mn /4 <0.3を含み、残部
Feおよび不可避的不純物よりなる鋼片を製造し、該鋼
片を仕上温度800℃以上、捲取温度750℃以下で熱
間圧延を行い、続いて冷間圧延を行い、箱焼鈍または、
連続焼鈍で再結晶焼鈍することにより、板厚の15%以
内までの表層部の平均硬度をHv−140〜200とし
、かつその内部平均硬度をHv−50〜130とするこ
とを特徴とするプレス成形時の耐バリ性の優れた複合鋼
板の製造方法。
(4)表層部および内部の片方または両方にCr1.0
%以下含み、さらに表層部にNb 0.005〜0.2
%、T i0.005〜0.2%のうち1種または2種
以上含むことを特徴とする前項3記載のプレス成形時の
耐バリ性の優れた複合鋼板の製造方法。
(作  用) 本発明の複合鋼板は、鋼板の表層硬化により剪断加工時
のパリを極めて小さくし、内部は軟い硬度分布を持つこ
とにより、プレス加工性を損なわないことを特徴とする
鋼板である。
表層硬化の影響は、表層硬化により表層の延性が劣化し
剪断初期の応力集中によりクラックが発生しパリは小さ
くなる。しかし表層硬化のないものは、表層の延性が良
いため剪断の張力により材料が延ばされて、パリが大き
くなる。
本発明では、第1図に示すように板厚の15%以内まで
の表層部平均硬度をHv−140〜200とし、その内
部平均硬度をHv−50〜130に限定する。
以下その限定理由について述べる。
通常プレス加工に供される複合鋼板の鋼板表面特性を種
々変化させた鋼板を使用して、剪断打ち抜き加工時のパ
リに及はす鋼板特性の影響を調査した。
パリの出ない鋼板の要求特性として、通常プレス加工に
供される冷延鋼板でクリアランス−片側30%テ、パリ
高さ5otln以下(現行材約130m)が目標である
二の発明において、板厚の15%以内までの表層部平均
硬度をMy−140以上にしたのは、表面を硬質化して
剪断加工時のパリ高さを50−以下にするためである。
他方、表層部平均硬度の上限をHv−200にしたのは
、表面をこれより硬質化すると成形性を損なう虞れがあ
るからである。また、内部平均硬度をHv−50以上に
したのは、これ未満の硬度では剪断加工時のパリ高さが
50節を超えるからである。他方、内部平均硬度の上限
をHv =130にしたのは、これより硬質化すると成
形加工性を損なう虞れがあるからである。
以上のよう・に本発明によれば第4図に示すように剪断
後板端面のパリの極めて小さい鋼板を提供することがで
きる。
本発明に従い、鋼板に耐バリ性を付与するための鋼の成
分限定理由は下記の通りである。尚、以下の説明に用い
たP6はすべて重量%である。
表層部は高張力鋼で、その構成元素を述べる。
Cは、表層硬化に重要な元素であるが、0.OI’、6
未満では表面硬化か難しい、しかし、0.15%を超え
るとスポット溶接性を損なうので0 、15%を上限と
する。
Siは、添加しすぎると化学処理性を阻害する元素であ
り、不可避的にはいる場合でも0.05%未満以下にす
る必要がある。
Mnは多すぎると溶接性を劣化させるので2.0%以下
にする。下限はS脆化防止のため0.1%以下が望まし
い。
P、Sは多量に含まれるとプレス成形が損なわれるので
少ない程良く、その上限値を0.03%とした。
Apは、非時効化に必要な元素であるが、0,015未
満てはその効果が期待てきない。しかし、多量に含まれ
ると介在物生成の原因となるので0.07%以下にすべ
きである。
Nは、少なければ少ないほど炭化物形成元素の添加が少
なくてすむことから、その上限値をo、oos%とした
Crは、二相組織鋼には重要な元素であるか、1.0%
を超えるとニド目組織鋼が1′:4られないので1.0
%以下にとどめる。
Nb、Tiは下限値以下では強化の効果が小さく、上限
値以上では飽和するので、それぞれの上限、下限を設定
した。即ち、Nb 0.005〜0.2%、Ti 0.
005〜0.2%とした。
C+Si /24+Mn /4 >0.3に限定した。
0.3%以下ではHv−140〜200が得られない。
内部はAfI−キルド鋼およびTi−キルド鋼で、その
構成元素を以下に述べる。
Cが0.10%を超える場合は、連続焼鈍時に過時効処
理を施しても、非時効化が難しい、非時効で深絞り加工
性の優れた鋼板を得るためには、clを0.10%以下
にする必要がある。
Siは、多くなると硬化して加工性が劣化するので0.
5%以下にする必要がある。
Mnは、r値を劣化させるので1.0%以下にする必要
がある。下限はS熱間脆性防止するために0.05%以
上とする。
Apは、非時効化には必要な元素であるが、0.01%
未満ではその効果が期待できない。しかし多量に含まれ
ると硬質化しプレス成形性が損なわれるので0.07%
以下にすべきである。
P、Sについては、含有量か少ない程軟質化するので各
々の上限値を0.03%とした。
Nは、Allと結合して/INを形成しプレス成形性を
向上させるが、o、oog%を超えるとApN量が増え
すぎてプレス成形性が劣化することから、N量を0.0
08%以下とする。
Tiは、プレス成形性を向上させる元素であるが、多量
に含まれると析出強化要素が大きくなり材質の低下を招
くので0,10%以下とする。
Bは、2次加工性を向上させるため必須の元素である。
しかし、多量に含有すると、硬質化しブし・ス成形性か
損なわれるので0.001%以下とした。
Crは、伸びフランジ性を向上させるが、いれすぎると
延性が劣化する。上限値を1.0%以下とする。
C十Si /24+Mn /4 <093に限定した。
0.3を超えるとHv−50〜130が得られない。
以上のような成分組成の鋼は連続鋳造法によつて製造さ
れ熱間圧延工程に送られるが、本発明では熱間圧延の仕
上温度は800℃以上(好ましくは870〜910℃)
で捲取温度750’C以下(好ましくは550〜750
℃)とする。
脱スケール後に冷間圧延を行うが、その圧下率は高いほ
ど深絞り性の向上に好ましく75%以上が望ましい。次
に焼鈍の条件については、焼鈍方式は連続焼鈍法又は箱
焼鈍法で行うが2次加工性の向上に対しては、連続焼鈍
法の方がより好ましい。
焼鈍温度は再結晶温度以上にすることが深絞り性の確保
のために必要である。焼鈍後の冷却は、いかなる方式(
ガスジェット方式、気水方式、ロール冷却方式、水焼入
方式など)でもかまわない。
また、過時効処理温度は200〜500℃とする。焼鈍
された鋼板は必要により5%以下(好ましくは0.5〜
1,0%)の調質圧延が施され製品として供される。
(実 施 例) 表1に示すような成分を連続鋳造で溶製し、スラブ加熱
温度1150℃以上、仕上温度900〜910℃で捲取
温度550〜700℃で熱間圧延した。
酸洗、冷間圧延した後、箱焼鈍二680〜700℃×1
6時間、連続焼鈍:均熱800℃×1分、過時効処理:
300℃×5分をそれぞれ施し、スキンバスをo、g〜
1.0%かけた。
得られた鋼板の打抜き加工のパリ高さおよび穴拡げ比の
結果を表2に示す。
本発明品(供試鋼No、 1〜5)はいずれも良好な結
果を示す。
供試鋼No、 6は比較例であり、パリ高さは20−と
小さいが硬質化し成形加工性を損なう。
供試鋼No、 7は比較例であり、パリ高さは120m
である。
(発明の効果) 本発明に従い、板厚の15%以内までの表層部平均硬度
をHv=140〜200とし、その内部平均硬度をHv
−50〜130にすることにより、プレス加工時の耐バ
リ性の極めて優れた複合鋼板を提供できる。本発明によ
れば、自動車用内板、外板の端面防錆が改善され、自動
車の寿命を大幅に向上することができる。
又本発明によれば、簡単に最適な硬度分布を有するプレ
ス成形時の耐バリ性の極めて優れた複合鋼板か得られ、
かつ均質な広幅材製品を安価につくることができる。
又本発明に従い、最適な硬度分布を持たせた鋼板とした
後、これにメツキ処理を施しても使用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は硬度差が板厚内で分布を持つ模式図、第2図は
剪断(打抜き)加工の方法を示す説明図、第3図は従来
鋼の剪断後板端のパリ形態を示す模式図、第4図は本発
明鋼の剪断後板端のパリ形態を示す模式図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)表層部は重量%で、 C0.01〜0.15% Mn0.10〜2.0% P0.03%以下 S0.03%以下 Al0.01〜0.07% N0.008%以下 C+Si/24+Mn/4≧0.3 を含み、残部がFeおよび不可避的不純物よりなり、 内部は重量%で、 C0.10%以下 Si0.5%以下 Mn0.1〜1.0% P0.03%以下 S0.03%以下 Al0.01〜0.07% N0.008%以下 Ti0.10%以下 B0.001%以下 C+Si/24+Mn/4<0.3 を含み、残部Feおよび不可避的不純物よりなり、板厚
    の15%以内までの表層部の平均硬度がHv=140〜
    200であり、かつその内部平均硬度がHv=50〜1
    30であることを特徴とするプレス成形時の耐バリ性の
    優れた複合鋼板。
  2. (2)表層部および内部の片方または両方にCr1.0
    %以下含み、さらに表層部にNb0.005〜0.2%
    、Ti0.005〜0.2%のうち1種または2種以上
    含むことを特徴とする請求項1記載のプレス成形時の耐
    バリ性の優れた複合鋼板。
  3. (3)連続鋳造で表層部は重量%で、 C0.01〜0.15% Mn0.1〜2.0% P0.03%以下 S0.03%以下 Al0.01〜0.07% N0.008%以下 C+Si/24+Mn/4≧0.3 を含み、残部がFeおよび不可避的不純物よりなり、 内部は重量%で、 C0.10%以下 Si0.5%以下 Mn0.1〜1.0% P0.03%以下 S0.03%以下 Al0.01〜0.07% N0.008%以下 Ti0.10%以下 B0.001%以下 C+Si/24+Mn/4<0.3 を含み、残部Feおよび不可避的不純物よりなる鋼片を
    製造し、該鋼片を仕上温度800℃以上、捲取温度75
    0℃以下で熱間圧延を行い、続いて冷間圧延を行い、箱
    焼鈍または、連続焼鈍で再結晶焼鈍することにより、板
    厚の15%以内までの表層部の平均硬度をHv=140
    〜200とし、かつその内部平均硬度をHv=50〜1
    30とすることを特徴とするプレス成形時の耐バリ性の
    優れた複合鋼板の製造方法。
  4. (4)表層部および内部の片方または両方にCr1.0
    %以下含み、さらに表層部にNb0.005〜0.2%
    、Ti0.005〜0.2%のうち1種または2種以上
    含むことを特徴とする請求項3記載のプレス成形時の耐
    バリ性の優れた複合鋼板の製造方法。
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