JPH03209067A - 金属製のこ歯形ガスケット及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、たとえば火力，化学プラントなどの配管フラ
ンジの接続部や、仕切弁の弁箱と弁ぶたの接続部等に使
用される金属製のこ歯形ガスケット及びその製造方法に
関する。

（従来の技術） 従来、この種の金属製のこ歯形ガスケットとしてはたと
えば第４図に示すようなものがある。このガスケット１
００は使用される２部材の静止固定面１１２の形状に応
じて、材料の金属板をリング状等に打抜き、その後ガス
ケット本体１．００表面に第４図に示されるようなのこ
歯形突起１１１を切削加工により形成するものである．
そして、このようにのこ歯形突起１１１を形成すること
により、静止固定面１１２との接触面積を小さくし、小
さな締付力により十分なシール効果を得ようとしている
。

（発明が解決しようとする課題） しかし、従来技術にあっては、上述のとおりのこ歯形突
起１１１を切削加工によって加工しているために、製作
上多大の工程数を要すると共に製品が高価なものとなり
、また製品個々のバラツキが大きく製品管理も大変であ
った． さらに、製品の厚み寸法を許容値内とするためは、第４
図に示されるように、最終工程においてのこ歯形突起１
１１の山頂部１１１ａを削り、フラットな面とすること
が避けられない．その結果、フラットな面にて流体をシ
ールすることになり、面圧不足による洩れのおそれが生
じる．そして、この洩れを防止すべく面圧を上げようと
すると、過大な締付荷重が必要となり、フランジやボル
ト等の破損につながる危険性を有している。

以上説明したように、のこ歯形のガスケットとは静止固
定面との接触面積を小さくし、小さな締付圧により十分
なシール効果を得ようとして考案されたにも拘わらず、
十分なシール効果が得られず、そして製作がめんどうで
高価な製品となる、という問題があった． 本発明は上記した従来技術の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところはのこ歯の山頂部に
丸みを設けることにより、シール面との接触面積を小さ
くし、小さな締圧力により十分なシール効果を得ること
ができる金属製のこ歯形ガスケットを提供すること及び
このガスケットをブレス加工手段を用いることにより容
易に製造することを可能とした製造方法を提供すること
にある． （課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明にあっては、２部材
の静止固定面間に介装される金属製ガスケット本体表面
に、断面のこ歯形状の突起を形成した金属製のこ歯形ガ
スケットにおいて、前記のこ歯形状の突起の山頂部に丸
みを設けたことを特徴とする． また、本発明の金属ガスケットの製造方法は、金属板を
概略形状に打抜く第１工程と、ブレスにて金属板表面に
山頂部に丸みのあるのこ歯形状突起を成形する第２工程
とから成る． 上記第１工程と第２工程は同時に行なうことが効果的で
ある。

（作　用） 而してのこ歯形状の突起の山頂部の丸みが静止固定面に
線接触するため、シール力が増大し、小さな締付力によ
って十分にシール機能を発揮し、流体の洩れを防止する
ことができる． （実施例） 以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明する．第１
図（ａ）．（ｂ）は、本発明の実施例に係る仕切弁に使
用される金属製のこ歯形ガスケットを示している．本実
施例のガスケットは外径５０ｍｍ，内径３６ｎ＋ｍのリ
ング状部材であり、厚さは２８ｍｍである．このガスケ
ットを半径方向で切った断面図を第１図（ａ）に示し、
第１図（ａ）の一部拡大図を第１図（ｂ）に示している
． 第１図（ａ）において、ｌはのこ歯形ガスケットの本体
でありリング形状をしている．このガスケット本体１の
上面と下面にはそれぞれ同心円状にのこ歯形状突起２が
複数形成されている。そして、のこ歯形状突起２の山頂
部３を拡大した第１図（ｂ）でも明らかなように、山頂
部３には丸みを設けてある．この丸みは小さいほどシー
ル効果が増すため、できる限り小さくすることが望まし
い。ただし、山頂部３が尖状となるとシール面を傷つけ
ることになるので、支障のない範囲で丸みを小さくする
． また、丸みを大きく取り波形の形状とした場合でも従来
の金属製のこ歯形ガスケットに比較すると十分なシール
効果が発揮される． そして、上記のこ歯形状突起２山頂部３の丸みは、例え
ば円孤の一部を利用することにより形成することができ
るが、これに限定されるも．のでなく、シール面との点
接触を維持できる丸みであればその形は問わない． また、第１図（ａ）　．　（ｂ）においてはのこ歯形状
突起２の山形を左右対象の形状としているが、これに限
定されるものでなく例えば第２図のように静止固定面に
当接する山頂部４が丸みを有していれば、のこ歯形状突
起２は非対称の形状でもよい。

上記構成の金属製のこ歯形ガスケットは、例えば第３図
に示される仕切弁の弁ぶた１０と弁箱１１の間に装置さ
れる．そして、のこ歯形突起１の山頂部３の丸みが静止
固定面に線接触をするので小さい締付力で十分なシール
効果を発揮する。

したがって締め付け用のボルトｌ２に過大な荷重を加え
ることもないので破損のおそれが生じることもない。

なお、のこ歯形状突起２の形を第２図に示すような形に
したときは、紙面において右側から、流体の圧力Ｐが加
わるようにすることで、より一層のシール効果が期待で
きる。

次に、上述した本発明ののこ歯形ガスケットの製造方法
について説明する。従来のこ歯形状突起の成型を切削加
工により行っていたため、のこ歯形状突起の山頂部３を
フラットな面とせざるを得なかったが、以下の方法によ
り上述した山頂部３に丸みを設けたガスケットの製造を
可能としたものである。

まず、第１工程として、完成した製品となるガスケット
と同等もしくは少し厚めの材料用の金属板をブレス加工
機により概略の形状に打抜く。この形状はガスケットの
静止固定面に対応して定められる．すなわち上述した実
施例のように円形のリング状とすることや、四角形、多
角形のリング状とすることもできる。また材料用の金属
板としては、従来金属製のこ歯ガスケットに使用されて
いたものが、そのまま使用可能で、例えば炭素鋼．ステ
ンレス鋼等が使用される． 次に、上記第１工程で打抜かれたガスケット本体に第２
工程でブレス型にてのこ歯形状突起を形成する．このブ
レス型には、のこ歯形状突起の山頂部に対応する部位に
丸みが設けてある．而してブレス型でブレスされたのこ
歯形状突起の山頂部は丸みが形成されることになる。こ
のブレス型は公知の手段で作成でき、山頂部の丸みにつ
いては上述した実施例のように、左右対称の山形として
もよいし、非対称とすることもできる。

以上説明したような製造方法によるならば、容易にのこ
歯形状突起の山頂部に丸みを設けた金属製のこ歯形ガス
ケットの製造ができる。そして製造される製品も均一化
される。

なお、装置を組合せて、第１工程と第２工程を同時期に
行なわせることも可能で、この場合は作製時間の短縮に
もなる。

（発明の効果） 本発明は以上の構成および作用から成るもので、金属製
のこ歯形ガスケットのこ歯形状突起の山頂部に丸みを設
けることにより、従来のガスケットがシール面に面接触
で多大の締付力を要したのに対し、シール面に線接触す
ることになり、小さな締付力により十分なシール効果が
期待できる。

そして、締付力が小さくてすむことから、締付力が充分
とれないボルト等でも使用が可能となり、また多大の締
付力によるボルトの破損等の問題も生じない。

さらに、従来のこ歯形状突起の形成は切削加工によった
ため、山頂部をフラットな面とせざるを得なかったが、
ブレス加工手段を採用することにより、山頂部に丸みを
設けたのこ歯形ガスケットの提供が可能となった。そし
て製造される製品は大量生産が可能で、品質も均一とす
ることができる。そのため安価にて提供することができ
、品質管理も容易となる．

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）は本発明の実施例に係る金属製のこ歯形ガ
スケットを半径方向に切った断面図、第１図（ｂ）は第
１図（ａ）の一部拡大図、第２図は他ののこ歯形状の例
を示す図、第３図は第１図（ａ）の実施例を仕切弁に適
用した例を示す図、第４図は従来ののこ歯形ガスケット
を示す図である。 符号の説明 １・・・ガスケット本体　２・・・のこ歯形状突起３・
・・山頂部　　　　１０・・・弁ぶた１１・・・弁箱　
　　　　ｌ２・・・締付ボルト弔 Ｉ 図 （Ｏ） 第 １ 図（ｂ） 第 ２ 図 第３ 図 第 ４ 図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）２部材の静止固定面間に介装される金属製ガスケ
   ット本体表面に、断面のこ歯形状の突起を形成した金属
   製のこ歯形ガスケットにおいて、 前記のこ歯形状の突起の山頂部に丸みを設けたことを特
   徴とする金属製のこ歯形ガスケット。
2. （２）金属板を概略形状に打抜く第１工程と、ブレスに
   て金属板表面に山頂部に丸みのあるのこ歯形状突起を成
   形する第２工程とから成る金属製のこ歯ガスケットの製
   造方法。
3. （３）第１工程と第２工程を同時に行なうことを特徴と
   する請求項２に記載の金属製のこ歯形ガスケットの製造
   方法。