JPH03215494A - 5′―グアニル酸ジナトリウム・5′―イノシン酸ジナトリウム混晶の製造方法 - Google Patents

5′―グアニル酸ジナトリウム・5′―イノシン酸ジナトリウム混晶の製造方法

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JPH03215494A
JPH03215494A JP1228899A JP22889989A JPH03215494A JP H03215494 A JPH03215494 A JP H03215494A JP 1228899 A JP1228899 A JP 1228899A JP 22889989 A JP22889989 A JP 22889989A JP H03215494 A JPH03215494 A JP H03215494A
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永野 由乙
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重光 阿部
Hisashi Osada
久 長田
Hiroshi Tsujita
浩志 辻田
Mieko Igarashi
五十嵐 美恵子
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分!vf] 本発明は、調味料、医薬品等として有用な5′〜ヌクレ
オチド混合物、特に5′−グアニル酸ジナトリウムと5
′−イノシン酸ジナトリウムの混合物として市販されて
いる,凋味料をその混晶として製造する方法に関する。
[従来の技術] 5′−イノシン酸ジナトリウム(以下、INという)と
5′−グアニル酸ジナトリウム(以下、GNという)を
混晶として製造する方法の代表例として次の二つが知ら
れている。
(1)メタノール等の有機溶媒含有水溶液にINとGN
を溶解し、これからINとGNの混晶を得る方法(特公
昭40−12914号公報)。
(2)INとGNを水に溶解し、冷却または濃縮晶析に
より混晶を得る方法(特開昭5o − t e 0 2
 9 5?同53−124Hti号公報)。
INとGNは、メタノール等の有機溶媒含有水溶液また
は水溶液中で、INの結晶格子にGNを取り込む形で混
晶を形成することが知られているこの混晶のX線回折図
はほぼINのX線回折図と同じパターンを示し、化学構
造の類似したGNがINの格子に入り、水素結合により
安定化しているものと考えられている。INの結晶は結
晶成長性かよく、この結晶に取り込まれたGNは安定に
存(1゛シ、その物性もINの結晶とほほ同等のものと
なる。
INとGNの混晶を取得する際に、前記(1)の方法で
は高い回収率で品折できるものの、工業的にはメタノー
ル等のa機溶媒を使用するために防爆など111価な設
備を要し、製造コストも高くなる欠点がある。また、(
2)の方法では、製品の規格として十分な粘度の晶析を
行なうためには、濃縮ドレン、フィード液の管理や温度
、圧力などの設定条件を厳しく制御する必要があり、装
置の複雑化と共に設備費も膨大なものとなる。更に、こ
の方法では、晶析母液を用いて目的の組成の混晶を得る
ことは非常に困難である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記の問題点に着目してなされたもので、水品
折法によりINとGNの混晶を製造する際に、INとG
Nの比率を自由にコントロールすることができ、しかも
その晶析母液は組成を厳密することができ、設備も簡単
で安価に製造できる方法を提供することを課題とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前記の課題を達成すべく鋭意検討を重ね
た結果、INとGNの共通溶解度をa?+定し、冷却又
は濃縮晶析した際に、液底体が混晶である領域とGNの
井菩ヰa晶若しくはβ晶チである領域とに二分され、そ
の境界上で平衡となり、この境界が共通溶解度を示すこ
と、及びこの共通溶解度線図はある温度で一定の溶解度
を示し、そのときに存在する混晶中のINとGN比率は
一定となることを見出した。
これにより、一定温度条件下、GNを含有するスラリー
溶液中のGNを消失させるようにIN溶解液を投入すれ
ば、GNのα品又はβ品は徐々にINとの混晶に変化し
て行き、完全に混晶となったときにIN溶解液の投入を
停止すれば良く、また、晶析温度を変えることにより任
意の比率のINとGNを含む混晶を取得できることがわ
かった。
さらに重飲なことは、混晶を除去した晶析母液のINと
GNの重量比は常にほほ一定となるから、これにGNを
加えてGNのスラリー溶液をつくることによって容易に
母液を再利用できることである。
すなわち、本発明によるGNとINの混晶の製造h法は
、GNの液底体が存在する5′−グアニル酸ジナトリウ
ム含Hスラリー溶液にIN含H水溶液を徐々に添加して
GNとINの混晶を生成させることを特徴とする。
本発明におけるINとGNは、発酵法、H機合成など既
知の方法で得られたものを使用できる。
例えば、通常INとして5′−イノシン酸ジナトリウム
7.5水和物を、GNとして5′ −グアニル酸ジナト
リウム7水和物を用いることができるが、特に限定され
ない。また、ここで使用する原料のグレードは通常精製
品であることが好ましいが、特にこれに限るものではな
い。
晶析操作は、最初に、主にGNを水に懸濁させたGN含
有スラリー溶液をつくる。
ここで、GN含有スラリー溶液はIN,原料由来の不純
物無機塩類等を含んでも良いが、それらの含量は、1」
的の混晶を生成させる過程でIN結晶が析出しない濃度
に限定される。このスラリー溶液を一定の温度に保つ。
これに、IN含有溶解液、好ましくはその飽和水溶液を
徐々に加えて、GNの液底体が完全にINとの混晶に変
化したところを顕微鏡等で結晶形態を確認し、晶析終了
とする。なお、INaa溶解液には、GN,原料由来の
不純物無機塩類等を含んでも良いが、GNとINの混晶
を生成できる条件に限定される。
晶};テの際、IN含何溶解液は混晶の晶析率を向上さ
せるため、高温で飽和濃度に近いものを使用するのがよ
い。もちろん、IN含有溶解液が高温である場合には、
晶析液の温度が急上昇しないように注意する必要がある
。IN含有溶解液の添加はできるたけゆっくり行なうの
がよい。これは、■N含有水溶液が急冷されて、INと
して晶析し、器壁に付着したり、晶FrF6内に沈降し
てIN過剰の混晶か生成することなどを回避するためで
ある。
また、品tli率向上のために、これらの水溶液にNa
CII,Na  So  ,NH4Ci),24 (NH4)2S04などの塩を加えて塩析をかけ、溶解
度の小さなところで晶析を行なうこともa効てある。
混晶のINとGNの組成を変えるためには、晶tlr温
度を例えば20℃,30℃,40℃,50℃などと変え
ればよく、その温度の共通溶解度に対応する晶析が行な
われ、混晶中の組成を自由に設定することができる。
晶析操作をたとえば30℃以上の温度で行なえばGNの
α品が混晶に変化する。一方、20℃などの低温度で行
なうと、GNはβ品で存在するが、この場合においても
β品が混晶に変化することが確認されており、晶析操作
は同じでよい。
また晶析するGN含有スラリー溶液、IN含有水溶液の
pl1については、これらがジナトリウム塩の領域、す
なわち、GNについてはpH6〜10,INについては
p116〜10の範囲にあれば、特に制限されることな
く混晶を得ることができる。
[作用] 第1図に示すように、INとGNの共通溶解度は、混晶
とGN結晶の共存線として表わされる。
この共存線は、晶Frm度や晶ドi液組成(N a C
ll濃度、IN,GN7fi度など)などで決まる種々
の組成比(I N/GN重量比)をもつ混晶とGN結晶
とが混在する頭域でもある。
晶析液組成を一定とすると、共存線は温度のみに依存し
、ある温度で所定の晶析母液組成となり、このときに晶
析する混晶中のIN/GN重量比はとの混晶をとっても
同じとなる。
従って、本発明によれば、各種晶析組成において、湿度
を一定にして上記操作による晶析を行ない、各温度での
混晶中のI N/GN重量比をとることにより、1二1
的の組成をもつ混晶を温度管理だけで取iリすることが
できる。
このように、共存線上で温度一定とすることにより晶t
T′iN 液の濃度が不変点となることを利用すれば、
従来の混晶の晶析法を抜本的に改良することができる。
[実施例] 以F1本発明を上記不変点を利用した不変点晶析法によ
り行った実施例につき具体的に説明する。
大施例1 GNr品1.00kgを塩化ナトリウム0 . 2 7
 kgを含む1.94kgの水に分散させてGNa品を
折出させ、このスラリーの温度を40℃とした。これに
INO.76kgを70℃で加熱溶解した3.80kg
の塩化ナトリウム水溶液( N a C 0 0.44
kg)を徐々に添加しt二。
GNa品は徐々に混晶に斐化して行き、IN水溶液を加
え終ったときにはGNa品が完全に消失した。これを遠
心分離機で分離し、晶析率58%の混晶をiリた。この
ときの混晶のINとGNの重量は0 . 5 1 kK
でIN/GN重口比(INは、7.5水和物、GNは7
水和物として計算した)は、1.0であった。
この混晶の粉末X線回折を行ない(第2図)、l農縮晶
析法のもの(第3図)と比較した。その結果、本発明に
よる不変点晶析法についても、IN1li独の粉末X線
図(第4図)と同様であり、濃縮晶析法で得られたもの
と同杼の結果が得られた。
実施例2 実施例1において、晶析忍度を種々変えて、混晶中のI
 N/G N重量比をコントロールする検討を行った。
その結果、第5図に示すとおり、晶析温度と混晶のIN
/GN重量比には直線関係がみられ、温度変化により所
望の混晶組成のものが容易に得られることがわかった。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、晶析母液の組成
を厳密に設定することなく、比較的容易な温度管理によ
り所望のIN/GN重量比をもつ混晶を製造することが
でき、母液からINとGNの回収をすることも容易であ
る。また、晶析条件のコントロールも簡単で設碕費も余
りかからないから、INとGNの混晶を低コストで製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の原理を示すGNとINの第5図は
晶IIi温度と混晶のIN/GN重量比との関係を示す
グラフである。なお、IN/GN重量比において、IN
は7.5水和物、GNは7水和物として計算した。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)5′−グアニル酸ジナトリウムと5′−イノシン
    酸ジナトリウムとを水晶析法により晶析して混晶を生成
    させるに際し、5′−グアニル酸ジナトリウムの液底体
    が存在する5′−グアニル酸ジナトリウム含有スラリー
    溶液に5′−イノシン酸ジナトリウム含有水溶液を徐々
    に添加して5′−グアニル酸ジナトリウムと5′−イノ
    シン酸ジナトリウムの混晶を生成させることを特徴とす
    る5′−グアニル酸ジナトリウム・5′−イノシン酸ジ
    ナトリウム混晶の製造方法。
  2. (2)混晶の組成を設定するに際し、5′−グアニル酸
    ジナトリウムと5′−イノシン酸ジナトリウムの共通溶
    解度線図に基づいて晶析温度を選択することを特徴とす
    る請求項1に記載の製造方法。
  3. (3)混晶を製造するに際し、晶析の終点を晶析液中の
    5′−グアニル酸ジナトリウムのα晶若しくはβ晶が消
    失する時点とする請求項1又は2に記載の製造方法。
JP22889989A 1989-09-04 1989-09-04 5′―グアニル酸ジナトリウム・5′―イノシン酸ジナトリウム混晶の製造方法 Expired - Fee Related JP2770470B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003261594A (ja) * 2002-03-07 2003-09-19 Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd 5’−キサンチル酸・2ナトリウム塩の結晶
CN100422324C (zh) * 2006-06-13 2008-10-01 南京工业大学 一种核苷酸的结晶工艺及设备
CN103319557A (zh) * 2013-07-17 2013-09-25 南京工业大学 一种环磷酸腺苷的结晶方法
CN114302888A (zh) * 2019-10-17 2022-04-08 Cj第一制糖株式会社 5’-肌苷酸二钠的分离方法

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