JPH032028Y2 - - Google Patents
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- JPH032028Y2 JPH032028Y2 JP1986003175U JP317586U JPH032028Y2 JP H032028 Y2 JPH032028 Y2 JP H032028Y2 JP 1986003175 U JP1986003175 U JP 1986003175U JP 317586 U JP317586 U JP 317586U JP H032028 Y2 JPH032028 Y2 JP H032028Y2
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- friction
- friction material
- brake
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Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(a) 産業上の利用分野
本考案は各種電動機器の制動に使用するブレー
キ用の摩擦材に係り、更に詳しくは従来のウーブ
ンタイプ、或いはモールドタイプの欠点を解消し
た改良された摩擦材に関するものである。
キ用の摩擦材に係り、更に詳しくは従来のウーブ
ンタイプ、或いはモールドタイプの欠点を解消し
た改良された摩擦材に関するものである。
(b) 従来の技術
従来ブレーキ用の摩擦材としては、アスベスト
繊維、アラミド繊維、カーボン繊維、硝子繊維等
の耐熱、耐摩性繊維により構成される織布あるい
はマツト状体に、合成樹脂、ギルソナイト、アス
フアルト、鉱油、植物油、ラバーセメントはどか
らなる結合剤を含浸し、乾燥後高圧ロール間を通
し、所定の寸法に仕上げた所謂ウーブンタイプ
と、熱硬化性樹脂を結合剤とし、これに、繊維質
補強材及び金属粉、無機粉末、有機添加剤等を配
合、成形加工を施した例えば特開昭56−88433号
公報記載のような所謂モールドタイプの何れがヾ
実用化されている。然しながら、上記ウーブンタ
イプは、柔軟性、可撓性を有し、摩擦面の曲率適
応性はあるが、その構成上、耐摩耗性が劣り、摩
擦係数安定性にも欠点があり、軽負荷用途や保持
ブレーキとしての用途には用いられるが、高速か
らの急停止や連続制動などの高負荷用途の摩擦材
には不適当である。
繊維、アラミド繊維、カーボン繊維、硝子繊維等
の耐熱、耐摩性繊維により構成される織布あるい
はマツト状体に、合成樹脂、ギルソナイト、アス
フアルト、鉱油、植物油、ラバーセメントはどか
らなる結合剤を含浸し、乾燥後高圧ロール間を通
し、所定の寸法に仕上げた所謂ウーブンタイプ
と、熱硬化性樹脂を結合剤とし、これに、繊維質
補強材及び金属粉、無機粉末、有機添加剤等を配
合、成形加工を施した例えば特開昭56−88433号
公報記載のような所謂モールドタイプの何れがヾ
実用化されている。然しながら、上記ウーブンタ
イプは、柔軟性、可撓性を有し、摩擦面の曲率適
応性はあるが、その構成上、耐摩耗性が劣り、摩
擦係数安定性にも欠点があり、軽負荷用途や保持
ブレーキとしての用途には用いられるが、高速か
らの急停止や連続制動などの高負荷用途の摩擦材
には不適当である。
又一方上記モールドタイプは、用途に応じて、
補強材、添加剤等を選択使用されるので、耐摩耗
性、摩擦係数安定性等は向上するが、耐硬化性で
あり、金型による圧縮成形法によるものであるか
ら、摩擦面の曲率に従つて全て別金型を必要し、
非能率的であつて、極めてコスト高であつた。
補強材、添加剤等を選択使用されるので、耐摩耗
性、摩擦係数安定性等は向上するが、耐硬化性で
あり、金型による圧縮成形法によるものであるか
ら、摩擦面の曲率に従つて全て別金型を必要し、
非能率的であつて、極めてコスト高であつた。
更に従来の摩擦材は、摩耗粉の滞留による障
害、熱放散不良による発熱、摩擦音の滞留による
障害、熱放散不良による発熱、摩擦音の発生（所
謂泣き現象）等解決すべき多くの欠点があつた。
害、熱放散不良による発熱、摩擦音の滞留による
障害、熱放散不良による発熱、摩擦音の発生（所
謂泣き現象）等解決すべき多くの欠点があつた。
(c) 考案が解決しようとする問題点
本考案は、前述のような、従来の摩擦材の欠点
を解消し、モールドタイプの有する優れた耐熱
性、耐摩耗性、摩擦係数の安定性等を生かし、且
つ柔軟な可撓性を有して、金型加工等を要せずし
て摩擦面の曲率の変化に適合し、又、例えば相手
側回転ドラム等の外面、或いは内面の何れを摩擦
面とする場合にも適合し、更に摩擦粉の排除、摩
擦熱の放散、泣きの防止等の機能等を備えたブレ
ーキ用摩擦材を提供することを目的とし、鋭意研
究の結果これを完成したものである。
を解消し、モールドタイプの有する優れた耐熱
性、耐摩耗性、摩擦係数の安定性等を生かし、且
つ柔軟な可撓性を有して、金型加工等を要せずし
て摩擦面の曲率の変化に適合し、又、例えば相手
側回転ドラム等の外面、或いは内面の何れを摩擦
面とする場合にも適合し、更に摩擦粉の排除、摩
擦熱の放散、泣きの防止等の機能等を備えたブレ
ーキ用摩擦材を提供することを目的とし、鋭意研
究の結果これを完成したものである。
(d) 問題点を解決する為の手段及び作用
本考案に係るブレーキ用摩擦材の構成を実施例
を示した図面に基づいて説明する。
を示した図面に基づいて説明する。
図中２は耐熱性、高強度の繊維、例えばアラミ
ド樹脂繊維、炭素繊維等の織布若しくは不織布よ
りなり適当な厚さを有する基布である。
ド樹脂繊維、炭素繊維等の織布若しくは不織布よ
りなり適当な厚さを有する基布である。
３は摩擦材部であつて、通常のモールドタイプ
の摩擦材と同様の組成即ち熱硬化性樹脂を結合剤
とし、これに繊維質補強材及び金属粉、無機粉
末、有機添加剤等を配合した組成物を加熱加圧成
形し適当な厚さを有し帯状体としたものであつ
て、接着剤層４によつて、基布２に接着され積層
複合体１を構成する。
の摩擦材と同様の組成即ち熱硬化性樹脂を結合剤
とし、これに繊維質補強材及び金属粉、無機粉
末、有機添加剤等を配合した組成物を加熱加圧成
形し適当な厚さを有し帯状体としたものであつ
て、接着剤層４によつて、基布２に接着され積層
複合体１を構成する。
尚摩擦材部３は成形時の同時加工又は後加工に
つて、摩擦面に一定間隔を有し、帯状体の両縁部
６に開口した平行溝５を穿設することにより、積
層複合体１を柔軟可撓性とし、屈曲を自在に行え
るようにして、摩擦面の曲率に適合することを可
能としたものである。
つて、摩擦面に一定間隔を有し、帯状体の両縁部
６に開口した平行溝５を穿設することにより、積
層複合体１を柔軟可撓性とし、屈曲を自在に行え
るようにして、摩擦面の曲率に適合することを可
能としたものである。
即ちこの考案に係るブレーキ用摩擦材は耐摩耗
性、摩擦係数の安定性はモールドタイプの摩擦材
の優れた特長を生かしながら、従来金型成形によ
る固定した曲率面しか利用できなかつたものを、
長尺に製作した帯状の摩擦材を適当な長さに切断
し基布部を接着剤８により機器のブレーキ部７に
接着して使用することができる。
性、摩擦係数の安定性はモールドタイプの摩擦材
の優れた特長を生かしながら、従来金型成形によ
る固定した曲率面しか利用できなかつたものを、
長尺に製作した帯状の摩擦材を適当な長さに切断
し基布部を接着剤８により機器のブレーキ部７に
接着して使用することができる。
尚、ブレーキの使用態様によつて、ブレーキ部
の内周面若しくは外周面に接着して相手側のドラ
ム等回転体に触接して摩擦作用を行うことができ
る。（第２図ａ，ｂ） 尚、上記の使用態様及び相手側ドラム等の外径
等に応じて溝の間隔、巾、回転方向に対する角度
等を適宜設計するものとする。
の内周面若しくは外周面に接着して相手側のドラ
ム等回転体に触接して摩擦作用を行うことができ
る。（第２図ａ，ｂ） 尚、上記の使用態様及び相手側ドラム等の外径
等に応じて溝の間隔、巾、回転方向に対する角度
等を適宜設計するものとする。
又この平行溝は両端が、摩擦材両縁部に開口す
ることによつて、摩耗粉の排除及び摩擦熱の放散
に役立ち、更に用途に応じて、基布も耐熱性で強
度大なる織布、不織布の他、フエルト類、ゴムシ
ート、プラスチツクシート等をその特性を生かし
て使用することもできこれらの基布のクツシヨン
性により防振効果すなわちブレーキの泣き現象の
防止の効果を拳げることもできる。
ることによつて、摩耗粉の排除及び摩擦熱の放散
に役立ち、更に用途に応じて、基布も耐熱性で強
度大なる織布、不織布の他、フエルト類、ゴムシ
ート、プラスチツクシート等をその特性を生かし
て使用することもできこれらの基布のクツシヨン
性により防振効果すなわちブレーキの泣き現象の
防止の効果を拳げることもできる。
又、これら基布及び摩擦材の種類に応じて、そ
の貼着に際して接着のみならず加熱溶着、高周波
溶着等も有効に用いることができる。
の貼着に際して接着のみならず加熱溶着、高周波
溶着等も有効に用いることができる。
(e) 考案の効果
本考案に係るブレーキ用摩擦材は、従来のモー
ルドタイプ摩擦材の優れた耐摩擦性、摩擦係数安
定等を生かし、且つ柔軟な可撓性を与えることに
よつて、サイズの変更の度に、新しい金型を必要
とする従来の摩擦材を改め、帯状摩擦材を適宜貼
着使用することを可能としたもので、製造能率を
向上するのみならず、製造コストをも著しく低下
させたものである。
ルドタイプ摩擦材の優れた耐摩擦性、摩擦係数安
定等を生かし、且つ柔軟な可撓性を与えることに
よつて、サイズの変更の度に、新しい金型を必要
とする従来の摩擦材を改め、帯状摩擦材を適宜貼
着使用することを可能としたもので、製造能率を
向上するのみならず、製造コストをも著しく低下
させたものである。
更に、内周、外周等の各曲率にも容易に適応さ
せることが可能であると共に摩耗粉の排除、摩擦
熱の放散、泣き現象の防止等の多くの効果をも兼
備するものである。
せることが可能であると共に摩耗粉の排除、摩擦
熱の放散、泣き現象の防止等の多くの効果をも兼
備するものである。
第１図は本考案に係る摩擦材実施例の斜視図で
ある。第２図ａ，ｂは実施例のブレーキ金具に貼
着状態の部分断面図である。 図中、１……摩擦材複合体、２……基布、３…
…摩擦面、４……摩擦材接着剤面、５……溝部、
６……溝部両縁開口部、７……ブレーキ金具、８
……金具接着剤面。
ある。第２図ａ，ｂは実施例のブレーキ金具に貼
着状態の部分断面図である。 図中、１……摩擦材複合体、２……基布、３…
…摩擦面、４……摩擦材接着剤面、５……溝部、
６……溝部両縁開口部、７……ブレーキ金具、８
……金具接着剤面。
Claims (1)
- 適当なる組成を有するレジンモールド型摩擦材
料を適当な厚さの帯状体に成形し、その一面に織
布又は不織布等よるなる基布を接着剤等をもつて
貼着し、摩擦面に、一定間隔を有し、帯状体の両
縁に開口した平行溝を構設することにより、ブレ
ーキ構成物を可撓性としたことを特徴とするブレ
ーキ用摩擦材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986003175U JPH032028Y2 (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986003175U JPH032028Y2 (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62115536U JPS62115536U (ja) | 1987-07-22 |
| JPH032028Y2 true JPH032028Y2 (ja) | 1991-01-21 |
Family
ID=30782691
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986003175U Expired JPH032028Y2 (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH032028Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4588846B2 (ja) * | 2000-06-30 | 2010-12-01 | いすゞ自動車株式会社 | 金属リングと摩擦材の接着構造 |
| JP2002144350A (ja) * | 2000-11-17 | 2002-05-21 | Soshin Lining Kk | 摩擦材の製造方法、及びシート状物 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5443442A (en) * | 1977-09-12 | 1979-04-06 | Nippon Denpa Kogyo Kk | Elastic surface wave unit |
| JPS5915832B2 (ja) * | 1977-04-22 | 1984-04-11 | ブラザー工業株式会社 | ラインプリンタ−の電磁ソレノイド装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4829289U (ja) * | 1971-08-17 | 1973-04-10 | ||
| JPS5915832U (ja) * | 1982-07-22 | 1984-01-31 | 豊生ブレ−キ工業株式会社 | ブレ−キの摩擦装置 |
-
1986
- 1986-01-13 JP JP1986003175U patent/JPH032028Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5915832B2 (ja) * | 1977-04-22 | 1984-04-11 | ブラザー工業株式会社 | ラインプリンタ−の電磁ソレノイド装置 |
| JPS5443442A (en) * | 1977-09-12 | 1979-04-06 | Nippon Denpa Kogyo Kk | Elastic surface wave unit |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62115536U (ja) | 1987-07-22 |
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