JPH032221B2 - - Google Patents

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JPH032221B2
JPH032221B2 JP8342784A JP8342784A JPH032221B2 JP H032221 B2 JPH032221 B2 JP H032221B2 JP 8342784 A JP8342784 A JP 8342784A JP 8342784 A JP8342784 A JP 8342784A JP H032221 B2 JPH032221 B2 JP H032221B2
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JP
Japan
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boron
weight
tuyere
parts
furnace
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Expired
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JP8342784A
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English (en)
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JPS60228647A (ja
Inventor
Shiko Takada
Hisao Hamada
Toshihiro Inatani
Eiji Katayama
Mitsuo Kadoto
Nobuo Tsuchitani
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、高いB含有量をもつFe−B系合金
の溶製方法に関し、特にこの明細書で開示する技
術は炭材充填層をもつ竪型炉内に鉄鉱石粉、ほう
素含有物粉の他A2O3を含むフラツクスを高温
空気とともに一緒に吹込んで溶融還元することに
より、Bの歩留が高く従つて高B含有量のFe−
B−Si−C系の溶融金属合金を得る方法を開示す
る。
従来技術とその問題点 Fe−B系を基本成分系とする合金、とくにそ
のアモルフアス合金は、電磁材料として極めて優
れた特性を有することが知られている。例えば、
電力用トランスの鉄芯材料として用いる場合に
は、従来の方向性珪素鋼板に比し鉄損が約1/3に
なるとも云われている。ただ、この合金の場合含
有させるBに起因してその製造コストが高くつき
安価なものが得られないという欠点があつた。
事実、電磁材料として使用するアモルフアス薄
帯製造を例にとると、製造コストといわれるもの
の約半分はほう素Bの価格とも言われており、こ
の意味でほう素含有材料:即ちFe−B系合金を
安価に製造することは斯界技術の課題であつた。
従来のFe−B系合金の製造方法としては、ま
ず単体ほう素については、ほう酸を焼成してA
やMg金属によつて還元する方法、塩化カリによ
る溶融電解法、塩化ボロンの水素還元法などによ
つて製造されているが、これらの方法によつて得
られた単体ほう素は高価なため、電磁材料として
使用するFe−B系合金溶製用原料として適しな
い。。
一方、フエロボロンについては、アルミテルミ
ツト法や電炉法によつて製練されているが、アル
ミテルミツト法による方法ではフエロボロン中に
Aが入るのでアモルフアス材料用としては適さ
ず、電炉法は電力消費量が大きいので価格が高く
なるなどの問題点があつた。
これに対し、本発明者らは、先に多段羽口を備
えるコークス充填型溶融還元炉による方法(特開
昭58−77509号)にいて提案した、この方法に関
しては、B含有量の多いFe−B系合金を還元溶
融製練するには、さらに操業方法の改善が必要で
あることが判明した。要するに、高B含有量の
Fe−B系合金を製造することはB単位量当りの
製造コストが低減することになり、結果的に安価
なFe−B合金を溶製することに通じることにな
ることが判つたのである。
発明の目的と要旨 本発明の目的は、Fe−B系合金を製造する際
に見られる上述した従来技術の欠点を克服するこ
とにあり、その目的達成のための、本発明の要旨
とするところは、この明細書の頭書に記載した特
許請求の範囲に掲載したとおりであつて、竪型炉
を使う常法のFe−B系合金の溶製に当り、上位
にある羽口から、その組成がB2O3換算で100重量
部に当るほう素含有物に対し、20重量部以上、70
重量部以下に当る量のA2O3を含むように調合
した鉄鉱石粉およびほう素含有物粉の混合物を吹
込み、下位の羽口から高温空気を吹込むことを特
徴とする高B含有のFe−B系合金の溶製方法に
ついて提案する。
発明の動機 上記特開昭58−77509号開示の方法の場合、溶
製時のBの還元歩留りが悪く、含有するBの量は
せいぜい3.1〜3.3重量%程度にすぎない。従つ
て、本発明が目指す最高10重量%にも達するよう
な高B含有量のFe−B系溶融金属を溶製するこ
とはできない。
そこで、本発明者らはその原因について種々研
究したところ、以下に示すような知見を得た。す
なわち、竪型炉内におけるB2O3を含むスラグは、
融点、粘性ともに非常に低くコークス充填層内で
滞留する時間が短い。そのために難還元性B2O3
の還元が抑制される結果となる。
発明の構成 そこで本発明者らは竪型炉の上段羽口から吹込
む鉄鉱石粉と酸化ほう素又はほう酸等のほう素化
合物粉の他に、スラグの排出が円滑に行なわれる
ような条件(融点が1600℃以下、粘度が1600℃で
10poise以下)を満足させるために、CaO、SiO2
MgOからなるフラツクスを高温空気とともに吹
込んだ。もつともこの方法の場合B2O3が極端に
低融点の化合物であるため、コークス充填層内で
のスラグの滞留時間には大きな影響を及ぼすこと
なくB2O3の還元も従来技術と同程度であつた。
ところが、この改良方法においてフラツクスと
して所定量のA2O3を添加したものを羽口から
吹込むと、スラグの融点、粘度が上昇し、コーク
ス充填層内での滞留時間が長くなり、B2O3がよ
く還元されることが判つた。
しかも、A2O3を含むフラツクスを吹込むか
かる竪型炉の操業においては、メタルならびにス
ラグを排出した場合のBのスラグ−メタル間分配
比(メタル中のBの重量分率)/(スラグ中のB
の重量分率)は、A2O3をフラツクスとして吹
込み添加した場合、上昇した。
第1図は、本発明法に従つて炉内に上段羽口を
通じてA2O3粉を含むフラツクスを吹込んだと
きの生成メタル中のB濃度の推移を示すが、ある
程度まではA2O3の量が多い程Bの還元歩留が
上ることが判り、最高10重量%/メタルまで歩留
らせることができる。このようにA2O3含有フ
ラツクスの添加によりメタル中のB濃度が急激に
上昇する理由は、羽口(上段)からのB2O3換算
で100重量部のほう素含有物の吹込みに対し、添
加するA2O3含有のフラツクスを20重量部以上
吹込む時である。
なお、フラツクス中のA2O3分が酸化ほう素
又はほう酸の含有物の吹き込み量(B2O3換算)
100重量部に対し、70重量部を超える場合にには、
粘度が過大になりすぎ、操業不能となるため、フ
ラツクス中のA2O3添加量の上限は70重量部と
した。
2O3を添加したフラツクスの効果は、その
吹き込みにより溶融スラグの融点および粘度が上
昇し、竪型炉内コークス充填層における滞留時間
が長くなり、B2O3の還元反応が促進されるため
であり、従来法のメタル中B濃度3%前後に比
し、A2O3添加量の多い場合には10%にまで上
昇させることができる。
以下図面を参照して本発明について説明する。
第2図は本発明の実施例を示す系統図である。
竪型炉1内には、装入装置2を経て、炭素系固
体還元剤として、好ましくは塊コークスが装入充
填される。この竪型炉1の下部には羽口が2〜3
段に分けて設けられている。
各羽口には熱風炉10によつて高温に加熱され
た熱風(空気または酸素を富化した空気)が吹き
込まれると共に、第2図に示すように、上段羽口
3からは、粉状鉄鉱石として流動予備還元炉5で
予備還元された酸化鉄と、酸化ほう素またはほう
酸のホツパー8からほう素を含有する粉状物質を
吹込む。
予備還元酸化鉄は、流動予備還元炉5の酸化鉄
を竪型炉1内で発生した高温の排ガスを用いて還
元したものである。酸化鉄としては、粉状の鉄鉱
石、ミルスケール、ダストなどを用いることがで
きる。
予備還元酸化鉄は予備還元炉5の排出口7から
上段羽口へ、酸化ほう素またはほう酸とともに、
さらにはA2O3含有フラツクス11とともに、
重力輸送および気体輸送の原理を応用して炉内に
移送される。
竪型炉1の鉄鉱石、炭材、フラツクスを吹込む
上段羽口3、高温空気を吹込む下段羽口4の羽口
先端近傍の炉内には、熱風により高炉の羽口先端
近傍と同様にレースウエイが生成され、2000〜
2500℃の高温領域が形成されており、この領域内
に熱風あるいは付加される酸素とともに吹込まれ
る予備還元酸化鉄と酸化ほう素は直ちに加熱され
容易に接触する。そして炉1の下部のコークス充
填層を降下する間に還元されて溶融金属と溶融ス
ラグが生成して製練が行なわれ、炉床部に蓄溜さ
れて出湯口9より適時炉外に出湯される。
実施例 次に本発明につき、第2図に示す設備を使つて
Fe−B−Si−C系溶融金属を製造した例につき
述べる。
(1) 竪型炉の設備 ・ 送風温度:900℃ ・ 送風羽口:上段、下段 各4本 計8本(上段4本に予備還元鉄鉱石、酸化硼
素を供給) ・ 送風量:1800Nm3/hr ・ 炭素系固体還元剤の種類:コークス 粒径:20〜30mm 供給量:603Kg/hr (2) 溶製操業; ・ 鉄鉱石、銘柄:ブラジルMBR鉱石 粒径:2mm以下 上段羽口への供給量:550Kg/hr 予備還元率:65% ・ ほう素含有物質:酸化ほう素 粒径:200メツシユ以下 上段羽口への供給量:170Kg/hr ・ A2O3含有添加フラツクス: ベースフラツクス:CaO:SiO2=1:1 A2O3 第1図示のとおりに変化させた。
添加量:250Kg/hr (3) 溶製物; ・ Fe−B−Si−C系溶融金属生産量:501Kg/
hr ・ スラグ排出量:630Kg/hr 発明の効果 以上説明したように本発明によれば、所定量の
2O3含有フラツクスを鉄鉱石粉、ほう素含有
物質とともに炉内に吹込むことにより、Bの還元
歩留が向上して安価な高B含有のFe−B系合金
を溶製することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、A2O3含有フラツクス吹込み量と
メタル中のB濃度の関係を示すグラフ、第2図
は、本発明溶製法実施に供する設備の系統図であ
る。 1……竪型炉、2……原料供給装置、3,4…
…羽口、5……予備還元炉、6……酸化鉄供給
口、7……予備還元鉄排出口、8……酸化ほう素
またはほう酸用ホツパー、9……溶融金属、スラ
グの排出口、10……熱風炉、11……フラツク
ス用ホツパー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 炭素系固体還元剤を充填した竪型炉炉内に、
    粉状の鉄鉱石および/または予備還元した粉状の
    鉄鉱石と、粉状のほう素化合物とを、羽口の一部
    を通じて高温空気とともに吹込む一方、他の羽口
    からは別に高温空気を吹込んで上記ほう素化合物
    を溶融還元してFe−B系鉄合金を溶製する方法
    において、 上位にある羽口から、その組成がB2O3換算で
    100重量部に当るほう素含有物に対し、20重量部
    以上70重量部以下に当る量のA2O3を含むよう
    に調合した鉄鉱石粉およびほう素含有物粉の混合
    物を吹込み、下位の羽口から高温空気を吹込むこ
    とを特徴とする高B含有のFe−B系合金の溶製
    方法。
JP8342784A 1984-04-25 1984-04-25 高B含有のFe−B系合金の溶製方法 Granted JPS60228647A (ja)

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JPS60228647A JPS60228647A (ja) 1985-11-13
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