JPH03198782A - 遺伝子導入用キャリアー、該キャリアーと遺伝子との複合体及び細胞への遺伝子導入法 - Google Patents

遺伝子導入用キャリアー、該キャリアーと遺伝子との複合体及び細胞への遺伝子導入法

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JPH03198782A
JPH03198782A JP33638489A JP33638489A JPH03198782A JP H03198782 A JPH03198782 A JP H03198782A JP 33638489 A JP33638489 A JP 33638489A JP 33638489 A JP33638489 A JP 33638489A JP H03198782 A JPH03198782 A JP H03198782A
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JP
Japan
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gene
cells
complex
low molecular
weight chitosan
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JP33638489A
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Hitoshi Noda
倫 野田
Masatsune Kurono
昌庸 黒野
Shigeko Oishi
誠子 大石
Kunio Yagi
國夫 八木
Masanori Hashimoto
正憲 橋本
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BITAMIN KENKYUSHO KK
Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
BITAMIN KENKYUSHO KK
Kurita Water Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は遺伝子導入用のキャリアー 該キャリアーと遺
伝子との複合体及び該複合体を細胞に取(従来の技術) 近年、単離された遺伝子やクローン化された遺伝子を細
胞内へ導入する技術によりその遺伝子の形質発現調節の
解析や細胞の形態変化の解明等について種々の基礎的知
見が得られるようになった。
又、医薬等の分野における有用物質の生産や遺伝性疾患
の治療を目的とした遺伝子の動物細胞への導入技術も極
めて重要なものとなっている。
細胞内に遺伝子を導入するために従来から種々の技術が
開発されてきた。例えば、細胞の食合作用を利用する燐
酸カルシウム共沈法[F 、L 。
Graham等”J、 Vlrology”第52巻、
第456頁(1973年)]、多価カチオンを利用した
DEAEdextran法[J、 H,McOutch
an等”J、Natl、Cancer In5t、”第
41巻、第351頁(1911i8年)]、ポリブレン
法[S、 Kawal等”Mo1. Ce1l Blo
l、”第4巻、第1172頁(1984年)]、細胞内
に物理的な方法で穴をあけて注入するマイクロインジェ
クション法[F、 Yamamoto等”Exp、 C
e1l Res、”第142巻、第79頁(1982年
)]、細胞質膜との融合能を利用したリポソーム融合法
[G。
Gregorjadis ”Nature”第283巻
、第814頁(1980年)コ及びリボフェクション法
[P、 L。
Felgner等”Proc、 Natl、 Acad
、 Sc1. USA”第84巻、第7413頁(19
87年)]等の諸方法がある。
(発明が解決しようとする課題) 上述の従来提案されてきた細胞への遺伝子導入法は、そ
れぞれ何等かの課題を有している。例えば、最も汎用さ
れている燐酸カルシウム共沈法においては生成し得る沈
澱粒子の大きさが細胞への取り込みに重大な影響を与え
るために沈澱粒子の大きさを注意深く揃える必要があり
、細胞の種類によっては遺伝子の導入が困難な場合もあ
り、更に食食能が低い細胞や浮遊細胞には有効とは云え
ない点に課題がある。マイクロインジェクション法は操
作に熟練を要し、−度に多くの細胞を処理することがで
きず、従って操作性と処理能力に難点がある。リポソー
ム融合法やりポフェクション法はリポソームの調製操作
が容易でない点及びリポソーム構成脂質の酸化等が生じ
易く、従って安一 定性が低いために保存が困難である点に課題ををしてい
る。更にN  DEAE−dextran法やポリブレ
ン法は操作が簡単であるが、合成高分子であるために遺
伝性疾患の治療を目的とする場合に生体への適応性に関
して課題を残しており、又遺伝子の導入量が比較的低い
点に課題がある。
(課題を解決するための手段及び作用)本発明者等は生
体に対して安全性が高いこと、−度に多数の細胞の処理
が可能なこと、安定性が高く保存性に優れていること、
更に操作が容易であることを主眼として検討を重ねた結
果、水溶性の低分子量キトサンをキャリアーとして該キ
ャリアーと遺伝子との複合体を調製し、該複合体と細胞
とを接触させ、更に細胞膜透過性を増強する剤を添加す
れば、遺伝子を細胞に効率良く導入することができ、こ
れにより上述した従来法における種々の課題を一挙に解
決し得ることを見い出して本発明を完成するに至った。
従って、本発明の本質的な特徴は低分子量キトサンを細
胞への遺伝子導入用キャリアーとするこ− とにあり、他の特徴は低分子量キトサンと遺伝子との複
合体にあり、又更に他の特徴は上記の低分子量キトサン
と遺伝子との複合体を細胞と接触させた後に細胞膜透過
性を増強する剤を添加する、細胞への遺伝子導入法にあ
る。
本発明において用いられる低分子量キトサンは特開平1
−185301公報に記載の方法により天然のキチンか
ら得られるキトサンの低分子化合物であり、0.1−1
.0 dl/g程度の固有粘度(η)(30℃、0.2
N酢酸+0.IN酢酸ナトリウム溶液を用いて測定)を
有しているものが適当である。また本発明において上記
の低分子量キトサンは水溶液の形で用いられ、この場合
に滅菌乃至除菌されていることが好ましく、その処理方
法としてはオートクレーブによる高圧蒸気滅菌でも濾過
除菌でも差し支えないが、操作性の面から濾過除菌の方
が好ましい。本発明において使用される低分子量キトサ
ンは合成高分子ではなく天然に存在するキチンより得ら
れたものであるので、合成高分子が有している生体適応
性に関する問題は生じない。
本発明による低分子量キトサンと遺伝子との複合体を調
製する場合に、遺伝子に対する低分子量キトサンの重量
比は導入した細胞での形質発現に影響を与えることが判
明した。この点に関して、実験によれば、遺伝子に対し
て低分子量キトサンの重量比を40−1000倍、好ま
しくは50−800倍に設定するのが適当である。複合
体を形成させる場合に格別の制限はなく両者を試験管内
で混合、攪拌するだけで静電気的な結合により容易に複
合体となる。
上述した条件により低分子量キトサンと遺伝子との複合
体を調製し、目的とする細胞に添加する際、細胞膜に上
記複合体を静電結合させるためには低分子量キトサンの
解離を充分に行わしめる必要がある。従って、この場合
に1)H7,5以下の緩衝液又は血清を含まない培地を
用いることが好ましい。この際に、複合体を充分に細胞
膜に付着させることが重要であり、これは細胞と複合体
との接触時間に依存する。所要接触時間は遺伝子の導入
されるべき細胞により異なるので、予備実験を行って至
適所要時間を設定すべきである。尚、この操作において
所定時間にわたり細胞と接触させた後、低分子量キトサ
ン−遺伝子複合体液は後述の細胞膜透過性を増強する剤
の濃度を低下させない観点から系外に除去することが望
ましい。
本発明による細胞への遺伝子導入は2段階の工程を経て
、即ち、上述した方法により正電荷を帯びた低分子量キ
トサンと遺伝子との複合体を負に荷電している細胞膜に
付着させる工程と、次いで細胞膜から細胞内へ遺伝子含
有複合体を取り込ませる工程を経て行われる。
後者の工程において、複合体と接触させた後に更に細胞
膜透過性を増強する剤を加えることにより形質転換頻度
を上昇させることができる。このための増強剤としては
、その効果があるものであれば格別の制限はなく、例え
ばジメチルスルホキシド、ポリエチレングリコール、ジ
エチレングリコール、グリセロール及びスクロースやマ
ンニトール等の高張液を単独で又は混合物の形で用いる
ことができるが、これらの剤による処理は細胞に対して
損傷を与える可能性があるために、遺伝子導入に先立ち
至適条件を検討しておくことが望ましい。キトサンと遺
伝子との複合体を細胞内に取り込ませる操作についても
格別の制限はないが、例えば低分子量キトサンと遺伝子
との複合体を細胞と接触させた後に複合体液を除去し、
次いで細胞膜透過性を増強する剤を添加し、設定された
至適条件下に当該増強剤と細胞とを所定時間接触させる
ことにより行うことができる。
本発明方法に従い、叙上のように、低分子量キトサンを
遺伝子のキャリアーとして細胞への遺伝子導入を行えば
、従来から汎用されてきたDEAE−dextran法
におけるよりも高い効率で遺伝子を細胞内に取り込ませ
ることができる。
(実施例等) 次に、実施例により本発明を更に詳細に且つ具体的に説
明する。
尚、以下の実施例中で言及されている原料、試薬、試験
法等は下記の通りである。
− a)低分子量キトサン: 特開平1−185301公報の実施例1−3に記載され
ている製法により得られ、固有粘度(η)が0.30及
び0.45 dl/gのもの。
b) pcH110プラスミド : ファルマシア社から市販のモノ。
C)グリセロール: 和光純薬工業株式会社から市販のもの。
d) C!0S−1細胞(ATCCNo、 CRLIG
50) :SV40で形質転換されたサル腎臓細胞であ
って、大日本製薬株式会社から市販のもの。
e) DEAE−dextran法による遺伝子の細胞
導入法: 市販のDEAE−dextran法トランスフェクショ
ンキット(ストラテジーン社製)を用いて常法により行
われた。
f)β−ガラクトシダーゼ活性の測定法:遺伝子導入を
行った細胞の抽出液における β−ガラクトシダーゼの
酵素活性を、文献 ”Experiments in Mo1ecular
 Genetics”第 352 頁、Co1d Sp
ring Harbor、 N、Y、 (1972年)
に記載の方法に従って定量した。
g)細胞抽出液中の蛋白の定量法: 文献”Methods In Enzymology”
第72巻)第296頁(1981年)に記載の方法に従
って定量した。
支直桝」 (低分子量キトサンと遺伝子との複合体の調製)固有粘
度が0.30 dl/gの低分子量キトサン(以下にお
いてはr C−9Jと称する) 100mgを精製水2
mlに添加し、次いでIN塩酸1mlを添加し攪拌した
後に室温下に30分間放置し、完全に溶解させた。その
後、1N水酸化ナトリウムを攪拌しながら添加してpH
8,0となし、更に精製水を添加して全量をLOmlに
なした。得られた低分子量キトサン水溶液を0.22μ
mのメンブレンフィルターを用いて濾過することにより
除菌した。
本実施例においては遺伝子としてpcH110プラスミ
ドを採択した。一定量のpcH110プラスミドを燐酸
緩衝生理食塩水(−)[以下においてはrPBS(−)
Jと称する、pI(7,4コに添加し、それに対して重
量比で1.−100倍量の上記低分子量キトサン含有水
溶液を添加し攪拌混合することにより低分子量キトサン
と遺伝子との複合体を調製した。
この複合体を1x)IJス酢酸EDTA緩衝液中の0.
8%アガロースゲル上に載置して電気泳動(泳動電圧:
 70V)を行った。結果は第1図に示される通りであ
り、遺伝子としてのpC旧10プラスミドに対して重量
で80倍以上のC−9を加えることによりプラスミドを
完全に保持した複合体を調製し得ることが判明した。
史胤■」 実施例1と同様に、但し固宵粘度(η)が0.45 g
/dlの低分子量キトサン (以下においてはre−7
4と称する)を精製水に溶解させた後に除菌フィルター
を通してキトサンの無菌水溶液を調製し、予めPBS(
−) (pH7,4)に添加しておいた2μgのllI
C旧】0プラスミドに対して重量比で100、200.
400倍量宛添加し、ポルテックスミキサーを用い撹拌
混合することによりC−7とpcH110プラスミドと
の複合体をそれぞれ調製した。
1 10%牛脂児血清含をダルベツコ改変イーグル培地(2
ml)を添加した35mmφ の培養皿に約1 x 1
0’個のCOS −’ 1を添加して細胞培養を行った
約16時間後に培地を除去し、PBS(−) 2mlに
より2回洗浄した後に、上述のDNA (但し、プラス
ミド)を2μg含有している複合体液を細胞表面に添加
して約10分間静置した。次いで複合体液を除去し、0
.4mlの15%グリセロール溶液を添加し、37°C
にて2分間処理した。その後、グリセロール溶液を除去
し、細胞が剥がれないように注意しながら2mlのPB
S(−)で洗浄し、次いで上述の血清含有培地を添加し
て培養し、更に16時間後に培地の交換を行った。尚、
対照についてはグリセロール処理を施さずに培養を行っ
た。
キトサンとプラスミドとの複合体の添加時から72時間
後に培養皿より培地を除去し、2mlのPBS(−)に
より細胞を洗浄した。その後に1mlのPBS(−)を
培養皿に添加し、次いで細胞を剥してサンプルチューブ
に集め、14.00Orpmで2分間遠心した後、」二
清を除去した。沈澱した細胞に12 0.2乃至0.3mlのPBS(−)を添加して細胞を
懸濁させた後、ドライアイス−エタノール浴で3回凍結
−融解操作を繰り返し、14.00Orpmで5分間遠
心し回収された上清を細胞抽出液とした。
この細胞抽出液中の β−ガラクトシダーゼの酵素活性
を測定した。
結果は下記の表1に示されている通りであり、低分子量
キトサン(C−7)の添加量は細胞内で発現したβ−ガ
ラクトシダーゼの酵素活性と相関し、pcH110プラ
スミドに対して400倍量のキトサンを用いた場合に細
胞への遺伝子導入効率の最も高いことが判明した。尚、
グリセロール処理を行わないと細胞内で殆ど発現しない
ことも併せて判明した。
返ヨ」 木:グリセロール処理の有無 夫i叢」 (複合体と細胞との処理時間が発現に及ぼす影響) 実施例2における結果を踏まえて遺伝子と低分子量キト
サンとの重量比を1 : 400に設定し、即ち2μg
のpCClO2対して800μgのC−7を用いて複合
体を調製し、CO3−1細胞に添加し、2゜4.8及び
16分間静置処理した。その後グリセロール処理を37
°Cにて2分間行った後に、2InlのPBS(−)で
洗浄し、次いでIO%牛脂児血清含有ダルベツコ改変イ
ーグル培地を添加して培養を行った。
尚、比較のためにDEAE−dextran法を下記の
要領で実施した。即ち、200μmのPBS(−)にp
c旧10プラスミドを2μg添加し、更に生理食塩水に
溶解させたDEAE−dextranを100μg添加
した後にポルテックスミキサーを用いて攪拌混合した。
得られたプラスミド−DEAE−dextran溶液を
PBS(−)で洗浄したCO5−1細胞に添加し、キト
サンと遺伝子との複合体の場合と同様に静置処理した。
DEAE−dextran溶液を除去した後にPBS(
−)で洗浄し、次いで既述の場合と同一の条件下に72
時間にわたり培養を行った。
上記の両培養細胞について実施例2におけると同様に処
理して細胞抽出液を得た後、蛋白量当りの β−ガラク
トシダーゼ活性を比活性として求めた。
15− 結果は第2図に示される通りであり、pCI(110プ
ラスミドだけの添加では全く発現せず、DEAE−de
xtran法において、DEAE−dextranとp
cH110プラスミドの混合溶液と細胞との処理時間は
発現に対して殆ど影響を与えず、一方、C−7とプラス
ミドとの本発明による複合体の場合は処理時間とβ−ガ
ラクトシダーゼの発現量とは相関し、10分間以上処理
することによりDEAE−dextran法の場合と比
較して高い比活性を示し、従って発現効率の高くなるこ
とが判明した。
丸敷桝」 実施例2と同様にして、但し400μgのC−7にpc
H110プラスミドを2及び4μg宛添加し、PBS(
−)により全量を200μlとした上で撹拌混合するこ
とにより C−7とプラスミドとの複合体を調製した。
この複合体を既述の方法と同様にして1 x 10’個
のCO3−1細胞に添加し、10分間静置処理した後に
グリセロール処理を行い、次いで72時間にわたり細胞
を培養した。
IEi 尚、比較のために実施例3において言及した要領でDE
AE−dextran法を実施した。即ち、生理食塩水
に溶解させた100μgのDEAE−dextranに
pCClO22及び4μg宛添加し、PBS(−)によ
り全量を200μmになして複合体を調製し、次いで実
施例3と同様に処理し、その後72時間にわたり細胞を
培養した。
両培養細胞について実施例2と同様に処理して細胞抽出
液をそれぞれ調製し、β−ガラクトシダーゼの比活性を
測定した結果は下記の表2に示される通りであり、本発
明方法によればDEAEdextran法と比較する場
合に同等若しくはそれ以上の高い効率でCO5−1細胞
へ遺伝子を導入し得ることが判明した。
表二λ 実施例I及び2と同様にして2μgの pc旧10をPBS(−)に添加し、C−7を800μ
g添加してキトサンと遺伝子との複合体を調製した。こ
の複合体を実施例2に記載の方法に従って1x106個
のcos−を細胞に添加し、その後15分間静置処理し
た。次いで複合体を除去し、30%ジエチレングリコー
ル0.4mlを加え、37℃にて2分間処理し、PBS
(−)で細胞を静かに洗浄した後に10%牛脂児血清含
有ダルベツコ改変イーグル培地にて培養を行った。72
時間にわたり細胞を培養した後に、実施例2と同様にし
て細胞抽出液を調製し、β−ガラクトシダーゼの比活性
を測定した。その結果、本発明方法を利用して調製され
た細胞抽出液は81.4nmol/mln/mg−蛋白
の比活性を示し、方pcHIIoだけを添加した場合で
は1.02nmol/min/mg−蛋白の比活性を示
した。
(発明の効果) 本発明によれば、低分子量キトサンを遺伝子のキャリア
ーとして用いることにより簡易な操作でキトサンと遺伝
子との複合体を形成させることができる。更に、この複
合体を細胞と接触せしめた後にグリセロール等の細胞膜
透過性増強剤を添加して処理すれば極めて効率よく遺伝
子を細胞内に導入させることができる。
尚、本発明において遺伝子のキャリアーとして用いられ
るキトサンは天然物から得られたものであるために生体
に対する毒性は存在しないか或は極めて少ないので、本
発明による複合体は生体への適用に極めて有利である。
19−
【図面の簡単な説明】
第1図はキトサンと遺伝子としてのプラスミドとを種々
の重量比で用いるこ七により調製された各種の複合体に
ついて電気泳動試験を実施した際の泳動パターンを描記
した図面であり、第2図はキトサンと遺伝子上の複合体
と細胞との接触処理時間を種々に設定し、当該処理時間
が遺伝子導入細胞の産生物質発現に及ぼす影響を調べた
結果を示すグラフである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)低分子量キトサンであることを特徴とする、遺伝
    子導入用キャリアー。
  2. (2)低分子量キトサンと遺伝子とから構成されている
    ことを特徴とする、遺伝子とキャリアーとの複合体。
  3. (3)遺伝子と低分子量キトサンとの複合体を細胞と接
    触させた後に、細胞膜透過性を増強する剤を添加するこ
    とを特徴とする、細胞への遺伝子導入法。
JP33638489A 1989-12-27 1989-12-27 遺伝子導入用キャリアー、該キャリアーと遺伝子との複合体及び細胞への遺伝子導入法 Pending JPH03198782A (ja)

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