JPH03211237A - 加工性が優れたCr―Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 - Google Patents
加工性が優れたCr―Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法Info
- Publication number
- JPH03211237A JPH03211237A JP637390A JP637390A JPH03211237A JP H03211237 A JPH03211237 A JP H03211237A JP 637390 A JP637390 A JP 637390A JP 637390 A JP637390 A JP 637390A JP H03211237 A JPH03211237 A JP H03211237A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rolling
- stainless steel
- annealing
- slab
- cast
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 17
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 title claims abstract description 16
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 12
- 238000000137 annealing Methods 0.000 claims abstract description 22
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 22
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims abstract description 20
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 claims abstract description 17
- 239000010959 steel Substances 0.000 claims abstract description 17
- 238000005097 cold rolling Methods 0.000 claims abstract description 13
- 238000009749 continuous casting Methods 0.000 claims abstract description 13
- 238000007711 solidification Methods 0.000 claims abstract description 10
- 230000008023 solidification Effects 0.000 claims abstract description 10
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims abstract description 8
- 238000005554 pickling Methods 0.000 claims abstract description 5
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 claims abstract description 4
- 229910052726 zirconium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 3
- 238000005266 casting Methods 0.000 claims description 14
- 238000005098 hot rolling Methods 0.000 abstract description 13
- 239000000463 material Substances 0.000 abstract description 7
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 abstract 1
- 239000000047 product Substances 0.000 description 16
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 6
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 3
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 description 3
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 2
- 238000002425 crystallisation Methods 0.000 description 2
- 230000008025 crystallization Effects 0.000 description 2
- 239000012467 final product Substances 0.000 description 2
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 2
- 239000004615 ingredient Substances 0.000 description 2
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 2
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 1
- 239000011362 coarse particle Substances 0.000 description 1
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 238000000227 grinding Methods 0.000 description 1
- 238000011835 investigation Methods 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 1
- 150000004767 nitrides Chemical class 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
- 238000009864 tensile test Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B1/00—Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations
- B21B1/46—Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling metal immediately subsequent to continuous casting
- B21B1/466—Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling metal immediately subsequent to continuous casting in a non-continuous process, i.e. the cast being cut before rolling
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metal Rolling (AREA)
- Continuous Casting (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、鋳型が鋳片と同期して移動する、いわゆる同
期式連続鋳造法によって製品厚さに近い厚さの鋳片を鋳
造し、熱間圧延を経ずに直接冷間圧延してCr−Ni系
ステンレス鋼薄板を製造する方法に関する。
期式連続鋳造法によって製品厚さに近い厚さの鋳片を鋳
造し、熱間圧延を経ずに直接冷間圧延してCr−Ni系
ステンレス鋼薄板を製造する方法に関する。
従来、連続鋳造法によってステンレス鋼薄板を製造する
には、鋳型を鋳造方向に振動させながら100肛程度ま
での厚さの鋳片に鋳造し、得られた鋳片の表面手入れを
行ってから、加熱炉で1000℃以上の温度に加熱して
粗圧延機および仕上げ圧延機からなるホットストリップ
ミルで熱間圧延を行うことによって厚さ数闘程度のホッ
トストリップとし、これに冷間圧延を施した後、必要な
焼鈍、酸洗、および調質圧延を行って冷間圧延製品とし
ていた。
には、鋳型を鋳造方向に振動させながら100肛程度ま
での厚さの鋳片に鋳造し、得られた鋳片の表面手入れを
行ってから、加熱炉で1000℃以上の温度に加熱して
粗圧延機および仕上げ圧延機からなるホットストリップ
ミルで熱間圧延を行うことによって厚さ数闘程度のホッ
トストリップとし、これに冷間圧延を施した後、必要な
焼鈍、酸洗、および調質圧延を行って冷間圧延製品とし
ていた。
熱間圧延で得られたホットストリップを冷間圧延する前
に、最終製品に要求される形状(平坦さ)材質(結晶粒
度、機械的性質)、および表面品質(ロービング防止)
を確保するために、強い熱間加工を受けて加工硬化した
状態のホラトス) +Jツブを軟化させるための熱圧板
焼鈍を行うと共に、表面の酸化スケール等の除去するた
めの酸洗と研削を行っていた。
に、最終製品に要求される形状(平坦さ)材質(結晶粒
度、機械的性質)、および表面品質(ロービング防止)
を確保するために、強い熱間加工を受けて加工硬化した
状態のホラトス) +Jツブを軟化させるための熱圧板
焼鈍を行うと共に、表面の酸化スケール等の除去するた
めの酸洗と研削を行っていた。
このような従来のプロセスは、長大な熱間圧延設備で材
料の加熱と加工のために多大なエネルギーを必要とする
ため、生産性の観点からも優れた製造プロセスとは言え
なかった。
料の加熱と加工のために多大なエネルギーを必要とする
ため、生産性の観点からも優れた製造プロセスとは言え
なかった。
また、最終的に得られる薄板製品は、熱間加工中に発達
した集合組織が強く残留しているため、ユーザーにおい
てプレス加工等を行う場合に、この集合組織に起因する
異方性を考慮しなければならない等、製品使用上での制
約も多かった。
した集合組織が強く残留しているため、ユーザーにおい
てプレス加工等を行う場合に、この集合組織に起因する
異方性を考慮しなければならない等、製品使用上での制
約も多かった。
そこで、100mm以上の厚さの鋳片を熱間圧延してホ
ットストリップとするための長大な熱間圧延設備と多大
なエネルギーを必要とせず、かつ熱間加工の集合組織に
起因する製品使用上の制約も解消するために、連続鋳造
過程から熱間圧延過程を経ずに冷間圧延過程に直結させ
たプロセスの開発が進められている。すなわち、従来熱
間圧延で得ていたホットストリップと同等あるいはそれ
に近い厚さの鋳片(薄帯)を連続鋳造し、この薄肉鋳片
を冷間圧延するプロセスである。このようなプロセスは
、例えば「鉄と鋼」第85巻、A197〜A256に特
集された論文に記載されており、連続鋳造の方式として
は、得ようとする鋳片の肉厚が1〜10mm程度の場合
にはツインドラム方式、鋳片肉厚が20〜50mm程度
の場合にはツインベルト方式が検討されている。
ットストリップとするための長大な熱間圧延設備と多大
なエネルギーを必要とせず、かつ熱間加工の集合組織に
起因する製品使用上の制約も解消するために、連続鋳造
過程から熱間圧延過程を経ずに冷間圧延過程に直結させ
たプロセスの開発が進められている。すなわち、従来熱
間圧延で得ていたホットストリップと同等あるいはそれ
に近い厚さの鋳片(薄帯)を連続鋳造し、この薄肉鋳片
を冷間圧延するプロセスである。このようなプロセスは
、例えば「鉄と鋼」第85巻、A197〜A256に特
集された論文に記載されており、連続鋳造の方式として
は、得ようとする鋳片の肉厚が1〜10mm程度の場合
にはツインドラム方式、鋳片肉厚が20〜50mm程度
の場合にはツインベルト方式が検討されている。
しかし、上記の何れの方式の連続鋳造を用いても、熱間
圧延を行わない連続鋳造/冷間圧延プロセス(以下「ス
トリップ連鋳」と略称する)で製造した薄板製品は、従
来の連続鋳造/熱間圧延/冷間圧延プロセス(以下口従
来法」と略称する)で製造した薄板製品(結晶粒度G、
S、 N、 6〜8程度)に比べてかなり細粒組
織であり、伸びが低くなるため、ユーザーにおけるプレ
ス加工等の加工性が低下するという問題があった。この
現象は、例えばrcAMP l5IJ vol、1
,1988.1670〜1705に特集された論文にも
報告されており、その対策として、鋳片を焼鈍すること
によって、鋳片中に残留するδフェライトを消失させる
ことが記載されている。
圧延を行わない連続鋳造/冷間圧延プロセス(以下「ス
トリップ連鋳」と略称する)で製造した薄板製品は、従
来の連続鋳造/熱間圧延/冷間圧延プロセス(以下口従
来法」と略称する)で製造した薄板製品(結晶粒度G、
S、 N、 6〜8程度)に比べてかなり細粒組
織であり、伸びが低くなるため、ユーザーにおけるプレ
ス加工等の加工性が低下するという問題があった。この
現象は、例えばrcAMP l5IJ vol、1
,1988.1670〜1705に特集された論文にも
報告されており、その対策として、鋳片を焼鈍すること
によって、鋳片中に残留するδフェライトを消失させる
ことが記載されている。
本発明者がストリップ連鋳によるCr−Ni系ステンレ
ス鋼薄板製造プロセスを詳細に検討した結果、鋳片に残
存するδフェライトと介在物の存在によって冷間圧延・
焼鈍時の再結晶粒の成長が抑制され、これが最終製品の
細粒組織とそれによる伸びの低下の原因となっているこ
とが明らかになった。残留δフェライトは鋳造後の熱処
理によって消滅させることできる。しかし、介在物は鋳
造以降の工程では制御不可能であり、介在物量を低減す
るためには、鋳造される溶鋼の成分調整が重要であるこ
とが明らかになった。
ス鋼薄板製造プロセスを詳細に検討した結果、鋳片に残
存するδフェライトと介在物の存在によって冷間圧延・
焼鈍時の再結晶粒の成長が抑制され、これが最終製品の
細粒組織とそれによる伸びの低下の原因となっているこ
とが明らかになった。残留δフェライトは鋳造後の熱処
理によって消滅させることできる。しかし、介在物は鋳
造以降の工程では制御不可能であり、介在物量を低減す
るためには、鋳造される溶鋼の成分調整が重要であるこ
とが明らかになった。
ここで、薄肉鋳片を鋳造するストリップ連鋳と厚肉鋳片
を鋳造する従来法とでは、鋳造される鋳片の肉厚が大き
く異なるため凝固時の冷却速度が著しく異なり、それに
伴って凝固中の介在物晶出形態に大きな違いがある。す
なわち、従来法では、凝固冷却速度が10℃/ s e
c程度であり、凝固中に晶出した介在物は凝集し、そ
の多くは浮上分離されて鋼中から除去されるし、鋳片中
に残留するものも大部分は5μm以上の粗大なものであ
り量も少ない。これに対し、ストリップ連鋳では凝固時
の冷却速度が100℃/sec程度あるいはそれ以上と
極めて速いため、凝固中に微細な(1μm以下の)介在
物が多量に晶出し、その多くが凝集せずに鋼中に残留す
る。
を鋳造する従来法とでは、鋳造される鋳片の肉厚が大き
く異なるため凝固時の冷却速度が著しく異なり、それに
伴って凝固中の介在物晶出形態に大きな違いがある。す
なわち、従来法では、凝固冷却速度が10℃/ s e
c程度であり、凝固中に晶出した介在物は凝集し、そ
の多くは浮上分離されて鋼中から除去されるし、鋳片中
に残留するものも大部分は5μm以上の粗大なものであ
り量も少ない。これに対し、ストリップ連鋳では凝固時
の冷却速度が100℃/sec程度あるいはそれ以上と
極めて速いため、凝固中に微細な(1μm以下の)介在
物が多量に晶出し、その多くが凝集せずに鋼中に残留す
る。
このように、ストリップ連鋳による薄肉鋳片から製造し
た薄板製品における細粒組織とそれによる伸びの低下は
、ストリップ連鋳特有の介在物晶出形態に起因している
ため、従来法には無い全く新しい解決策が必要であった
。
た薄板製品における細粒組織とそれによる伸びの低下は
、ストリップ連鋳特有の介在物晶出形態に起因している
ため、従来法には無い全く新しい解決策が必要であった
。
本発明は、厚さ6m以下の薄肉鋳片中に晶出する介在物
量を低減することにより薄板製品の結晶粒径をG、
S、 N、 8以下に制御して、実用上十分な表面品
質(ロービング高さ0.2μm以下)と材質(伸び48
%以上)を確保したCr−Ni系ステンレス鋼薄板を製
造する方法を提供することを目的とする。
量を低減することにより薄板製品の結晶粒径をG、
S、 N、 8以下に制御して、実用上十分な表面品
質(ロービング高さ0.2μm以下)と材質(伸び48
%以上)を確保したCr−Ni系ステンレス鋼薄板を製
造する方法を提供することを目的とする。
上記の目的は、本発明によれば、18%Cr−8%Ni
鋼に代表されるCr−Ni系ステンレス鋼から、鋳型が
鋳片と同期して移動する連続鋳造法によって、厚さ6肛
以下の鋳片を鋳造し、熱間圧延をせずに直接冷間圧延を
行って薄板製品を製造する方法において、鋳造前に溶鋼
中のTi、Nb、Zr5Aji!、REMの含有量が合
計で0.05%以下となるように成分調整を行い、10
0℃/sec以上の凝固冷却速度で薄帯状鋳片に鋳造し
、得られた鋳片を巻き取った後、酸洗してから冷間圧延
し、焼鈍機酸洗を行う最終焼鈍または光輝焼鈍による最
終焼鈍を施した後、圧下率0,5〜1.5%の調質圧延
を行って薄板製品とすることを特徴とする加工性が優れ
たCr−Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法によって達
成される。
鋼に代表されるCr−Ni系ステンレス鋼から、鋳型が
鋳片と同期して移動する連続鋳造法によって、厚さ6肛
以下の鋳片を鋳造し、熱間圧延をせずに直接冷間圧延を
行って薄板製品を製造する方法において、鋳造前に溶鋼
中のTi、Nb、Zr5Aji!、REMの含有量が合
計で0.05%以下となるように成分調整を行い、10
0℃/sec以上の凝固冷却速度で薄帯状鋳片に鋳造し
、得られた鋳片を巻き取った後、酸洗してから冷間圧延
し、焼鈍機酸洗を行う最終焼鈍または光輝焼鈍による最
終焼鈍を施した後、圧下率0,5〜1.5%の調質圧延
を行って薄板製品とすることを特徴とする加工性が優れ
たCr−Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法によって達
成される。
本発明者は、鋳片中の介在物量と鋳造前の溶鋼の脱酸条
件および組成との関係を詳細に調査した結果、51−M
n脱酸はA1脱酸、T1脱酸、REM脱酸に比べて介在
物量が少ないこと、また溶鋼中にZr5Nbが存在する
と介在物量が増加することを見出した。更に、第1図に
示すように、鋳造前の溶鋼中のTi5Nb、Zr、AI
、REMの含有量を合計で0.05%以下とすることに
より、冷間圧延・焼鈍後の結晶粒度(G、S、 N、
’)が8以下になり、良好な材質が得られることを見出
した。
件および組成との関係を詳細に調査した結果、51−M
n脱酸はA1脱酸、T1脱酸、REM脱酸に比べて介在
物量が少ないこと、また溶鋼中にZr5Nbが存在する
と介在物量が増加することを見出した。更に、第1図に
示すように、鋳造前の溶鋼中のTi5Nb、Zr、AI
、REMの含有量を合計で0.05%以下とすることに
より、冷間圧延・焼鈍後の結晶粒度(G、S、 N、
’)が8以下になり、良好な材質が得られることを見出
した。
一方、介在物量の減少に伴って鋳片のγ粒径が大きくな
ると薄板製品にロービングが発生するため、調質圧延に
よってロービングの発生を抑制する必要がある。第2図
に示すように、ロービング高さを実用上問題にならない
0.2μm以下に抑えるためには、調質圧延を圧下率0
.5%以上で行う必要がある。しかし、薄板製品の伸び
を実用上必要な48%以上に確保するためには、調質圧
延の圧下率を1.5%以下にする必要がある。
ると薄板製品にロービングが発生するため、調質圧延に
よってロービングの発生を抑制する必要がある。第2図
に示すように、ロービング高さを実用上問題にならない
0.2μm以下に抑えるためには、調質圧延を圧下率0
.5%以上で行う必要がある。しかし、薄板製品の伸び
を実用上必要な48%以上に確保するためには、調質圧
延の圧下率を1.5%以下にする必要がある。
なお、第1図ふよび第2図の実験は以下のように行った
。
。
鋳片成分を厳密に制御するために、原料は純度の高い合
金および電解金属を用い、更に微量成分0)l響を調ヘ
ルためにTi5AISNbSZr。
金および電解金属を用い、更に微量成分0)l響を調ヘ
ルためにTi5AISNbSZr。
REMを一種または複合して添加し、(Ti+Af+Z
r+Nb+REM)=0〜0.25%の範囲で含有する
SUS 304鋳片(幅10 QmmX板厚1則)を実
験室規模の双ロール連続鋳造機で鋳造した。鋳片を12
00℃×120秒HAした後、デスケーリングした。そ
の後、冷間圧延(1,0→0− 3 mmt+冷間圧延
率70%)および最終焼鈍(1170℃X20秒)を行
ってから、G、 S。
r+Nb+REM)=0〜0.25%の範囲で含有する
SUS 304鋳片(幅10 QmmX板厚1則)を実
験室規模の双ロール連続鋳造機で鋳造した。鋳片を12
00℃×120秒HAした後、デスケーリングした。そ
の後、冷間圧延(1,0→0− 3 mmt+冷間圧延
率70%)および最終焼鈍(1170℃X20秒)を行
ってから、G、 S。
N、を調べた結果を第1図に示した。なお、(Ti+A
i+Zr+Nb+REM)=0.03%含有する鋳片に
ついては、最終焼鈍の後、調質圧延(調質圧延率0〜1
.8%で変化)を行った状態で、ロービングおよびL方
向の伸びを測定した結果を第2図に示した。
i+Zr+Nb+REM)=0.03%含有する鋳片に
ついては、最終焼鈍の後、調質圧延(調質圧延率0〜1
.8%で変化)を行った状態で、ロービングおよびL方
向の伸びを測定した結果を第2図に示した。
本発明は、凝固時に晶出する微細な酸化物、窒化物等の
介在物量を低減して冷間圧延・焼鈍時の結晶粒成長を促
進すると共に、この粒成長によるロービングの発生を適
正な圧下率の調質圧延で抑制することによって、実用上
十分な表面品質と材質(伸び)とを兼備したCr−Ni
系ステンレス鋼薄板を製造することができる。
介在物量を低減して冷間圧延・焼鈍時の結晶粒成長を促
進すると共に、この粒成長によるロービングの発生を適
正な圧下率の調質圧延で抑制することによって、実用上
十分な表面品質と材質(伸び)とを兼備したCr−Ni
系ステンレス鋼薄板を製造することができる。
本発明の方法によれば、鋳片中の残留フェライトを消失
させるための焼鈍や冷間圧延の焼鈍を高温長時間で行う
必要がないので、生産性および製造コストの面で極めて
有利である。
させるための焼鈍や冷間圧延の焼鈍を高温長時間で行う
必要がないので、生産性および製造コストの面で極めて
有利である。
以下に、実施例によって本発明を更に詳細に説明する。
第1表に示す18%Cr−8%Niステンレス鋼を基本
組成とする各種のオーステナイト系ステンレス鋼を溶製
し、溶鋼中のTi、Nb、Zr。
組成とする各種のオーステナイト系ステンレス鋼を溶製
し、溶鋼中のTi、Nb、Zr。
A1、REMの量が合計で0.05%以下となるように
成分調整を行った。この溶鋼を内部水冷式のツインドラ
ム方式の連続鋳造機によって厚さ3mm、幅100mm
の鋳片に鋳造し、この鋳片に2次冷却を行い400℃で
巻き取ってコイルとした。
成分調整を行った。この溶鋼を内部水冷式のツインドラ
ム方式の連続鋳造機によって厚さ3mm、幅100mm
の鋳片に鋳造し、この鋳片に2次冷却を行い400℃で
巻き取ってコイルとした。
このコイルを焼鈍、酸洗し、0.6mmまで冷間圧延し
た後、焼鈍、酸洗してから、1.0%の圧下率で調質圧
延して薄板製品とした。
た後、焼鈍、酸洗してから、1.0%の圧下率で調質圧
延して薄板製品とした。
比較のために、Ti、Nb5ZrSA1、REMの含有
量の合計が0.05%を超える溶鋼から、実施例と同様
の手順で薄板製品を製造した。
量の合計が0.05%を超える溶鋼から、実施例と同様
の手順で薄板製品を製造した。
実施例および比較例の薄板製品サンプルについて結晶粒
度測定、引張試験、およびロービング高さ測定を行った
結果を第2表にまとめて示す。
度測定、引張試験、およびロービング高さ測定を行った
結果を第2表にまとめて示す。
本発明に従って製造したサンプルA−Cは、結晶粒度
(G。
S。
N。
)
が8以下であり、
伸び、
表面品質
(ロービング高さ)
ともに良好であった。
第
表
本表面性状の評価はロービング高さが0.2μm以下の
ものを○ (合格) とした。
ものを○ (合格) とした。
以上説明したように、本発明によれば、鋳造過程から熱
間圧延を経ずに直接冷間圧延過程を行う連続鋳造による
製造方法において、鋳片中に晶出する介在物量を低減す
ると共に調質圧延を最適化することにより、熱間圧延を
行う従来法と同等の実用上十分な表面品質および材質の
Cr−Ni系ステンレス鋼薄板を製造することができる
。これにより、100M程度までの厚肉鋳片を熱間圧延
していた従来の方法に比べて、製造コストを著しく低減
した、極めて高い生産性のCr−Ni系ステンレス鋼薄
板の製造方法が実現される。
間圧延を経ずに直接冷間圧延過程を行う連続鋳造による
製造方法において、鋳片中に晶出する介在物量を低減す
ると共に調質圧延を最適化することにより、熱間圧延を
行う従来法と同等の実用上十分な表面品質および材質の
Cr−Ni系ステンレス鋼薄板を製造することができる
。これにより、100M程度までの厚肉鋳片を熱間圧延
していた従来の方法に比べて、製造コストを著しく低減
した、極めて高い生産性のCr−Ni系ステンレス鋼薄
板の製造方法が実現される。
第1図は、鋳片のT1、A1、Nb5Zr、REM合計
含有量と薄板製品の結晶粒度との関係を示すグラフ、お
よび 第2図は、調質圧延の圧下率と薄板製品のロービング高
さおよび伸びとの関係を示すグラフである。 第 図
含有量と薄板製品の結晶粒度との関係を示すグラフ、お
よび 第2図は、調質圧延の圧下率と薄板製品のロービング高
さおよび伸びとの関係を示すグラフである。 第 図
Claims (1)
- 1、18%Cr−8%Ni鋼に代表されるCr−Ni系
ステンレス鋼から、鋳型が鋳片と同期して移動する連続
鋳造法によって、厚さ6mm以下の鋳片を鋳造し、熱間
圧延をせずに直接冷間圧延を行って薄板製品を製造する
方法において、鋳造前に溶鋼中のTi、Nb、Zr、A
l、REMの含有量が合計で0.05%以下となるよう
に成分調整を行い、100℃/sec以上の凝固冷却速
度で薄帯状鋳片に鋳造し、得られた鋳片を巻き取った後
、酸洗してから冷間圧延し、焼鈍後酸洗を行う最終焼鈍
または光輝焼鈍による最終焼鈍を施した後、圧下率0.
5〜1.5%の調質圧延を行って薄板製品とすることを
特徴とする加工性が優れたCr−Ni系ステンレス鋼薄
板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP637390A JP2768527B2 (ja) | 1990-01-17 | 1990-01-17 | 加工性が優れたCr―Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP637390A JP2768527B2 (ja) | 1990-01-17 | 1990-01-17 | 加工性が優れたCr―Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03211237A true JPH03211237A (ja) | 1991-09-17 |
JP2768527B2 JP2768527B2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=11636574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP637390A Expired - Fee Related JP2768527B2 (ja) | 1990-01-17 | 1990-01-17 | 加工性が優れたCr―Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2768527B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113042527A (zh) * | 2021-03-23 | 2021-06-29 | 山西太钢不锈钢精密带钢有限公司 | 高强度高塑性极薄精密不锈钢箔材及其生产方法 |
-
1990
- 1990-01-17 JP JP637390A patent/JP2768527B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113042527A (zh) * | 2021-03-23 | 2021-06-29 | 山西太钢不锈钢精密带钢有限公司 | 高强度高塑性极薄精密不锈钢箔材及其生产方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2768527B2 (ja) | 1998-06-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH03100124A (ja) | 表面品質の優れたCr―Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 | |
KR950005320B1 (ko) | 표면품질과 가공성이 우수한 크롬-니켈계 스텐레스강 박판의 제조방법 | |
US5030296A (en) | Process for production of Cr-Ni type stainless steel sheet having excellent surface properties and material quality | |
JPH0730406B2 (ja) | 表面品質と材質が優れたCr−Ni系ステンレス薄鋼板の製造法 | |
EP0378705B2 (en) | PROCESS FOR PRODUCING THIN Cr-Ni STAINLESS STEEL SHEET EXCELLENT IN BOTH SURFACE QUALITY AND QUALITY OF MATERIAL | |
JPH03211237A (ja) | 加工性が優れたCr―Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 | |
JP2695858B2 (ja) | 加工性の良好なオーステナイト系ステンレス鋼薄板の製造方法 | |
JPS62161919A (ja) | 硬質かつ絞り加工性に優れる異方性の小さい缶用薄鋼板の製造方法 | |
JPH02263931A (ja) | 表面品質が優れたCr―Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 | |
JPH0730405B2 (ja) | 表面品質が優れたCr―Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 | |
JPH02263930A (ja) | 表面品質が優れたCr―Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 | |
JPH02133529A (ja) | 表面品質が優れたCr―Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 | |
JPH0670253B2 (ja) | 表面品質と材質が優れたCr−Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 | |
JPH03211236A (ja) | 表面品質と材質が優れたCr―Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 | |
JPH03204102A (ja) | 薄板製造方法 | |
JP2730802B2 (ja) | 加工性の優れたCr−Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 | |
JP2784026B2 (ja) | 表面品質が優れたCr―Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 | |
JPH0559446A (ja) | 表面品質と加工性の優れたCr−Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 | |
JPH07195103A (ja) | 薄肉鋳片による鋼板の製造方法 | |
JPH02267225A (ja) | 表面品質が優れたCr―Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 | |
KR930000089B1 (ko) | 표면품질과 재질이 우수한 Cr-Ni계 스테인레스강 시이트의 제조방법 | |
JPH04210424A (ja) | 加工性の優れたCr−Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 | |
JPH02263929A (ja) | 表面品質が優れたCr―Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法 | |
JPH03107427A (ja) | 機械的性質と表面性状が優れたCr―Ni系ステンレス鋼板の製造方法 | |
JPH04333347A (ja) | 耐食性と加工性に優れるステンレス鋼薄鋳片の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |