JPH03193335A - 耐熱構造体の製造方法および耐熱構造体 - Google Patents

耐熱構造体の製造方法および耐熱構造体

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JPH03193335A
JPH03193335A JP1334478A JP33447889A JPH03193335A JP H03193335 A JPH03193335 A JP H03193335A JP 1334478 A JP1334478 A JP 1334478A JP 33447889 A JP33447889 A JP 33447889A JP H03193335 A JPH03193335 A JP H03193335A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、高温環境下で使用される耐熱構造体およびそ
の製造方法に関する。
すなわち、外筒とハニカム構造のロール体とからなり、
例えば、自動車エンジン等の排気ガスを清浄化する触媒
コンバータに用いられ、担持母体として触媒が付着され
る、耐熱構造体およびその製造方法に関するものである
「従来の技術] このような耐熱構造体は、外筒と、外筒内に挿入接合さ
れたハニカム構造のロール体とからなっている。係るロ
ール体には、従来、帯状の波板材と平板材の2種類の基
材が1組として用いられていた。そして係る基材1組の
みをつまり1枚の波板材と1枚の平板材のみを用い、両
者を端をそろえて束ね交互に巻き付けて接合し、もって
ハニカム構造のロール体としていた。
又最近、同様に2種類の基材を1組として用いるものの
、これらの複数組を用い、それらの端をそろえて束ね交
互に巻き付けて接合し、もってハニカム構造のロール体
とする技術も開発されていた。
「発明が解決しようとする課題」 ところでこのようなロール体を用いた耐熱構造体にあっ
ては、従来次の問題が指摘されていた。
まず上述の前者たる1組の基材のみを用いた従来例、つ
まり波板材と平板材を各1枚ずつ用いた従来例にあって
は、次のとおり。
第1に、剥離および潰れが発生し易かった。すなわち、
外筒と挿入接合されたハニカム構造のロール体の外表面
との接合・接触面積が大であり、外筒に対し最外周の波
板材又は平板材が広い接触面積でろう付等にて接合され
てなり、応力が外筒面に略沿った方向に作用していた。
そこでこのような耐熱構造体では外筒とロール体間に応
力が集中しやすく、ろう付等による接合強度が弱い場合
には両者間が剥離してしまい、又逆にろう付等による接
合強度が強い場合にはロール体が応力を吸収しそのハニ
カム構造が潰れてしまうことがあった。
第2に、真円状その他の所定形状に成形することが容易
ではなかった。すなわち特に大きなものの成形に際し、
このような波板材と平板材の長さが長く何回も繰り返し
巻き付けられるので、波板材は巻き取り力が直接的かつ
集中的に加わって変形し易かった。もってこの耐熱構造
体では、そのハニカム構造のロール体を正確に真円状そ
の他の所定形状に成形することが、容易ではなかった。
第3に、波板材と平板材とを精度高く位置決めすること
も容易ではなかった。すなわち、前述のごとく基材たる
各1枚の波板材と平板材の長さが長いので、特に大きな
ものの成形に際し、まず両者を正確に端をそろえて積み
重ねることが容易でなく、又例え正確に重ねられたとし
ても次の巻き付けに際しその位置決めが狂うこともあっ
た。もってこの耐熱構造体ではハニカム構造のロール体
において、波板材と平板材が精度高く位置決めされてい
ないことが多々あった。
第4に、正確に同一大きさ等のものが得られに(り、製
品にばらつきが生じ易かった。すなわち、前述のごとく
各1枚で長い波板材と平板材を何回も繰り返し巻きつけ
るので、その際巻き取り力が強過ぎきつく巻き過ぎると
成形されたハニカム構造のロール体が予定のものより小
さくなり、逆に巻き取り力が弱過ぎ緩く巻き過ぎるとロ
ール体が予定のものより大きくなるという難点があった
このように巻き取り力の強弱等微妙な巻き取り条件次第
で、予定した同一大きさ・形状のロール体が得られなく
なることが多々あり、耐熱構造体は製品にばらつきが生
じやすかった。
各1枚ずつの波板材と平板材を用いた従来例にあっては
、このような第1.第2.第3.第4の問題点が指摘さ
れていた。
次に前述の後者たる最近開発された技術については、次
のとおり。
この技術は、上述した従来例の問題点を解決すべく開発
されたものであり、1組の波板材と平板材を複数組用い
ることにより、上述した第1.第2、第3.第4の各問
題点はかなり解消されるものの、次の第5.第6の問題
点が指摘されていた。
すなわち第5に、依然として2種類の基材が用いられる
ので、コスト面に難点があった。すなわち、上述の従来
例は勿論のことこの最近開発されり技術にあっても、ハ
ニカム構造のロール体の基材としては波板材と平板材の
2種類が必要であり、このような耐熱構造体は、基材点
数が多くもって基材コスト、作業コスト等がかさむとの
指摘があった。
第6に、特に巻き始め位置つまり中心位置における位置
決めが容易でなく、成形が困難化するとの指摘があった
。すなわち、各基材の巻き始め位置つまりハニカム構造
のロール体の中心位置は、成形の基準となるものである
が、係る位置にて基材たる波板材と平板材の複数組の端
をすべてそろえ正確に位置決めすることは容易でなかっ
た。このように基材が複数組なので、その巻き始め位置
・中心位置での位置決めが容易でな(所定形状とするこ
とも容易でないので、この耐熱構造体にあってはロール
体の成形が困難であるとの指摘があった。
従来の耐熱構造体では、このような点が指摘されていた
本発明は、このような実情に鑑み上記した従来の多くの
問題点をすべて解決すべくなされたものであって、所定
の1種類の基材を複数枚交互に位置させて重ね、接合状
態にされた中央部付近を中心に巻き付けてハニカム構造
のロール体としてなることにより、第1に剥離、潰れが
防止され、第2に正確に所定形状に成形でき、第3に各
基材の位置決め精度も高く、第4に正確に同一大きさ等
のものが得られるとともに、更にこれらと同時に、第5
に1種類の基材が用いられ、第6に特に中心位置での基
材の位置決めも容易である、耐熱構造体の製造方法およ
び耐熱構造体を提案することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 この目的を達成する本発明の技術的手段は、次のとおり
である。
まず請求項1については次のとおり、すなわちこの耐熱
構造体の製造方法は、準備工程2重合工程、成形工程、
最終工程を有してなる。
準備工程では、帯状の基材が準備され、この基材はほぼ
中央部を境として、一方側には所定波形の凹凸が連続的
に折曲形成され他方側はこれとは異なる形状に形成され
てなる。
重合工程では、該基材が複数枚、一方側と他方側とをそ
れぞれ交互に位置させかつ中央部をほぼそろえて、積み
重ねられる。
成形工程では、このように重ねられた該基材が、そのほ
ぼ中央部が接合状態とされ、かつ中央部付近を中心とし
て巻き付けられ、もってハニカム構造のロール体とされ
る。
しかる後最終工程では、該ロール体が外筒内に挿入され
るとともに両者間が接合される。
又請求項2については次のとおり。すなわちこの耐熱構
造体は、外筒と、該外筒内に挿入接合されたハニカム構
造のロール体とからなる。
該ロール体としては、ほぼ中央部を境として一方側には
所定波形の凹凸が連続的に折曲形成され、他方側はこれ
とは異なる形状に形成されてなる帯状の基材が、複数枚
用いられている。そしてこれらの該基材が、一方側と他
方側を交互に位置させそろえて重ねられるとともに、該
基材のほぼ中央部が接合状態とされ、かつ中央部付近を
中心にロール状に巻き付けられてなる。
「作  用」 本発明は、このような手段よりなるので次のごとく作用
する。
まず請求項1の製造方法にあっては、準備工程。
重合工程、成形工程、最終工程を辿り、耐熱構造体が製
造される。すなわち、所定の基材を複数枚、一方側と他
方側を交互に位置させて重ね、かつ接合状態にされた基
材の中央部付近を中心に巻き付けてハニカム構造のロー
ル体とし、外筒内に挿入接合してなる。又請求項2の耐
熱構造体はこのように製造され、所定の基材を複数枚同
様に重ね、接合状態にされた中央部付近を中心に巻き付
けられたロール体が、外筒内に挿入接合されてなる。
そこで第1に、応力は外筒面に対し大きく傾斜した方向
からロール体の基材に作用するとともに、複数枚の基材
に分散する。そこでこの耐熱構造体は、外筒とロール体
間が剥離しに(く、ロール体のハニカム構造の潰れも防
止される。
第2に、巻き取り力が各基材に分散して加わるので、そ
の変形も少ない。そこでこの耐熱構造体のロール体は、
真円度の高いもの等所定形状に成形される。
第3に、各基材は長さが短いので、まず容易に中央部を
ほぼそろえて重ねられ、又巻き付は時その中央部を中心
に巻き付けられるため、その位置決めが狂うこともない
。もってこのロール体は各基材が精度高く位置決めされ
てなる。
第4に、各基材は長さが短く巻き取り量も少ないので、
巻き取り力の強弱等に左右されにくい。
そこでこのロール体は正確に同一大きさのもの等が得ら
れる。
そして本発明にあっては、これらの各点とともに次の各
点も実現される。
すなわち第5に、この耐熱構造体は、ロール体に用いら
れる基材が所定の1種類だけと少ない。
第6に、各基材は接合状態にされた中央部付近を中心に
巻き付けられる。そこで特に、巻き始め位置つまり中心
位置にて各基材が正確に位置決めされるので、このロー
ル体そして耐熱構造体は成形が容易である。
第7に、この耐熱構造体は、少なくともロール体の中心
位置を接合状態にするとともに、ロール体と外筒間を接
合することにより、成形可能である。
さらに、基材は枚数が多く、かつそのほぼ中央部がロー
ル体の中心位置付近を通り、両端が外筒に接合固定され
てなる。そこでこの耐熱構造体は、安定した構造よりな
り耐久性に優れている。
「実 施 例」 以下本発明を、図面に示すその実施例に基づいて詳細に
説明する。
図面は、本発明に係る製造方法および耐熱構造体の実施
例の説明に供する正面図である。まず製造方法について
、準備工程1重合工程、成形工程。
最終工程の順に説明し、それから耐熱構造体について説
明する。
準備工程については次のとおり。
第1図は、準備工程の説明に供し用いられる基材を示す
準備工程では帯状の基材1が準備され、この基材1は、
ほぼ中央部11を境として、−吉例1□には所定波形の
凹凸が連続的に折曲形成され、他方側13はこれとは異
なる形状に形成されてなる。
これらについて詳述すると、基材1は素材として耐熱性
の金属箔の帯状のものが用いられ、その−吉例1□には
、適宜選択された所定ピッチと高さの直線的な波形の凹
凸が、コルゲート加工、プレス加工等により連続的に折
曲形成されてなる。
基材1の他方側1.は、このような波板状の一方側1□
とは異なる形状に形成されてなり、例えば図示のごとく
平坦な平板状に形成され、又例えば、−吉例1□の波板
状とは異なるピッチ若しくは高さの直線的な波形の凹凸
がコルゲート加工、プレス加工等により連続的に折曲形
成された、異なる波板状に形成されてなる。
つまりこの準備工程で準備される基材1は、1種類であ
り、かつその−吉例1.が適宜選択された所定の波板状
よりなり、他方側1.が平板状又は異なる大・小の波板
状よりなる。 準備工程は、このようになっている。
次に重合工程について述べる。
第2図は、重合工程および成形工程の説明に供し、積み
重ねられた基材1等を示す。
重合工程では、基材1が複数枚、−吉例1すと他方側1
3とをそれぞれ交互に位置させかつ中央部IIをほぼそ
ろえて、積み重ねられる。
これらについて詳述すると、重合工程では、準備工程で
準備された基材1が例えば4枚程度積み重ねられる。そ
してその際、隣接する上下の基材1間で一方側1tと他
方側13の位置が交互に逆になるように、積み重ねられ
る。又その際、各基材1の中央部11の位置をほぼそろ
えて積み重ねられ、図示例では、隣接する上下の基材1
間で中央部11の位置を若干交互に左右にずらしてそろ
え、もって各基材1の平板状の他方側13の所定幅が上
下で対峙するようになっている。
なおこのような図示例によらず、各基材1の中央部1.
の位置を上下で完全に対峙すべくそろえるようにしても
よい。
重合工程は、このようになっている。
次に成形工程について述べる。
第3図は、成形工程および最終工程の説明に供し、外筒
2とロール体3とからなる耐熱構造体4を示す。
成形工程では、このように重ねられた基材1を、接合状
態にされた中央部II付近を中心として巻き付け、もっ
てハニカム構造のロール体3とする。
これらについて詳述すると、重合工程で積み重ねられた
各基材1はまず、ほぼ各中央部ll付近で接合状態に止
められる。例えば第2図の例では、中央部1.付近で所
定幅にて対峙する平坦な他方側11間が、ろう付、スポ
ット溶接等にて接合されるか、又は図示のごとく成形用
心棒5で上下から圧接されるか、これら双方を実施する
ことにより、各基材1がほぼ中央部11付近で接合状態
に止められる。成形用心棒5は、図示のごとく断面半円
形のものの他、断面円形のもの断面三角形のもの断面四
角形のものその他各種形状のものが使用され、成形後ロ
ール体3から抜き取られる。
なお第2図の例によらず、各基材1の中央部1、が上下
で完全に対峙すべくそろえられた場合は、次のごとくな
る。すなわち、例えば各基材1の中央部1.付近の一方
側1□および他方側13をすべて押圧して潰し平板状と
してから、ろう付等による接合、成形用心棒5による圧
接等を実施する。
しかしながらこれによらず、該部分を押圧して潰すこと
なくそのままつまり波板状部分はそのままとして、ろう
付等による接合、成形用心棒5による圧接等を実施する
ことも可能である。
さて図示例では、各基材1のほぼ中央部Il付近がろう
付、成形用心棒5等により接合状態に止められた後、こ
のように止められた中央部II付近を中心として、各基
材1の一方側1□および他方側13が同方向に巻き取り
力が加えられ巻き付けられる。そして第3図中に示した
ごとく、全体が円、楕円等所定のロール状をなしかつハ
ニカム構造をなすロール体3が成形される。
なお、成形されたロール体3の接合については、更に、
ロール体3の各基材1間を接合するようにしてもよい。
すなわち、基材1の一方側1□と他の基材lの他方側1
3間の接触箇所を、すべて又は部分的に、ろう付、スポ
ット溶接等により接合してもよい。
成形工程は、このようになっている。
次に最終工程について述べる。
しかる後最終工程では、ロール体3が外筒2内に挿入さ
れるとともに両者間が接合される。すなわち、第3図に
示すごとく最終工程では、成形工程で成形されたロール
体3が外筒2内に挿入される。そしてロール体3と外筒
2間が、ろう付、スポット溶接等にて不動に接合される
最終工程は、このようになっている。
次に耐熱構造体4について述べる。
このような製造方法により、準備工程2重合工程、成形
工程、最終工程を辿り、第3図に示した耐熱構造体4が
製造される。
耐熱構造体4は、外筒2と外筒2内に挿入接合されたハ
ニカム構造のロール体3とからなる。ロール体3として
は、ほぼ中央部IIを境として一方側1□には所定波形
の凹凸が連続的に折曲形成され、他方側l、はこれとは
異なる形状に形成されてなる帯状の基材が、複数枚用い
られている。
そしてこれらの基材1が、−吉例1□と他方側13を交
互に位置させそろえて重ねられるとともに、接合状態に
された中央部II付近を中心にロール状に巻き付けられ
てなる。
これらについて詳述すると、図示のロール体3は、基材
1の波板状をなす一方側1□の各空間が、他の基材lの
平坦な他方側13によって独立空間に区画されてなる。
もってロール体3は、各基材1の一方側12と他方側1
3がセル壁を形成し、略三角形、略半六角形、その他の
形状の中空柱状の多数のセルの平面的集合体たるハニカ
ム構造をなす。
このハニカム構造のロール体3は、一般に耐熱強度が強
く高温環境下で使用され、重量比強度に優れ軽量性とと
もに高い剛性・強度を備え、流体の整流効果にも優れ成
形も容易でコスト面にも優れる等々の特性が知られてい
る。又単位体積当りの表面積が大、つまりセル壁たる基
材1の表面積も大であるので、例えば、自動車エンジン
等の排気ガスを清浄化する触媒コンバータに用いられ、
担持母体としてそのセル壁たる基材1の表面に触媒が付
着せしめられる。なお外筒2は、このようなハニカム構
造のロール体3の全体形状に対応し、円、楕円等の筒状
体よりなる。
耐熱構造体4は、このようになっている。
本発明に係る耐熱構造体4の製造方法および耐熱構造体
4は、以上説明したようになっている。
そこで以下のごとくなる。
まずこの製造方法にあっては、準備工程9重合工程、成
形工程、最終工程を辿り、耐熱構造体4が製造される。
すなわち、所定の基材1を複数枚、−吉例1□と他方側
13を交互に位置させそろえて重ね、かつ接合状態にさ
れた中央部1.付近を中心に巻き付けてハニカム構造の
ロール体3とし、これを外筒2内に挿入接合してなる。
又耐熱構造体4は、このように製造され、所定の基材1
を複数枚同様に重ね、接合状態にされた中央部1.付近
を中心に巻き付けられたハニカム構造のロール体3が、
外筒2内に挿入接合されてなる。そして例えば、自動車
エンジン等の触媒コンバータの担持母体として使用され
た場合には、有害物質を含む自動車エンジン等の排気ガ
スが、この耐熱構造体4のハニカム構造のロール体3の
各セルを通過することにより、各セル壁たる基材lに付
着せしめられた触媒と反応して清浄化される。
さてこの耐熱構造体4の製造方法および耐熱構造体4に
あっては、次の第1.第2.第3.第4゜第5.第6.
第7.およびさらに第8のごとくなる。
第1に、基材1の枚数が増加するほど、応力は外筒2面
に対し大きく傾斜した方向から基材1に作用しかつ分散
する。そこでこの耐熱構造体4は、外筒2とロール体3
との接合強度が多少弱いような場合でも両者間が剥離し
にくく、又逆に両者間の接合強度が多少強過ぎるような
場合でもロール体3のハニカム構造の潰れは防止される
第2に、成形工程における巻き取り力は枚数が多い各基
材1に分散して加わるので、基材1の変形も少ない。そ
こでこの耐熱構造体4においてロール体3は、例えば極
めて真円度の高いもの等、正確に所定形状に成形される
第3に、各基材1は枚数が多くその1枚の長さが短いの
で、まず重合工程で容易かつ正確にほぼ中央部IIをそ
ろえて積み重ねられ、又次の成形工程でもその中央部1
.を中心に巻き付けられるため、巻き付は時にその位置
決めが狂うようなこともない。もってこのロール体3は
、各基材1が精度高く位置決めされてなる。
第4に、各基材lは枚数が多くその1枚の長さが短く巻
き取り量も少ないので、成形工程において、巻き取り力
の強弱等微妙な巻き取り条件に左右されにくい。そこで
このロール体3は正確に予定した同一大きさ・形状のも
のが得られ、耐熱構造体4の製品のばらつきが回避され
る。
そして本発明にあっては、これら第1.第2゜第3.第
4の各点とともに、次の各点も実現される。
すなわち第5に、基材1は所定の1種類のものだけが用
いられる。そこでこの耐熱構造体4のロール体3は、基
材1の点数が1種類と少ない。
第6に、成形工程では各基材1が、接合状態にされた中
央部11付近を中心に巻き付けられる。
そこで特に、成形の基準となる巻き始め位置つまりロー
ル体3の中心位置にて、各基材1の中央部11が容易か
つか正確に位置決めされ所定形状とされるので、このロ
ール体3そして耐熱構造体4は成形が容易である。
第7に、この耐熱構造体4は少なくとも、成形工程その
他でロール体3の中心位置をろう付、スボッ[8接若し
くは成形用心棒5で上下から圧接、又は双方の実施によ
り接合状態にし、かつ最終工程でロール体3と外筒2間
を接合することにより、成形可能である。例えば中心位
置をろう付により接合する場合には、そのろう付量等が
、従来の半分程度で済むという利点もある。なお耐熱構
造体4は、このような接合状態にされた中心位置および
外筒2間における接合に加え、更にロール体3の各基材
1間を接合するようにしてもよい。すなわち、基材1の
一方側12と他の基材1の他方側13間の接触箇所を、
すべて又は部分的に、ろう付、スポット溶接等により接
合しておくと、より強度面に優れるという利点がある。
さらに第8に、基材1は枚数が多く、かつその両端が外
筒2に接合固定され安定した構造よりなる。つまり各基
材1は、例えば外筒2に接合固定された一端から始まり
、ロール体3の中心位置付近を通り、再び外筒2に接合
固定された他端で終わる安定した構造よりなる。そこで
このロール体3そして耐熱構造体4は、耐久性に優れて
いる。
「発明の効果」 本発明に係る耐熱構造体の製造方法および耐熱構造体は
、以上説明したごとく、所定の1種類の基材を複数枚交
互に位置させて重ね、ほぼ中央部付近を中心に巻き付け
てハニカム構造のロール体としてなることにより、次の
効果を発揮する。
第1に、この耐熱構造体では、外筒と挿入接合されたロ
ール体とが剥離しにくく、又ロール体のハニカム構造の
潰れも防止される。
第2に、この耐熱構造体においてロール体は、例えば極
めて真円度の高いもの等、正確に所定形状に成形されて
なる。第3に、又ロール体は各基材が精度高く位置決め
されてなる。第4に、この耐熱構造体は、正確に同一大
きさ・形状のロール体が得られ製品のばらつきが回避さ
れる。
そして本発明にあっては、これら第1.第2゜第3.第
4の各点とともに、同時に次の各点も実現される。
すなわち第5に、この耐熱構造体はロール体の基材点数
が1種類だけであり、その分基材コスト。
作業コスト等のコスト面に優れてなる。
第6に、この耐熱構造体は、特にロール体の中心位置に
おける各基材の位置決めが容易であり、その成形が容易
化されてなる。
第7に、この耐熱構造体は少なくとも、ロール体の中心
位置を接合状態にするとともに、ロール体と外筒間を接
合することにより成形でき、この面からもコスト面に優
れてなる。
さらに第8に、この耐熱構造体は、基材の枚数が多(、
かつそのほぼ中央部がロール体の中心位置付近を通り、
両端がそれぞれ外筒に接合固定されてなる安定した構造
よりなるので、耐久性に優れている。
このように、この種従来例に存した多くの問題点が一挙
にすべて解決される等、本発明の発揮する効果は顕著に
して大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明に係る耐熱構造体の製造方法および耐熱
構造体の実施例の説明に供する、正面図である。 そして第1図は、準備工程の説明に供し、用いられる基
材を示す。第2図は、重合工程および成形工程の説明に
供し、積み重ねられた基材等を示す。第3図は、成形工
程および最終工程の説明に供し、外筒とロール体とから
なる耐熱構造体を示す。 2・・・ 3・・・ 4・・・ 5・・・ 外筒 ロール体 耐熱構造体 成形用心棒 1・・・基材 1 、、、、中央部 1z・・・−吉例 1、−1他方側 第 1 図 第 図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ほぼ中央部を境として、一方側には所定波形の凹
    凸が連続的に折曲形成され他方側はこれとは異なる形状
    に形成されてなる、帯状の基材を準備する準備工程と、 該基材を複数枚、一方側と他方側とをそれぞれ交互に位
    置させかつ中央部をほぼそろえて、積み重ねる重合工程
    と、 このように重ねられた該基材のほぼ中央部を接合状態と
    し、かつ中央部付近を中心として巻き付け、もってハニ
    カム構造のロール体とする成形工程と、 しかる後、該ロール体を外筒内に挿入するとともに両者
    間を接合する最終工程と、 を有してなることを特徴とする耐熱構造体の製造方法。
  2. (2)外筒と該外筒内に挿入接合されたハニカム構造の
    ロール体とからなり、 該ロール体としては、ほぼ中央部を境として一方側には
    所定波形の凹凸が連続的に折曲形成され、他方側はこれ
    とは異なる形状に形成されてなる帯状の基材が、複数枚
    用いられ、 これらの該基材が、一方側と他方側を交互に位置させそ
    ろえて重ねられるとともに、該基材のほぼ中央部を接合
    状態とし、かつ中央部付近を中心にロール状に巻き付け
    られてなること、 を特徴とする耐熱構造体。
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