JPH03192688A - 分散型電界発光素子の製造方法 - Google Patents

分散型電界発光素子の製造方法

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JPH03192688A
JPH03192688A JP1331979A JP33197989A JPH03192688A JP H03192688 A JPH03192688 A JP H03192688A JP 1331979 A JP1331979 A JP 1331979A JP 33197989 A JP33197989 A JP 33197989A JP H03192688 A JPH03192688 A JP H03192688A
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JP
Japan
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high dielectric
binder solution
organic high
electroluminescent device
phosphor
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JP1331979A
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English (en)
Inventor
Shoji Sakamoto
昭二 坂本
Tetsuo Minami
哲夫 南
Nobuhiko Aoki
信彦 青木
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Nippon Kasei Chemical Co Ltd
Nihon Kasei Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kasei Chemical Co Ltd
Nihon Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (1)発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は、液晶表示のバックライトなどとして利用され
る分散型電界発光素子(いわゆる゛分散型EL素子°°
)の製造方法に関し、特に、蛍光体の粉末および無機高
誘電体の粉末をそれぞれ分散するための有機高誘電体バ
インダ溶液に対し超音波振動を与えて有機高誘電体バイ
ンダ溶液の粘度を低下せしめることにより蛍光体スラリ
の粘度もしくは蛍光体スラリの粘度および絶縁体スラリ
の粘度を低下せしめてなる分散型電界発光素子の製造方
法に関するものである。
[従来の技術] 従来、この種の分散型電界発光素子の製造方法としては
、有機高誘電体バインダ溶液に対して蛍光体(硫化亜鉛
など)の粉末を分散せしめて調製した蛍光体スラリを塗
布することにより背面電極としての金属箔(たとえばア
ルミニウム箔)あるいはガラス基板の金属層(たとえば
アルミニウム層)上に発光層を形成し、更にITO膜(
すなわち酸化インジウムと酸化スズとの混合物の膜)を
透明フィルム(たとえばポリエチレンテレフタレートフ
ィルム)などの−面に配置して作成した透明電極を前面
電極として発光層上に設置してなるものが提案されてい
た。
また、分散型電界発光素子の他の製造方法としては、有
機高誘電体バインダ溶液に対して無機高誘電体(たとえ
ばチタン酸バリウム)の粉末を分散せしめて調製した絶
縁体スラリを塗布することにより背面電極としての金属
箔(たとえばアルミニウム箔)あるいはガラス基板の金
属層(たとえばアルミニウム層)上に反射絶縁層を形成
し、更に有機高誘電体バインダ溶液に対し蛍光体(硫化
亜鉛など)の粉末を分散せしめて調製した蛍光体スラリ
を反射絶縁層上に塗布することにより発光層を形成し、
最後にITO膜(すなわち酸化インジウムと酸化スズと
の混合物の膜)を透明フィルム(たとえばポリエチレン
テレフタレートフィルム)などの−面に配置して作成し
た透明電極を前面電極として発光層上に設置してなるも
のが提案されていた。
[解決すべき問題点] しかしながら、従来の分散型電界発光素子の製造方法で
は、絶縁体スラリおよび蛍光体スラリを調製するために
利用された有機高誘電体バインダ溶液が低濃度かつ高粘
度であったので、(i)有機高誘電体バインダ溶液を高
濃度とできない欠点があり、ひいては(iil絶縁体ス
ラリおよび蛍光体スラリを高濃度とできない欠点があり
、結果的に(iii1反射絶縁層および発光層を一定の
肉厚とするために絶縁体スラリの塗布工程および蛍光体
スラリの塗布工程をそれぞれ多数回にわたって反復しな
ければならない欠点があり、併せて(ivl製造工程が
増加し煩雑となる欠点があり、加えて(V)反射絶縁層
および発光層に塗布ムラが発生し易く発光ムラの発生原
因となる欠点があった。
そこで、本発明は、これらの欠点を除去すべく、蛍光体
の粉末および無機高誘電体の粉末をそれぞれ分散するた
めの有機高誘電体バインダ溶液に対し超音波振動を与え
て有機高誘電体バインダ溶液の粘度を低下せしめること
により蛍光体スラリの粘度および絶縁体スラリの粘度を
低下せしめてなる分散型電界発光素子の製造方法を提供
せんとするものである。
(2)発明の構成 [問題点の解決手段] 本発明により提供される問題点の第1の解決手段は、 「有機高誘電体バインダ溶液に蛍光体の粉末を分散せし
めて調製した蛍光体スラリを背面電極および前面電極の
少なくとも一方に塗布して発光層を形成することにより
、前面電極および背面電極の間に対し発光層を配設して
なる分散型電界発光素子の製造方法において、蛍光体の
粉末を分散せしめるに先き立ち、有機高誘電体バインダ
溶液に対し超音波振動を与えて粘度を低下せしめてなる
ことを特徴とする分散型電界発光素子の製造方法」 である。
また、本発明により提供される問題点の第2の解決手段
は、 [第1の有機高誘電体バインダ溶液に無機高誘電体の粉
末を分散せしめて調製した絶縁体スラリを背面電極に塗
布して形成した反射絶縁層および前面電極の少なくとも
一方に対し、第2の有機高誘電体バインダ溶液に蛍光体
の粉末を分散せしめて調製した蛍光体スラリを塗布して
発光層を形成することにより、前面電極および背面電極
の間に対し発光層および反射絶縁層を配設してなる分散
型電界発光素子の製造方法において、無機高誘電体の粉
末および蛍光体の粉末を分散せしめるに先き立ち、第1
.第2の有機高誘電体バインダ溶液に対し超音波振動を
与えて粘度を低下せしめてなることを特徴とする分散型
電界発光素子の製造方法」 である。
[作用] 本発明にかかる分散型電界発光素子の第1の製造方法は
、有機高誘電体バインダ溶液に蛍光体の粉末を分散せし
めて調製した蛍光体スラリを背面電極および前面電極の
少なくとも一方に塗布して発光層を形成することにより
、前面電極および背面電極の間に対し発光層を配設して
なる分散型電界発光素子の製造方法であって、特に、蛍
光体の粉末を分散せしめるに先き立ち、有機高誘電体バ
インダ溶液に対し超音波振動を与えて粘度を低下せしめ
てなるので、 (i)蛍光体スラリを高濃度かつ低粘度とする作用 をなし、ひいては fiil蛍光体スラリの取扱を容易化する作用をなし、
併せて (iiil蛍光体スラリの塗布回数を削減して製造時間
を短縮する作用 をなし、また (ivl 発光層に塗布ムラが発生することを抑制して
発光ムラの発生を抑制する作用 をなす。
また、本発明にかかる分散型電界発光素子の第2の製造
方法は、第1の有機高誘電体バインダ溶液に無機高誘電
体の粉末を分散せしめて調製した絶縁体スラリを背面電
極に塗布して形成した反射絶縁層および前面電極の少な
くとも一方に対し、第2の有機高誘電体バインダ溶液に
蛍光体の粉末を分散せしめて調製した蛍光体スラリを塗
布して発光層を形成することにより、前面電極および背
面電極の間に対し発光層および反射絶縁層を配設してな
る分散型電界発光素子の製造方法であって、特に、無機
高誘電体の粉末および蛍光体の粉末を分散せしめるに先
き立ち、第1.第2の有機高誘電体バインダ溶液に対し
超音波振動を与えて粘度を低下せしめてなるので、第1
の製造方法のなす(it〜fivlの作用に加え、 (Vl絶縁体スラリを高濃度かつ低粘度とする作用 をなし、ひいては fvi)絶縁体スラリの取扱を容易化する作用をなし、
併せて (viil絶縁体スラリの塗布回数を削減して製造時間
を短縮する作用 をなし、また (viii1反射絶縁層に塗布ムラが発生することを抑
制して発光ムラの発生を抑制する作用をなす。
[実施例] 次に、本発明にかかる分散型電界発光素子の製造方法に
ついて、添付図面を参照しつつ、その好ましい実施例を
挙げ、具体的に説明する。しかしながら、以下に説明す
る実施例は、本発明の理解を容易化ないし促進化するた
めに記載されるものであって、本発明を限定するために
記載されるものではない。換言すれば、以下に説明され
る実施例において開示される各要素は、本発明の精神な
らびに技術的範囲に属する全ての設計変更ならびに均等
物置換を含むものである。
工星付皿皿五返朋工 第1図は、本発明にかかる分散型電界発光素子の製造方
法の一実施例によって製造される分散型電界発光素子を
示すための構成図であって、背面電極1)が不透明であ
り反射絶縁層12が配設されている場合を示している。
第2図は、本発明にかかる分散型電界発光素子の製造方
法の一実施例を示すためのフローチャート図である。
第3図は、第2図実施例において有機高誘電体バインダ
溶液に対し超音波振動を与える工程を実行する装置を示
すための断面図である。
工裏嵐憇Ω講或工 まず、第1図および第2図を参照しつつ、本発明にかか
る分散型電界発光素子の製造方法の一実施例について、
その構成を詳細に説明する。ここでは、本発明にかかる
製造方法の一実施例の説明を簡潔としかつその理解を容
易とするために、その説明に先き立ち、本発明にかかる
製造方法の一実施例によって製造される分散型電界発光
素子について簡略に説明する。
庄敗翌呈界且左二子 10は、本発明にかかる製造方法によって製造される分
散型電界発光素子であって、不透明もしくは透明(以下
、主として不透明の場合について図示し説明する)であ
る背面電極1)と、背面電極1)の一表面に対して配設
された反射絶縁層12と、反射絶縁層12の表面に対し
て配設された発光層13と、発光層13の表面に対し一
表面が接触して配設された前面電極14とを備えている
。分散型電界発光素子用は、所望により、背面電極1)
の他表面および前面電極14の他表面に対しナイロンフ
ィルムなどの保護フィルムを積層してもよく、更にポリ
トリフルオロクロロエチレンフィルムなどの封止フィル
ムで包囲して封止してもよい。
背面電極1)は、不透明である場合、たとえばアルミニ
ウム基板などの金属板で形成すればよ(、また透明であ
る場合、たとえば透明ガラス板に対してアルミニウムな
どの金属を蒸着して形成すればよい。
反射絶縁層12は、発光層13によって発生された光を
反射する機能をもつので、無機高誘電体粉末12Aを有
機高誘電体バインダ12B中に分散せしめて作成されて
いるが、背面電極1)が透明の場合、通常、除去される
無機高誘電体粉末12Aとしては、チタン酸バリウムな
どの周知の無機高誘電体の粉末を採用すればよい。
発光層13は、蛍光体粉末13Aを有機高誘電体バイン
ダ13B中に分散せしめて作成されている。
蛍光体粉末13Aとしては、硫化亜鉛などの周知の蛍光
体の粉末を採用すればよい。
有機高誘電体バインダ12B、 13Bは、従来周知の
有機高誘電体を用いて作成してもよく、また従来周知の
有機高誘電体に比べて大きな誘電率εをもちバインダと
しての機能をもつ非線形光学材料を従来周知の有機高誘
電体に対し適当量だけ添加することによって作成しても
よく、更には従来周知の有機高誘電体に代え従来周知の
有機高誘電体に比べて大きな誘電率εをもちバインダと
しての機能をもつ非線形光学材料を用いて作成してもよ
い。
非線形光学材料としては、非線形光学効果ひいては非線
形光学現象をもつ任意の材料を所望に応じて採用すれば
よく、たとえば、尿素;P−ニトロアニリン;メチルニ
トロアニリン;メタジニトロ−P−アミノプロピオン酸
;ジメチルアミノスチルベン;ジメチルアミノスチリル
ピリジン;オキシスチルピリジン、N、N−ジメチル−
P−ニトロアニリン;N−(3−ニトロフェニル)−N
’ −(4−ニトロフェニル)−メタンジアミン、N−
N’−ビス(3−ニトロフェニル)−メタンジアミン;
N、N’−ビス(2−ニトロフェニル)−メタンジアミ
ン;N、N’−ビス(4−ニトロフェニル)−メタンジ
アミン;4,4’−メチレンビス(3−ニトロアニリン
);N−メチル−P−ニトロアニリン;4−アミノベン
ゾニトリルなどの群から選ばれた少なくとも1種を採用
すればよい。したがって、本発明では、非線形光学材料
をここに列挙した材料に限定するものではない。
しかして、分散型電界発光素子朋は、背面電極1)と前
面電極14との間に適宜の直流電圧もしくは交流電圧を
印加するとき1発光層13で発光を生じる。
特に、発光層I3が非線形光学材料を含む有機高誘電体
バインダ13Bに対して蛍光体粉末13Aを分散せしめ
て作成されている場合は、誘電率εを従来周知の有機高
誘電体バインダの誘電率に比べて高めることができるの
で、輝度を改善できる。
毀泣方伝 本発明にかかる分散型電界発光素子の製造方法は、適宜
の有機高誘電体を適宜の有機溶剤(たとえばN、N’−
ジメチルホルムアミドなど)に溶解して有機高誘電体バ
インダ溶液を調製する第1の工程(ステップ1参照)と
、有機高誘電体バインダ溶液に対し超音波振動を与えて
低粘度とする第2の工程(ステップ2参照)と、有機高
誘電体バインダ溶液に対し無機高誘電体(たとえばチタ
ン酸バリウムなど)の粉末を分散せしめて絶縁体スラリ
を作製する第3の工程(ステップ3参照)と、絶縁体ス
ラリを背面電極1)の一面に対して塗布し適宜の肉厚の
反射絶縁層12を作成する第4の工程(ステップ4参照
)と、有機高誘電体バインダ溶液に対し適宜の蛍光体(
たとえば硫化亜鉛など)の粉末を分散せしめて蛍光体ス
ラリを作製する第5の工程(ステップ5参照)と、蛍光
体スラリを反射絶縁層12上に対して塗布し適宜の肉厚
の発光層13を作成する第6の工程(ステップ6参照)
と、発光層13上に前面電極14を配置する第7の工程
(ステップ7参照)とを備えている。
第1の工程で採用された有機高誘電体としては、周知の
有機高誘電体を採用すればよい。すなわち、第1の工程
の有機高誘電体としては、たとえば、シアノエチル化エ
チレンビニルアルコール共重合体;シアノエチル化ポリ
ビニルアルコール;シアノエチル化セルロース;シアノ
エチル化ハイドロキシアルキルセルロース;シアノエチ
ル化ハイドロキシエチルセルロース;シアノエチル化プ
ルラン;シアノエチル化ジヒドロキシプルラン;シアノ
エチル化スターチ;シアノエチル化アミロースなどの群
から選ばれた少なくとも1種を採用すればよい。
第2の工程すなわち有機高誘電体バインダ溶液に対し超
音波振動を与えて低粘度とする工程は、有機高誘電体バ
インダ溶液Bをステンレス製などの溜器21に収容した
状態で、超音波振動体22を浸漬することにより実行さ
れる。溜器21は、冷却手段(ここでは水槽23に収容
された水W)によって冷却されている。
なお、第7の工程に後続して、所望により、背面電極1
)の他表面および前面電極14の他表面に対してナイロ
ンフィルムなどの保護フィルムを積層しかつポリトリフ
ルオロクロロエチレンフィルムなどの封止フィルムで包
囲する第8の工程を実行してもよい。
また、絶縁体スラリを作製するための有機高誘電体バイ
ンダ溶液と蛍光体スラリを作製するための有機高誘電体
バインダ溶液とは、互いに異なる組成であってもよい。
更に、反射絶縁層12が形成されない場合は、第3の工
程および第4の工程が省略される。
ユ且体炎と 加えて、本発明にかかる分散型電界発光素子の製造方法
について、その理解を一層深めるために、具体的な数値
などを挙げて詳細に説明する。
夫施拠ユ まず、有機溶剤としてのN、N’−ジメチルホルムアミ
ドに対して有機高誘電体バインダとしてのシアノエチル
化ポリビニルアルコール(信越化学工業社製の゛シアル
ジンCR−V” )を40重量%の濃度となるよう溶解
せしめることにより、有機高誘電体バインダ溶液を調製
した(ステップ1参照)。
有機高誘電体バインダ溶液は、400gがステンレス製
の容器に収容されかつ水槽中の水に浸漬されつつ、3分
間にわたり超音波振動が与えられた(ステップ2参照)
。有機高誘電体バインダ溶液の粘度は、B型粘度計によ
り25℃の温度で測定したところ、超音波振動を与える
ことによって96ボアズから25ポアズに低下せしめら
れていた(第1表参照)。
超音波振動の与えられた有機高誘電体バインダ溶液の一
半量(すなわち200g)は、無機高誘電体としてのチ
タン酸バリウム(富士チタン社製”BT−1oo”)の
粉末を371.2 gだけ添加したのち、インキ撹拌機
で約20時間にわたり攪拌混合して分散することにより
、絶縁体スラリとされた(ステップ3参照)。ここで、
有機高誘電体バインダ溶液とチタン酸バリウム粉末とは
、互いに等容積であった。また、絶縁体スラリの粘度は
、B型粘度計により25℃の温度で測定したところ、2
80ポアズであった(第1表参照)。
絶縁体スラリは、背面電極として機能するアルミニウム
基板の一表面に対し、乾燥後の肉厚(すなわち反射絶縁
層の肉厚)が50μmとなることを目標としてスクリー
ン印刷機で塗布することにより、反射絶縁層とされた(
ステップ4参照)。
このときの印刷回数(すなわち塗布回数)は、3回であ
った(第1表参照)。また、反射絶縁層の肉厚は、平均
値で47u mであった(第1表参照)。
同様に、超音波振動の与えられた有機高誘電体バインダ
溶液の他事量(すなわち200 g )は、電界発光性
の蛍光体(GTEプロダクツ社製の°゛シルバニアフ2
3°゛の粉末を262.4gだけ添加したのち、インキ
撹拌機で約4時間にわたり攪拌混合して分散することに
より、蛍光体スラリとされた(ステップ5参照)。ここ
で、有機高誘電体バインダ溶液と蛍光体粉末とは、互い
に等容積であった。また、蛍光体スラリの粘度は、B型
粘度計により25℃の温度で測定したところ、 140
ポアズであった(第1表参照)。
蛍光体スラリは、反射絶縁層に対し、乾燥後の肉厚(す
なわち発光層の肉厚)が50μmとなることを目標とし
てスクリーン印刷機で塗布することにより、発光層とさ
れた(ステップ6参照)。このときの印刷回数(すなわ
ち塗布回数)は、1回であった(第1表参照)。また、
発光層の肉厚は、平均値で53μmであった(第1表参
照)。
以上の一連の工程によって作成された積層物は、10c
mX 10cmの大きさに裁断されたのち、リード端子
が取付けられることにより、発光素子半体とされた。
発光素子半体の発光層には、ポリエチレンテレフタレー
トの一面にITO膜を形成した透明導電性フィルムを1
0cmX 10cmに裁断してリード端子を取付けるこ
とによって作成された前面電極が、発光層に対しITO
膜(すなわち−表面〕が接触するよう加熱して積層され
、分散型電界発光素子素体とされた(ステップ7参照)
そののち、分散型電界発光素子素体の両面(すなわち背
面電極の他表面および前面電極の他表面)に対しそれぞ
れナイロンフィルムが積層されたのち、更に封止のため
に全周がポリトリフルオロクロロエチレンフィルムで包
囲された。
以上によって作成された分散型電界発光素子は、電極間
に100ボルトで400ヘルツの交流電圧が印加された
とき63cd/m2の輝度を示し、また目視観察しても
発光ムラが認められなかった(第1表参照)。
夫血拠ス ステップ1において、有機高誘電体バインダとし、40
gのシアンエチル化ポリビニルアルコール(信越化学工
業社製の゛°シアルジンCR−V” )と40gのシア
ノエチル化プルラン(信越化学工業社製の゛シアルジン
CR−3” )との混合物を40重量%の濃度となるよ
う溶解せしめることにより有機高誘電体バインダ溶液を
調整したことを除き、実施例1が反復された。
以上によって作成された分散型電界発光素子は、電極間
に100ボルトで400ヘルツの交流電圧が印加された
とき71cd/m”の輝度を示し、また目視観察しても
発光ムラが認められなかった(第1表参照)。
夾血拠旦 ステップlにおいて、有機溶剤としてのN。
N′−ジメチルホルムアミドに対し、40gのシアノエ
チル化ポリビニルアルコール(信越化学工業社製の°゛
シアルジンCR−V )と40gのシアノエチル化スタ
ーチ(日本化成社製の°“A−06°°)との混合物を
有機高誘電体バインダとして35重皿%の濃度となるよ
う溶解せしめることにより、有機高誘電体バインダ溶液
を調製したことを除き、実施例1が反復された。
以上によって作成された分散型電界発光素子は、電極間
に100ボルトで400ヘルツの交流電圧が印加された
とき68cd/m2の輝度を示し、また目視観察しても
発光ムラが認められなかった(第1表参照)。
比較拠ニ ステップ1において、有機溶剤としてのN。
N′−ジメチルホルムアミドに対し、シアノエチル化ポ
リビニルアルコール(信越化学工業社製の°゛シアルジ
ンCR−V°°を有機高誘電体バインダとして28重量
%の濃度となるよう溶解せしめることにより、有機高誘
電体バインダ溶液を調製したことを除き、実施例1が反
復された。
以上によって作成された分散型電界発光素子は、電極間
に100ボルトで400ヘルツの交流電圧が印加された
とき64cd/m2の輝度を示し、また目視観察したと
き発光ムラが少し認められた(第1表参照)。
±較■l ステップ1において、有機溶剤としてのN。
N′−ジメチルホルムアミドに対し、40gのシアノエ
チル化ポリビニルアルコール(信越化学工業社製の゛°
シアルジンCR−V” )と40gのシアノエチル化プ
ルラン(信越化学工業社製の゛シアルジンCR−3” 
)との混合物を有機高誘電体バインダとして27重量%
の濃度となるよう溶解せしめることにより、有機高誘電
体バインダ溶液を調製したことを除き、実施例1が反復
された。
以上によって作成された分散型電界発光素子は、電極間
に100ボルトで400ヘルツの交流電圧が印加された
とき70cd/m2の輝度を示し、また目視観察したと
き発光ムラが少し認められた(第1表参照)。
比較例3 ステップ1において、有機溶剤としてのN。
N′−ジメチルホルムアミドに対し、40gのシアノエ
チル化ポリビニルアルコール(信越化学工業社製の゛シ
アルジンCR−V” )と40gのシアノエチル化スタ
ーチ(日本化成社製の’A−06” )との混合物を有
機高誘電体バインダとして27重量%の濃度となるよう
溶解せしめることにより、有機高誘電体バインダ溶液を
調製したことを除き、実施例1が反復された。
以上によって作成された分散型電界発光素子は、電極間
に100ボルトで400ヘルツの交流電圧が印加された
とき66cd/m2の輝度を示し、また目視観察したと
き発光ムラが少し認められた(第1表参照)。
土較豊A 超音波振動を与えなかったことを除き、実施例1が反復
された。
しかしながら、絶縁体スラリおよび蛍光体スラノの粘度
が極めて高く、スクリーン印刷機ではそれらの塗布工程
を実行できず、結果的に分散型電界発光素子を作成でき
なかった。
施例1〜3と比較例1〜4との比較 実施例1〜3と比較例1〜4とを比較すれば、明らかな
ように、本発明にかかる分散型電界発光素子の製造方法
は、絶縁体スラリおよび蛍光体スラリを作製するための
有機高誘電体バインダ溶液が超音波振動を与えることに
よって従来例に比べ第2表 低粘度とされているので、第2表に明示したごとく、従
来例に比べ、(if有有機高誘電体バインダ液液濃度を
高めることができ、それ故(ii)絶縁体スラリの粘度
および蛍光体スラリの粘度を低め取扱を容易化でき、ひ
いては(iiil絶縁体スラリおよび蛍光体スラリの印
刷時間(すなわち塗布時間)を短縮でき、ならびにfi
v1反射絶縁層および発光層の印刷ムラ(すなわち塗布
ムラ)を削減でき、結果的に(V1発光ムラを削減でき
る。
ユ棗形■1 なお、上述においては、発光層が背面電極もしくは反射
絶縁層に対し蛍光体スラリを塗布して形成される場合を
主として説明しているが、本発明は、これに限定される
ものではなく、発光層が前面電極に対し蛍光体スラリを
塗布して形成される場合、あるいは発光層が前面電極と
背面電極もしくは反射絶縁層のいずれかとの双方に対し
蛍光体スラリを塗布して形成される場合も包摂している
(3)発明の効果 上述より明らかなように、本発明にかかる分散型電界発
光素子の第1の製造方法は、有機高誘電体パインダン容
液に蛍光体の粉末を分散せしめて調製した蛍光体スラリ
を背面電極および前面電極の少な(とも一方に塗布して
発光層を形成することにより、前面電極および背面電極
の間に対し発光層を配設してなる分散型電界発光素子の
製造方法であって、特に、蛍光体の粉末を分散せしめる
に先き立ち、有機高誘電体バインダ溶液に対し超音波振
動を与えて粘度を低下せしめてなるので、(i)蛍光体
スラリを高濃度かつ低粘度とできる効果 を有し、ひいては fi i)蛍光体スラリの取扱を容易化できる効果を有
し、併せて (iiil蛍光体スラリの塗布回数を削減でき、製造時
間を短縮できる効果 を有し、また (vi)発光層に塗布ムラが発生することを抑制でき、
発光ムラの発生を抑制できる効果を有する。
また、本発明にかかる分散型電界発光素子の第2の製造
方法は、第1の有機高誘電体バインダ溶液に無機高誘電
体の粉末を分散せしめて調製した絶縁体スラリを背面電
極に塗布して形成した反射絶縁層および前面電極の少な
くとも一方に対し、第2の有機高誘電体バインダ溶液に
蛍光体の粉末を分散せしめて調製した蛍光体スラリを塗
布して発光層を形成することにより、前面電極および背
面電極の間に対し発光層および反射絶縁層を配設してな
る分散型電界発光素子の製造方法であって、特に、無機
高誘電体の粉末および蛍光体の粉末を分散せしめるに先
き立ち、第1.第2の有機高誘電体バインダ溶液に対し
超音波振動を与えて粘度を低下せしめてなるので、第1
の製造方法の有するfi)〜fivlの効果に加え、(
V)絶縁体スラリを高濃度かつ低粘度とできる効果 を有し、ひいては (vl)絶縁体スラリの取扱を容易化できる効果を有し
、併せて (vii)絶縁体スラリの塗布回数を削減でき、製造時
間を短縮できる効果 を有し、また (viii)反射絶縁層に塗布ムラが発生することを抑
制でき、発光ムラの発生を抑制できる効果 を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる分散型電界発光素子の製造方法
の一実施例によって製造される分散型電界発光素子を示
すための構成図、第2図は本発明にかかる分散型電界発
光素子の製造方法の一実施例を示すためのフローチャー
ト図、第3図は第2図実施例において有機高誘電体バイ
ンダ溶液に対し超音波振動を与える工程を実行する装置
を示すための断面図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)有機高誘電体バインダ溶液に蛍光体の粉末を分散
    せしめて調製した蛍光体スラリを背面電極および前面電
    極の少なくとも一方に塗布して発光層を形成することに
    より、前面電極および背面電極の間に対し発光層を配設
    してなる分散型電界発光素子の製造方法において、蛍光
    体の粉末を分散せしめるに先き立ち、有機高誘電体バイ
    ンダ溶液に対し超音波振動を与えて粘度を低下せしめて
    なることを特徴とする分散型電界発光素子の製造方法。
  2. (2)第1の有機高誘電体バインダ溶液に無機高誘電体
    の粉末を分散せしめて調製した絶縁体スラリを背面電極
    に塗布して形成した反射絶縁層および前面電極の少なく
    とも一方に対し、第2の有機高誘電体バインダ溶液に蛍
    光体の粉末を分散せしめて調製した蛍光体スラリを塗布
    して発光層を形成することにより、前面電極および背面
    電極の間に対し発光層および反射絶縁層を配設してなる
    分散型電界発光素子の製造方法において、無機高誘電体
    の粉末および蛍光体の粉末を分散せしめるに先き立ち、
    第1,第2の有機高誘電体バインダ溶液に対し超音波振
    動を与えて粘度を低下せしめてなることを特徴とする分
    散型電界発光素子の製造方法。
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US8395319B2 (en) 2006-07-28 2013-03-12 Saint-Gobain Glass France Encapsulated light-emmitting device

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