JPH0321670Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は自在ミラー付洗面化粧台に関する。

（従来技術及び考案が解決しようとする問題点） 洗面化粧台は、下部に洗面器を有し且つ上部に
ミラーを備え、そのミラーが壁面等にほぼ密着す
る状態に設置される。

ところで、この洗面化粧台においては、下部の
洗面器或いはその台（カウンタ、下部キヤビネツ
ト等）がミラーより一定量前方に突出しているた
め、人がミラーに向つて化粧等をする場合に不便
を感じることがある。

ミラーに向つて化粧等をする場合に、洗面器等
の存在によつてミラーとの距離が遠くなるため、
コンタクトレンズを入れる時や髭を剃る時等、腰
を曲げてミラーを覗き込まなければならなくなる
のである。特に視力の弱い人においてこうした不
便を感ずることが多い。

（問題点を解決するための手段） 本考案はこのような問題点を解決するために為
されたものであり、その要旨は、下部に洗面器を
有し且つ上部に本体ミラーを備えた洗面化粧台に
おいて、該洗面化粧台に備え付けの本体ミラーに
比べて上下方向の幅の小さい、ほぼ手鏡の大きさ
の自在ミラーを、前後方向位置のみならず少なく
とも上下方向位置を自在に調節し得る状態で、該
本体ミラーとは別途に取り付けたことにある。

（作用） 即ち、従来手鏡として使用される小型のミラー
を、前後方向位置のみならず少なくとも上下方向
位置が調節可能な自在ミラーとして洗面化粧台に
別途に取り付けたのである。

従つて、洗面化粧台に向つてコンタクトレンズ
を入れたり、髭を剃つたりするとき等には、自在
ミラーを顔の近くまでもつてくれば良く、いちい
ち腰を屈めて本体ミラーを覗き込む必要はない。

尚、本考案の自在ミラーは手鏡の大きさの小型
のものであり、即ち洗面化粧台にもともと備え付
けてある本体ミラーに比べて上下方向の幅の狭い
ものであり、従つて前後位置しか調節できないと
すると、この自在ミラーを使用する際に目の高さ
をこの自在ミラーに合せるべく腰を屈めたりしな
ければならない。

しかるに本考案においては自在ミラーが上下方
向の高さも調節可能とされているため、こうした
不都合は生じない。即ち本考案においては、自在
ミラーが小型であり且つ前後位置のみならず少な
くとも上下方向の位置も調節可能であることから
取り扱い易く、しかも任意の位置にセツトできる
ためにこれを手鏡の代用として使用することがで
き、その際にこれを手で持つている必要がない利
点がある。更に手鏡を使用する場合にはその収納
場所が必要となるが、本考案においてこの手鏡の
代用として使用可能な自在ミラーは洗面化粧台に
取り付けられているため、その収納場所に困ると
いうこともない。

（実施例） 次に本考案の実施例を図面に基いて詳しく説明
する。

第１図は洗面台と化粧キヤビネツトとが一体的
に形成されたタイプの洗面化粧台を示したもの
で、図において１０は洗面台を、１２は化粧キヤ
ビネツトを示している。洗面台１０は、洗面器１
４とそのカウンタ１６と、それらの下側に設けら
れたベースキヤビネツト１８とを有している。

化粧キヤビネツト１２は、壁面等に張り付けら
れる本体２０を有し、この本体２０の前面中央部
に本体ミラー２６が取り付けられ、またその下部
に棚２４が設けられている。

本体２０の右側端には、さらに自在ミラー２８
が取り付けられている。自在ミラー２８は手鏡大
の丸形のもので、アーム３０の先端に固定されて
おり、アーム３０を上下に回動させることにより
本体ミラー２６からの距離、つまりその前後方向
の位置及び上下方向の位置が自在に調節されるよ
うになつている。なお、アーム３０は本体２０に
固定の脚３１に回動可能に連結されている。

このような洗面化粧台においては、アーム３０
を回動操作することによつて、自在ミラー２８の
位置を任意の位置に調節することができる。すな
わち、自在ミラー２８不使用の時には、これを本
体２０にほぼ密着する位置に引き込ませておき、
そして使用時にはこれを前方に突出させて顔の近
くまで持つて来ることができる。従つて、近視の
人がコンタクトレンズを入れたり、髭を剃つたり
する場合には、この自在ミラー２８を使用すれば
良く、わざわざ腰を屈めて本体ミラー２６の近く
まで顔を近付けたりする必要はない。

本考案の自在ミラーは、この他種々の形態で構
成可能である。例えば、第２図及び第３図に示す
ように、脚３１の下端部にクリツプ部３２を設け
ておいて、これをキヤビネツト本体２０の棚２４
の部分に取り付けるようにすることも可能であ
る。この場合、自在ミラー２８の位置を必要に応
じて洗面化粧台の右端位置から左端位置へ、或い
はその逆に変えることができる他、第４図に示す
ように、本体ミラー３４が洗面器３６及びカウン
ター３８から分かれた形態のセパレート型の洗面
化粧台に対しても簡単に取り付けることができる
（たとえば棚４０をクリツプ部分３２で挟むこと
によつて）利点が生じる。

この他、第５図に示すように、自在ミラー２８
を可撓管４４（或いは蛇腹）で支持するようにし
て、自在ミラー２８の位置を三次元的に自在に調
節し得るようにすることも可能であり、更に第６
図に示すように、自在ミラー２８をアーム４８に
対して左右方向に回転可能としたり、或いはまた
上下方向に回転可能とし、またネジ部材４６（第
６図）を回転操作することによつて、自在ミラー
２８を洗面化粧台に取り付けるようにすることも
可能である。

（考案の効果） 以上詳述したように、本考案は、従来の洗面化
粧台に位置調節可能な自在ミラーを取り付けたも
のである。

これにより、洗面化粧台の使い勝手が良くな
り、近視の人も不便なく洗面化粧台を使用するこ
とが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例である洗面化粧台の
斜視図であり、第２図は本考案の他の実施例であ
る洗面化粧台の斜視図である。第３図は第２図に
おける自在ミラーの斜視図であり、第４図は第２
図及び第３図の自在ミラーをセパレート型の洗面
化粧台に取り付けた例を示す斜視図であり、第５
図及び第６図は本考案の洗面化粧台における自在
ミラーの他の形態のものを示す斜視図である。 １４，３６：洗面器、２６，３４：本体ミラ
ー、２８：自在ミラー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下部に洗面器を有し且つ上部に本体ミラーを備
   えた洗面化粧台において、 該洗面化粧台に備え付けの本体ミラーに比べて
   上下方向の幅の小さい、ほぼ手鏡の大きさの自在
   ミラーを、前後方向位置のみならず少なくとも上
   下方向位置を自在に調節し得る状態で、該本体ミ
   ラーとは別途に取り付けたことを特徴とする自在
   ミラー付洗面化粧台。