JPH0320863Y2 - - Google Patents

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JPH0320863Y2
JPH0320863Y2 JP1984172479U JP17247984U JPH0320863Y2 JP H0320863 Y2 JPH0320863 Y2 JP H0320863Y2 JP 1984172479 U JP1984172479 U JP 1984172479U JP 17247984 U JP17247984 U JP 17247984U JP H0320863 Y2 JPH0320863 Y2 JP H0320863Y2
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monitor
friction sliding
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pedestal
monitor body
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、デイスプレイモニタの画面角度調
整装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、デイスプレイモニタの画面を見やすい適
切な傾斜角度に調整するため、台座に傾斜角度の
調整ができる機構が設けられている。第11図は
その一例であつて、図において、100はデイス
プレイモニタ本体(以下、単に「モニタ本体」と
いう)、200はこのモニタ本体100を載置す
る台座で、モニタ本体100の下部には脚部10
0aが設けられており、この脚部100aの下端
部には円弧状の支持部100bが形成されてい
る。一方、台座200には上記支持部100bを
受ける円弧状の凹部200aが設けられている。
そして、モニタ本体100をXあるいはY方向か
ら動かして支持部100bを凹部200a上を摺
動させることにより、モニタ本体100の自重に
よる凹部200a上の滑り摩擦によつてモニタ本
体100の画面を所望の傾斜角度に調整できるよ
うになつている。
[考案が解決しようとする問題点] 従来のデイスプレイモニタの画面角度調整装置
は以上のように構成されているが、支持部100
bと凹部200aの円弧面は、モニタ本体100
自体の全自重を受ける摩擦面であり、かつモニタ
本体100を安定して保持する面でもあるから、
半径を大きくした広い円弧面を必要とする。
したがつて、傾斜角度調整時には、モニタ本体
100の下部前後をX,Yの方向から大きな力で
押して移動しなければならず、意図する傾斜角度
調整の設定がしにくく、操作性が著しく悪いとい
う欠点があつた。
この対策として、従来より、モニタ本体と台座
との間に、モニタ本体の回動範囲にわたつての平
均値としての回転力を付与するコイルバネを設
け、このコイルバネの反力によりモニタ本体の回
転力を支持する角度調整装置がある。しかし、こ
の従来装置においては、上記コイルバネのばね力
がモニタ本体の平均値の回転力を付与するもので
あるため、モニタ本体の傾斜角度が大きく傾いた
場合に、モニタ本体の自重とばね力との差の分だ
け操作力を大きくする必要が生じる。したがつ
て、操作性が十分に改善されていない。
この考案は上記従来の欠点を除去するためにな
されたもので、常に一定の軽い力で容易に傾斜角
度を調整することができ、操作性のきわめて良好
なデイスプレイモニタの画面角度調整装置を提供
することを目的としている。
[問題点を解決するための手段] この考案は、モニタ本体と台座との間に設けら
れた摩擦摺動部と、この摩擦摺動部への押圧力を
上記モニタ本体の傾斜角度に対応して変化させる
ことにより、上記摩擦摺動部の静止摩擦力を上記
モニタ本体の自重分力の変化に同期して増減させ
る押圧機構を備えたものである。
[作用] この考案においては、画面の傾斜角度を調整す
る場合、その傾斜角度に応じて変化する摩擦摺動
部における自重分力の変化に静止摩擦力が追随す
るので、いかなる傾斜角度に設定しようとも、モ
ニタ本体に加える力は常に一定でよく、しかも、
設定後はモニタ本体は傾斜角度にかかわらず同一
の安定状態に保持される。
[実施例] 以下、この考案の実施例を図面にしたがつて説
明する。
第1図はこの考案によるデイスプレイモニタの
画面角度調整装置の実施例の側面図、第2図はそ
の外観図、第3図は第1図のA−A断面図、第4
図は第1図のB−B断面図をそれぞれ示してい
る。図において、1はデイスプレイモニタ本体
(以下、単に「モニタ本体」という)、2はモニタ
本体1を載置するための台座で、モニタ本体1と
台座2にはそれぞれコ字形の金属片3、金属片4
が固着されており、これらの金属片3,4は支持
軸5によつて連結されており、金属片3が金属片
4に対して回動可能となつており、金属片3,4
および支持軸5で回転支持部を構成している。こ
こで、金属片3はモニタ本体1を前方向一杯の傾
斜角度にしたとき、モニタ本体1の重心6の真下
に支持軸5がくるように固定されており、また、
金属片4は転倒角度等を考慮した台座2の上面前
方に固定される。7は角度調整機構を意匠的に覆
うケース、8は支持軸5と適当な距離をおいてモ
ニタ本体1と台座2との間に設けられた摩擦摺動
部である。
つぎに、摩擦摺動部8の詳細を第4図および第
5図を参照しながら説明する。9はL字形に屈曲
された基板で、その垂直片からは丸棒10が面に
垂直に延出している。11はコイルバネ、12は
左側の面が垂直な平面で、右側の面が後で説明す
る計算式によつて算出されるβなる角度をもつ右
下がりの斜面13を有するナイロンワツシヤ、1
4は斜面13と対向するように同様にβなる角度
の斜面を左側に有し、垂直な平面を右側に有する
摩擦摺動板である。なお、この実施例では、主
に、上記コイルバネ11と、ナイロンワツシヤ1
2の斜面13と、摩擦摺動板14の斜面とから押
圧機構が構成されている。摩擦摺動板14の上記
両側の面には潤滑剤が塗布されている。15は摩
擦摺動板14に設けられた長穴で、支持軸5を原
点とした円弧状に形成されている。16は平板の
ナイロンワツシヤ、17はL字形に屈曲され、そ
の垂直片に丸穴17aを有する金属板、18はE
リングである。
上記丸棒10に、コイルバネ11、ナイロンワ
ツシヤ12、摩擦摺動板14、ナイロンワツシヤ
16、金属板17を順次挿入し、丸棒10の先端
部にEリング18を止着することにより、各部品
は丸棒10に抜け止めされて保持される。そし
て、基板9および金属板17は台座2に、また摩
擦摺動板14はモニタ本体1にそれぞれネジ等の
手段により固定される。
つぎに、上記構成について、計算式を用いてさ
らに詳しく説明する。
支持軸5(点a)の真上にモニタ本体1の重
心6がある場合(第6図) 第6図において、 m:ab間の距離 n:ac間の距離 W:モニタ本体1の重さ Wa:Wの線abと垂直な成分 Wb:Wの線abと平行な成分 F:モニタ本体1を静止させるに必要な摩擦摺
動部8の点cにおける力 を表わすものとし、モーメントのつりあいを考え
ると、次式が成立する。
m・wa=m・F ∴F=m/nwa… (1) またはwaは、 wa=W sin0=0… (2) (2)式を(1)式に代入すると、 F=0 ゆえに、支持軸5(点a)の真上にモニタ本体
1の重心6(点b)がある場合には、モニタ本体
1を静止させるために必要な摩擦摺動部8の点c
での力は0である。
モニタ本体1の重心6(点b)が支持軸5
(点a)よりも後方にθ〔rad〕傾いた線上にあ
る場合(第7図) 第7図より、このときのwaは wa=W sinθ… (3) (3)式を(1)式に代入すると、 F=m/nW sinθ… (4) したがつて、重心6が後方にθ〔rad〕傾いた
ときにつりあいをとるには、摩擦摺動部8の点c
に(4)式を満足する力が必要になる。
つぎに、第8図のように、点cにおいてコイル
バネの荷重を用いた摩擦摺動部を形成し、上記F
の力に相当する静止摩擦力によつてモニタ本体を
静止固定させるものとし、 P:バネ荷重 μ:摩擦面の静止摩擦係数 とすると、第8図より次式が成立する。
F≦2μP… (5) (4)式を(5)式に代入すると、 m/nWsinθ≦2μP ∴P≧mWsinθ/2μn… (6) ゆえに、モニタ本体1をθ〔rad〕傾けたとき
静止固定させるためには、摩擦摺動部8の点cに
おいて(6)式を満足するコイルバネの荷重が必要と
なる。
重心6(点b)が支持軸5(点a)上よりθ
〔rad〕の傾きの間で移動する場合 この場合には、コイルバネ11のたわみを重心
6の移動によつて生じる分力waに同期させて変
化させ、それによつてバネ荷重Pを増減すること
で、モニタ本体1は常に同じ状態で静止固定でき
る。この原理を第9図および第10図を参照して
説明する。
第9図において、コイルバネ11のたわみは重
心6が支持軸5(点a)上にあるとき0とし、θ
〔rad〕傾いたときδとする。また、コイルバネ
11のバネ定数をkとすると、 P=kδ… (7) 一方、第10図において重心6が0からθ
〔rad〕傾くと、摩擦摺動板14はτだけ摺動す
る。
したがつて、第10図より、 τ=θ/2π・π・2n=θn… (8) つぎにδは第9図より、 δ=τ tanβ… (9) (9)式に(8)式を代入すると、 δ=θn tanβ… (10) (7)式に(10)式を代入すると、 P=k・θn tanβ… (11) したがつて、重心6が0からθ〔rad〕傾いた
とき、摩擦摺動部8の点cに(11)式を満足する
ような荷重を加えることにより、モニタ本体1は
静止固定されるから、(6)式に(11)式を代入する
と、 k・θt tanβ≧mW sinθ/2μn ∴ tanβ≧mW sinθ/2μnkθn ≧mW/2μkn2・sinθ/θ…(12)
ここで、モニタ本体1を傾けるのはせいぜい0
≦θ≦π/6〔rad〕程度であるから、sinθ/θ≒
1と近似できる。したがつて、(12)式は、 tanβ≧mW/2μkn2 ∴β=tan-1mW/2μkn2… (13) ゆえに、摩擦摺動板14に(13)式を満足する
βなる角度の斜面を設定すれば、重心6の移動に
よつて生じる点bでの分力waの変化に同期して、
摩擦摺動部8におけるモニタ本体1を静止固定さ
せるための静止摩擦力を増減することができる。
したがつて、オペレータがモニタ本体1の前頭
部を把持して前後方向に動かして画面を最も見や
すい角度に設定する場合、その力は常に一定の軽
い力でよく、調整のための操作がきわめて楽にな
る。また、設定後はモニタ本体1は傾斜角度にか
かわらず同一の安定状態に保持される。
なお、上記実施例では、回転支持部を、モニタ
本体をその画面が最大角度下向きとなる姿勢にし
たときの重心の真下に配設したが、厳密に真下で
ある必要はなく、その近傍に配設されていればよ
い。
[考案の効果] 以上のように、この考案によれば、きわめて小
さな力でデイスプレイモニタの画面を適切な角度
に調整することができ、調整後もモニタ本体を常
に一定の静止状態に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案によるデイスプレイモニタの
画面角度調整装置の実施例を示す側面図、第2図
はその外観図、第3図は第1図のA−A断面図、
第4図は第1図のB−B断面図、第5図は摩擦摺
動部の分解斜視図、第6図は重心が支持軸上にあ
る場合の作用を説明するための側面図、第7図は
重心がθの角度傾いた場合の作用を説明するため
の側面図、第8図はバネ荷重によつてモニタ本体
を静止させるに必要な摩擦力を得る原理を説明す
るための図、第9図は摩擦摺動部の作用を数式で
説明するための正面図、第10図はその側面図、
第11図は従来のデイスプレイモニタの画面角度
調整装置を示す側面図である。 1……モニタ本体、2……台座、5……支持
軸、8……摩擦摺動部。なお、図中、同一符号は
同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 台座と、この台座の上に載せられるデイスプレ
    イモニタ本体の間の画面寄りの位置に配設され当
    該モニタ本体の画面を上下方向に回転可能に支持
    する回転支持部と、この回転支持部より後寄りの
    位置に配設された摩擦摺動部とを備え、上記回転
    支持部は当該モニタ本体をその画面が最大角度下
    向きとなる姿勢にしたときの重心の真下もしくは
    その近傍に配設されており、上記摩擦摺動部は当
    該モニタ本体の下面に固着された上方向に開く斜
    面が形成されている摩擦摺動板と、当該台座の上
    面に横向きに支持され上記摩擦摺動板の斜面に横
    方向から押圧力を加えているコイルバネとで構成
    されてなるデイスプレイモニタの画面角度調整装
    置。
JP1984172479U 1984-11-14 1984-11-14 Expired JPH0320863Y2 (ja)

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JP1984172479U JPH0320863Y2 (ja) 1984-11-14 1984-11-14

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JP1984172479U JPH0320863Y2 (ja) 1984-11-14 1984-11-14

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JPS6188190U JPS6188190U (ja) 1986-06-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4984468B2 (ja) * 2005-09-26 2012-07-25 ブラザー工業株式会社 電子機器
JP5502974B2 (ja) * 2012-12-05 2014-05-28 株式会社東芝 テレビ装置、スタンド、および電子機器

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5853803U (ja) * 1981-10-06 1983-04-12 マツダ株式会社 自動車用エンジンのオイルパン

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