JPH03201986A - ネコ免疫グロブリンγ鎖の定常領域をコードする遺伝子断片およびマウス×ネコキメラ抗体 - Google Patents

ネコ免疫グロブリンγ鎖の定常領域をコードする遺伝子断片およびマウス×ネコキメラ抗体

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JPH03201986A
JPH03201986A JP1344465A JP34446589A JPH03201986A JP H03201986 A JPH03201986 A JP H03201986A JP 1344465 A JP1344465 A JP 1344465A JP 34446589 A JP34446589 A JP 34446589A JP H03201986 A JPH03201986 A JP H03201986A
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浩明 前田
Yasuyuki Eda
江田 康幸
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和彦 来海
Yoichi Ono
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Yukio Tokiyoshi
時吉 幸男
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ネコの疾病、特に伝染病の診断、治療及び予
防に期待できる新規なネコモノクローナル抗体に関する
。さらに詳細にはネコモノクローナル抗体を構成するネ
コ免疫グロブリンγ鎖の定常領域をコードする遺伝子断
片およびこれを利用したマウス×ネコキメラ抗体に関す
る。
も咄曵責遣 ネコはペットとして昔から人間に愛着のある動物である
が、近年の欧米では、 「伴侶、仲間、相棒としての動
物」(Companion 5pecies)と称され
、人間社会の一員としての地位を獲得しつつある。
もう一方では、医学、薬学、畜産学、獣医学から心理学
にいたる実験動物としての貢献度は従来から大きなもの
であったが、近年では医薬品の効果検定や安全性試験に
mlnimal desease catなどの呼称の
もとて更に貢献度が高まっている。いずれの場合にも当
然の事として、これらのネコの疾病、特に伝染病に関す
るより確実な知識がますます必要となり、その診断、治
療、予防のための方法が確立される事が要求されている
ネコのウィルス性疾患は多く、なかでもネコ鼻気管炎ウ
ィルス、ネコパルボウイルス、ネコ伝染性腹膜炎ウィル
ス等の疾患は急性で致死率が高い。
予防としてのワクチンは開発されているものの、感染・
発症したネコの治療法としては、抗生物質、サルファ剤
等の二次細菌感染予防の対症療法しかないこと等、現在
の治療法には問題を残している。
従来より治療法として高度免疫血清や血清由来の免疫グ
ロブリンが使用され有効な実績を残してきた。しかし、
現在では、動物置設RMAの高まりと共に、ネコ血清原
料の入手が困難になりこの治療法は使いたくとも使用で
きない状況になっている。
従って、従来の高度免疫血清に代わって感染ウィルスを
中和できるモノクローナル抗体が出来れば、これらウィ
ルス性疾患の治療に大きく貢献することが可能である。
見東技韮 上記のような高度免疫血清の代替品として、ウィルス中
和活性を有するモノクローナル抗体の使用が考えられる
。モノクローナル抗体作製に関する基本的な技術は、こ
れまでに主としてマウス型モノクローナル抗体において
確立されている。バイブリドーマ等の細胞が産生ずるモ
ノクローナル抗体は大量にしかも半永久に得られ、原料
不足の問題を解消できうる。しかし、ここにおけるモノ
クローナル抗体は、副作用(マウスモノクローナル抗体
をネコに使用した場合、異種タンパクとしてアナフィラ
キシ−ショックや血清病などの副作用を起こすことが考
えられる)をなくす意味から、従来のマウスモノクロー
ナル抗体ではなくネコモノクローナル抗体でなければな
らない。
これらのネコウィルス性疾患の治療薬としてのネコモノ
クローナル抗体の作製法には次のようなものが考えられ
る。(1〉ネコ×ネコハイブリドーマを用いる方法、(
2〉ある種のウィルス及び化学薬剤等でトランスフオー
ムさせたネコリンパ球を用いる方法、(3)ネコ×マウ
スヘテロハイブリドーマを用いる方法、(4)ネコ×マ
ウスへテロハイブリドーマを親株としたネコ×(ネコ×
マウス〉ハイブリドーマを用いる方法、(5)キメラモ
ノクローナル抗体(抗原と結合する可変(V)領域はウ
ィルス中和活性を有するマウスモノクローナル抗体から
、抗原性あるいは免疫原性及び生理活性に関与する定常
(C)領域はネコモノクローナル抗体からなる、マウス
(V)−ネコ(C)キメラモノクローナル抗体)を遺伝
子組換えで作製する方法、等であるが、これらの方法に
よる成功例は一切報告されていない。
ここで、(1)については融合効率が低いことや適当な
ミエローマ親株がないこと、〈2〉についてはヒトの場
合のEBウィルスに相当する適当なウィルスや適当な化
学薬剤がないこと、さらに、(3)(4)の方法ではヒ
ト型モノクローナル抗体作製例から考えて、目的のネコ
型モノクローナル抗体を高効率に得るまでには多くの困
難が予想される〈例えば、安定性の問題等)、従って、
〈5〉のキメラモノクローナル抗体法がより実現性の高
い方法であると考えられる。
このキメラモノクローナル抗体は、可変(V)領域の原
料となるマウスモノクローナル抗体を産生ずるマウス×
マウスハイブリドーマからクローニングしたその■遺伝
子と、定常<c>tia域の原料となるネコモノクロー
ナル抗体を産生ずるネコ抗体産生細胞からクローニング
したC遺伝子とを結合させたマウス(V)−ネコ(C)
キメラ抗体遺伝子を含むプラスミドベクターを、動物細
胞(例えば、マウスミエローマ〉宿主中で発現させ、そ
の培養上清中に得られるものである。ヒトにおいてはす
てにキメラ抗体に関するいくつかの報告が見受けられる
(特開昭60−155132号、特開昭61−4750
0号)。
このようにネコキメラ抗体の作製には、目的の抗原と結
合能を持つ抗体分子の可変(V)領域のアミノ酸配列を
コードする遺伝子とネコ免疫グロブリンの定常(C)領
域のアミノ酸配列をコードする遺伝子が必要となる。キ
メラ抗体の可変(V)領域遺伝子は、前述した種々のネ
コウィルス等に対して中和活性を有するマウスモノクロ
ーナル抗体を産生ずる細胞から得られるもので、この細
胞は従来のマウス×マウスハイブリドーマ法で比較的容
易に作製することが出来る。しかしながら、キメラ抗体
の定常領域遺伝子となるネコ免疫グロブリンCys−I
域遺伝子については現在のところ全くその構造が知られ
ておらず、遺伝子もクローニングされていない、従って
、ネコキメラ抗体を作製するためには、ネコ免疫グロブ
リンの定常(C)領域のアミノ酸配列をコードする遺伝
子を見いだすことが非常に重要な要素となっている。
4呪空且旬 このような状況にあって、本発明者らは、ネコ免疫グロ
ブリンの定常領域のアミノ酸配列をコードしている遺伝
子を単離すべく研究を重ねた結果、これを単離すること
に成功した。すなわち、本発明は、これまでに−切報告
されていないネコ免疫グロブリンγ鎖の定常領域をコー
ドする遺伝子を提供するものであり、とれによりネコキ
メラ抗体の作製を可能にするものである0本発明のネコ
免疫グロブリンγ鎖をコードする遺伝子を用いて作られ
たネコキメラ抗体は、ネコの疾病、特に伝染病に対して
副作用のない診断薬、治療薬・予防薬への応用を可能に
するものである。
免虹a遺基盈旦11 免疫グロブリンのγ鎖としては、すでにヒト及びマウス
[MえばA、 Shlmizuら、Ce1l、 29.
 p121(1982);  N、Takahashl
ら、 Ce1l、29.p671  (1982)]で
発見され、さらに、他の動物種のγ鎖では、ラビット[
C,L、 Martensら、Proc、  Natl
、 ^cad、 Sci。
USA、 79. p601a (1982)]、ウシ
[、L、 Xnlghtら、J、 Immunol、 
140. p3654 (1988)1等が報告されて
いるが、ネコ免疫グロブリンγ鎖に関する報告はまだな
い。
本発明者らは、ネコ肝臓#胞の染色体DNAから、ヒト
免疫グロブリン遺伝子をプローブとして用い、ネコ免疫
グロブリン定常領域をコードすると思われる遺伝子断片
を得ることに成功した。さらに、これをプローブにネコ
抗体産生#l胞のcDNAライブラリィから免疫グロブ
リンγ鎖C領域cDNAをクローニングした。クローニ
ングされた遺伝子断片の塩基配列から予測されるアミノ
酸配列と、他の動物種の免疫グロブリンのC領域遺伝子
の配列とを比較し遺伝子解析を行った結果、本発明によ
り得られた遺伝子断片は、γ鎖に属する免疫グロブリン
定常領域をコードする遺伝子断片であることが判明した
得られたネコ免疫グロブリンγ鎖定常領域をコードする
DNAWi片の塩基配列を解析し、該定常領域のアミノ
酸配列を見いだし、これをこれまでに報告されているヒ
ト、マウス、ウサギ等の免疫グロブリンγ鎖定常領域の
アミノ酸配列と比較検討したところ、ネコ免疫グロブリ
ンγ鎖定常領域に特異的なアミノ酸配列として、該γ鎖
定常領域のCys−11ドメインのN末端側から最初の
システィンの近傍のアミノ酸配列が下記(A)のアミノ
酸配列であることが見いだされた。
(^)  −8er−Cys−Gly−Thr−本発明
者らは、本発明により解析されたネコの免疫グロブリン
γ鎖定常領域のアミノ酸配列、およびこれまでに解析さ
れている種々の動物の免疫グロブリンγ鎖定常領域のア
ミノ酸配列を比較することにより、上記のシスティンの
近傍に存在する一Ser−Cys−Gly−Thr−の
領域は、ネコ、マウス、ヒト等の種の違いによっていず
れも異なるアミノ酸配列となっている領域であることを
見いだした。
また、同時にこの領域は、例えばヒトのγ鎖定常領域の
アミノ酸配列としては、サブクラス間で極めてよく保存
されていることも見いだし、今回本発明により明らかに
された上記の配列は、ネコ免疫グロブリンγ鎖定常領域
特有の配列であると推測された。
また、Cys−目ドメインのC末端側のシスティンの近
傍(下記アミノ酸配列(B)) 、CH2ドメインの糖
鎖結合部位(Asn)のN末端側(下記アミノ酸配列(
C))、CI+3ドメインのN末端側のシスティンの近
傍(下記アミノ酸配列(D))にも、同様なネコ免疫グ
ロブリンγ鎖定常領域特有の配列を見いだした。
(B)−^rg−Trp−Leu−Ser−Asp−T
hr−Phe−Thr−Cys−(C)−Lys−Th
r−8er−Pro−XXX−XXX−XXX−XXX
−XXX−Asn(D) −Asn−Lys−XXX−
XXX−XXX−XXX−Cys−(XXXは任意のア
ミノ酸〉 尚、本発明においてクローニングされたこの領域のアミ
ノ酸配列は下記の通りであり、このアミノ酸配列がネコ
免疫グロブリンγ鎖定常領域に存在する特有のアミノ酸
配列(B)、(C)および(D)の好ましい一例として
挙げられる。
(B)−^rg−Trp−Leu−8er−Asp−T
hr−Phe−Thr−Cys−(C)−Lys−Th
r−8er−Pro−Arg−Glu−Gl u−Gl
 n−Phe−^5n−(D)−Asn−Lys−Va
l−8er−Val−Thr−Cy!1本発明のネコ免
疫グロブリンγ鎖定常領域をコードする遺伝子断片にお
いても、上記(^)、 (B)、 (C)または(D)
のアミノ酸配列をコードするDNA配列をその一部に有
することを特徴とする4 このような上記のγ鎖に含ま
れるアミノ酸配列は、ネコ免疫グロブリンγ鎖のC領域
を決定する重要なアミノ酸配列と考えられ、本発明によ
り初めて明らかにされた。
これらのアミノ酸配列を含んだネコ免疫グロブリンγ鎖
定常の好ましい一例を示すと、下記に示すアミノ酸配列
が挙げられる. ThrThrAlaProSerValPheProL
euAlaProSerCysG1yThrThrSe
rGIyAliThrValAlaLeuAliCys
LeuValLeuGIyTyrPheProGIuP
roValThrValSerTrpAsnSerGI
y^1aLeuThrSerGlyVal旧sThrP
heProAlaValLeuGIn^1aSerGl
yLeuTyrSerLeuSerSerMetVal
ThrValProServer^rgTrpLeuS
erAspThrPheThrCysAsnValAl
aIt IsProProSerAs nThrLys
ValAspLysThrVa lArgLysThr
^spH IsProPro(i IyProLysP
roCysAspCysProLysCysProPr
oPro(iluMetLeuGIyG1yProSe
rllePhellePheProProLysPro
LysAspThrLeuSerlleSerArgT
hrProGIuValThrCysLeuValVa
l^spLeuGlyPro^spAspSerAsp
ValGInlleThrTrpPheValAspA
snThr(ilnValTyrThrAlaLysT
hrSerPro^rgGluG1uGlnPheAs
nSerThrTyrArgVal Va ISe r
Va ILe uPro I 1 eLe ull i
sG l nAspTrpLeuLysGlyLysG
IuPheLysCysLysValAsnSerLy
sSerLeuProSerProlleGIuArg
ThrlleSerLysAlaLysGIyGlnP
rO旧sGluProGInValTyrValLeu
ProProAlaQl11QlgQluLeuSer
^rg^snLysvalSerValThrCysL
eu11eLysSerPheHlsProProAs
plleAlaValGIuTrpG1u11eThr
GIyGlnProG1uProGluAsnAsnT
yrArgThrThrProProGInLeuAs
pSer^spGIyThrTyrPheVilTyr
SerLysLeuSerValAspArgSer旧
sTrpG1nArgGIY^snThrTyrThr
CysSerValSer旧sGIuAlaLeuHi
sSer旧sHisThrGlnLysserLeuT
hr(IlnserProGlyLysこのようなアミ
ノ酸配列もしくはこれをコードする核酸塩基配列につい
ては一切その報告例はなく、本発明により初めて開示さ
れるものである.また、本発明のネコ免疫グロプリンγ
鎮のC領域をコードする遺伝子の具体的核酸堪基配列の
一例としては、第6図に示された塩基配列が挙げられる
. また、本発明のγ鎖遺伝子を用いてネコ染色体DNAと
サザンハイブリダイゼーションを行った結果、本発明の
γ鎖以外に、同じネコγ鎖に属している他のサブクラス
のC領鳩遺伝子がいくつか存在していることが示された
.ヒトとマウスの例[例えば、^.  Shlmizu
ら、 Cell,  29,  pl21  (198
2);  N.  Takahashlら、Cell,
 29. p671 (1982)]からも、ネコγ鎖
にもいくつかのサブクラスが存在すると思われる.また
、ネコγ鎖には血清学的に少なくとも2つのサブクラス
があることが知られており[J.Michael  K
ehoeら、 J.  Immunology Vol
.109,Noj,p511−516 (1972)]
、本発明の遺伝子はこれら2つのサブクラスの内のいず
れかをコードしていると思われる.従って、本発明の遺
伝子を用いて残りのサブクラスのC領域遺伝子をクロー
ニングすることが可能である. 尚,同一のサブクラス内においても1ケ所から数カ所の
アミノ酸が置換されているアロタイプの異なる遺伝子が
存在することがヒト、ラビット等の免疫グロブリンγ鎖
の遺伝子解析の結果からも予想される.本発明のネコ免
疫グロブリンγ鎖定常領域をコードする遺伝子断片は、
上記のアミノ酸配列をコードする遺伝子断片のみに限ら
れず、このような部分的にアミノ酸が置換されているア
ロタイプの異なる遺伝子をも包含する.キメラ抗体の作
製方法はすでにマウスーヒトキメラ抗体で示された方法
[渡辺ら、Cancer Research, 47,
 p999−1005 (1987)]に準じて行うこ
とが出来る.すなわち、キメラ抗体遺伝子は、基本的に
V領域遺伝子とC領域遺伝子の2種類の遺伝子断片を結
合させることにより構築される.さらに、遺伝子の単離
法に応じて、主として2つの結合の組合せがある.すな
わち、染色体DNAから単離したVとC領域遺伝子、c
DNAから単離したVとC領域遺伝子の組合せである. 例えば、マウス染色体DNAから単離したV領域遺伝子
を、ネコ染色体DNAから単離したC領域遺伝子と結合
させた場合、マウスV領域遺伝子には発現に必要なプロ
モーターやエンハンサー等の発現調節領域を含んでいる
ことが好ましい.ただし、プロモーターやエンハンサー
等はマウス由来である必要はなく、ネコ由来でもヒト由
来でもウイルス由来でも差しつかえない.また、プロモ
ーターはV領域の5゛上流域に位置し、エンハンサーは
V領域遺伝子とCfR域遺伝子の間に位置するのが好ま
しいが、エンハンサーについては必ずしもこの位置に限
定されるものではない.一方、マウスcDNAから単離
した■領域遺伝子を、ネコcDNAがら単離したC領域
遺伝子と結合させる場合、その結合部分は適当な制限酵
素サイトや、必要であれば適当な合成リンカ−を用いて
、■領域遺伝子のコードしているアミノ酸配列とC領域
遺伝子のコードしているアミノ酸配列がずれないよう、
またV領域アミノ酸配列とC領域アミノ酸配列が変化し
ないよう結合しなければならない、さらに、動物細胞中
で発現を可能にするための適当なプロモーターやエンハ
ンサ−等の発現調節領域を遺伝子の5°上流域に付加し
てやる必要がある。このようにして作製したキメラ抗体
遺伝子を、例えば、psV2−gpt[R,C,Mul
liganら、Proc、 Natl、 Acad、 
Sc1. USA、 78.p2027 (1981)
]、psV2−neo  [P、  J、  5out
hernら、 J、  Mo1.  ^ppl。
Genet、 、 1. p327 (1982) 1
等の選択マーカーの付いた適当なベクタープラスミドに
、あるいは、宿主細胞内でプラスミド状態で増殖できる
ウィルス遺伝子の一部(パピローマウィルスなど)を持
ったベクタープラスミドに、H鎖遺伝子とL鎖遺伝子を
別々に、あるいは同時に組み込み、キメラ抗体遺伝子プ
ラスミドを構築することが望ましい、尚、キメラ抗体り
鎖遺伝子の調製および発現方法に関しては、先に本出願
人により出願されており(特願平1−255424号)
、これに詳細に記載されている。
マウス−ネコキメラ抗体を得るためには、このようにし
て調製されたキメラ抗体遺伝子を含むプラスミドを用い
て宿主動物細胞を形質転換することが必要である。該宿
主動物細胞としては、不死化されたマウス及び他の動物
細胞、好ましくはBリンパ系細胞株[例えばP3X63
Ag8・653 (ATCCCRL 1580)、P3
X63Ag8U−1(ATCCCRL 1597)、P
3/MSI/I Ag4−1(ATCCCRL18)、
Sp210−Ag12 (ATCCCRL 1581)
等の形質細胞腫、ハイブリドーマ]である。  DNA
による細胞の形質転換方法としては、DEAE−デキス
トラン法、燐酸カルシウム共沈降法、プロドブロスト融
合法、エレクトロボレーシラン法等の方法[例えば、B
、D、 Flamesら編集+Transcripti
on and Translatlon″IRL Pr
ess (1984)I>照]があり、いずれの方法で
もよい、H鎖とL鎖のキメラ抗体遺伝子を同時に持つプ
ラスミドで形質転換を行う場合には選択マーカーは1種
類でよいが、H頷り鎖別々の場合には2種類のマーカー
が必要である。この場合には、1つのプラスミドで形質
転換を行った後に、さらにもう一方のプラスミドで形質
転換を行う二重形質転換法を用いるのが好ましい、この
ようにして形質転換された細胞を通常のハイブリドーマ
と同じ適当な条件下(例えば、10%牛脂児血清を含む
RPM l1640培地中)で培養すれば、この細胞か
ら通常のハイブリドーマの産生ずる抗体と同様にマウス
ーネコキメラ抗体が分泌産生される。このキメラ抗体は
通常の抗体と同様な方法により精製することが出来る。
本発明により提供されるネコ免疫グロブリンをコードす
る遺伝子断片は、ネコ免疫グロブリンγ鎖のC@域の特
異的アミノ酸配列もしくはDNA配列を開示するもので
あり、この遺伝子を用いて、上述のようにして得られる
マウス−ネコキメラ抗体は、ネコの疾病に対して、これ
までになかった実質的に有効な診断、予防及び治療剤と
なりうるちのである。
次に、その実施例を示すが本発明はこれに限定されるも
のではない。
ネコγ鎖遺伝子をクロスハイブリダイゼーション法によ
りクローニングするために、ヒトγ鎖とのクロスハイブ
リダイゼーションの条件を検討した。ここで使用したヒ
トCγ領域を含んだ遺伝子は、ヒト培gI!細胞ARH
77株[ATCCCRL 16211よりクローニング
されたものであり、大川大学・生体防御医学研究所・渡
邊武教授より分与されたものである〔工藤ら、Gene
、 33. p181 (1985);内材ら、Can
cer Res、、 47. p999 (1987)
1B照]、コンピュータを用いてマウス、ヒト、ラビッ
トγ鎖間でボモロジー解析をした結果、特にCH2−C
l+3エクソンを含む領域が非常にホモロジーが高いこ
とが示された。従って、このヒトCγ遺伝子より、CH
2−CH3エクソンを含むBa鵬旧−Hpal断片を切
り出し、プローブとして使用した。
ネコ肝臓細胞より、N、 B1Inとり、 W、 5t
affordの方法[Nuc、 Ac1ds、 Res
、、 3. p2303 (1976)]に従って染色
体DNAを単離し、各染色体llNAl0μ9を制限酵
素Ba5al(宝酒造製:以下本実施例で使用した試薬
は、特に断りのない限り宝酒造あるいは東洋紡製を使用
した)で切断する。制限酵素切断DNAを電気泳動で0
.7%アガロースゲルに展開し、ニトロセルロースメン
ブレンフィルター(S&S:B^85)に転写後、ヒト
Cγ領域を含んだ[*2pl標111DNA70−ブと
サザンハイプリダイゼーションを行った。サザンハイプ
リダイゼーションの条件は、6xSSC[0,09M 
WasCeHsOy・2H20,0,9M NaCl]
、  10s++4 EDTA[同位化学]、0.5%
SDS[バイオ・ラット]の溶液中で65℃−晩行った
。フィルターの最終的な洗浄条件は、0.1xSSCy
s−0,1%SDSの溶液中で45℃、15分間行った
。このフィルターをオートラジオグラフィーにかけた結
果は、第1図に示すように約5.8kbと5.5kbの
2本のバンドを形成した0分子のサイズはλファージD
Il^をHindmで切断したマーカーDNAによって
算出した。
この2本のバンドをクローニングするターゲットとした
ネコ肝臓の染色体DDNA1001tをBallHIで
完全消化した後、この5.8と5.5kbに相当するD
NA断片をしょ糖密度勾配遠心[ショ糖10〜40%(
wt/vol)、26000「−118時間、15℃]
により調製した0次にこのDNA断片とCharoml
d 9−42ベクターDNA にツポンジーン社製)の
BamHI切断DNAとをT4DN^リガーゼにより連
結させ、ストラタージン社のキットを用いて、In v
itroパッケージングを行い、Ll!392大腸菌(
ストラタージン)に感染させ1、ネコ肝臓細胞のγ鎖遺
伝子ライブラリィを得た。このライブラリィから、ヒト
Cγプローブを用いて前述のクロスハイブリダイゼーシ
ョンと同じ条件でコロニーハイブリダイゼーション(最
新:遺伝子操作実験実用ハンドブックp426)を行い
、ネコCγ鎖エクソンを含むクローンCB25γ7cを
選択した。このクローンのサイズは約5.8kbで、先
にサザンプロット分析に示した2本のバンドのうちの1
本である。その制限酵素切断点地図を第2図に示す、こ
のプラスミドクローンを常法[例えば、  T、 Ma
niatls″No1ecular Clonlng″
Co1d Spring Harbor Lab、 (
1982)参照]に従って大量に調製し、Ba■II挿
入断片を単離した。
さらに使い易くするためSac 1で切断した後、Cγ
エクソンが含まれていると思われる約1.3kbのDN
A断片(Sacl断片〉を単離し、pUc18ベクター
のSac 1サイトに再クローニングした。
CB   c   いf−”   ノー ゛ ロ止逝 初めにこのCB25γ7cを用いたサザンプロット分析
を行った。ネコ肝臓細胞の染色体DNA10ugを制限
酵素EcoRIで切断し、このDNAを電気泳動で0.
7%アガロースゲルに展開し、ナイロンメンブレンフィ
ルター(シーンスクリーンプラス、MEN・リサーチ・
プロダクト)に転写後、ネコCγ鎖領域を含んだE″2
p]標議CB25γ7cプローブとサザンハイプリダイ
ゼーションを行った。サザンハイブリダイゼーションの
方法はシーンスクリーンプラスに付属していたマニュア
ルのプロトコールに従った。検出されたバンドのパター
ンを、以前行ったヒトCγ鎖プローブを用いたクロスハ
イブリダイゼーションのパターンと比較した結果、全く
同じ位置く約5.8と5.5kb)にバンドがみとめら
れた(第1図と同じ結果)0分子サイズはλファージD
NAを旧ndlllで切断したマーカーDNAによって
算出した。この結果より、このCB25γ7c以外に同
じネコγ鎖に属している他のサブクラスのCγ領域遺伝
子がいくつか存在していることが示された。上述したご
とく、ネコγ鎖にも2つのサブクラスが存在することが
報告されており、このCB25γ7c遺伝子はこれら2
つのサブクラスの内のいずれかをコードしていると思わ
れた。
次にノーザンプロット分析を行った。ハイブリダイゼー
ションに使用したRNAはネコ牌ma胞と本発明者らが
確立したネコ×マウスヘテロハイブリドーマFM−TI
JI胞(微工研薗寄第10077号として本出願人より
寄託されている〉から全RNAをグアニジウムチオシア
ネート法[J、 M、 Ghingwinら、Bioc
hemIstry、 18. p5294 (1979
)]により分踵し、さらにオリゴdTカラム(ファルマ
シア〉を用いてポリA+RN^に精製したものである。
このRNA2ttgを電気泳動により3%ホルムアルデ
ヒドを含む0.75%アガロースゲルに展開し、ナイロ
ンメンブレンフィルター(シーンスクリーンプラス)に
転写後、[52pl標識CB25γ7Cプローブとノー
ザンハイブリダイゼーシランを行った。ノーインハイブ
リダイゼーションの方法はシーンスクリーンプラスに付
属のマニュアルの10トコールに従った。このプローブ
により両方の細胞のRNAにおいて約1.8kbの位置
にバンドが検出された〈第3図〉、このサイズはマウス
及びヒトで知られている免疫グロブリンγ鎖遺伝子のサ
イズとほぼ同じである。
これら2つの結果より、このCB25γ7Cは機能的な
ネコCγ領域を含む活性な遺伝子であると判断された。
尚、このCB25γ7Cが組み込まれたプラスミドを有
する大腸菌が、Escherichia colt C
CG−CB25G[微工研薗寄第11166号]として
出願人により寄託されている。
cDNA ローゝ ネコCγ領域は、マウス及びヒトの例からエクソン・イ
ントロン構造をとっていることが予想される。ネコCγ
領域のエクソン部分の核酸塩基配列を知るためには、ス
プライシングの終わったネコ免疫グロブリンγ鎖鵬RN
Aから作られたcIIN^をクローニングすることが必
要である。上述のように、ネコ×マウスヘテロハイブリ
ドーマFM−T1m胞は、CB25γ7cとハイブリダ
イゼーションする鵬RN^を合成している。そこで、F
M−T1#B胞よりcDNAライブラリィを構築し、C
B25γ7cをプローブにネコγ鎖cDNAのクローニ
ングを試みた。
FM−TI細胞より抽出精製したポリA+RNAからc
DN^合成システムプラス(アマジャム〉を用いてFl
l−TI細胞のc DNAを合成した0合成したcDN
AのEeoRIサイトをEcoRIメチレースを用いて
メチル化した後、T4DN^リガーゼを用いてEcoR
Iリンカ−を付加した。
さらにこのcDNAを制限酵素EcoRIで完全消化し
、バイオゲルA−50−カラム(バイオ・ラッド)を用
いてEcoRIリンカ−の付加したcDNAを精製した
0次にこのcDNAとλgtllベクターDNA(スト
ラタジーン社)のEcoRTアームとをT4DN^リガ
ーゼにより連結させ、ストラタジーン社のキットを用い
て、in vltroパッケージングを行い、FM−T
I細胞のcDN^ライブラリィを得た。
このライブラリィから、BentonとDavisのプ
ラークハイブリダイゼーション法[%、 D、 Ben
ton、R。
W、 Davis、 5cience、 196. p
180 (1977)参照]により、CB25γ7Cプ
ローブによりネコ免疫グロブリンCγ鎖を含むクローン
TICBを選択した。このクローンのサイズは!、 3
kbでその制限酵素切断点地図は第4図に示す、このク
ローンのEcoRI挿入断片をThosasとDavi
sの方法[M、 Thomas、 R,W、 Davi
s、 JMol、 Blol、、 91. p315 
(1974)II照]によりファージDNAより単離し
、pUc18のEcoR1サイトに再りロニングした。
C ネコCγ領域の核酸塩基配列を調べるために、クローン
TICBから、Pstl−Pstl、 Pstl−Rs
al、 Pstl−旧ndfll 、 Sac l−9
eal、 EcoRI−3acl、旧ndm−EcoR
Iの各小DMA断片を調製した。これらの各小断片を7
4−DNAポリメレースを用いて切断面を平滑末端に変
えた後、M13mp19ベクターのSma 夏サイトに
宝ライゲーションキットを用いて挿入した。東洋紡イン
ストラクトマニュアルの方法に従い、JMIOIのコン
ピテント細胞を調製し、Cγ領域遺伝子を挿入したM1
3sp19DNAで形質転換させ、−本鎖DNAを抽出
精製した。
さらにこの−本鎖DNAの核酸塩基配列決定は、タカラ
旧3シークエンシングキットと富士・ジエンサー・ゲル
・システムを用いて行った。核酸塩基配列行った方向は
第4図に示す、核酸塩基配列決定の結果、VDJCから
なるネコγ遺伝子が確認された。
第5図にその結果を示す、さらに、この核酸塩基配列を
基にアミノ酸に変換したところ、この遺伝子がオープン
リーディングフレームをとり、疑似遺伝子でないことが
示されたく第6図参照)。
このTICHの核酸塩基配列を基に遺伝子解析ソフト(
Genetyx:ソフトウェア開発社製〉を用いて、L
ASLとEMBLのデータベースをホモロジー検索した
ところ、ヒト及びマウスの免疫グロブリンγ鎖と高いホ
モロジーを示し、免疫グロブリンγ鎖遺伝子以外の遺伝
子とはホモロジーは示さなかった。TICB遺伝子のC
γ領域とマウス及びヒトのCγ領域をホモロジー比較す
ると、核酸レベルでマウスγlとは70.2%、ヒトG
lとは76.8%であり、アミノ酸レベルでマウスγ1
とは61,0%、ヒトG1とは69.7%であった。
以上の結果より、CB25γ7cとTICB遺伝子は間
違いなくネコγ鎖に属する遺伝子であり、マウス−ネコ
キメラ抗体の作製を可能にする遺伝子であると思われた
抗CPv抗体産生ハイブリドーマJP2 (γ1.に)
より染色体DNAを単離し、染色体D N A 100
μgを制aS素旧ndmで切断するくイヌバルボウイル
スを中和するモノクローナル抗体は、ネコパルボウイル
スをも中和できることが知られている)0次にこのDN
A断片とλL47ベクターDNA (ストラタジーン)
をT4DNAリガーゼにより連結させ、JPZ#l胞の
染色#IINAライブラリィを得た。このライブラリィ
から、プラークハイブリダイゼーション法[W、 D、
 Benton+R,W、 Davis、  5cie
nce。
196、 p180 (1977)参照]によりマウス
J Hプローブを用いて抗CPv抗体のVH領域遺伝子
を含むクローンJP2gH211を選択した。第7図は
その制限酵素切断点地図である。この遺伝子断片よりV
Hエクソン部分を含んだFicoRI−3ac I断片
を調製し、以下のネコーマウスキメラ抗体H#遺伝子の
材料とした。尚、この抗イヌバルボウイルス活性を有す
るマウス免疫グロブリンH鎖のV領域遺伝子が組み込ま
れたプラスミドを有する大腸菌が、 Escherlc
hia coli間VH−JP2 [微工研薗寄第11
167号]として出願人により寄託されている。尚、同
じJP2細胞から、マウスJにプローブを用いてクロー
ニングした抗イヌパルボウイルスマウス免疫グロブリン
LHのV領域遺伝子は、Escherlchla co
li MVK−JP2[微工件菌寄第11165号]と
して出願人により寄託されている。
(4)で得られたプラスミドpCB25γ7CをBa園
旧で切断し、ネコ免疫グロブリンCγ鎖遺伝子を含む5
.8kbのBag旧断片を調製した。この遺伝子をBa
m1llで切断したpsV2−gPtベクターともに宝
ライゲーションキットを用いて連結し、プラスミドpS
V2−CCγを得た0次に、(5)で得られたpJP2
gH211のEcoRI−5ac1断片の両端を74−
DNAポリメラーゼを用いて平滑末端に変え、宝ライゲ
ーションキットを用いて前述のプラスミドPSV2−C
CγのHpa lサイトに挿入しプラスミドpsV2−
PHCCγを作製した。(第8図参照)
【図面の簡単な説明】
第1図は、ネコ肝1iua胞の染色体DNAを制限酵素
Ba鵬旧で切断し、これをヒトCγ鎖領域を含んだ[3
2P]標識プローブとサインハイブリダイゼーションを
行った結果の模式図である。 第2図は、本発明においてクローニングされたネコ免疫
グロブリンγ鎖定常領域をコードする染色体DNA断片
(CB25γ7c)の制限酵素切断地図を示す。 第3図は、ネコ牌臓細胞(レーンl〉及びネコ抗体産生
ヘテロハイブリドーマFM−Tl (レーン2〉カラ抽
ffi L タホ’) A+ RNAト[”P]l1l
ICB2577C7”ロープとのノーインハイブリダイ
ゼーションの模式図である。 第4図は、本発明でクローニングされたcDNA断片T
lCB11tの制限酵素切断地図および塩基配列解析を
行った領域(→)を示す。 第5図は、本発明でクローニングされたcDNA断片T
ICB1aに存在するネコ免疫グロブリンγ鎖定常領域
をコードするDNA塩基配列を示す。 第6図は、本発明でクローニングされたCDNA断片T
lCB11L中にコードされるネコ免疫グロブリンγ鎖
定常領域の全アミノ酸配列を示す、下線のアミノ酸配列
は、発明の詳細な説明で述べたネコ免疫グロブリンγ鎖
定常領域に特有のアミノ酸配列(^〉〜(D)の領域を
示す。 第7図は、実施例(5〉で調製した抗cpv抗体の■H
領域遺伝子を含むクローンJP2gH211の制限酵素
切断点地図を示す。 第8図は、実施例(6)で構築した抗CPVマウス×ネ
コキメラ抗体H鎖を発現する遺伝子(PSV2−PHC
Cγ)の構築図を示す。 第1図 第3図 第2図 第5図 第6図 CCACCACGGCCCCATCGGTG TTCC
CACTGG CCCCCAGCTG CGGGACC
AC^TCTGGCGC(:A CCGTGGCCCT
 GGCCTGCCTG GTGTTAGGCT AC
TTCCCTGAGCCGGTGACCGTGTCCT
GGA ACTCCGGCGCCCTGACCAGCG
GTGTGCACACCTTCCCGGCCGTCCT
GCAG GCCTCGGGGCTGTACTCTCT
 CAGCAGCATGGTGACAGTGCCCTC
CAGCAG GTGGCTCAGT GACACCT
TCA CCTGCAACGTGGCCCACCCG 
C(:CAGCAACA CCAAGGTGGA CA
AGACCGTG CGCAAAACAG^CCACC
CACCGGGACCCAAA CCCTGCGACT
 GTCCCAAATG CCCACCCCCTGAG
ATGCTTG GAGGACCGTCCATCTTC
ATCTTCCCCCCAA AACCCAAGGAC
ACCCTCTCG ATTTCCCGGA CGCC
CGAGGT CACATGCTTG GTGGTGG
ACTTGGGCCCAGA TGACTCCGAT 
GTCCAGATCA CATGGTTTGT GGA
TAACACCCAGGTGTACA CAGCCAA
GACGAGTCCGCGT GAGGAGCAGT 
TCAACAGCACCTACCGTGTG GTCA
GTGTCCTCCCCATCCT Achcchda
Ac TGGCTCAAGGGGAAGGAGTT C
AAGTGCAAG GTCAACAGCA ^^TC
CCTCCCCTCCCCCATCGAGAGGACC
A TCTCCAAGGCCAAAGGACAG CC
CCACGAGCCCCAGGTGTACGTCCTG
CCT CCAGCCCAGG AGGAGCTCAG
 CAGG^^C^^^GTCAGTGTG^CCTG
CCTGA丁CAAAAGCTTCCACCCGCCT
G ACATTGCCGT CGAGTGGGAG^T
CACCGGACAGCCGGAGCCAGAGAAC
AACTACCGGACGA CCCCGCCCCAG
CTGGACAGCGACGGGACCT ACITC
GTGTA CAGCAAGCTCTCGGTGGAC
AGGTCCCACTG GCAGAGGGGA ^^
CACCTACA CCTGCTCGGT GTCAC
ACGAAGCTCTGCACA GCCACCACA
CACAGAAATCCCTCACCCAGT CTC
C(iGGTA^ATG^ Gly Tyr Phe Pro Glu Pro M
al Thr Val Ser Trp^sn Ser
 GlyAla Leu Thr Ser Gly V
al Hls Thr Phe Pro^la Val
 Leu GlnAla Ser Gly Leu T
yr Ser Leu Ser Ser Met Va
t Thr Vat Pr。 Thr Asp l1ls Pr。 Cys Pro Pro Pr。 Phe Pro Pro Lys Pro Glu V’al  Thr Ser Asp Val Gin Pro Gly Pro Lys Glu Met Leu Gly Pro Lys Asp Thr Cys Leu Val Val lie Thr Trp Phe Pro Cys Asp Cys Pro LysGl
y Pro Ser Ile Phe l1eLeu 
Ser Ile Ser Arg ThrAsp Le
u Gly Pro Asp AspVal Asp^
sn Thr Gln ValTrp Leu Lys
 Gly Lys Glu Phe Lys Cys 
Lys Vat^sn Ser LysSer Lea
 Pro Ser Pro IIeGlu Arg T
hr Ile Ser Lys^la LysGly 
Gin Pro旧s Glu Pro Gln Val
 Tyr Val Leu Pro ProAl&11
e Thr Gly Gln Pro Pro Gin Leu Lys Leu Ser Val Tyr Thr Cys Ser Thr Gln Lys Ser Pro Glu Pro Glu Asp Ser Asp Gly ^3p^rg Ser Hls Val  Ser Hls Glu Leu Thr Gln Ser ASn Asn Tyr Arg ThrThr Ty
r Phe Val TyrTrp Gln^rg G
ly AsnAla Leu Hls Ser旧5 Pro Gly Lys 第7図 第8図 e−−−→1kbp +IP+ pSV2−PHCCJ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ネコ免疫グロブリンγ鎖の定常領域ポリペプチド
    をコードするDNA配列を有する遺伝子断片。
  2. (2)該定常領域ポリペプチドのN末端側から最初のシ
    ステイン(Cys)の近傍のアミノ酸配列が下記のアミ
    ノ酸配列を有する前記第(1)項記載の遺伝子断片。 −Ser−Cys−Gly−Thr−
  3. (3)該定常領域ポリペプチドのCH1ドメインのC末
    端側のシステイン(Cys)の近傍のアミノ酸配列が下
    記のアミノ酸配列を有する前記第(1)項記載の遺伝子
    断片。 −Arg−Trp−Leu−Ser−Asp−Thr−
    Phe−Thr−Cys−
  4. (4)該定常領域ポリペプチドのCH2ドメインの糖鎖
    結合部位(Asn)N末端側のアミノ酸配列が下記のア
    ミノ酸配列を有する前記第(1)項記載の遺伝子断片。 −Lys−Thr−Ser−Pro−XXX−XXX−
    XXX−XXX−XXX−Asn−(XXXは任意のア
    ミノ酸)
  5. (5)該CH2ドメインの糖鎖結合部位(Asn)N末
    端側のアミノ酸配列が下記のアミノ酸配列を有する前記
    第(4)項記載の遺伝子断片。 −Lys−Thr−Ser−Pro−Arg−Glu−
    Glu−Glu−Phe−Asn−
  6. (6)該定常領域ポリペプチドのCH3ドメインのN末
    端側のシステインの近傍のアミノ酸配列が下記のアミノ
    酸配列を有する前記第(1)項記載の遺伝子断片。 −Asn−Lys−XXX−XXX−XXX−XXX−
    Cys−(XXXは任意のアミノ酸)
  7. (7)該CH3ドメインのN末端側のシステインの近傍
    のアミノ酸配列が下記のアミノ酸配列を有する前記第(
    6)項記載の遺伝子断片。 −Asn−Lys−Val−Ser−Val−Thr−
    Cys−
  8. (8)該定常領域ポリペプチドが下記のアミノ酸配列で
    ある前記第(1)項記載の遺伝子断片。 −Thr−Thr−Ala−Pro−Ser−Val−
    Phe−Pro−Leu−Ala−Pro【アミノ酸配
    列があります】 【アミノ酸配列があります】
  9. (9)前記第(1)項から第(8)項のいずれかに記載
    のネコ免疫グロブリンγ鎖の定常領域をコードする遺伝
    子断片をマウス免疫グロブリンH鎖の可変領域をコード
    する遺伝子断片の3’側に接続したことを特徴とするマ
    ウス×ネコキメラ抗体H鎖をコードする組換えDNA分
    子。
  10. (10)前記第(9)項記載の組換えDNA分子を発現
    ベクターに組み込み、この組換えベクターによって形質
    転換された細胞を培養し、発現されたマウス×ネコキメ
    ラ抗体H鎖を回収することを特徴とするマウス×ネコキ
    メラ抗体H鎖の製法。
  11. (11)前記第(10)項記載のマウス×ネコキメラ抗
    体H鎖の製法により得られるマウス×ネコキメラ抗体H
    鎖ペプチド。
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