JPH03216248A - タンディッシュ加熱方法および加熱装置 - Google Patents

タンディッシュ加熱方法および加熱装置

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JPH03216248A
JPH03216248A JP1219590A JP1219590A JPH03216248A JP H03216248 A JPH03216248 A JP H03216248A JP 1219590 A JP1219590 A JP 1219590A JP 1219590 A JP1219590 A JP 1219590A JP H03216248 A JPH03216248 A JP H03216248A
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JP
Japan
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tundish
suction force
heating
immersion nozzle
opening
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JP1219590A
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English (en)
Inventor
Shigetomi Noshita
野下 滋富
Mitsuhiro Kawakami
川上 光博
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、連続鋳造に使用するタンディッシュおよび浸
漬ノズルを昇熱し、さらにはタンディッシュ内のスラグ
や残綱を溶解して排出するためのタンディッシヱ加熱方
法および加熱装置に関する。
(従来の技術) 連続鋳造においては、例えばタンディッシュの新製時に
は、タンディッシュおよび浸漬ノズルを予め加熱してお
《ことにより、連続鋳造の際に溶鋼を注入した場合に、
スポーリング等の発生によりタンディッシュおよび浸漬
ノズル等を構成する耐火物が損傷することを防止すると
共に、熔綱がタンディッシュ内および浸漬ノズル内で凝
固してそれらの内部に付着することを極力防止している
あるいは又、一度は連続鋳造に使用したタンディッシュ
の内張り耐火物および浸漬ノズルを加熱することにより
、その内部に付着したスラグや残鋼(以下「スラグ等」
という)を溶解し排出(以下、「クリーニング」という
)した後、タンディッシュの内張り耐火物を補修するこ
となく再使用する場合もある。
ところで、このようなタンディッシュの内張り耐火物お
よび浸漬ノズルの加熱では、多くの場合コークス炉ガス
(以下、「Cガス」という) と空気(酸素冨化するこ
ともある)との混合ガスを燃焼させ、燃焼により生成し
た燃焼ガスは、一般的な従来技術ではタンディッシュ内
の各開孔部、例えばタンディッシュの側面上部に設けら
れたオーバーフロー孔、バーナー挿入孔とバーナーとの
隙間、タンディッシュ蓋相互ないしはタンデイッシj.
Mとタンディッシュとの隙間、あるいは浸漬ノズルのう
ちの複数の部位等の各開孔部から、クンディソシュ外へ
自然排出されていた。
第7図は、このような従来のタンディッシュ加熱方法を
示す略式側面図であり、第8図は、その略式断面図であ
る。従来は、第7図および第8図に示すように、タンデ
ィッシュ1の上部、例えばタンディッシュM2の開孔部
3に合わせてCガスおよび支燃性ガスを供給されるバー
ナー4を配置し、タンディッシュ1の内張り耐火物を加
熱する方法が行われており、−1Gにタンディッシュ1
の下部の開孔5に合うように浸漬ノズル6が装着されて
おり、該浸漬ノズル6の下方には通常2ケ所の孔7が設
けられている。そして、タンディッシュlの内部空間8
において燃焼の結果生成した燃焼ガスは、浸漬ノズルの
孔7、オーバーフロー孔9ないしはタンディソシェ蓋2
とクンディンシュlの隙間、ないしは開孔3とバーナー
4との隙間などから外部へ排ガスとして排出されていた
また、特開昭62−248545号公報や実公平l−2
8934号公報には、浸漬ノズルを被う断熱ボックスと
、該断熱ボノクスに排ガスの通流軌跡を規制するための
孔ないしはエジエクターを設けることにより、高温の排
ガスを浸漬ノズルの内側を通過させた後、その外側にも
通流させる装置、すなわち浸漬ノズルからの強制的な排
出を加味した装置が開示されているが、これらの技術は
一般的ではなく、むしろ少数例である。
(発明が解決しようとする課題) ところで、前述の一般的な従来技術には次のような問題
がある。すなわち、タンディッシュ1内に生成したl0
00゜C以上の高温の燃焼ガスは数10゜C程度の大気
よりも著しく軽いため、大きな浮力を受けて各開孔郎等
からの排出、例えばタンディッシュ1の側部に設けられ
たオーバーフロー孔9、バーナー挿入孔3とバーナー4
との隙間、タンディノソユ蓋2相互ないしはクンディッ
シュ蓋2とクンディンシュ1の隙間等からの排出が、浸
漬ノズル6の下部の孔5からの排出よりも容易で優先さ
れやすいため、高温の排出ガスによる熱損失やバーナー
4等の機器の寿命の劣化、あるいは浸漬ノズル6の昇熱
不足を招と、浸漬ノズル6の詰まりを生じるという欠点
があった。第9図は、従来技術においてタンディッシュ
をクリーニングする際に、タンディッシュ1の下部の開
孔部5にスラグ等10が再凝固して閉塞した状況を示す
略式説明図であり、第9図に示すように、スラグ等10
は上ノズル1l、上固定盤l2、スライド盤l3ないし
は下固定盤14の内側の空間において、ブリッジ状を呈
して閉塞する場合が多い。このような閉塞が発生した場
合に、詰まりを除去するために酸素洗いを行うと、咳詰
まり部の周囲(特にスライディングノズル部)の耐火物
が損傷を受けてしまい、タンディッシェの寿命が極めて
短くなってしまう。
なお、第9図において浸漬ノズル6は既に連続鋳造に使
用済みのものであり、その下端部はスラグ等の排出に有
利なように意図的に破断せしめてある.また、15は容
器、16は回収物を示す。
また、特に、特開昭62 − 248545号公報によ
り提案された技術では、排ガスの通流軌跡を規制するた
めの孔を備えた断熱ボノクスを特徴とするため、浸漬ノ
ズルを介しての排気抵抗を増大し、むしろ前記の欠点が
増長される傾向にある。この欠点を解消するためにはオ
ーバーフロー孔その他の前記隙間を耐火材料等により完
全に密閉すればよいと一見考えられるが、この場合は浸
漬ノズルからの排気だけでは燃焼ガスの排気量が不足と
なり、タンディッシュの内部の空間に燃焼ガスが停滞し
て不完全燃焼によるタンディッシュ内での一酸化炭素の
発生および周辺への排出の恐れがあり、かかる事態は熱
効率の低下および環境衛生上の問題をも招くことが懸念
される。さらには、もし、タンディソンユのクリーニン
グを行う場合は、タンディッシュと浸漬ノズル装着部近
傍の耐火物(上ノズル等)の100 arm前後の内径
や浸漬ノズルの701IIl前後の内径において、排出
途中のスラグ等が再凝固して前記内径が閉塞しやすい傾
向にある.さらに、実公平1−28934号公報により
提案された技術では、浸漬ノズル([注大ノズルJ と
もいう。)を被う保温容器に強制排気装置を設けている
ため、燃焼ガスが浸漬ノズルを介して排出される分量は
多くなるが、浸漬ノズルの保温目的に足りる程度の分量
の増加に過ぎず、オーバーフロー孔その他前述の隙間か
らの排出ガスを特に少量に抑制できるものではない。
しかも、その排気は保温ボックスの近傍に行われること
となるため、もしも多量の排気を行わしめる場合にはエ
ジエクターの騒音が問題であり、本発明者らによる該騒
音の測定例では、エジェクター吐出口を中心とする半径
2I1の円周上において、エジェクターの騒動用空気量
が5Nm’/winの場合において80〜90デシベル
程度、駆動用空気量が10Nm37sinの場合におい
て100〜120デシベル程度と極めて大きかった。
さらに、もしタンディッシュのクリーニングを行う場合
は、浸漬ノズルの下端部の耐火物および保温ボックスが
障害となって、充分な量のスラグ等を浸漬ノズルを介し
て排出することは極めて困難となってしまうという問題
もあり、その実施は容易ではなかった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、
その目的は、浸漬ノズルからの排気を促進してオーハー
フロー孔その他前記の各隙間からの燃焼ガスの排出を可
及的に少量に抑制することにより、不完全燃焼や熱効率
の低下を防止し、かつ、浸漬ノズルをより高温に昇熱し
、さらには、タンディッシュと浸漬ノズルの装着部の近
傍の耐火物の内径や浸漬ノズルの内径においてクリーニ
ング時のスラグ等が再凝固して閉塞しスラグ等の安定な
排出を阻害することを回避できると同時に、一酸化炭素
や騒音の問題の発生がないタンディッシュ加熱方法およ
び加熱装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記課題を解決するために、種々検討を
重ねた。
その結果、タンディッシュの内部空間の圧力をある特定
の範囲内となるように、前記タンディッシュに設けた吸
気装置の吸引力を調整することにより、前記課題を解決
することができることを知見した。
また、前記のように、クンディッシュの内部空間の圧力
が変動するのは、タンディッシュ下部の開孔に装着され
た浸漬ノズルに詰まりが発生するためであり、何らかの
手段により前記の詰まりを検出し、この詰まりの程度に
応して、前記吸引力を調整することが、前記課題を解決
するためには有効であることを知見した. このような知見に基づいて、本発明者らはさらに検討を
重ねた結果、本発明を完成するに至った。
ここに、本発明の要旨とするところは、その下部に開孔
を有するタンディッシュの内張り耐火物および浸漬ノズ
ルを、前記タンディッシュの上部に配置したバーナーに
より加熱する方法において、前記タンディッシュの内部
空間の圧力を測定し該圧力と大気圧との差が±3+Il
M水柱の範囲となるように、前記開孔を経て燃焼ガスを
排気するための吸気装置の吸引力を調整することを特徴
とするタンディッシュ加熱方法である. また、別の面からは、その下部に開孔を有するタンディ
ッシュの内張り耐火物および浸漬ノズルを、前記タンデ
ィッシュの上部に配置したバーナーにより加熱する方法
において、前記開孔に装着された浸漬ノズルの詰まりを
検出し、この検出された詰まりの程度に応じて、前記開
孔を経て燃焼ガスを排気するための吸気装置の吸引力を
調整することを特徴とするタンディッシュ加熱方法であ
る。
上記の、本発明にかかるタンディッシュの加熱方法にお
いて、浸漬ノズルの詰まりを検出して、この詰まりの程
度に応じて、前記吸気装置の吸引力を調整する手段とし
ては、例えば、前記吸気装置の吸引力を、 ■燃料の焚量あるいは加熱開始からの経過時間に関連さ
せて調整すること、または ■タンディッシュの開孔に装着された浸漬ノズルを介し
て連絡するように配置した断熱ボックスおよび該断熱ボ
ックスの内部の回収物の合計重量の経時変化量に対応さ
せて調整すること により代用することもできる。
したがって、前記の本発明の好適態様としては、「タン
ディッシュの内張り耐火物および浸漬ノズルをタンディ
ッシュ上部に配置したバーナーにより加熱する方法にお
いて、前記吸気装置の吸引力を燃料の焚量に対応させて
あるいは加熱開始からの経過時間に関連させて予め設定
したパターンに調整することを特徴とするタンディッシ
ュ加熱方法」、または「タンディッシュの内張り耐火物
に付着せるスラグや残綱をタンディッシュ上部に配置し
たバーナーにより加熱して溶解しタンディッシュ下部の
開孔を経て外部へ排出する方法において、前記開孔に装
着された浸漬ノズルを介して連絡するように配置した断
熱ボンクスおよび該断熱ボックスの内部の回収物の合計
重量の経時変化量を計量し、該変化量に対応させて前記
吸気装置の吸引力を調整することを特徴とするタンディ
ッシュ加熱方法」を例示することができる。
本発明は、さらに別の面からは、タンディッシュ上部に
配置したバーナーと、 タンディッシュ下部の開孔に装着された浸漬ノズルの下
部を被う断熱ボックスと、 該断熱ボノクスに連絡した排気管と、 該排気管に接続した吸気装置と、 タンディッシュの内部空間の圧力を測定するためにタン
ディッシュ内にその一端を臨ませた圧力導管と、 該圧力導管のタンディッシュ外部分に設けた圧力計と、 前記吸気装置の吸引力を調整するための吸引力調整装置
と、 を備えてなることを特徴とするタンディッシュ加熱装置
である. 本発明は、さらに別の面からは、タンディッシュ上部に
配置したバーナーと、 タンディッシュ下部の開孔部に装着された浸漬ノズルの
下部を被う断熱ボックスと、 該断熱ボックスに連絡した排気管と、 該排気管に接続した吸気装置と、 前記浸漬ノズルの詰まり検出器として、前記断熱ボック
スおよび該断熱ボノクスの内部の回収物の合計重量を計
量するために該断熱ボックスに連接して設けた重量計と
、 前記吸気装置の吸引力を調整するための吸引力調整装置
と、 を傭えてなることを特徴とするタンディッシュ加熱装置
である. このような本発明にかかるタンディッシュ加熱装置にお
いては、上記の排気管の一端が前記断熱ボックスに、ま
た他端が連続鋳造設備から発生する水蒸気を含んだ気体
を排出するための排気ダクトに連結されていることが好
適である。
また、上記の本発明にかかるタンディッシュ加熱装置に
おいて、「吸引力調整装置」は、例えばエジェクター駆
動用気体の流!調節装置、吸気ファンの回転数制御装置
または排気管の途中に設けたダンパー、またはこれらの
組み合わせを例示することができる。
(作用) 以下、本発明を作用効果とともに詳述する.前述したよ
うに、タンディッシュの前記の各隙間からの燃焼ガスの
排出を可及的少量に抑制し、不完全燃焼や熱効率の低下
を防止し、かつ浸漬ノズルをより高温に昇熱して浸漬ノ
ズルの詰まりの発生を防止するには、タンディッシュ内
部空間の圧力を極力一定に保持して加熱することが重要
である。
そこで、本発明においては、その下部に開孔を有するタ
ンディッシュの内張り耐火物および浸漬ノズルを前記タ
ンディッシュの上部に配置したバーナーにより加熱する
際に、前記タンディッシュの内部空間の圧力を測定し、
前記開孔を経て燃焼ガスを排気するための吸気装置の吸
引力を調整することにより、前記内部空間の圧力と大気
圧との差が±3lllI水柱の範囲とするのである.前
記圧力の差が±3III1水柱の範囲となるように調整
する理由は、該圧力の差が+3lll水柱を超える場合
はタンディッシュ1内から各開孔部、例えばオーバーフ
ロー孔9、バーナー孔としての開孔3とバーナー4との
隙間、ないしはタンディッシュ蓋2とタンディッシュ1
との隙間等からの燃焼ガスの放出が過大となって熱効率
を低下させたり、バーナー4その他の周辺機器を焼損す
ることがあるからであり、また該圧力が−3llI1水
柱未満となる場合は前述とは反対にタンディッシュ1内
へ向かって外部からの大気が侵入して熱効率を低下させ
、その程度が容認できないほど大きくなるからである。
なお、圧力の測定手段、吸気装置およびその吸引力の調
整手段等は特に制限を要するものではない。具体例につ
いては、添付図面を参照しながら後述する。
また、クリーニング加熱の場合、タンディッシュの内部
空間の圧力が著しく変動するのは、タンディッシュ下部
の開孔に装着された浸漬ノズルに詰まりが発生すること
が主たる原因の一つであり、この詰まりを検出してこの
詰まりの程度に応じて、タンディッシュに設けた吸気装
置の吸引力を調整することによっても、前記課題を解決
できる。
そこで、本発明においては、その下部に開孔を有するタ
ンディッシュの内張り耐火物および浸漬ノズルを前記タ
ンディッシュの上部に配置したバーナーにより加熱する
際に、前記開孔に装着された浸漬ノズルの詰まりを検出
し、この検出された詰まりの程度に応じて、前記開孔を
経て燃焼ガスを排気するための吸気装置の吸引力を調整
するのである. なお、ノズルの詰まりを検出する具体的な態様について
は、後述する。また、吸気装置およびその吸引力の調整
手段等は、特に制限を要するものではない。前述したよ
うに、添付図面を参照しながら後述する。
次に、添付図面を参照して本発明を、さらに具体的に説
明する。
第1図、第2図、第4図、第5図および第6図は本発明
の実施例を示す説明図であり、第3図は第2図に示すA
部の詳細説明図である。
第1図および第2図は、本発明の実施例を説明する、そ
れぞれ略式説明図である。第1図において、タンディッ
シュ1の上部、例えばタンディッシュM2の開孔部に合
わせてバーナー4が配置されており、タンディッシュ1
の内張り耐火物および浸漬ノズルを加熱する場合を示し
ている.そして、タンディッシュ1の下部の開孔5に合
うように浸漬ノズル6が装着されており、浸漬ノズル6
の下方には、通常2箇所の孔7が設けられている。
タンディッシュ1の内部空間8の圧力を、タンディッシ
ュ内にその一端を臨ませた圧力導管に設けた圧力計17
により測定し、この測定値が大気圧に対して±3III
1水柱の範囲となるように、タンディッシュlの下部の
開孔5を経て燃焼ガスを排気するための吸気装置として
のセラミノク製のファンl8の吸引力を調整するように
してある。浸漬ノズル6の下部を被う断熱ボックス19
には排気管20が連絡され、該排気管20の拡張部2l
にはダンパー22が内設されており、また前記ファン1
8は電動Ia23および回転数制御装置24とに連結さ
れている。ファンl8の吸引力は、吸引力調整装置とし
ての回転数制御装置24ないしはダンパー22の作動に
よって調整されるようにしてある。前記排気管20は、
断熱ボックスI9に緩く嵌合できるように寸法上の配慮
とフレキシブルチューブ20’ の配設を行っている. このように、第1図を用いて説明した実施例により、 (a)タンディッシュ内の圧力と大気圧との差を±3a
m水柱の範囲内とすることがでと、各隙間からの燃焼ガ
スの排出を可及的少量に抑制でと、不完全燃焼や熱効率
の低下を防止できる。したがって、浸漬ノズルをより高
温に昇熱し、さらにはタンディッソユと浸漬ノズルの装
着部近傍の耐火物内径や浸漬ノズル内径において、クリ
ーニング時のスラグ等が再凝固して閉塞し、スラグ等の
安定な排出を阻害することを回避できるとともに、一酸
化炭素の発生を防止でと、 (b)排気装置を断熱ボンクスから離したために、騒音
の発生をも防止できる。
次に、第2図および第3図に示す実施例について、説明
する。なお、図中符号は第1図と同様である。
第2図は、タンディッシュ1の内張り耐火物に付着せる
スラグ等10をバーナー4で加熱して溶解しタンディッ
シュ1の下部の開孔5を経て外部へ排出するクリーニン
グ加熱の場合を示してあり、開孔5の部分に装着状態に
ある浸漬ノズル6は既に連続鋳造に使用済みのものであ
り、その下端部はスラグ等の排出を容易にするために意
図的に破断せしめており、さらに浸漬ノズル6の下部を
被う断熱ポソクス19の下方には重量計26が設けられ
、また、その上部には排気管20が連絡され、該排気管
20の他端は、必要に応じて連続鋳造設備から発生する
多量の水蒸気を含んだ気体を屋外へ排出するための排気
ダクト25に連結されている。
第3図は、第2図に示すA部の詳細説明図であり、27
はエジェクター、28は気体供給管、29は弁、30は
圧力計、31はジョイント、32は断熱管、33はフラ
ンジ、34は断熱ボックスの蓋を示す。開孔5および浸
漬ノズル6を経て断熱ボンクス19内に排出された回収
物l6と断熱ボックス19との合計重量は重量計26に
よって計量され、その経時変化量に対応させて気体供給
管2Bを介してエジェクタ−27に供給される駆動用気
体の流量を弁29の開度を調節することにより予め設定
したパターンに制御して、エシエクタ−27の吸引力を
調整することができるように構成されている。
この第2図および第3図に示す装置において、ノズル詰
まりが発生すると、回収物16の収量増加量が減少する
ため、断熱ボックスI9と回収物16との合計ffi量
の単位時間当りの増加量が減少する。
したがって、ノズル詰まり検出手段として、タンディッ
シュの下部の開札部に装着された浸漬ノズルを介して連
絡するように配置した断熱ボックスおよび該断熱ボック
スの内部の回収物の合計重量の経時変化量を計量し、該
変化量に対応させて前記吸気装置の吸引力を調整すれば
よい。
また、図示はしないが、さらに他の、ノズル詰まりを検
出するための具体的な態様を二つ説明する。
第1図に示す装置において、 ■タンディッシュ1内と回収ボックス19内との差圧を
測定し(ノズル詰まりに応じて差圧が生じるため)、該
差圧が大きくなった場合には、詰まりが発生したものと
して、吸引力を増大させる(ノズルが複数ある場合には
各ノズル毎に制御する)、■ノズル詰まりに応して、回
収ボックス19内への高温のバーナーの排ガスの流入が
減り、ボックス内の温度が低下する。したがって、各回
収ボックス19内の温度を測定し、他の回収ボックスと
比較して低い場合は、吸引力を増大させる という手段を用いることもできる. なお、第1図および第2図に示す浸漬ノズル6と断熱ボ
ックス19の隙間や配管20と断熱ボックス19の隙間
は、本発明においても可及的に少ないことが望ましく、
例えば繊維状の耐火材料により前記隙間を塞ぐことが好
ましい。
また、第1図に示すファンl8とダンパー22と圧力計
17、第2図および第3図に示すエジェクタ−27およ
びこれらの関連装置、さらには第2図に示す排気管20
と排気ダクト25の連結の態様は、第1図、第2図およ
び第3図に示した実施例の態様にのみ限定されるもので
はなく、諸条件に照合して望ましい態様を適宜選択して
組み合わせて実施することが可能である.すなわち、吸
気装置の吸引力を調整することが可能なものであればよ
い.例えば、第1図に示した態様にエジエクターを適用
しファンやダンバーを省略することもできるし、また、
第2図に示した態様にファンを通用しエジェクターを省
略することもできる。エジエクター27の駆動用気体と
しては、一般に圧縮した空気や窒素ガスあるいは水蒸気
等を適用できる。
次に、本発明の実施例について、添付図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
実施例1 本実施例では第1図に示す装置を使って本発明を実施し
た。第4図は本実施例における吸気装置の吸引力調整の
一例を示すグラフである.第4図において、横軸は加熱
時間(分)、縦軸はCガス焚量、吸気装置として使用し
たファン23の回転数比率およびタンディッシュ1内の
圧力差をそれぞれ示す。
第1図に一例として示すようなタンディッシュ1の内張
り耐火物および浸漬ノズルの加熱においては、第4図に
示すように加熱時間とともにCガス焚量を段階的に増加
させることが耐火物の着熱効果上で有利なことが知られ
ており、このCガス焚量の増加に伴い燃焼により生成し
て円滑に排出されるべき燃焼ガスの量も増加するのでフ
ァン回転数を例えばCガス焚量に対応させて増加させた
これにより、タンディッシュ内の圧力は±3m+w水柱
の範囲内に制御することができたので、従来のようにタ
ンディッシュ内の圧力が+4mm水柱以上となってオー
バーフロー孔9ないしはタンディッシュ蓋2とタンディ
ッシュ1の隙間、ないしは開孔3とバーナー4との隙間
などからタンディッシュの外部へ排出される燃焼ガス量
が減少し、タンディッシュの熱効率の低下を防止するこ
とができた. なお、本実施例では、前述のように、吸気装置の吸引力
の調整方法として、燃料の焚量に対応させてあるいは加
熱開始からの経過時間に関連させて予め設定したパター
ンに調整することとしたが、調整方法は前記の方法に限
定するものではなく、他の方法、例えばオーバーフロー
孔や前述の各隙間からの火炎の放出状況を観察しながら
その火炎放出の程度が可及的少量となるように吸気装置
の吸引力を随時に調整することもできることは前述のと
おりである. さらに、第5図は第4図に示す実施例における加熱時間
と浸漬ノズルの温度との関係を示すグラフであり、従来
方式に比較して本発明の実施例では浸漬ノズルを従来よ
りも急速に、また従来よりも高温に加熱することがでと
、浸漬ノズル部におけるスラグ等の詰まりを防止するこ
とができた.実施例2 本実施例では使用済直後のタンディッシュをクリーニン
グ加熱した例であり、第2図および第3図に示す装置を
使って本発明を実施した.第6図は、重量計26により
断熱ボックス19と該断熱ボックスの内部の回収物l6
の合計重量の経時変化量を測定し、該変化量に対応させ
て吸引装置として使用したエジェクタ−27の吸引力を
調整するために気体供給管28を介して供給するエジェ
クター駆動用の圧縮空気の流量を調整した際の、加熱時
間について、騒音、エジエクター駆動用の圧縮空気流量
および重量計計測値(合計重量)の単位時間当りの変化
量を示すグラフである.すなわち、加熱中の一定時間(
例えば1分あるいは2分)当りの回収物の変化量(断熱
ボックスと回収物の合計重量の変化量に等しい)が、そ
の直前の一定時間当りの回収物の変化量に対して大きい
値となった場合はエジェクター駆動用の圧縮空気の流量
は点線で示す“下限値” (本実施例では3.5 N*
ff/分)に調整し、反対にその直前の一定時間当りの
回収物の変化量に対して小さい値となった場合は前記の
圧縮空気の流量を一点鎖線で示す“最大値” (本実施
例では5 Nm’/分)に所定時間(例えば第6図に示
すように3分間)保持し、その後は再び下限値に調整し
た。前記の下限値および最大値は予め確認を行って設定
しておいた。
該最大値は本実施例では、第6図に一点鎖線で示すよう
に加熱時間に関連させて変化するように適宜設定してお
けばよい。
このようにすれば、第6図の中にBを付して示すように
、一定時間当りの回収物の変化量が、浸漬ノズル内での
スラグ等による閉塞傾向に至ることによって一旦は下降
傾向をたどっても、エジェクター駆動用の圧縮空気の流
量を増加させることによって、浸漬ノズル等の内径をス
ラグ等により閉塞に至らしめることを防止することがで
と、その後の回収物量を増大させることができた。
なお、本実施例において、圧縮空気の流量を“最大値”
に固定せず、前述のように下限値を設定したりあるいは
最大値を加熱時間に関連させて変化するように設定した
理由は、省エネルギーの観点から可及的少量の圧縮空気
の使用により目的を達成しようとするためである。した
がって、本発明における、吸気装置の吸引力の調整がこ
れらの態様にのみ限定されるものではないことはいうま
でもない。
第6図に示すように、本実施例では加熱開始後28分経
過時以降は、タンディッシュ内のスラグ等の残存量が減
少したので一定時間当りの回収物の変化量も減少傾向と
なり、加熱時間40分でスラグ等の溶解排出をほぼ終了
した.その後ノズル交換し、タンディッシュを再使用す
ることができた。
なお、従来のクリーニングは付着地金および耐火壁面の
冷却、除去を行うため、その都度耐火物吹付補修を要し
たが、本実施例では、このような本発明にかかる加熱方
法および加熱装置を適用することにより、加熱後はその
ままもしくは簡単な予熱で使用でと、単連鋳て約5回程
は、耐火物無補修のまま使用できた。
さらに、この加熱中のエジェクター吐出口を中心とする
半径2mの円周上での騒音の大きさは、第6図に示すよ
うに55〜60デシベル程度であり、排気を屋外排気ダ
クトに接続したため、従来の80デシベル以上の騒音を
著しく緩和することもできた。
(発明の効果) 本発明にかかるタンディッシュ加熱方法および加熱装置
により、次のように多大な効果を挙げることができた。
(1)タンディッシュの内部空間を測定し該圧力が±3
ll−水柱程度の範囲となるように吸気装置の吸引力を
調整するので、オーバーフロー孔や前述の各隙間からの
燃焼ガスの放出を可及的に少量に抑制して熱損失を低減
し、かつ、不完全燃焼を回避することができるので、熱
効率が向上し燃料原単位を大幅に節減することができた
. ( ii )前述の吸気装置の吸引力の調整により、浸
漬ノズルを介して排出される燃焼ガスの量が従来よりも
増加して、浸漬ノズルを1200’C程度の高温まで加
熱できるので、連続鋳造時に溶鋼を注入するときに、タ
ンディッシュと浸漬ノズル装着部近傍の耐火物の内径や
浸漬ノズルの内径に溶鋼が付着し溶鋼の安定な注入に支
障をきたすようなことが防止できた。
(i)クンディッシュ内のスラグ等を加熱して溶解し排
出する場合に、ノズル詰まりの程度に応じて吸気装置の
吸引力を調整したこと、すなわち吸気装置の吸引力を燃
料の焚世に対応させてあるいは加熱開始からの経過時間
に関連させて予め設定したパターンに調整し、あるいは
、ノズル詰まりを検出し、該詰まり程度に対応させて吸
引装置の吸引力を調整したことにより、タンディッシュ
と浸漬ノズル装着部近傍の耐火物の内径や浸漬ノズルの
内径において、クリーニング時のスラグ等が再凝固して
閉塞しその排出を阻害することなく安定してスラグ等を
排出し回収することが可能となり、該タンディッシュを
再使用して製造した連続鋳造スラブの介在物を著しく減
少せしめ、製品の品質を向上することができた。
(iv)排気管の一端を断熱ボックスに、また他端を連
続鋳造設備から発生する水蒸気を含んだ気体を排出する
ための排気タリトに連結したので、該排気ダクトの数1
00 sex水柱の負圧を燃焼ガス排出のための吸引力
として有効に利用することがでと、エジエクター駆動用
気体の流量を可及的少量にとどめると共に、騒音の著し
い緩和や高温気体の周辺への噴出の防止を実現すること
ができた。
かかる効果を有する本発明の効果は、極めて著しい。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第4図、第5図および第6図は、本発
明の実施例を説明する説明図;第3図は、第2図に示す
A部の詳細説明図;第7図は、従来技術例を示す略式側
面図;第8図は、従来技術例を示す略式断面図:第9図
は、従来技術のクリーニング時において、タンディッシ
ュ下部の開孔がスラグ等により閉塞した状況を示す説明
図である. ■=タンディッシュ  2:タンディッシュ苫3:開孔
部      4:バーナー 5:開孔       6:浸漬ノズル7:孔    
    8:内部空間 9:オーバーフロー孔lO: スラグ等11:上ノズル
    12:上固定盤13:スライド盤   14:
下固定盤15:容器      16:回収物 17:圧力計     18:ファン 19:断熱ボックス  20:排気管 21:拡張部     22:ダンパー23:電動機 
    24:回転数制御装置25:排気ダクト   
26:重量計

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)その下部に開孔を有するタンディッシュの内張り
    耐火物および浸漬ノズルを、前記タンディッシュの上部
    に配置したバーナーにより加熱する方法において、前記
    タンディッシュの内部空間の圧力を測定し該圧力と大気
    圧との差が±3mm水柱の範囲となるように、前記開孔
    を経て燃焼ガスを排気するための吸気装置の吸引力を調
    整することを特徴とするタンディッシュ加熱方法。
  2. (2)その下部に開孔を有するタンディッシュの内張り
    耐火物および浸漬ノズルを、前記タンディッシュの上部
    に配置したバーナーにより加熱する方法において、前記
    開孔に装着された浸漬ノズルの詰まりを検出し、この検
    出された詰まりの程度に応じて、前記開孔を経て燃焼ガ
    スを排気するための吸気装置の吸引力を調整することを
    特徴とするタンディッシュ加熱方法。
  3. (3)タンディッシュ上部に配置したバーナーと、タン
    ディッシュ下部の開孔に装着された浸漬ノズルの下部を
    被う断熱ボックスと、 該断熱ボックスに連絡した排気管と、 該排気管に接続した吸気装置と、 タンディッシュの内部空間の圧力を測定するためにタン
    ディッシュ内にその一端を臨ませた圧力導管を有するタ
    ンディッシュ外部分に設けた圧力計と、 前記吸気装置の吸引力を調整するための吸引力調整装置
    と、 を備えてなることを特徴とするタンディッシュ加熱装置
  4. (4)タンディッシュ上部に配置したバーナーと、タン
    ディッシュ下部の開孔に装着された浸漬ノズルの下部を
    被う断熱ボックスと、 該断熱ボックスに連絡した排気管と、 該排気管に接続した吸気装置と、 前記浸漬ノズルの詰まり検出装置と、 前記吸気装置の吸引力を調整するための吸引力調整装置
    と、 を備えてなることを特徴とするタンディッシュ加熱装置
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009066648A (ja) * 2007-09-18 2009-04-02 Sanyo Special Steel Co Ltd スライディングゲートの閉塞を低減するタンディッシュの予熱方法
CN112517899A (zh) * 2020-11-26 2021-03-19 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 钢包烘烤压力控制系统及方法

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