JPH0535727Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は、専ら家庭において使用するに便利な
収納キヤビネツト付洗面化粧ユニツトに関する。

＜従来の技術＞ 従来の三面鏡として使用できる洗面化粧ユニツ
トは第５図の平面略図に示すように洗面化粧ユニ
ツト本体１の前面中央に固定鏡３ａを定置し、そ
の両側縁に接して回動自由に可動鏡２ａ，６ａを
枢設しており、該両可動鏡２ａ，６ａを固定鏡３
ａと同一平面即ち一直線上に展開して使用した
り、あるいは両可動鏡２ａ，６ａを前方へ回動さ
せて三面鏡として使用したりするものである。

＜考案が解決しようとする課題＞ しかし、三面鏡として使用できるようにした上
記従来の洗面化粧ユニツトでは鏡２ａ，３ａ，６
ａが、該化粧ユニツト本体１の間口幅を適宜幅で
三分割した大きさとなつているので、狭い設置ス
ペースへ据え付け可能な化粧ユニツト１では、該
化粧ユニツトの幅が狭いので、三面鏡を構成する
各鏡２ａ，３ａ，６ａもそれだけそれぞれ幅狭の
ものとなり、その結果、姿態を両側の可動鏡２
ａ，６ａに投影しようとすると身体a′を固定鏡３
ａに接近させなければ見辛いが、足元に洗面台８
が突出している関係上全身を鏡の方へ寄せること
ができないから上半身を乗り出すような不自然な
姿勢が強いられる欠点があつた。

＜課題を解決するための手段＞ 洗面化粧ユニツト前面に固定鏡と一個の可動鏡
からなる二面鏡を設けると共に、上記固定鏡の一
側縁に沿わせて前記洗面化粧ユニツトの側部に、
内面に鏡板を貼着した収納キヤビネツトを直角に
隣接せしめてなる。

＜作用＞ 可動鏡を回動することにより、該可動鏡と収納
キヤビネツト内の鏡板と固定鏡とによつて三面鏡
が構成され、しかも該収納キヤビネツト内の鏡板
によつて、該収納キヤビネツトの中棚上に静置し
た化粧容器などの各板が裏側に位置している場合
でも、前記鏡板に投影されて、そのまま化粧容器
の種類を容易に判別できる。

＜実施例＞ 以下、本考案について図面に示す実施例により
詳細に説明すると、第１図に示すように下部（第
３図参照）に洗面台８を有する洗面化粧ユニツト
１の前面上半部片方（第１図左寄り位置）に固定
鏡３を定設すると共に該固定鏡３の右辺の縦方向
側縁に可動鏡２を開閉自由に枢設し、更に該固定
鏡３の左辺に沿つて洗面化粧ユニツト１に収納キ
ヤビネツト４を隣接し、該収納キヤビネツト４の
背面板５の前面に鏡板６を貼設すると共に該収納
キヤビネツト４の中棚７をガラス又は樹脂等から
な透明板とするものである。

尚、上記の収納キヤビネツト４は洗面化粧ユニ
ツト１に組付けるものあるいは単に側部へ隣接し
て据え付けるものの何れであつても良い。

次に、上記構成の一連作用について述べると、
可動鏡２が実線状態にある時は、該可動鏡２と固
定鏡３とが同一平面状に配置されるから二面鏡と
して利用され、又、該可動鏡２を鎖線状態に前方
へ回動させることにより、該可動鏡２と固定鏡３
と収納キヤビネツト４内の鏡板６とにより三面鏡
が形成される。

そして、収納キヤビネツト４内の鏡板６に投映
された姿態ａは第４図に示すように中棚７より上
方へはもとより下方にも投映される、つまり、中
棚７より下方への投映は透明な該中棚７を透して
行なわれ、しかも該中棚を経て利用者はその姿態
を透視できる。又、中棚７より奥まつた位置に鏡
板６が貼設されているので、第２図に示すように
中棚７上に静置した化粧料容器ｂが例え、その各
板部（ラベル）ｃを裏側（前面から見えない態
様）にしておかれているとしても鏡板６で反射し
て利用者の視覚に捉えられる。

＜考案の効果＞ 本考案は上述のように構成されているので直角
な二面鏡としての使用が可能であると共に可動鏡
を前方へ回動することにより固定鏡とキヤビネツ
ト内の鏡板にて三面鏡を構成することができる。

そして従来と同一間口の化粧ユニツトに比較し
て、化粧ユニツトの前面全部が二面鏡となるよう
にしたことにより各鏡板の面積を大きくすること
ができて見易く、それに各鏡の面が広くなつたこ
とで部屋が広く感じられ、それに鏡の裏側を収納
部として利用する場合、鏡の面積の増加分だけ収
納スペースが拡張される。

そして、可動鏡が大きくなつたことにより、第
３図のように引き出した時、それだけ前方へ大き
く突出するから使用時に洗面台８の上方へ身体ａ
をa′（従来例）のように大きく乗り出すような姿
勢が強いられず楽な姿勢で使用できる。

又、収納キヤビネツト内に鏡板を貼設したこと
により中棚上に静置した各種化粧料の表示ラベル
が容器の裏側にある場合でも、手に取つて確認す
るまでもなく、表示ラベルが鏡板に投映されるか
ら容易に確認できる。

そして収納キヤビネツトの中棚を透明体とした
ことにより、該キヤビネツト内の鏡板上に投影さ
れる映像が中棚によつて分断されることがないか
ら広範囲に亘つて見ることができるなど多くの優
れた作用効果を有する実用価値の高い考案であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は、本考案実施例を示し、第
１図は、平面図、第２図は同上一部切欠拡大側面
図、第３図は、使用状態を示す側面略図、第４図
は、収納キヤビネツトの一部切欠拡大斜視図、第
５図は、従来例の平面図である。 １……洗面化粧ユニツト、２……可動鏡、３…
…固定鏡、４……収納キヤビネツト、６……鏡
板、７……中棚。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 固定鏡と可動鏡とからなる二面鏡を備えた洗
   面化粧ユニツトの該固定鏡に対して、収納キヤ
   ビネツトの内側に貼着した鏡板が交叉する方向
   に該収納キヤビネツトを設置したことを特徴と
   する収納キヤビネツト付洗面化粧ユニツト。 ２ 透明な中棚を備えた収納キヤビネツトである
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の収納キヤビネツト付洗面化粧ユニツ
   ト。