JPH03220102A

JPH03220102A - 防ダニシート

Info

Publication number: JPH03220102A
Application number: JP1560290A
Authority: JP
Inventors: Fumiyasu Minagawa; 文康皆川; Takaaki Ito; 伊藤　高明
Original assignee: Yuko Chemical Industries Co Ltd
Current assignee: Yuko Chemical Industries Co Ltd
Priority date: 1990-01-25
Filing date: 1990-01-25
Publication date: 1991-09-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、家屋内塵性ダニを防除する防ダニシートお
よびこれを用いたダニの防除方法に関する。

〔従来の技術〕

近来、住宅建築方法の発達、集合住宅の普及等に伴って
居住空間の密閉度は高まり、かつ、冷暖房による年間室
温の平均化等によって家屋内塵性ダニの発生しやすい高
温多湿の環境になってきている。このため、コナヒテウ
ヒダニを原因とするアレルギー症及びケナガコナダニを
捕食するツメダニによる人体刺咬症が増加し、社会問題
化している。これら家屋内塵性ダニを防除するため、ダ
ニの発生源である畳やカーペットの中へ直接注入できる
防ダニエアゾール剤、畳やカーペットの下に敷く防ダニ
シートまたは畳の中に直接縫い込む防ダニシートが使用
されている。

しかし、防ダニエアゾールにおいては、畳の中に注入処
理した部分では確かにダニを駆除することができるが、
その処理が部分的なものであるため、処理していない部
分から、新たにダニが発生するという欠点がある。また
、従来の防ダニシートにおいては、これを畳全体の下に
敷いたり、畳の中に縫いつければ、畳全面に対する防除
効果を期待できるが、ダニの発生量が畳内部の水分含量
の増加に伴って増えることから、畳の通気性を防げない
ように前記シートとして不織布等を利用している。この
ため、防ダニ有効成分が短期的に揮散消失するという効
力持続性上の問題点があった。

〔発明が解決しようとする課題〕

この発明は、防ダニエアゾールおよび防ダニシートが有
する効力の局所性とその持続性の問題点を解決し、防ダ
ニ効力に持続性があり、かつ畳またはカーペットの通気
性を防げない防ダニシートおよびこれを用いたダニの防
除方法を提供することをｙｌ、題としている。

〔課題を解決するための手段〕

上記のｙＡＨを解決するため、この発明においては、防
ダニ有効成分を０．１〜１１１％含む合成樹脂製糸を網
目が縦横１〜４閣の網状に成形して防ダニシートを構成
したのである。

また、防ダニシートは、防ダニ有効成分を０．１〜ｌＯ
重量％含む帯状の合成樹脂製フィルムを織目がｕ！ＩＩ
Ｉ〜１０ｍの１＠物状に成形してもよい、上記２ａｉｉ
の防ダニシートは、畳またはカーベントに取付けるかま
たは下に敷いて用いればよい、以下、その詳細を述べる
。

この発明の防ダニシートおよびこれを用いた防除方法で
は、コナダニ類の他、チリダニ類、ツメダニ類、イエダ
ニ類等が防除の対象として挙げられる。

防ダニ有効成分としては、たとえば３−フェノキシベン
ジル（ＩＲ５）−ｃｉｓ／１ｒａｎｓ−３−（２，２−
ジクロロビニル）−２，２−ジメチルシクロプロパンカ
ルボキシレート（ペルメトリン）、３−フェノキシベン
ジル（ＩＲ）ｃｉｓ／１ｒａｎｓ−クリサンテマート（
ｄ−フエノトリン）、２−（４−エトキシフェニル）〜
２−メチルプロピル３−フェノキシベンジルエーテル（
エトフエンブロノクス）、　（Ｒ５）−１〜エチニル−
２−メチル−２−ペンテニル（ｒＲ）−ｃｉｓ／１ｒａ
ｎｓ−クリサンテマート（エムベントリン）、イソボル
ニルチオシアノアセテート、オクタクロロジプロピルエ
ーテル、（Ｅ）−１〜フロモー３−エトキシカルボニル
−１２−ショート−１〜プロペンなどの単独またはこれ
らの混合物を用いることができる。

この発明の防ダニシートは、上記した防ダニ有効成分を
たとえば、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−
酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）、エチレン−メチルメタ
クリレート共重合体（ＥＭＭＡ）その他適当な合成樹脂
材料に添加して、最終的ムこ有効成分を０．１〜ｌＯ重
量％含むように調整する。なぜなら有効成分が０．１重
量％未満では持続的な防ダニ効果がなく、１０重景％を
越えると合成樹脂材料の成形が困難となるからである。

また、上記合成樹脂材料に前記防ダニ有効成分を添加す
るには、直接に添加する他、揮発性溶媒で希釈し、無機
質担体または有ｍ’ｓ担体に添加混合し、必要ならば溶
媒を揮散させた後、添加する。この場合に用いられる無
機質担体としては、たとえばホワイトカーボン、ケイソ
ウ土、タルク、ベントナイト、無機ケイ酸塩等が挙げら
れる。また有効成分以外に防菌剤、防カビ剤、香料、着
色剤などを添加して、多機能性を高めることも可能であ
る。有ａ質担体としては、デンプン、デキストリン、セ
ルロース、その他これらの誘導体等が挙げられる。

防ダニシートは、上記合成樹脂材料を溶融し、−旦、ベ
レット状に成形した後、ベレットをそのまま、もしくは
必要に応して合成樹脂材料に再度添加溶融して押し出し
、糸（好ましくは０．１〜２圓径）もしくはフィルム（
好ましくは１０〜１１００ｐ厚）に成形し、さらにこれ
らを網状（網目の縦横１〜４ＩＩ１１）または織物状（
綱目の縦横１〜１０ａｉ）に編織する。この場合、有効
成分を含む糸またはフィルムと、別途有効成分を含むか
または全く含まずに形成した糸またはフィルムとの混紡
、混繊ができることはいうまでもない。また、前記押し
出し、もしくは成型により、直接に網状または織物状の
防ダニシートとすることもできる。上記した綱目または
織目の大きさを限定する理由は、それぞれの下限値未満
では、防ダニシートの通気性が悪くなり、上限値を越え
ると網目または織目の中央部分に有効成分が及ばず防ダ
ニ効果の均一性がな（なるからである。

上記の防ダニシートは、畳またはカーペットに取り付け
てダニを防除するが、畳の下もしくはカーペットの下に
敷いて用いる他、畳床と畳おちての間に挿入したり、カ
ーペットの基布に縫いつけたり、畳やカーペットの素材
として、たとえばカベノドの基布そのものに採用する。

〔作用〕

この発明の防ダニソートは、合成樹脂から徐々に有効成
分が揮散して防ダニ効力が長期間持続すると共に、所定
の大きさの網目または織目を有するので、畳またはカー
ペット自体の通気性を防げず、それら全体に防ダニ効力
を発揮する。したがって、畳またはカーペットの製造時
または設置時に上記防ダニシートを取り付けるかまたは
それらの下に敷いて家屋内のダニを効率良く防除できる
。

〔実施例〕

実施例１：ペルメトリン１００ｇをアセトン５００１に溶解し、ホ
ワイトカーボン３００ｇに添加混合したのち、アセトン
を揮散させた。これをポリエチレン３ｋｇを溶融した中
に添加混合し、押し出し成形機によって糸の太さが１閣
、網の目が２ＩＩＩ１１角の網状の防ダニシートを作製
した。さらに、この綱状の防ダニシートを基布に用いて
パイル長さ５ｆｆＩＩ１１のカーペットを作製した。

なお、防ダニ効果を判定するためにつぎのような試験を
行なった。

すなわち、上記カーベントを１０ｃｍ角に切断し、直径
１５Ｃ１１のガラスシャーレ内に入れた。ついでこのカ
ーペットにコナヒヨウヒダニ成虫２００頭を餌と共に均
等に成虫した。このシャーレを、２５°Ｃ２相対湿度６
０％の条件下に２週間放置した。その後、飽和食塩水内
にカーベントを沈めてダニを浮遊させ、この食塩水を濾
過して濾紙上のダニを計数した。そして、無処理（防ダ
ニ有効成分を含まない）カーペットの少なくとも半分以
上のダニ数であったものをＸ印、無処理カーペットの半
分未満でｌ／３以上のダニ数であったものをΔ印、無処
理カーペットの１／３未満で１７１０以上であったもの
をＯ印、無処理カーペット１／１０未満のダニ数であっ
たものを◎印とする四段階評価とした。

なお、比較例としペルメトリンを単位面積あたり同じ含
量だけ含み綱目が５ｍ角の防ダニシートを基布に用いた
カーペットに対する結果を第１表に併記した。

第　　１　　表第２表実施例２：ｄ−フエノトリン１００ｇをアセトン５００＋ｍｌで熔
解し、デキストリン３００ｇに添加混合したのちアセト
ンを揮散させた。これをポリ塩化ビニル１ｋｇ溶融した
中に加え、混合後ペレット状に成形した。

このベレット５００ｇをポリ塩化ビニル１．５ｋｇを溶
融した中に加え、混合攪拌後、押し出し成形機にて糸の
太さが０．２腫、綱の目が１．５閣角の網に成形した。

この網を基布に用いてパイル長さ５閣のカーペットを作
製した。そして、防ダニ効果の持続性を、カーペットの
作製直後、１力月後および３力月後に実施例１と全く同
様に判定した。この結果を第２表に示す。

実施例３：エトフェンブロックス１００ｇをアセトン５００１で溶
解し、ホワイトカーボン３００ｇに添加混合したのちア
セトンを揮散させた。これをポリエチレン３ｋｇを溶融
した中に添加混合し、厚さ５０ｎ、幅１０ｍの帯状フィ
ルムに成形した後、これを織目１×３閣の織物にした。

さらに、この織物を基布に用いてパイル長さ５閣のカー
ペットを作製し、防ダニ効果を実施例１と全く同様にし
て判定した結果を第３表に示す。

第３表実施例１〜３の結果、前記所定の大きさの網目または織
目を有する綱状または織物状の防ダニシ−トは、カーペ
ットの基布に用いられてダニの防除に有効な通気性を防
げず、かつ含有する有効成分によって３力月以上もの持
続的な防ダニ効力を発揮することが確認された。

〔効果〕

この発明の防ダニシートおよびダニの防除方法は、以上
説明したように、畳やカーペットの通気性を防げずにこ
れらを低湿度に保ってダニの増殖を抑制すると共に、防
ダニ有効成分の効力の持続性にも優れたものであり、居
住性空間のダニの防除を効率的に行ない得る利用価値の
高いものである。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）防ダニ有効成分を０．１〜１０重量％含む合成樹
脂製糸を網目が縦横１〜４ｍｍの網状に成形してなる防
ダニシート。
（２）防ダニ有効成分を０．１〜１０重量％含む帯状の
合成樹脂製フィルムを織目が縦横１〜１０ｍｍの織物状
に成形してなる防ダニシート。
（３）請求項（１）または（２）記載の防ダニシートを
畳またはカーペットに取付けるかまたはそれらの下に敷
いて用いるダニの防除方法。