JPH03193253A - 連続鋳造鋳片の表面温度制御方法 - Google Patents

連続鋳造鋳片の表面温度制御方法

Info

Publication number
JPH03193253A
JPH03193253A JP33223889A JP33223889A JPH03193253A JP H03193253 A JPH03193253 A JP H03193253A JP 33223889 A JP33223889 A JP 33223889A JP 33223889 A JP33223889 A JP 33223889A JP H03193253 A JPH03193253 A JP H03193253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slab
cast slab
temp
amount
quality
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33223889A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Kondo
修 近藤
Hirotaka Miki
裕貴 三木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP33223889A priority Critical patent/JPH03193253A/ja
Publication of JPH03193253A publication Critical patent/JPH03193253A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、連続鋳造鋳片の表面温度を制御する方法に関
するものである。
(従来の技術) 連続鋳造設備においては、鋳型での1次冷却に続き、ス
プレーによる2次冷却が行われている。
そして、この2次冷却が行われている部分を2次冷却帯
というが、これは冷却水の散布によって行われ、鋳片品
質(内部割れ、中心部の偏析及び表面欠陥等)に及ぼす
影響が甚大であるため、適正な水量が要求される。
ところで、2次冷却水の制御方法として従来から行われ
ているものとしては、(1)オペレータの手動介入によ
る定置制御方法、(2)引き抜き速度に応じて自動的に
変化させる方法、が知られている。
しかしながら、これら(1)、(2)の方法の問題点と
して両者とも鋳込速度の変化に応じて適正な水量を設定
することが困難であることが挙げられる。そこでこの問
題点を解決するために、(3)2次冷却帯をいくつかの
冷却ゾーンに分割し、伝熱方程式に基づいたモデルによ
り鋳片の表面及び内部の温度を計算し、各冷却ゾーン毎
に最適水量を設定する方法(「鉄と鋼」、第74年12
号、P 2294〜2299(1988) )が知られ
ている。
この(3)の方法によれば、2次冷却帯を複数の冷却ゾ
ーンによって構成し、この各冷却ゾーン出側の目標温度
を達成するように最適水量が設定される。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、本発明者らが連続鋳造によって鋳込まれ
た鋳片の品質を調査した結果によれば、目標温度を満足
するように設定された冷却水量を用いて鋳片の表面温度
を冷却した場合、2次冷却帯通過後における鋳片自身の
表面の復熱により、鋳片品質が劣化する場合があること
が判明した。
本発明は、上記したような問題点を解決するために成さ
れたものであり、2次冷却帯通過直後における鋳片自身
の表面復熱量を所定値以下とし、健全な鋳片を鋳造でき
る表面温度制御方法を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 連続鋳造によって鋳込まれた鋳片の品質を長期にわたっ
て調査し、2次冷却帯通過直前の鋳片表面温度(以後「
復熱直前温度」と称する)に対する2次冷却帯通過後の
復熱量を鋳片品質の観点から整理した結果を第2図に示
す。この第2図において、■は内部割れ等鋳片品質の劣
下が顕著に見受けられた領域、■は前記鋳片品質の劣下
がある程度見受けられた領域、■は鋳片品質の劣下はな
く健全な鋳片が鋳造されている領域である。
すなわち、復熱直前温度に対する復熱量は鋳片品質に大
きく影響を与えることが判明した。
従って、復熱直前温度と鋳片自身の表面復熱量を、第2
図の■の領域になるように冷却水量を設定してやれば鋳
片品質が大きく向上することになる。
すなわち本発明は、連続鋳造機2次冷却帯の冷却水量を
調整することにより鋳片の表面温度を制御する連続鋳造
鋳片の表面温度制御方法において、引き抜かれている鋳
片の2次冷却帯通過後の鋳片表面の復熱量を現状の鋳片
冷却水量の既設定値から予測し、前記予測復熱量が所定
値以下となるような最大冷却水量を求め、この最大冷却
水量以下の冷却水量を設定値とし鋳片温度を制御するこ
とを要旨とするものである。
(実 施 例) 第1図に一般的な連続鋳造設備の概要を示す。
第1図において、1は溶鋼2を貯留する鍋、3はタンデ
イツシュである。そして、このタンデイツシュ3には注
入ノズル4が装着されており、この注入ノズル4を介し
てタンデイツシュ3内の溶鋼2は鋳型5に注入される。
6は鋳型5より引抜かれ、所定断面形状をした鋳片、7
は前記鋳片6を冷却するための2次冷却装置、8は鋳片
6を連続的に引抜き搬送するためのガイドロール群、9
は鋳片6を設定長さに切断する切断装置、10は設定長
さに切断された鋳片をそれぞれ表す。
ここで、2次冷却帯を通過した直後の第1図にaで示す
部分に着目すれば、この郡部では鋳造されている鋳片の
冷却方法が水冷から空冷に変わることになる。
ところで、鋳片が冷却されている際の抜熱量は一般に次
式によって与えられる。
Q=h・ (Tz  Tt) ただし Q:抜 熱 量 h:熱伝達率 T1 :冷却されている鋳片の表面温度T2 :冷却す
る物質(水、空気等)の温度上式に与えられる熱伝達率
は、水冷に比べて空冷の方が小さい。そのため、2次冷
却帯を通過した直後の第1図にaで示す部分においては
、鋳片に対する抜熱量が大幅に減少し、鋳片内部の凝固
部と未凝固部の境界付近に熱応力が生じる。
しかして、この熱応力がある程度以下であれば、鋳片引
抜中もしくは引抜完了後の鋳片品質には問題は生じない
。ところが、ある程度以上になると、表面品質には影響
がなくとも、熱応力が発生した際に凝固部と未凝固部の
境界付近であった部分から割れが起こり、品質上問題と
なる。さらにこの熱応力がもっと大きくなると、鋳片内
部にとどまっていた割れが鋳片表面まで到達し鋳片表面
品質も悪化することになる。
従って、2次冷却帯を通過した直後の第1図にaで示す
部分における鋳片の温度管理が重要となる。
ところで、第2図によれば前記したように復熱直前温度
が高い程、復熱量が大きくなっても鋳片品質は劣下しな
い。そこで、2次冷却帯の冷却水量を減じる方向に水量
を設定すれば復熱量は減少すると考えられる。しかし、
2次冷却帯における鋳片からの抜熱量が不足すると、健
全な凝固シェルが成長しないため、ブレークアウト(凝
固シェルが破れて鋳片内部から溶鋼が飛び出す事故)が
発生するなど操業上非常に危険である。そのため、2次
冷却帯の冷却水量はある程度確保しなければならない。
そこで本発明では、2次冷却帯における設定水量による
冷却履歴を考慮し、あらかじめ復熱直前温度と2次冷却
帯通過後の鋳片表面復熱量を予測し、前記予測復熱量が
第2図に示す所定値以下となるような最大冷却水量を求
め、前記最大冷却水量以下の冷却水量を設定値とし、鋳
片温度を制御することによって鋳片の品質向上を図るの
である。
このようにして得られた2次冷却水量を用いると、2次
冷却帯通過後の鋳片表面に復熱が生じても、鋳片品質に
は影響を及ぼすことなく健全な鋳片を鋳造することが出
来る。
ところで、本発明方法を実施するに際し、復熱量を予測
する手段としては、例えば、過去の実績及び経験等によ
り、鋼種、鋳片サイズ、2次冷却帯の長さ、冷却強度等
によって復熱直前温度と鋳造速度変化に対応した復熱量
との関係をあらかじめ求めておくことが考えられる。
しかし、より精度よく復熱量を予測するため、鋳片内部
の冷却履歴による温度分布に加えて凝固をも考慮し、鋼
種、鋳片サイズ、2次冷却帯の長さ、冷却強度等に加え
て鋳片厚み方向をメツシュに分割し、以下に示すエンタ
ルピー法にて鋳片温度を計算する。
H=’=Ht+(At/pAV)(Qi  Qi−+)
; i = 1 = n Qi= (Ki/Δi!、)(T、、  −Ti);i
=2〜n(内部) Q==h (T、  ’ri)   ; i=t (表
面)但し、H8:エンタルピ H8°:Δを秒時間後のエンタルピ Δt:計算時間間隔 ρ:鋼の比重 Δ■:メッシュ体積 Q、:流入出熱量 に、:鋳片内部の熱伝導率 T1 :メッシュ点iでの温度 Δl:メッシュ間距離 Tw :水温(冷却水が散布されていない部分において
の雰囲気温度) h:鋳片表面での熱伝達率 n:メツシュ数 上記方法により求められた復熱直前温度並びに2次冷却
帯通過後の鋳片温度をそれぞれTll、TAとすると、
復熱量ΔTは以下のようになる。
ΔT、=T^i  Tl1i ただし、上記式において添字iは鋳片厚み方向のメツシ
ュ番号を表す。
すなわち、i=1では鋳片表面温度、i=2.3・・で
は鋳片表面から2番目、3番目・・の温度を表す。
一方、第2図によれば、復熱直前温度と鋳片表面の復熱
量には以下の関係が成り立つ。
ΔT+==a+b−TIllz ただし、   T、:鋳片温度 a、b:鋼種によって決まる定数 この関係式を用いて、ΔTIが鋳片品質に影響を及ぼす
、すなわち内部割れ等の品質劣下が生じるか否かを判断
するのである。
もしΔTlが鋳片品質に影響を及ぼす温度であれば、設
定水量を増加し復熱直前温度並びに2次冷却帯通過後の
鋳片温度を求め直す。そしてこれをΔT1が鋳片品質に
影響を及ぼさない温度まで繰り返し、設定水量を求める
あるいは、Tl1iより高い温度を2次冷却帯出側の冷
却ゾーンにおける目標温度とし、あるいは2次冷却帯出
側の冷却ゾーンとは別に複数個の冷却ゾーンにおける目
標温度を同時に設定し直すことにより設定水量を求める
ことを繰り返し、ΔT。
が鋳片品質に影響を及ぼさない温度となる設定水量を求
めるのである。
次に本発明方法を用いて鋳片を冷却する設定水量を求め
、メニスカスからの鋳込長さに対して鋳片の表面温度を
計算した結果を第3図に示す。比較のため、従来法によ
る例を第4図に示す。この第3図、第4図に於いては共
に、イの部分が2次冷却帯における鋳片表面温度を表し
、口が復熱直前の鋳片表面温度、ハが2次冷却帯通過後
の鋳片表面温度である。
この例では、2次冷却帯通過直後の復熱量が40°Cと
大幅に改善されていることが判る。
また、本発明方法を実機に適用した結果を第5図に示す
。この第5図より判る如く、本発明方法を適用すること
により、従来と比較して復熱による鋳片の内部割れや表
面疵は減少し、健全な鋳片を鋳造することが可能となっ
た。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明方法によれば健全な連続鋳
造鋳片を鋳造することが可能となり、従来方法にあった
鋳片自身の表面の復熱による品質の劣下がなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は連続鋳造機の概略図、第2図は復熱直前温度と
復熱量の関係図、第3図は本発明方法による鋳片表面温
度の計算結果図、第4図は従来方法による鋳片表面温度
の計算結果図、第5図は本発明方法の実機適用結果を示
す図である。 6は鋳片、7は2次冷却装置。 第3図 第4図 メユ入す入力゛5のS4長(八) メニスカスkEQ)@−入表(−) 虫 283−

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)連続鋳造機2次冷却帯の冷却水量を調整すること
    により鋳片の表面温度を制御する連続鋳造鋳片の表面温
    度制御方法において、引き抜かれている鋳片の2次冷却
    帯通過後の鋳片表面の復熱量を現状の鋳片冷却水量の既
    設定値から予測し、前記予測復熱量が所定値以下となる
    ような最大冷却水量を求め、この最大冷却水量以下の冷
    却水量を設定値とし鋳片温度を制御することを特徴とす
    る連続鋳造鋳片の表面温度制御方法。
JP33223889A 1989-12-20 1989-12-20 連続鋳造鋳片の表面温度制御方法 Pending JPH03193253A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33223889A JPH03193253A (ja) 1989-12-20 1989-12-20 連続鋳造鋳片の表面温度制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33223889A JPH03193253A (ja) 1989-12-20 1989-12-20 連続鋳造鋳片の表面温度制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03193253A true JPH03193253A (ja) 1991-08-23

Family

ID=18252722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33223889A Pending JPH03193253A (ja) 1989-12-20 1989-12-20 連続鋳造鋳片の表面温度制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03193253A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7165955B1 (ja) * 2021-04-30 2022-11-07 北京科技大学 連続鋳造鋳片の表面温度回復制御に基づく二次冷却水量配分方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7165955B1 (ja) * 2021-04-30 2022-11-07 北京科技大学 連続鋳造鋳片の表面温度回復制御に基づく二次冷却水量配分方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101781805B1 (ko) 금속 스트랜드의 연속 주조 방법
KR101224955B1 (ko) 스트랜드 냉각 제어장치 및 그 방법
GB2305144A (en) Strip casting using nozzle with side openings
CN107728656A (zh) 一种连铸机结晶器液位控制系统和控制方法
CN113543907B (zh) 板坯铸坯的连续铸造方法
JP4556720B2 (ja) 連続鋳造における鋳片の冷却方法
KR20120032917A (ko) 스트랜드 냉각 제어장치 및 그 방법
JP5825084B2 (ja) 高炭素鋼スラブの連続鋳造方法
RU1819188C (ru) Способ охлаждени стальных слитков при непрерывной разливке и установка дл его осуществлени
JPH03193253A (ja) 連続鋳造鋳片の表面温度制御方法
JPS62502389A (ja) 鋼連続鋳造装置及び方法
KR101267340B1 (ko) 연주공정에서의 스트랜드 크랙 방지장치 및 그 방법
KR101368351B1 (ko) 연속주조 시 응고쉘 두께 예측 방법
JP2002079356A (ja) 連続鋳造における2次冷却方法
US3575230A (en) Method of making steel
JPH04339555A (ja) 連続鋳造鋳片の表面温度制御方法
RU2286863C2 (ru) Способ управления вторичным охлаждением сляба в машине непрерывного литья заготовок при стационарных и переходных режимах разливки
KR101435115B1 (ko) 슬라브 표면 결함 예측 방법
KR101400040B1 (ko) 턴디쉬의 용강온도 유지방법
JP2867894B2 (ja) 連続鋳造方法
JPH11192539A (ja) 耐内部欠陥に優れたクロム含有溶鋼の連続鋳造方法
JPS61238453A (ja) 連続鋳造設備における二次冷却水制御方法
JPS6016300B2 (ja) 連続鋳造設備における2次冷却水制御方法及びその装置
KR20130034270A (ko) 연속주조 몰드장치
JPH10328803A (ja) 冷却水量制御方法