JPH0320654Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は家具調堀炬燵に関する。

〔従来技術及び課題〕

近時、ヒータを使用しない夏場は、櫓を座卓と
して使用可能な家具調堀炬燵が使用されている
が、炉箱内に櫓や框等を収納する際、櫓で以て櫓
の上に来る予備畳等の重量物を支持させる必要
上、櫓の脚部に内框を取り付けて頑丈な構造とす
る必要があり、その為に櫓を内框と分離して座卓
として使用することができないという欠点を有し
ていた。

本考案の目的は、上記従来の堀炬燵の欠点を解
消し、櫓・框の収納炉箱内への収納時、櫓を内框
から分離して座卓として使用できる堀炬燵を提供
するにある。

〔課題を解決するための手段〕

このため、本考案においては、上方開口された
角箱状炉箱と、受金具と、受桟及びすのことを有
し、受金具は縦片部の一方の端縁に縦片の外方に
突出する係合縁、他方の端縁に縦片の内方に突出
する係止縁が夫々突設された断面ほぼ乙形の枠状
であり、受金具は縦片部において炉箱の開口部に
嵌め込み可能であり、受桟は炉箱の相対向する一
対の側壁に近接した底部にそれぞれ設けられ、こ
の上にすのこが載置できるようなつているもので
ある。

〔作用〕

本考案においては、上方開口された角箱状炉箱
と、受金具と、受桟及びすのことを有し、受金具
は縦片部の一方の端縁に縦片の外方に突出する係
合縁、他方の端縁に縦片の内方に突出する係止縁
が夫々突設された断面ほぼ乙形の枠状であり、受
金具は縦片部において炉箱の開口部に嵌め込み可
能であるので、寝具を敷く必要がある場合には、
炉箱の上縁に載置された受金具の上にすのこを載
置し、すのこの上に寝具を敷くことができ、畳を
敷く必要がある場合には、縦片部において炉箱の
開口部に嵌め込まれた受金具の係止縁の上にすの
こを載置し、その上に予備畳等を敷くことができ
る。

又、本考案においては、受桟は炉箱の相対向す
る一対の側壁に近接した底部に夫々設けられ、そ
の上にすのこが載置できるようになつているもの
で、ヒータを使用する冬場は、すのこと炉箱底面
との間にヒーターからの暖気が入り、すのこの上
に足を載せて足を温めることができる。

〔実施例〕

次に、本考案堀炬燵の一例を図面に基づいて説
明する。

第１図において、１は上方開口された角箱状の
炉箱であつて、底面中央に設けられた正方形の透
孔には、上方開口された角箱状の火入箱２が開口
部全周に亘つて外方に突設された鍔縁によつて掛
着されている。

３は受金具であり、受金具３は縦片部３３の一
方の端縁に縦片３３の外方に突出する係合縁３
１、他方の端縁に縦片３３の内方に突出する係止
縁３２が夫々突設された断面ほぼ乙形の枠状であ
り、受金具３は縦片部３３において炉箱１の開口
部に嵌め込み可能である。

受金具３の係合縁３１が炉箱１の上縁に載置さ
れ、係合縁３１の上には外框４が載置され、外框
４の内側であつて係止縁３２の上には内框５が載
置され、内框５は座卓６の脚部の下端に取付けら
れている。

炉箱１の相対向する一対の側壁に近接した底部
には１組の受桟７，７が並設され、各受桟７，７
は蝶番７２によつて２つに折り畳み可能に連結さ
れ、各受桟７，７が２つに折り畳まれた状態で内
方の受桟７１の上には内框５と同厚同大のすのこ
８が載置されている。

９は火入箱２の内部に設けられたヒーターであ
る。

来客等があつて炬燵の上に寝具等を敷く必要が
ある場合（一次収納）には、第２図に示すよう
に、一旦内框５、外框４及び受金具３を取外し、
代わりに、内框５を内方の受桟７１の上に載置
し、受金具３の係合縁３１を炉箱１の上縁に載置
し、外框４を受金具３の係合縁３１の上に載置
し、外框４の内側において、受金具３の係止縁３
２の上にすのこ８を載置すれば、すのこ８の上に
寝具を敷くことができる。

又、法事等、炬燵の上に畳を敷く必要がある場
合（２次収納）には、第３図に示すように、内方
の受桟７１を蝶番７２により上方に回動させ、座
卓６の脚部の下端に取付けられた内框５を炉箱１
の底面に載置し、その際、外框４を分解して内框
５の上に載置し、係合縁３１が上方になるように
上下を反転した受金具３の係合縁３１を炉箱１の
上縁に載置し、受金具３の縦片部３３において炉
箱１の開口部に嵌め込み、係止縁３２の上にすの
こ８を載置し、その上に予備畳１０を敷くことが
できる。

尚、外框４は分解せずに、予備畳１０が収納さ
れていた場所に収納するようにしてもよい。

〔考案の効果〕

本考案においては、炬燵の上に寝具等を敷く必
要がある場合には、炬燵の上縁に載置された受金
具の上にすのこを載置し、すのこの上に寝具を敷
くことができ、畳を敷く必要がある場合には、縦
片部において炉箱の開口部に嵌め込まれた受金具
の係止縁の上にすのこを載置し、その上に予備畳
等を敷くことができるものであるから、寝具、畳
等の重量物を従来のように座卓で支承するもので
はなく受金具によつて支承するものであり、従つ
て、座卓は従来のように頑丈なものとする必要が
ないので、座卓を内框と分離して使用することも
可能である他、座卓の寸法許容誤差を大きくとる
ことができ、コストダウンが可能である。

又、本考案においては、ヒーターを使用する冬
場は、すのこと炉箱底面との間にヒーターからの
暖気が入り、すのこの上に足を載せて足を温める
ことができる。

又、本考案においては、受金具を上下に反転す
ることにより係止縁の高さが変わり、係止縁の上
に載置するすのこ等のレベル調整が簡単にでき
る。

又、図示の実施例のように、受桟が蝶番により
二つに折り畳み可能とされている場合には、二つ
折りされていた受桟を延ばすことにより内框載置
面を低下させて、座卓の天板をも炉箱内に収納さ
せ、全部品を炉箱内に収納することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案堀炬燵の一例の夏期における
使用状態を示す部分断面斜視図、第２図は同一次
収納状態を示す部分断面斜視図、第３図は同二次
収納状態を示す部分断面斜視図である。 １……炉箱、３……受金具、３１……係合縁、
３２……係止縁、３３……縦片部、７……受桟、
８……すのこ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上方開口された角箱状炉箱と、受金具と、受桟
   及びすのことを有し、受金具は縦片部の一方の端
   縁に縦片の外方に突出する係合縁、他方の端縁に
   縦片の内方に突出する係止縁が夫々突設された断
   面ほぼ乙形の枠状であり、受金具は縦片部におい
   て炉箱の開口部に嵌め込み可能であり、受桟は炉
   箱の相対向する一対の側壁に近接した底部にそれ
   ぞれ設けられ、その上にすのこが載置できるよう
   になつていることを特徴とする堀炬燵。