JPH0321405Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、可動可能なフエンス等のコーナー
装置に関するものである。

従来、この種のコーナーは、上下部夫々各別の
軸で取付けられているため、組立作業が繁雑でか
つ破損し易いものであった。またこれに代わるも
のとして実開昭58−57451号公報に開示されたフ
エンス用コーナー接続装置も、従来の上下のコー
ナー部材間に格子材を単に介在させたに過ぎない
もので、組立、強度等において従来のものと大差
がないものである。

そこで、この考案は、上記従来の問題点に鑑み
なされたものであって、隣接するフエンス部材の
コーナーに、双方からの上下に重合するコーナー
体によって上部コーナー部と下部コーナー部を形
成し、上下各コーナー部において両フエンス部材
を連結部材を軸として回動可能に取付け、この連
結部材の上下突出端をカバー部で覆うことによっ
て、組立作業を迅速的確に行うことができ、かつ
堅牢で破損の恐れがなく、外観美麗なフエンス等
のコーナー装置を得ることを目的としたものであ
る。

この考案の構成を図面に示す実施例について以
下詳細に説明する。

第１図乃至第３図は第１実施例であって、１は
連結部材である角柱状の連結軸、２ａは上部コー
ナー部、２ｂは下部コーナー部で、連結軸１の両
端は上部コーナー部２ａおよび下部コーナー部２
ｂに夫々嵌挿されている。上部コーナー部２ｂに
は嵌挿する連結軸１と一体に固定する第１コーナ
ー体３ａと連結軸１を貫通してこれと関係なく回
動できる第２コーナー体４ａを有し、第１コーナ
ー体３ａは基部５ａの一側に円盤状のカバー部６
ａと、その下方に間隔をあいて円盤上の保持片７
ａを突設し、カバー部６ａには連結軸１が嵌合す
る角形の凹部８ａを突設し、一方保持片７ａには
連結軸１が貫通する角形の嵌合孔９ａを形成する
と共に、嵌合孔９ａ内に基部５ａの中空内部を連
通するビス孔１０ａが穿設されれている。また基
部５ａの他側下部にはフエンス１８の上棧１９ａ
を連結するための連結片１１ａを突設すると共
に、該側壁面に上棧１９ａ嵌合用の係合縁１２ａ
を形成する。第２コーナー体４ａは基部１３ａの
一側中央に前記第１コーナー体３ａのカバー部６
ａと保持片７ａとの間の間隙内に嵌挿される円盤
状の軸挿片１４ａを突設し、連結軸１が回動しう
る一方の連結部材貫通挿通部である円孔１５ａが
突設さている。また基部１３ａの他側下部には上
記フエンス１８と隣接するフエンス２０の上棧２
１ａを連結する連結片１６ａを突設すると共に、
該側壁面に上棧２１ａ嵌合用の係合縁１７ａを形
成する。一方下部コーナー部２ｂにも同様に第１
コーナー体３ｂと第２コーナー体４ｂを有し、こ
の第１コーナー体３ｂおよび第２コーナー体４ｂ
は、上部コーナー部２ａの第１コーナー体３ａお
よび第２コーナー体４ａを逆とした形状であっ
て、即ち、第11コーナー体３ｂは基部５ｂの一側
に角形の凹部８ｂを突設したカバー部６ｂと、そ
の上方に角形の嵌合孔９ｂとビス１０ｂを有する
保持片１２ｂが形成されており、また第２コーナ
ー体４ｂも基部１３ｂの一側に円孔１５ｂを穿設
した軸挿片１４ｂと、他側に連結片１６ｂと、係
合縁１７ａが形成されている。

なお、実施例においては第１コーナー体３ａ，
３ｂには連結軸１が回動しないよう固定されてい
るが、第２コーナー体４ａ，４ｂに不動に固定
し、第１コーナー体３ａ，３ｂに回動できるよう
に貫通させてもよい。１９ｂ，２１ｂは下棧を示
す。

このように構成されているので、これれを組立
てるには、上部コーナー部２ａの第１コーナー体
３ａカバー部６ａと保持片７ａの間に第２コーナ
ー体４ａの軸挿片１４ａを嵌入した後、連結軸１
の上端を保持片７ａの嵌合孔９ａ、軸挿片１４ａ
の他方の連結部材貫通用挿通部である円孔１５ｂ
を貫通してカバー部６ａの凹部８ａに嵌合し、ビ
スによって保持片７ａと連結軸１とを固定する。
一方下部コーナー体２ｂも第１コーナー体３ｂと
第２コーナー体４ｂを組合せ、これに連結軸１の
下端をを嵌挿固定する。ついで上下の各第１コー
ナー体３ａおよび３ｂの係合縁１２ａおよび１２
ｂにフエンス１８の上棧１９ａおよび下棧１９ｂ
を嵌合し、連結片１１ａと上棧１９ａ、および連
結片１１ｂと下棧１９ｂを夫々ビスによって固定
する。さらに第２コーナー体４ａおよび４ｂの係
合縁１７ａおよび１７ｂにフエンス２０の上棧２
１ａおよび下棧２１ｂを嵌合し、連結片１６ａと
上棧２１ａ、および連結片１６ｂと下棧２１ｂを
夫々ビスによって固定し、連結軸１をコーナーの
中心軸線に合せ、かつ両フエンス１８および２０
の開閉角度を調節して固定し組立てを完了する。

第４図は第２実施例であって、この実施例にお
いては、第１実施例の一方をフエンスの代りに間
仕切支柱に取付けたもので、第１実施例と略同様
の構造をしているが、ただ上下の各第２コーナー
体４ａ，４ｂの一部の構造を支柱の取付けるため
に変更したものである。即ち、上部コーナー部２
ａの第21コーナー体４ａの基部１３ａの連結片１
６ａをとり除き、下面を開放すると共に、内部に
ビス取付孔３０を設け、間仕切支柱３２の上部に
取付けたＬ形のブラケツト３３に穿設したビス挿
通孔３４にビスを挿入して、第２コーナー体４ａ
とブラケツト３３とを連結する。一方下部コーナ
ー部２の第２コーナー体４ｂの基部１３ｂの連結
片１６ｂおよび係合縁１７ｂをとり除き上面にビ
ス挿通孔３１を設け、間仕切支柱３２の下部に取
付けたＬ形のフラケツト３５に穿設したビス取付
孔３６にビスを挿入して、第２コーナー体４ｂと
フラケツト３５とを連結して、コーナー部と間仕
切支柱とを組立てることができる。

以上、実施例について詳述したように、この考
案は、上部コーナーと下部コーナー部とに連結部
材である連結軸の両端部を呑み込むように嵌挿し
たものであるから、連結軸がコーナー部の回動中
心軸をなすので、コーナー部の中心を簡単に、か
つ確実に合わせることができ、容易にフエンスを
垂直に保持することができる。その上連結軸によ
って上下のコーナー部が堅牢に支持され極めて強
固であって、グラツキ、破損、倒壊等の恐れがな
い。さらにフエンスの切断小口、連結軸のコーナ
ー部との連結部は隠蔽されるので、バラツキがあ
っても外観を美麗に形成することができる等の
種々の優れた効果を生じるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の第１実施例の斜視図、第２
図は同じく縦断側面図、第３図は同じく分解斜視
図、第４図は第２実施例の縦断側面図を示す。 １…連結軸、２ａ…上部コーナー部、２ｂ…下
部コーナー部、３ａ，３ｂ…第１コーナー体、４
ａ，４ｂ…第２コーナー体、６ａ，６ｂ…カバー
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部コーナー部材と下部コーナー部材と上下両
   コーナー部材間に端部を嵌挿して取付られる連結
   部材とからなり、両コーナー部材は、それぞれ第
   １コーナー体と第２コーナー体とを具え、第１、
   第２コーナー体は、ともに、隣接するフエンス体
   への連結部分と、互いに上下に重合する連結部材
   貫通用挿通部を有し、上記コーナー体の上下に重
   合する挿通部のうち、一方に連結部材を不動に保
   持して貫通し、他方に連結部材を回動自在に貫通
   するとともに、連結部材の貫通突出端部を上下方
   向側から覆うカバー部をコーナー体に設けてなる
   フエンス等のコーナー装置。