JPH0320300A - 悪性腫瘍細胞増殖抑制作用を有する新規蛋白質 - Google Patents

悪性腫瘍細胞増殖抑制作用を有する新規蛋白質

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JPH0320300A
JPH0320300A JP2129941A JP12994190A JPH0320300A JP H0320300 A JPH0320300 A JP H0320300A JP 2129941 A JP2129941 A JP 2129941A JP 12994190 A JP12994190 A JP 12994190A JP H0320300 A JPH0320300 A JP H0320300A
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protein
malignant tumor
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blood
tumor cell
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JP2129941A
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Yoshio Sakagami
坂上 良男
Hobumi Manabe
真鍋 穂文
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ヒトまたは動物の血液、血清または摘出臓器
抽出液より分別され、悪性腫瘍細胞増殖抑制作用を有す
る新規なる蛋白質を主とする物質に関するものである。
本発明者らは、悪性腫瘍細胞の増殖を抑制する物質とし
て動物生体より各種蛋白質を分離し研究した結果、血液
および臓器より分離される蛋白質がインビトロにおける
各種悪性腫瘍細胞の増殖を抑制する作用ならびにインビ
ボにおける悪性腫瘍細胞を植付けた動物に延命効果のあ
ることを見出した. 当該蛋白質は、新規蛋白質であって、ヒトおよび動物、
就中噛乳動物の血液、血清、あるいは摘出臓器たとえば
肝臓、腎臓等の抽出液から得られ、悪性腫瘍細胞増殖抑
制作用を有し、悪性腫瘍細胞移植動物に顕著なる延命効
果を示す。特に悪性腫瘍細胞に対し強い増殖抑制阻害作
用を有しつつも、インビトロで殺悪性腫瘍細胞作用は示
さず、またヒトあるいは動物に対し無毒性で、正常細胞
に何ら認むべき阻害作用を示さぬ点において特異的な生
理活性を有するものというべきであり、医薬としてきわ
めて価値のあるものである. 本発明にかかるこの新規なる蛋白質は、ヒトまたは動物
の血液、血清または摘出臓器抽出液から、その性状に基
づいて塩析、抽出、吸着、溶出、透析、分別、沈殿、r
過、等電点沈殿、ゲルフィルトレーション、イオン交換
樹脂利用、電気泳動等の公知の操作を適宜組合わせるこ
とによって分離取得することができる。より具体的には
、まず血液、血清、あるいは臓器抽出液に硫酸アンモニ
ウム、食塩等を添加して有効戒分を塩析沈殿させ、この
沈殿を透析後乾燥すると新規蛋白質の粗粉末が得られる
. さらに進んだ精製には、イオン交換樹脂セファデツクス
活性炭、シリカゲルもしくはジェチルアミノエチル(D
EAEと略す)およびセルロース等のカラムクロマトグ
ラフイーおよびポリアクリルアミドゲル、サツ力ロース
等を用いる電気泳動法あるいは等電点沈殿等を単独また
は組合わせることにより可能であり、さらにまた、この
新規なる蛋白質はシリカゲル、ベントナイト、酸性白土
または活性炭等の吸着体に吸着せしめて精製することが
できる. ヒトまたは動物の血液、血清あるいは摘出臓器抽出液か
ら上記のごとく分離された蛋白質物質は前述のごとくき
わめて特異的な生理作用を示し、制悪性腫瘍剤として有
用である。本発明者らは、この新規なる蛋白質につき、
さらに研究を進めた結果、これが単一の物質ではなく、
さらにいくつかの戒分に分離可能であり、それらがいず
れも悪性腫瘍細胞増殖抑制効果を有することを知り、こ
れらを以下新規蛋白質A,B,Cと称する.すなわち、
前記の塩析に際し塩の飽和度をたとえば40%、90%
、100%のごとく変化させ、分子量に応じて分別沈殿
させ、分子篩による吸着、溶出で純度を高めた後、カラ
ムクロマトグラフイーで注意深く分別を行うと、新規蛋
白質A,BならびにCが得られ、新規蛋白質Cの物性は
以下のとおりである. 新規蛋白質C 外 観:白色粉末 触 点:235℃〜240℃分解 性 質:蛋白質 分子量:約14000 (10% ドデシル硫酸ナトリ
ウム電気泳動法による〉 溶解性:水に易溶、アセトン、酢酸エチル、ベンゼン、
ヘキサン、クロロホルムに不溶アミノ酸組戒:アスパラ
ギン酸1o.5%、スレオニン7.1%、セリン6.2
%、グルタミン酸12.5%、ブロリン5.2%、グリ
シン4.7%、アラニン8.0%、システイン1.7%
、バリン6.1%、メチオニン0.7%、インロイシン
2.7%、ロイシン10.5%、チロシン3.1%、フ
ェニールアラニン5,7%、リジン8.5%、ヒスチヂ
ン2.8%、アルギニン4,1% 呈色反応:ニンヒドリン反応陽性、アンスロン、モーリ
ッシュ、過沃素酸反応陰性 赤外線吸収スペクトラム2第l図参照[ KBrベレッ
トで測定〕 紫外線吸収スペクトラム: PH3の水中で280nm
に肩があり(第2図参照)、PH7の水中で290nm
に吸収極大(第3図参照).PH10.Oの水中で27
7nmに吸収極大を示す(第4図参照) なお、測定条件は下記のとおりである.融 点:顕微鏡
融点測定 分子量:幅9cm、長さ24cm、厚さ0.5cm、担
体ボリアクリルアミドゲル7%、展開溶剤 トリスーグ
リシン緩衝液(PH13),展開時rr13時間、電圧
 チュ一ブ当り5mA 呈色反応:小試験管を使用 紫外線吸収スペクトラム:(株)日立製紫外部吸収装置
を使用 上記記載の新規蛋白質Cは、7%アクリルアミドゲル電
気泳動法でPH6.5では原点より移動せず、PH8.
0,PH9.5、PH’lO.Oではいずれも原点より
移動し、単一バンドを示す.したがってクロマトグラフ
イーに代えてアクリルアミドゲル電気泳動法による分別
も可能である.このような精製法で得られる新規蛋白質
Cは勿論のこと、各段階で得られる粗粉末も各種悪性腫
瘍細胞増殖抑制剤として使用することが可能である.以
上のように、他成分を加えず純粋の形でもあるいは混合
物の形でも有効で、注射薬その他各種の剤形に調剤が可
能である. 以下、実施例により本発明を説明する.実施例1. 牛血清10Zに、硫酸アンモニウムを飽和せしめて得ら
れる沈殿物を、PH7.3でセファデツクスG−50 
 40ml容に吸着せしめ、PH7.3の0.05Mト
リス塩酸緩衝液30mlで溶出せしめ、新規蛋白質粗物
質1,1gを得た.次いでジエチルアミノエチル(DE
AE)セルロース(ワットマン社製)に吸着せしめ、0
.02M〜0.05Mのトリス塩#M衝液(PH7.3
〉イオン強度勾配溶液40mlで溶出し、大きく3分画
に分ける.第2分画を透析し、脱塩し、凍結乾燥して粗
物質11.6mgを得た.これをさらにPH7.3の0
.02M}リスMf/lI液で平衡化したジエチルアミ
ノエチル(DEAE)セルロース(ワットマン社製)に
吸着せしめ、0.02Mから0.05Mのトリス塩酸緩
衝液(PH7.3)イオン強度勾配溶液40mlで溶出
し、6分画に分けて、第4分画を透析し、脱塩し、凍結
乾燥すると白色の新規蛋白質C2.9mgが得られた. 本物質は電気泳動法で単一バンドを示し、50Qmcg
/m1で組織培養におけるロイケミャL−1210細胞
の増殖曲線角度が10度の遅れを示す活性を示した. 実施例2. ヒト血清11を用いて実施例1に示したと全く同様に処
理し、148mcgの新規蛋白質Cを得た. このものは実施例1と同様の組織培養におけるロイケミ
ャL−1210細胞増殖曲線角度抑制活性を示し、ポリ
アクリルアミドゲルを用いたPH8.0,PH9.5、
PH10.0の電気泳動法で、牛血清より分離された新
規蛋白質Cと全く同一物質であると同定された. 実施例3. 新鮮牛肝臓1kgを粉砕し、0.05M}リス緩衝液(
PH7.4)21で抽出した.肝臓抽出液を遠心分離に
かけ、澄明な抽出液約31を得た.この肝臓抽出液を実
施例lに示したと全く同様に処理し、精製された新規蛋
白質C717mcgを得た. このものは実施例1と同様の組織培養におけるロイケミ
ャL−1210細胞に対する増殖曲線抑制活性を示し、
ポリアクリルアミドゲルを用いたPH8.0、PH9.
5、PH10.Oの電気泳動法で牛血清より分離された
新規蛋白質Cと同一物質であると同定された. 実施例4 実施例1,2.3で得られた、それぞれのヒトおよび牛
の血清また牛肝臓由来の新規蛋白質C500mcg/m
lを用いた試験で、If培養におけるロイケミャL51
87Y細胞に対し1度、ザルコーマS−18011胞に
対し20度、エーリツヒ力ルシノーマ細胞に対し1度の
細胞増殖曲線角度の遅れを示す活性を示した.しかし、
ラット肝臓由来の第1次組織培養に対しては全く増殖抑
制作用を示さなかった.また被検各種悪性腫#II細胞
は染色試験でいずれも生存を確認された。
実施例5 実施例1で得られた新規蛋白質Cを用いて動物試験を行
った. それぞれBDF,マウス(体重18.5g>5匹よりな
る試験動物群を用いた, 第1群では、新規蛋白質Cl.lmg/匹を腹腔注射し
、同時にロイケミャL−1210細胞1×105を腹腔
注射した.また第2群では、第1群と同様の実験を行っ
たのち、さらに第1回注射後4日目に新規蛋白質Co.
08mg/匹を腹腔注射した.対照は平均10.0日で
死亡したが、第1群第2群ともに全数60日迄生存し、
体重増加も無処理のBDF,マウスと同様の曲線を示し
た。60日目に断頭し、開腹したが、いずれのマウスに
も腹水の存在は見られなかった.1群のマウスに新規蛋
白質04mg/匹腹腔内投与したが、60日間死亡例は
みられなかった.
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の新規蛋白質Cの赤外線吸収スペクトラ
ムを、第2図、第3図および第4図はそれぞれ新規蛋白
質CのPH3.0,PH7.0およびPH10.Oでの
紫外線吸収スペクトラムを示す.

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 融点235〜240℃(分解)の白色粉末であり;10
    %ドデシル硫酸ナトリウム電気泳動法による分子量が約
    14000で;水に易溶性、アセトン、酢酸エチル、ベ
    ンゼン、ヘキサン、クロロホルムに不溶性であり;アス
    パラギン酸10.5%、スレオニン7.1%、セリン6
    .2%、グルタミン酸12.5%、プロリン5.2%、
    グリシン4.7%、アラニン8.0%、システイン1.
    7%、バリン6.1%、メチオニン0.7%、イソロイ
    シン2.7%、ロイシン10.5%、チロシン3.1%
    、フェニールアラニン5.7%、リジン8.5%、ヒス
    チヂン2.8%、アルギニン4.1%のアミノ酸組成を
    有し;ニンヒドリン反応陽性、アンスロン、モーリツシ
    ユおよび過沃素酸反応陰性で;第1図の赤外線吸収スペ
    クトラム[KBrペレット]を示し;紫外線吸収スペク
    トラムがPH3水中で280nmに肩を有し、PH7水
    中で290nmに吸収極大を、またPH10.0水中で
    277nmに吸収極大を示し、ヒトまたは動物の血液、
    血清または摘出臓器抽出液から分別され、悪性腫瘍細胞
    増殖抑制作用を有する蛋白質。
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